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ウクライナ南部オデーサ当局は28日、ウクライナに侵略するロシアへの反感が強まったことを受け、市内にあった帝政ロシアの皇帝エカテリーナ2世(1729~96年)の像を撤去した。プーチン露大統領はオデーサやエカテリーナ2世への思い入れが強いとされる。
撤去作業は混乱回避のため、28日夜から29日未明にかけて行われた。エカテリーナ2世は18世紀後半のオスマン帝国との露土戦争で一帯を占領すると、ロシア語で「オデッサ」への改称と都市建設を命じ、「黒海の真珠」と称される港湾都市の礎を築いた。
プーチン氏はエカテリーナ2世が帝政ロシアに組み込んだオデーサや南部クリミア半島などを「歴史的なロシア」と呼び、侵略を正当化する根拠にしている。
オデーサのエカテリーナ2世像に関し、プーチン氏は10月、「ウクライナの過激な民族主義者でさえ撤去しようとしない」と指摘していた。