北陸新幹線の新型車両「W7系」「E7系」はすべて12両編成(定員計934人)。座席は3タイプに分かれ、1両が最上級「グランクラス」(12号車)、1両がグリーン車(11号車)、残る10両が普通車(1~10号車)だ。
最速型「かがやき」は普通車も含めて全車指定席で運行する。停車駅が多い「はくたか」は普通車のうち6両が指定席、4両が自由席となる。
富山―金沢間を結ぶシャトル「つるぎ」は、全12両のうち、グランクラスの12号車と普通車の8~10号車の計4両を閉鎖し、残る8両に旅客を乗せて運転する。定員は約300人少ない。運転区間が短く、需要に限りがあると見込んでいるためだ。JR西日本によると、新幹線で一部の車両を常時閉鎖して運転する列車は「極めて異例」だという。
最上級のグランクラスは、女性アテンダントが1~2人乗車し、沿線各地の食材を用いた軽食やドリンクのサービスがある。電動リクライニング付きで革張りの座席は、幅や前後間隔も広く、1両18席限定だ。車両には走行中に左右の振動を抑える「フルアクティブサスペンション」が搭載され、乗り心地も一つ上をいく。料金は富山―東京間で2万5580円で、普通車の2倍以上となっている。
座席タイプにかかわらず、全員が受けられるサービスの一つが電源コンセントだ。国内の新幹線では初めて、普通車を含む全クラスの座席に配備され、パソコン電源や携帯電話の充電などに使えるようにした。