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100%PP繊維の機能性衣料、台塑が発表(トップニュース)/台湾


ニュース その他製造 作成日:2023年10月18日_記事番号:T00111712

100%PP繊維の機能性衣料、台塑が発表(トップニュース)/台湾

 紡織業界の見本市、台北紡織展(台北イノベーティブ・テキスタイル・アプリケーション・ショー、TITAS)が17日、台北市の南港展覧館1館で開幕した。台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)はボタンやファスナーまで全てにポリプロピレン(PP)繊維「台塑新機能PP繊維」を使用した防寒着やスポーツウエアなどを展示した。林健男・董事長は、リサイクル回収時に、分別の必要がなく、衣料のリサイクルが進むと説明した。18日付工商時報などが報じた。

/date/2023/10/18/00lai_2.jpg頼・副総統(左)は、台湾は半導体だけでなく、機能性衣料でも知られ、五輪(オリンピック)やサッカーのワールドカップ(W杯)のユニフォームにも使われていると指摘した(総統府リリースより)

 林・董事長は、世界で初めて、そのままリサイクル回収できる防寒着やスポーツウエアで、保温性、透湿性も高いと説明した。防寒着は400グラム足らずと軽量だ。

 また林・董事長は、ポリプロピレン繊維・生地の製造は加工温度が低く、生産過程で排出する温室効果ガスが少ないと指摘した。

 台塑は、ポリプロピレンを中台合わせて年間102万9000トン生産している。近年は医療や自動車、防水性の衣料向けなど高付加価値化を進めてきた。現在、衣料向けは6%を占める。

 近年ファストファッションブームで、環境問題が注目され、スポーツブランドなどが、リサイクル素材を使用している。

 環境部(旧・行政院環境保護署)の統計によると、2022年の衣料回収量は8万2000トンだった。

 市場調査会社、リサーチアンドマーケッツの予測によると、世界の紡績品の回収は22年の69億米ドルから年6.4%増加し、27年に94億米ドルまで拡大する見通しだ。

台北紡織展、400社出展

 台北紡織展のテーマは、▽サステナビリティ(持続可能性)、▽機能性の応用、▽スマート製造──で、世界11カ国・地域の70ブランドを含む381社がブース計952小間を出展している。19日までの開催期間中、延べ3万人が訪れると予測した。

 頼清徳・副総統は開幕式典で、経済部の統計によると、台湾の紡織、アパレルメーカーは4500社余り、従業員は14万人余りで、22年生産額は4000億台湾元(約1兆8500億円)以上、22年貿易黒字は1571億米ドル、産業別の4位で、台湾経済の発展に大きく貢献していると指摘した。

 

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