金日成主席の誕生日「太陽節」の名称、メディアが使用控える…正恩氏「自身の神格化図る」試みか

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 【ソウル=中川孝之】北朝鮮が最も重要な祝日と位置付けている 金日成キムイルソン 主席の誕生日の「太陽節」(4月15日)をめぐり、官製メディアが名称の使用を控えていることが様々な臆測を呼んでいる。孫である 金正恩キムジョンウン 朝鮮労働党総書記の地位を高める意図があるとの分析が出ている。

金正恩氏=ロイター
金正恩氏=ロイター

 北朝鮮の初代最高指導者の金日成は、1994年に死去した。3年の喪が明けた97年、業績をたたえるため、党中央委員会などの決定で誕生日が太陽節と名付けられた。 平壌ピョンヤン で毎年、労働団体の文化やスポーツ行事、銅像への献花などが行われてきた。

 韓国統一省によると、今年も15日に合わせ文化行事などが開かれたが、党機関紙・労働新聞が太陽節の名称を使ったのは1回だけだった。他は「4・15」や「4月の名節」などの表現に置き換わっていた。金日成の遺体を安置する平壌の 錦繍山クムスサン 太陽宮殿に正恩氏や幹部らが参拝したとの報道もなかった。

 韓国・梨花女子大の 朴元坤パクウォンゴン 教授は「正恩氏は金日成や(父の) 金正日キムジョンイル 氏らとある種の差別化を試みている。自身の神格化を図ろうとしている可能性がある」と指摘した。

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5270924 0 国際 2024/04/18 20:00:00 2024/04/18 20:00:00 2024/04/18 20:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/04/20240418-OYT1I50139-T.jpg?type=thumbnail

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