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立憲民主党の泉代表が「5年で政権交代を考えている」とした発言が、党内で波紋を呼んでいる。厳しい党勢を踏まえた目標設定との見方がある一方、「政権担当能力がないと認めるようなものだ」と反発の声が上がっている。
発言は4日の法政大での講演で出たもので、泉氏は「候補者もいないといけないし、勝てる状況を作らないといけない」と、党再建には一定の期間を要するとの考えを示した。
長妻政調会長が3日、山形市での講演で「一騎打ちの構造に持っていって、来たるべき総選挙で政権交代を目指す」と述べたばかりで、蓮舫参院議員は5日、自身のX(旧ツイッター)に「私はいつも(政権交代を)目指している」と投稿。ベテラン議員も「我々が自公政権をあと5年も許容するというメッセージにとられかねない。野党第1党の存在意義に関わる」と問題視する。
これに対し、泉氏は5日のXで、「(政権交代は)当然『1日も早く』であり、『必ず5年以内に』だ」と釈明した。党内には「現状の党勢では段階を追わないと再建は難しい」(中堅)と泉氏を擁護する向きもある。