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ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

デジタル 放 送 における<br />

映 像 符 号 化 、 音 声 符 号 化 及 び 多 重 化 方 式<br />

VIDEO CODING, AUDIO CODING AND MULTIPLEXING SPECIFICATIONS<br />

FOR DIGITAL BROADCASTING<br />

標 準 規 格<br />

ARIB STANDARD<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

2.2 版<br />

平 成 13 年 5 月 31 日 策 定<br />

平 成 13 年 7 月 27 日 1.1 改 定<br />

平 成 14 年 1 月 24 日 1.2 改 定<br />

平 成 14 年 3 月 28 日 1.3 改 定<br />

平 成 15 年 6 月 5 日 1.4 改 定<br />

平 成 16 年 2 月 5 日 1.5 改 定<br />

平 成 16 年 5 月 25 日 1.6 改 定<br />

平 成 16 年 9 月 28 日 1.7 改 定<br />

平 成 16 年 12 月 14 日 1.8 改 定<br />

平 成 18 年 3 月 14 日 1.9 改 定<br />

平 成 18 年 9 月 28 日 2.0 改 定<br />

平 成 19 年 3 月 14 日 2.1 改 定<br />

平 成 21 年 7 月 29 日 2.2 改 定<br />

社 団 法 人 電 波 産 業 会<br />

Association of Radio Industries and Businesses


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

ま え が き<br />

社 団 法 人 電 波 産 業 会 は、 放 送 事 業 者 、 放 送 機 器 製 造 者 、 電 気 通 信 事 業 者 、 無 線 機 器 製 造 者 及 び 利<br />

用 者 の 参 加 を 得 て、 各 種 の 電 波 利 用 システムに 関 する 無 線 設 備 の 標 準 的 な 仕 様 等 の 基 本 的 な 技 術 条<br />

件 を「 標 準 規 格 」として 策 定 している。<br />

「 標 準 規 格 」は、 周 波 数 の 有 効 利 用 及 び 他 の 利 用 者 との 混 信 の 回 避 を 図 る 目 的 から 定 められる 国<br />

の 技 術 基 準 と 併 せて、 無 線 設 備 、 放 送 設 備 の 適 性 品 質 、 互 換 性 の 確 保 等 、 放 送 事 業 者 、 放 送 機 器 製<br />

造 者 、 電 気 通 信 事 業 者 、 無 線 機 器 製 造 者 及 び 利 用 者 の 利 便 を 図 る 目 的 から 策 定 される 民 間 の 任 意 基<br />

準 を 取 りまとめて 策 定 される 民 間 の 規 格 である。<br />

本 標 準 規 格 は、「デジタル 放 送 における 映 像 符 号 化 、 音 声 符 号 化 及 び 多 重 化 方 式 」について 策 定 さ<br />

れたもので、 策 定 段 階 における 公 正 性 及 び 透 明 性 を 確 保 するため、 内 外 無 差 別 に 広 く 放 送 事 業 者 、<br />

放 送 機 器 製 造 者 、 電 気 通 信 事 業 者 、 無 線 機 器 製 造 者 及 び 利 用 者 等 の 利 害 関 係 者 の 参 加 を 得 た 当 会 の<br />

規 格 会 議 の 総 意 により 策 定 されたものである。<br />

本 規 格 が、 放 送 事 業 者 、 放 送 機 器 製 造 者 、 電 気 通 信 事 業 者 、 無 線 機 器 製 造 者 、 利 用 者 等 に 積 極 的<br />

に 活 用 されることを 希 望 する。<br />

注 意<br />

本 標 準 規 格 では、 本 標 準 規 格 に 係 る 必 須 の 工 業 所 有 権 に 関 して 特 別 の 記 述 は 行 われていないが、<br />

当 該 必 須 の 工 業 所 有 権 の 権 利 所 有 者 は、「 本 標 準 規 格 に 係 る 工 業 所 有 権 である 別 表 に 掲 げる 権 利 は、<br />

別 表 に 掲 げる 者 の 保 有 するところのものであるが、 本 標 準 規 格 を 使 用 する 者 に 対 し、 適 切 な 条 件 の<br />

下 に、 非 排 他 的 かつ 無 差 別 に 当 該 別 表 に 掲 げる 権 利 の 実 施 を 許 諾 する。ただし、 本 標 準 規 格 を 使 用<br />

する 者 が、 本 標 準 規 格 で 規 定 する 内 容 の 全 部 又 は 一 部 が 対 象 となる 必 須 の 工 業 所 有 権 を 所 有 し、か<br />

つ、その 権 利 を 主 張 した 場 合 、その 者 についてはこの 限 りではない。」 旨 表 明 している。


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

別 表<br />

第 2 号 選 択<br />

特 許 出 願 人 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考<br />

日 本 放 送 協 会<br />

ディジタル 情 報 伝 送 方 式 、ディジタル 情 報 送<br />

信 装 置 およびディジタル 情 報 受 信 装 置<br />

特 願 平 05-65183<br />

特 開 平 06-276169<br />

日 本<br />

日 本 電 気 ( 株 )<br />

画 像 信 号 の 動 き 補 償 フレーム 間 予 測<br />

符 号 化 ・ 復 号 化 方 法 とその 装 置<br />

特 許 1890887<br />

画 像 の 圧 縮 記 録 システム 特 許 2036887<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び 装 置 特 許 2569842<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び 装 置 特 許 2778161<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び 装 置 特 許 2569849<br />

適 応 変 換 符 号 化 復 号 化 の 方 法 及 び 装<br />

置<br />

特 許 2638208<br />

符 号 化 方 式 及 び 復 号 方 式 特 許 2820096<br />

改 良 DCT の 順 変 換 計 算 装 置 および 逆<br />

変 換 計 算 装 置<br />

適 応 変 換 符 号 化 方 式 および 適 応 変 換<br />

復 号 方 式<br />

特 許 3185214<br />

特 許 3255022<br />

日 本<br />

日 本 、アメリカ、<br />

イギリス、ドイツ、フランス、オ<br />

ランダ、カナダ<br />

日 本 、アメリカ、<br />

イギリス、ドイツ、フランス、オ<br />

ランダ<br />

日 本 、アメリカ、<br />

イギリス、ドイツ、フランス、オ<br />

ランダ<br />

日 本 、アメリカ、<br />

イギリス、ドイツ、フランス、オ<br />

ランダ<br />

日 本 、アメリカ、<br />

イギリス、ドイツ、フランス<br />

日 本 、アメリカ、 韓 国 、<br />

オーストラリア<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

カナダ<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、カナ<br />

ダ、オーストラリア、 韓 国<br />

変 換 符 号 化 方 法 及 び 装 置 特 許 3444261 日 本<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び 装 置 特 許 2890522<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び 装 置 特 許 2890523<br />

日 本 電 気 ( 株 )&<br />

松 下 電 器 産 業<br />

( 株 )<br />

( 共 同 出 願 ) ※ 1<br />

オーディオ 復 号 装 置 と 復 号 方 法 およ<br />

びプログラム<br />

特 許 3579047<br />

日 本 、 米 国 、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、フィン<br />

ランド、カナダ、 韓 国 、<br />

台 湾 、 中 国 、ブラジル、<br />

香 港 、インド、ハンガリー、<br />

チェコ、スペイン


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

特 許 出 願 人 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考<br />

日 本 電 気 ( 株 )&<br />

松 下 電 器 産 業<br />

( 株 )<br />

( 共 同 出 願 ) ※ 1<br />

オーディオ 復 号 化 装 置 およびオーデ<br />

ィオ 復 号 化 方 法<br />

オーディオ 復 号 装 置 およびオーディ<br />

オ 復 号 方 法<br />

特 許 3646938<br />

特 許 3646939<br />

日 本 、 米 国 、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、フィン<br />

ランド、カナダ、 韓 国 、<br />

台 湾 、 中 国 、ブラジル、<br />

香 港 、インド、ハンガリー、<br />

チェコ、スペイン<br />

日 本 、 米 国 、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、フィン<br />

ランド、カナダ、 韓 国 、<br />

台 湾 、 中 国 、ブラジル、<br />

香 港 、インド、ハンガリー、<br />

チェコ、スペイン<br />

画 像 信 号 のフレーム 間 内 挿 符 号 化 方 法 と<br />

その 装 置<br />

特 許 1,949,701<br />

日 本 、(MPEG 規<br />

格 認 定 特 許 )<br />

松 下 電 器 産 業<br />

( 株 )<br />

動 き 補 償 予 測 方 法 とそれを 用 いた 画<br />

像 信 号 符 号 化 方 法<br />

画 像 信 号 符 号 化 装 置 と 画 像 信 号 復 号<br />

化 装 置 及 び 画 像 信 号 符 号 化 方 法 と 画<br />

像 信 号 復 号 化 方 法<br />

特 許 2,699,703<br />

特 許 2,695,244<br />

日 本 、(MPEG 規<br />

格 認 定 特 許 )<br />

日 本 、(MPEG 規<br />

格 認 定 特 許 )<br />

ソニー( 株 )<br />

画 像 符 号 化 方 法 及 び 画 像 符 号 化 装 置 特 許 2,684,941<br />

音 声 信 号 圧 縮 方 法 及 びメモリ 書 き 込<br />

み 方 法<br />

特 許 1952835<br />

オーディオ 信 号 処 理 方 法 特 許 3200886<br />

オーディオ 信 号 処 理 方 法 特 許 3141853<br />

信 号 符 号 化 又 は 復 号 化 装 置 、 及 び 信 号<br />

符 号 化 又 は 復 号 化 方 法 、 並 びに 記 録 媒<br />

体<br />

信 号 符 号 化 方 法 及 び 装 置 、 信 号 復 号 化<br />

方 法 及 び 装 置 、 並 びに 信 号 記 録 媒 体<br />

WO94/28633<br />

特 開 平 7-168593<br />

日 本 、(MPEG 規<br />

格 認 定 特 許 )<br />

日 本<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オーストリア、<br />

オーストラリア、 韓 国 、 香<br />

港<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オーストリア、<br />

オーストラリア、 韓 国 、 香<br />

港<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

オーストリア、イタリア、スペイ<br />

ン、カナダ、オーストラリア、<br />

韓 国 、 中 国<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、 韓 国 、<br />

台 湾 、 中 国 、マレーシア、<br />

インドネシア、インド、タイ、<br />

メキシコ、トルコ


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

特 許 出 願 人 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考<br />

ソニー( 株 )<br />

符 号 化 データ 復 号 化 方 法 及 び 符 号 化<br />

データ 復 号 化 装 置<br />

特 許 2874745<br />

映 像 信 号 符 号 化 方 法 特 許 2877225<br />

符 号 化 データ 編 集 方 法 及 び 符 号 化 デ<br />

ータ 編 集 装 置<br />

動 画 像 データエンコード 方 法 および<br />

装 置 、 並 びに 動 画 像 データデコード 方<br />

法 および 装 置<br />

動 きベクトル 伝 送 方 法 及 びその 装 置<br />

並 びに 動 きベクトル 復 号 化 方 法 及 び<br />

その 装 置<br />

画 像 情 報 符 号 化 装 置 及 び 方 法 、 並 びに<br />

画 像 情 報 復 号 装 置 及 び 方 法<br />

※8<br />

信 号 処 理 装 置 および 方 法 、 並 びにプロ<br />

グラム ※ 8<br />

特 許 2969782<br />

特 許 2977104<br />

特 許 2712645<br />

日 本 、 香 港 、 韓 国 、<br />

アメリカ、ドイツ、フランス、<br />

イギリス<br />

日 本 、 香 港 、 韓 国 、<br />

アメリカ、ドイツ、フランス、<br />

イギリス<br />

日 本 、 香 港 、 韓 国 、<br />

アメリカ、ドイツ、フランス、<br />

イギリス<br />

日 本 、アメリカ<br />

日 本 、オーストラリア、カナ<br />

ダ、 韓 国 、アメリカ、ド<br />

イツ、フランス、イギリス<br />

特 開 2005-039743 日 本 、ブラジル、 中 国 、<br />

ドイツ、フランス、イギリス、<br />

インドネシア、インド、 韓<br />

国 、メキシコ、ロシア、アメリ<br />

カ、ベトナム<br />

特 許 第 3800427<br />

※6<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※7<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※1<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※2<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

モトローラ( 株 )<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※3<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.8 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※4<br />

※1<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※2<br />

日 本 フィリップ ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

ス( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※3<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.8 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※4<br />

※7<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

三 菱 電 機 ( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.9 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※5<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 2.2 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※8<br />

※1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※2:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※3:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※4:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.8 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※5:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.9 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※6:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 有 効<br />

※7:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※8:ARIB <strong>STD</strong>-B32 2.2 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

日 本 、 中 国 、ドイツ、<br />

フランス、イギリス、インドネ<br />

シア、インド、 韓 国 、マレ<br />

ーシア、オランダ、シンガポ<br />

ール、タイ、 台 湾 、アメリカ


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

総 合 目 次<br />

まえがき<br />

第 1 部<br />

映 像 信 号 と 符 号 化 方 式 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1<br />

第 2 部<br />

音 声 信 号 と 符 号 化 方 式 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 105<br />

第 3 部<br />

伝 送 信 号 の 多 重 化 方 式 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 153<br />

添 付 資 料 改 定 履 歴 表<br />

- i -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 1 部<br />

映 像 信 号 と 符 号 化 方 式


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 1 部 映 像 信 号 と 符 号 化 方 式<br />

目<br />

次<br />

第 1 章 一 般 事 項 ...............................................................................................................................5<br />

1.1 目 的 ........................................................................................................................................5<br />

1.2 適 用 範 囲 .................................................................................................................................5<br />

1.3 引 用 文 書 .................................................................................................................................5<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ..........................................................................................................................5<br />

1.4 用 語 ........................................................................................................................................5<br />

1.4.1 定 義 .................................................................................................................................5<br />

1.4.2 略 語 .................................................................................................................................6<br />

第 2 章 映 像 入 力 フォーマット .........................................................................................................9<br />

2.1 映 像 信 号 .................................................................................................................................9<br />

2.1.1 HDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性 .............................................................................................9<br />

2.1.2 SDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性 ...........................................................................................10<br />

2.2 信 号 の 標 本 値 ........................................................................................................................11<br />

2.3 走 査 の 方 向 ...........................................................................................................................11<br />

2.4 映 像 信 号 パラメータ.............................................................................................................11<br />

第 3 章 映 像 符 号 化 方 式 ..................................................................................................................27<br />

3.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式 ....................................................................................27<br />

3.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ......................................................................................27<br />

第 4 章 映 像 の 圧 縮 手 順 、 送 出 手 順 および 符 号 化 後 の 信 号 構 成 .....................................................29<br />

4.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式 ..................................................................................29<br />

4.1.1 圧 縮 と 送 出 の 手 順 ..........................................................................................................29<br />

4.1.2 信 号 の 構 成 .....................................................................................................................31<br />

4.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ....................................................................................32<br />

4.2.1 圧 縮 と 送 出 の 手 順 ..........................................................................................................32<br />

第 5 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 ............................................................................................33<br />

5.1 テレビジョンサービスにおける 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 .....................................33<br />

5.1.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式 .............................................................................33<br />

5.1.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ...............................................................................37<br />

5.1.2.1 プロファイルとレベル.............................................................................................37<br />

5.1.2.2 符 号 化 映 像 フォーマット .........................................................................................37<br />

5.1.2.3 シンタックス ...........................................................................................................39<br />

-1-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

5.1.3 望 ましいエンコード 領 域 ...............................................................................................45<br />

5.2 低 解 像 度 映 像 サービスにおける 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 ...................................46<br />

5.2.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式 .............................................................................46<br />

5.2.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ...............................................................................46<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式 ..................................................................................49<br />

付 属 1 テレビジョンサービスにおける MPEG-2 Video 規 格 の 運 用 ガイドライン .......................51<br />

第 1 章 一 般 事 項 .............................................................................................................................51<br />

1.1 目 的 ......................................................................................................................................51<br />

1.2 適 用 範 囲 ...............................................................................................................................51<br />

1.3 引 用 文 書 ...............................................................................................................................51<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ........................................................................................................................51<br />

1.4 用 語 ......................................................................................................................................51<br />

1.4.1 略 語 ...............................................................................................................................51<br />

第 2 章 シーケンスヘッダーおよびシーケンスエンドコードの 送 出 .............................................53<br />

2.1 シーケンスヘッダー(sequence_header)の 送 出 ...................................................................53<br />

2.2 シーケンスエンドコード(sequence_end_code)の 送 出 ........................................................53<br />

第 3 章 チャンネル 切 替 時 間 ...........................................................................................................55<br />

第 4 章 シームレス 切 替 え ..............................................................................................................59<br />

4.1 有 効 サンプル 数 の 変 更 .........................................................................................................59<br />

4.2 480/60/I でのアスペクト 比 の 変 更 .......................................................................................59<br />

4.3 ビットレートの 変 更 .............................................................................................................59<br />

4.4 映 像 フォーマットの 切 替 方 法 ..............................................................................................60<br />

4.4.1 完 全 シームレス 切 替 えを 実 現 可 能 な 運 用 方 法 (sequence_end_code を 送 出 する 方 法 )<br />

..................................................................................................................................................61<br />

4.4.2 SDTV/HDTV 切 替 えの 簡 易 的 な 運 用 方 法 (sequence_end_code を 送 出 しない 方 法 ) 64<br />

第 5 章 フィルム 素 材 の 場 合 のエンコード 例 .................................................................................67<br />

付 属 2 テレビジョンサービスにおける MPEG-4 AVC 規 格 の 運 用 ガイドライン .........................69<br />

第 1 章 一 般 事 項 .............................................................................................................................69<br />

1.1 目 的 ......................................................................................................................................69<br />

1.2 適 用 範 囲 ...............................................................................................................................69<br />

1.3 引 用 文 書 ...............................................................................................................................69<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ........................................................................................................................69<br />

1.4 用 語 ......................................................................................................................................69<br />

-2-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

1.4.1 略 語 ...............................................................................................................................69<br />

第 2 章 MPEG-4 AVC 規 格 の 概 要 .................................................................................................71<br />

第 3 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 ............................................................................................73<br />

3.1 プロファイルとレベル .........................................................................................................73<br />

3.2 符 号 化 映 像 フォーマット......................................................................................................73<br />

3.3 ビットレート........................................................................................................................75<br />

3.4 フレームレート ....................................................................................................................75<br />

3.5 フレーム 構 造 ........................................................................................................................76<br />

3.6 GOP 構 造 .............................................................................................................................76<br />

3.6.1 ヘッダ 情 報 の 配 置 ..........................................................................................................76<br />

3.6.2 Open/Closed GOP.........................................................................................................76<br />

3.6.3 画 面 間 予 測 構 造 .............................................................................................................78<br />

3.6.4 GOP 長 ..........................................................................................................................80<br />

3.7 ビットストリームのデータ 構 造 ...........................................................................................80<br />

3.7.1 GOP の 先 頭 のアクセスユニット...................................................................................81<br />

3.7.2 GOP の 先 頭 以 外 のアクセスユニット ...........................................................................82<br />

3.8 シーケンスエンドを 示 す 識 別 子 ...........................................................................................83<br />

3.9 符 号 化 ツール........................................................................................................................83<br />

3.9.1 双 方 向 動 き 補 償 ブロックサイズ ....................................................................................83<br />

3.9.2 参 照 フレーム 数 .............................................................................................................83<br />

3.9.3 CPB サイズ ...................................................................................................................84<br />

3.9.4 最 低 圧 縮 率 .....................................................................................................................84<br />

3.9.5 プロファイルとビット 精 度 、クロマフォーマットの 組 合 せ .........................................84<br />

3.9.6 スライス 分 割 .................................................................................................................85<br />

3.9.7 エントロピー 符 号 化 ......................................................................................................85<br />

3.9.8 Picture Order Count ....................................................................................................86<br />

3.10 HRD コンフォーマンス .....................................................................................................86<br />

3.11 シンタックス..................................................................................................................86<br />

3.11.1 NAL ユニット..............................................................................................................86<br />

3.11.2 シーケンス・パラメータ・セット (Sequence parameter set)...................................87<br />

3.11.3 ピクチャ・パラメータ・セット (Picture parameter set)..........................................88<br />

3.11.4 アクセス・ユニット・デリミタ (Access unit delimiter) ...........................................88<br />

3.11.5 スライス・ヘッダ (Slice header) ...............................................................................88<br />

3.11.6 復 号 ピクチャ・バッファ 制 御 (Decoded Reference Picture Marking Syntax) ......89<br />

3.11.7 VUI..............................................................................................................................89<br />

-3-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

3.11.8 パン・スキャン(Pan-scan rectangle)SEI ..............................................................91<br />

第 4 章 シームレス 切 替 え ..............................................................................................................95<br />

4.1 有 効 サンプル 数 の 変 更 .........................................................................................................95<br />

4.2 480/60/I でのアスペクト 比 の 変 更 .......................................................................................95<br />

4.3 ビットレートの 変 更 .............................................................................................................96<br />

第 5 章 MPEG-2 Systems 規 格 による 多 重 化 ................................................................................97<br />

5.1 PES パケット.......................................................................................................................97<br />

5.2 <strong>STD</strong> delay............................................................................................................................97<br />

5.3 記 述 子 ..................................................................................................................................97<br />

付 属 3 低 解 像 度 映 像 サービスにおける MPEG-4 AVC 規 格 の 運 用 ガイドライン........................99<br />

第 1 章 一 般 事 項 .............................................................................................................................99<br />

1.1 目 的 ......................................................................................................................................99<br />

1.2 適 用 範 囲 ...............................................................................................................................99<br />

1.3 引 用 文 書 ...............................................................................................................................99<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ........................................................................................................................99<br />

1.4 用 語 ......................................................................................................................................99<br />

1.4.1 略 語 ...............................................................................................................................99<br />

第 2 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 ..........................................................................................101<br />

2.1 プロファイルとレベル .......................................................................................................101<br />

2.2 映 像 フォーマットと 対 応 するパラメータ ..........................................................................101<br />

2.2.1 想 定 する 映 像 フォーマット ...........................................................................................101<br />

2.2.2 フレームレート .............................................................................................................101<br />

2.2.3 カラー 記 述 ...................................................................................................................102<br />

2.3 チャンネル 切 替 時 間 を 考 慮 した 運 用 ガイドライン ............................................................102<br />

2.4 Baseline プロファイルにおける 望 ましい 運 用 ガイドライン.............................................102<br />

2.5 Main プロファイルにおける 望 ましい 運 用 ガイドライン ..................................................103<br />

-4-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、デジタル 放 送 における 映 像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成<br />

15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 するデジタル 放 送 に 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

次 の 文 書 は、その 文 書 において 規 定 される 事 項 の 一 部 が 本 標 準 規 格 に 引 用 されている 文 書 であ<br />

る。<br />

(1) 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標<br />

準 方 式 」( 以 下 「 省 令 」という。)<br />

(2) 平 成 21 年 総 務 省 告 示 第 89 号 「 映 像 信 号 のうち PES パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送<br />

出 手 順 並 びに 音 声 信 号 のうち PES パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 を 定 める 件 」<br />

( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(3) ITU-T Rec. H.262|ISO/IEC 13818-2:2000: Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Video ( 以 下 「MPEG-2 Video 規 格 」とい<br />

う。)<br />

(4) ITU-T Rec. H.264|ISO/IEC 14496-10:2007: Advanced video coding for generic<br />

audiovisual services( 以 下 「MPEG-4 AVC 規 格 」という。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

(1) 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 :<br />

省 令 第 3 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高<br />

精 細 度 テレビジョン 放 送<br />

(2)BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 2 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン<br />

放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(3) 高 度 BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 3 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

-5-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジ<br />

ョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(4) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 2 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用<br />

する 放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョ<br />

ン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(5) 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 3 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用<br />

する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョ<br />

ン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(6) 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 4 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使<br />

用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレ<br />

ビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(7) 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 5 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使<br />

用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレ<br />

ビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

1.4.2 略 語<br />

AVC<br />

CIE<br />

DCT<br />

DTS<br />

GOP<br />

HDTV<br />

HL<br />

H14L<br />

IEC<br />

ISO<br />

ITU-T<br />

ML<br />

MP<br />

MPEG<br />

PES<br />

Advanced Video Coding<br />

Commission Internationale de l'Éclairage<br />

Discrete Cosine Transform<br />

Decoding Time-Stamp<br />

Group of Pictures<br />

High Definition Television<br />

High Level<br />

High-1440 Level<br />

International Electrotechnical Commission<br />

International Organization for Standardization<br />

International Telecommunication Union, Telecommunication<br />

Standardization Sector<br />

Main Level<br />

Main Profile<br />

Moving Picture Experts Group<br />

Packetized Elementary Stream<br />

-6-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

PTS<br />

SDTV<br />

SEI<br />

VUI<br />

Presentation Time-Stamp<br />

Standard Definition Television<br />

Supplemental Enhancement Information<br />

Video Usability Information<br />

-7-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

< 余 白 ><br />

-8-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 2 章 映 像 入 力 フォーマット<br />

2.1 映 像 信 号<br />

映 像 信 号 は、 被 写 体 の 輝 度 を 表 す 信 号 ( 以 下 「 輝 度 信 号 」という。) 並 びに 被 写 体 の 色 相 および<br />

彩 度 を 表 す 信 号 ( 以 下 「 色 差 信 号 」という。)から 成 るものとする。<br />

( 省 令 )<br />

2.1.1 HDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性 1<br />

(1) 三 原 色 信 号<br />

三 原 色 信 号 E'R、E'G 及 び E'B はそれぞれ 画 素 を 走 査 した 時 に 生 ずる 赤 、 緑 および 青 の 各 信<br />

号 電 圧 をガンマ 補 正 ( 受 像 管 の 赤 、 緑 及 び 青 に 対 する 輝 度 が 正 しく 再 現 されるよう 送 信 側 にお<br />

いてそれぞれ 信 号 電 圧 E'R、E'G 及 び E'B を 受 像 管 の 特 性 の 逆 特 性 を 持 つように 補 正 すること<br />

をいう。)した 電 圧 ( 基 準 白 色 レベルで 正 規 化 された 電 圧 )であって、CIE 表 示 系 ( 国 際 照 明 委<br />

員 会 において 制 定 した 平 面 座 標 による 色 彩 の 定 量 的 表 示 系 をいう。)において 次 の 表 に 掲 げる x<br />

および y の 値 を 有 する 赤 、 緑 および 青 を 三 原 色 とする 受 像 管 に 適 合 するものとする。<br />

x<br />

y<br />

赤 0.640 0.330<br />

緑 0.300 0.600<br />

青 0.150 0.060<br />

基 準 白 色 は、 次 のとおりとする。 色 差 信 号 は 白 色 の 被 写 体 に 対 して 零 になるものとする。<br />

x<br />

y<br />

白 0.3127 0.3290<br />

ガンマ 補 正 は、 以 下 の 特 性 によるものとする。<br />

0.45<br />

E'<br />

= αL<br />

− ( α −1)<br />

( β ≤ L)<br />

E'<br />

= 4.50L<br />

( −β < L < β )<br />

0.45<br />

E'<br />

= −α<br />

( −L)<br />

+ ( α −1)<br />

( L ≤ −β<br />

)<br />

ただし、E′ は 映 像 信 号 のカメラ 出 力 及 びLはカメラの 入 力 光 に 比 例 した 電 圧 とし、いずれも 上 記 に<br />

示 す 基 準 白 色 により 正 規 化 した 値 とする。 広 色 域 システムの 場 合 にのみ、L


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

マ 補 正 の 特 性 は 以 下 のように 表 される。<br />

E'<br />

= 1.099L<br />

0.45<br />

− 0.099 (0.018 ≤ L)<br />

E ' = 4.500L<br />

( −0.018<br />

< L < 0.018)<br />

0.45<br />

E ' = −1.099(<br />

−L)<br />

+ 0.099 ( L ≤ −0.018)<br />

(2) 輝 度 ・ 色 差 信 号<br />

輝 度 信 号 E'Y 、 色 差 信 号 E'CR 及 び E'CB は、ガンマ 補 正 された 三 原 色 信 号 E'R、E'G 及 び E'B か<br />

ら 次 のとおり 生 成 するものとする。<br />

E ′ = 0 .2126 E′<br />

+ 0.7152 E′<br />

+ 0. 0722 E′<br />

Y<br />

E ′<br />

CR<br />

= ( E′<br />

R<br />

− E′<br />

Y<br />

)/1.5748<br />

E ′ = ( E′<br />

− E′<br />

)/<br />

1.8556<br />

CB<br />

B<br />

Y<br />

R<br />

輝 度 信 号 および 色 差 信 号 の 量 子 化 特 性 は 以 下 のとおりとする。<br />

m−8<br />

D ′ = INT ( 219 ′ + 16)<br />

⋅ 2<br />

[ ]<br />

[( 224 ′ + 128)<br />

⋅ 2<br />

−8<br />

]<br />

[( 224 ′ + 128)<br />

⋅ 2<br />

−8<br />

]<br />

Y<br />

E Y<br />

′<br />

m<br />

D CR<br />

= INT E CR<br />

m<br />

D CB<br />

′ = INT E CB<br />

G<br />

注 1 m は 輝 度 信 号 及 び 色 差 信 号 の 量 子 化 ビット 数 とする。<br />

2 演 算 子 INT [A]は、 実 数 A の 小 数 点 以 下 第 一 位 の 四 捨 五 入 により 与 えられる 整 数 を 表<br />

す。<br />

B<br />

2.1.2 SDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性 2<br />

(1) 三 原 色 信 号<br />

三 原 色 信 号 E'R、E'G 及 び E'B はそれぞれ 画 素 を 走 査 した 時 に 生 ずる 赤 、 緑 および 青 の 各 信<br />

号 電 圧 をガンマ 補 正 ( 受 像 管 の 赤 、 緑 及 び 青 に 対 する 輝 度 は、 格 子 に 印 加 されるそれぞれの 信<br />

号 電 圧 のガンマ 乗 に 比 例 するので、 被 写 体 の 輝 度 が 正 しく 再 現 されるよう 送 信 側 においてそれ<br />

ぞれの 信 号 電 圧 E'R、E'G 及 び E'B をぞれぞれの 値 のガンマ 分 の 一 乗 に 補 正 することをいう。)<br />

した 電 圧 ( 基 準 白 色 レベルで 正 規 化 された 電 圧 )であって、CIE 表 示 系 ( 国 際 照 明 委 員 会 にお<br />

いて 制 定 した 平 面 座 標 による 色 彩 の 定 量 的 表 示 系 をいう。)において 次 に 掲 げる x および y の 値<br />

を 有 する 赤 、 緑 及 び 青 を 三 原 色 とし、かつ、ガンマの 値 を 2.2 とする 受 像 管 に 適 合 するものと<br />

する。<br />

x<br />

y<br />

赤 0.67 0.33<br />

緑 0.21 0.71<br />

青 0.14 0.08<br />

色 差 信 号 は 白 色 の 被 写 体 に 対 して 零 になるものとする。<br />

2 本 規 定 は、 省 令 第 42 条 、 別 表 第 35 号 に 基 づく。<br />

-10-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

(2) 輝 度 ・ 色 差 信 号<br />

輝 度 信 号 E'Y 、 色 差 信 号 E'CR 及 び E'CB は、ガンマ 補 正 された 三 原 色 信 号 E'R、E'G 及 び E'B か<br />

ら 次 のとおり 生 成 するものとする。<br />

E ′ = 0 .299 E′<br />

+ 0.587 E′<br />

+ 0. 114 E′<br />

Y<br />

R<br />

E ′<br />

CR<br />

= 0.500 E′<br />

R<br />

− 0.419 E′<br />

G<br />

− 0. 081 E′<br />

B<br />

E ′ = −0.169<br />

E′<br />

− 0.331 E′<br />

+ 0. 500 E′<br />

CB<br />

R<br />

輝 度 信 号 および 色 差 信 号 の 量 子 化 特 性 は 以 下 のとおりとする。<br />

m−8<br />

D ′ = INT ( 219 ′ + 16)<br />

⋅ 2<br />

[ ]<br />

[( 224 ′ + 128)<br />

⋅ 2<br />

−8<br />

]<br />

[( 224 ′ + 128)<br />

⋅ 2<br />

−8<br />

]<br />

Y<br />

E Y<br />

′<br />

m<br />

D CR<br />

= INT E CR<br />

m<br />

D CB<br />

′ = INT E CB<br />

G<br />

G<br />

B<br />

B<br />

注 1 m は 輝 度 信 号 及 び 色 差 信 号 の 量 子 化 ビット 数 とする。<br />

2 演 算 子 INT [A]は、 実 数 A の 小 数 点 以 下 第 一 位 の 四 捨 五 入 により 与 えられる 整 数 を 表<br />

す。<br />

2.2 信 号 の 標 本 値<br />

輝 度 信 号 及 び 色 差 信 号 の 標 本 値 は、8 けた 又 は 10 けたの 二 進 数 字 によって 量 子 化 を 行 うも<br />

のとする。<br />

( 省 令 )<br />

2.3 走 査 の 方 向<br />

映 像 の 走 査 は、 水 平 方 向 には 左 から 右 へ、 垂 直 方 向 には 上 から 下 へ 一 定 速 度 で 行 うものと<br />

する。<br />

( 省 令 )<br />

2.4 映 像 信 号 パラメータ<br />

映 像 の 走 査 線 数 、 有 効 走 査 線 数 、 走 査 方 式 、フレーム 周 波 数 、フィールド 周 波 数 、 画 面 の<br />

横 と 縦 の 比 、 水 平 走 査 の 繰 返 し 周 波 数 、 標 本 化 周 波 数 ( 輝 度 信 号 及 び 色 差 信 号 )、1 走 査 線 当<br />

たりの 標 本 化 数 ( 輝 度 信 号 及 び 色 差 信 号 )、1 走 査 線 当 たりの 有 効 標 本 化 数 ( 輝 度 信 号 及 び 色<br />

差 信 号 )、ろ 波 特 性 、 水 平 同 期 信 号 及 び 垂 直 同 期 信 号 は、 次 の 表 に 示 すとおりとする。<br />

-11-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

映 像 信 号 の 各 パラメータ 3<br />

映 像 フォーマット 480/60/I 480/60/P 720/60/P 1080/60/I 1080/60/P 2160/60/P 4<br />

走 査 線 数 525 本 525 本 750 本 1125 本 1125 本<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

有 効 走 査 線 数 483 本 483 本 720 本 1080 本 1080 本 2160 本<br />

走 査 方 式 1 本 おき 順 次 順 次 1 本 おき 順 次 順 次<br />

フレーム 周 波 数<br />

フィールド 周 波 数<br />

画 面 の 横 と 縦 の 比<br />

水 平 走 査 の 繰 返 し<br />

周 波 数 fH<br />

標 本 化 周<br />

波 数<br />

30/<br />

1.001 Hz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

16 : 9 又 は<br />

4 : 3<br />

15.750/<br />

1.001kHz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

30/<br />

1.001 Hz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

16 : 9 16:9 16 : 9 16:9 16:9<br />

31.500/<br />

1.001 kHz<br />

輝 度 信 号 13.5 MHz 27 MHz<br />

色 差 信 号 6.75 MHz 13.5 MHz<br />

45.000/<br />

1.001 kHz<br />

74.25/<br />

1.001MHz<br />

37.125/<br />

1.001MHz<br />

33.750/<br />

1.001 kHz<br />

74.25/<br />

1.001MHz<br />

37.125/<br />

1.001MHz<br />

67.500/<br />

1.001 kHz<br />

148.5/<br />

1.001MHz<br />

74.25/<br />

1.001MHz<br />

1 走 査 線 輝 度 信 号 858 858 1650 2200 2200<br />

当 たりの<br />

標 本 化 数 色 差 信 号 429 429 825 1100 1100<br />

1 走 査 線<br />

当 たりの<br />

有 効 標 本<br />

化 数<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

輝 度 信 号 720 720 1280 1920 1920 3840<br />

色 差 信 号 360 360 640 960 960 1920<br />

ろ 波 特 性 別 記 1 別 記 2 別 記 3 別 記 4<br />

水 平 同 期 信 号 別 記 5 別 記 6 別 記 7<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

規 定 しな<br />

い ( 注 1)<br />

規 定 しな<br />

垂 直 同 期 信 号 別 記 8 別 記 9 別 記 10 別 記 11 別 記 12<br />

い ( 注 1)<br />

( 注 1) 本 映 像 フォーマットにおいてアナログインタフェースは 想 定 されないため、これらのパラメ<br />

ータは 規 定 しない。<br />

3 実 運 用 は 省 令 および 告 示 の 範 囲 に 制 限 される。( 付 録 A 参 照 )<br />

4 本 映 像 フォーマットは 省 令 では 規 定 されていない。<br />

-12-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 1 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が1 本 おきの 場 合 のろ 波 特 性<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

輝 度 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

40dB<br />

30<br />

20<br />

12dB<br />

10<br />

0<br />

0<br />

(MHz)<br />

100kHz 5.75 6.75 8.0 13.5<br />

(dB)<br />

色 差 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

50<br />

40<br />

40dB<br />

30<br />

20<br />

10<br />

6dB<br />

0<br />

0<br />

(MHz)<br />

100kHz 2.75 3.375 4.0<br />

6.75<br />

-13-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 2 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 のろ 波 特 性<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

輝 度 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

40dB<br />

50dB<br />

30<br />

20<br />

12dB<br />

10<br />

0<br />

0<br />

2dB<br />

(MHz)<br />

100kHz<br />

11.0 13.5<br />

12.0<br />

16.0 20.0<br />

27.0<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

色 差 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

40dB<br />

50dB<br />

30<br />

20<br />

10<br />

6dB<br />

0<br />

0<br />

(MHz)<br />

100kHz<br />

5.75 6.75 8.0 10.5<br />

13.5<br />

-14-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 3 走 査 線 数 が 750 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 及 び 走 査 線 数 が 1125 本 であって、<br />

走 査 方 式 が1 本 おきの 場 合 のろ 波 特 性<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

輝 度 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

40 dB<br />

50 dB<br />

30<br />

20<br />

12 dB<br />

10<br />

0<br />

0<br />

37.125/1.001 54.2025/1.001 74.25/1.001<br />

29.7/1.001 44.55/1.001<br />

周 波 数 (MHz)<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

色 差 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

50 dB<br />

40 dB<br />

30<br />

20<br />

10<br />

6 dB<br />

0<br />

0<br />

18.5625/1.001 27.4725/1.001<br />

14.85/1.001 22.275/1.001<br />

周 波 数 (MHz)<br />

37.125/1.001<br />

-15-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 4 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 のろ 波 特 性<br />

輝 度 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

40 dB<br />

50 dB<br />

30<br />

20<br />

10<br />

12 dB<br />

0<br />

0<br />

59.4/1.001<br />

74.25/1.001<br />

108.405/1.001 148.5/1.001<br />

(MHz)<br />

89.1/1.001<br />

色 差 信 号 の 減 衰 周 波 数 特 性 (100kHz の 値 に 対 する 相 対 値 )<br />

(dB)<br />

50<br />

40<br />

40 dB<br />

50 dB<br />

30<br />

20<br />

10<br />

6 dB<br />

0<br />

0<br />

37.125/1.001<br />

54.945/1.001 74.25/1.001<br />

(MHz)<br />

29.7/1.001<br />

44.55/1.001<br />

-16-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 5 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おき 及 び 順 次 の 場 合 の 水 平 同 期 信 号<br />

c<br />

d<br />

a<br />

b<br />

V/2 V/2<br />

Sm /2<br />

S m /2<br />

e<br />

f<br />

f<br />

水 平 基 準 位 相 0 H<br />

記 号 項 目 走 査 線 数 が 525 本 で<br />

あって 走 査 方 式 が<br />

1 本 おきの 場 合<br />

規 定 値<br />

走 査 線 数 が 525 本 で<br />

あって 走 査 方 式 が 順<br />

次 の 場 合<br />

H 水 平 走 査 期 間 (μs) 1001/15.75 1001/31.5<br />

a 水 平 ブランキング 期 間 (μs) 10.70 5.35<br />

b 映 像 信 号 開 始 点 (μs) 9.20 4.60<br />

c 映 像 信 号 終 了 点 (μs) 1.50 0.75<br />

d 負 極 性 パルス 幅 (μs) 4.70 2.35<br />

e<br />

f<br />

水 平 同 期 信 号 のタイミング 及 びレベル<br />

水 平 ブランキング 立 ち 下 り 時 間<br />

(10-90%) (μs)<br />

水 平 同 期 信 号 立 下 り/ 立 上<br />

り 時 間 (10-90%) (μs)<br />

0.14 0.07<br />

0.14 0.07<br />

Sm 負 極 性 パルス 振 幅 (mV) 300<br />

V 映 像 信 号 振 幅 (mV) 700<br />

-17-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 6 走 査 線 数 が 750 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 水 平 同 期 信 号<br />

e<br />

e<br />

e<br />

V/2<br />

Sp<br />

Sp/2<br />

V/2<br />

Sm<br />

Sm/2<br />

b<br />

a<br />

c<br />

d<br />

水 平 同 期 信 号 のレベル<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

Sm 負 極 性 パルス 振 幅 (mV) 300<br />

Sp 正 極 性 パルス 振 幅 (mV) 300<br />

V 映 像 信 号 振 幅 (mV) 700<br />

水 平 同 期 信 号 のタイミング<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

a 負 極 性 パルス 開 始 点 (T) 40<br />

b 映 像 信 号 終 了 点 (T) 110<br />

c 正 極 性 パルス 終 了 点 (T) 40<br />

d 映 像 信 号 開 始 点 (T) 260<br />

e パルス 立 ち 上 がり/ 立 ち 下 がり 時 間 (T) 4<br />

注 T は 基 準 クロック 期 間 を 示 し、 輝 度 標 本 化 周 波 数 の 逆 数 である。<br />

-18-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 7 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おき 及 び 順 次 の 場 合 の 水 平 同 期 信 号<br />

f<br />

f<br />

f<br />

V/2 V/2<br />

S p /2<br />

S m<br />

S p<br />

e<br />

S m /2<br />

b<br />

a<br />

c<br />

d<br />

水 平 基 準 位 相 0H<br />

水 平 同 期 信 号 のレベル<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

Sm 負 極 性 パルス 振 幅 (mV) 300<br />

Sp 正 極 性 パルス 振 幅 (mV) 300<br />

V 映 像 信 号 振 幅 (mV) 700<br />

水 平 同 期 信 号 のタイミング<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

a 負 極 性 パルス 開 始 点 (T) 44<br />

b 映 像 信 号 終 了 点 (T) 88<br />

c 正 極 性 パルス 終 了 点 (T) 44<br />

d クランプ 終 了 点 (T) 132<br />

e 映 像 信 号 開 始 点 (T) 192<br />

f パルス 立 ち 上 がり/ 立 ち 下 がり 時 間 (T) 4<br />

注 T は 基 準 クロック 期 間 を 示 し、 輝 度 標 本 化 周 波 数 の 逆 数 である。<br />

-19-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 8 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おきの 場 合 の 垂 直 同 期 信 号<br />

c<br />

A B C<br />

D<br />

b<br />

V/2<br />

#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #21<br />

V/2<br />

次 のフィールド<br />

最 初 のフィールド<br />

拡 大 図 参 照<br />

c<br />

D<br />

A B C<br />

H/2<br />

b<br />

V/2<br />

#264 #265 #267 #268 #270 #271 #283<br />

V/2<br />

最 初 のフィールド 次 のフィールド 拡 大 図 参 照<br />

s<br />

s<br />

s<br />

s<br />

Sm/2<br />

Sm/2<br />

p<br />

H/2 H/2<br />

q<br />

拡 大 図<br />

-20-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

垂 直 同 期 信 号 のタイミング<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

F 垂 直 走 査 期 間 (ms) 1001/30<br />

D 垂 直 ブランキング 期 間 21H + a<br />

A 等 化 パルス 期 間 3H<br />

B 垂 直 同 期 パルス 期 間 3H<br />

C 等 化 パルス 期 間 3H<br />

s<br />

垂 直 同 期 パルスの 立 ち 上 がり/ 立 ち 下 がり<br />

時 間 (10-90%)(μs)<br />

0.14<br />

p 等 化 パルス 幅 (μs) 2.30<br />

q 垂 直 セレーションパルス 幅 (μs) 4.70<br />

注 H、a、b、c、Sm 及 びVは、 別 記 5 に 示 す 値 とする<br />

別 記 9 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 垂 直 同 期 信 号<br />

c<br />

D<br />

A B C<br />

b<br />

V/2 #1 #2 #6 #7 #8 #12 #13 #14 #42 V/2<br />

拡 大 図 参 照<br />

-21-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

1H<br />

Sm/2<br />

s<br />

Sm/2<br />

s<br />

q<br />

拡 大 図<br />

垂 直 同 期 信 号 のタイミング<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

F 垂 直 走 査 期 間 (ms) 1001/60<br />

D 垂 直 ブランキング 期 間 42H + a<br />

A<br />

垂 直 ブランキング 期 間 の 開 始 点 直 後 の 水 平 同<br />

期 パルス 開 始 点 から 垂 直 同 期 パルスの 開 始 点<br />

6H<br />

B 垂 直 同 期 パルス 期 間 6H<br />

C<br />

s<br />

垂 直 同 期 パルスの 終 了 点 直 後 の 水 平 同 期 パル<br />

ス 開 始 点 から 垂 直 ブランキング 期 間 の 終 了 点<br />

直 前 の 水 平 同 期 パルス 開 始 点<br />

垂 直 同 期 パルスの 立 ち 上 がり/ 立 ち 下 がり 時<br />

間 (10-90%)(μs)<br />

30H<br />

0.07<br />

q 垂 直 セレーションパルス 幅 (μs) 2.35<br />

注 H、a、b、c、Sm 及 びVは、 別 記 5 の 値 とする。<br />

-22-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 10 走 査 線 数 が 750 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 垂 直 同 期 信 号<br />

30H<br />

5H<br />

#745 #750 #1 #2 #3 #5<br />

#4 #6 #7 #26<br />

拡 大 図 参 照<br />

e<br />

e<br />

d h b<br />

1H<br />

0 H 0 H<br />

垂 直 同 期 信 号 及 びフィールドに 関 する 規 定<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

H 1 ライン 期 間 (T) 1650<br />

h 垂 直 同 期 パルス 幅 (T) 1280<br />

画 面 の 最 上 部 のライン #26<br />

画 面 の 最 下 部 のライン #745<br />

垂 直 ブランキング 期 間<br />

30H<br />

フレームの 開 始 #1<br />

注 T は 基 準 クロック 期 間 を 示 し、 輝 度 信 号 標 本 化 周 波 数 の 逆 数 である<br />

-23-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 11 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おきの 場 合 の 垂 直 同 期 信 号<br />

最 初 の<br />

フィールド<br />

22H<br />

5H<br />

#1123 #1124 #1125 #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7<br />

#21<br />

拡 大 図 参 照<br />

次 の<br />

フィールド<br />

23H<br />

5H<br />

1/2H 1/2H<br />

#560 #561 #562 #563 #564 #565 #566 #567 #568 #569<br />

#584<br />

拡 大 図 参 照<br />

拡 大 図<br />

f f<br />

d<br />

h<br />

g<br />

f<br />

f<br />

f f f<br />

a c<br />

b d<br />

h<br />

1 H<br />

O H<br />

垂 直 同 期 信 号 及 びフィールドに 関 する 規 定<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

H 1ライン 期 間 (T) 2200<br />

g 1/2 ライン 期 間 (T) 1100<br />

h 垂 直 同 期 パルス 幅 (T) 880<br />

画 面 の 最 上 部 のライン<br />

画 面 の 最 下 部 のライン<br />

垂 直 ブランキング 期 間<br />

フィールドの 開 始<br />

最 初 のフィールド<br />

次 のフィールド<br />

最 初 のフィールド<br />

次 のフィールド<br />

最 初 のフィールド<br />

次 のフィールド<br />

最 初 のフィールド<br />

次 のフィールド<br />

# 21<br />

# 584<br />

# 560<br />

#1123<br />

22 H<br />

23 H<br />

# 1<br />

# 564<br />

注 T は 基 準 クロック 期 間 を 示 し、 輝 度 信 号 標 本 化 周 波 数 の 逆 数 である<br />

-24-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

別 記 12 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 垂 直 同 期 信 号<br />

5H<br />

45H<br />

#1121 #1125 #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7<br />

#42<br />

拡 大 図 参 照<br />

f<br />

拡 大 図<br />

f<br />

d h b<br />

1H<br />

0 H<br />

0 H<br />

垂 直 同 期 信 号 に 関 する 規 定<br />

記 号 項 目 規 定 値<br />

H 1 ライン 期 間 (T) 2200<br />

h 垂 直 同 期 パルス 幅 (T) 1980<br />

画 面 の 最 上 部 のライン #42<br />

画 面 の 最 下 部 のライン #1121<br />

垂 直 ブランキング 期 間<br />

45H<br />

フレームの 開 始 #1<br />

注 T は 基 準 クロック 期 間 を 示 し、 輝 度 信 号 標 本 化 周 波 数 の 逆 数 である。b、d、f<br />

は 別 記 2 の 値 とする。<br />

( 省 令 )<br />

-25-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

< 余 白 ><br />

-26-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 3 章 映 像 符 号 化 方 式<br />

3.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 信 号 の 符 号 化 は、 次 の 各 号 に 規 定 する 方 式 を 組 み 合 わせたものとし、 映 像 の 圧 縮 手 順 およ<br />

び 送 出 手 順 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ( 第 4 章 4.1 参 照 )によるものとする。<br />

(1) 動 き 補 償 予 測 符 号 化 方 式 ( 映 像 信 号 の 前 後 のフレーム 又 はフィールドからの 動 き 量 を 検 出 し、<br />

動 き 量 に 応 じて 補 正 したフレーム 又 はフィールド 信 号 と 原 信 号 との 差 分 信 号 と 動 き 量 のみを<br />

送 信 することにより 伝 送 する 情 報 量 を 減 らす 方 式 )<br />

(2) 離 散 コサイン 変 換 方 式 ( 原 画 像 を 8 画 素 四 方 の 単 位 で 空 間 周 波 数 成 分 に 変 換 し、その 周 波 数<br />

成 分 を 視 覚 特 性 を 反 映 して 量 子 化 することにより 情 報 量 を 減 らす 方 式 )<br />

(3) 可 変 長 符 号 化 方 式 ( 統 計 的 に 発 生 頻 度 の 高 い 符 号 は、 短 いビット 列 で 表 現 し、 発 生 頻 度 の 低<br />

い 符 号 は、 長 いビット 列 で 表 現 することにより 伝 送 するビット 数 を 減 らす 方 式 )<br />

( 省 令 )<br />

3.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 信 号 の 符 号 化 は、 次 の 各 号 に 規 定 する 方 式 を 組 み 合 わせたものとし、その 映 像 の 圧 縮 手 順<br />

及 び 送 出 手 順 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ( 第 4 章 4.2 参 照 )によるものとする。<br />

(1) 画 面 内 予 測 符 号 化 方 式 ( 原 信 号 の 符 号 化 対 象 画 素 とその 近 傍 画 素 との 差 分 値 を 符 号 化 するこ<br />

とにより 伝 送 する 情 報 量 を 減 らす 方 式 )<br />

(2) 動 き 補 償 予 測 符 号 化 方 式 ( 映 像 信 号 の 前 後 のフレーム 又 はフィールドからの 動 き 量 を 検 出 し、<br />

動 き 量 に 応 じて 補 正 したフレーム 又 はフィールド 信 号 と 原 信 号 との 差 分 信 号 と 動 き 量 のみを<br />

送 信 することにより 伝 送 する 情 報 量 を 減 らす 方 式 )<br />

(3) 整 数 変 換 方 式 ( 原 画 像 を 4 画 素 四 方 又 は 8 画 素 四 方 の 単 位 で 整 数 精 度 の 直 交 変 換 により 空<br />

間 周 波 数 成 分 に 変 換 し、その 周 波 数 成 分 を 視 覚 特 性 を 反 映 して 量 子 化 することにより 情 報 量<br />

を 減 らす 方 式 )<br />

(4) エントロピー 符 号 化 方 式 ( 符 号 の 出 現 確 率 をもとに、 異 なるビット 列 で 表 現 することによ<br />

り 伝 送 するビット 数 を 減 らす 方 式 )<br />

( 省 令 )<br />

-27-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

< 余 白 ><br />

-28-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 4 章 映 像 の 圧 縮 手 順 、 送 出 手 順 および 符 号 化 後 の 信 号 構 成<br />

4.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

4.1.1 圧 縮 と 送 出 の 手 順<br />

映 像<br />

入 力<br />

予 測 誤 差<br />

信 号<br />

DCT 量 子 化 可 変 長 符 号 化<br />

符 号 化<br />

データ<br />

逆 量 子 化<br />

逆 DCT<br />

順 方 向<br />

双 方 向<br />

逆 方 向<br />

イントラ<br />

予 測 メモリ1<br />

予 測 メモリ2<br />

動 きベクトル 検 出<br />

動 き 補 償<br />

動 きベクトル<br />

可 変 長 符 号 化<br />

符 号 化<br />

データ<br />

注 1 DCT は、 離 散 コサイン 変 換 処 理 を 示 し、 映 像 の 水 平 方 向 を x 軸 、 垂 直 方 向 を y 軸 とし<br />

た 場 合 の N×N の 画 素 f(x,y)に 対 する 2 次 元 DCT 係 数 F(u,ν)は、 以 下 のとお<br />

り 定 義 される。<br />

F(<br />

u,<br />

v)<br />

ただし、<br />

C<br />

( u ),<br />

C ( v )<br />

2C(<br />

u)<br />

C(<br />

v)<br />

N<br />

N<br />

= ∑ − 1<br />

∑<br />

x=<br />

0<br />

N −1<br />

⎧ 1<br />

2<br />

for u , v = 0<br />

⎪<br />

= ⎨<br />

⎪<br />

⎪<br />

1 for u , v ≠ 0<br />

⎩<br />

⎧ +<br />

f ( x,<br />

y)cos⎨<br />

⎩ 2N<br />

( 2x<br />

1) uπ<br />

( 2y<br />

1)<br />

⎫ ⎧ +<br />

⎬cos⎨<br />

⎭ ⎩<br />

y= 0<br />

2N<br />

vπ<br />

⎫<br />

⎬<br />

⎭<br />

2 逆 DCTは、 逆 離 散 コサイン 変 換 処 理 を 表 し、 以 下 のとおり 定 義 される。<br />

f ( x,<br />

y)<br />

2<br />

N 1 N 1<br />

= ∑ − −<br />

u = 0∑<br />

N<br />

( 2x<br />

+ 1) uπ ( 2y<br />

+ 1)<br />

C(<br />

u)<br />

C(<br />

v)<br />

F(<br />

u,<br />

v) cos cos<br />

v = 0<br />

2N<br />

2N<br />

3 図 中 、 順 方 向 とあるのは、 順 方 向 予 測 符 号 化 ( 過 去 の 画 像 情 報 を 用 いて 動 き 補 償 予 測 を<br />

行 うもの)を 示 し、 双 方 向 とあるのは、 双 方 向 予 測 符 号 化 ( 未 来 及 び 過 去 の 画 像 情 報 を<br />

用 いて 動 き 補 償 予 測 を 行 うもの)を 示 し、 逆 方 向 とあるのは、 逆 方 向 予 測 符 号 化 ( 未 来<br />

vπ<br />

-29-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

の 画 像 情 報 を 用 いて 動 き 補 償 予 測 を 行 うもの)を 示 し、イントラとあるのは、イントラ<br />

符 号 化 ( 動 き 補 償 予 測 を 行 なわず、 現 在 の 画 像 情 報 のみを 使 用 するもの)を 示 す。<br />

4 逆 量 子 化 及 び 可 変 長 符 号 化 は、ITU-T 勧 告 H.262 に 従 うものとする。なお、 可 変 長 符<br />

号 化 器 の 出 力 のデータの 順 番 は、 以 下 のいずれかによるものとする。<br />

u u<br />

0 1 2 3 4 5 6 7 0 1 2 3 4 5 6 7<br />

0 0 1 5 6 14 15 27 28 0 0 4 6 20 22 36 38 52<br />

1 2 4 7 13 16 26 29 42 1 1 5 7 21 23 37 39 53<br />

2 3 8 12 17 25 30 41 43 2 2 8 19 24 34 40 50 54<br />

3 9 11 18 24 31 40 44 53 3 3 9 18 25 35 41 51 55<br />

4 10 19 23 32 39 45 52 54 4 10 17 26 30 42 46 56 60<br />

5 20 22 33 38 46 51 55 60 5 11 16 27 31 43 47 57 61<br />

6 21 34 37 47 50 56 59 61 6 12 15 28 32 44 48 58 62<br />

ν 7 35 36 48 49 57 58 62 63 ν 7 13 14 29 33 45 49 59 63<br />

5 動 きベクトル 検 出 は、マクロブロック 単 位 に 行 うものとする。<br />

6 符 号 化 データは、ITU-T 勧 告 H.262 の 映 像 ビットストリーム 構 文 に 従 い 生 成 するものと<br />

する。<br />

( 告 示 )<br />

-30-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

4.1.2 信 号 の 構 成<br />

GOP<br />

B B I B B P B B I<br />

ビデオ<br />

シーケンス<br />

ピクチャ<br />

16 画 素<br />

スライス<br />

16 画 素<br />

16 画 素<br />

マクロブロック<br />

8 画 素<br />

8 画 素<br />

ブロック<br />

注 1 ビデオシーケンスは、 符 号 化 を 行 う 最 上 位 の 構 文 構 造 であり 映 像 信 号 を 構 成 する 一 連 の<br />

画 面 のことをいう。<br />

2 GOP は、I ピクチャ( 現 在 の 画 像 情 報 のみを 使 用 して 符 号 化 された 画 像 )、B ピクチャ<br />

( 現 在 、 過 去 及 び 未 来 の 画 像 情 報 を 使 用 して 符 号 化 された 画 像 ) 又 は P ピクチャ( 現 在<br />

及 び 過 去 の 画 像 情 報 を 使 用 して 符 号 化 された 画 像 )から 構 成 され、 少 なくとも 1 枚 の I<br />

ピクチャを 含 む。<br />

3 ピクチャは、1 枚 の 画 面 のことをいう。<br />

4 スライスは、 同 一 水 平 行 に 位 置 する 任 意 の 数 のマクロブロックから 構 成 される。<br />

5 マクロブロックは、16 画 素 ×16 画 素 の 輝 度 信 号 及 び 空 間 的 に 同 じ 場 所 に 位 置 する 8 画<br />

素 ×8 画 素 又 は 16 画 素 ×8 画 素 の 二 つの 色 差 信 号 で 構 成 される。<br />

( 告 示 )<br />

-31-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

4.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

4.2.1 圧 縮 と 送 出 の 手 順<br />

映 像<br />

入 力<br />

予 測 誤 差 信 号<br />

整 数 変 換<br />

量 子 化<br />

エントロピー 符 号 化<br />

符 号 化<br />

データ<br />

逆 量 子 化<br />

逆 整 数 変 換<br />

画 面 内 予 測<br />

動 き 補 償 予 測<br />

デブロッキング<br />

フィルタ<br />

動 きベクトル 検 出<br />

動 きベクトル<br />

注 1 整 数 変 換 は、4×4 画 素 及 び 8×8 画 素 のブロックに 対 する 整 数 精 度 の 直 交 変 換 処 理 を 示 す。<br />

2 画 面 内 予 測 は 現 在 の 画 像 情 報 において 符 号 化 処 理 済 みの 隣 接 ブロックの 画 素 を 用 いて 予 測<br />

を 行 う 処 理 を 示 し、 動 き 補 償 は 未 来 及 び 過 去 の 複 数 の 画 像 情 報 を 用 いてブロックサイズを 可<br />

変 とする 動 き 補 償 予 測 を 行 う 処 理 を 示 す。<br />

3 デブロッキングフィルタは、 符 号 化 に 伴 いブロックの 境 界 に 発 生 するノイズを 低 減 する 処<br />

理 を 示 す。<br />

4 逆 量 子 化 、 逆 整 数 変 換 及 びエントロピー 符 号 化 は、ITU-T 勧 告 H.264 に 従 うものとする。<br />

5 動 きベクトル 検 出 は、16×16 画 素 、16×8 画 素 、8×16 画 素 、8×8 画 素 、8×4 画 素 、<br />

4×8 画 素 又 は 4×4 画 素 単 位 に 行 うものとする。<br />

6 符 号 化 データは、ITU-T 勧 告 H.264 の 映 像 ビットストリーム 構 文 に 従 い 生 成 するものとす<br />

る。<br />

( 告 示 )<br />

-32-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

第 5 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

5.1 テレビジョンサービスにおける 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

5.1.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-2 Video 規 格 に 規 定 された Main プロファイルに 準 拠 するものとする。<br />

さらに、sequence_display_extension により 表 示 領 域 を 指 定 しない 場 合 は 表 5-1 に 記 載 する「 符 号<br />

化 パラメータの 制 約 条 件 1」を、sequence_display_extension により 表 示 領 域 を 指 定 する 場 合 は 表<br />

5-2 に 記 載 する「 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 2」を 満 たすものとする。ここに 制 約 条 件 として 記<br />

載 していないパラメータに 関 しては、MPEG-2 Video 規 格 に 規 定 された Main プロファイルの 値 を<br />

採 用 するものとする。<br />

なお、 表 5-1 および 表 5-2 における MPEG-2 Video 規 格 の 符 号 化 パラメータの 各 コード 番 号 の 意<br />

味 を 表 5-3 に、 各 パラメータ 値 における 4:3 または 16:9 モニターでの 望 ましい 表 示 形 式 を 図 5-1<br />

に 示 す。<br />

送 信 側 では 常 に vbv_delay を 0xFFFF に 設 定 し、 可 変 ビットレートで 運 用 するものとする。 映 像<br />

PES は1フレーム 分 の 映 像 データで 構 成 され、PES Header では 必 ず PTS( 必 要 に 応 じて DTS)を<br />

送 出 するものとする。 受 信 機 では 映 像 、 音 声 のデコード 開 始 制 御 及 び 出 力 制 御 は 各 PES Header 内<br />

の PTS, DTS によって 制 御 することとし、vbv_delay によるデコード 制 御 は 行 わないものとする。<br />

-33-


vertical_<br />

size_value<br />

表 5-1 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 1 (sequence_display_extension により 表 示 領 域 を 指 定 しない 場 合 )<br />

sequence_header の 制 約 条 件<br />

horizontal_<br />

size_value<br />

aspect_ratio_<br />

information<br />

frame_<br />

rate_code<br />

sequence_<br />

extension<br />

の 制 約 条 件<br />

progressive_<br />

sequence<br />

sequence_display_extension の 制 約 条 件<br />

( 注 4)<br />

color_<br />

primaries<br />

transfer_<br />

characteristic<br />

matrix_<br />

coefficients<br />

その 他 のパラメータ ( 注 7) 図 5-1<br />

( 注 8)<br />

1080 ( 注 1) 1920, 1440 3 4 ( 注 3) 0 1<br />

720 1280 3 7 ( 1 ( 注 5)<br />

1 ( 注 5)<br />

1 ( 注 5) MP@HL 用 に 規 定 された 値<br />

注 3) 1<br />

1<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

480 720 3 7 ( 注 3) 1 MP@H14L 用 に 規 定 された 値<br />

1<br />

1<br />

3 ( 注 5、<br />

720, 544, 480<br />

1<br />

480<br />

( 注 2)<br />

4 ( 1 ( 注 5、 注 6)<br />

1 ( 注 5、 注 6)<br />

注 3) 0<br />

注 6)<br />

MP@ML 用 に 規 定 された 値<br />

2<br />

3<br />

-34-<br />

( 注 1) MPEG-2 Video 規 格 において、 実 際 には 1088 本 が 符 号 化 される。エンコーダで 有 効 ラインの 下 に 8 ライン 分 の 架 空 の 映 像 データ(ダミーデータ)を 付 加 し、 実 際 には 1088 本 分<br />

の 映 像 データとして 符 号 化 処 理 される。デコーダでは 1088 本 分 の 映 像 データの 内 、 上 からの 1080 本 、すなわちダミーデータを 除 いた 1080 本 の 有 効 ラインを 持 つ 映 像 信 号 とし<br />

て 出 力 される。<br />

( 注 2) メディア 横 断 性 と 将 来 における 柔 軟 な 運 用 の 準 備 のために horizontal_size_value に 544 サンプルと 480 サンプルを 設 ける。デジタル 放 送 では 高 画 質 サービスが 要 求 されており、<br />

可 能 な 限 り 720 サンプルの 使 用 が 望 ましい。なお、544 サンプルの 場 合 は、720 サンプルの 場 合 とセンター 位 置 を 合 わせ、 実 映 像 データ 540 サンプルとその 両 側 に 架 空 の 映 像<br />

データ( 黒 を 基 本 とする)を 2 サンプルずつ 付 けた 544 サンプルで 構 成 するものとする。<br />

( 注 3) フィルム 素 材 の 場 合 、frame_rate_code は 変 えずに repeat_first_field, top_field_first, progressive_frame のフラグをコントロールすることによるエンコードも 可 能 とする( 付 属 1 第 5 章<br />

を 参 照 )。<br />

( 注 4) sequence_display_extension が 伝 送 さ れ ない 場 合 、 display_vertical_size お よ び display_horizontal_size の 各 々 の 値 は、sequence_header で 示 さ れ る vertical_size_value,<br />

horizontal_size_value の 値 と 等 しいものとして 受 信 側 で 処 理 される。 但 し、horizontal_size_value が 544 サンプルの 場 合 は、display_horizontal_size が 540 として 伝 送 された 場 合 と 同<br />

様 に 両 側 の 2 サンプルずつを 除 いた 540 サンプルの 領 域 を 表 示 するように 処 理 される。<br />

( 注 5) sequence_display_extension が 伝 送 されない 場 合 、color_primaries, transfer_characteristics, matrix_coefficients の 各 値 は、それぞれ“1”と 等 しいものとして 受 信 側 で 処 理 される。<br />

( 注 6) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 においては 事 業 者 運 用 規 定 によるものとする。<br />

( 注 7) Main プロファイルの 各 レベルに 対 して MPEG-2 Video 規 格 で 規 定 された 値 を 採 用 する。 但 し、bit_rate_value は、MP@HL 及 び MP@H14L では 伝 送 可 能 な 最 大 容 量 以 下 とし、<br />

MP@ML では 15Mbit/s 以 下 とする。 可 変 ビットレートで 運 用 するものとし、vbv_delay は 常 に 0xFFFF とする。<br />

( 注 8) 図 5-1「アスペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式 」を 参 照 のこと。


-35-<br />

vertical_<br />

size_value<br />

表 5-2 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 2 (sequence_display_extension により 表 示 領 域 を 指 定 する 場 合 )<br />

sequence_<br />

extension の<br />

sequence_display_extension のパラメータ 値<br />

パラメータ 値<br />

sequence_header のパラメータ 値<br />

horizontal_<br />

size_value<br />

aspect_<br />

ratio_<br />

information<br />

( 注 3)<br />

frame_<br />

rate_code<br />

( 注 4)<br />

progressive_<br />

sequence<br />

display_<br />

vertical_<br />

size<br />

display_<br />

horizontal<br />

_size<br />

( 注 5)<br />

color_<br />

primaries<br />

transfer_<br />

characteristics<br />

matrix_<br />

coefficients<br />

その 他 の<br />

パラメータ<br />

( 注 8) ( 注 9)<br />

1920, 1440 3 1920, 1440 1<br />

1080<br />

1920 4 0 1080 1440<br />

( 注 1)<br />

2<br />

MP@HL 用 に<br />

1 1<br />

1<br />

2<br />

1440<br />

1080<br />

規 定 された 値<br />

( 注 6) ( 注 6) ( 注 6)<br />

3 1280 1<br />

720 1280<br />

7 1 720<br />

2<br />

960<br />

2<br />

3 720 MP@H14L 用 に 1<br />

480 720<br />

7 1 480<br />

2<br />

540<br />

規 定 された 値 2<br />

720,544,480<br />

3 720,540,480 1<br />

1<br />

( 注 2)<br />

1<br />

1<br />

( 注 6,<br />

480<br />

( 注 6、 注 7) ( 注 6, 注 7)<br />

480 720 2 4 0<br />

540 注 7)<br />

MP@ML 用 に 2<br />

規 定 された 値<br />

720,544,480 2<br />

3<br />

720,540,480<br />

( 注 2) 3<br />

360<br />

4<br />

( 注 1) MPEG-2 Video 規 格 において、 実 際 には 1088 本 が 符 号 化 される。エンコーダで 有 効 ラインの 下 に 8 ライン 分 の 架 空 の 映 像 データ(ダミーデータ)を 付 加 し、 実 際 には 1088 本 分 の 映<br />

像 データとして 符 号 化 処 理 される。デコーダでは 1088 本 分 の 映 像 データの 内 、 上 からの 1080 本 、すなわちダミーデータを 除 いた 1080 本 の 有 効 ラインを 持 つ 映 像 信 号 として 出 力 さ<br />

れる。<br />

( 注 2) メディア 横 断 性 と 将 来 における 柔 軟 な 運 用 の 準 備 のために horizontal_size_value に 544 サンプルと 480 サンプルを 設 ける。デジタル 放 送 では 高 画 質 サービスが 要 求 されており、 可 能<br />

な 限 り 720 サンプルの 使 用 が 望 ましい。なお、544 サンプルの 場 合 は、720 サンプルの 場 合 とセンター 位 置 を 合 わせ、 実 映 像 データ 540 サンプルとその 両 側 に 架 空 の 映 像 データ( 黒<br />

を 基 本 とする)を 2 サンプルずつ 付 けた 544 サンプルで 構 成 するものとする。<br />

( 注 3) sequence_display_extension が 伝 送 される 場 合 、aspect_ratio_information は display_vertical_size と display_horizontal_size で 指 定 される 領 域 のアスペクト 比 を 表 すことが MPEG-2 Video<br />

規 格 で 規 定 されている。<br />

( 注 4) フィルム 素 材 の 場 合 、frame_rate_code は 変 えずに repeat_first_field, top_field_first, progressive_frame のフラグをコントロールすることによるエンコードも 可 能 とする( 付 属 第 5 章 を 参<br />

照 )。<br />

( 注 5) display_horizontal_size の1つの 欄 内 に 複 数 の 数 字 がある 場 合 、horizontal_size_value の 各 値 に 対 し、それと 同 じ 値 ( 但 し horizontal_size_value が 544 のときは 540)のみが 選 択 可 能 で<br />

あることを 意 味 する。<br />

( 注 6) sequence_display_extension の 中 の color_primaries, transfer_characteristics, matrix_coefficients が 伝 送 されない 場 合 、 各 値 はそれぞれ“1”と 等 しいものとして 受 信 側 で 処 理 される。<br />

( 注 7) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 においては 事 業 者 運 用 規 定 によるものとする。<br />

( 注 8) Main プロファイルの 各 レベルに 対 して MPEG-2 Video 規 格 で 規 定 された 値 を 採 用 する。 但 し、bit_rate_value は、MP@HL 及 び MP@H14L では 伝 送 可 能 な 最 大 容 量 以 下 とし、<br />

MP@ML では 15Mbit/s 以 下 とする。 可 変 ビットレートで 運 用 するものとし、vbv_delay は 常 に 0xFFFF とする。<br />

( 注 9) picture_display_extension の frame_center_horizontal_offset(FCHO)および frame_center_vertical_offset(FCVO)は 受 信 機 の 機 能 を 調 査 して 運 用 することが 望 ましい。<br />

picture_display_extension が 送 信 されない 場 合 、FCHO および FCVO はゼロとして 受 信 側 で 処 理 される。<br />

( 注 10) 図 5-1「アスペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式 」を 参 照 のこと。<br />

図<br />

5-1<br />

( 注 10)<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部


映 像 ソース 4:3モニターで 表 示 する 場 合 16:9 モニターで 表 示 する 場 合<br />

1 16:9 の 番 組 1<br />

C、D の 各 値 が A、B の 各 値 と<br />

同 じ 場 合 (C、D が 送 信 されな<br />

い 場 合 を 含 む)<br />

216:9 の 番 組 2<br />

D の 値 が B の 値 の 3/4 に 設 定 さ<br />

れている 場 合 (4:3 番 組 にサイド<br />

パネルを 付 加 した 贋 16:9 番 組 の<br />

場 合 を 含 む)<br />

4:3 モニターには<br />

レターボックス<br />

形 式 で 出 力 する<br />

4:3 モニターには<br />

両 サイドパネルを<br />

捨 て、480×720 の<br />

フル 画 面 表 示<br />

16:9 モニターに<br />

はそのまま 表 示 す<br />

る<br />

16:9 モニターに<br />

はそのまま 表 示 す<br />

る<br />

グレー 部 分 は 実 映 像 がある 場 合 と 黒 パネ<br />

ルの 場 合 があることを 示 している<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

-36-<br />

34:3 の 番 組<br />

C、D の 各 値 が A、B の 各 値 と 同 じ<br />

場 合 (C、D が 送 信 されない 場 合<br />

を 含 む)<br />

4:3 モニターには<br />

4:3 の 番 組 をその<br />

まま 表 示 する<br />

16:9 モニターにはサ<br />

イドパネルを 付 加 し<br />

て 表 示 するか、480/I<br />

ではモニター 側 の 工<br />

夫 により 表 示 する<br />

4レターボックス 形 式 の 4:3 番 組<br />

C の 値 が A の 3/4 の 値 に 設 定 してあ<br />

る 場 合<br />

4:3 モニターには<br />

そのまま 表 示 する<br />

16:9 モニターには 垂<br />

直 方 向 に 4/3, 2, 3 倍<br />

し、 有 効 走 査 線 480,<br />

720, 1080 本 にして 表<br />

示 するか、480/I では<br />

モニター 側 の 工 夫 によ<br />

り 表 示 する<br />

( 注 ) A: vertical_size_value (sequence_header), B: horizontal_size_value (sequence_header),<br />

C: display_vertical_size (sequence_diaplay_extension), D: display_horizontal_size<br />

図 5-1 アスペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

表 5-3 表 5-1 および 表 5-2 における MPEG-2 Video 規 格 の 符 号 化 パラメータの<br />

各 コード 番 号 の 意 味<br />

aspect_ratio_information 2 = 4:3 表 示 3 = 16:9 表 示<br />

frame_rate_code 4 = 30/1.001 Hz 7 = 60/1.001 Hz<br />

progressive_sequence 0 = 飛 越 走 査 方 式 1 = 順 次 走 査 方 式<br />

color_primaries<br />

transfer_characteristics<br />

matrix_coefficients<br />

1 = Rec. ITU-R BT.709 (BT.1361)の 規 定 値<br />

1 = Rec. ITU-R BT.709 (BT.1361)の 規 定 値<br />

1 = Rec. ITU-R BT.709 (BT.1361)の 規 定 値<br />

5.1.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

5.1.2.1 プロファイルとレベル<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-4 AVC 規 格 に 規 定 された、High4:2:2 プロファイル(Main, High,<br />

High 10 プロファイルを 包 含 )に 準 拠 するものとし、レベルは 映 像 フォーマットに 応 じて、<br />

480/60/I はレベル 3、3.1、3.2 のいずれか、480/60/P ではレベル 3.1、3.2 のいずれか、720/60/P<br />

ではレベル 3.2、4 のいずれか、1080/60/I ではレベル 4、1080/60/P ではレベル 4.2、2160/60/P<br />

ではレベル X.X(TBD) 5 とする。<br />

5.1.2.2 符 号 化 映 像 フォーマット<br />

Y、CB、CR の 4:2:0 または 4:2:2 とする。 色 差 信 号 のサンプル 位 置 は、MPEG-2 Video 規 格 の<br />

サンプル 位 置 と 同 じものとする。 三 原 色 、ガンマ 特 性 、 輝 度 ・ 色 差 信 号 マトリクスは、 第 2 章 2.1.1<br />

の 規 定 に 準 拠 するものとする。 各 サンプルのビット 数 は 8bit または 10bit とする。<br />

符 号 化 する 映 像 フォーマットとプロファイル、レベルの 組 み 合 わせは 表 5-4 のものとする。<br />

5 2009 年 7 月 現 在 、MPEG-4 AVC 規 格 では 2160/60/P に 対 応 するレベルを 規 定 していないため、<br />

レベル X.X(TBD)と 記 載 する(TBD: To Be Determined)。また、2160/60/P の 適 用 は LSI の 実 現 な<br />

ど 環 境 が 整 うことが 前 提 となる。<br />

-37-


-38-<br />

表 5-4 映 像 フォーマットとプロファイル、レベルの 組 み 合 わせ<br />

入 力 映 像 クロマ<br />

ビット 水 平 垂 直 フレーム 走 査 方 式 画 面<br />

プロファイル レベル<br />

フォーマット フォーマット 精 度 画 素 数 画 素 数 ・レート<br />

アスペクト 比<br />

(bit)<br />

(Hz)<br />

480/60/I<br />

4:2:0 8 720 480 29.97 飛 越 走 査 4:3 Main, High 3, 3.1, 3.2<br />

4:2:0 8 720 480 29.97 飛 越 走 査 16:9 Main, High 3, 3.1, 3.2<br />

480/60/P 4:2:0 8 720 480 59.94 順 次 走 査 16:9 Main, High 3.1, 3.2<br />

720/60/P 4:2:0 8 1280 720 59.94 順 次 走 査 16:9 Main, High 3.2, 4<br />

4:2:0 8 1440 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 Main, High 4<br />

1080/60/I<br />

4:2:0 8 1920 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 Main, High 4<br />

4:2:0 10 1920 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 High10 4<br />

4:2:2 8, 10 1920 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 High4:2:2 4<br />

4:2:0 8 1920 1080 59.94 順 次 走 査 16:9 High 4.2<br />

1080/60/P 4:2:0 10 1920 1080 59.94 順 次 走 査 16:9 High10 4.2<br />

4:2:2 8, 10 1920 1080 59.94 順 次 走 査 16:9 High4:2:2 4.2<br />

4:2:0 8 3840 2160 59.94 順 次 走 査 16:9 High X.X(TBD)<br />

2160/60/P 4:2:0 10 3840 2160 59.94 順 次 走 査 16:9 High10 X.X(TBD)<br />

4:2:2 8, 10 3840 2160 59.94 順 次 走 査 16:9 High4:2:2 X.X(TBD)<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

5.1.2.3 シンタックス<br />

(1) シーケンス・パラメータ・セット (Sequence parameter set)<br />

シンタックス 要 素 値 備 考<br />

profile_idc 77, 100,<br />

110, 122 の<br />

いずれか<br />

77:Main プロファイル<br />

100:High プロファイル<br />

110:High 10 プロファイル<br />

122:High 4:2:2 プロファイル<br />

( 注 ) 映 像 フォーマットとの 組 み 合 わせは<br />

表 5-4 参 照<br />

level_idc 30, 31, 32,<br />

40, 42,<br />

XX(TBD)の<br />

いずれか<br />

30:レベル 3<br />

31:レベル 3.1<br />

32:レベル 3.2<br />

40:レベル 4<br />

42:レベル 4.2<br />

XX:レベル X.X(TBD)<br />

( 注 ) 映 像 フォーマットとの 組 み 合 わせは<br />

表 5-4 参 照<br />

chroma_format_idc 1 または 2 1:4:2:0 フォーマット<br />

2:4:2:2 フォーマット<br />

bit_depth_luma_minus8 0 または 2 0: 輝 度 画 素 値 は 8 ビット<br />

2: 輝 度 画 素 値 は 10 ビット<br />

bit_depth_chroma_minus8 0 または 2 0: 色 差 画 素 値 は 8 ビット<br />

2: 色 差 画 素 値 は 10 ビット<br />

pic_width_in_mbs minus1 表 5-5 参 照 水 平 方 向 のマクロブロック 数 -1 を 示 す<br />

pic_height_in_map_unit_minus1 表 5-5 参 照 垂 直 方 向 の 符 号 化 単 位 の 個 数 -1 を 示 す<br />

frame_mbs_only_flag 0 または 1<br />

表 5-5 および<br />

表 5-6 参 照<br />

1:フレーム・マクロブロックのみ<br />

0:フィールド・マクロブロックあるい<br />

は MBAFF を 許 可 する、<br />

mb_adaptive_frame_field_flag は 0 又<br />

は 1 に 設 定 する。<br />

順 次 走 査 映 像 の 場 合 のみ 1 にする<br />

frame_cropping_flag 表 5-6 参 照 0: 復 号 した 画 像 を 全 て 表 示 する<br />

1: 復 号 した 画 像 の 一 部 を 切 り 出 して 表<br />

示 する<br />

frame_crop_left_offset 表 5-6 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 左 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 の 値 を 示 す<br />

frame_crop_right_offset 表 5-6 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 右 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 の 値 を 示 す<br />

frame_crop_top_offset 表 5-6 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 上 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 または 1/4 倍 の 値 を 示 す<br />

frame_crop_bottom_offset 表 5-6 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 下 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 または 1/4 倍 の 値 を 示 す<br />

vui_parameters_present_flag 1 1:VUI(Video Usability Information)<br />

を 符 号 化 する<br />

-39-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

(2) VUI<br />

シンタックス 要 素 値 備 考<br />

aspect_ratio_info_present_flag 1 アスペクト 比 の 情 報 は 必 須<br />

aspect_ratio_idc 表 5-6 参 照 画 素 アスペクト 比 を 示 す<br />

sar_width 4 解 像 度 が 1440x1080 の 場 合 に<br />

aspect_ratio_idc=255 であれば、 本 シン<br />

タックスを 必 須 とする<br />

sar_height 3 解 像 度 が 1440x1080 の 場 合 に<br />

aspect_ratio_idc=255 であれば、 本 シン<br />

タックスを 必 須 とする<br />

video_full_range_flag 0 0:Rec. ITU-R BT.709-5 準 拠<br />

colour_primaries 1 1:Rec. ITU-R BT.709-5 準 拠<br />

transfer_characteristics<br />

1 ,11 のいず<br />

れか<br />

1:Rec. ITU-R BT.709-5, Rec. ITU-R<br />

BT.1361 従 来 色 域 システム 準 拠<br />

11:IEC61966-2-4 準 拠 ( 広 色 域 システ<br />

ム)<br />

matrix_coefficients 1 1:Rec. ITU-R BT.709-5 準 拠<br />

chroma_loc_info_present_flag 0 0:MPEG-2 Video 規 格 の 4:2:0 の 色 差<br />

信 号 サンプル 位 置 と 同 じ<br />

timing_info_present_flag 1 1: 固 定 フレームレートの 場 合 のフレー<br />

ムレートを 示 す<br />

num_units_in_tick,time_scale,<br />

fixed_frame_rate_flag をシンタックス<br />

要 素 に 含 む<br />

Frame-rate = time_scale /<br />

num_units_in_tick / 2<br />

注 :<br />

フレームレート 計 算 方 法 の 詳 細 につい<br />

ては、MPEG-4 AVC 規 格 の Annex.E に<br />

おける fixed_frame_rate_flag のセマン<br />

ティクスを 参 照 のこと。<br />

num_units_in_tick 1001 1001 固 定<br />

time_scale 60000,<br />

120000 のい<br />

ずれか<br />

フレームレートが 29.97Hz の 場 合 は<br />

60000、59.94Hz の 場 合 は 120000 と 設<br />

定 する。<br />

-40-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

表 5-5 映 像 サイズを 表 すパラメータの 組 合 せ(その1)<br />

水 平 画 素 数<br />

垂 直 画 素 数<br />

pic_width_in_mbs_minus1<br />

pic_height_in_map_units_minus1<br />

frame_mbs_only_flag<br />

フレーム<br />

・ レ ー ト<br />

(Hz)<br />

走 査 方 式<br />

720 480 44 14 0 29.97 飛 越 走 査<br />

720 480 44 29 1 59.94 順 次 走 査<br />

1280 720 79 44 1 59.94 順 次 走 査<br />

1440 1080 89 33 0 29.97 飛 越 走 査<br />

1920 1080 119 33 0 29.97 飛 越 走 査<br />

1920 1080 119 67 1 59.94 順 次 走 査<br />

3840 2160 239 134 1 59.94 順 次 走 査<br />

画 面<br />

アスペクト 比<br />

表 5-6 映 像 サイズを 表 すパラメータの 組 合 せ(その2)<br />

水 平 画 素 数<br />

垂 直 画 素 数<br />

4:3 720 480 3 0 0 0 0 0 0<br />

16:9 720 480 5 0 0 0 0 0 0<br />

16:9 720 480 5 1 0 0 0 0 0<br />

16:9 1280 720 1 1 0 0 0 0 0<br />

16:9 1440 1080 255 又 は 14( 注 ) 0 1 0 0 0 2<br />

16:9 1920 1080 1 0 1 0 0 0 2<br />

16:9 1920 1080 1 1 1 0 0 0 4<br />

16:9 3840 2160 1 1 0 0 0 0 0<br />

( 注 )MPEG-4 AVC 規 格 の 初 期 規 格 では aspect_ratio_idc=14 は 規 定 されていないた<br />

め、255 での 運 用 が 望 ましい。<br />

aspect_ratio_idc<br />

frame_mbs_only_flag<br />

frame_cropping_flag<br />

frame_crop_left_offset<br />

frame_crop_right_offset<br />

frame_crop_top_offset<br />

frame_crop_bottom_offset<br />

-41-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

(3) パン・スキャン(Pan-scan rectangle)SEI<br />

サイドパネルやレターボックスなど、 本 来 の 映 像 ソースと 異 なるアスペクト 比 で 送 出 す<br />

る 場 合 、 以 下 に 示 すパン・スキャンのパラメータを 設 定 することにより、 受 信 機 の 画 角 に<br />

よって 黒 枠 ( 額 縁 ) 表 示 にならないようにすることが 可 能 となる。そこで、 図 5-2「アス<br />

ペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式 」に 従 い、 必 要 に 応 じて、GOP<br />

(Group of Pictures)の 先 頭 I ピクチャ(closed GOP では IDR ピクチャ、open GOP で<br />

は non-IDR の I ピクチャ)に、Pan-scan rectangle SEI を 符 号 化 する。<br />

なお、パン・スキャン 運 用 を 行 う 場 合 ( 図 5-2 の2または4)には、Pan-scan rectangle<br />

SEI を 必 ず 符 号 化 する。<br />

表 5-7 および 表 5-8 に、 上 記 運 用 を 行 う 場 合 の 各 パラメータの 値 を 示 す。<br />

-42-


表 5-7 パン・スキャン 運 用 のパラメータ<br />

-43-<br />

Picture<br />

width<br />

Picture<br />

height<br />

VUI のパ<br />

ラメータ<br />

aspect_ratio<br />

_idc<br />

Sequence parameter set のパラメータ<br />

pic_width_in_<br />

mbs_minus1<br />

pic_height_in_m<br />

ap_units_minus1<br />

frame_mbs_<br />

only_flag<br />

pan_scan_rect<br />

_left_offset<br />

Pan-scan rectangle SEI のパラメータ<br />

pan_scan_rect<br />

_right_offset<br />

pan_scan_rect<br />

_top_offset<br />

pan_scan_rect<br />

_bottom_offset<br />

720 480 5 44 29 1 0 0 0 0 1<br />

720 480 5 44 29 1 1440 -1440 0 0 2<br />

720 480 5 44 14 0 0 0 0 0 1<br />

720 480 5 44 14 0 1440 -1440 0 0 2<br />

720 480 3 44 14 0 0 0 0 0 3<br />

720 480 3 44 14 0 0 0 960 -960 4<br />

1280 720 1 79 44 1 0 0 0 0 1<br />

1280 720 1 79 44 1 2560 -2560 0 0 2<br />

1440 1080 255(sar_wi 89 33 0 0 0 0 0 1<br />

dth=4,sar_<br />

height=3)<br />

1440 1080 255(sar_wi 89 33 0 2880 -2880 0 0 2<br />

dth=4,sar_<br />

height=3)<br />

1920 1080 1 119 33 0 0 0 0 0 1<br />

1920 1080 1 119 33 0 3840 -3840 0 0 2<br />

1920 1080 1 119 67 1 0 0 0 0 1<br />

1920 1080 1 119 67 1 3840 -3840 0 0 2<br />

3840 2160 1 239 134 1 0 0 0 0 1<br />

3840 2160 1 239 134 1 7680 -7680 0 0 2<br />

図 5-2<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

表 5-8 パン・スキャン SEI のその 他 のシンタックス 要 素<br />

シンタックス 要 素 値 備 考<br />

Pan_scan_rect_id 0 ID によるパン・スキャン 情 報 の 区 別 は 行 わない<br />

Pan_scan_rect_cancel_flag 0 パン・スキャン 情 報 を 常 に 送 る<br />

Pan_scan_cnt_minus1 0 パン・スキャン 情 報 は 1 種 類 のみ<br />

Pan_scan_rect_repetition_period 1 パン・スキャン 情 報 は、 次 シーケンス、あるいは、<br />

パン・スキャン SEI が 付 加 された 次 ピクチャの 直<br />

前 まで 有 効<br />

映 像 ソース 4:3 モニターに 表 示 する 場 合 16:9 モニターに 表 示 する 場 合<br />

116:9 の 番 組 1 4:3 モニターに<br />

はレターボック<br />

ス 形 式 で 出 力 す<br />

る<br />

16:9 モニター<br />

にはそのまま<br />

表 示 する<br />

216:9 の 番 組 2 4:3 モニターに<br />

16:9 モニター<br />

は 両 サイドパネ<br />

にはそのまま<br />

ルを 捨 て、480<br />

表 示 する<br />

×720 のフル 画<br />

面 表 示<br />

グレー 部 分 は 実 映 像 がある 場<br />

合 と 黒 パネルの 場 合 があるこ<br />

とを 示 している<br />

34:3 の 番 組 4:3 モニターに<br />

は 4:3 の 番 組 を<br />

そのまま 表 示 す<br />

る<br />

16:9 モニター<br />

にはサイドパ<br />

ネルを 付 加 し<br />

て 表 示 するか、<br />

480/I ではモニ<br />

ター 側 の 工 夫<br />

により 表 示 す<br />

る<br />

4レターボックス<br />

形 式 の 4:3 番 組<br />

4:3 モニターに<br />

はそのまま 表 示<br />

する<br />

16:9 モニター<br />

には 垂 直 方 向<br />

に 4/3, 2, 3 倍<br />

し、 有 効 走 査<br />

線 480, 720,<br />

1080, 2160 本<br />

にして 表 示 す<br />

るか、480/I で<br />

はモニター 側<br />

の 工 夫 により<br />

表 示 する<br />

図 5-2 アスペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式<br />

-44-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

5.1.3 望 ましいエンコード 領 域<br />

映 像 のエンコードに 関 して、 表 5-9 に 示 す 範 囲 を 各 映 像 フォーマットに 対 する 望 ましいエンコー<br />

ド 領 域 とする。 受 信 機 においても、デコード 後 に 生 成 される 信 号 の 実 映 像 のラインは 表 5-8 に 示 す<br />

ラインと 一 致 していることが 望 ましい。<br />

表 5-9 望 ましいエンコード 領 域<br />

映 像 入 力<br />

フォーマット<br />

有 効 走 査 線 数<br />

エンコードする<br />

ライン 数<br />

望 ましいエンコード 領 域<br />

2160/60/P 2160 2160 全 有 効 走 査 線<br />

1080/60/P 1080 1080<br />

1080/60/I 1080 1080<br />

720/60/P 720 720<br />

全 有 効 走 査 線<br />

(ライン 番 号 42~1121)<br />

全 有 効 走 査 線<br />

(ライン 番 号 21~560 と<br />

ライン 番 号 584~1123)<br />

全 有 効 走 査 線<br />

(ライン 番 号 26~745)<br />

480/60/P 483 480 ライン 番 号 45~524<br />

480/60/I 483 480<br />

ライン 番 号 23~262 と<br />

ライン 番 号 286~525<br />

-45-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

5.2 低 解 像 度 映 像 サービス 6 における 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

5.2.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-2 Video 規 格 に 規 定 された Main プロファイルに 準 拠 するものとし、<br />

表 5-10 に 示 す 条 件 で 符 号 化 することとする。<br />

表 5-10 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

Sequence<br />

Sequence display extension の<br />

Sequence Header の 制 約 条 件 extension の<br />

制 約 条 件 ( 注 4)<br />

制 約 条 件<br />

vertical_<br />

size_value<br />

horizontal<br />

_size_<br />

value<br />

aspect_<br />

ratio_<br />

information<br />

frame_<br />

rate_<br />

code<br />

progressive_<br />

sequence<br />

480 352 0<br />

240 352<br />

120 ( 注 1) 176<br />

2, 3<br />

4<br />

( 注 2、3)<br />

1<br />

color_<br />

primaries<br />

transfer_<br />

characteristics<br />

matrix_<br />

coefficients<br />

1 1 1<br />

その 他 の<br />

パラメータ ( 注 5)<br />

MP@ML 用 に<br />

規 定 された 値<br />

MP@LL 用 に<br />

規 定 された 値<br />

MP@ML 用 に<br />

480 以 下 720 以 下 1<br />

0, 1<br />

規 定 された 値<br />

( 注 1)MPEG-2 Video 規 格 において、 実 際 には 128 本 が 符 号 化 される。<br />

( 注 2) 伝 送 可 能 なビットレートが 特 に 低 い 場 合 、skipped macroblock 等 を 用 いて 符 号 化 するフレームレートを 実 質 的 に<br />

小 さくするエンコード 法 も 有 効 である。<br />

( 注 3)フィルム 素 材 の 場 合 、frame_rate_code は 変 えずに repeat_first_field, top_field_first, progressive_frame のフラ<br />

グをコントロールすることによるエンコードも 可 能 とする。( 付 属 1 第 5 章 を 参 照 のこと。)<br />

( 注 4)sequence_display_extension が 伝 送 されない 場 合 、color_primaries, transfer_<br />

characteristics, matrix_coefficients の 各 値 は、それぞれ"1"と 等 しいものとして 受 信 側 で 処 理 される。<br />

( 注 5)Main プロファイルの 各 レベルに 対 して MPEG-2 Video 規 格 で 規 定 された 値 を 採 用 する。 但 し、bit_rate_value は、<br />

MP@HL 及 び MP@H14 では 伝 送 可 能 な 最 大 容 量 とし、MP@ML では 15Mbit/s 以 下 とする。 可 変 ビットレートで 運 用<br />

するものとし、vbv_delay は 常 に 0xFFFF とする。<br />

表 5-11 表 5-10 における MPEG-2 Video 規 格 の 符 号 化 パラメータの 各 コード 番 号 の 意 味<br />

aspect_ratio_information 1 = 正 方 画 素 、 2 = 4:3 表 示 、 3 = 16:9 表 示<br />

frame_rate_code<br />

4 = 30/1.001 Hz<br />

progressive_sequence 0 = 飛 越 走 査 方 式 、 1 = 順 次 走 査 方 式<br />

color_primaries<br />

1 = Rec. ITU-R BT.709(BT.1361)の 規 定 値<br />

transfer_characteristics 1 = Rec. ITU-R BT.709(BT.1361)の 規 定 値<br />

matrix_coefficients<br />

1 = Rec. ITU-R BT.709(BT.1361)の 規 定 値<br />

5.2.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-4 AVC 規 格 に 規 定 された Baseline または Main プロファイルに 準 拠<br />

するものとし、レベルは 1, 1.1, 1.2, 1.3, 2, 2.1 のいずれかとする。<br />

6 本 節 において、「 低 解 像 度 映 像 サービス」とは、「5.1 テレビジョンサービスにおける 映 像 符 号 化<br />

パラメータの 制 約 条 件 」で 規 定 される 符 号 化 映 像 フォーマッ ト( 水 平 ・ 垂 直 符 号 化 画 素 数 )よりも<br />

少 ない 画 素 数 を 符 号 化 映 像 フォーマットとして 使 用 する 映 像 サービスをいう。<br />

-46-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

表 5-12 に 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 を 示 す。バッファサイズなど、ここに 制 約 条 件 として<br />

記 載 されていないパラメータに 関 しては、MPEG-4 AVC 規 格 の 規 定 に 従 うものとする。<br />

表 5-12 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

画 像 フォーマット YCBCR 4:2:0<br />

入 力 ビット 数<br />

8 bit<br />

走 査 方 式<br />

順 次 走 査<br />

あるいは 飛 越 走 査 (レベル 2.1 の 場 合 のみ)<br />

最 大 画 面 サイズ<br />

表 5-13 による<br />

最 大 ビットレート<br />

表 5-13 による<br />

ピクチャの 間 隔<br />

0.7 秒 以 内<br />

カラー 記 述<br />

Rec. ITU-R BT.1361<br />

(Rec. ITU-R BT.709) 準 拠<br />

プロファイル<br />

Baseline<br />

または Main<br />

レベル<br />

表 5-13 最 大 画 面 サイズと 最 大 ビットレート<br />

最 大 画 面 サイズ[マクロブロック 数 ]<br />

( 対 応 する 典 型 的 な 水 平 画 素 数<br />

× 垂 直 ライン 数 )<br />

最 大 ビットレート<br />

(MPEG-4 AVC 規 格<br />

規 定 値 )<br />

1 99(176×144) 64kbit/s<br />

1.1 396(352×288) 192kbit/s<br />

1.2 396(352×288) 384kbit/s<br />

1.3 396(352×288) 768kbit/s<br />

2 396(352×288) 2Mbit/s<br />

2.1 792(352×576) 4Mbit/s<br />

-47-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

< 余 白 ><br />

-48-


付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式<br />

省 令 で 規 定 されているデジタル 放 送 の 各 標 準 方 式 に 適 用 される 技 術 方 式 を 表 A-1 に 示 す。<br />

-49-<br />

デジタル 放 送<br />

表 A-1 標 準 方 式 に 適 用 される 技 術 方 式 (○: 適 用 )<br />

地 上 デジタ<br />

ルテレビジ<br />

ョン 放 送<br />

BS デ ジ タ<br />

ル 放 送<br />

高 度 BS デ<br />

ジタル 放 送<br />

狭 帯 域 CS<br />

デジタル 放<br />

送<br />

高 度 狭 帯<br />

域 CSデジ<br />

タル 放 送<br />

広 帯 域 CS<br />

デジタル 放<br />

送<br />

高 度 広 帯<br />

域 CSデジ<br />

タル 放 送<br />

従 来 色 域 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

映 像 信 号 特 性 HDTV 準 拠<br />

広 色 域 ○ ○<br />

( 第 2 章 2.1 参 照 )<br />

SDTV 準 拠 ○( 注 1)<br />

映 像 入 力<br />

480/60/I ○ ○ ○( 注 3) ○( 注 1) ○ ○ ○( 注 3)<br />

フォーマ<br />

480/60/P ○ ○ ○( 注 3) ○( 注 1) ○ ○ ○( 注 3)<br />

ット<br />

映 像 フォーマット 720/60/P ○ ○ ○ ○ ○<br />

( 第 2 章 2.4 参 照 ) 1080/60/I ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

1080/60/P ○ ○<br />

2160/60/P ( 注 2) ( 注 2)<br />

映 像 符 号 化 方 式<br />

MPEG-2 Video 規 格 ○ ○ ○ ○ ○<br />

( 第 3 章 参 照 ) MPEG-4 AVC 規 格 ○ ○ ○<br />

( 注 1) SDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性 は 480/60/I および 480/60/P にのみ 適 用 される。<br />

( 注 2) 情 報 通 信 審 議 会 答 申 「 衛 星 デジタル 放 送 の 高 度 化 に 関 する 技 術 的 条 件 」( 平 成 20 年 7 月 29 日 )において、「 今 後 のコンテンツ 制 作 機 器 や 受 信 機 器 などサービス<br />

提 供 上 の 環 境 が 整 うことにより 適 用 が 可 能 となる 映 像 入 力 フォーマット」と 注 記 されている。<br />

( 注 3) 情 報 通 信 審 議 会 答 申 「 衛 星 デジタル 放 送 の 高 度 化 に 関 する 技 術 的 条 件 」( 平 成 20 年 7 月 29 日 )において、マルチサービス 専 用 映 像 フォーマットと 位 置 付 けられ<br />

ている。<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部<br />

< 余 白 ><br />

-50-


付 属 運 用 ガイドライン<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

付 属 1 テレビジョンサービスにおける MPEG-2 Video 規 格 の 運 用 ガイドライン<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 運 用 ガイドラインは、デジタルテレビジョンサービスにおける 映 像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 に 関<br />

し、 実 運 用 において 推 奨 される MPEG-2 Video 規 格 の 技 術 的 条 件 を 示 すことを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方<br />

式 」( 省 令 )に 準 拠 するテレビジョンサービスの 映 像 信 号 のうち MPEG-2 Video 規 格 によるものに<br />

ついて 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(1) ITU-T Rec. H.262|ISO/IEC 13818-2:2000: Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Video ( 以 下 「MPEG-2 Video 規 格 」と<br />

いう。)<br />

(2) ITU-T Rec. H.222.0|ISO/IEC 13818-1:2006: Information technology -- Generic coding<br />

of moving pictures and associated audio information: Systems ( 以 下 「MPEG-2 Systems<br />

規 格 」という。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

CA Conditional Access<br />

CAT Conditional Access Table<br />

DTS Decoding Time-Stamp<br />

ECM Entitlement Control Message<br />

EMM Entitlement Management Message<br />

ES Elementary Stream<br />

GOP Group of Pictures<br />

HDTV High Definition Television ( 注 1)<br />

NIT Network Information Table<br />

PAT Program Association Table<br />

PES Packetized Elementary Stream<br />

-51-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

PID Packet Identifier<br />

PMT Program Map Table<br />

PSI Program Specific Information<br />

PTS Presentation Time-Stamp<br />

SDTV Standard Definition Television ( 注 2)<br />

TMCC Transmission & Multiplexing Configuration Control<br />

TS Transport Stream<br />

( 注 1) 本 規 格 では、 省 令 で 規 定 する 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 をいう。<br />

( 注 2) 本 規 格 では、 省 令 で 規 定 する 標 準 テレビジョン 放 送 をいう。<br />

-52-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 2 章 シーケンスヘッダーおよびシーケンスエンドコードの 送 出<br />

2.1 シーケンスヘッダー(sequence_header)の 送 出<br />

sequence_header および sequence_extension( 必 要 に 応 じて sequence_display_extension)は、<br />

GOP header の 直 前 で 送 出 することとする。 但 し、GOP header が 送 出 されない 場 合 には、GOP の<br />

先 頭 であるIピクチャのデータの 直 前 で 送 出 することとする。<br />

2.2 シーケンスエンドコード(sequence_end_code)の 送 出<br />

sequence_end_code を 送 出 するタイミングは、1フレーム 分 の 映 像 データを 送 出 した 直 後 とする。<br />

( 注 ) 受 信 機 側 では、sequence_end_code を 受 信 した 場 合 に、その 後 に 伝 送 される 映 像 データを 正 し<br />

くデコード・ 表 示 するまでの 期 間 は sequence_end_code の 直 前 に 受 信 した 映 像 データの 画 面 をフ<br />

リーズ 表 示 することが 望 ましい。このことは、sequence_end_code の 後 に 伝 送 される 映 像 データを<br />

速 やかにデコードし、 表 示 できる 場 合 はシームレスに 連 続 表 示 されることを 意 味 し、 必 ずしも 一 定<br />

期 間 フリーズ 表 示 することを 意 味 しない。<br />

-53-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-54-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 3 章 チャンネル 切 替 時 間<br />

チャンネル 切 替 時 間 を 一 定 時 間 内 に 抑 える 目 的 から 以 下 の 運 用 を 推 奨 する。<br />

少 なくとも 500ms 毎 に 一 度 は、sequence_header がエンコードされ、かつイントラモードで 画<br />

面 更 新 する。<br />

( 注 )チャンネル 切 替 時 間 と 関 係 する 映 像 符 号 化 のパラメータとしては、 映 像 フォーマット 等 の 情 報<br />

を 含 む sequence_header およびイントラモード 画 像 の 送 出 頻 度 、バッファにおける 遅 延 量 等 がある。<br />

BS デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間 に 関 係 する 各 段 階 をフローチャートにまとめたものを<br />

図 3-1(a)に 示 す。 地 上 デジタル 放 送 の 場 合 を 図 3-1(b)に 示 す。 地 上 デジタル 放 送 でのチャンネル 切<br />

替 時 間 は、フロントエンド 部 以 外 は BS デジタル 放 送 の 場 合 と 同 様 であり、 図 3-1(b)にはフロント<br />

エンド 部 のみを 示 す。<br />

-55-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

BSデジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間<br />

サービスID 入 力<br />

メモリ 蓄 積 では0<br />

( 通 常 max100 ms)<br />

PAT 受 信<br />

有<br />

当 該 サービスID 検 索<br />

メモリ 蓄 積 では0<br />

無 ( 通 常 max10s)<br />

NIT 受 信<br />

・サービスリスト 記 述 子 参 照<br />

→ 当 該 サービスIDのTSのTS_IDを 取 得<br />

・ 衛 星 分 配 システム 記 述 子 参 照<br />

→ 当 該 TSの 搬 送 波 周 波 数 を 取 得<br />

CAT 受 信<br />

CA_system_IDに 対 するCA_PIDを 取 得<br />

PAT 受 信<br />

当 該 サービスIDのPMT_PIDを 取 得<br />

フロントエンド 部<br />

周 波 数 変 更 ?<br />

無<br />

max11ms<br />

チャンネル 切 替 時 間 最 大 1.7 秒<br />

(サービスID 入 力 から 出 画 まで)<br />

但 し、マイコンでの 処 理 時 間 は 無 視 している<br />

TMCC 受 信<br />

当 該 TSの 全 スロットを 抽 出<br />

復 調<br />

当 該 TS 再 構 成<br />

CAモジュール 部<br />

EMMをICカードに 転 送<br />

フロントエンド フロンエ ンド 部<br />

max560ms<br />

有<br />

max50ms<br />

周 波 数 チューニング<br />

300~500ms<br />

PSKキャリア 再 生<br />

バーストBPSK 方 式 の 使 用<br />

を 想 定 した<br />

シミュレーション 値<br />

・ 周 波 数 ずれ±1.5MHz<br />

・C/N 4dBを 想 定<br />

PMT 受 信<br />

エレメンタリーPIDを 取 得<br />

Max100ms<br />

PSI 情 報 の 取 り 込 み<br />

・100msサイクルで の<br />

更 新 を 想 定<br />

・EMMはメモリ 蓄 積 を 仮 定<br />

PMT 受 信<br />

限 定 受 信 方 式 記 述 子 検 索<br />

無<br />

ビデオストリームを 抽 出 抽 出<br />

有<br />

限 定 受 信 方 式 記 述 子 の<br />

CA_system_IDに 対 する<br />

CA_PIDを 取 得<br />

ECMをICカードに 転 送<br />

ICカードからKを 取 得<br />

TSデスクランブル<br />

ビデオストリーム<br />

シーケンスヘッダ 受 信<br />

→VDパラメータ 設 定<br />

タイムスタンプによる 映 像 同 期<br />

closedGOP 同 期<br />

max500ms<br />

max500ms<br />

Fs=30Hz,1GOP=15frame<br />

1GOPにシーケンスヘッダ 有 を 想 定<br />

ストリームレート18Mbps ビットレート 18Mbit/s 時 の 時 の<br />

タイムスタンプによる 最 大 遅 遅 延 延<br />

500ms 500ms<br />

出 画<br />

図 3-1(a) BS デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間<br />

-56-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

フロントエンド 部<br />

フロントエンド 部<br />

Max 1158ms<br />

周 波 数 変 更 ?<br />

有<br />

Max50ms<br />

無<br />

周 波 数 チューニング<br />

モード/ガード 比 サーチ<br />

キャリア/タイミング 同 期<br />

フレーム 同 期<br />

時 間 デインターリーブ<br />

Max60ms<br />

Max50ms<br />

257~514ms<br />

Max484ms<br />

TS 出 力<br />

モード3,ガード 比 1/4, 時 間 インターリーブ I=4 の 場 合<br />

(TS 出 力 遅 延 合 計 が 最 大 になる 組 み 合 わせ)<br />

・ 周 波 数 チューニング:BS デジタル 放 送 と 同 様<br />

・モード/ガード 比 サーチ: 地 上 デジタル 放 送 で 運 用 される 組 み 合 わせのみサーチした 場 合<br />

・キャリア/タイミング 同 期 : 数 十 シンボル<br />

・フレーム 同 期 :1~2フレーム(TMCC 取 得 時 間 )<br />

図 3-1(b) 地 上 デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間<br />

(フロントエンド 部 以 外 は BS デジタル 放 送 の 場 合 と 同 様 )<br />

-57-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-58-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 4 章 シームレス 切 替 え<br />

映 像 フォーマット 切 替 時 の 受 信 機 における 表 示 の 連 続 性 を 実 現 するため、 送 出 側 および 受 信 側 の<br />

動 作 について 以 下 の 運 用 方 法 を 推 奨 する。<br />

4.1 有 効 サンプル 数 の 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 動 作 切 替 えポイントで sequence_end_code を 用 いてシーケンスを 終 了 し、 次 の<br />

sequence_header で 新 たなサンプル 数 を 指 定 する。<br />

・ 新 動 作 シーケンスの 先 頭 の GOP は、GOP header において closed_gop フラグを 立 てる。<br />

・vbv_buffer_size は 切 替 前 後 で 変 更 しない。<br />

・PTS、DTS は 連 続 性 を 保 証 する。<br />

(2) 受 信 機 側 動 作<br />

・ 受 信 した sequence_header に 含 まれる 画 素 数 のパラメータで 動 作 モードを 設 定 する。<br />

sequence_end_code を 受 信 しない 場 合 においても、 受 信 した sequence_header の 内 容 に 従 い、<br />

新 しい 動 作 モードに 設 定 する。<br />

4.2 480/60/I でのアスペクト 比 の 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 動 作 切 替 えポイントで sequence_end_code を 用 いてシーケンスを 終 了 し、 次 の sequence_header<br />

で 新 たなアスペクト 比 を 指 定 する。<br />

・ 新 動 作 シーケンスの 先 頭 の GOP は、GOP header において closed_gop フラグを 立 てる。<br />

・vbv_buffer_size は 切 替 前 後 で 変 更 しない。<br />

・PTS、DTS は 連 続 性 を 保 証 する。<br />

(2) 受 信 機 側 動 作<br />

・ 受 信 した sequence_header に 含 まれるアスペクト 比 のパラメータで 動 作 モードを 設 定 する。<br />

sequence_end_code を 受 信 しない 場 合 においても、 受 信 した sequence_header の 内 容 に 従 い、<br />

新 しい 動 作 モードに 設 定 する。<br />

4.3 ビットレートの 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 常 に 可 変 ビットレートモードにて 運 用 する(vbv_delay:0xFFFF)。<br />

・ 伝 送 ビットレート 変 更 点 において、sequence_end_code を 挿 入 しない。<br />

・ 変 更 点 の 前 後 において、vbv_buffer_size は 変 更 しない。<br />

・PTS, DTS の 連 続 性 を 保 証 する。<br />

(2) 受 信 機 側 の 動 作<br />

-59-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

・ 受 信 機 では、 映 像 、 音 声 の 復 号 開 始 制 御 及 び 出 力 制 御 を PES Header に 記 述 される PTS, DTS<br />

に 従 い 制 御 を 行 うことにより、シームレス 動 作 をすること。<br />

( 注 ) 送 信 側 において 上 記 の 運 用 方 法 に 基 づいて 伝 送 ビットレートを 変 更 するが、その 際 に 復 号 化 器<br />

のバッファに 破 綻 をきたさないように 制 御 しなければならない。 符 号 化 / 復 号 化 の 総 遅 延 量 のう<br />

ち、データがバッファを 通 過 する 時 間 は"バッファ 容 量 /ビットレート"である。つまり<br />

vbv_buffer_size 一 定 の 条 件 の 下 でビットレートを 変 化 させると 通 過 時 間 が 変 化 する。その 結 果 、<br />

通 過 時 間 が 増 加 する 場 合 は 復 号 化 器 のバッファはアンダーフロー 寄 りに 遷 移 し(データが 届 くま<br />

でに 時 間 がかかる)、 減 少 する 場 合 はオーバーフロー 寄 りに 遷 移 する。この 遷 移 量 がバッファの<br />

容 量 より 大 きくなると、バッファは 破 綻 することとなる。<br />

4.4 映 像 フォーマットの 切 替 方 法<br />

ある1つのサービス ID に 対 して、 映 像 ストリームのフォーマット(1080/I、720/P、480/P、480/I<br />

等 )を 変 更 する 際 に、シームレスな 表 示 もしくは 違 和 感 の 少 ない 表 示 を 実 現 するための 送 信 側 、 受<br />

信 側 での 運 用 方 法 を 記 載 する。<br />

完 全 なシームレス 切 替 えを 実 現 するためには、 送 信 側 、 受 信 側 ともシームレス 切 替 対 応 になって<br />

いる 必 要 があるが、 放 送 開 始 時 は、 送 信 側 または 受 信 側 のどちらか、もしくは 両 方 が 対 応 していな<br />

いことが 想 定 される。このような 場 合 でも、 静 止 画 や 黒 画 面 をディスプレイに 表 示 させることによ<br />

り 見 かけ 上 の 不 体 裁 が 小 さくなる 方 法 であれば、 送 信 側 、 受 信 側 とも 独 立 的 に 完 全 シームレス 切 替<br />

対 応 なシステムに 移 行 できることを 考 慮 して、 映 像 フォーマットの 切 替 えに 関 してはここに 記 載 す<br />

る 運 用 方 法 を 推 奨 する。<br />

完 全 シームレス 切 替 えが 実 現 可 能 な 送 信 側 の 運 用 方 法 と 簡 易 的 な 運 用 方 法 をそれぞれ 4.4.1 およ<br />

び 4.4.2 に 示 すが、その 中 間 の 運 用 方 法 も 有 り、 送 信 側 のシステム 更 新 に 併 せて 完 全 シームレス 切<br />

替 えに 漸 次 移 行 可 能 である。なお、ここでは SDTV3 番 組 から HDTV1 番 組 に 切 り 替 える 場 合 を 例<br />

として 記 載 するが、HDTV から SDTV への 切 替 えや 異 なるフォーマット 間 の 切 替 え(480/I⇔ 480/P、<br />

1080/I ⇔ 720/P など)においても 送 信 側 、 受 信 側 とも 同 様 に 処 理 できる。ある1つのサービス ID<br />

に 対 して、あらゆる 映 像 フォーマットの 変 更 においては、 異 なるフォーマットの 映 像 ストリームの<br />

ES PID は 切 替 えの 前 後 で 必 ず 異 なる 番 号 が 使 用 されるものとする。<br />

SDTV 3 番 組 から HDTV 1 番 組 への 切 替 え、または HDTV 1 番 組 から SDTV 3 番 組 への 切 替<br />

えにおいて、 連 続 表 示 を 望 む 放 送 局 は、HDTV 放 送 時 にも SDTV と 同 じ service_id を 指 定 する PMT<br />

を 同 じ 数 だけ 送 出 すること、 及 び HDTV の ES_PID は 新 PMT 送 出 開 始 時 に 放 送 されている 全 ての<br />

コンポーネントの PID と 異 なる 値 に 設 定 すること、SDTV, HDTV 番 組 の PMT とも ARIB <strong>STD</strong>-B10<br />

に 示 すビデオデコードコントロール 記 述 子 を 含 むものとする。これらの 条 件 を 満 たす 運 用 がなされ<br />

ることを 前 提 として、ここでは 各 番 組 の service_id、ES_PID の 仮 の 値 として 次 のように 設 定 する。<br />

SDTV1 番 組 : service_id=01 ES_PID=101 HDTV 番 組 :service_id=01<br />

SDTV2 番 組 : service_id=02 ES_PID=102 HDTV 番 組 :service_id=02<br />

SDTV3 番 組 : service_id=03 ES_PID=103 HDTV 番 組 :service_id=03<br />

ES_PID=104<br />

ES_PID=104<br />

ES_PID=104<br />

-60-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

4.4.1 完 全 シームレス 切 替 えを 実 現 可 能 な 運 用 方 法 (sequence_end_code を 送 出 する 方 法 )<br />

(1) 送 出 側 運 用<br />

1. SDTV/HDTV 切 替 時 刻 を 仮 に 時 刻 T1 と す る 。 SDTV の PMT は<br />

video_decode_conrol_descriptor を 含 むものとする(sequence_end_code_flag : 1 、<br />

video_encode_format:0100(480/I),0011(480/P))。<br />

2. SDTV 3 台 , HDTV 1 台 のエンコーダは、PCR と PTS(,DTS)は 同 期 させ、 切 り 替 わり<br />

時 に PCR は 連 続 させる。<br />

3. HDTV 番 組 の PMT(ES_PID=104 を 指 定 )は、 切 替 時 刻 T1 より1 秒 前 ( 標 準 値 )から 送 出 を<br />

始 める。HDTV の PMT は video_decode_conrol_descriptor を 含 むものとする<br />

(sequence_end_code_flag:1、video_encode_format:0001(1080/I)、0010(720/P))。( 注 1)<br />

4. SDTV ストリームの 送 出 は、 切 替 時 刻 直 前 に GOP の 末 尾 として 終 了 し、 最 後 に<br />

sequence_end_code を 付 加 する。( 注 2)<br />

5. 切 替 時 刻 になったら MUX 装 置 内 では SDTV 用 TS の 多 重 化 をやめ、HDTV 用 TS の 多 重 化<br />

を 始 める。HDTV ストリームに 切 り 替 えられた 後 、できるだけ 早 く HDTV の<br />

sequence_header が 送 られることが 望 ましい。GOP を 先 頭 とし、 最 初 の GOP を closed GOP<br />

とする。SDTV ストリームの sequence_end_code と HDTV ストリームの<br />

sequence_header_code との 間 はヌルデータが 多 重 される。( 注 2)<br />

( 注 1): 新 PMT の 送 出 開 始 タイミングについて<br />

・ 無 料 放 送 のみ 考 えれば、 番 組 切 替 時 刻 T1 より 0.5 秒 以 上 前 に 新 PMT を 送 出 すれば、 受 信 機 は<br />

十 分 応 答 できる。 送 出 側 運 用 は 正 秒 単 位 で 行 うのが 通 例 なので、T1 より 1 秒 前 に 新 PMT を 送<br />

出 する 事 を 標 準 とする。 受 信 機 側 では、0.5~2 秒 前 の 間 のどこかで 新 PMT の 送 出 が 開 始 され<br />

れば 問 題 無 い。<br />

・ 有 料 放 送 を 考 慮 した 場 合 、 切 替 対 象 となる 鍵 が 多 い 場 合 、IC カードの 応 答 時 間 を 考 えると、2<br />

秒 前 に 新 ECM を 送 っても 間 に 合 わない 場 合 も 考 えられる。しかし、2 秒 よりもっと 前 に 新 PMT<br />

を 送 ると、そのタイミングで 選 局 した 人 は、 長 い 間 、 画 が 出 ないという 不 具 合 が 生 じる。よっ<br />

て、 新 PMT の 送 出 は、0.5~2 秒 前 の 間 のどこかとし、 鍵 の 共 通 化 や 一 時 的 ノンスクランブル<br />

等 の 工 夫 をする 事 によって、このタイミングでも 問 題 無 いような CAS の 運 用 を 行 うことが 望<br />

ましい。<br />

( 注 2): 放 送 局 におけるスケジュールの 秒 単 位 制 御 では、GOP 長 やフレーム/フィールド 周 波 数<br />

59.94Hz により GOP の 末 尾 のタイミングと 秒 単 位 のタイミングは 一 般 的 に 一 致 しないため、<br />

ストリームの 終 了 ・ 開 始 タイミングは 制 御 タイミングより 多 少 前 後 する。SDTV ストリーム<br />

終 了 と HDTV ストリーム 開 始 のギャップは 受 信 側 のデコーダバッファがアンダーフローし<br />

ないように 十 分 小 さくしなければならない。<br />

(2) 受 信 機 側 運 用<br />

(a) シームレス 切 替 対 応 型 受 信 機 の 場 合<br />

1. 新 たなバージョンの PMT を 取 得 する。<br />

-61-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

2. PMT 記 述 子 の 内 容 により、SDTV から HDTV への 切 替 えで sequence_end_code が 送 信 さ<br />

れるストリームであることを 判 別 したら、Demux は SDTV・HDTV 両 方 の ES_PID のスト<br />

リームを 同 時 に AV デコーダに 入 力 するような 設 定 になる。 但 し、 実 データは 送 出 タイミン<br />

グによりダブって 入 力 されることはなく、SDTV のストリームデータが 終 了 後 、HDTV のス<br />

トリームデータがバッファに 貯 まる。<br />

3. ビデオデコーダは sequence_end_code を 取 得 したら 画 像 をフリーズし、 音 声 ミュート 状 態<br />

にする。<br />

4. HDTV ストリームの sequence_header を 取 得 したらデコーダは 自 動 追 従 して 適 切 なデコ<br />

ードをする。 正 常 な 映 像 ・ 音 声 が 出 力 可 能 な 状 態 になったら、 画 面 フリーズ・ 音 声 ミュート<br />

を 解 除 する。( 見 かけ 上 シームレスに 表 示 されるためには、バッファがアンダーフローにな<br />

らないように SDTV ストリーム 終 了 後 、 速 やかに HDTV ストリームが 受 信 される 必 要 があ<br />

る。この 場 合 、フリーズ 画 面 は 表 示 されない。SDTV ストリーム 終 了 から HDTV ストリー<br />

ム 開 始 までの 時 間 が 十 分 に 小 さくなく、バッファがアンダーフローした 場 合 、<br />

sequence_end_code の 直 前 に 送 信 された 映 像 がフリーズ 表 示 される。)<br />

5. HDTV デコードが 開 始 されたことを 確 認 したら AV デコーダに 入 力 する ES_PID は HDTV<br />

用 のみにする。<br />

(b) シームレス 切 替 未 対 応 受 信 機 の 場 合<br />

1. 新 たなバージョンの PMT を 取 得 する。<br />

2. PMT 記 述 子 の 内 容 により、SDTV から HDTV への 切 替 えであることを 判 別 したら<br />

(sequence_end_code の 有 無 に 拘 わらず)、 映 像 はフリーズまたは 黒 画 面 、 音 声 はミュートす<br />

る。<br />

3. ビデオデコーダは SDTV のデコードを 停 止 する。<br />

4. Demux は SDTV の ES_PID を 持 つストリームの 受 信 を 停 止 し、HDTV の ES_PID を 持 つ<br />

ストリームをデコーダバッファに 入 力 するように 設 定 される。<br />

5. ビデオデコーダの sequence_header モニタレジスタをホスト CPU で 監 視 して HDTV スト<br />

リームが 入 力 されるのを 待 つ。<br />

6. HDTV ストリームの sequence_header を 取 得 したらデコーダは HDTV デコードを 開 始 し、<br />

正 常 な 映 像 ・ 音 声 が 出 力 可 能 な 状 態 になったら、 映 像 のフリーズまたは 黒 画 面 、 音 声 のミュ<br />

ートを 解 除 する。<br />

〇 注 意 事 項<br />

シームレス 切 替 未 対 応 受 信 機 で 新 PMT 受 信 時 点 での 画 面 をフリーズさせる 機 種 が 存 在 する 場<br />

合 、 新 PMT 送 出 開 始 の 0.5 秒 (バッファでの 遅 延 量 ) 以 上 前 からフリーズ 状 態 でもフリッカの 目<br />

立 たない 映 像 を 送 出 することが 望 ましい。<br />

-62-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

送 出 側<br />

sequence_end_code<br />

切 替 時 刻 T1<br />

SD-ENC1 出 力<br />

SD1 番 組<br />

PID=101<br />

エンコーダから 出 力 されても MUX で<br />

捨 てられる 部 分<br />

SD-ENC2 出 力<br />

SD2 番 組<br />

PID=102<br />

エンコーダから 出 力 されても MUX で<br />

捨 てられる 部 分<br />

SD-ENC3 出 力<br />

SD3 番 組<br />

PID=103<br />

エンコーダから 出 力 されても MUX で<br />

捨 てられる 部 分<br />

HD-ENC 出 力<br />

エンコーダから 出 力 されても MUX で<br />

捨 てられる 部 分<br />

HD 番 組<br />

PID=104<br />

-2sec<br />

-1sec<br />

( 標 準 値 )<br />

新 PMT<br />

-0.5sec<br />

HD sequence_header<br />

この 部 分 はヌルパケット<br />

が 多 重 されている<br />

MUX 出 力<br />

SD1~3 番 組<br />

HD 番 組<br />

新 PSI 送 出 開 始<br />

可 能 期 間<br />

1.5sec<br />

シームレス 対 応 受 信 機 の 場 合 SDHD<br />

stream 切 替<br />

バッファがアンダーフローしない<br />

ようにこのギャップを 十 分 小 さく<br />

するとフリーズ 画 面 はなくなる。<br />

DeMUX 出 力<br />

SD1(SD2,SD3) 番 組<br />

PID=101(102,103)<br />

実 データは 出 力 されない<br />

実 データは 出 力 されない<br />

HD 番 組<br />

PID=104<br />

DEC 出 力<br />

SD1(SD2,SD3) 番 組<br />

HD 番 組<br />

フリーズの 可 能 性 あり<br />

シームレス 未 対 応 受 信 機 の 場 合 SD→HD<br />

DeMUX 出 力<br />

SD1(SD2,SD3) 番 組<br />

PID=101(102,103)<br />

HD のデータ 待 ち<br />

HD 番 組<br />

PID=104<br />

DEC 出 力<br />

SD1(SD2,SD3) 番 組<br />

フリーズ 画 像 ・ 黒 画 面<br />

HD 番 組<br />

図 4-1<br />

SDTV/HDTV 完 全 シームレス 切 替 が 可 能 な 送 信 ・ 受 信 側 のタイミング 概 念 図<br />

(video_decode_control_descriptor の sequence_end_code_flag が 1 の 場 合 の 処 理 )<br />

-63-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

4.4.2 SDTV/HDTV 切 替 えの 簡 易 的 な 運 用 方 法 (sequence_end_code を 送 出 しない 方 法 )<br />

ここでは SDTV 3 台 , HDTV 1 台 のエンコーダは 非 同 期 で 動 作 しており、SDTV/HDTV 切 替<br />

時 に PCR は 不 連 続 になることを 前 提 としているが、エンコーダが 同 期 運 転 されたり、PCR が<br />

連 続 するシステムの 方 が 望 ましい。<br />

(1) 送 出 側 運 用<br />

1. HDTV 本 番 組 が 始 まる 時 間 の 1.0 秒 前 を、SDTV/HDTV 切 替 時 刻 とし、 仮 に 時 刻 T1 とす<br />

る 。 SDTV の PMT は video_decode_conrol_descriptor を 含 む も の と す る<br />

(sequence_end_code_flag:0、video_encode_format:0100(480/I),0011(480/P))。<br />

2. SDTV ストリームは、 切 替 時 刻 T1 を 基 準 として HDTV 番 組 の PMT 送 出 予 定 時 刻 の 0.5<br />

秒 以 上 前 から 黒 画 面 またはフリーズ 表 示 されても 良 いような 静 止 画 を 送 出 する。 音 声 は 無 音<br />

を 送 出 する。<br />

3. HDTV ストリームのエンコーダは、 切 替 時 刻 T1 より 1 秒 以 上 前 から 映 像 は 静 止 画 、 音 声<br />

は 無 音 を 出 力 し 始 める。<br />

4. HDTV 番 組 の PMT(ES_PID=104 を 指 定 )は、 切 替 時 刻 T1 より 1~0.2 秒 前 から 送 出 を 始<br />

める。HDTV の PMT は video_decode_conrol_descriptor を 含 むものとする<br />

(sequence_end_code_flag:0、video_encode_format:0001(1080/I)、0010(720/P))。 ( 注 1)<br />

5. 切 替 時 刻 T1 になったら MUX 装 置 内 では SD 用 TS の 多 重 化 をやめ、HDTV 用 TS の 多 重 化<br />

を 始 める。SDTV ストリームの 送 出 は、 切 替 時 刻 直 前 に GOP の 末 尾 として 終 了 することが<br />

望 ましい( 最 後 に sequence_end_code を 付 加 しても 良 い)。HDTV ストリームに 切 り 替 えら<br />

れた 後 、できるだけ 早 く HDTV の sequence_header が 送 られることが 望 ましい。<br />

6. HDTV 番 組 の 開 始 時 刻 ( 切 替 時 刻 の 1.0 秒 後 )までは、 映 像 は 静 止 画 、 音 声 は 無 音 の 送 出 を<br />

続 ける。T1+1 秒 後 から HDTV 本 番 組 がスタートする。<br />

( 注 1):「4.4.1 完 全 シームレス 切 替 えを 実 現 可 能 な 運 用 方 法 」の 注 1を 参 照 のこと。<br />

(2) 受 信 機 側 運 用<br />

シームレス 切 替 対 応 受 信 機 において 4.4.1(2)(a)で 記 載 された 方 法 で 信 号 処 理 を 行 うと、SDTV<br />

ストリームが 突 然 途 中 で 終 了 し、 伝 送 上 で 大 きなエラーが 発 生 した 場 合 と 同 様 な 状 況 となる。デ<br />

コーダの 性 能 によってはエラー 発 生 前 のデコード 画 像 をフリーズ 表 示 できず、ブロックエラーの<br />

ある 表 示 画 面 が 生 じることも 想 定 されるため、sequence_end_code_flag が 0 の 場 合 には、シーム<br />

レス 切 替 対 応 受 信 機 も、 未 対 応 受 信 機 と 同 様 に 以 下 のように 信 号 処 理 することを 推 奨 する。<br />

1. 新 たなバージョンの PMT を 取 得 する。<br />

2. PMT 記 述 子 の 内 容 により SDTV から HDTV への 切 替 えであることを 判 別 したら、 映 像 は<br />

フリーズまたは 黒 画 面 、 音 声 はミュートする。<br />

3. ビデオデコーダは SDTV のデコードを 停 止 する。<br />

4. Demux は SDTV の ES_PID を 持 つストリームの 受 信 を 停 止 し、HDTV の ES_PID を 持 つ<br />

ストリームをデコーダバッファに 入 力 するように 設 定 される。<br />

5. ビデオデコーダの sequence_header モニタレジスタをホスト CPU で 監 視 して HDTV スト<br />

リームが 入 力 されるのを 待 つ。<br />

6. HDTV ストリームの sequence_header を 取 得 したらデコーダは HDTV デコードを 開 始 し、<br />

正 常 な 映 像 ・ 音 声 が 出 力 可 能 な 状 態 になったら、 映 像 のフリーズまたは 黒 画 面 、 音 声 のミュー<br />

トを 解 除 する。<br />

-64-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

送 出 側<br />

新 PMT 送 出 開 始 時 刻<br />

の 0.5 秒 以 上 前<br />

-0.2 sec<br />

切 替 時 刻 T1<br />

1.0sec:HD 本 番 組 開 始 時 刻<br />

SD-ENC1 出 力<br />

SD1<br />

番 組<br />

SD1<br />

黒 画 面 ・ 静 止 画 / 無 音<br />

エンコーダ から 出 力 されても<br />

MUX で 捨 てられる 部 分<br />

SD-ENC2 出 力<br />

SD2<br />

番 組<br />

SD2<br />

黒 画 面 ・ 静 止 画 / 無 音<br />

エンコーダ から 出 力 されても<br />

MUX で 捨 てられる 部 分<br />

SD-ENC3 出 力<br />

SD3<br />

番 組<br />

SD3<br />

黒 画 面 ・ 静 止 画 / 無 音<br />

エンコーダ から 出 力 されても<br />

MUX で 捨 てられる 部 分<br />

HD-ENC 出 力<br />

エンコーダから 静 止 画 のデータが 出 力<br />

されているが MUX で 捨 てられる 部 分<br />

HD<br />

静 止 画 / 無 音<br />

HD<br />

本 番 組<br />

-1.0sec<br />

新 PMT<br />

-0.2sec<br />

stream 切 替<br />

HD sequence_header<br />

MUX 出 力<br />

SD1~3<br />

番 組<br />

SD1~3<br />

黒 画 面 ・ 静 止 画 / 無 音<br />

HD<br />

静 止 画 / 無 音<br />

HD<br />

本 番 組<br />

新 PSI 送 出 開 始 期 間<br />

シームレス 切 替 対 応 ・ 未 対 応 受 信 機<br />

受 信 機 PSI 取 得<br />

処 理 期 間<br />

DeMUX 出 力<br />

SD1(SD2,SD3) 番 組<br />

PID=101(102,103)<br />

HD のデータ 待 ち<br />

HD 番 組<br />

PID=104<br />

受 信 機 異 常 デコード 期 間<br />

500ms(1 GOP) 以 下<br />

DEC 出 力<br />

SD1~3<br />

番 組<br />

SD1~3<br />

黒 画 面 ・ 静 止 画<br />

/ 無 音<br />

SD1~3<br />

黒 画 面 ・フリーズ<br />

/ 無 音<br />

HD<br />

静 止 画 / 無 音<br />

HD<br />

本 番 組<br />

図 4-2 SDTV/HDTV の 簡 易 的 な 切 替 方 法 における 送 信 ・ 受 信 側 の タイミング 概 念 図<br />

(video_decode_control_descriptor の sequence_end_code_flag が 0 の 場 合 の 処 理 )<br />

-65-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-66-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 5 章 フィルム 素 材 の 場 合 のエンコード 例<br />

フィルム 素 材 をエンコードする 場 合 の 運 用 例 として、ピクチャ 層 の repeat_first_field,<br />

top_field_first, progressive_frame のフラグをコントロールする 方 法 を 示 す。このとき、シーケン<br />

ス 層 の frame_rate_code, progressive_sequence は 通 常 のテレビジョン 映 像 と 同 様 の 値 を 使 用 する。<br />

インタレース 方 式 ではエンコード 側 で 2-3 プルダウンを 検 出 したらタイミング 的 に 同 じ2つのフ<br />

ィールドを 足 し 合 わせ、プログレッシブフレームとしてエンコードし、2-3 プルダウン 方 式 の 3 番<br />

目 のフィールドにあたるフィールドは1 番 目 のフィールドと 同 じであることを 示 すフラグを 立 てる<br />

のみでそのフィールドについては 映 像 データを 送 信 しない。<br />

プログレッシブ 方 式 ではフィルムの1 秒 あたり 24 枚 の 映 像 に 対 し、 各 々2 回 、3 回 、2 回 、3<br />

回 と 繰 り 返 すことを 示 すフラグを 立 てることで 24 駒 分 のみの 映 像 データを 送 る。<br />

この 時 に repeat_first_field, top_field_first フラグを 次 のように 立 てることにより、デコーダ 側 で<br />

2-3 シーケンスが 再 生 される。( 図 5-1「フィルム 素 材 のエンコード 例 」を 参 照 のこと)<br />

・インタレース 方 式 の 場 合<br />

repeat_first_field = 0 の 場 合 デコード 画 像 は 2 フィールド 構 成 となり、repeat_first_field =<br />

1 の 場 合 デコード 画 像 は 3 フィールド 構 成 となる。top/bottom どちらのフィールドを 先 に 表 示<br />

するかを top_field_first で 指 定 する。<br />

repeat_first_field top_field_first デコード 画 像 (フィールド)<br />

0 1 top / bottom<br />

1 1 top / bottom / top<br />

0 0 bottom / top<br />

1 0 bottom / top / bottom<br />

・プログレッシブ 方 式 の 場 合<br />

repeat_first_field, top_field_first の 組 合 わせにより、そのフレームの 繰 り 返 し 表 示 回 数 を 指<br />

定 する。<br />

repeat_first_field top_field_first 繰 り 返 し 回 数 (フレーム)<br />

0 0 1<br />

1 0 2<br />

1 1 3<br />

-67-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

フ<br />

ィ<br />

ル<br />

ム<br />

入<br />

力<br />

信<br />

号<br />

符<br />

号<br />

化<br />

インタレース 方 式 の 場 合<br />

A B C D E F<br />

At Ab At Bb Bt Cb Ct Cb Dt Db Et Eb Et Fb Ft<br />

top_field_first<br />

repeat_first<br />

_field<br />

A B C D E<br />

1 0 0 1 1 00<br />

1 0 1 0 1 00<br />

At Ab At Bb Bt Cb Ct Cb Dt Db Et Eb Et<br />

復 号 後 の 信 号<br />

2-3 プルダウン<br />

F<br />

F<br />

フ<br />

ィ<br />

ル<br />

ム<br />

入<br />

力<br />

信<br />

号<br />

符<br />

号<br />

化<br />

プログレッシブ 方 式 の 場 合<br />

A B C D E F<br />

AtA AbA<br />

AtA BbB<br />

BtB<br />

CbC<br />

CtC<br />

CbC<br />

DtD<br />

DbD<br />

Et<br />

EbE<br />

A B C D E<br />

EtE Fb F<br />

FtF<br />

F<br />

top_field_first<br />

repeat_first<br />

_field<br />

復 号 後 の 信 号<br />

2-3 プルダウン<br />

1 0 01 01 1 00<br />

1 10 1 10 1 01<br />

AtA AbA<br />

AtA BbB<br />

BtB<br />

CbC<br />

CtC<br />

CbC<br />

DtD<br />

DbD<br />

Et<br />

EbE<br />

EtE<br />

図 5-1 フィルム 素 材 のエンコード 例<br />

-68-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

付 属 2 テレビジョンサービスにおける MPEG-4 AVC 規 格 の 運 用 ガイドライン<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 運 用 ガイドラインは、デジタルテレビジョンサービスにおける 映 像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 に 関<br />

し、 実 運 用 において 推 奨 される MPEG-4 AVC 規 格 の 技 術 的 条 件 を 示 すことを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方<br />

式 」( 省 令 )に 準 拠 するテレビジョンサービスの 映 像 信 号 のうち MPEG-4 AVC 規 格 によるものにつ<br />

いて 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(1) ITU-T Rec. H.264|ISO/IEC 14496-10:2007: Advanced video coding for generic<br />

audiovisual services( 以 下 「MPEG-4 AVC 規 格 」という。)<br />

(2) ITU-T Rec. H.222.0|ISO/IEC 13818-1:2006: Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Systems ( 以 下 「MPEG-2 Systems 規 格 」<br />

という。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

CABAC<br />

CAVLC<br />

CBR<br />

CPB<br />

DTS<br />

GOP<br />

HRD<br />

IDR<br />

MBAFF<br />

NAL<br />

PES<br />

POC<br />

Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding<br />

Context-based Adaptive Variable Length Coding<br />

Constant Bit Rate<br />

Coded Picture Buffer<br />

Decoding Time-Stamp<br />

Group of Pictures<br />

Hypothetical Reference Decoder<br />

Instantaneous Decoding Refresh<br />

Macroblock-Adaptive Frame-Field Coding<br />

Network Abstraction Layer<br />

Packetized Elementary Stream<br />

Picture Order Count<br />

-69-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

PPS<br />

PTS<br />

SEI<br />

SPS<br />

<strong>STD</strong><br />

VCL<br />

VLC<br />

VUI<br />

Picture Parameter Set<br />

Presentation Time-Stamp<br />

Supplemental Enhancement Information<br />

Sequence Parameter Set<br />

System Target Decoder<br />

Video Coding Layer<br />

Variable Length Coding<br />

Video Usability Information<br />

-70-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 2 章 MPEG-4 AVC 規 格 の 概 要<br />

MPEG-4 AVC 規 格 は、MPEG-2 Video(ISO/IEC 13818-2)やMPEG-4 Visual(ISO/IEC 14496-2)、<br />

ITU-T Rec. H.263 などに 対 し、より 圧 縮 効 率 の 高 い 次 世 代 動 画 圧 縮 方 式 として、ITU-TのVCEG<br />

とISO/IECのMPEGとが 合 同 で 開 発 し、ITU-T Rec. H.264|ISO/IEC 14496-10 として 標 準 化 され<br />

ている。<br />

MPEG-4 AVCは、 従 来 方 式 に 対 して 更 なる 画 質 向 上 を 目 指 し、 次 のような 要 素 技 術 を 導 入 した。<br />

ブロックサイズに8×8より 小 さい4×4での 整 数 精 度 DCTを 採 用 (プロファイルにより8×8 整 数 精 度<br />

DCTも 可 能 )した 他 、Iピクチャではイントラ 予 測 による 差 分 値 をDCT 変 換 することでIピクチャ<br />

の 符 号 量 の 削 減 が 可 能 となった。 一 方 で、 時 間 方 向 の 予 測 には 過 去 ・ 未 来 両 方 向 の 参 照 フレーム 数 を<br />

拡 張 した 上 で、 最 小 4×4 から 最 大 16×16 までの 動 き 補 償 ブロックサイズを 適 応 的 に 切 り 換 えら<br />

れるようにし、 動 き 補 償 の 精 度 を1/4 画 素 単 位 まできめ 細 かく 行 うことで、ピクチャ 間 の 相 関 を 最 大<br />

限 にとり 符 号 量 の 削 減 を 行 うことが 可 能 となった。<br />

また、 被 参 照 可 能 なBピクチャの 採 用 や、 画 像 の 明 るさが 変 化 する 際 の 重 み 付 け 予 測 、 画 質 制 御 が<br />

容 易 になる 量 子 化 パラメータの 導 入 などと 共 に、エンコーダおよびデコーダ 内 において 再 構 成 画 像<br />

作 成 時 にデブロッキング・フィルタ(ループ・フィルタ)を 用 いることでブロック・ノイズの 低 減<br />

を 行 うなど、 画 質 に 対 して 細 部 に 渡 り 工 夫 を 施 している。<br />

さらに、メイン・プロファイル 及 びハイ・プロファイルではCAVLC(ハフマン 符 号 )に 加 えて、よ<br />

り 符 号 化 効 率 の 高 いCABAC( 算 術 符 号 )が 追 加 された。<br />

このように 全 体 としての 生 成 符 号 量 の 大 幅 な 削 減 が 可 能 になり、MPEG-2 Videoに 比 べ、 約 2 倍 の<br />

符 号 化 効 率 の 向 上 を 実 現 している。<br />

尚 、MPEG-2 Video 規 格 同 様 、MPEG-4 AVC 規 格 においても、 符 号 化 器 、 復 号 化 器 間 の 相 互 接 続<br />

性 の 確 保 のため、プロファイル、レベルごとに 符 号 化 データに 対 する 制 約 を 設 けている。プロファ<br />

イルは 符 号 化 ツールや 処 理 範 囲 などに、レベルは 取 り 扱 う 画 素 サイズやフレーム 周 波 数 などに 対 し<br />

ての 制 約 を 定 めている。<br />

-71-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-72-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 3 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

3.1 プロファイルとレベル<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-4 AVC 規 格 に 規 定 された、High4:2:2 プロファイル(Main, High,<br />

High 10 プロファイルを 包 含 )に 準 拠 するものとし、レベルは 映 像 フォーマットに 応 じて、480/60/I<br />

はレベル 3、3.1、3.2 のいずれか、480/60/P ではレベル 3.1、3.2 のいずれか、720/60/P ではレベ<br />

ル 3.2、4 のいずれか、1080/60/I ではレベル 4、1080/60/P ではレベル 4.2、2160/60/P ではレベ<br />

ル X.X(TBD) 7 とする。<br />

( 解 説 )<br />

高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 にて 既 に 運 用 されている 映 像 フォーマット(480/60/I、480/60/P、<br />

720/60/P および 1080/60/I の 4:2:0)に 関 しては、Main または High プロファイル 準 拠 とし、 高<br />

度 BS デジタル 放 送 および 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 に 新 たに 追 加 された 映 像 フォーマット<br />

(1080/60/I の 10bit および 4:2:2, 1080/60/P, 2160/60/P)に 関 しては、High, High 10, High4:2:2<br />

プロファイルのいずれかに 準 拠 とすることとする( 表 3-1 参 照 )。<br />

High プロファイルのレベル 4 の 利 用 については、 現 行 の 光 ディスク 規 格 などで 採 用 されている<br />

こともあり、 当 該 仕 様 に 対 応 する 機 器 が 広 く 普 及 しており、 画 質 の 向 上 と 低 価 格 化 の 環 境 が 整 っ<br />

ている。また、High プロファイルのレベル 4.2 についても、 近 年 、 対 応 LSI が 発 表 されるなど、<br />

環 境 が 整 いつつある。 更 に、High プロファイルのレベル X.X(TBD)については、2011 年 から 数 年<br />

という 期 間 において 対 応 LSI が 実 現 可 能 との 予 測 もあり、 今 後 、 環 境 が 整 備 されることが 期 待 さ<br />

れる。<br />

High 10 及 び High 4:2:2 プロファイルのレベル 4 については、2009 年 5 月 現 在 、 規 格 に 準 拠<br />

した LSI が 一 般 に 入 手 できる 状 況 になく、また、High10 及 び High4:2:2 プロファイルのレベル<br />

X.X(TBD)については、2011 年 頃 の 対 応 LSI 実 現 は 困 難 と 予 測 されており、 今 後 の 技 術 開 発 にお<br />

けるブレークスルーが 必 要 である。<br />

3.2 符 号 化 映 像 フォーマット<br />

Y、CB、CR の 4:2:0 または 4:2:2 とする。 色 差 信 号 のサンプル 位 置 は、MPEG-2 Video 規 格 の<br />

サンプル 位 置 と 同 じものとする。 三 原 色 、ガンマ 特 性 、 輝 度 ・ 色 差 信 号 マトリクスは、 本 標 準 規 格<br />

第 1 部 2.1.1 の 規 定 に 準 拠 するものとする。 各 サンプルのビット 数 は 8bit または 10bit とする。<br />

符 号 化 する 映 像 フォーマットとプロファイル、レベルの 組 み 合 わせは 表 3-1 のものとする。<br />

7 2009 年 7 月 現 在 、MPEG-4 AVC 規 格 では 2160/60/P に 対 応 するレベルを 規 定 していないため、<br />

レベル X.X(TBD)と 記 載 する(TBD: To Be Determined)。また、2160/60/P の 適 用 は LSI の 実 現 など<br />

環 境 が 整 うことが 前 提 となる。<br />

-73-


-74-<br />

表 3-1 映 像 フォーマットとプロファイル、レベルの 組 み 合 わせ<br />

入 力 映 像 クロマ<br />

ビット 水 平 垂 直 フレーム 走 査 方 式 画 面<br />

プロファイル レベル<br />

フォーマット フォーマット 精 度 画 素 数 画 素 数 ・レート<br />

アスペクト 比<br />

(bit)<br />

(Hz)<br />

480/60/I<br />

4:2:0 8 720 480 29.97 飛 越 走 査 4:3 Main, High 3, 3.1, 3.2<br />

4:2:0 8 720 480 29.97 飛 越 走 査 16:9 Main, High 3, 3.1, 3.2<br />

480/60/P 4:2:0 8 720 480 59.94 順 次 走 査 16:9 Main, High 3.1, 3.2<br />

720/60/P 4:2:0 8 1280 720 59.94 順 次 走 査 16:9 Main, High 3.2, 4<br />

4:2:0 8 1440 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 Main, High 4<br />

1080/60/I<br />

4:2:0 8 1920 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 Main, High 4<br />

4:2:0 10 1920 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 High10 4<br />

4:2:2 8, 10 1920 1080 29.97 飛 越 走 査 16:9 High4:2:2 4<br />

4:2:0 8 1920 1080 59.94 順 次 走 査 16:9 High 4.2<br />

1080/60/P 4:2:0 10 1920 1080 59.94 順 次 走 査 16:9 High10 4.2<br />

4:2:2 8, 10 1920 1080 59.94 順 次 走 査 16:9 High4:2:2 4.2<br />

4:2:0 8 3840 2160 59.94 順 次 走 査 16:9 High X.X(TBD)<br />

2160/60/P 4:2:0 10 3840 2160 59.94 順 次 走 査 16:9 High10 X.X(TBD)<br />

4:2:2 8, 10 3840 2160 59.94 順 次 走 査 16:9 High4:2:2 X.X(TBD)<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 の High プロファイルでは 輝 度 信 号 だけ( 色 差 信 号 なし)の 符 号 化 が 可 能 で<br />

あるが、 放 送 では 使 用 しない。また、MPEG-4 AVC 規 格 では 4:2:0 の 色 差 信 号 のサンプル 位 置 と<br />

して 複 数 のパターンから 選 択 できるが、MPEG-2 Video 規 格 と 同 じサンプル 位 置 とすることで、<br />

MPEG-2 Video と 相 互 に 変 換 が 必 要 な 場 合 にも、 色 差 信 号 の 位 相 変 換 処 理 が 不 要 になり 処 理 が 簡<br />

単 である。カラリメトリは、 本 標 準 規 格 第 1 部 2.1.1 の 規 定 に 従 い、 現 行 色 域 システムまたは 広 色<br />

域 システムを 選 択 可 能 とした。なお、BS デジタル 放 送 および 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 高 度 化 の<br />

目 的 に 鑑 み、1080/60/I の 10bit および 4:2:2 では、 水 平 画 素 数 1440 の 画 像 フォーマットは 使 用<br />

しない。<br />

3.3 ビットレート<br />

NAL(Network Abstraction Layer: ネットワーク 抽 象 レイア)レベルでのビットレートの 上 限 値<br />

は 下 記 の 通 りとする。<br />

プロファイル レベル ビットレート 上 限 値<br />

Main 3 12Mbit/s*<br />

High 3 15Mbit/s*<br />

Main 3.1 16.8Mbit/s*<br />

High 3.1 20Mbit/s<br />

Main, High 3.2, 4 20Mbit/s<br />

High 4.2 30Mbit/s<br />

High X.X(TBD) 80Mbit/s<br />

* MPEG-4 AVC 規 格 で 定 められた 値 。<br />

( 解 説 )<br />

ここでのビットレート 上 限 値 は、MPEG-4 AVC 規 格 の MaxBR と cpbBrNalFactor の 乗 算 結 果<br />

を 制 限 するものである。<br />

8bit サンプルの 映 像 フォーマットに 対 し、MPEG-4 AVC 規 格 では、 上 記 ビットレートであれば<br />

概 ね 良 好 な 画 質 を 期 待 できる。なお、10bit サンプル 及 び 4:2:2 サンプリングの 映 像 フォーマット<br />

ついては、 今 後 、 画 質 検 証 の 結 果 が 得 られた 後 に 記 載 する。<br />

3.4 フレームレート<br />

フレームレートはシーケンス 内 で 固 定 とする。<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 ではシーケンス 内 でフレーム 間 隔 を 可 変 にできるが、 放 送 では 固 定 フレーム<br />

レートとする。<br />

-75-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

3.5 フレーム 構 造<br />

フレームを 符 号 化 の 単 位 とし、インタレースの 場 合 は 1 フレームに 2 フィールドを 含 むこと。<br />

なお、ピクチャ・タイミング SEI の pic_struct の 値 は 0~8(3:2 pulldown、frame-doubling/tripling<br />

を 含 む)に 対 応 すること。<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 は 片 フィールド( 例 えばトップ・フィールドのみ)の 構 造 を 許 容 しているが、<br />

放 送 ではフレームがトップとボトムの 2 フィールドで 構 成 される 必 要 がある。<br />

3.6 GOP 構 造<br />

3.6.1 ヘッダ 情 報 の 配 置<br />

GOP(Group of Pictures)は 復 号 順 で I ピクチャから 開 始 し、 当 該 I ピクチャに、シーケンス・<br />

パラメータ・セット(MPEG-2 Video 規 格 のシーケンス・ヘッダに 相 当 )を 1 つだけ 配 置 する。<br />

そのシーケンス・パラメータ・セットは 当 該 シーケンスの 復 号 に 必 要 なものでなければならない。<br />

I ピクチャは、IDR スライスのみで 構 成 されるピクチャと、I スライスのみで 構 成 されるピクチャ<br />

の 2 通 りがある。<br />

ピクチャ・パラメータ・セット(MPEG-2 Video 規 格 のピクチャ・ヘッダに 相 当 )は、 当 該 ピ<br />

クチャ・パラメータ・セットを 参 照 するピクチャにおいて 配 置 すること。<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 はピクチャ・パラメータ・セットを 複 数 まとめて 送 ったり、 先 に 送 られたピ<br />

クチャ・パラメータ・セットを 後 続 のピクチャから 参 照 するストリーム 構 造 とすることも 可 能 で<br />

ある。しかしながら、MPEG-2 Video 規 格 と 同 様 にピクチャ・パラメータ・セットを 各 ピクチャ<br />

につけて 運 用 することにより、デコーダでピクチャ・パラメータ・セットを 保 持 しておく 必 要 が<br />

無 くなり、 処 理 が 簡 略 化 される。<br />

3.6.2 Open/Closed GOP<br />

Closed GOP と Open GOP は、 以 下 のように 定 義 する。<br />

• Closed GOP<br />

‣ 復 号 順 で 先 頭 の I ピクチャが IDR ピクチャである GOP。GOP 先 頭 から 復 号 開 始<br />

した 場 合 には、GOP 内 の 全 てのピクチャを 復 号 できることが 保 証 される。<br />

-76-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

図 3-1 Closed GOP<br />

• Open GOP<br />

‣ 復 号 順 で 先 頭 の I ピクチャが non-IDR の I ピクチャである GOP。GOP 先 頭 から<br />

復 号 開 始 した 場 合 には、 表 示 順 が 先 頭 I ピクチャよりも 早 いピクチャは 正 常 に 復<br />

号 できないことがある。<br />

‣ 表 示 順 が 先 頭 I ピクチャよりも 遅 いピクチャは 正 常 に 復 号 できること。<br />

表 示 順 が 先 頭 I ピクチャよりも 後 のピクチャが 復 号 できることを 保 証 するために、open<br />

GOP においては 以 下 の 規 定 を 満 たすこと。<br />

‣ 表 示 順 序 が GOP の 先 頭 I ピクチャよりも 前 であるピクチャは、 直 前 GOP 内 のピ<br />

クチャを 参 照 可<br />

‣ 表 示 順 序 が GOP の 先 頭 I ピクチャよりも 後 であるピクチャは、 直 前 GOP 内 のピ<br />

クチャを 参 照 不 可<br />

図 3-2 Open GOP<br />

-77-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

3.6.3 画 面 間 予 測 構 造<br />

ピクチャは 同 じスライス・タイプのみで 構 成 されること。<br />

フィールド 構 造 のピクチャでは、1 フレームは I フィールドのみ、P フィールドのみ、または I<br />

フィールドと P フィールドとで 構 成 されるか、あるいは、B フィールドのみで 構 成 されること。<br />

なお、 以 下 、「I フレーム」、「P フレーム」、「B フレーム」は、 上 記 フィールド 構 造 のピクチャと<br />

区 別 して、フレーム 構 造 で 符 号 化 されるピクチャと 定 義 する。<br />

I ピクチャと P ピクチャは 参 照 ピクチャ(nal_ref_idc が 0 でない)のみとし、 復 号 順 序 と 表 示<br />

順 序 が 一 致 すること。P ピクチャは 同 一 GOP 内 の I ピクチャまたは P ピクチャのみを 参 照 して 復<br />

号 化 できること( 他 の GOP や B ピクチャを 参 照 しないこと)。<br />

ここで、B ピクチャには 他 のピクチャから 参 照 可 能 な B ピクチャ(nal_ref_idc が 0 でない)と、<br />

他 のピクチャから 参 照 されない B ピクチャ(nal_ref_idc が 0 である)の 2 種 類 があり、 本 文 中 で<br />

は、それぞれ 参 照 B ピクチャ、 非 参 照 B ピクチャと 呼 ぶ。<br />

非 参 照 B ピクチャおよび 参 照 B ピクチャの 復 号 順 序 は、 表 示 順 序 が 直 後 である I ピクチャある<br />

いは P ピクチャの 直 後 であること。ここで、I ピクチャあるいは P ピクチャは、 非 参 照 B ピクチ<br />

ャあるいは 参 照 B ピクチャと 同 一 GOP 内 のピクチャとする。<br />

非 参 照 B ピクチャは、<br />

(a) 表 示 順 序 が 直 前 もしくは 直 後 の I ピクチャもしくは P ピクチャのフレームあるいはフィ<br />

ールド・ペア、または、<br />

(b) 表 示 順 序 が 直 前 もしくは 直 後 の I ピクチャもしくは P ピクチャより 近 く、 表 示 順 序 が 直<br />

前 もしくは 直 後 である 参 照 B ピクチャのフレームあるいはフィールド・ペア<br />

のみを 参 照 すること。<br />

図 3-3 非 参 照 B ピクチャの 予 測 構 造<br />

-78-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

参 照 Bピクチャは、<br />

(a) 表 示 順 序 で 直 前 もしくは 直 後 の I ピクチャもしくは P ピクチャのフレームあるいはフィ<br />

ールド・ペア、または、<br />

(b) 同 一 フレームを 構 成 する 参 照 B ピクチャのフィールド<br />

のみを 参 照 すること。<br />

図 3-4 参 照 B ピクチャの 予 測 構 造<br />

非 参 照 B ピクチャ 間 でのリオーダリングは 行 わないこと( 非 参 照 B ピクチャ 同 士 では、 復 号 順<br />

序 と 表 示 順 序 が 一 致 すること)。<br />

参 照 B ピクチャにおいて 符 号 化 参 照 ピクチャ・マーキングが 行 われた 場 合 には、 復 号 順 序 が 直<br />

後 の I ピクチャあるいは P ピクチャにおいて、 符 号 化 参 照 ピクチャ・マーキング SEI により、 当<br />

該 符 号 化 参 照 ピクチャ・マーキングの 内 容 を 再 送 すること。<br />

連 続 する B ピクチャ( 非 参 照 B ピクチャあるいは 参 照 B ピクチャ)のフレーム、あるいはフィ<br />

ールド・ペアの 最 大 枚 数 は 3 とすること。<br />

GOP において 復 号 順 序 が 先 頭 である I ピクチャの 復 号 時 刻 と、GOP において 表 示 順 序 が 先 頭<br />

であるピクチャの 表 示 時 刻 との 差 分 は 2 フレーム 間 隔 以 下 とする(GOP の 先 頭 から 復 号 開 始 した<br />

場 合 、 最 大 2 フレーム 間 隔 待 てば 表 示 開 始 できる)。<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 はピクチャに I スライス/P スライス/B スライスが 混 在 することを 許 容 し、<br />

また P ピクチャが B ピクチャを 予 測 に 使 用 できるなどの 柔 軟 な 予 測 構 造 が 実 現 できる。しかしな<br />

がら、MPEG-2 Video 規 格 と 同 様 の GOP 構 造 に 制 限 することでデコーダの 実 現 が 容 易 になり、<br />

更 に 放 送 のストリームを 記 録 した 場 合 に 早 送 り 再 生 などの 機 能 が 実 現 可 能 になる。<br />

-79-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

3.6.4 GOP 長<br />

GOP 長 は 原 則 500ms、 最 大 1s とすること。 ( 注 参 照 )<br />

( 注 )<br />

GOP 長 を 伸 ばすことによる 画 質 向 上 の 効 果 、および、チャネル 切 り 替 えや CPB バッファ 量 へ<br />

の 影 響 の 両 者 に 鑑 みて、 原 則 500msec、 最 大 1s とするのが 適 当 である。<br />

3.7 ビットストリームのデータ 構 造<br />

アクセス・ユニットを 構 成 する NAL ユニット、および SEI(Supplemental Enhancement<br />

Information: 補 足 的 な 付 加 情 報 )メッセージの 順 序 は、GOP の 先 頭 およびそれ 以 外 のアクセス・<br />

ユニットで、それぞれ 図 3-5 に 示 す 通 りとし、 記 載 のない NAL ユニット、および SEI メッセージ<br />

については 運 用 しないこと。 各 NAL ユニットおよび SEI メッセージの 運 用 は、3.7.1 節 および 3.7.2<br />

節 の 通 りである。 但 し、パン・スキャン SEI、 符 号 化 参 照 ピクチャ・マーキング 再 送 SEI、フィ<br />

ラー・データ、エンド・オブ・シーケンスはアクセス・ユニットにおいて 必 須 ではない。<br />

図 3-5 アクセスユニットのデータ 構 造<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 では、ビットストリーム(ES)を 構 成 する NAL ユニットの 符 号 化 順 の 自 由 度<br />

が 高 いが、 処 理 を 行 う 順 序 にデータが 配 置 されている 方 がデコーダを 作 成 するのが 簡 単 になる。<br />

アクセス・ユニット・デリミタは MPEG-2 Systems TS で MPEG-4 AVC ビットストリームを<br />

伝 送 する 場 合 に 必 須 であることが 規 定 されている(ITU-T Rec. H.222.0|ISO/IEC<br />

13818-1:2006/Amd3)。<br />

-80-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

3.7.1 GOP の 先 頭 のアクセスユニット<br />

• アクセス・ユニット・デリミタ( 必 須 )<br />

• シーケンス・パラメータ・セット(SPS)( 必 須 )<br />

vui_parameters_present_flag を 常 に 1 にセットし、VUI ( Video Usability<br />

Information: ビデオ 表 示 情 報 )を 送 る。<br />

VUI では、nal_hrd_parameters_present_flag を 常 に 1 にセットし、NAL レベルの<br />

HRD(Hypothetical Reference Decoder: 仮 想 参 照 デコーダ) 情 報 を 送 る。<br />

• ピクチャ・パラメータ・セット(PPS)( 必 須 )<br />

• SEI<br />

‣ バッファリング 周 期 SEI( 必 須 )<br />

‣ リカバリー・ポイント SEI<br />

Open GOP 先 頭 での 映 像 の 乱 れを 回 避 するため、Open GOP の 先 頭 には 必 ずリカ<br />

バリー・ポイント SEI をつける。また、ビットストリームのスプライシングを 伴<br />

う 送 出 を 行 う 場 合 以 外 は、broken_link_flag = 0 として 運 用 する。<br />

‣ ピクチャ・タイミング SEI( 必 須 )<br />

pic_struct_present_flag を 1 にセットし、ピクチャ・タイミング SEI の pic_struct<br />

により 各 フィールドの 表 示 順 序 を 示 すこと。<br />

‣ パン・スキャン SEI<br />

運 用 方 法 の 詳 細 は 3.11 節 の「パン・スキャン(Pan-scan rectangle)SEI」の 項<br />

において 別 途 定 める。<br />

‣ 符 号 化 参 照 ピクチャ・マーキング 再 送 (Decoded reference picture marking<br />

repetition)SEI<br />

• スライス・データ( 画 素 値 の 符 号 化 データ)( 必 須 )<br />

スライスの 最 小 単 位 は、1 マクロブロック 列 、あるいは 1 マクロブロック・ペア 列 と<br />

する。<br />

IDR 以 外 の I ピクチャで 始 まる GOP において、 前 の GOP から 継 続 して 復 号 が 行 われ<br />

た 場 合 と、チャネル 切 換 え 等 で GOP の 先 頭 I ピクチャから 復 号 が 開 始 された 場 合 のど<br />

ちらにおいても、 前 の GOP に 属 するピクチャを 参 照 していないスライスの 復 号 ・ 表 示<br />

が 前 の GOP からの 継 続 を 意 識 することなくできるようにスライス・データを 符 号 化 す<br />

ること。( 注 2 参 照 )<br />

• フィラー・データ<br />

• エンド・オブ・シーケンス<br />

( 解 説 )<br />

VUI はアスペクト 比 、 輝 度 ・ 色 差 信 号 マトリクス、フレーム・レートなどの 重 要 な 情 報 を 含 む<br />

ため、MPEG-2 Video 規 格 のシーケンス・ヘッダに 相 当 するシーケンス・パラメータ・セットを<br />

-81-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

含 むことが 必 要 。<br />

NAL レベルの HRD(Hypothetical Reference Decoder: 仮 想 参 照 デコーダ) 情 報 を 送 るため、<br />

シーケンス・パラメータ・セットの VUI に NAL レベルの HRD パラメータを 含 め、GOP の 先 頭<br />

のアクセスユニットではバッファリング 周 期 SEI を 送 り、さらにアクセスユニット 毎 にピクチ<br />

ャ・タイミング SEI を 送 る。<br />

表 示 系 の 確 実 な 動 作 のため、ピクチャ・タイミング SEI の 中 で pic_struct により、 各 フィール<br />

ドの 表 示 順 序 を 示 す。<br />

3.7.2 GOP の 先 頭 以 外 のアクセスユニット<br />

• アクセス・ユニット・デリミタ( 必 須 )<br />

• ピクチャ・パラメータ・セット( 必 須 )<br />

• SEI(サプリメンタル・エンハンスメント 情 報 )<br />

‣ ピクチャ・タイミング SEI( 必 須 )<br />

pic_struct_present_flag を 1 にセットし、ピクチャ・タイミング SEI の pic_struct<br />

により 各 フィールドの 表 示 順 序 を 示 すこと。<br />

‣ パン・スキャン SEI<br />

運 用 方 法 の 詳 細 は 3.11 節 の「パン・スキャン(Pan-scan rectangle)SEI」の 項<br />

において 別 途 定 める。<br />

‣ 符 号 化 参 照 ピクチャ・マーキング 再 送 (Decoded reference picture marking<br />

repetition)SEI<br />

• スライス・データ( 画 素 値 の 符 号 化 データ)( 必 須 )<br />

スライスの 最 小 単 位 は、1 マクロブロック 列 、あるいは 1 マクロブロック・ペア 列 と<br />

する<br />

IDR 以 外 の I ピクチャで 始 まる GOP において、 前 の GOP から 継 続 して 復 号 が 行 われ<br />

た 場 合 と、チャネル 切 換 え 等 で 先 頭 I ピクチャから 復 号 が 開 始 された 場 合 のどちらに<br />

おいても、 前 の GOP に 属 するピクチャを 参 照 していないスライスの 復 号 ・ 表 示 が 前 の<br />

GOP からの 継 続 を 意 識 することなくできるように、スライス・データを 符 号 化 するこ<br />

と。( 注 参 照 )<br />

• フィラー・データ<br />

• エンド・オブ・シーケンス<br />

( 解 説 )<br />

表 示 系 の 確 実 な 動 作 のため、ピクチャ・タイミング SEI の 中 で pic_struct により、 各 フィール<br />

ドの 表 示 順 序 を 示 す。<br />

( 注 )<br />

OpenGOP の 先 頭 I ピクチャから 表 示 順 で 遅 いピクチャが 正 しく 復 号 できることが 保 証 される<br />

-82-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

べきである。 例 えば、OpenGOP の 先 頭 がフィールド 構 造 をもつ I/P ピクチャの 場 合 に、<br />

ref_pic_list_reordering() 情 報 などが 符 号 化 されていないと、 前 の GOP から 継 続 して 復 号 が 行 われ<br />

た 場 合 と、チャネル 切 換 え 等 で 先 頭 I ピクチャから 復 号 が 開 始 された 場 合 で、P フィールドに 対 す<br />

る I フィールドの 参 照 ピクチャのインデックス 番 号 の 解 釈 が 異 なり、 正 しく 復 号 できない 可 能 性 が<br />

ある。<br />

P フィールドや 参 照 B フィールドに、 必 要 に 応 じて ref_pic_list_reordering() 情 報 などを 符 号<br />

化 することにより、 参 照 ピクチャのインデックス 番 号 が 一 意 に 解 釈 でき、 正 しい 復 号 が 可 能 とな<br />

る。<br />

3.8 シーケンスエンドを 示 す 識 別 子<br />

• シーケンスエンドを 示 す 識 別 子 としては、エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 使 用 する<br />

こと(エンド・オブ・ストリーム NAL ユニットは 運 用 しない)<br />

• エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 送 出 する 場 合 には、closed GOP(IDR ピクチャで<br />

開 始 する GOP)の 先 頭 アクセスユニットの 直 前 で 送 出 すること。<br />

受 信 機 側 では、エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 受 信 した 場 合 に、その 後 に 伝 送 され<br />

る 映 像 データを 正 しく 復 号 ・ 表 示 するまでの 期 間 はエンド・オブ・シーケンス NAL ユニットの<br />

直 前 に 受 信 した 映 像 データの 画 面 をフリーズ 表 示 することが 望 ましい。このことは、エンド・<br />

オブ・シーケンス NAL ユニットの 後 に 伝 送 される 映 像 データを 速 やかに 復 号 し、 表 示 できる 場<br />

合 はシームレスに 連 続 されることを 意 味 し、 必 ずしも 一 定 期 間 フリーズ 表 示 することを 意 味 し<br />

ない。<br />

3.9 符 号 化 ツール<br />

3.9.1 双 方 向 動 き 補 償 ブロックサイズ<br />

MinLumaBiPredSize は 8x8 とする。(レベル 4 未 満 においても)<br />

( 解 説 )<br />

MPEG-4 AVC 規 格 では、レベル 4 未 満 でのみ 使 用 可 能 な 符 号 化 ツール(8×8 画 素 未 満 のブロ<br />

ックサイズでの 双 方 向 動 き 補 償 )が 存 在 する。HDTV を 実 現 するにはレベル 4 対 応 が 必 須 である<br />

ことから、レベル 4 で 未 対 応 の 符 号 化 ツールを 禁 止 することでデコーダの 実 現 が 容 易 になる。<br />

3.9.2 参 照 フレーム 数<br />

参 照 フレーム 数 (num_ref_frames)の 最 大 値 は 4 とすること。<br />

( 解 説 )<br />

レベル 4 で HDTV を 復 号 化 する 際 に 使 用 可 能 な 参 照 フレーム 数 は 4 である。 従 って、 他 の 画 素<br />

数 やレベルでも 参 照 フレーム 数 の 最 大 数 を 4 にすることで、デコーダの 実 現 が 容 易 になる。<br />

-83-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

3.9.3 CPB サイズ<br />

CPB サイズは 下 記 の 値 を 使 用 する。<br />

プロファイル レベル CPB サイズ<br />

Main 3 12Mbit 以 下 *<br />

High 3 15Mbit 以 下 *<br />

Main 3.1 16.8Mbit 以 下 *<br />

High 3.1 20Mbit 以 下<br />

Main, High 3.2, 4 20Mbit 以 下<br />

High 4.2 30Mbit 以 下<br />

High X.X(TBD) 80Mbit 以 下<br />

* MPEG-4 AVC 規 格 で 定 められる 値 。<br />

( 解 説 )<br />

ここでの CPB サイズは、MPEG-4 AVC 規 格 の MaxCPB と cpbBrNalFactor の 乗 算 結 果 を 制 限<br />

するものである。<br />

CPB サイズは、メモリ 容 量 と AV 同 期 の 容 易 さを 考 慮 して 必 要 最 小 限 の 大 きさとする。GOP 長<br />

の 最 大 値 が 1s であることから、 上 限 ビットレートでこれに 相 当 する 程 度 のサイズが 適 当 である。<br />

なお、10bit サンプル 及 び 4:2:2 サンプリングの 映 像 フォーマットついては、 本 ガイドラインでビ<br />

ットレートを 規 定 していないため 記 載 しない。<br />

3.9.4 最 低 圧 縮 率<br />

MinCR(Minimum Compression Ratio: 最 低 圧 縮 率 )は 下 記 の 値 を 使 用 する。なお、スライス<br />

分 割 時 は、1アクセスユニットに 含 まれる 各 々のスライスに 対 して、MinCR を 満 足 することとす<br />

る。<br />

レベル<br />

MinCR<br />

3 2<br />

3 以 外 (3.1~X.X(TBD)) 4<br />

( 解 説 )<br />

HDTV 向 けに 広 く 使 用 されているレベル4を 含 むレベル 3.1 から 4 では、MPEG-4 AVC 規 格 に<br />

て MinCR が 4 に 制 限 されており、レベル 4 より 高 位 のレベルでも 制 限 を 合 わせることでデコー<br />

ダの 実 現 が 容 易 になる。また、スライス 分 割 時 には、スライス 毎 に MinCR を 制 限 することで 特<br />

定 のスライスに 符 号 量 が 偏 らず、デコーダの 実 現 が 容 易 になる。<br />

3.9.5 プロファイルとビット 精 度 、クロマフォーマットの 組 合 せ<br />

組 み 合 わせ 可 能 なプロファイルとビット 精 度 、クロマフォーマットは、 次 のとおりとする。<br />

-84-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

プロファイル<br />

Main, High<br />

(Profile_idc =77,<br />

100)<br />

High10<br />

(Profile_idc = 110)<br />

High4:2:2<br />

(Profile_idc = 122)<br />

ビット 精 度 、クロマフォーマット<br />

bit_depth_luma_minus8 = 0<br />

bit_depth_chroma_minus8 = 0<br />

chroma_format_idc = 1<br />

bit_depth_luma_minus8 = 2<br />

(only)<br />

bit_depth_chroma_minus8 = 2<br />

(only)<br />

chroma_format_idc = 1<br />

bit_depth_luma_minus8 = 0 また<br />

は 2<br />

bit_depth_chroma_minus8 = 0 ま<br />

たは 2<br />

chroma_format_idc = 2 (only)<br />

( 解 説 )<br />

ビット 精 度 、クロマフォーマットに 応 じて、 必 要 最 低 限 のプロファイルを 使 用 することとする。<br />

また、サンプルのビット 精 度 に 9 ビットは 使 用 しないこととする。<br />

3.9.6 スライス 分 割<br />

レベル X.X(TBD)に 関 しては、スライス 内 のマクロブロック 数 が MaxFS / 4 を 超 えない、すな<br />

わち1ピクチャを 4 つ 以 上 に 分 割 したスライス 構 成 とする。<br />

( 解 説 )<br />

High プロファイルに 比 べて 処 理 負 荷 が 高 い High4:2:2 及 び High10 プロファイルなどにおいて<br />

は、PicSizeInMbs が 1620 よりも 大 きい 場 合 に、 本 制 約 を 適 用 することが MPEG-4 AVC 規 格 で<br />

定 められている。<br />

分 割 スライス 構 成 とすることで、スライス 毎 に CABAC データ 等 を 並 列 処 理 することが 可 能 と<br />

なる。これによって、デコーダの 実 現 が 容 易 になりソフトウェアベースのデコーダなど 受 信 機 の<br />

設 計 自 由 度 が 上 がる。 加 えて、エラー 耐 性 の 向 上 が 期 待 できる。 一 方 、 分 割 スライス 構 成 として<br />

も、 動 き 補 償 予 測 やデブロッキングフィルタはスライスを 跨 って 処 理 可 能 であるが、イントラ 予<br />

測 はスライス 内 の 処 理 に 限 定 される。<br />

High プロファイルにおけるレベル 4.2 以 下 への 本 制 約 の 適 用 については、スライス 分 割 による<br />

符 号 化 効 率 や 画 質 への 影 響 、デコーダの 要 求 処 理 能 力 、デコーダ 用 デバイス 性 能 のトレンド 等 に<br />

対 する 十 分 な 検 討 を 行 った 上 で 判 断 する 必 要 がある。<br />

3.9.7 エントロピー 符 号 化<br />

2 通 りの 可 変 長 符 号 化 方 式 である CAVLC と CABAC は、 放 送 休 止 を 挟 んでのみ 切 替 え 可 とす<br />

る。<br />

-85-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

( 解 説 )<br />

2 つの 可 変 長 符 号 化 を 映 像 が 途 切 れないように 瞬 時 に 切 り 替 えるための 実 装 が 不 要 になり、デ<br />

コーダの 実 現 が 容 易 になる。<br />

3.9.8 Picture Order Count<br />

POC(Picture Order Count)のタイプは 0 とする。<br />

( 解 説 )<br />

タイプ 1 は 複 雑 であり、 放 送 向 けのビットレートでは 符 号 量 削 減 効 果 も 低 い。タイプ 0 は 全 て<br />

のタイプを 包 含 しており、シンタックス 要 素 の 値 を 必 要 最 小 限 のものとするため、タイプ 0 のみ<br />

とする。<br />

3.10 HRD コンフォーマンス<br />

HRD は、タイプ 2(NAL レベル)の 表 示 時 刻 コンフォーマンス(Output Timing Conformance)<br />

を 満 たすこと。また、CPB に 入 力 されたデータは、1 秒 以 内 に 復 号 されること。<br />

3.11 シンタックス<br />

3.11.1 NAL ユニット<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

nal_ref_idc<br />

0,1,2,3 のいずれ<br />

か<br />

0: 非 参 照 ピクチャ<br />

1,2,3: 参 照 ピクチャ<br />

・I ピクチャまたは P ピクチャの 場 合 は<br />

非 0、B ピクチャの 場 合 は 0 または 非 0<br />

・1 フレームを 構 成 する2つのフィール<br />

ドの nal_ref_idc の 値 は 同 じ<br />

Nal_unit_type 1,5,6,7,8,9,10,12<br />

のいずれか<br />

1:IDR ピクチャ 以 外 のスライス<br />

5:IDR ピクチャのスライス<br />

6:SEI<br />

7:シーケンス・パラメータ・セット<br />

8:ピクチャ・パラメータ・セット<br />

9:アクセス・ユニット・デリミタ<br />

10:エンド・オブ・シーケンス<br />

12:フィラー・データ<br />

-86-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

3.11.2 シーケンス・パラメータ・セット (Sequence parameter set)<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

profile_idc 77,100,110,<br />

122 のいず<br />

れか<br />

77:Main プロファイル<br />

100:High プロファイル<br />

110:High 10 プロファイル<br />

122:High 4:2:2 プロファイル<br />

( 注 ) 映 像 フォーマットとの 組 み 合 わせは<br />

表 3-1 参 照<br />

level_idc 30,31,32,40,<br />

42,XX(TBD)<br />

のいずれか<br />

30:レベル 3<br />

31:レベル 3.1<br />

32:レベル 3.2<br />

40:レベル 4<br />

42:レベル 4.2<br />

XX:レベル X.X(TBD)<br />

( 注 ) 映 像 フォーマットとの 組 み 合 わせは<br />

表 3-1 参 照<br />

seq_parameter_set_id 0 0 固 定<br />

chroma_format_idc 1 または 2 1:4:2:0 フォーマット<br />

2:4:2:2 フォーマット<br />

bit_depth_luma_minus8 0 または 2 0: 輝 度 画 素 値 は 8 ビット<br />

2: 輝 度 画 素 値 は 10 ビット<br />

bit_depth_chroma_minus8 0 または 2 0: 色 差 画 素 値 は 8 ビット<br />

2: 色 差 画 素 値 は 10 ビット<br />

qpprime_y_zerotransform_bypas 0 0: 可 逆 符 号 化 モードを 使 用 しない<br />

s_flag<br />

pic_order_cnt_type 0 0 : 直 前 の IDR との 差 分 値 により 表 示 順<br />

序 を 示 すモード<br />

num_ref_frames 1~4 参 照 フレーム 数 の 最 大 値 を 示 す<br />

gaps_in_frame_num_value_allo<br />

wed_flag<br />

0 0:フレーム 番 号 が 不 連 続 な 場 合 のデコ<br />

ード 動 作 を 規 定 しない<br />

pic_width_in_mbs minus1 表 3-2 参 照 水 平 方 向 のマクロブロック 数 -1 を 示 す<br />

pic_height_in_map_unit_minus1 表 3-2 参 照 垂 直 方 向 の 符 号 化 単 位 の 個 数 -1 を 示 す<br />

frame_mbs_only_flag 0 または 1<br />

表 3-2 および<br />

表 3-3 参 照<br />

1:フレーム・マクロブロックのみ<br />

0:フィールド・マクロブロックあるい<br />

は MBAFF を 許 可 する、<br />

mb_adaptive_frame_field_flag は 0 又<br />

は 1 に 設 定 する。<br />

順 次 走 査 映 像 の 場 合 のみ 1 にする<br />

direct_8x8_inference_flag 1 1:8x8 未 満 のブロックサイズでのダイ<br />

レクトモード 予 測 符 号 化 を 使 用 しない<br />

frame_cropping_flag 表 3-3 参 照 0: 復 号 した 映 像 を 全 て 表 示 する<br />

1: 復 号 した 映 像 の 一 部 を 切 り 出 して 表<br />

示 する<br />

frame_crop_left_offset 表 3-3 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 左 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 の 値 を 示 す<br />

frame_crop_right_offset 表 3-3 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 右 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 の 値 を 示 す<br />

frame_crop_top_offset 表 3-3 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 上 端 の 画 素<br />

-87-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

数 の 1/2 倍 または 1/4 倍 の 値 を 示 す<br />

frame_crop_bottom_offset 表 3-3 参 照 復 号 した 映 像 で 表 示 しない 下 端 の 画 素<br />

数 の 1/2 倍 または 1/4 倍 の 値 を 示 す<br />

vui_parameters_present_flag 1 1:VUI(Video Usability Information)<br />

を 符 号 化 する<br />

3.11.3 ピクチャ・パラメータ・セット (Picture parameter set)<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

pic_parameter_set_id 0 0 固 定<br />

entropy_coding_mode_flag 0 または 1 0:CAVLC<br />

1:CABAC<br />

シーケンスに 含 まれる 全 てのピクチ<br />

ャ・パラメータ・セットでこの 値 は 一 定<br />

とする<br />

pic_order_present_flag 1 1 固 定<br />

num_slice_groups_minus1 0 0:スライス・グループを 使 用 しない<br />

num_ref_idx_l0_active_minus1 0~7 num_ref_frames の 設 定 値 の 範 囲 で L0<br />

参 照 ピクチャ 数 の 最 大 値 -1 を 示 す<br />

P フレーム:0~3<br />

B フレーム:0~1<br />

P フィールド:0~7<br />

B フィールド:0~3<br />

num_ref_idx_l1_active_minus1 0~3 num_ref_frames の 設 定 値 の 範 囲 で L1<br />

参 照 ピクチャ 数 の 最 大 値 -1 を 示 す<br />

B フレーム:0~1<br />

B フィールド:0~3<br />

pic_init_qs_minus26 0 0 固 定 :SP あるいはSIスライスは 使 用<br />

しないため<br />

redundant_pic_cnt_present_flag 0 0: 冗 長 スライスは 使 用 しない<br />

3.11.4 アクセス・ユニット・デリミタ (Access unit delimiter)<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

primary_pic_type<br />

0,1,2 のいず<br />

れか<br />

I ピクチャ:0<br />

P ピクチャ:1<br />

B ピクチャ:2<br />

3.11.5 スライス・ヘッダ (Slice header)<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

slice_type<br />

7,5,6 のいず<br />

れか<br />

I ピクチャ:7<br />

P ピクチャ:5<br />

B ピクチャ:6<br />

num_ref_idx_l0_active_minus1 0~7 num_ref_frames の 設 定 値 の 範 囲 で L0<br />

参 照 ピクチャ 数 の 最 大 値 -1 を 示 す<br />

P フレーム:0~3<br />

B フレーム:0~1<br />

P フィールド:0~7<br />

-88-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

B フィールド:0~3<br />

num_ref_idx_l1_active_minus1 0~3 num_ref_frames の 設 定 値 の 範 囲 で L1<br />

参 照 ピクチャ 数 の 最 大 値 -1 を 示 す<br />

B フレーム:0~1<br />

B フィールド:0~3<br />

3.11.6 復 号 ピクチャ・バッファ 制 御 (Decoded Reference Picture Marking Syntax)<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

no_output_of_prior_pics_flag 0 0: 復 号 したピクチャは 表 示 する( 表 示<br />

しないピクチャは 符 号 化 しない)<br />

3.11.7 VUI<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

aspect_ratio_info_present_flag 1 アスペクト 比 の 情 報 は 必 須<br />

aspect_ratio_idc 表 3-3 参 照 画 素 アスペクト 比 を 示 す<br />

sar_width 4 解 像 度 が 1440x1080 の 場 合 に<br />

aspect_ratio_idc=255 であれば、 本 シン<br />

タックスを 必 須 とする<br />

sar_height 3 解 像 度 が 1440x1080 の 場 合 に<br />

aspect_ratio_idc=255 であれば、 本 シン<br />

タックスを 必 須 とする<br />

video_full_range_flag 0 0:Rec. ITU-R BT.709-5 準 拠<br />

colour_primaries 1 1:Rec. ITU-R BT.709-5 準 拠<br />

transfer_characteristics<br />

1,11 のいず<br />

れか<br />

1:Rec. ITU-R BT.709-5, Rec. ITU-R<br />

BT.1361 従 来 色 域 システム 準 拠<br />

11:IEC61966-2-4 準 拠 ( 広 色 域 システ<br />

ム)<br />

matrix_coefficients 1 1:Rec. ITU-R BT.709-5 準 拠<br />

chroma_loc_info_present_flag 0 0:MPEG-2 Video 規 格 の 4:2:0 の 色 差<br />

信 号 サンプル 位 置 と 同 じ<br />

timing_info_present_flag 1 1: 固 定 フレームレートの 場 合 のフレー<br />

ムレートを 示 す<br />

num_units_in_tick,time_scale,<br />

fixed_frame_rate_flag をシンタックス<br />

要 素 に 含 む<br />

Frame-rate = time_scale /<br />

num_units_in_tick / 2<br />

注 :<br />

フレームレート 計 算 方 法 の 詳 細 につい<br />

ては、MPEG-4 AVC 規 格 の Annex.E に<br />

おける fixed_frame_rate_flag のセマン<br />

ティクスを 参 照 のこと。<br />

num_units_in_tick 1001 1001 固 定<br />

time_scale 60000,<br />

120000 のい<br />

ずれか<br />

フレームレートが 29.97Hz の 場 合 は<br />

60000、59.94Hz の 場 合 は 120000 と 設<br />

定 する。<br />

fixed_frame_rate_flag 1 1: 固 定 フレームレート<br />

-89-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

nal_hrd_parameters_present_flag 1 1:ビットレートとバッファ 情 報 を 示 す<br />

NAL HRD パラメータをシンタクス 要<br />

素 に 含 む<br />

vcl_hrd_parameters_present_flag 0 0:ビットレートとバッファ 情 報 を 示 す<br />

VCL HRD パラメータをシンタクス 要 素<br />

に 含 まない<br />

low_delay_hrd_flag 0 0: 受 信 バッファのアンダー・フローを<br />

許 容 しない。<br />

pic_struct_present_flag 1 1 固 定<br />

表 3-2 映 像 サイズを 表 すパラメータの 組 合 せ(その1)<br />

水 平 画 素 数<br />

垂 直 画 素 数<br />

pic_width_in_mbs_minus1<br />

pic_height_in_map_units_minus1<br />

frame_mbs_only_flag<br />

フレーム<br />

・ レ ー ト<br />

(Hz)<br />

走 査 方 式<br />

720 480 44 14 0 29.97 飛 越 走 査<br />

720 480 44 29 1 59.94 順 次 走 査<br />

1280 720 79 44 1 59.94 順 次 走 査<br />

1440 1080 89 33 0 29.97 飛 越 走 査<br />

1920 1080 119 33 0 29.97 飛 越 走 査<br />

1920 1080 119 67 1 59.94 順 次 走 査<br />

3840 2160 239 134 1 59.94 順 次 走 査<br />

-90-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

表 3-3 映 像 サイズを 表 すパラメータの 組 合 せ(その2)<br />

画 面 アスペ<br />

クト 比<br />

水 平 画 素 数<br />

垂 直 画 素 数<br />

aspect_ratio_idc<br />

frame_mbs_only_flag<br />

frame_cropping_flag<br />

frame_crop_left_offset<br />

frame_crop_right_offset<br />

frame_crop_top_offset<br />

frame_crop_bottom_offset<br />

4:3 720 480 3 0 0 0 0 0 0<br />

16:9 720 480 5 0 0 0 0 0 0<br />

16:9 720 480 5 1 0 0 0 0 0<br />

16:9 1280 720 1 1 0 0 0 0 0<br />

16:9 1440 1080 255 又 は 14( 注 ) 0 1 0 0 0 2<br />

16:9 1920 1080 1 0 1 0 0 0 2<br />

16:9 1920 1080 1 1 1 0 0 0 4<br />

16:9 3840 2160 1 1 0 0 0 0 0<br />

( 注 )MPEG-4 AVC 規 格 の 初 期 規 格 では aspect_ratio_idc=14 は 規 定 されていないため、255<br />

での 運 用 が 望 ましい。<br />

3.11.8 パン・スキャン(Pan-scan rectangle)SEI<br />

サイドパネルやレターボックスなど、 本 来 の 映 像 ソースと 異 なるアスペクト 比 で 送 出 する 場 合 、<br />

以 下 に 示 すパン・スキャンのパラメータを 設 定 することにより、 受 信 機 の 画 角 によって 黒 枠 ( 額 縁 )<br />

表 示 にならないようにすることが 可 能 となる。そこで、 図 3-6「アスペクト 比 4:3/16:9 のモニター<br />

にける 望 ましい 表 示 形 式 」に 従 い、 必 要 に 応 じて、GOP の 先 頭 I ピクチャ(closed GOP では IDR<br />

ピクチャ、open GOP では non-IDR の I ピクチャ)に、Pan-scan rectangle SEI を 符 号 化 する。<br />

なお、パン・スキャン 運 用 を 行 う 場 合 ( 図 3-6 の2または4)には、Pan-scan rectangle SEI を<br />

必 ず 符 号 化 する。<br />

表 3-4 および 表 3-5 に、 上 記 運 用 を 行 う 場 合 の 各 パラメータの 値 を 示 す。<br />

-91-


-92-<br />

Picture<br />

width<br />

Picture<br />

height<br />

VUI のパ<br />

ラメータ<br />

aspect_ratio<br />

_idc<br />

表 3-4 パン・スキャン 運 用 のパラメータ<br />

Sequence parameter set のパラメータ<br />

pic_width_in_<br />

mbs_minus1<br />

pic_height_in_m<br />

ap_units_minus1<br />

frame_mbs_<br />

only_flag<br />

pan_scan_rect<br />

_left_offset<br />

Pan-scan rectangle SEI のパラメータ<br />

pan_scan_rect<br />

_right_offset<br />

pan_scan_rect<br />

_top_offset<br />

pan_scan_rect<br />

_bottom_offset<br />

720 480 5 44 29 1 0 0 0 0 1<br />

720 480 5 44 29 1 1440 -1440 0 0 2<br />

720 480 5 44 14 0 0 0 0 0 1<br />

720 480 5 44 14 0 1440 -1440 0 0 2<br />

720 480 3 44 14 0 0 0 0 0 3<br />

720 480 3 44 14 0 0 0 960 -960 4<br />

1280 720 1 79 44 1 0 0 0 0 1<br />

1280 720 1 79 44 1 2560 -2560 0 0 2<br />

1440 1080 255(sar_wi 89 33 0 0 0 0 0 1<br />

dth=4,sar_<br />

height=3)<br />

1440 1080 255(sar_wi 89 33 0 2880 -2880 0 0 2<br />

dth=4,sar_<br />

height=3)<br />

1920 1080 1 119 33 0 0 0 0 0 1<br />

1920 1080 1 119 33 0 3840 -3840 0 0 2<br />

1920 1080 1 119 67 1 0 0 0 0 1<br />

1920 1080 1 119 67 1 3840 -3840 0 0 2<br />

3840 2160 1 239 134 1 0 0 0 0 1<br />

3840 2160 1 239 134 1 7680 -7680 0 0 2<br />

図 3-6<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

表 3-5 パン・スキャン SEI のその 他 のシンタックス 要 素<br />

シンタックス 要 素 運 用 備 考<br />

pan_scan_rect_id 0 ID によるパン・スキャン 情 報 の 区 別 は<br />

行 わない<br />

pan_scan_rect_cancel_flag 0 パン・スキャン 情 報 を 常 に 送 る<br />

pan_scan_cnt_minus1 0 パン・スキャン 情 報 は 1 種 類 のみ<br />

pan_scan_rect_repetition_period 1 パン・スキャン 情 報 は、 次 シーケンス、<br />

あるいは、パン・スキャン SEI が 付 加<br />

された 次 ピクチャの 直 前 まで 有 効<br />

映 像 ソース 4:3 モニターに 表 示 する 場 合 16:9 モニターに 表 示 する 場 合<br />

116:9 の 番 組 1 4:3 モニターに<br />

はレターボック<br />

ス 形 式 で 出 力 す<br />

る<br />

16:9 モニター<br />

にはそのまま<br />

表 示 する<br />

216:9 の 番 組 2 4:3 モニターに<br />

16:9 モニター<br />

は 両 サイドパネ<br />

にはそのまま<br />

ルを 捨 て、480<br />

表 示 する<br />

×720 のフル 画<br />

面 表 示<br />

グレー 部 分 は 実 映 像 がある 場<br />

合 と 黒 パネルの 場 合 があるこ<br />

とを 示 している<br />

34:3 の 番 組 4:3 モニターに<br />

は 4:3 の 番 組 を<br />

そのまま 表 示 す<br />

る<br />

16:9 モニター<br />

にはサイドパ<br />

ネルを 付 加 し<br />

て 表 示 するか、<br />

480/I ではモニ<br />

ター 側 の 工 夫<br />

により 表 示 す<br />

る<br />

4レターボックス<br />

形 式 の 4:3 番 組<br />

4:3 モニターに<br />

はそのまま 表 示<br />

する<br />

16:9 モニター<br />

には 垂 直 方 向<br />

に 4/3, 2, 3 倍<br />

し、 有 効 走 査<br />

線 480, 720,<br />

1080, 2160 本<br />

にして 表 示 す<br />

るか、480/I で<br />

はモニター 側<br />

の 工 夫 により<br />

表 示 する<br />

図 3-6 アスペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式<br />

-93-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-94-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 4 章 シームレス 切 替 え<br />

同 一 コーデック 内 でのシームレス 切 替 えについては、 本 標 準 規 格 第 1 部 付 属 1 第 4 章 「シームレ<br />

ス 切 替 え」と 同 様 の 運 用 とする。<br />

4.1 有 効 サンプル 数 の 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 動 作 切 替 えポイントで エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 用 いてシーケンスを 終<br />

了 し、 次 の GOP のシーケンス・パラメータ・セットで 新 たなサンプル 数 を 指 定 する<br />

・ 新 動 作 シーケンスの 先 頭 の GOP は、closed GOP とする<br />

・ hrd_parameters() 内 の cpb_size_scale および cpb_size_value_minus1 は、 切 替 え 前 後 で 変<br />

更 しない<br />

・ GOP において 復 号 順 序 が 先 頭 である I ピクチャの 復 号 時 刻 と、GOP において 表 示 順 序 が 先<br />

頭 であるピクチャの 表 示 時 刻 との 差 分 は 切 替 え 前 後 で 変 更 しない<br />

・ PTS、DTS は 連 続 性 を 保 証 する<br />

(2) 受 信 機 側 動 作<br />

受 信 したシーケンス・パラメータ・セットに 含 まれる 画 素 数 のパラメータで 動 作 モードを 設 定 す<br />

る。エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 受 信 しない 場 合 においても、 受 信 したシーケンス・<br />

パラメータ・セットの 内 容 に 従 い、 新 しい 動 作 モードに 設 定 する。<br />

4.2 480/60/I でのアスペクト 比 の 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 動 作 切 替 えポイントで エンド・オブ・シーケンス NAL ユニットを 用 いてシーケンスを 終<br />

了 し、 次 の GOP のシーケンス・パラメータ・セットで 新 たなアスペクト 比 を 指 定 する<br />

・ 新 動 作 シーケンスの 先 頭 の GOP は、closed GOP とする<br />

・ hrd_parameters() 内 の cpb_size_scale および cpb_size_value_minus1 は、 切 替 え 前 後 で 変<br />

更 しない<br />

・ GOP において 復 号 順 序 が 先 頭 である I ピクチャの 復 号 時 刻 と、GOP において 表 示 順 序 が 先<br />

頭 であるピクチャの 表 示 時 刻 との 差 分 は 切 替 え 前 後 で 変 更 しない<br />

・ PTS、DTS は 連 続 性 を 保 証 する<br />

(2) 受 信 機 側 動 作<br />

受 信 したシーケンス・パラメータ・セットに 含 まれるアスペクト 比 のパラメータで 動 作 モードを<br />

設 定 する。エンド・オブ・シーケンスユニットを 受 信 しない 場 合 においても、 受 信 したシーケンス・<br />

-95-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

パラメータ・セットの 内 容 に 従 い、 新 しい 動 作 モードに 設 定 する。<br />

4.3 ビットレートの 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 常 に 可 変 ビットレートモードにて 運 用 する<br />

‣ hrd_parameters() 内 の cbr_flag は 0 にセットする<br />

・ 伝 送 ビットレート 変 更 点 において、End of Sequence NAL ユニットを 挿 入 しない<br />

・ hrd_parameters() 内 の cpb_size_scale および cpb_size_value_minus1 は、 切 替 え 前 後 で 変<br />

更 しない<br />

・ GOP において 復 号 順 序 が 先 頭 である I ピクチャの 復 号 時 刻 と、GOP において 表 示 順 序 が 先<br />

頭 であるピクチャの 表 示 時 刻 との 差 分 は 切 替 え 前 後 で 変 更 しない<br />

・ PTS、DTS は 連 続 性 を 保 証 する<br />

(2) 受 信 機 側 動 作<br />

受 信 機 では、 映 像 、 音 声 の 復 号 開 始 制 御 および 出 力 制 御 を PES Header に 記 述 される PTS、DTS<br />

に 従 い 制 御 を 行 うことにより、シームレス 動 作 をすること。<br />

-96-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 5 章 MPEG-2 Systems 規 格 による 多 重 化<br />

5.1 PES パケット<br />

‣ PES パケットは、 常 に 1 フレームあるいは 1 フィールド・ペアを 構 成 するアクセスユニッ<br />

トからなること( 複 数 のフレームあるいはフィールド・ペアを 含 んではならない)。<br />

‣ PES Header では 必 ず PTS を 送 出 すること。 受 信 機 では、 復 号 開 始 制 御 および 出 力 制 御 は<br />

PES Header の PTS、DTS に 基 づいて 行 うものとする。また、PTS_DTS_flag の 設 定 値<br />

は 以 下 の 通 りとする。<br />

11b: PES パケットが、I ピクチャ、P ピクチャ、あるいは PTS と DTS が 異 な<br />

る B ピクチャを 含 む 場 合<br />

10b: PES パケットが、PTS と DTS が 等 しい B ピクチャを 含 む 場 合<br />

5.2 <strong>STD</strong> delay<br />

‣ <strong>STD</strong> delay は 通 常 の 運 用 において 最 大 1 秒 となること<br />

5.3 記 述 子<br />

‣ MPEG-2 Systems 規 格 に 定 義 されている 下 記 の 記 述 子 は 運 用 しない。<br />

<br />

<br />

AVC video descriptor<br />

AVC timing and HRD descriptor<br />

-97-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-98-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

付 属 3 低 解 像 度 映 像 サービスにおける MPEG-4 AVC 規 格 の 運 用 ガイドライン<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 運 用 ガイドラインは、 低 解 像 度 映 像 サービス( 本 文 第 5 章 5.2 参 照 )における 映 像 信 号 と 映 像<br />

符 号 化 方 式 に 関 し、 実 運 用 において 推 奨 される MPEG-4 AVC 規 格 の 技 術 的 条 件 を 示 すことを 目 的<br />

とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方<br />

式 」( 省 令 )に 準 拠 するデジタル 放 送 により 行 われる 低 解 像 度 映 像 サービスの 映 像 信 号 のうち<br />

MPEG-4 AVC 規 格 によるものについて 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(1) ITU-T Rec. H.264|ISO/IEC 14496-10:2007: Advanced video coding for generic<br />

audiovisual services( 以 下 「MPEG-4 AVC 規 格 」という。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

CIF<br />

HHR<br />

IDR<br />

QSIF<br />

QVGA<br />

SIF<br />

SQVGA<br />

VGA<br />

VUI<br />

Common Intermediate Format<br />

Half Horizontal Resolution<br />

Instantaneous Decoding Refresh<br />

Quarter Source Input Format<br />

Quarter VGA<br />

Source Input Format<br />

Super Quarter VGA<br />

Video Graphics Array<br />

Video Usability Information<br />

-99-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-100-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

第 2 章 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

2.1 プロファイルとレベル<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-4 AVC 規 格 に 規 定 された Baseline または Main プロファイルに 準 拠 するも<br />

のととし、レベルは 1, 1.1, 1.2, 1.3, 2, 2.1 のいずれかとする。<br />

レベルに 応 じて、 最 大 の 画 面 サイズとフレームレート( 単 位 時 間 当 たりのマクロブロック 数 )が 定 められてお<br />

り、リソースのフォーマット、 受 信 表 示 装 置 及 びその 処 理 等 を 考 慮 し、 運 用 するレベルと 符 号 化 映 像 フォーマ<br />

ットを 定 めることが 望 ましい。また、プロファイルに 応 じて 使 用 可 能 なツールが 定 められており、 要 求 条 件 、サ<br />

ービスを 考 慮 してプロファイルを 選 択 することが 望 ましい。<br />

2.2 映 像 フォーマットと 対 応 するパラメータ<br />

2.2.1 想 定 する 映 像 フォーマット<br />

想 定 する 映 像 フォーマットと 対 応 するパラメータを 表 2-1 に 示 す。SQVGA、QVGA における 16:9 画 面 は、<br />

画 素 アスペクトは 4:3 画 面 と 同 じとし、 垂 直 画 素 数 を 減 らした 画 面 サイズとする。<br />

表 2-1 想 定 する 映 像 フォーマット<br />

フォーマット<br />

画 面 サイズ<br />

( 横 × 縦 )<br />

画 面<br />

アスペクト 比<br />

( 横 : 縦 )<br />

seq_parameter_set_rbsp( ) vui_parameters( )<br />

pic_width_in_<br />

mbs_minus1<br />

pic_height_i<br />

n_map_units<br />

_minus1<br />

aspect_ratio_<br />

info_present_<br />

flag<br />

aspect_ratio_<br />

info<br />

SQVGA 160×120 4:3 9 7 ※ 1<br />

SQVGA 160×90 16:9 9 5 ※ 1<br />

525QSIF 176×120 4:3 10 7 ※ 3<br />

525QSIF 176×120 16:9 10 7 ※ 5<br />

QCIF 176×144 4:3 10 8 2<br />

QVGA 320×240 4:3 19 14 1<br />

QVGA 320×180 16:9 19 11 ※<br />

1<br />

1<br />

525SIF 352×240 4:3 21 14 3<br />

525SIF 352×240 16:9 21 14 5<br />

CIF 352×288 4:3 21 17 2<br />

525HHR 352×480 4:3 21 29 3<br />

525HHR 352×480 16:9 21 29<br />

5<br />

※ 画 面 幅 あるいは 高 さが 16 で 割 り 切 れない 場 合 、 有 効 サンプルの 右 側 あるいは 有 効 ラインの 下 側 に 架 空<br />

の 映 像 データ(ダミーデータ)を 付 加 し、 実 際 には 16 の 倍 数 のサンプル 数 あるいはライン 数 で 符 号 化 処 理 さ<br />

れる。デコーダではダミーデータを 除 いた 有 効 サンプルあるいは 有 効 ラインの 映 像 信 号 として 出 力 される。<br />

2.2.2 フレームレート<br />

フレームレートは、VUI Parameters の 変 数 を 用 い て 、 フ レ ー ム レ ー ト =<br />

time_scale/num_units_in_tick で 計 算 し、1000/1001 の 整 数 倍 とする。ただし、 運 用 する 映 像 フォーマッ<br />

トに 対 し、 各 レベルにおける 最 大 のフレームレート[Hz]は 表 2-2 に 示 す 通 りとする。<br />

-101-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

表 2-2 各 レベルにおける 最 大 フレームレート [Hz]<br />

1 1.1 1.2 1.3 2 2.1<br />

SQVGA(4:3) 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

SQVGA(16:9) 24000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

525QSIF(4:3) 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

525QSIF(16:9) 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

QCIF 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

QVGA(4:3) - 10000/1001 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

QVGA(16:9) - 12000/1001 24000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

525SIF(4:3) - 15000/2002 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

525SIF(16:9) - 15000/2002 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

CIF - 15000/2002 15000/1001 30000/1001 30000/1001 30000/1001<br />

525HHR(4:3) - - - - - 30000/1001<br />

525HHR(16:9) - - - - - 30000/1001<br />

2.2.3 カラー 記 述<br />

カラー 記 述 は、Rec. ITU-R BT.1361 (Rec. ITU-R BT.709)に 準 拠 する。VUI Parameters において、<br />

video_signal_type_present_flag = 0 あるいは colour_description_present_flag = 0 の 場 合 、<br />

colour_primaries, transfer_characteristics, matrix_coefficients のすべての 値 は 2 (Unspecified)と<br />

なるが、デコーダ 側 ですべての 値 を 1 (Rec. ITU-R BT.709)と 等 価 であると 解 釈 することとする。<br />

2.3 チャンネル 切 替 時 間 を 考 慮 した 運 用 ガイドライン<br />

1IDR タイプの I-picture を 最 大 5 秒 、 通 常 2 秒 周 期 で 挿 入 する。<br />

2Sequence Parameter Set のパラメータが 異 なる 場 合 、 異 なる seq_parameter_set_id を 使 用 するこ<br />

とが 望 ましい。<br />

2.4 Baseline プロファイルにおける 望 ましい 運 用 ガイドライン<br />

(1) 想 定 するサービス 要 件<br />

・ビットレート:64~384kbit/s<br />

・ 映 像 フォーマット:SQVGA, 525QSIF, QCIF, QVGA, 525SIF, CIF<br />

・フレームレート:5, 10, 12, 15, 24, 30Hz (いずれも 1000/1001 倍 の 周 波 数 とする)<br />

ただし、フレームスキップを 制 限 しないこととする。<br />

・ 画 面 アスペクト 比 :4:3, 16:9<br />

(2) 運 用 するレベル<br />

レベル1, 1.1, 1.2 のいずれかとする。 符 号 化 フォーマットに 応 じてレベルを 選 択 することとする。<br />

(3) 主 な 運 用 上 の 制 限<br />

・FMO (Flexible Macroblock Ordering), ASO (Arbitrary Slice Order), RS (Redundant Slices)は<br />

運 用 せず、Sequence Parameter Set で、constraint_set0_flag=1 かつ constraint_set1_flag=1 とす<br />

る。<br />

-102-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

2.5 Main プロファイルにおける 望 ましい 運 用 ガイドライン<br />

(1) 想 定 するサービス 要 件<br />

・ビットレート: 上 限 4Mbit/s<br />

・ 映 像 フォーマット:SQVGA, 525QSIF, QCIF, QVGA, 525SIF, CIF, 525HHR<br />

・フレームレート:5, 10, 12, 15, 24, 30Hz (いずれも 1000/1001 倍 の 周 波 数 とする)<br />

ただしフレームスキップを 制 限 しないこととする。<br />

・ 画 面 アスペクト 比 :4:3, 16:9<br />

・ 飛 越 走 査 対 応 :あり<br />

(2) 運 用 するレベル<br />

レベル 1, 1.1, 1.2, 1.3, 2, 2.1 のいずれかとする。 符 号 化 フォーマットに 応 じてレベルを 選 択 する<br />

こととする。<br />

-103-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 1 部 付 属<br />

< 余 白 ><br />

-104-


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 2 部<br />

音 声 信 号 と 符 号 化 方 式


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 2 部 音 声 信 号 と 符 号 化 方 式<br />

目 次<br />

第 1 章 一 般 事 項 ...........................................................................................................................107<br />

1.1 目 的 ....................................................................................................................................107<br />

1.2 適 用 範 囲 .............................................................................................................................107<br />

1.3 引 用 文 書 .............................................................................................................................107<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ......................................................................................................................107<br />

1.3.2 関 連 文 書 ......................................................................................................................107<br />

1.4 用 語 ....................................................................................................................................107<br />

1.4.1 定 義 ..............................................................................................................................107<br />

1.4.2 略 語 ..............................................................................................................................108<br />

第 2 章 音 声 入 力 信 号 .................................................................................................................... 111<br />

第 3 章 音 声 符 号 化 方 式 ................................................................................................................113<br />

3.1 MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ...................................................................................113<br />

3.2 MPEG-2 BC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ......................................................................................113<br />

第 4 章 音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 ...........................................................................................115<br />

4.1 MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ...................................................................................115<br />

4.2 MPEG-2 BC 規 格 に 準 拠 する 方 式 ......................................................................................116<br />

第 5 章 音 声 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 ...................................................................................119<br />

5.1 MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する 入 力 音 声 フォーマット.......................................................119<br />

5.2 MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する 音 声 符 号 化 方 式 .................................................................120<br />

5.2.1 主 要 パラメータ............................................................................................................120<br />

5.2.2 MPEG-2 AAC ADTS 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 ....................................................121<br />

5.2.3 音 声 ストリームの 構 成 ・ 多 重 方 法 に 関 する 詳 細 規 定 ...................................................121<br />

5.2.4 マルチチャンネルステレオサービス 実 施 時 におけるダウンミックスに 関 する 運 用 規 定<br />

....................................................................................................................................128<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式 ..............................................................................131<br />

- 105 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

付 属 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 ガイドライン..............................................................................133<br />

第 1 章 一 般 事 項 ...........................................................................................................................133<br />

1.1 目 的 ....................................................................................................................................133<br />

1.2 適 用 範 囲 .............................................................................................................................133<br />

1.3 引 用 文 書 .............................................................................................................................133<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ......................................................................................................................133<br />

1.4 用 語 ....................................................................................................................................133<br />

1.4.1 略 語 ..............................................................................................................................133<br />

第 2 章 音 声 品 質 表 示 ....................................................................................................................135<br />

第 3 章 音 声 パラメータの 切 替 え..................................................................................................137<br />

解 説 1 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 条 件 策 定 の 考 え 方 ....................................................................141<br />

解 説 2 音 声 モードの 表 記 法 について ...........................................................................................145<br />

解 説 3 3 次 元 配 置 の 音 声 モードのダウンミックス 係 数 について .................................................146<br />

参 考 資 料 1<br />

MPEG-2 AAC ADTS(Audio Data Transport Stream)における CRC(Cyclic<br />

Redundancy Check)の 処 理 手 順 ...........................................................................147<br />

参 考 資 料 2 ISO/IEC 13818-1 AMD 6 の 概 要 (AAC 用 システムバッファ 関 連 ).....................149<br />

参 考 資 料 3 ISO/IEC 13818-7:2003 への 改 定 に 伴 う 注 意 事 項 ...................................................150<br />

参 考 資 料 4 MPEG-2 AAC 方 式 の 実 装 に 係 わる 留 意 点 ..............................................................151<br />

- 106 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、デジタル 放 送 における 音 声 信 号 と 音 声 符 号 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15<br />

年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 するデジタル 放 送 に 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

次 の 文 書 は、その 文 書 において 規 定 される 事 項 の 一 部 が 本 標 準 規 格 に 引 用 されている 文 書 である。<br />

(1) 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準<br />

方 式 」( 以 下 「 省 令 」という。)<br />

(2) 平 成 21 年 総 務 省 告 示 第 89 号 「 映 像 信 号 のうち PES パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出<br />

手 順 並 びに 音 声 信 号 のうち PESパケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 を 定 める 件 」( 以 下<br />

「 告 示 」という。)<br />

(3) ISO/IEC 13818-7:2006 Information technology -- Generic coding of moving pictures and<br />

associated audio information: Advanced Audio Coding (AAC)<br />

(4) ISO/IEC 13818-7:2006/Cor.1:2009 Information technology -- Generic coding of moving<br />

pictures and associated audio information – Part 7: Advanced Audio Coding (AAC),<br />

TECHNICAL CORRIGENDUM 1((3),(4)を 合 わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

(5) ISO/IEC 13818-3:1998 Information technology -- Generic coding of moving pictures and<br />

associated audio information: Audio( 以 下 「MPEG-2 BC 規 格 」という。)<br />

1.3.2 関 連 文 書<br />

(1) 「デジタル 放 送 用 受 信 装 置 標 準 規 格 ( 望 ましい 仕 様 )」ARIB <strong>STD</strong>-B21<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

(1) 地 上 デジタル 音 声 放 送 :<br />

省 令 第 2 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送 を 除 く。)のうちデジタ<br />

ル 放 送<br />

(2) 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 :<br />

省 令 第 3 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高<br />

- 107 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

精 細 度 テレビジョン 放 送<br />

(3) 衛 星 デジタル 音 声 放 送 :<br />

省 令 第 4 章 で 規 定 される 2,630MHz を 超 え 2,655MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放<br />

送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送<br />

(4) BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 2 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する<br />

放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(5) 高 度 BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 3 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する<br />

放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン<br />

放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(6) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 2 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する<br />

放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(7) 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 3 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放<br />

送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(8) 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 4 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョ<br />

ン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(9) 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 5 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョ<br />

ン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

1.4.2 略 語<br />

AAC<br />

ADTS<br />

BC<br />

CPE<br />

CRC<br />

Advanced Audio Coding<br />

Audio Data Transport Stream<br />

Backward Compatible<br />

Channel Pair Element<br />

Cyclic Redundancy Check<br />

- 108 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

DSE<br />

LC<br />

LFE<br />

MPEG<br />

PCE<br />

SBR<br />

SCE<br />

TNS<br />

Data Stream Element<br />

Low Complexity<br />

Low Frequency Effects<br />

Moving Picture Experts Group<br />

Program Configuration Element<br />

Spectral Band Replication<br />

Single Channel Element<br />

Temporal Noise Shaping<br />

- 109 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

< 余 白 ><br />

- 110 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 2 章 音 声 入 力 信 号<br />

(1) 音 声 信 号 の 標 本 化 周 波 数 は、32kHz、44.1kHz 又 は 48kHz とする。<br />

(2) ステレオホニック 信 号 ( 音 響 に 立 体 感 を 与 えるために、2 以 上 の 音 声 信 号 を 組 み 合 わ<br />

せた 信 号 をいう。)を 構 成 する 場 合 にあっては、 各 音 声 信 号 の 標 本 化 の 時 刻 は、 同 一<br />

時 刻 であることとする。<br />

(3) 入 力 量 子 化 ビット 数 は、16 ビット 以 上 とする。<br />

(4) 最 大 入 力 音 声 チャンネル 数 は、5 チャンネル 及 び 低 域 を 強 調 する 1 チャンネルとする。<br />

ただし、 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 における 最 大 入 力 音<br />

声 チャンネル 数 は、22 チャンネル 及 び 低 域 を 強 調 する 2 チャンネルとする。<br />

( 省 令 )<br />

- 111 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

< 余 白 ><br />

- 112 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 3 章 音 声 符 号 化 方 式<br />

3.1 MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

時 間 周 波 数 変 換 符 号 化 方 式 及 び 聴 覚 心 理 重 み 付 けビット 割 当 方 式 を 組 み 合 わせたもの<br />

とし、 音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ(4.1 章<br />

参 照 )によるものとする。<br />

( 省 令 )<br />

3.2 MPEG-2 BC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

帯 域 分 割 符 号 化 方 式 及 び 聴 覚 心 理 重 み 付 けビット 割 当 方 式 を 組 み 合 わせたものとし、<br />

音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ( 第 4.2 章 参<br />

照 )によるものとする。<br />

( 省 令 )<br />

- 113 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

< 余 白 ><br />

- 114 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 4 章 音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順<br />

4.1 MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 については、 別 表 第 四 号 に 示 すとおりとする。<br />

別 表 第 四 号 音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順<br />

デジタル<br />

音 声 入 力<br />

フィルタ<br />

バンク<br />

量 子 化<br />

符 号 化<br />

量 子 化<br />

サンプル<br />

ビットストリーム<br />

フォーマット 生 成<br />

符 号 化<br />

ビットストリーム<br />

ブロックタイプ 選 択<br />

マスキング 量<br />

聴 覚 心 理<br />

重 み 付 け<br />

処 理<br />

注 1 フィルタバンクは、デジタル 音 声 入 力 信 号 を 変 形 離 散 コサイン 変 換 によって<br />

時 間 から 周 波 数 軸 へ 変 換 する。この 際 、フィルタバンクは、 入 力 信 号 の 聴 覚 心<br />

理 特 性 に 応 じて、 変 形 離 散 コサイン 変 換 への 入 力 ブロックタイプ 及 び 窓 関 数 を<br />

選 択 する。<br />

2 聴 覚 心 理 重 み 付 け 処 理 は、フィルタバンクへの 入 力 信 号 に 対 応 して、マスキ<br />

ング 量 ( 一 の 音 声 信 号 と 他 の 音 声 信 号 を 識 別 できる 限 界 ) 及 びフィルタバンク<br />

の 入 力 ブロックタイプを 算 出 する。<br />

3 量 子 化 及 び 符 号 化 は、 聴 覚 心 理 重 み 付 け 処 理 で 計 算 されたマスキング 量 に 基 づ<br />

き、フィルタバンクからの 出 力 信 号 を 各 ブロックで 使 用 できるトータルビット 数<br />

を 超 えない 範 囲 で 量 子 化 及 び 符 号 化 し、 量 子 化 サンプルを 出 力 する。<br />

4 符 号 化 ビットストリームのチャンネルモードの 最 大 値 は、5チャンネル 及 び 低<br />

域 を 強 調 する1チャンネルとする。ただし、 高 度 BSデジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域<br />

CSデジタル 放 送 にあっては、その 最 大 値 を22チャンネル 及 び 低 域 を 強 調 する<br />

2チャンネルとする。<br />

5 ビットストリームの 構 成 は、 次 のとおりとする。<br />

(ビットストリーム 構 成 )<br />

ADTS<br />

固 定 ヘッダ<br />

送 出 順<br />

ADTS<br />

可 変 ヘッダ<br />

シンタクティック<br />

エレメント ID<br />

ADTS<br />

エラーチェック<br />

データ<br />

ストリーム<br />

シンタクティック<br />

エレメント<br />

繰 り 返 し<br />

- 115 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

注 1 ADTS 固 定 ヘッダは、 同 期 及 びISO/IEC 13818-7に 規 定 される 音 声 符 号 化 情 報<br />

から 成 る。<br />

2 ADTS 可 変 ヘッダは、ISO/IEC 13818-7に 規 定 される 音 声 符 号 化 情 報 から 成 る。<br />

3 ADTSエラーチェックは、エラー 検 出 情 報 から 成 る。<br />

4 データストリームは、ISO/IEC 13818-7 により 符 号 化 される 音 声 データから<br />

成 る。<br />

5 シンタクティックエレメントIDは、 後 に 続 くシンタクティックエレメントの<br />

種 類 あるいはデータストリームの 終 了 を 示 す。<br />

6 シンタクティックエレメントは、ISO/IEC 13818-7により 符 号 化 される 音 声<br />

データの 各 構 成 要 素 から 成 り、ADTS 可 変 ヘッダに 記 述 された 回 数 分 繰 り 返 さ<br />

れる。<br />

( 告 示 )<br />

4.2 MPEG-2 BC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 については、 別 表 第 五 号 に 示 すとおりとする。<br />

別 表 第 五 号 音 声 信 号 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順<br />

デジタル<br />

音 声 入 力<br />

フィルタ<br />

バンク<br />

ビットアロケーション<br />

量 子 化 、 符 号 化<br />

量 子 化<br />

サンプル<br />

ビットストリーム<br />

フォーマット 生 成<br />

符 号 化<br />

ビットストリーム<br />

マスキング 量<br />

聴 覚 心 理<br />

重 み 付 け<br />

処 理<br />

注 1 フィルタバンクは、 時 間 軸 から 周 波 数 軸 への 変 換 を 行 い、 帯 域 分 割 処 理 を 行 う。フィルタバ<br />

ンクは、32 に 帯 域 分 割 され、ISO/IEC 11172-3 及 び 13818-3 の 規 定 に 基 づき 処 理 される。<br />

2 聴 覚 心 理 重 み 付 け 処 理 は、フィルタバンクの 各 帯 域 に 対 するマスキング 量 を 算 出 する。<br />

3 ビットアロケーションは、フィルタバンクから 出 力 された 各 帯 域 の 信 号 と 聴 覚 心 理 重 み 付 け<br />

処 理 で 計 算 されたマスキング 量 に 基 づき、フレームで 使 用 されるトータルビット 数 を 超 えない<br />

範 囲 で 各 サブバンド(32 に 帯 域 分 割 されたフィルタバンクの 一 をいう。 以 下 同 じ。)の 量 子 化<br />

ビット 数 を 決 定 する。 量 子 化 及 び 符 号 化 は、ビットアロケーションにより 決 定 された 量 子 化 ビ<br />

ット 数 によりフィルタバンクから 出 力 された 各 帯 域 の 信 号 を 量 子 化 及 び 符 号 化 し、 量 子 化 サン<br />

プルを 出 力 する。<br />

4 符 号 化 ビットストリームの 構 成 は、 別 記 第 1のとおりとする。<br />

- 116 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

5 符 号 化 ビットストリームは、 別 記 第 2のチャンネルモードをとるものとする。<br />

別 記 第 1 符 号 化 ビットストリーム 構 成<br />

MPEG1<br />

ヘッダ<br />

MPEG1<br />

エラーチェック<br />

MPEG1<br />

オーディオデータ<br />

マルチチャンネル<br />

拡 張 部 分<br />

MPEG1<br />

補 助 データ<br />

送 出 順<br />

アロケーション<br />

スケールファクタ<br />

選 択 情 報<br />

スケール<br />

ファクタ<br />

サンプル<br />

コード<br />

サンプル<br />

サンプル<br />

コード<br />

サンプル<br />

チャンネル 数 ×<br />

サブバンド 数<br />

振 幅 成 分 ×<br />

サブバンド 数<br />

12グループまで 繰 り 返 し<br />

注 1 MPEG-1 ヘッダは、 同 期 及 び ISO/IEC 11172-3 に 規 定 される 音 声 符 号 化 情 報 から 成 る。<br />

2 MPEG-1 エラーチェックは、エラー 検 出 情 報 から 成 る。<br />

3 MPEG-1 オーディオデータは、ISO/IEC 11172-3 により 符 号 化 される 音 声 データから 成 る。<br />

4 マルチチャンネル 拡 張 部 分 は、ISO/IEC 13818-3 により 符 号 化 された 音 声 データを 拡 張 する<br />

データから 構 成 される。<br />

5 アロケーションは、サブバンドを 符 号 化 する 順 番 を 示 す 情 報 から 成 る。<br />

6 スケールファクタは、 各 サブバンド 内 の 波 形 を 正 規 化 したときの 倍 率 を 示 す 情 報 から 成 る。<br />

7 サンプルコード 及 びサンプルは、 符 号 化 された 音 声 データから 成 り、 最 大 12 グループまで 繰<br />

り 返 される。ジョイントステレオモード 使 用 時 は、 高 い 周 波 数 の 振 幅 成 分 のサンプルコード 及<br />

びサンプルから 成 る。<br />

別 記 第 2 チャンネルモード<br />

チャンネルモード<br />

内 容<br />

ステレオ<br />

立 体 感 を 与 えるため、 左 側 信 号 及 び 右 側 信 号 により 符 号 化 するもの<br />

ジョイントステレオ 立 体 感 を 与 えるものであって、 音 声 の 圧 縮 効 率 を 高 めるため、 左 側 信 号<br />

及 び 右 側 信 号 のうち 高 い 周 波 数 成 分 については 振 幅 成 分 のみ 符 号 化 する<br />

もの、 又 は 左 側 信 号 と 右 側 信 号 の 和 信 号 及 び 差 信 号 により 符 号 化 するも<br />

の<br />

デュアルチャンネル 独 立 した 2 つの 音 声 を 符 号 化 するもの<br />

シングルチャンネル 1つの 音 声 信 号 を 符 号 化 するもの<br />

3 前 方 /0 後 方 チャ 左 側 信 号 、 右 側 信 号 及 び 中 央 信 号 により 符 号 化 するもの<br />

ンネル<br />

2 前 方 /1 後 方 チャ 左 側 信 号 、 右 側 信 号 及 びサラウンド 信 号 ( 左 後 方 信 号 及 び 右 後 方 信 号 か<br />

ンネル<br />

ら 生 成 される)により 符 号 化 するもの<br />

デュアルステレオチ 第 一 番 組 の 左 側 信 号 及 び 右 側 信 号 並 びに 第 二 番 組 の 左 側 信 号 及 び 右 側 信<br />

ャンネル<br />

号 により 符 号 化 するもの<br />

2 前 方 /2 後 方 チャ 左 側 信 号 、 右 側 信 号 、 左 後 方 信 号 及 び 右 後 方 信 号 により 符 号 化 するもの<br />

- 117 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

ンネル<br />

3 前 方 /1 後 方 チャ<br />

ンネル<br />

3 前 方 /0 後 方 チャ<br />

ンネル+ステレオ<br />

3 前 方 /2 後 方 チャ<br />

ンネル<br />

左 側 信 号 、 右 側 信 号 、 中 央 信 号 及 びサラウンド 信 号 により 符 号 化 するも<br />

の<br />

第 一 番 組 の 左 側 信 号 、 右 側 信 号 及 び 中 央 信 号 並 びに 第 二 番 組 の 左 側 信 号<br />

及 び 右 側 信 号 により 符 号 化 するもの<br />

左 側 信 号 、 右 側 信 号 、 中 央 信 号 、 左 後 方 信 号 及 び 右 後 方 信 号 により 符 号<br />

化 するもの<br />

( 告 示 )<br />

- 118 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

第 5 章 音 声 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

本 章 では、 第 2 章 ~ 第 4 章 に 記 載 した 省 令 ・ 告 示 の 規 定 に 加 えて、MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する<br />

デジタル 放 送 の 音 声 符 号 化 方 式 に 関 する 運 用 上 の 制 約 条 件 を 規 定 する。なお、MPEG-2 BC 方 式 に<br />

ついては 第 2 章 ~ 第 4 章 に 記 載 した 省 令 ・ 告 示 の 通 りであり、 本 章 で 規 定 する 運 用 上 の 制 約 条 件 は<br />

ない<br />

5.1 MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する 入 力 音 声 フォーマット<br />

デジタル 放 送 における 入 力 音 声 フォーマットの 制 約 条 件 は、 以 下 に 示 すとおりとする。<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

音 声 モード 可 能 な 音 声 モード モノラル、ステレオ、マルチチャンネルステレオ(3/0、<br />

2/1、3/1、2/2、3/2、3/2+LFE(3/2.1)) ( 注 ) 、2 音 声 (デ<br />

ュアルモノラル)、マルチ 音 声 (3 音 声 以 上 )<br />

および 上 記 モードの 組 み 合 わせ<br />

推 奨 音 声 モード モノラル、ステレオ、マルチチャンネルステレオ(3/1、<br />

3/2、3/2+LFE(3/2.1)) ( 注 ) 、2 音 声 (デュアルモノラ<br />

ル)<br />

エンファシス<br />

なし<br />

ただし、 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 における 音 声 モードは、 以 下 に 示<br />

すとおりとする。<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

音 声 モード 可 能 な 音 声 モード ・モノラル<br />

・ステレオ<br />

・マルチチャンネルステレオ ( 注 )<br />

3/0、2/1、3/1、2/2、3/2、3/2.1、3/3.1、<br />

2/0/0-2/0/2-0.1、5/2.1、3/2/2.1、<br />

2/0/0-3/0/2-0.1、0/2/0-3/0/2-0.1 、<br />

2/0/0-3/2/3-0.2、3/3/3-5/2/3-3/0/0.2<br />

・2 音 声 (デュアルモノラル)<br />

推 奨 音 声 モード ・モノラル<br />

・ステレオ<br />

・マルチチャンネルステレオ ( 注 )<br />

3/2、3/2.1、3/3.1、<br />

- 119 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

5/2.1、3/2/2.1、<br />

2/0/0-3/0/2-0.1、<br />

3/3/3-5/2/3-3/0/0.2<br />

・2 音 声 (デュアルモノラル)<br />

( 注 ) マルチチャンネルステレオの 音 声 モード 表 記 法 :<br />

チャンネル 数 を「 上 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 )- 中 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 )- 下 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 ).LFE」で 表<br />

す。ただし、 割 り 当 てチャンネルがない 層 は 0 と 表 記 する。なお、 中 層 のみによる 音 声 モード<br />

の 場 合 を「 中 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 ).LFE」に、 中 層 のみによる 音 声 モードで 側 方 のチャンネルが<br />

ない 場 合 を「 中 層 ( 前 方 / 後 方 ).LFE」に 簡 略 化 して 表 記 する。<br />

LFE( 低 域 効 果 チャンネル)への 割 り 当 てチャンネルが 1 の 場 合 、“+LFE”と 表 記 する 場 合<br />

がある。<br />

音 声 モード 表 記 法 については、 解 説 2 に 関 連 記 載 がある。<br />

5.2 MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する 音 声 符 号 化 方 式<br />

デジタル 放 送 の 音 声 符 号 化 方 式 として MPEG-2 AAC 方 式 が 省 令 に 規 定 されている(3.1 章 参 照 )<br />

が、 本 節 ではデジタル 放 送 サービスを 実 現 するにあたり、さらなる 運 用 上 の 制 約 条 件 を 規 定 する。<br />

なお、MPEG-2 AAC 方 式 の 参 照 にあたっては、 参 考 資 料 3 に 関 連 記 載 がある。<br />

5.2.1 主 要 パラメータ<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

ビットストリーム 形 式<br />

AAC Audio Data Transport Stream (ADTS)<br />

プロファイル<br />

Low Complexity (LC)プロファイル<br />

最 大 符 号 化 チャンネル 数 1ADTS あたり 最 大 5.1 チャンネル ( 注 )<br />

最 大 ビットレート<br />

ISO/IEC 13818-7 に 準 拠<br />

( 注 ) 5チャンネル+LFE チャンネル。ただし、 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 については 最 大 22.2 チャンネル(22 チャンネル+2LFE チャンネル)。<br />

- 120 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

5.2.2 MPEG-2 AAC ADTS 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

(1) Fixed Header of ADTS<br />

項 目<br />

protection_absent<br />

profile<br />

sampling_frequency_index<br />

channel_configuration<br />

制 約 条 件<br />

‘0’ (CRC エラーチェックを 必 ずつける)<br />

1 (LC プロファイル)<br />

0x3~ 0x8 から 選 択<br />

(48k,44.1k,32k,24k,22.05k,16kHz) ( 注 )<br />

5.2.3 章 参 照<br />

( 注 ) BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 においては 0x6~0x8(24k,22.05k,16kHz)は 使 用 しない。<br />

(2) Variable Header of ADTS<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

adts_buffer_fullness<br />

0x7FF( 可 変 レートを 示 す)の 使 用 を 禁 止<br />

number_of_raw_data_blocks_in_frame 0 (1 フレーム 内 の raw_data_block 数 = 1)<br />

(3) Raw Data Stream<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

1ADTS 内 での 符 号 化 モードおよび 5.2.3 章 参 照<br />

raw_data_block の 構 成 ( 伝 送 順 序 )<br />

Coupling Channel オプションの 扱 い 使 用 を 禁 止 。<br />

Program Configuration Element(PCE)の 5.2.3 章 参 照<br />

扱 い<br />

Data Stream Element(DSE)の 扱 い 5.2.3 章 参 照<br />

Fill Element(FIL)の 扱 い<br />

5.2.3 章 参 照<br />

5.2.3 音 声 ストリームの 構 成 ・ 多 重 方 法 に 関 する 詳 細 規 定<br />

(1) 入 力 音 声 モードと ADTS 構 成 ・ 多 重 方 法 に 関 する 規 定<br />

入 力 音 声 モード<br />

モノ、ステレオ<br />

マルチチャンネルステレオ<br />

(3/0、2/1、3/1、2/2、3/2、3/2+LFE(3/2.1))<br />

( 注 1)<br />

ADTS の 構 成 、 多 重 方 法<br />

1ADTS として 構 成<br />

1ADTS として 構 成<br />

2 音 声 (デュアルモノ) ( 注 2)<br />

1ADTS として 構 成<br />

- 121 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

デュアルモノ 以 外 の 複 数 音 声<br />

音 声 ストリーム 数 ( 言 語 数 ) 分 の ADTS を 構 成<br />

(2/0+2/0 など)<br />

し、MPEG-2 システムレイヤで 多 重<br />

( 注 1) 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 については 最 大 22.2 チャンネル<br />

( 注 2) デュアルモノとは「1ADTS で 実 現 できる 同 時 再 生 可 能 な 2 つのモノ(モノラル 音 声 )」と 定 義 する。<br />

(2) 1ADTS 内 符 号 化 モードと ADTS 構 成 ( 伝 送 順 序 )に 関 する 詳 細 規 定<br />

AAC 規 格 にデフォルトで 規 定 されている 符 号 化 モード<br />

符 号 化 モード<br />

モノ<br />

(1/0)<br />

ステレオ<br />

(2/0)<br />

channel_con<br />

figuration<br />

(adts_fixed<br />

_header)<br />

SE 構 成 ( 伝 送 順 序 ) ( 注 1)<br />

( 以 下 の 順 で 伝 送 しなければならない)<br />

( 注 )SCE, CPE の 次 の 数 字 1,2 は 同 一 フ<br />

レーム 内 で 順 序 を 区 別 するために 便 宜 上<br />

つけた 数 字 である<br />

1 SCE1 = C<br />

Default element to speaker<br />

mapping ( 注 2)<br />

2 CPE1 = L and R<br />

3/0 3 SCE1 = C , CPE1 = L and R<br />

3/1 4 SCE1 = C, CPE1 = L and R,<br />

SCE2 = MS<br />

3/2 5 SCE1 = C, CPE1 = L and R,<br />

CPE2 = LS and RS<br />

3/2+LFE<br />

(3/2.1)<br />

6 SCE1 = C, CPE1 = L and R,<br />

CPE2 = LS and RS, LFE = LFE<br />

AAC 規 格 にデフォルトで 規 定 されている 符 号 化 モード( 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 向 け)<br />

符 号 化 モード<br />

channel_configuration<br />

(adts_fixed_header)<br />

SE 構 成 ( 伝 送 順 序 )<br />

( 注 1)<br />

5/2.1 7 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

AAC デフォルト 規 定 以 外 の 符 号 化 モード<br />

符 号 化 モード<br />

channel_con<br />

figuration<br />

(adts_fixed<br />

_header)<br />

SE 構 成 ( 伝 送 順 序 ) ( 注 1)<br />

Default element to speaker<br />

mapping ( 注 3)<br />

FC<br />

FLc and FRc,<br />

FL and FR<br />

BL and BR<br />

LFE<br />

Default element to speaker<br />

mapping ( 注 2)<br />

2/1 0 CPE1 = L and R, SCE1=MS<br />

2/2 0 CPE1 = L and R, CPE2=LS and<br />

RS<br />

2 音 声<br />

(1/0+1/0)<br />

0 SCE1 = 主 , SCE2 = 副<br />

- 122 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

AAC デフォルト 規 定 以 外 の 符 号 化 モード( 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 向 け)<br />

符 号 化 モード<br />

channel_configuration<br />

(adts_fixed_header)<br />

3/3.1<br />

0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

2/0/0-2/0/2-0.1 0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

3/2/2.1<br />

0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

2/0/0-3/0/2-0.1<br />

0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

0/2/0-3/0/2-0.1<br />

0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

2/0/0-3/2/3-0.2 0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

3/3/3-5/2/3-3/0/0.2 0 <br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

SE 構 成 ( 伝 送 順 序 )<br />

( 注 1)<br />

Default element to speaker<br />

mapping ( 注 3)<br />

FC<br />

FL and FR<br />

BL and BR<br />

BC<br />

LFE<br />

FL and FR<br />

BL and BR<br />

LFE<br />

TpFL and TpFR<br />

FC<br />

FL and FR<br />

SiL and SiR<br />

BL and BR<br />

LFE<br />

FC<br />

FL and FR<br />

BL and BR<br />

LFE<br />

TpFL and TpFR<br />

FC<br />

FL and FR<br />

BL and BR<br />

LFE<br />

TpSiL and TpSiR<br />

FC<br />

FL and FR<br />

SiL and SiR<br />

BL and BR<br />

BC<br />

LFE1<br />

LFE2<br />

TpFL and TpFR<br />

FC<br />

FLc and FRc,<br />

FL and FR<br />

SiL and SiR<br />

BL and BR<br />

BC<br />

LFE1,<br />

LFE2,<br />

TpFC<br />

TpFL and TpFR<br />

TpSiL and TpSiR<br />

TpC<br />

TpBL and TpBR<br />

TpBC,<br />

BtFC<br />

BtFL and BtFR<br />

- 123 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

( 注 1)Syntactic Element(SE)の 表 記 :<br />

SCE: Single Channel Element, CPE: Channel Pair Element, LFE: LFE Channel Element,<br />

TERM: Terminator<br />

( 注 2)スピーカ 配 置 の 表 記 :<br />

L: Left front speaker / R: Right front speaker / C: Center front speaker / LFE: Low frequency effects<br />

/ LS: Left surround speaker / RS: Right surround speaker / MS: Mono surround speaker<br />

( 注 3)スピーカ 配 置 の 表 記 :<br />

FC: Front center / FLc: Front left center / FRc,: Front right center / FL: Front left / FR: Front right /<br />

SiL: Side left / SiR: Side right / BL: Back left / BR: Back right / BC: Back center / TpFC: Top front center<br />

/ TpFL: Top front left / TpFR: Top front right / TpSiL: Top side left / TpSiR: Top side right / TpC: Top<br />

center / TpBL: Top back left / TpBR: Top back right / TpBC: Top back center /,BtFC: Bottom front center<br />

/ BtFL: Bottom front left / BtFR: Bottom front right<br />

図 5-1 に 3/3/3-5/2/3-3/0/0.2 モード(22.2 チャンネル)のスピーカ 配 置 を 示 す。<br />

図 5-1 3/3/3-5/2/3-3/0/0.2 モード(22.2 チャンネル)のスピーカ 配 置<br />

(3) PCE(Program Configuration Element)の 送 出 に 関 する 詳 細 規 定<br />

(a) 同 一 サービス ID において adts_fixed_header 内 の channel_configuration=0 である 音 声 モ<br />

ード(2/1、2/2、1/0+1/0) 間 でのパラメータ 切 替 えを 行 う 場 合 、 切 替 時 に PCE を 必 須 で 送 出<br />

する。そのとき、PCE パラメータ 値 が ADTS ヘッダに 記 述 されているパラメータ 値 と 矛 盾 しな<br />

いようにする。<br />

(b) channel_configuration=5 または 6 の 音 声 モードにおいてダウンミックス 係 数 を 送 出 する 場<br />

合 、その 伝 送 のために PCE を 550ms 以 下 の 周 期 で 送 出 する。この 運 用 を 行 う 場 合 、<br />

- 124 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

channel_configuration=5 または 6 が 連 続 するサービスの 期 間 中 、 常 時 PCE を 送 出 すること。<br />

(c) 5.1 チャンネルステレオ(3/2 + LFE )を 超 えるマルチチャンネル 音 声 のうち、<br />

channel_configuration=0 かつ 上 層 および 下 層 に 割 り 当 てチャンネルが 存 在 しない 音 声 モード<br />

(3/3.1、3/2/2.1)の 送 出 を 行 う 場 合 、PCE を 毎 ADTS フレームにて 必 須 で 送 出 する。<br />

(d) PCE を 毎 ADTS フレーム 入 れることを 許 すが、 必 要 な 場 合 (チャンネルを 変 える、 係 数 を<br />

変 えるなど) 以 外 のパラメータ 値 の 変 更 を 禁 止 する。<br />

(e) PCE 構 成 ビットについて、 以 下 の 運 用 規 定 を 設 ける。なお、 特 に 触 れていないビットについ<br />

ては、 上 記 (1)から(3)の 規 定 に 違 反 しないようにする。<br />

-Profile、Sampling_frequency_index は、 必 ずヘッダと 同 じ 値 にする。<br />

-Num_assoc_data_elements については 特 に 規 定 しない。<br />

-Num_valid_cc_elements=0 とする。<br />

したがって、 下 記 の 2 つのフラグは 存 在 しない。<br />

cc_element_is_ind_sw<br />

valid_cc_element_tag_select<br />

-Mono_mixdown_present=0 とする。<br />

したがって、mono_mixdown_element_number は 存 在 しない。<br />

-Stereo_mixdown_present=0 とする。<br />

したがって、stereo_mixdown_element_number は 存 在 しない。<br />

-Comment_field_bytes は 規 格 書 どおりとし、その 内 容 はシステム 上 意 味 のないものとする。<br />

主 に、ビットストリームの 管 理 等 に 使 用 するオプションとする。<br />

注 )デコーダは、この 領 域 を 解 読 できなくても 良 いがデコードに 破 綻 をきたさないようにす<br />

る。<br />

(4) Fill Element(FIL)の 構 成 に 関 する 詳 細 規 定<br />

ADTS Fixed Header 部 の 符 号 化 パラメータ sampling_frequency_index が 0x6 ~ 0x8<br />

( 24k,22.05k,16kHz )の 場 合 、Fill Element ( FIL )に EXT_SBR_DATA ( ‘1101’ )と<br />

EXT_SBR_DATA_CRC(‘1110’)を 付 随 させることができる。<br />

( 注 ) BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 においては、sampling_frequency_index 0x6~0x8 は 使 用<br />

しないため、EXT_SBR_DATA(‘1101’)や EXT_SBR_DATA_CRC(‘1110’)は 付 随 され<br />

ない。<br />

- 125 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

(5) DSE(Data Stream Element)の 送 出 に 関 する 詳 細 規 定<br />

5.1 チャンネルステレオ(3/2+LFE)を 超 えるマルチチャンネル 音 声 のうち、 上 層 および 下 層 に<br />

割 り 当 てチャンネルが 存 在 する 音 声 モード( 以 下 、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 )の 送 出 を 行 う 場<br />

合 、 当 該 音 声 のチャンネル 構 成 およびダウンミックス 係 数 の 伝 送 のための 補 助 情 報 として、DSE を<br />

毎 ADTS フレームにて 必 須 で 送 出 する。なお、DSE は 他 の SE よりも 先 に 送 出 する。 本 目 的 のため<br />

の DSE は 3 次 元 マルチチャンネル 音 声 にのみ 多 重 し、 当 該 ストリームには PCE を 配 置 しない。<br />

3 次 元 マルチチャンネル 音 声 のチャンネル 構 成 およびダウンミックス 係 数 を 送 出 する 際 の DSE 内<br />

の data_stream_byte のデータ 構 造 を 表 5-1 に 示 す。<br />

表 5-1 DSE 内 の R3D_data_stream_byte(3 次 元 マルチチャンネル 音 声 伝 送 用 )の 構 造<br />

データ 構 造 bit Identifier<br />

R3D_data_stream_byte(cnt)<br />

{<br />

byte_counter = 0;<br />

while ( ( nextbits_data_stream_byte() != R3D_sync_word )<br />

&& ( byte_counter < (cnt - 6) ) ) {<br />

null_byte[byte_counter]; 8 bslbf<br />

byte_counter++;<br />

}<br />

next_byte_counter = byte_counter ;<br />

if ( ( nextbits_data_stream_byte() == R3D_sync_word )<br />

&& ( (cnt – byte_counter) >= 6 ) ) {<br />

R3D_sync_word; 32 bslbf<br />

R3D_Channel_Configuration; 7 uimsbf<br />

R3D_DownMix_to_5.1_idx_present; 1 uimsbf<br />

if (R3D_DownMix_to_5.1_idx_present == 1) {<br />

R3D_DownMix_to_5.1_Gain_idx; 2 uimsbf<br />

R3D_DownMix_to_5.1_Matrix_idx; 2 uimsbf<br />

}<br />

R3D_DownMix_to_2_idx_present; 1 uimsbf<br />

if (R3D_DownMix_to_2_idx_present == 1) {<br />

R3D_DownMix_to_2_Gain_idx; 2 uimsbf<br />

R3D_DownMix_to_2_Matrix_idx; 2 uimsbf<br />

R3D_DownMix_to_2_Reinforce_idx; 1 uimsbf<br />

}<br />

byte_alignment_R3D_data_stream_byte();<br />

if ((R3D_DownMix_to_5.1_idx_present == 1)<br />

&& (R3D_DownMix_to_2_idx_present == 1)) {<br />

byte_counter = 7;<br />

}else{<br />

byte_counter = 6;<br />

}<br />

}<br />

for (i = 0; i < (cnt – byte_counter); i++) {<br />

null_byte[next_byte_counter]; 8 bslbf<br />

next_byte_counter++;<br />

}<br />

}<br />

- 126 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

R3D_data_stream_byte の 意 味 :<br />

nextbits_data_stream_byte():R3D_data_stream_byte 内 の 次 ビット 以 降 のビット 列 をあるビット 列<br />

と 比 較 するための 機 能 を 表 す。<br />

null_byte: 本 規 定 では 使 用 しない。ただし 他 アプリケーションにて 使 用 されることがあり 得 る。<br />

R3D_sync_word:この 32 ビットのフィールドは、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 伝 送 に 用 いる 場 合 ( 以<br />

下 、R3D)の 同 期 ワードであり、'01100001011100100110100101100010'に 設 定 する。<br />

R3D_Channel_Configuration:この 7 ビットのフィールドは、3 次 元 スピーカ 配 置 のチャンネル 構 成<br />

を 表 す。 値 の 意 味 を 表 5-2 に 示 す。<br />

表 5-2<br />

R3D_Channel Configuration<br />

値 音 声 モード(スピーカ 数 )<br />

0 リザーブ<br />

1 2/0/0-2/0/2-0.1 (6.1)<br />

2 2/0/0-3/0/2-0.1 (7.1)<br />

3 0/2/0-3/0/2-0.1 (7.1)<br />

4 2/0/0-3/2/3-0.2 (10.2)<br />

5 3/3/3-5/2/3-3/0/0.2 (22.2)<br />

6~127 リザーブ<br />

R3D_DownMix_to_5.1_idx_present:この 1 ビットのフィールドは、5.1 マルチチャンネルへのダウン<br />

ミックス 係 数 インデックス 情 報 の 有 無 を 示 し、 係 数 インデックス 情 報 が 存 在 する 場 合 は 1、 存 在 しない<br />

場 合 は 0 に 設 定 する。<br />

R3D_DownMix_to_5.1_Gain_idx:この 2 ビットのフィールドは、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 から<br />

5.1 マルチチャンネルへのダウンミックスにおけるゲイン 係 数 のインデックスを 指 定 する。 値 の 意 味 を<br />

解 説 3 の 表 1 に 示 す ( 注 )<br />

。<br />

R3D_DownMix_to_5.1_Matrix_idx:この 2 ビットのフィールドは、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 から<br />

5.1 マルチチャンネルへのダウンミックスにおけるミックスダウン 係 数 のインデックスを 指 定 する。 値<br />

の 意 味 を 解 説 3 の 表 1 に 示 す ( 注 ) 。<br />

R3D_DownMix_to_2_idx_present:この 1 ビットのフィールドは、2 チャンネルステレオへのダウン<br />

ミックス 係 数 インデックス 情 報 の 有 無 を 示 し、 係 数 インデックス 情 報 が 存 在 する 場 合 は 1、 存 在 しない<br />

場 合 は 0 に 設 定 する。<br />

R3D_DownMix_to_2_Gain_idx:この 2 ビットのフィールドは、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 から 2<br />

チャンネルステレオへのダウンミックスにおけるゲイン 係 数 のインデックスを 指 定 する。 値 の 意 味 を<br />

解 説 3 の 表 2 に 示 す ( 注 ) 。<br />

- 127 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

R3D_DownMix_to_2_Matrix_idx:この 2 ビットのフィールドは、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 から 2<br />

チャンネルステレオへのダウンミックスにおけるミックスダウン 係 数 のインデックスを 指 定 する。 値<br />

の 意 味 を 解 説 3 の 表 2 に 示 す ( 注 ) 。<br />

R3D_DownMix_to_2_Reinforce_idx:この 1 ビットのフィールドは、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 か<br />

ら 2 チャンネルステレオへのダウンミックスにおける 前 方 中 央 チャンネル 補 強 用 ゲイン 係 数 のインデ<br />

ックスを 指 定 する。 値 の 意 味 を 解 説 3 の 表 2 に 示 す ( 注 ) 。<br />

byte_alignment_R3D_data_stream_byte():R3D_data_stream_byte 内 のビット 位 置 をバイト 単 位 の<br />

第 1 ビットに 調 整 するための 機 能 を 表 す。<br />

( 注 )ダウンミックス 処 理 は 受 信 機 内 の 処 理 となるため、 符 号 化 規 格 として 規 定 はしないが、 送<br />

出 されるダウンミックス 係 数 の 意 味 の 明 確 化 するため、 受 信 機 で 想 定 されるダウンミックス 式 と<br />

ともにインデックスの 意 味 を 解 説 3 に 示 す。<br />

5.2.4 マルチチャンネルステレオサービス 実 施 時 におけるダウンミックスに 関 する 運 用 規 定<br />

(a)<br />

5.1 チャンネルステレオ 以 下 のマルチチャンネルステレオサービスの 場 合<br />

ここでは、5.1 チャンネルステレオ 以 下 のマルチチャンネルステレオサービス 実 施 時 における 2<br />

チャンネルステレオ 対 応 受 信 機 との 互 換 性 に 関 する 考 え 方 および 運 用 条 件 を 規 定 する。<br />

(1) 5.1 チャンネルステレオ(3/2+LFE(3/2.1)) 以 下 のマルチチャンネルステレオサービス 実 施<br />

時 における 2 チャンネルステレオのサイマルキャストは 義 務 付 けない。2 チャンネルステレオ 対<br />

応 受 信 機 はダウンミックスにより 対 応 することを 原 則 とする。<br />

(2) 5チャンネルステレオ(3/2)および 5.1 チャンネルステレオ(3/2+LFE(3/2.1))サービス 実 施<br />

時 は、AAC 規 格 に 従 い、PCE を 用 いてダウンミックス 係 数 を 送 出 することを 可 能 とする。PCE<br />

の 送 出 に 関 する 詳 細 規 定 は 5.2.3(3) 項 を 参 照 のこと。<br />

(3) 放 送 局 側 の 要 望 により、2 チャンネルステレオサイマルキャストサービスを 実 施 することも 可<br />

能 とする。その 場 合 、2 つのストリームは 別 ADTS とし、システムレイヤで 多 重 、ストリーム 管<br />

理 することとする。<br />

(4) 上 記 (2)(3) 項 によらない 場 合 の 2 チャンネルステレオ 対 応 受 信 機 のダウンミックス 動 作 につい<br />

ては、ARIB <strong>STD</strong>-B21 6.2.1(7) 項 「マルチチャンネルから 2 チャンネルステレオへのダウンミッ<br />

クス 機 能 」を 参 照 のこと。<br />

(b) 5.1 チャンネルステレオを 超 えるマルチチャンネルステレオサービスの 場 合 ( 高 度 BS デジタ<br />

ル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 向 け)<br />

高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 において、5.1 チャンネルステレオ(3/2.1)<br />

- 128 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

を 超 えるマルチチャンネルステレオサービス 実 施 時 における 5.1 チャンネルステレオおよび 2 チャ<br />

ンネルステレオへのダウンミックスに 関 する 考 え 方 および 運 用 条 件 を 規 定 する。なお、5.1 チャンネ<br />

ルステレオ 以 下 のマルチチャンネルステレオサービスにおいては、 本 項 (a)の 規 定 を 準 用 する。<br />

(1) 5.1 チャンネルステレオ(3/2.1)を 超 えるマルチチャンネルステレオのうち 3 次 元 マルチチャ<br />

ンネル 音 声 サービス 実 施 時 は、5.2.3(5) 項 に 従 い、DSE を 用 いて 5.1 チャンネルおよび 2 チャン<br />

ネルステレオへのダウンミックス 係 数 を 送 出 することを 可 能 とする。なお、 上 層 および 下 層 に 割<br />

り 当 てチャンネルが 存 在 しない 音 声 モードによるサービス 実 施 時 におけるダウンミックス 係 数<br />

の 送 出 方 法 は 規 定 しない。<br />

(2) 別 途 運 用 の 定 めにより、2 チャンネルステレオサイマルキャストサービスを 実 施 することも 可<br />

能 とする。その 場 合 、2 つのストリームは 別 ADTS とし、システムレイヤで 多 重 、ストリーム 管<br />

理 することとする。<br />

- 129 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

< 余 白 ><br />

- 130 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

付 録 A<br />

デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式<br />

省 令 で 規 定 されているデジタル 放 送 の 各 標 準 方 式 に 適 用 される 技 術 方 式 を 表 A-1 に 示 す。<br />

音 声 入 力<br />

フォーマ<br />

ット<br />

音 声 符 号<br />

化 方 式<br />

デジタル<br />

放 送<br />

最 大 音 声<br />

入 力 チャ<br />

ンネル 数<br />

MPEG-2<br />

AAC<br />

MPEG-2<br />

BC<br />

表 A-1 標 準 方 式 に 適 用 される 技 術 方 式 (○: 適 用 )<br />

地 上 デ<br />

ジタル<br />

音 声 放<br />

送<br />

地 上 デ<br />

ジタル<br />

テレビ<br />

ジョン<br />

放 送<br />

衛 星 デ<br />

ジタル<br />

音 声 放<br />

送<br />

BS デジ<br />

タル 放<br />

送<br />

高 度 BS<br />

デジタ<br />

ル 放 送<br />

狭 帯 域<br />

CS デジ<br />

タル 放<br />

送<br />

広 帯 域<br />

CS デジ<br />

タル 放<br />

送<br />

高 度 狭<br />

帯 域 CS<br />

デジタ<br />

ル 放 送<br />

高 度 広<br />

帯 域 CS<br />

デジタ<br />

ル 放 送<br />

5.1ch 5.1ch 5.1ch 5.1ch 22.2ch 5.1ch 5.1ch 5.1ch 22.2ch<br />

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

○<br />

- 131 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部<br />

< 余 白 ><br />

- 132 -


付 属 運 用 ガイドライン<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

付 属 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 ガイドライン<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 運 用 ガイドラインは、デジタル 放 送 における 音 声 信 号 と 音 声 符 号 化 方 式 に 関 し、MPEG-2 AAC<br />

規 格 の 実 運 用 において 推 奨 される 技 術 的 条 件 を 示 すことを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」<br />

( 省 令 )に 準 拠 するデジタル 放 送 のうち、MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 するものについて 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(1) ISO/IEC 13818-7:2006 Information technology -- Generic coding of moving pictures<br />

and associated audio information: Advanced Audio Coding (AAC)<br />

(2) ISO/IEC 13818-7:2006/Cor.1:2009 Information technology -- Generic coding of moving<br />

pictures and associated audio information – Part 7: Advanced Audio Coding (AAC),<br />

TECHNICAL CORRIGENDUM 1 ((1),(2)を 合 わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

(3) ISO/IEC 13818-1:2000 | ITU-T Rec. H.222: Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Systems ( 以 下 「MPEG-2 Systems 規<br />

格 」という。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

AAC<br />

ADTS<br />

CCE<br />

CPE<br />

CRC<br />

ICS<br />

LC<br />

LFE<br />

MPEG<br />

SCE<br />

Advanced Audio Coding<br />

Audio Data Transport Stream<br />

Coupling Channel Element<br />

Channel Pair Element<br />

Cyclic Redundancy Check<br />

Individual Channel Stream<br />

Low Complexity<br />

Low Frequency Effects<br />

Moving Picture Experts Group<br />

Single Channel Element<br />

- 133 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

SSR<br />

PCE<br />

PTS<br />

Scalable Sampling Rate<br />

Program Configuration Element<br />

Program Time Stamp<br />

- 134 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

第 2 章 音 声 品 質 表 示<br />

多 重 化 方 式 の 音 声 コンポーネント 記 述 子 に「 音 質 表 示 」(quality_indicator)が 割 り 当 てられており、<br />

この「 音 質 表 示 」を 用 いて 音 声 品 質 信 号 の 伝 送 や 表 示 が 行 える。「 音 質 表 示 」は、 音 声 品 質 基 準 を 満<br />

たす AAC 符 号 化 ストリームと 対 応 付 けられて、 伝 送 されることが 推 奨 される。この「 音 質 表 示 」は<br />

2 ビットが 割 り 当 てられており、4 個 までの 音 声 品 質 の 分 類 を 行 うことができる。<br />

BS デジタル 放 送 では、 現 行 の 衛 星 標 準 テレビ 放 送 (アナログ)の B モードに 相 当 する 音 声 品 質 と A<br />

モードなどその 他 の 音 声 品 質 の 2 種 類 が 想 定 される。 一 方 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 地 上<br />

デジタル 音 声 放 送 では 32kHz 未 満 のサンプリング 周 波 数 の 使 用 が 規 定 されているため、 上 記 品 質 に<br />

比 較 して 限 定 的 な 音 質 の 品 質 表 示 を 加 えた 3 種 類 の 音 声 品 質 表 示 が 想 定 される。<br />

「 音 質 表 示 」の 割 り 当 てと 符 号 化 音 声 品 質 の 対 応 を 表 2-1 に 示 す。<br />

モード 1 は、 現 行 の 衛 星 標 準 テレビ 放 送 の B モードに 相 当 する 高 品 質 な 音 声 品 質 を 表 す。 参 考 の<br />

ために 主 観 評 価 実 験 の 結 果 などから 当 面 の 1 ステレオ 伝 送 時 に 推 定 されるビットレートを 記 した。<br />

また、モード 2 は、モード 1 に 位 置 付 けない 標 準 的 な 音 声 品 質 を 表 す。 参 考 のために、ITU-R 規 定<br />

の 音 声 品 質 基 準 を 適 用 した 場 合 のビットレートを 記 した。<br />

これらの 参 考 値 は 良 く 調 整 されたオフライン 処 理 によるエンコーダを 用 いた 結 果 であり、 実 際 の<br />

放 送 用 リアルタイムエンコーダを 用 いた 確 認 が 必 要 であろう。 一 方 、 放 送 開 始 および 放 送 開 始 後 の<br />

エンコーダ 技 術 の 進 歩 により 参 考 値 よりも 少 ないビットレートで 音 声 品 質 基 準 を 満 足 することも 期<br />

待 される。<br />

一 方 、モード 3 については、モード 1、2 に 比 較 して 限 定 的 な 音 質 であることを 視 聴 者 に 提 示 する<br />

ことが 主 目 的 であるため、 定 量 的 な 指 針 は 特 に 設 けず、 事 業 者 間 の 合 意 にもとづき、 各 事 業 者 の 判<br />

断 により 付 与 されることを 想 定 する。なお、 上 述 の 理 由 により、BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 では<br />

モード 3 は 運 用 しない。<br />

- 135 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

表 2-1 「 音 質 表 示 」の 割 り 当 てと 符 号 化 音 声 品 質<br />

音 質 表 示 音 声 品 質 名<br />

( 注<br />

称 1)<br />

符 号 化 音 声 品 質 基 準<br />

00 Reserve<br />

01 モード 1 現 行 の 衛 星 標 準 テレビ 放 送 の B モ<br />

ードに 相 当 する 音 声 品 質<br />

10 モード 2<br />

( 注<br />

モード 1 以 外 の 音 声 品 質 3) でモ<br />

ード 3 に 分 類 しないもの<br />

11 モード 3 モード 1、2 に 比 べて 限 定 的 な 音 声<br />

品 質<br />

備 考<br />

参 考 ビットレート<br />

192kbps ~ 256kbps/<br />

ステレオ 以 上<br />

( 注 2)<br />

事 業 者 間 の 合 意 にも<br />

とづく 各 事 業 者 判 断<br />

による 付 与 を 想 定<br />

( 例 :32kHz 未 満 の<br />

サンプリング 周 波 数 )<br />

BS/ 広 帯 域 CS では<br />

運 用 しない<br />

( 注 1)ここでは 便 宜 的 にモード 1 音 声 品 質 、モード 2 音 声 品 質 、モード 3 音 声 品 質 と 呼 ぶ。 実<br />

サービスにおいては 別 途 名 称 が 規 定 され 得 る。<br />

( 注 2)モード 1 音 声 品 質 は 以 下 の 理 由 により 192kbps~256kbps/ステレオ 以 上 で 検 討 すること<br />

が 望 ましい。<br />

・ARIB で 実 施 した 主 観 評 価 試 験 ( 平 成 10 年 6 月 )の 結 果 、 次 のことがいえる。ビットレート<br />

が 高 くなるにつれて 音 質 が 向 上 する。192kbps/ステレオの 音 質 は、ほぼ 原 音 と 区 別 できな<br />

い 音 質 である。<br />

・ITU-R 勧 告 の 放 送 用 / 素 材 伝 送 用 (MPEG-1 レイヤ 2 符 号 化 )のビットレートから、 放 送 用 レ<br />

ートの 約 1.5 倍 以 上 のレートの 検 討 が 適 切 である。<br />

( 注 3) 以 下 の 音 声 品 質 基 準 を 適 用 した 場 合 の 参 考 ビットレートは 次 のとおりである。<br />

音 声 品 質 基 準<br />

ITU-R 規 定 の 放 送 音 質<br />

参 考 ビットレート<br />

144kbps/ステレオ 以 上<br />

- 136 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

第 3 章 音 声 パラメータの 切 替 え<br />

本 規 定 は、 自 局 から 送 出 される 同 一 サービス ID 内 の 音 声 ストリームのパラメータを 変 更 する 場 合<br />

に 適 用 する。 具 体 的 には、 以 下 のパラメータの 変 更 を 対 象 とする。<br />

・ サンプリング 周 波 数<br />

・ ビットレート<br />

・ チャンネル 構 成<br />

・ 音 声 モード<br />

本 規 定 に 関 し、 前 提 となる 考 え 方 は 以 下 のとおりである。<br />

・ 音 声 パラメータの 切 替 えは、 音 声 エンコーダに 0.5 秒 以 上 の 無 音 を 入 力 した 状 態 で 行 われる<br />

こと。なお、 将 来 的 には 無 音 時 間 を 短 くできる 可 能 性 を 考 慮 すること。<br />

・ 音 声 エンコーダの 実 現 方 法 については 言 及 しない。<br />

・ 音 声 デコーダは、そのデコーダが 扱 う 最 大 チャンネル 数 分 のバッファ 容 量 を 装 備 しているこ<br />

ととし、 各 音 声 パラメータの 切 替 えはバッファ 全 体 を 制 御 して 行 うこと。ただし、 定 常 状 態 で<br />

は、その 音 声 パラメータで 規 定 されるバッファ 量 に 対 する 制 御 ・ 監 視 (オーバーフロー、アン<br />

ダーフロー、 等 )を 行 う。<br />

・ 受 信 機 側 の 規 定<br />

- バッファのアンダーフローを 許 す。<br />

- バッファが 空 になった 場 合 、 無 音 を 出 力 する。( 必 要 があれば 直 前 からフェードアウトす<br />

る。)<br />

- バッファが 空 になった 場 合 、 所 定 の 符 号 化 音 声 データを 受 信 後 、デコード 処 理 を 再 開 する。<br />

(1) サンプリング 周 波 数 の 切 替 え<br />

サンプリング 周 波 数 を 切 り 替 える 場 合 、デコーダ 側 は 基 準 クロックを 変 更 することになるた<br />

め、ある 時 間 の 過 渡 的 な 不 安 定 状 態 を 生 じる。 現 状 では、この 場 合 0.5 秒 の 無 音 を 挿 入 するこ<br />

とで 十 分 かどうか 不 明 であるため、 運 用 には 十 分 留 意 しなければならない。<br />

(2) ビットレートの 切 替 え<br />

エンコーダ 側 で 適 切 なバッファ 制 御 を 行 うことでシームレスな 切 替 えを 行 うことが 可 能 であ<br />

る。ただし、ビットレートの 切 替 えにともない 符 号 化 遅 延 量 が 変 わる 場 合 等 々で、バッファ 制<br />

御 が 適 切 に 維 持 できない 恐 れのある 場 合 は、 次 項 の c)その 他 パラメータの 切 替 え に 従 うべき<br />

である。<br />

- 137 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

(3) その 他 パラメータの 切 替 え<br />

(a) エンコーダは、エンコーダバッファ、デコーダバッファの 蓄 積 されているストリームデータ<br />

量 が 0 になるまで 待 った 後 、 音 声 パラメータを 変 更 し、エンコード 処 理 を 再 開 する。 再 開 後 、<br />

エンコーダバッファに 設 定 したデータ 量 だけ 符 号 化 音 声 ストリームを 蓄 積 した 後 、デコーダに<br />

音 声 ストリームを 送 る。<br />

MPEG-2 Systems を 用 いて 伝 送 されることを 考 慮 すると、 再 開 されたストリームの 最 初 のフ<br />

レームには 必 ず PTS をつけるべきである。また、パラメータの 切 替 えをデコーダが 確 実 に 認 識<br />

するため、 前 パラメータのストリームとの 連 続 性 を 仮 定 して 導 かれる 後 続 のストリームの PTS<br />

と、 実 際 に 伝 送 されるストリームに 付 けられる PTS とのギャップが 3 フレーム 以 上 になるよう<br />

にすべきである。<br />

(b) デコーダは、デコーダインプットバッファの 音 声 ストリーム 量 が 0 になった 場 合 、デコード<br />

処 理 を 停 止 し、ミュート 処 理 を 行 う。デコーダインプットバッファに 音 声 ストリームが 存 在 し、<br />

ADTS(Audio_Data_Transport_Stream: 音 声 データ 伝 送 ストリーム)フレームヘッダが 見 つ<br />

けられた 場 合 、インプットバッファに adts_buffer_fullness フィールドに 示 されたストリーム<br />

量 が 蓄 積 されるのを 待 って、 新 たな 音 声 パラメータ 情 報 にもとづきデコード 処 理 を 再 開 する。<br />

(オーバーラップ 処 理 なので、2 フレームのデコード 処 理 後 ) 復 号 音 声 信 号 が 求 められた 時 点<br />

で、ミュートを 解 除 し、 出 力 する。<br />

ただし、 実 際 には 上 記 モデルで 生 成 されたストリームは MPEG-2 Systems で 伝 送 され、デコ<br />

ーダではシステムバッファおよび PTS を 用 いてのバッファ 制 御 が 行 われる。この 場 合 、デコー<br />

ダは 上 記 エレメンタリーストリームのレベルで 想 定 したデコーダバッファの 空 が 検 出 できると<br />

は 限 らなくなる。このような 場 合 には、デコーダはパラメータ 切 替 後 の 最 初 のオーディオフレ<br />

ームに 付 される PTS とシステムクロックとの 情 報 からストリームの 非 連 続 性 を 検 出 することに<br />

よってパラメータの 切 替 えを 認 識 することができる。<br />

音 声 パラメータ 切 替 シーケンスの 理 解 するための 参 考 として、 図 3-1 に 音 声 パラメータの 切 替 え<br />

のフロー、 図 3-2 に 音 声 パラメータ 切 替 えのタイムチャートを 示 す。<br />

- 138 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

1. 定 常 状 態<br />

蓄 積 されているストリ<br />

ーム 量 の 和 : 一 定 値 ( 注 )<br />

Encoder<br />

Decoder<br />

Buffer<br />

Buffer<br />

( 注 )ストリーム 量 の 和 は、 最 大 ビットレートに 合 わせて、 最 大 6144bit/ch までの 値 に 設 定 される。<br />

2. エンコーダは 処 理 を 停 止 する。<br />

⇒エンコーダバッファ、デコーダバッファに 蓄 積 されたストリーム 量 が 低 減 する。<br />

Encoder<br />

Buffer<br />

Buffer<br />

Decoder<br />

3. エンコーダバッファ、デコーダバッファに 蓄 積 されたストリーム 量 が 0 になる。<br />

Encoder<br />

Buffer<br />

Buffer<br />

Decoder<br />

4. エンコーダは 新 しいパラメータで 処 理 を 再 開 し、エンコーダバッファに 設 定 した 量 のストリー<br />

ムを 蓄 積 した 後 、 音 声 ストリームをデコーダに 送 る。<br />

(この 間 、デコーダはデコード 処 理 を 停 止 し、ミュート 処 理 を 行 う。)<br />

Encoder<br />

Buffer<br />

Buffer<br />

Decoder<br />

5. エンコーダバッファ、デコーダバッファに 蓄 積 されたストリーム 量 が 一 定 量 になる。<br />

⇒デコーダは 新 しいパラメータで、デコード 処 理 を 再 開 する。<br />

⇒PTS に 示 された 時 点 で、ミュートを 解 除 し、 復 号 音 声 信 号 を 出 力 する。<br />

Encoder<br />

Buffer<br />

Buffer<br />

Decoder<br />

図 3-1 音 声 パラメータの 切 替 えのフロー<br />

- 139 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 付 属<br />

エ<br />

ン<br />

コ<br />

ー<br />

ダ<br />

バ<br />

ッ<br />

フ<br />

ァ<br />

Max.<br />

デ<br />

コ<br />

ー<br />

ダ<br />

バ<br />

ッ<br />

フ<br />

ァ<br />

Max.<br />

時 間<br />

ミュート 処 理<br />

エンコーダバッファが 空 に。<br />

エンコーダからデコーダに<br />

エンコーダ 処 理 を 停 止<br />

データ 転 送<br />

デコーダバッファも 空 に。<br />

デコーダ 処 理 を 再 開 。<br />

デコーダ 処 理 を 停 止 。<br />

エンコーダ 処 理 再 開 。<br />

図 3-2 音 声 パラメータ 切 替 えのタイムチャート<br />

- 140 -


解 説<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説<br />

解 説 1 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 条 件 策 定 の 考 え 方<br />

以 下 に MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 音 声 符 号 化 の 制 約 条 件 を 定 めるに 際 して 考 慮 した 事 項 を 解<br />

説 する。<br />

(1) 入 力 音 声 フォーマット<br />

( 注<br />

音 声 モードについては、 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 ) に 関 する 総 務 省 告 示 ( 平 成 15 年 第 38 号 )<br />

にその 記 述 があるが、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

及 び 地 上 デジタル 音 声 放 送 では 規 定 されていない。これは 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジ<br />

タル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 及 び 地 上 デジタル 音 声 放 送 の 音 声 符 号 化 方 式 として 採 用 した<br />

MPEG-2 AAC 規 格 に 音 声 モードを 明 示 する 規 定 がないためである。しかしながら、 狭 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 に 関 する 規 定 との 連 続 性 を 考 慮 し、さらに 想 定 されるサービスを 再 検 討 した 結 果 、 可 能 な<br />

音 声 モードとして 5.1 章 に 示 す 音 声 モードを 列 記 した。なお、 符 号 化 モードとの 関 係 については 5.2.3<br />

章 の 規 定 に 従 うものとする。<br />

ただし、 実 際 のニーズを 考 慮 してある 程 度 音 声 モードを 絞 り 込 むことは、 運 用 面 ( 放 送 事 業 者 )、<br />

コスト 面 ( 受 信 機 )ならびにサービス 面 ( 視 聴 者 )においてメリットとなると 考 えられる。 当 面 の<br />

サービスのニーズを 考 慮 した 結 果 、 推 奨 音 声 モードとして 5.1 章 に 示 す 音 声 モードを 規 定 すること<br />

とした。<br />

( 注 )「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 する、<br />

12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 に<br />

よる 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 をいう。<br />

(2) 主 要 パラメータ<br />

ビットストリーム 形 式 は、 放 送 応 用 であることから、フレーム 毎 にヘッダを 持 つ ADTS 形 式 を 採<br />

用 した。ADTS ヘッダの 制 約 条 件 については 後 述 。<br />

プロファイルについては、 以 下 の 点 を 考 慮 した 結 果 、 当 初 BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 方 式 と<br />

して LC プロファイルを 採 用 することとした。<br />

(a) ARIB で 実 施 した AAC 音 質 評 価 試 験 ( 平 成 10 年 6 月 )の 結 果 、LC および SSR プロファイ<br />

ルにおいて 144kbps/2ch 以 上 で ITU-R の 放 送 品 質 基 準 を 満 たす、すなわち BS/ 広 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 の 要 求 音 質 を 満 たすことが 確 認 された。<br />

- 141 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説<br />

(b) SSR プロファイルは、そのプロファイルに 特 有 な 機 能 が BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 サー<br />

ビスでは 有 効 でないことが 指 摘 された。<br />

(c) BSデジタル 放 送 開 始 の2000 年 以 降 において、LCプロファイルはエンコーダの 最 適 化 および<br />

技 術 的 進 歩 により 音 質 向 上 の 可 能 性 があることが 指 摘 された。<br />

(d) 2000 年 のBSデジタル 放 送 開 始 を 必 須 条 件 と 考 えた 場 合 に、LCプロファイルはエンコーダ、<br />

受 信 機 ともに 開 発 可 能 であるが、MAINプロファイルでは 困 難 であることが 指 摘 された。<br />

(e) チップ 単 体 のコストを 考 えた 場 合 にMAINとLCではかなり 大 きな 差 がある。<br />

(f) MAIN プロファイルには、 解 決 すべき 技 術 的 課 題 がある。<br />

地 上 デジタルテレビジョン 放 送 および 地 上 デジタル 音 声 放 送 においても、 上 記 の 理 由 および BS<br />

/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 方 式 との 整 合 性 の 観 点 から LC プロファイルを 採 用 することとした。<br />

最 大 ビットレートは、 特 にデジタル 放 送 方 式 としては 制 約 しない。AAC 方 式 の 規 格 上 の 最 大 値 は<br />

サンプリング 周 波 数 48kHz の 場 合 288kbps/ch となる。<br />

(3) AAC ADTS 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

ADTS の 誤 り 耐 性 強 化 のため、Cyclic Redundancy Check(CRC)データ、すなわち ADTS ヘッ<br />

ダに 続 く adts_error_check を 必 ずつけることとする。そのため、protection_absent=’0’で 運 用 する。<br />

CRC の 処 理 手 順 については AAC 規 格 に 規 定 されているが、 明 確 化 のため、 参 考 資 料 1 に 示 す。<br />

Sampling_frequency_index については、 第 2 章 に 規 定 された 3 種 類 の 周 波 数 に 加 え、いわゆる<br />

低 サンプリング 周 波 数 として 24kHz、22.05kHz および 16kHz の 3 種 類 を 追 加 している。(ただし<br />

BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 においては 第 2 章 に 規 定 された 3 種 類 の 周 波 数 に 限 る)<br />

地 上 デジタルテレビジョンにおける 部 分 受 信 や、 地 上 デジタル 音 声 放 送 においては 伝 送 路 上 の 制<br />

約 から 低 ビットレートでの 音 声 伝 送 のニーズが 挙 げられていた。そのため 平 成 11 年 3 月 に ARIB に<br />

て「MPEG-2 AAC 低 ビットレート 符 号 化 音 質 評 価 実 験 」が 実 施 され、それによってビットレート<br />

144kbps/2ch(LC プロファイル) 未 満 、サンプリング 周 波 数 32kHz 未 満 における 音 声 サービスの<br />

可 能 性 が 示 唆 された。また 同 趣 旨 の 実 験 が MPEG でも 実 施 されている。 低 サンプリング 周 波 数 の 追<br />

加 はこれらの 実 験 結 果 を 考 慮 の 上 行 われている。<br />

平 均 ビットレートを 固 定 とするため、adts_buffer_fullness 値 のうち、0x7FF( 可 変 ビットレート<br />

を 示 す)を 禁 止 とする。<br />

ADTS 形 式 では 1 つのヘッダで 最 大 4 個 の raw_data_block()を 管 理 できるが、1 つのヘッダで 管<br />

理 する 単 位 を 大 きくすると (1)ヘッダの 損 失 による 悪 影 響 が 大 きくなる、(2)CRC の 単 位 でもあるた<br />

め、1 つの 誤 りに 対 する 悪 影 響 がやはり 大 きい、などのデメリットを 生 じる。よって、1 ヘッダで 管<br />

理 する raw_data_block()の 個 数 は 1 で 運 用 することとする。<br />

(4) 音 声 ストリームの 構 成 ・ 多 重 方 法<br />

- 142 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説<br />

音 声 モードについては、 入 力 モードと 符 号 化 モードとの 対 応 について 明 確 な 規 定 が 必 要 と 考 えら<br />

れる。そのため、AAC 規 格 をベースに、ADTS の 構 成 方 法 について 一 部 デジタル 放 送 独 自 の 規 定 を<br />

設 けることとした。<br />

入 力 音 声 モードによって 1ADTS とするか 複 数 ADTS を 構 成 するかの 判 断 は、 主 に 同 時 再 生 のニ<br />

ーズの 有 無 により 行 った。 例 えば 2 音 声 の 伝 送 では、 同 時 再 生 が 要 求 される 場 合 は 1ADTS 構 成 で<br />

あるデュアルモノモードとするが、 同 時 再 生 の 要 求 がない 場 合 には 2ADTS とすることも 可 能 であ<br />

る。<br />

Program Configuration Element(PCE)はチャンネル 構 成 とダウンミックス 係 数 を 伝 送 するため<br />

だけに 使 用 し、 構 成 ビットは ADTS ヘッダと 矛 盾 しないようにしなければならない。ADTS ヘッダ<br />

の channel_configuration ビットが 0 の 場 合 は、PCE を 解 読 することで、 意 図 する 再 生 状 態 を 正 確<br />

に 表 現 することができる。<br />

(5) マルチチャンネル/2 チャンネルの 互 換 性<br />

地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 および 高 度 BS/ 広 帯 域 CS デジタ<br />

ル 放 送 用 受 信 機 としては、マルチチャンネルステレオの 再 生 が 可 能 な 受 信 機 のほか、2 チャンネル<br />

ステレオまでが 再 生 可 能 なものも 出 回 ることが 十 分 に 予 想 される。このような 状 況 においては、マ<br />

ルチチャンネルサービス 実 施 の 際 の 2 チャンネル 対 応 受 信 機 への 互 換 性 の 問 題 を 十 分 考 慮 する 必 要<br />

がある。<br />

マルチチャンネル/2 チャンネル 互 換 性 確 保 のために、 取 り 得 る 手 法 として 大 きく (1)マルチチャ<br />

ンネル/2 チャンネルサイマルキャスト、(2) 受 信 機 側 でのマルチチャンネル→2 チャンネルダウン<br />

ミックス、の 2 つが 考 えられる。 従 来 の 5.1 チャンネルまでのデジタル 放 送 サービスでは、 多 少 受<br />

信 機 (デコーダ)の 負 担 増 にはなるが、 送 信 側 で 1 ストリームのみ 送 出 すればよく、その 結 果 ビッ<br />

トレートの 効 率 化 が 図 れる(2)の 考 え 方 を 原 則 として 採 ることとした。ただし、 制 作 者 側 の 意 図 によ<br />

りサイマルキャスト 実 施 の 要 望 がある 場 合 は、その 手 法 も 採 用 できることとした。なお、 高 度 BS<br />

/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 では、 音 声 モードが 最 大 24 チャンネル(3/3/3-5/2/3-3/0/0.2)となり、 受 信<br />

機 (デコーダ)の 負 担 が 相 対 的 に 高 くなることが 想 定 される。そのため、2 チャンネルサイマルキ<br />

ャストの 運 用 については、サービス 開 始 時 の 技 術 動 向 を 配 慮 して 別 途 運 用 検 討 が 望 まれる。<br />

AAC 規 定 では、5 チャンネル(3/2)のときのみ、PCE を 用 いてダウンミックス 係 数 を 送 出 する<br />

ことが 可 能 となっているため、その 手 法 をそのまま 採 用 することとした。 一 方 、 高 度 BS デジタル<br />

放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 については、5.1 チャンネルを 超 えるマルチチャンネル 音 声 の<br />

ダウンミックスを 考 慮 する 必 要 があり、 検 討 の 結 果 、3 次 元 マルチチャンネル 音 声 (5.1 チャンネル<br />

を 超 えるマルチチャンネル 音 声 のうち、 上 層 および 下 層 に 割 り 当 てチャンネルが 存 在 する 音 声 モー<br />

ド)について、DSE を 用 いたダウンミックス 係 数 の 送 出 手 法 を 規 定 した。<br />

5.1 チャンネルを 超 えるマルチチャンネルから 2 チャンネルへダウンミックスする 場 合 、5.1 チャ<br />

- 143 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説<br />

ンネルへダウンミックスした 後 に、2 チャンネルステレオにダウンミックスするような 処 理 では、<br />

前 方 の 定 位 が 変 わる 場 合 があり 避 けるべきである。<br />

- 144 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説<br />

解 説 2 音 声 モードの 表 記 法 について<br />

高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 において 5.1 チャンネルを 超 えるマルチチ<br />

ャンネル 音 声 を 規 定 するにあたり、 従 来 の 表 記 法 では 表 現 できない 3 次 元 配 置 のスピーカシステム<br />

に 対 応 し、かつ 従 来 表 記 法 との 連 続 性 を 考 慮 した 音 声 モードの 表 記 法 を 検 討 した。 本 解 説 では、 本<br />

規 格 文 書 内 で 使 用 される 音 声 モードの 表 記 法 について 解 説 する。<br />

(1) 音 声 モードの 表 記 法<br />

上 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 )- 中 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 )- 下 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 ).LFE<br />

各 層 内 の 前 方 、 側 方 、 後 方 の 割 り 当 てチャンネル 数 を“/”で 結 び、 各 層 を“-”で 結 び 表 記 する。<br />

LFE の 割 り 当 てチャンネルがある 場 合 、 最 後 に“.LFE 数 ”として 表 記 する。ただし、 割 り 当 てチ<br />

ャンネルがない 層 は 0 として 表 記 する。<br />

例 :2/0/0-2/0/2-0.1=2 上 層 前 方 +2 中 層 前 方 +2 中 層 後 方 +1LFE<br />

A) 中 層 だけによる 音 声 モードの 場 合 、 以 下 に 示 すように 簡 略 化 して 表 記 する。<br />

(ア) 上 層 および 下 層 の 割 り 当 てチャンネルがない 場 合<br />

中 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 ).LFE と 表 記 する。<br />

例 :3/2/2.1=3 中 層 前 方 +2 中 層 側 方 +2 中 層 後 方 +1LFE<br />

(イ) 中 層 の 割 り 当 てチャンネルだけの 場 合 に 加 え、さらに 側 方 のチャンネルがない 場 合<br />

中 層 ( 前 方 / 後 方 ).LFE と 表 記 する。<br />

例 :3/1=3 中 層 前 方 +1 中 層 後 方<br />

3/2.1=3 中 層 前 方 +2 中 層 後 方 +1LFE<br />

B) LFE の 表 記 について<br />

LFE への 割 り 当 てチャンネルが 1 の 場 合 、“+LFE”と 表 記 する 場 合 がある。<br />

例 :3/2.1=3/2+LFE==3 中 層 前 方 +2 中 層 後 方 +1LFE<br />

(2) 文 章 中 で 使 用 する 音 声 モードの 表 記 法<br />

全 帯 域 チャンネル 数 .LFE 数<br />

と 表 記 する 場 合 がある。<br />

例 :5/0/2.1=7.1 または 7.1ch<br />

例 :3/2+LFE=3/0/2.1=5.1 または 5.1ch<br />

- 145 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 解 説<br />

解 説 3 3 次 元 配 置 の 音 声 モードのダウンミックス 係 数 について<br />

以 下 に 3 次 元 配 置 の 音 声 モードを 送 出 する 場 合 に、 送 出 可 能 なダウンミックス 係 数 a,k,m の 意 味<br />

を、 想 定 されるダウンミックス 式 とともに 示 す。<br />

表 1<br />

5.1 チャンネルへのダウンミックス 係 数 インデックス<br />

ダウンミックス 式<br />

R3D_Downmi<br />

x_to_5.1_Gain<br />

_idx (a)<br />

0~4 リザーブ リザーブ リザーブ<br />

R3D_Chan<br />

nel_configu<br />

ration<br />

5<br />

⎛ 1 ⎛ 1<br />

⎞⎞<br />

L = a ⎜FL+ ( FLc+SiL ) +k ⎜TpFL+ ( TpSiL)<br />

+ BtFL⎟⎟<br />

⎝ 2 ⎝ 2<br />

⎠⎠<br />

⎛ 1 ⎛ 1<br />

⎞⎞<br />

R = a ⎜FR+ ( FRc+SiR ) +k ⎜TpFR+ ( TpSiR ) +BtFR ⎟⎟<br />

⎝ 2 ⎝ 2<br />

⎠⎠<br />

⎛ 1 ⎛ 1<br />

⎞⎞<br />

C = a ⎜FC+ ( FLc+FRc ) +k ⎜TpFC+ ( TpC ) +BtFC⎟⎟<br />

⎝ 2 ⎝ 2<br />

⎠⎠<br />

⎛ 1 ⎛ 1 1 ⎞⎞<br />

LS = a ⎜BL+ ( SiL+BC ) +k ⎜TpBL+ ( TpSiL+TpBC ) + TpC<br />

2 2<br />

2<br />

⎟⎟<br />

⎝<br />

⎝<br />

⎠⎠<br />

⎛ 1<br />

⎛ 1 1 ⎞⎞<br />

RS = a ⎜BR+ ( SiR+BC ) +k ⎜TpBR+ ( TpSiR+TpBC ) + TpC<br />

2<br />

2<br />

2<br />

⎟⎟<br />

⎝<br />

⎝<br />

⎠⎠<br />

1<br />

LFE= ( LFE1+LFE2)<br />

2<br />

2 2<br />

a = ,<br />

3 3<br />

1 1 1<br />

k = 1, , ,<br />

2 2 2 2<br />

00:a= 2<br />

3<br />

01:a= 2 3<br />

10: 未 定 義<br />

11: 未 定 義<br />

R3D_Downm<br />

ix_to_5.1_Ma<br />

trix_idx (k)<br />

00:k=1<br />

01:k= 1 2<br />

10:k= 1 2<br />

11:k= 1<br />

2 2<br />

6~127 リザーブ リザーブ リザーブ<br />

表 2<br />

2チャンネルステレオへのダウンミックス 係 数 インデックス<br />

ダウンミックス 式<br />

R3D_Downmi<br />

x_to_2_Gain_i<br />

dx (a)<br />

R3D_Downm<br />

ix_to_2_Matr<br />

ix_idx (k)<br />

0~4 リザーブ リザーブ リザーブ リザーブ<br />

R3D_Chan<br />

nel_configu<br />

ration<br />

5 ⎧ 2 1 1 1 ⎫ 00:a= 1 FL+ FLc+ m(FC)+ FRc+TpFL+ TpFC+BtFL+ BtFC+<br />

5 5 2 2<br />

⎪<br />

⎪<br />

19<br />

L= a ⎨<br />

⎬<br />

⎪ ⎛ 1 1 1 ⎞<br />

k SiL+BL+ BC+TpSiL+ TpC+TpBL+ TpBC ⎪ 01:a= 2<br />

⎪ ⎜<br />

⎟<br />

⎩ ⎝ 2 2 2 ⎠ ⎪⎭<br />

19<br />

⎧ 2 1 1 1 ⎫ 10:a= 2 FR+ FRc+ m(FC)+ FLc+TpFR+ TpFC+BtFR+ BtFC+<br />

5 5 2 2 ⎪⎪⎬⎪<br />

⎪<br />

19<br />

R= a ⎨<br />

⎪ ⎛ 1 1 1 ⎞<br />

k SiR+BR+ BC+TpSiR+ TpC+TpBR+ TpBC<br />

11:a= 2 2<br />

⎪ ⎜<br />

⎟<br />

⎩ ⎝ 2 2 2 ⎠ ⎪ ⎭<br />

19<br />

a= 1 2 2 2 2<br />

, , ,<br />

19 19 19 19<br />

k = 1,<br />

1 1 1<br />

, ,<br />

2 2 2 2<br />

m = 1,<br />

1<br />

2<br />

00:k=1<br />

01:k= 1 2<br />

10:k= 1 2<br />

11:k= 1<br />

2 2<br />

R3D_Downm<br />

ix_to_2_Reinf<br />

orce_idx (m)<br />

0:m= 1 2<br />

1:m=1<br />

6~127 リザーブ リザーブ リザーブ リザーブ<br />

- 146 -


参 考 資 料<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料<br />

参 考 資 料 1 MPEG-2 AAC ADTS(Audio Data Transport Stream)における CRC<br />

(Cyclic Redundancy Check)の 処 理 手 順<br />

本 参 考 資 料 は MPEG-2 AAC 規 格 (ISO/IEC 13818-7)の ADTS における CRC の 処 理 手 順 の 明 確<br />

化 を 目 的 としている。 本 参 考 資 料 に 記 載 された 解 釈 で 問 題 ないことが MPEG 北 京 会 合 (2000 年 7<br />

月 )でも 確 認 され、 当 会 合 の 決 議 書 (Resolution)2.5.9 章 に 明 記 されている。<br />

MPEG-2 AAC 規 格 では、CRC の 処 理 手 順 として、 以 下 のように 記 述 されている。<br />

adts_error_check()<br />

CRC error detection data generated as described in ISO/IEC 11172-3, subclause<br />

2.4.3.1 (table 1.7)<br />

The following bits are protected and fed into the CRC algorithm in order of their<br />

appearance:<br />

all bits of the headers<br />

first 192 bits of any<br />

single_channel_element (SCE)<br />

channel_pair_element (CPE)<br />

coupling_channel_element (CCE)<br />

low frequency enhancement channel (LFE)<br />

In addition, the first 128 bits of the second individual_channel_stream in the<br />

channel_pair_element must be protected. All information in any program<br />

configuration element or data element must be protected.<br />

For any element where the specified protection length of 128 or 192 bits exceeds its<br />

actual length, the element is zero padded to the specified protection length for CRC<br />

calculation.<br />

( 訳 )CRC エラー 検 出 データ:ISO/IEC 11172-3 の 2.4.3.1 節 に 記 述 されているように 発 生 される。 以 下 のビットが<br />

プロテクトされ、 出 現 順 に CRC アルゴリズムへ 入 力 される:<br />

ヘッダの 全 てのビット<br />

あらゆる SCE, CPE, CCE, LFE の 先 頭 の 192 ビット<br />

さらに、CPE の 2 番 目 の ICS の 先 頭 の 128 ビットがプロテクトされなければいけない。<br />

あらゆる PCE あるいは Data element のすべての 情 報 もプロテクトされなければいけない。128 あるいは 192<br />

のプロテクト 長 が 実 際 の 長 さを 超 えるあらゆるエレメントでは、そのエレメントは CRC の 計 算 のためにプロ<br />

テクト 長 までゼロ 詰 めされる。<br />

解 釈 が 難 しい 例 として、CPE の 長 さが 192 ビット 未 満 で、なおかつ 同 CPE の 2 番 目 の ICS が 128<br />

ビット 未 満 である 場 合 のゼロ 詰 めの 方 法 が 挙 げられる。<br />

結 論 からいえば、<br />

・ まずCPE の 先 頭 から 処 理 し、192 ビット 未 満 であれば 0 で 調 整 して 192 ビットとする。<br />

・ 引 き 続 き、 同 CPE の 2 番 目 の ICS の 先 頭 から 処 理 し、128 ビット 未 満 であれば 0 で 調 整 し<br />

- 147 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料<br />

て 128 ビットとする。<br />

すなわち、 補 填 される 0 のビット 数 は、 合 わせて<br />

(192 - CPE 長 )+(128 – 2 番 目 の ICS 長 )ビット<br />

となる。<br />

--- +-------+


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料<br />

参 考 資 料 2 ISO/IEC 13818-1 AMD 6 の 概 要 (AAC 用 システムバッファ 関 連 )<br />

MPEG-2 Systems(ISO/IEC 13818-1)では、 音 声 および 映 像 のデコードに 必 要 なシステムバッ<br />

ファサイズを 規 定 している。このバッファサイズは 音 声 / 映 像 符 号 化 に 用 いられる 符 号 化 方 式 に 対<br />

応 して 規 定 されているが、これまで AAC 用 システムバッファの 規 定 が 不 明 確 であったことが 1998<br />

年 7 月 の MPEG ダブリン 会 合 にて 指 摘 され、それに 対 応 して MPEG-2 Systems AMD 6<br />

(Amendment 6、 国 際 標 準 改 訂 6 版 )が 発 行 された。<br />

( 注 : 現 在 、AMD 6 は ISO/IEC 13818-1:2000 として MPEG-2 Systems 規 格 本 体 に 統 合 されてい<br />

るが、ここでは 便 宜 上 AMD 6 と 呼 ぶ)<br />

MPEG-2 Systems AMD 6 では、AAC 用 システムバッファサイズおよびリークレートが 4 段 階 (~<br />

2 チャンネル、~8 チャンネル、~12 チャンネル、~48 チャンネル)で 規 定 されている。 具 体 的 な<br />

パラメータは 以 下 のとおりである。<br />

Leak rate(Rxn): Number of Channels Rxn [bps]<br />

1-2 2,000,000<br />

3-8 5,529,600<br />

9-12 8,294,400<br />

13-48 33,177,600<br />

Buffer size(BSn): Number of Channels BSn [bytes]<br />

1-2 3,584<br />

3-8 8,976<br />

9-12 12,804<br />

9-48 51,216<br />

Channels : channels which require their each decoder buffer in this elementary stream n.<br />

日 本 の 地 上 および BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 方 式 では AAC 音 声 ストリームの 最 大 チャンネル<br />

数 を 5.1 チャンネルと 規 定 しているため、AMD 6 の 規 定 によると、3~8 チャンネルに 対 応 したバ<br />

ッファサイズをシステムレイヤで 持 つ 必 要 がある。 具 体 的 にはトータル 9488 バイト(BSn 8,976<br />

バイト+トランスポートバッファ 512 バイト)となる。<br />

- 149 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料<br />

参 考 資 料 3<br />

ISO/IEC 13818-7:2003 への 改 定 に 伴 う 注 意 事 項<br />

MPEG-2 AAC 方 式 (ISO/IEC13818-7)は 1997 年 に 第 1 版 が 策 定 されており、 地 上 デジタル 音<br />

声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 における 音<br />

声 符 号 化 方 式 の 策 定 にあたっては、 当 初 ISO/IEC13818-7:1997 を 参 照 することとしていた。<br />

その 後 、2004 年 2 月 に 本 標 準 規 格 1.5 版 として 衛 星 デジタル 音 声 放 送 における 音 声 符 号 化 方 式 を<br />

追 加 規 定 するに 際 し、ISO/IEC13818-7:2003 の AMD 1 を 部 分 的 に 参 照 した。2004 年 5 月 の 1.6 版<br />

改 定 においては、ISO/IEC13818-7:2003 の 全 体 を 参 照 することとした。これに 伴 い、 以 下 の 注 意 が<br />

必 要 となる。( 注 : 現 在 、 参 照 規 格 は ISO/IEC13818-7:2006 に 更 新 されているが、 本 事 項 は 引 き 続 き 有 効 である)<br />

(1) ISO/IEC13818-7:1997 と ISO/IEC13818-7:2003 の 相 違 点 ( 抜 粋 )<br />

(a) adts_buffer_fullness の 解 釈<br />

ISO/IEC13818-7:1997 では 明 確 な 規 定 はなされていないが、ISO/IEC13818-7:2003 では「チ<br />

ャンネルあたり 換 算 バッファ 残 量 (チャンネルあたり 6144bit)」として 明 記 されている。<br />

(b) Minimum Decoder Input Buffer の 解 釈<br />

ISO/IEC13818-7:1997 では 明 確 な 規 定 はなされていないが、ISO/IEC13818-7:2003 では LFE<br />

分 をデコーダバッファに 持 たないことと 明 記 されている。<br />

(2) 注 意 事 項<br />

1.5 版 以 前 の 本 標 準 規 格 に 基 づき 既 に 製 造 、 運 用 されている 送 出 機 器 には、 必 ずしも<br />

ISO/IEC13818-7:2003 の 解 釈 によらないものが 存 在 している。また、これらの 機 器 の 中 には<br />

ISO/IEC13818-7:2003 準 拠 のための 改 修 が 困 難 なものも 存 在 する。そのため、 参 照 する MPEG-2<br />

AAC 方 式 の 改 版 に 伴 い、 以 下 のとおり 本 標 準 規 格 を 運 用 することとする。<br />

・ 本 標 準 規 格 は、 既 に 1.5 版 以 前 の 版 にもとづき 製 造 、 運 用 されている 機 器 に 遡 って 有 効 に<br />

はならない。<br />

・ 本 標 準 規 格 (1.6 版 ) 改 定 後 に 製 造 、 運 用 される 機 器 については、 参 照 される 国 際 標 準<br />

ISO/IEC13818-7:2003 の 解 釈 に 従 う。ただし、 本 標 準 規 格 1.6 版 の 改 定 後 6 ヶ 月 ( 平 成 16<br />

年 11 月 まで)の 猶 予 を 認 める。<br />

なお、 本 標 準 規 格 に 対 応 したデジタル 放 送 受 信 装 置 (ARIB <strong>STD</strong>-B21 にて 規 定 )の 設 計 にあたっ<br />

ても、 送 出 側 において MPEG-2 AAC 方 式 の 改 版 に 伴 う 両 方 の 解 釈 のストリームが 存 在 することを<br />

十 分 に 考 慮 する 必 要 がある。<br />

- 150 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料<br />

参 考 資 料 4<br />

MPEG-2 AAC 方 式 の 実 装 に 係 わる 留 意 点<br />

本 参 考 資 料 では、MPEG-2 AAC 方 式 で 使 用 される 符 号 化 ツールに 関 する 方 式 上 の 特 徴 および 実 装<br />

上 の 留 意 点 について 解 説 する。<br />

(1) AAC 符 号 化 ツールの 扱 い<br />

MPEG-2 AAC 規 格 では、AAC LC プロファイルで 使 用 可 能 な 符 号 化 ツールとして M/S Stereo、<br />

Intensity Stereo、TNS の 3 種 類 が 規 定 されている。( 注 )LC プロファイルで 使 用 範 囲 外 としてい<br />

る Prediction、Gain Control は 使 用 不 可 、また Coupling Channel は 本 規 格 第 2 部 5.2.2 項 で 使 用<br />

を 禁 止 している。<br />

この 3 種 類 の 符 号 化 ツールのデコーダでの 扱 いは、AAC 規 格 によれば「ビットストリームに 従 う」、<br />

すなわち 入 力 ビットストリーム 中 にいずれの 符 号 化 ツールが 使 用 されている 場 合 でもそれに 従 って<br />

デコードを 行 うことと 規 定 されている。デコーダの 設 計 ・ 実 装 にあたっては、この 規 定 に 留 意 する<br />

必 要 がある。<br />

(2)TNS<br />

TNS は、その 復 号 処 理 に 大 きな 処 理 数 が 必 要 となる 可 能 性 のあるツールであり、デコーダの 設 計 ・<br />

実 装 にあたっては 留 意 が 必 要 である。LC プロファイルでは、 例 えば long window 時 の TNS 最 大 フ<br />

ィルタ 次 数 が 12 に 制 限 されているなど、Main プロファイル(フィルタ 次 数 20)に 比 べて 制 限 がな<br />

されているが、それでも 大 きな 処 理 数 を 必 要 とする 可 能 性 がある。TNS 復 号 フィルタ 処 理 数 に 直 接<br />

関 連 する 事 項 として、(1)フィルタ 数 、(2)フィルタの 次 数 、(3)フィルタの 長 さ、(4)チャンネル 数 が<br />

ある。<br />

また、 固 定 小 数 点 演 算 を 行 うデコーダ DSP の 場 合 、フィルタによるオーバーフロー、アンダーフ<br />

ローを 避 けるために scaling level を 大 きく 取 ると、 所 要 の 演 算 精 度 を 確 保 できない(TNS による 音<br />

質 改 善 を 効 果 的 に 働 かせることができない) 場 合 がある。よって、デコーダシステム 作 成 者 はフィ<br />

ルタによるオーバーフロー、アンダーフローに 留 意 して 設 計 ・ 実 装 を 行 う 必 要 がある。<br />

(3)ハフマンデコード<br />

ハフマンデコード 処 理 量 はビットレートが 高 くなるにつれて 増 大 する 傾 向 がある。<br />

デコーダの 設 計 ・ 実 装 に 当 たっては AAC 規 格 のバッファモデルを 基 準 として 理 論 的 な 最 大 瞬 時 レ<br />

ートを 考 慮 した 設 計 が 必 要 になる。<br />

また、エンコーダにおいては、 比 較 的 高 ビットレートの 場 合 、 最 大 瞬 時 レートが 突 出 しない 設 計 ・<br />

実 装 上 の 留 意 が 望 まれる。<br />

- 151 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 2 部 参 考 資 料<br />

< 余 白 ><br />

- 152 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

第 3 部<br />

伝 送 信 号 の 多 重 化 方 式


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

第 3 部 伝 送 信 号 の 多 重 化 方 式<br />

目<br />

次<br />

第 1 章 一 般 事 項 ...........................................................................................................................155<br />

1.1 目 的 ....................................................................................................................................155<br />

1.2 適 用 範 囲 .............................................................................................................................155<br />

1.3 引 用 文 書 .............................................................................................................................155<br />

1.3.1 準 拠 文 書 ......................................................................................................................155<br />

1.4 用 語 ..................................................................................................................................155<br />

1.4.1 定 義 .............................................................................................................................155<br />

1.4.2 略 語 .............................................................................................................................156<br />

第 2 章 多 重 化 方 式 .......................................................................................................................159<br />

2.1 TS パケットによる 伝 送 .....................................................................................................159<br />

2.1.1 符 号 化 信 号 ...................................................................................................................159<br />

2.1.2 伝 送 制 御 信 号 ...............................................................................................................160<br />

2.1.3 緊 急 警 報 信 号 ...............................................................................................................161<br />

2.2 TLV パケットによる 伝 送 ...................................................................................................161<br />

2.2.1 符 号 化 信 号 ...................................................................................................................161<br />

2.2.2 伝 送 制 御 信 号 ...............................................................................................................163<br />

第 3 章 多 重 信 号 形 式 ...................................................................................................................165<br />

3.1 PES パケット.....................................................................................................................165<br />

3.2 セクション 形 式 ..................................................................................................................166<br />

3.3 TS パケット .......................................................................................................................167<br />

3.4 IP パケット ........................................................................................................................168<br />

3.5 TLV パケット.....................................................................................................................171<br />

3.6 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 ...........................................................................................................171<br />

3.7 記 述 子 の 構 成 ......................................................................................................................177<br />

3.8 識 別 子 の 構 成 ......................................................................................................................184<br />

3.9 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送 出 手 順 .............................................................................................185<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式 ................................................................................188<br />

- 153 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

< 余 白 ><br />

- 154 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

第 1 章 一 般 事 項<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、デジタル 放 送 における 伝 送 信 号 の 多 重 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15<br />

年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 するデジタル 放 送 に 適 用 する。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

次 の 文 書 は、その 文 書 において 規 定 される 事 項 の 一 部 が 本 標 準 規 格 に 引 用 されている 文 書 である。<br />

(1) 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準<br />

方 式 」( 以 下 「 省 令 」という。)<br />

(2) 平 成 21 年 総 務 省 告 示 第 88 号 「 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送 出 手 順 、PES パケット 等 の 送 出 手 順 並<br />

びに 伝 送 制 御 信 号 及 び 識 別 子 の 構 成 等 を 定 める 件 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(3) ITU-T Rec. H.222.0|ISO/IEC 13818-1:2006: Information technology - Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Systems( 以 下 「MPEG-2 システム 規 格 」<br />

という。)<br />

(4) IETF RFC 768: User Datagram Protocol, Aug. 1980<br />

(5) IETF RFC 791: Internet Protocol, Sep. 1981<br />

(6) IETF RFC 2460: Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification, Dec. 1998<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

(1) 地 上 デジタル 音 声 放 送 :<br />

省 令 第 2 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送 を 除 く。)のうちデジタ<br />

ル 放 送<br />

(2) 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 :<br />

省 令 第 3 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高<br />

精 細 度 テレビジョン 放 送<br />

(3) 衛 星 デジタル 音 声 放 送 :<br />

省 令 第 4 章 で 規 定 される 2,630MHz を 超 え 2,655MHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放<br />

送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送<br />

- 155 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

(4)BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 2 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する<br />

放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(5) 高 度 BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 3 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョ<br />

ン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(6) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 2 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放<br />

送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(7) 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 3 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放<br />

送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(8) 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 4 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用<br />

する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジ<br />

ョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

(9) 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 5 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用<br />

する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジ<br />

ョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送<br />

1.4.2 略 語<br />

ACI:Account Control Information<br />

AMT:Address Map Table<br />

BCD:Binary Coded Decimal<br />

CAT:Conditional Access Table<br />

CRC:Cyclic Redundancy Check<br />

DSM-CC:Digital Storage Media Command and Control<br />

ECM:Entitlement Control Message<br />

EMM:Entitlement Management Message<br />

ES:Elementary Stream<br />

- 156 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

IEC:International Electrotechnical Commission<br />

IETF:Internet Engineering Task Force<br />

ISO:International Organization for Standardization<br />

ITU-T : International Telecommunication Union, Telecommunication Standardization<br />

Sector<br />

IP:Internet Protocol<br />

IPMP:Intellectual Property Management and Protection<br />

MHEG:Multimedia Hypermedia Expert Group<br />

NIT:Network Information Table<br />

PAT:Program Association Table<br />

PCR:Program Clock Reference<br />

PES:Packetized Elementary Stream<br />

PID:Packet Identifier<br />

PMT:Program Map Table<br />

RFC:Request For Comment (IETF standard)<br />

SL:Sync Layer<br />

TLV:Type Length Value<br />

TS:Transport Stream<br />

UDP:User Datagram Protocol<br />

- 157 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

< 余 白 ><br />

- 158 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

第 2 章 多 重 化 方 式<br />

2.1 TS パケットによる 伝 送<br />

2.1.1 符 号 化 信 号<br />

符 号 化 された 映 像 信 号 、 音 声 信 号 、データ 信 号 及 びメタデータ 信 号 並 びに 関 連 情 報 ( 国<br />

内 受 信 者 が 有 料 放 送 の 役 務 の 提 供 を 受 け、またはその 対 価 として 放 送 事 業 者 が 料 金 を 徴 収<br />

するために 必 要 な 情 報 、 放 送 事 業 者 が 放 送 番 組 に 関 する 権 利 を 保 護 する 受 信 装 置 によらな<br />

ければ 受 信 することができないにするために 必 要 な 情 報 及 びその 他 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 す<br />

る 情 報 をいう。 以 下 同 じ。) 及 び 放 送 番 組 に 関 する 権 利 を 示 す 情 報 ( 以 下 「 符 号 化 信 号 」と<br />

いう。)は、 次 の 各 号 により 伝 送 するものとする。<br />

1 符 号 化 信 号 は、パケットにより 多 重 するものとする。<br />

2 符 号 化 信 号 は、 任 意 の 長 さでグループ 化 し、その 構 成 は 別 表 第 1 号 に 示 す PES パケ<br />

ット 及 びセクション 形 式 によるものとする。<br />

3 PES パケットまたはセクション 形 式 による 情 報 は、 別 表 第 2 号 に 示 す TS パケットに<br />

より 伝 送 する。<br />

別 表 第 1 号 PES パケットおよびセクション 形 式 の 構 成<br />

PES パケット<br />

ヘッダ 部 ヘッダ 拡 張 部 データ 部<br />

48 ビット<br />

注 1 ヘッダ 部 は、PES パケットの 種 類 の 識 別 のために 使 用 する。<br />

2 ヘッダ 拡 張 部 は、ヘッダの 付 加 情 報 を 送 るために 使 用 する。<br />

3 データ 部 は、データの 伝 送 のために 使 用 する。<br />

セクション 形 式<br />

(1) 通 常 形 式<br />

ヘッダ 部<br />

データ 部<br />

24 ビット 8×N ビット<br />

(2) 拡 張 形 式<br />

ヘッダ 部 データ 部 CRC<br />

64 ビット 8×N ビット 32 ビット<br />

注 1 N は、 正 の 整 数 を 示 す。<br />

2 ヘッダ 部 は、セクション 形 式 の 種 別 の 識 別 のために 使 用 する。<br />

- 159 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

3 データ 部 は、データの 伝 送 のために 使 用 する。<br />

4 CRC は、データの 誤 り 検 出 のための 符 号 とする。<br />

別 表 第 2 号 TS パケットの 構 成<br />

ヘッダ 部<br />

アダプテーションフィールド<br />

及 びペイロード 部<br />

4 バイト 184バイト<br />

注 1 1 バイトは 8 ビットとする。<br />

2 ヘッダ 部 は、TS パケットの 種 別 の 識 別 のために 使 用 する。<br />

3 アダプテーションフィールドは、ヘッダの 付 加 情 報 を 送 るために<br />

使 用 する。<br />

4 ペイロード 部 は、PES パケット 及 びセクション 形 式 の 情 報 の 伝 送 に<br />

使 用 する。<br />

( 省 令 )<br />

2.1.2 伝 送 制 御 信 号<br />

(1) 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

符 号 化 信 号 のうち TS パケットにより 伝 送 するものの 伝 送 制 御 は、 次 の 各 号 に 定 める 伝 送 制 御<br />

信 号 により 行 うものとする。<br />

1 放 送 番 組 に 関 する PMT を 伝 送 する TS パケットのパケット 識 別 子 を 指 定 する PAT<br />

2 放 送 番 組 を 構 成 する 符 号 化 信 号 ( 関 連 情 報 を 除 く。)を 伝 送 する TS パケットの<br />

パケット 識 別 子 及 び 関 連 情 報 のうち 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 で 定 める 共 通 情 報 を 伝 送 する<br />

TS パケットのパケット 識 別 子 を 指 定 する PMT<br />

3 関 連 情 報 のうち 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 で 定 める 個 別 情 報 を 伝 送 する TS パケットの<br />

パケット 識 別 子 を 指 定 する CAT<br />

4 変 調 周 波 数 その 他 伝 送 路 の 情 報 と 放 送 番 組 を 関 連 付 ける 情 報 を 伝 送 する NIT<br />

5 伝 送 路 上 における 放 送 番 組 の 配 列 を 示 す 番 組 配 列 情 報<br />

( 省 令 )<br />

(2) 伝 送 制 御 信 号 の 伝 送<br />

前 項 に 規 定 する 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 は、セクション 形 式 によるものとする。<br />

PES パケット、セクション 形 式 及 び TS パケットの 送 出 手 順 並 びに 伝 送 制 御 信 号 および<br />

別 表 第 3 号 に 示 す 各 識 別 子 の 構 成 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところによるもの<br />

- 160 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

とする。<br />

別 表 第 3 号 各 識 別 子 とその 機 能<br />

識 別 子<br />

テーブル 識 別 子<br />

記 述 子 タグ<br />

ストリーム 形 式 識 別 子<br />

サービス 形 式 識 別 子<br />

放 送 番 組 番 号 識 別 子<br />

サービス 識 別 子<br />

ネットワーク 識 別 子<br />

トランポートストリーム 識 別 子<br />

限 定 受 信 方 式 識 別 子<br />

システム 管 理 識 別 子<br />

機 能<br />

セクションの 種 類 の 識 別<br />

記 述 子 の 種 類 の 識 別<br />

符 号 化 信 号 の 種 類 の 識 別<br />

サービスの 種 類 の 識 別<br />

放 送 番 組 番 号 の 識 別<br />

放 送 番 組 番 号 の 識 別<br />

ネットワークの 識 別<br />

トランポートストリームの 識 別<br />

限 定 受 信 方 式 の 識 別<br />

放 送 、 非 放 送 及 び 放 送 信 号 形 式 の 識 別<br />

( 省 令 )<br />

(PES パケット、セクション 形 式 及 び TS パケットの 送 出 手 順 並 びに 伝 送 制 御 信 号 および 別 表 第 3<br />

号 に 示 す 各 識 別 子 の 構 成 については、 第 3 章 参 照 )<br />

2.1.3 緊 急 警 報 信 号<br />

緊 急 警 報 信 号 を 送 る 場 合 は、 緊 急 情 報 記 述 子 により 伝 送 するものとし、その 構 成 に<br />

ついては、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところによるものとする。<br />

( 省 令 )<br />

( 緊 急 情 報 記 述 子 の 構 成 については、3.5 章 別 記 第 11 参 照 )<br />

2.2 TLV パケットによる 伝 送<br />

2.2.1 符 号 化 信 号<br />

符 号 化 信 号 は、2.1.1 に 規 定 されるもののほか 次 の 各 号 により 伝 送 するものとする。<br />

1 符 号 化 信 号 は、パケットにより 多 重 するものとする。<br />

2 符 号 化 信 号 は、 任 意 の 長 さでグループ 化 し、その 構 成 は、 別 表 第 40 号 に 示 す IP パケッ<br />

トによるものとする。<br />

3 IP パケットによる 情 報 は、 別 表 第 41 号 に 示 す TLV パケットにより 伝 送 する。<br />

- 161 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 表 第 40 号 IP パケットの 構 成<br />

1 IPv4 パケット<br />

IPv4 ヘッダ 部 UDP ヘッダ 部<br />

64ビット<br />

データ 部<br />

8xNビット<br />

注 1 IPv4 ヘッダ 部 及 び UDP ヘッダ 部 は、IPv4 パケットの 種 類 の 識 別 のために 使<br />

用 する。<br />

2 データ 部 は、データ 伝 送 のために 使 用 する。<br />

3 N は 正 の 整 数 を 示 す。<br />

2 IPv6 パケット<br />

IPv6 ヘッダ 部 UDP ヘッダ 部<br />

64ビット<br />

データ 部<br />

8xNビット<br />

注 1 IPv6 ヘッダ 部 及 び UDP ヘッダ 部 は、IPv6 パケットの 種 類 の 識 別 のために 使<br />

用 する。<br />

2 データ 部 は、データ 伝 送 のために 使 用 する。<br />

3 N は 正 の 整 数 を 示 す。<br />

3 ヘッダ 圧 縮 した IP パケット<br />

ヘッダ 部<br />

データ 部<br />

8xNビット<br />

注 1 ヘッダ 部 は、ヘッダ 圧 縮 した IP パケットの 種 類 の 識 別 のために 使 用 する。<br />

2 データ 部 は、データ 伝 送 のために 使 用 する。<br />

3 N は 正 の 整 数 を 示 す。<br />

別 表 第 41 号 TLV パケットの 構 成<br />

ヘッダ 部<br />

32ビット<br />

データ 部<br />

8xNビット<br />

- 162 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

注 1 ヘッダ 部 は TLV パケットの 種 類 の 識 別 のために 使 用 する。<br />

2 データ 部 はデータの 伝 送 のために 使 用 する。<br />

( 省 令 )<br />

2.2.2 伝 送 制 御 信 号<br />

(1) 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

符 号 化 信 号 のうち TLV パケットにより 伝 送 されるものの 伝 送 制 御 は、 次 の 各 号 に 定 める 伝 送 制<br />

御 信 号 により 行 うものとする。<br />

1 変 調 周 波 数 その 他 伝 送 路 の 情 報 と 放 送 番 組 を 関 連 付 ける 情 報 を 伝 送 する TLV-NIT<br />

2 放 送 番 組 番 号 を 識 別 するサービス 識 別 子 と IP パケットとを 関 連 付 ける AMT<br />

( 省 令 )<br />

(2) 伝 送 制 御 信 号 の 伝 送<br />

前 項 に 規 定 する 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 は、2.1.1 で 規 定 されるセクション 形 式 によるものとする。<br />

IP パケット 及 び TLV パケットの 送 出 手 順 並 びに 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 については、 総 務 大 臣 が 別<br />

に 告 示 するところによるものとする。<br />

( 省 令 )<br />

(IP パケット 及 び TLV パケットの 送 出 手 順 並 びに 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 については、 第 3 章 参 照 )<br />

- 163 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

< 余 白 ><br />

- 164 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

第 3 章 多 重 信 号 形 式<br />

3.1 PES パケット<br />

ヘッダ 部 ヘッダ 拡 張 部 データ 部<br />

パケット 開 始 コード ストリーム 識 PESパケッPESヘッダ<br />

スタッフィン データ<br />

プリフィックス 別 子 ト 長 オプション グバイト<br />

24<br />

8 16<br />

送 出 順<br />

注 1 パケット 開 始 コードプリフィックスは、PES パケットの 開 始 を 示 す 符 号 とし、<br />

0x000001 の 固 定 値 とする。<br />

2 ストリーム 識 別 子 は、エレメンタリーストリーム( 符 号 化 された 信 号 をいう。 以 下<br />

同 じ。)の 種 類 及 び 番 号 の 識 別 に 使 用 し、その 割 当 ては 別 記 に 示 すとおりとする。<br />

3 PES パケット 長 は、この 領 域 以 降 に 続 く PES パケット 中 のバイト 数 を 書 き 込 む<br />

領 域 とし、 値 0 は、PES パケット 長 が 規 定 されてなく 境 界 がないことを 示 し、<br />

ペイロードが 映 像 エレメンタリーストリームである PES パケットの 場 合 にのみ<br />

許 されることとする。<br />

4 PES ヘッダオプションは、ITU-T 勧 告 H.222.0 に 従 うものとする。<br />

5 スタッフィングバイトは、0xFF で 32 バイト 以 下 とする。<br />

別 記 ストリーム 識 別 子<br />

値<br />

0xBC<br />

0xBD<br />

0xBE<br />

0xBF<br />

‘110xxxxx’<br />

‘1110xxxx’<br />

0xF0<br />

0xF1<br />

0xF2<br />

0xF3<br />

0xF4<br />

0xF5<br />

0xF6<br />

0xF7<br />

0xF8<br />

0xF9<br />

0xFA<br />

割 当 て<br />

プログラムストリームマップ<br />

プライベートストリーム1<br />

パディングストリーム<br />

プライベートストリーム2<br />

ISO/IEC 13818-3、ISO/IEC 11172-3、ISO/IEC 13818-7 又 は ISO/IEC<br />

14496-3 の 音 声 ストリーム 番 号 ’xxxxx’<br />

ITU-T 勧 告 H.262、ISO/IEC 11172-2、ISO/IEC 14496-2 又 は ITU-T 勧 告<br />

H.264 の 映 像 ストリーム 番 号 ’xxxx’<br />

ECM ストリーム<br />

EMM ストリーム<br />

ITU-T 勧 告 H.222.0 Annex A 又 は ISO/IEC 13818-6 DSMCC ストリーム<br />

ISO/IEC 13522 ストリーム<br />

ITU-T 勧 告 H.222.1 type A<br />

ITU-T 勧 告 H.222.1 type B<br />

ITU-T 勧 告 H.222.1 type C<br />

ITU-T 勧 告 H.222.1 type D<br />

ITU-T 勧 告 H.222.1 type E<br />

補 助 ストリーム<br />

ISO/IEC 14496-1 SL パケット 化 ストリーム<br />

- 165 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

0xFB ISO/IEC 14496-1 フレックスマックストリーム<br />

0xFC メタデータストリーム<br />

0xFD 拡 張 ストリーム ID<br />

0xFE 未 定 義<br />

0xFF プログラムストリームディレクトリ<br />

‘ ’で 囲 まれた 数 字 は、2 進 数 とする。 以 下 同 じ。<br />

( 告 示 )<br />

3.2 セクション 形 式<br />

1 通 常 形 式<br />

ヘッダ 部<br />

テーブル 識 別 子 セクションシンタクス 指 示 ‘1’ ‘11’ セクション 長 データ<br />

8<br />

1 1 2 12 8×N<br />

送 出 順<br />

2 拡 張 形 式<br />

ヘッダ 部<br />

テーブル バージ カレントネ 最 終 セク<br />

テーブル セクションシン セクション<br />

セクション<br />

‘1’ ‘11’ 識 別 子 ‘11’ ョン 番 クスト 指 ション 番 データ CRC<br />

識 別 子 タクス 指 示 長<br />

番 号<br />

拡 張 号 示<br />

号<br />

8 1 1 2 12 16 2 5 1 8 8 8×N 32<br />

送 出 順<br />

注 1 テーブル 識 別 子 は、セクションが 属 するテーブルの 識 別 のために 使 用 する 領 域<br />

とする。<br />

2 セクションシンタクス 指 示 は、 通 常 形 式 及 び 拡 張 形 式 の 種 別 を 識 別 するため<br />

の 領 域 とし、 通 常 形 式 の 場 合 は‘0’、 拡 張 形 式 の 場 合 は‘1’とする。<br />

3 セクション 長 は、セクション 長 領 域 より 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む<br />

領 域 とする。ただし、この 値 は、4093 を 超 えてはならない。<br />

4 テーブル 識 別 子 拡 張 は、テーブル 識 別 子 の 拡 張 を 行 う 領 域 とする。<br />

5 バージョン 番 号 は、テーブルのバージョン 番 号 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

6 カレントネクスト 指 示 は、テーブルが 現 在 使 用 可 能 である 場 合 は‘1’とし、<br />

テーブルが 現 在 使 用 不 可 であり 次 に 有 効 となることを 示 す 場 合 は‘0’とする。<br />

7 セクション 番 号 は、テーブルを 構 成 するセクション 番 号 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

8 最 終 セクション 番 号 は、テーブルを 構 成 する 最 後 のセクション 番 号 を 書 き 込 む<br />

領 域 とする。<br />

9 CRC は、ITU-T 勧 告 H.222.0 に 従 うものとする。<br />

( 告 示 )<br />

- 166 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

3.3 TS パケット<br />

188 バイト<br />

ヘッダ 部<br />

トランスポー ペイロードユニ<br />

トランスポー<br />

アダプテーションフィー<br />

同 期<br />

トランスポート<br />

アダプテーション連 続 性<br />

トエラーインット 開 始 イン PID トスクランブ<br />

ルド/ペイロード<br />

バイト<br />

優 先 度<br />

フィールド 制 御 指 標<br />

ジケーター ジケーター<br />

ル 制 御<br />

部<br />

8 1 1 1 13 2 2 4<br />

送 出 順<br />

注 1 同 期 バイトは、0x47 とする。<br />

2 トランスポートエラーインジケーターは、TS パケット 内 のビットエラーの<br />

有 無 を 示 すフラグとし、‘1’の 場 合 、 少 なくとも 1 ビットの 訂 正 不 可 能 なエ<br />

ラーが TS パケットに 存 在 することを 示 すものとする。<br />

3 ペイロードユニット 開 始 インジケーターは、‘1’のとき 本 TS パケットの<br />

ペイロードの 開 始 点 が PES パケットの 開 始 点 、 又 はポインタであることを 示 すものとする。<br />

4 トランスポート 優 先 度 は、 同 一 の PID を 持 つパケットの 中 での 優 先 度 を 示 す<br />

フラグで、‘1’が 優 先 を 示 すものとする。<br />

5 PID は、ペイロードのデータの 種 類 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 とし、 割 当 て<br />

は 別 記 第 1 のとおりとする。<br />

6 トランスポートスクランブル 制 御 は、TS パケットのぺイロードのスクランブル<br />

モードを 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、その 値 は 別 記 第 2 のとおりとする。<br />

7 アダプテーションフィールド 制 御 は、アダプテーションフィールド/ペイロード<br />

部 の 構 成 を 示 すために 使 用 する 領 域 とし、 割 当 ては 別 記 第 3 のとおりとする。<br />

8 連 続 性 指 標 は、 同 一 の PID の 値 を 持 つ TS パケットの 順 序 を 指 定 する 領 域 とし、<br />

‘0000’を 開 始 値 として 1 ずつ 増 加 し、‘1111’の 次 は‘0000’とする。<br />

ただし、 同 一 TS パケットの 連 送 は 2 回 までとし、この 場 合 当 該 値 を 増 加 させない。<br />

9 アダプテーションフィールドは、ITU-T 勧 告 H.222.0 に 従 うものとする。<br />

別 記 第 1 PID の 割 当 て<br />

値<br />

0x0000<br />

0x0001<br />

0x0002-0x000F<br />

0x0010<br />

0x0011-0x1FFE<br />

0x1FFF<br />

説 明<br />

PAT<br />

CAT<br />

未 定 義<br />

NIT<br />

PAT,CAT,NIT 及 びヌルパケット 以 外 に 割 り 当 てることができる 領 域<br />

ヌルパケット<br />

- 167 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 記 第 2 スクランブル 制 御 値<br />

値<br />

説 明<br />

‘00’ スクランブルなし<br />

‘01’ 未 定 義<br />

‘10’ 偶 数 鍵<br />

‘11’ 奇 数 鍵<br />

別 記 第 3 アダプテーションフィールド 制 御 値<br />

値<br />

説 明<br />

‘00’ 未 定 義<br />

‘01’ アダプテーションフィールドなし、ペイロードのみ<br />

‘10’ アダプテーションフィールドのみ、ペイロードなし<br />

‘11’ アダプテーションフィールドの 次 にペイロード<br />

( 告 示 )<br />

別 記 第 1 における PID の 運 用 基 準 は 下 表 のとおりとする(ARIB <strong>STD</strong>-B10 に 規 定 )。<br />

規 定 の 種 類 値 の 範 囲 備 考<br />

総 務 省 で 規 定<br />

標 準 化 機 関 で 規 定<br />

事 業 者 で 規 定<br />

事 業 者 が 運 用<br />

0x0000-0x0010,0x1FFF<br />

0x0011-0x002F<br />

上 記 と 干 渉 しない 範 囲<br />

上 記 と 干 渉 しない 範 囲<br />

告 示 に 規 定<br />

審 議 を 経 て 使 用<br />

登 録 ・ 公 開<br />

PMT による 間 接 指 定<br />

3.4 IP パケット<br />

1 IPv4 パケット<br />

IPv4 ヘッダ 部 UDP ヘッダ 部<br />

64ビット<br />

データ 部<br />

8xNビット<br />

送 出 順<br />

注 1 IPv4 ヘッダ 部 の 構 成 は、 別 記 第 1 に 示 すとおりとする。<br />

2 UDP ヘッダ 部 の 構 成 は、 別 記 第 2 に 示 すとおりとする。<br />

- 168 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

2 IPv6 パケット<br />

IPv6 ヘッダ 部 UDP ヘッダ 部<br />

データ 部<br />

送 出 順<br />

64ビット<br />

8xNビット<br />

注 1 IPv6 ヘッダの 構 成 は、 別 記 第 3 に 示 すとおりとする。<br />

2 UDP ヘッダ 部 の 構 成 は、 別 記 第 2 に 示 すとおりとする。<br />

3 ヘッダ 圧 縮 した IP パケット<br />

ヘッダ 部<br />

送 出 順<br />

データ 部<br />

8xNビット<br />

注 ヘッダ 部 の 構 成 は、 別 記 第 4 に 示 すとおりとする。<br />

別 記 第 1 IPv4 ヘッダ 部 の 構 成<br />

バージョン<br />

ヘッ<br />

ダ 長<br />

サービス<br />

種 別<br />

パケット<br />

長<br />

識 別 子<br />

フラグ<br />

フラグメント<br />

オフセット<br />

生 存 時 間<br />

プロトコル<br />

4 4 8 16<br />

16<br />

3<br />

13<br />

8<br />

8<br />

送 出 順<br />

ヘッダ<br />

チェックサム<br />

送 信 元 アドレス<br />

宛 先 アドレス<br />

拡 張 情 報<br />

16<br />

32<br />

32 32xN<br />

注 1 各 項 目 は IETF RFC 791 に 従 うこととする。<br />

別 記 第 2 UDP ヘッダ 部 の 構 成<br />

送 信 元<br />

ポート<br />

宛 先 ポート<br />

データ 長<br />

チェック<br />

サム<br />

16<br />

16<br />

16<br />

16<br />

送 出 順<br />

注 1 各 項 目 は IETF RFC 768 に 従 うこととする。<br />

- 169 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 記 第 3 IPv6 ヘッダ 部 の 構 成<br />

バージョン<br />

トラフィック<br />

クラス<br />

フロー<br />

ラベル<br />

ペイロード 長<br />

ネクスト<br />

ヘッダ<br />

ホップ<br />

リミット<br />

送 信 元 アドレス<br />

宛 先 アドレス<br />

拡 張 ヘッダ<br />

4 8 20<br />

16<br />

8<br />

8<br />

128 128<br />

0 又 は<br />

8xN<br />

送 出 順<br />

注 1 各 項 目 は IETF RFC 2460 に 従 うことととする。<br />

別 記 第 4 ヘッダ 圧 縮 した IP パケットのヘッダ 部 の 構 成<br />

コンテクスト<br />

識 別 子<br />

連 続 番 号<br />

コンテクスト 識 別<br />

ヘッダ 種 別<br />

圧 縮 ヘッダ<br />

12<br />

4<br />

8<br />

送 出 順<br />

注 1 コンテクスト 識 別 子 は、ヘッダ 圧 縮 をおこなった IP パケットのフロー(IPv4 パケッ<br />

トのプロトコル 又 は IPv6 パケットのネクストヘッダ 並 びに 送 信 元 アドレス、 宛 先 アド<br />

レス、 送 信 元 ポート 及 び 宛 先 ポートの5つの 領 域 の 値 が 同 一 の 組 み 合 わせを 持 つ IP パ<br />

ケットの 集 合 をいう。)を 示 すものとする。<br />

2 連 続 番 号 は、 同 一 コンテクスト 識 別 子 を 持 つヘッダ 圧 縮 した IP パケットの 順 序 を 示<br />

すものとする。<br />

3 コンテクスト 識 別 ヘッダ 種 別 は、 圧 縮 ヘッダの 種 別 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 と<br />

し、その 割 当 ては 別 記 第 5に 示 すとおりとする。<br />

4 圧 縮 ヘッダは、IPv4 ヘッダ 部 又 は IPv6 ヘッダ 部 及 び UDP ヘッダ 部 をコンテクスト<br />

識 別 ヘッダ 種 別 に 指 定 される 方 法 で 圧 縮 した 情 報 を 書 き 込 むための 領 域 とする。<br />

別 記 第 5 コンテクスト 識 別 ヘッダ 種 別 の 割 当 て<br />

コンテクスト 識 別<br />

ヘッダ 種 別 の 値<br />

割 当 て<br />

0x20<br />

部 分 IPv4 ヘッダ 及 び 部 分 UDP ヘッダ<br />

0x21<br />

IPv4 ヘッダ 部 の 識 別 子<br />

0x60<br />

部 分 IPv6 ヘッダ 及 び 部 分 UDP ヘッダ<br />

0x61<br />

圧 縮 ヘッダなし<br />

上 記 以 外<br />

未 定 義<br />

注 1 部 分 IPv4 ヘッダは、IPv4 ヘッダ 部 からパケット 長 、ヘッダチェックサム、 拡 張 情 報<br />

を 除 いたものとする。<br />

2 部 分 IPv6 ヘッダは、IPv6 ヘッダ 部 からペイロード 長 を 除 いたものとする。<br />

3 部 分 UDP ヘッダは、UDP ヘッダ 部 からデータ 長 及 びチェックサムを 除 いたものとす<br />

る。<br />

( 告 示 )<br />

- 170 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

3.5 TLV パケット<br />

‘01’ ‘111111 ’<br />

パケット 種 別<br />

データ 長<br />

データ<br />

2 6<br />

8 16 8 x N<br />

送 出 順<br />

注 1 パケット 種 別 は、TLV に 格 納 するパケットの 種 別 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 とし、<br />

その 割 当 ては 別 記 第 1 に 示 すとおりとする。<br />

2 データ 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

別 記 第 1 パケット 種 別 の 割 当 て<br />

パケット 種 別 の 値 割 当 て<br />

0x00<br />

未 定 義<br />

0x01<br />

IPv4 パケット<br />

0x02<br />

IPv6 パケット<br />

0x03<br />

ヘッダ 圧 縮 した IP パケット<br />

0x04 – 0xFD<br />

未 定 義<br />

0xFE<br />

伝 送 制 御 信 号 パケット<br />

0xFF<br />

ヌルパケット<br />

注 ヌルパケットは、データ 長 に 示 される 長 さの 0xFF のバイト 列 をデータに 書 き 込 んだパ<br />

ケットとする。<br />

( 告 示 )<br />

3.6 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

(1) PAT の 構 成<br />

放 送 番 組 番 号 識 別 ネットワーク PID 又 は<br />

ヘッダ 部<br />

‘111’<br />

CRC<br />

子<br />

PMT PID<br />

64 16 3 13 32<br />

送 出 順 ( 繰 り 返 し)<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 と 同 じとする。<br />

ただし、「セクションシンタクス 指 示 」の 次 の 1 ビットは‘0’とする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は PAT を 示 す 0x00 とし、「テーブル<br />

識 別 子 拡 張 」はトランスポートストリーム 識 別 子 を 伝 送 のために 使 用 するものと<br />

する。<br />

- 171 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

3 放 送 番 組 番 号 識 別 子 は、 放 送 番 組 番 号 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、0 は、<br />

NIT 用 に 使 用 する。<br />

4 ネットワーク PID 又 は PMT PID は、 放 送 番 組 番 号 が‘0’のとき NIT PID を<br />

示 し、 値 は 0x0010 とする。 放 送 番 組 番 号 が‘0’ 以 外 のときは、PMT PID を<br />

示 す。<br />

( 告 示 )<br />

(2) PMT の 構 成<br />

ヘッダ 部<br />

PCR<br />

‘111’<br />

‘1111’<br />

PID<br />

64 3 13 4<br />

送 出 順<br />

繰 り 返 し<br />

番 組<br />

情 報 長<br />

記 述 子 1<br />

ストリーム 形 式<br />

識 別 子<br />

‘111’<br />

エレメンタリー<br />

PID<br />

‘1111’<br />

ES 情<br />

報 長<br />

記 述 子 2<br />

12 8 3 13 4 12 32<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 と 同 じとする。<br />

ただし、「セクションシンタクス 指 示 」の 次 の 1 ビットは‘0’とする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は PMT を 示 す 0x02 とし、「テーブル<br />

識 別 子 拡 張 」は 放 送 番 組 番 号 識 別 子 を 伝 送 のために 使 用 するものとする。<br />

3 PCR PID は、 放 送 番 組 番 号 識 別 子 で 指 定 される 放 送 番 組 に 対 して 有 効 な PCR<br />

領 域 を 伝 送 する TS パケットの PID を 示 すものとする。<br />

CRC<br />

4 番 組 情 報 長 は、 最 初 の 2 ビットは‘00’で、 残 りの 10 ビットを 次 に 続 く 記 述 子 の<br />

バイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

5 記 述 子 1 は、 当 該 放 送 番 組 に 関 する 記 述 子 を 書 込 む 領 域 とし、 記 述 子 2 は、<br />

当 該 エレメンタリーストリームに 関 する 記 述 子 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

6 ストリーム 形 式 識 別 子 は、 放 送 番 組 要 素 の 形 式 を 識 別 するのに 使 用 し、その<br />

割 当 ては 別 記 に 示 すとおりとする。<br />

7 エレメンタリーPID は、 関 連 する 放 送 番 組 要 素 を 伝 送 する TS パケットの PID を 示 すもの<br />

とする。<br />

8 ES 情 報 長 は、 最 初 の 2 ビットは‘00’で、 残 りの 10 ビットを 次 に 続 く 記 述 子 の<br />

バイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

- 172 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 記 ストリーム 形 式 識 別 子<br />

値<br />

0x00<br />

0x01<br />

0x02<br />

0x03<br />

0x04<br />

0x05<br />

0x06<br />

0x07<br />

0x08<br />

0x09<br />

0x0A-0x0D<br />

0x0E<br />

0x0F<br />

0x10<br />

0x11<br />

0x12<br />

0x13<br />

0x14<br />

0x15<br />

0x16<br />

0x17<br />

0x18<br />

0x19<br />

0x1A<br />

0x1B<br />

0x1C-0x7E<br />

0x7F<br />

割 当 て<br />

未 定 義<br />

ISO/IEC 11172-2 映 像<br />

ITU-T 勧 告 H.262 映 像 又 は ISO/IEC 11172-2 制 約 パラメータ 映 像<br />

ストリーム<br />

ISO/IEC 11172-3 音 声<br />

ISO/IEC 13818-3 音 声<br />

ITU-T 勧 告 H.222.0 プライベートセクション<br />

プライベートデータを 収 容 した ITU-T 勧 告 H.222.0 PES パケット<br />

ISO/IEC 13522 MHEG<br />

ITU-T 勧 告 H.222.0 付 属 書 A DSM CC<br />

ITU-T 勧 告 H.222.1<br />

ISO/IEC 13818-6(タイプ A-D)<br />

上 記 以 外 で ITU-T 勧 告 H.222.0 で 規 定 されるデータタイプ<br />

ISO/IEC 13818-7 音 声<br />

ISO/IEC 14496-2 映 像<br />

ISO/IEC 14496-3 音 声<br />

PES パケットで 伝 送 される ISO/IEC 14496-1 SL パケット 化<br />

ストリーム 又 はフレックスマックスストリーム<br />

ISO/IEC 14496 セクションで 伝 送 される ISO/IEC 14496-1 SL<br />

パケット 化 ストリーム 又 はフレックスマックスストリーム<br />

ISO/IEC 13818-6 同 期 ダウンロードプロトコル<br />

PES パケットで 伝 送 されるメタデータ<br />

メタデータセクションで 伝 送 されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-6 データカルーセルで 伝 送 されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-6 オブジェクトカルーセルで 伝 送 されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-6 同 期 ダウンロードプロトコルで 伝 送 されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-11 で 規 定 される IPMP ストリーム<br />

ITU-T 勧 告 H.264 で 規 定 される AVC 映 像 ストリーム<br />

未 定 義<br />

IPMP ストリーム<br />

( 告 示 )<br />

(3) CAT の 構 成<br />

ヘッダ 部 記 述 子 CRC<br />

64 32<br />

送 出 順<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 と 同 じとする。<br />

ただし、「セクションシンタクス 指 示 」の 次 の 1 ビットは‘0’とする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は CAT を 示 す 0x01 とし、「テーブル<br />

識 別 子 拡 張 」は 未 定 義 とする。<br />

( 告 示 )<br />

- 173 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

(4) NIT の 構 成<br />

ヘッダ 部<br />

‘1111’ ネットワーク 記 述<br />

子 長<br />

記 述 子 1 ‘1111’<br />

トランスポートストリー<br />

ムループ 長<br />

64 4 12 繰 り 返 し 4 12<br />

送 出 順<br />

トランスポートストリー<br />

ム 識 別 子<br />

オリジナルネットワーク<br />

識 別 子<br />

‘1111’<br />

トランスポートストリーム<br />

記 述 子 長<br />

記 述 子 2 CRC<br />

16 16 4 12 繰 り 返 し 32<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 と 同 じとする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は 自 ネットワークの 場 合 0x40、 他 ネット<br />

ワークの 場 合 0x41 とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」はネットワーク 識 別 子 の<br />

伝 送 のために 使 用 するものとする。<br />

3 ネットワーク 識 別 子 は、ネットワークの 番 号 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 ネットワーク 記 述 子 長 は、 最 初 の 2 ビットは‘00’で、 残 りの 10 ビットを<br />

次 に 続 く 記 述 子 のバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

5 記 述 子 1 及 び 記 述 子 2の 領 域 は、 当 該 ネットワークに 関 する 記 述 子 を 書 き 込 む<br />

領 域 とする。<br />

6 トランスポートストリームループ 長 は、 最 初 の 2 ビットは、‘00’とし、 残 りの<br />

10 ビットをこれより 後 に 続 く CRC の 直 前 までのデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

7 トランスポートストリーム 識 別 子 は、 当 該 トランスポートストリームの 識 別<br />

番 号 を 示 すものとする。<br />

8 オリジナルネットワーク 識 別 子 は、 当 該 トランスポートストリームの 元 の<br />

ネットワークの 識 別 番 号 を 示 すものとする。<br />

9 トランスポートストリーム 記 述 子 長 は、この 領 域 直 後 の 当 該 トランスポートスト<br />

リームの 全 記 述 子 のバイト 長 を 示 すものとする。ただし、 最 初 の 2 ビットは、‘00’とす<br />

る。<br />

( 告 示 )<br />

- 174 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

(5) TLV-NIT の 構 成<br />

ヘッダ 部<br />

‘1111 ’<br />

ネットワーク<br />

記 述 子 長<br />

記 述 子 1 ‘1111’<br />

TLVストリーム<br />

ループ 長<br />

4<br />

12 繰 り 返 し 4<br />

12<br />

送 出 順<br />

TLVストリーム<br />

識 別 子<br />

オリジナルネット<br />

ワーク 識 別 子<br />

‘1111’<br />

TLVストリーム<br />

記 述 子 長<br />

記 述 子 2<br />

CRC<br />

16 16 4<br />

12<br />

繰 り 返 し<br />

32<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 と 同 じとする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は 自 ネットワークの 場 合 0x40、 他 ネットワークの<br />

場 合 0x41 とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」はネットワーク 識 別 子 の 伝 送 のために 使 用 する 領<br />

域 とする。<br />

3 ネットワーク 識 別 子 は、ネットワークの 番 号 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 ヘッダ 部 内 の「セクション 長 」の 値 は、 最 初 の2ビットは‘00’とし、 残 りの 10 ビッ<br />

トを、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。ただし、この 値 は 1021<br />

を 超 えてはならないこととする。<br />

5 ネットワーク 記 述 子 長 は、 最 初 の 2 ビットは‘00’とし、 残 りの 10 ビットを 次 に 続 く<br />

記 述 子 の 全 バイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

6 記 述 子 1 及 び 記 述 子 2 の 領 域 は、 当 該 ネットワークに 関 する 記 述 子 を 書 き 込 む 領 域 とす<br />

る。<br />

7 TLV ストリームループ 長 は、 最 初 の 2 ビットは、‘00’とし、 残 りの 10 ビットを、これ<br />

より 後 に 続 く CRC の 直 前 までのデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

8 TLV ストリーム 識 別 子 は、 当 該 TLV ストリームの 識 別 番 号 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

9 オリジナルネットワーク 識 別 子 は、 当 該 TLV ストリームの 元 のネットワークの 識 別 番 号<br />

を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

10 TLV ストリーム 記 述 子 長 は、この 領 域 直 後 の 当 該 TLV ストリームの 全 記 述 子 のバイト 長<br />

を 示 すものとする。ただし、 最 初 の 2 ビットは、‘00’とする。<br />

( 告 示 )<br />

- 175 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

(6) AMT の 構 成<br />

ヘッダ 部<br />

64<br />

サービス<br />

識 別 数<br />

10<br />

‘111111’<br />

6<br />

送 出 順<br />

IPバージョン==0<br />

送 信 元 IPv4<br />

アドレス<br />

送 信 元 IPv4<br />

アドレスマスク<br />

宛 先 IPv4<br />

アドレス<br />

宛 先 IPv4<br />

アドレスマスク<br />

サービス<br />

識 別 子<br />

IP<br />

バージョン<br />

‘11111 ’<br />

サービス<br />

ループ 数<br />

32<br />

8<br />

32 8<br />

個 別 データ<br />

CRC<br />

16<br />

1<br />

5<br />

10<br />

8<br />

32<br />

IPバージョン=1<br />

送 信 元 IPv6<br />

アドレス<br />

128<br />

送 信 元 IPv6<br />

アドレスマスク<br />

8<br />

宛 先 IPv6<br />

アドレス<br />

宛 先 IPv6<br />

アドレスマスク<br />

128 8<br />

繰 り 返 し<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 と 同 じとする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は 0xFE とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」は AMT<br />

を 示 す 0x0000 とする。<br />

3 サービス 識 別 数 は、この AMT に 記 述 されるサービス 識 別 子 の 数 を 示 すものとする。<br />

4 サービス 識 別 子 は、 放 送 番 組 番 号 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

5 IP バージョンは、 放 送 番 組 を 構 成 する IP パケットのバージョンを 示 し、 割 当 ては 次<br />

表 に 示 すとおりとする。<br />

値 割 当 て<br />

0 IPv4<br />

1 IPv6<br />

6 サービスループ 長 は、この 領 域 の 直 後 から、 次 のサービス 識 別 子 又 は CRC の 直 前 ま<br />

でのバイト 数 を 示 すものとする。<br />

7 送 信 元 IPv4 アドレスは、 放 送 番 組 を 構 成 する IPv4 パケットの 送 信 元 IP アドレスを<br />

書 き 込 む 領 域 とする。<br />

8 送 信 元 IPv4 アドレスマスクは、 送 信 元 IPv4 アドレスに 指 定 する IP アドレスに 対 し、<br />

有 効 となる 最 上 位 ビットからのビット 数 を 指 定 するために 使 用 する 領 域 とする。<br />

9 宛 先 IPv4 アドレスは、 放 送 番 組 を 構 成 する IPv4 パケットの 宛 先 IP アドレスを 書 き<br />

込 む 領 域 とする。<br />

10 宛 先 IPv4 アドレスマスクは、 宛 先 IPv4 アドレスに 指 定 する IP アドレスに 対 し、 有<br />

効 となる 最 上 位 ビットからのビット 数 を 指 定 するために 使 用 する 領 域 とする。<br />

11 送 信 元 IPv6 アドレスは、 放 送 番 組 を 構 成 する IPv6 パケットの 送 信 元 IP アドレスを<br />

書 き 込 む 領 域 とする。<br />

12 送 信 元 IPv6 アドレスマスクは、 送 信 元 IPv6 アドレスに 指 定 する IP アドレスに 対 し、<br />

- 176 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

有 効 となる 最 上 位 ビットからのビット 数 を 指 定 するために 使 用 する 領 域 とする。<br />

13 宛 先 IPv6 アドレスは、 放 送 番 組 を 構 成 する IPv6 パケットの 宛 先 IP アドレスを 書 き<br />

込 む 領 域 とする。<br />

14 宛 先 IPv6 アドレスマスクは、 宛 先 IPv6 アドレスに 指 定 する IP アドレスに 対 し、 有<br />

効 となる 最 上 位 ビットからのビット 数 を 指 定 するために 使 用 する 領 域 とする。<br />

15 個 別 データは、 個 別 に 定 義 されたデータを 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

( 告 示 )<br />

3.7 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子<br />

構 成<br />

伝 送 方 式 *<br />

TS TLV<br />

限 定 受 信 方 式 記 述 子 別 記 第 1 のとおり ○<br />

限 定 再 生 方 式 記 述 子 別 記 第 2 のとおり ○<br />

部 分 受 信 記 述 子 別 記 第 3 のとおり ○<br />

地 上 分 配 システム 記 述 子 別 記 第 4 のとおり ○<br />

衛 星 分 配 システム 記 述 子 別 記 第 5 のとおり ○ ○<br />

サービスリスト 記 述 子 別 記 第 6 のとおり ○ ○<br />

システム 管 理 記 述 子 別 記 第 7 のとおり ○ ○<br />

データ 符 号 化 方 式 記 述 子 別 記 第 8 のとおり ○<br />

カルーセル 互 換 複 合 記 述 子 別 記 第 9 のとおり ○<br />

著 作 権 記 述 子 別 記 第 10 のとおり ○<br />

緊 急 情 報 記 述 子 別 記 第 11 のとおり ○<br />

* 第 2 章 参 照 。 各 記 述 子 を 使 用 可 能 な 伝 送 方 式 を○で 示 す。<br />

別 記 第 1 限 定 受 信 方 式 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ<br />

送 出 順<br />

記 述 子 長<br />

限 定 受 信 方 式<br />

識 別 子<br />

‘111’ 限 定 受 信 PID データ<br />

8 8 16 3 13 8×N<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 限 定 受 信 方 式 記 述 子 を 示 す 0x09 とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 限 定 受 信 方 式 識 別 子 は、 限 定 受 信 方 式 の 種 類 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 限 定 受 信 PID は、 関 連 情 報 を 含 む TS パケットの PID を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

5 本 記 述 子 は、CAT の 記 述 子 領 域 又 は PMT の 記 述 子 1 若 しくは 記 述 子 2 の 領 域<br />

で 伝 送 するものとする。<br />

- 177 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 記 第 2 限 定 再 生 方 式 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ<br />

送 出 順<br />

記 述 子 長<br />

限 定 再 生 方 式<br />

識 別 子<br />

‘111’ 限 定 再 生 PID データ<br />

8 8 16 3 13 8×N<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 限 定 再 生 方 式 記 述 子 を 示 す 0xF8 とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 限 定 再 生 方 式 識 別 子 は、 限 定 再 生 方 式 の 種 類 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 限 定 再 生 PID は、 関 連 情 報 を 含 む TS パケットの PID を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

5 本 記 述 子 は、CAT の 記 述 子 領 域 又 は PMT の 記 述 子 1 若 しくは 記 述 子 2 の 領 域<br />

で 伝 送 するものとする。<br />

別 記 第 3 部 分 受 信 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 サービス 識 別 子<br />

8 8 16<br />

送 出 順<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 部 分 受 信 記 述 子 を 示 す 0xFB とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 サービス 識 別 子 は、 部 分 受 信 部 で 伝 送 される 放 送 番 組 の 放 送 番 組 番 号 を 識 別<br />

するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 本 記 述 子 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 及 び 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 において、<br />

部 分 受 信 部 が 存 在 する 場 合 のみ 使 用 するものとし、NIT の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送<br />

されるものとする。<br />

別 記 第 4 地 上 分 配 システム 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 エリアコード ガードインター モード 情 報 中 心 周 波 数<br />

バル 比<br />

8 8 12 2 2 16<br />

送 出 順<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 地 上 分 配 システム 記 述 子 を 示 す 0xFA とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 エリアコードは、 放 送 が 行 われる 地 域 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 ガードインターバル 比 は、ガードインターバル 期 間 長 の 有 効 シンボル 長 に<br />

- 178 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

対 する 比 率 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、‘00’は 1/32、‘01’は 1/16、<br />

‘10’は 1/8、‘11’は 1/4 を 示 すこととする。<br />

5 モード 情 報 は、‘00’はモード 1、‘01’はモード 2、 ‘10’はモード 3<br />

を 示 すこととし、‘11’は 未 定 義 とする。<br />

6 中 心 周 波 数 は、 同 一 の 放 送 番 組 の 放 送 を 同 時 に 行 うために 使 用 する 各 周 波 数 帯 幅<br />

の 中 央 の 周 波 数 とし、1/7MHz を 単 位 とした 値 を 書 き 込 むこととする。<br />

7 本 記 述 子 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 及 び 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 を 行 う 場 合<br />

のみ 使 用 するものとし、NIT の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 する。<br />

別 記 第 5 衛 星 分 配 システム 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 周 波 数 軌 道<br />

西 経 東 経<br />

フラグ<br />

偏 波<br />

変 調<br />

通 信 速 度<br />

(シンボルレート)<br />

FEC<br />

( 内 符 号 )<br />

8 8 32 16 1 2 5 28 4<br />

送 出 順<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 衛 星 分 配 システム 記 述 子 を 示 す 0x43 とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 周 波 数 は、 周 波 数 (GHz)を 書 き 込 む 領 域 とし、その 値 は、4 ビット BCD コード 8<br />

桁 とし、4 桁 以 降 が 小 数 点 以 下 を 示 すこととする。<br />

4 軌 道 は、 軌 道 位 置 ( 度 )を 書 き 込 む 領 域 とし、その 値 は、4 ビット BCD コード 4 桁 と<br />

し、4 桁 以 降 が 小 数 点 以 下 を 示 すこととする。<br />

5 西 経 東 経 フラグは、‘0’は 西 経 、‘1’は 東 経 を 示 すものとする。<br />

6 偏 波 は 偏 波 の 種 類 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、‘00’は 水 平 、‘01’は 垂 直 、<br />

‘10’は 左 旋 、‘11’は 右 旋 を 示 すこととする。<br />

7 変 調 は 変 調 方 式 の 種 類 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、‘00001’は 4 相 位 相 変 調<br />

方 式 、‘01001’は 衛 星 デジタル 音 声 放 送 の 変 調 方 式 、‘01000’は BS デジタル 放 送<br />

及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 変 調 方 式 、‘01010’は 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 の<br />

変 調 方 式 、‘01011’は 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 変 調<br />

方 式 を 示 すこととする。<br />

8 通 信 速 度 は 1 秒 当 たりの 伝 送 シンボル 数 (Mbaud)を 書 き 込 む 領 域 とし、その 値 は、4<br />

ビット BCD コード 7 桁 とし、4 桁 以 降 が 小 数 点 以 下 を 示 すこととする。<br />

9 FEC は 内 符 号 の 符 号 化 率 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 とし、‘0001’は 符 号 化 率<br />

1/2、‘0010’は 符 号 化 率 2/3、‘0011’は 符 号 化 率 3/4、‘0100’は 符 号 化 率 5/6、<br />

‘0101’は 符 号 化 率 7/8、‘1001’は 衛 星 デジタル 音 声 放 送 の 場 合 、‘1000’は BS<br />

デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 場 合 、‘1010’は 高 度 狭 帯 域 CS デジタ<br />

ル 放 送 の 場 合 、‘1011’は 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の<br />

- 179 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

場 合 、‘1111’は 内 符 号 なしを 示 すこととする。<br />

10 本 記 述 子 は、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 、 高 度 BS デジタル 放 送 、 狭 帯<br />

域 CS デジタル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 、 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 及 び 高<br />

度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 を 行 う 場 合 のみ 使 用 するものとし、NIT あるいは TLV-NIT<br />

の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 するものとする。<br />

別 記 第 6 サービスリスト 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 サービス 識 別 子 サービス 形 式 識 別 子<br />

8 8 16 8<br />

送 出 順<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、サービスリスト 記 述 子 を 示 す 0x41 とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 サービス 識 別 子 は、 放 送 番 組 番 号 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 サービス 形 式 識 別 子 は、 放 送 の 種 別 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、<br />

次 表 に 示 すものとする。<br />

値<br />

0x00<br />

0x01<br />

0x02<br />

0x03-0x7F<br />

0xC0<br />

0xC1<br />

0xC2-0xFF<br />

割 当 て<br />

未 定 義<br />

テレビジョン 放 送<br />

超 短 波 放 送<br />

未 定 義<br />

データ 放 送<br />

TLV を 用 いた 蓄 積 放 送<br />

未 定 義<br />

5 本 記 述 子 は、NIT あるいは TLV-NIT の 記 述 子 2 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

別 記 第 7 システム 管 理 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 システム 管 理 識 別 子<br />

送 出 順<br />

付 加 識 別 子 情 報<br />

( 識 別 子 番 号 の 拡 張 )<br />

8 8 16 8×N<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、システム 管 理 記 述 子 を 示 す 0xFE とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 システム 管 理 識 別 子 は、 放 送 、 非 放 送 等 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とし、<br />

- 180 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

次 のような 構 成 及 び 割 当 てとする。<br />

システム 管 理 識 別 子 の 構 成<br />

放 送 、 非 放 送 の 種 別 放 送 の 標 準 方 式 の 種 別 詳 細 の 識 別<br />

2 6 8<br />

放 送 、 非 放 送 の 種 別<br />

放 送 の 標 準 方 式 の 種 別<br />

値<br />

値<br />

割 当 て<br />

‘00’ 放 送<br />

’01’、’10’ 非 放 送<br />

’11’ 未 定 義<br />

割 当 て<br />

‘000000’ 未 定 義<br />

‘000001’ 狭 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘000010’ BS デジタル 放 送<br />

‘000011’ 地 上 デジタルテレビジョン 放 送<br />

‘000100’ 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘000101’ 地 上 デジタル 音 声 放 送<br />

‘000110’ 衛 星 デジタル 音 声 放 送<br />

‘000111’ 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘001000’ 高 度 BS デジタル 放 送<br />

‘001001’ 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘001010’-‘111111’ 未 定 義<br />

4 付 加 識 別 子 情 報 は、 識 別 子 番 号 の 拡 張 に 使 用 する 領 域 とする。<br />

5 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、<br />

BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 並 びに 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度<br />

広 帯 域 CS デジタル 放 送 のうち TS パケットにより 伝 送 されるものにおいて 本 記 述 子<br />

を 伝 送 する 場 合 は、PMT の 記 述 子 1 の 領 域 または NIT の 記 述 子 1 もしくは NIT の<br />

記 述 子 2 の 領 域 とし、 複 数 の 領 域 で 伝 送 されている 場 合 の 有 効 性 は、PMT の 記 述 子<br />

1、NIT の 記 述 子 2、NIT の 記 述 子 1 の 順 とする。<br />

6 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 において 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、PMT の 記 述 子 1 の 領<br />

域 で 伝 送 されるものとする。<br />

7 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 のうち TLV パケットにより<br />

伝 送 されるものにおいて 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、TLV-NIT の 記 述 子 1 又 は 記 述<br />

子 2 の 領 域 で 伝 送 するものとし、 複 数 の 領 域 で 伝 送 されている 場 合 の 有 効 性 は、 記 述<br />

子 2、 記 述 子 1 の 順 とする。<br />

- 181 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 記 第 8 データ 符 号 化 方 式 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 データ 符 号 化 方 式 識 別 子<br />

付 加 識 別 子 情 報<br />

( 識 別 子 番 号 の 拡 張 )<br />

8 8 16 8×N<br />

送 出 順<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、データ 符 号 化 方 式 記 述 子 を 示 す 0xFD とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 データ 符 号 化 方 式 識 別 子 は、データ 符 号 化 方 式 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

4 付 加 識 別 子 情 報 は、データ 符 号 化 方 式 により 示 されるデータ 符 号 化 方 式 の 付 加<br />

情 報 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

5 本 記 述 子 は、PMT の 記 述 子 2 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

別 記 第 9 カルーセル 互 換 複 合 記 述 子 のデータ 構 造<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 副 記 述 子<br />

8 8 8×N<br />

送 出 順<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、カルーセル 互 換 複 合 記 述 子 を 示 す 0xF7 とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 副 記 述 子 は、(1)~(3)に 示 す 副 記 述 子 を 含 む 情 報 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

(1) 蓄 積 ルート 副 記 述 子<br />

副 記 述 子 タグ 副 記 述 子 長 データ ディレクトリ 名<br />

8 8 8 8×N<br />

送 出 順<br />

ア 副 記 述 子 タグの 値 は、 蓄 積 ルート 副 記 述 子 を 示 す 0xC5 とする。<br />

イ 副 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

ウ ディレクトリ 名 は、 放 送 番 組 を 受 信 設 備 に 蓄 積 する 際 のディレクトリ 構 造 のうち、<br />

最 上 位 のディレクトリの 名 称 をテキスト 形 式 で 記 述 する 領 域 とする。<br />

(2) サブディレクトリ 副 記 述 子<br />

副 記 述 子 タグ 副 記 述 子 長 サブディレクトリ 名<br />

8 8 8×N<br />

送 出 順<br />

ア 副 記 述 子 タグの 値 は、サブディレクトリ 副 記 述 子 を 示 す 0xC6 とする。<br />

- 182 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

イ 副 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

ウ サブディレクトリ 名 は、 放 送 番 組 を 受 信 設 備 に 蓄 積 する 際 のディレクトリ 構 造 のうち、<br />

蓄 積 ルート 副 記 述 子 で 指 定 される 構 造 を 除 くディレクトリ 構 造 をテキスト 形 式 で 記<br />

述 する 領 域 とする。<br />

(3) 蓄 積 名 副 記 述 子<br />

副 記 述 子 タグ 副 記 述 子 長 蓄 積 名<br />

8 8 8×N<br />

送 出 順<br />

ア 副 記 述 子 タグの 値 は、 蓄 積 名 副 記 述 子 を 示 す 0x02 とする。<br />

イ 副 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

ウ 蓄 積 名 は、 放 送 番 組 を 受 信 設 備 に 蓄 積 する 際 の 名 称 をテキスト 形 式 で 記 述 する 領 域 と<br />

する。<br />

別 記 第 10 著 作 権 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子 タグ 記 述 子 長 著 作 権 識 別 子 著 作 権 付 加 情 報<br />

8 8 32 8×N<br />

送 出 順<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 著 作 権 記 述 子 を 示 す 0x0D とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 著 作 権 識 別 子 は、 著 作 権 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

別 記 第 11 緊 急 情 報 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子<br />

タグ<br />

記 述 子<br />

長<br />

サービス<br />

識 別 子<br />

開 始 / 終<br />

信 号 種 別 未 定 義<br />

了 フラグ<br />

地 域 符<br />

号 長<br />

地 域<br />

符 号<br />

未 定 義<br />

8 8 16 1 1 6 8 12 4<br />

繰 り 返 し<br />

送 出 順<br />

繰 り 返 し<br />

注 1 記 述 子 タグの 値 は、 緊 急 情 報 記 述 子 を 示 す 0xFC とする。<br />

2 記 述 子 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

3 サービス 識 別 子 は、 放 送 番 組 番 号 を 識 別 するのに 使 用 する。<br />

4 開 始 / 終 了 フラグは、 緊 急 警 報 信 号 の 送 出 開 始 及 び 送 出 中 の 場 合 は‘1’とし、<br />

終 了 する 場 合 は‘0’とする。<br />

- 183 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

5 信 号 種 別 は、 無 線 局 運 用 規 則 ( 昭 和 25 年 電 波 監 理 委 員 会 規 則 第 17 号 ) 第 138 条<br />

の 2 第 1 項 に 規 定 する 第 1 種 開 始 信 号 を 送 出 する 場 合 は‘0’とし、 同 条 に 規 定<br />

する 第 2 種 開 始 信 号 を 送 出 する 場 合 は、‘1’とする。<br />

6 地 域 符 号 長 は、これより 後 に 続 くデータバイト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

7 地 域 符 号 は、 緊 急 警 報 信 号 の 構 成 ( 昭 和 60 年 郵 政 省 告 示 第 405 号 ) 別 表 第 1 号 に<br />

規 定 する 地 域 符 号 を 伝 送 する 領 域 とする。<br />

8 本 記 述 子 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジ<br />

タル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 並 びに 高 度 BS デジ<br />

タル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 のうち TS パケットにより 伝 送 されるも<br />

のを 行 う 場 合 にのみ 使 用 するものとし、PMT の 記 述 子 1 の 領 域 または NIT の 記<br />

述 子 1 の 領 域 もしくは NIT の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

( 告 示 )<br />

3.8 識 別 子 の 構 成<br />

識 別 子<br />

構 成<br />

テーブル 識 別 子<br />

3.6 章 並 びに 3.9 章 に 示 すとおり。<br />

記 述 子 タグ 3.7 章 及 び ITU-T 勧 告 H.222.0 に 従 う。<br />

ストリーム 形 式 識 別 子 3.6 章 に 示 すとおり。<br />

サービス 形 式 識 別 子 3.7 章 に 示 すとおり。<br />

放 送 番 組 番 号 識 別 子 3.6 章 に 示 すとおり。<br />

サービス 識 別 子<br />

3.7 章 に 示 すとおり。<br />

ネットワーク 識 別 子 3.6 章 に 示 すとおり。<br />

トランスポートストリーム 識 別 子 3.6 章 に 示 すとおり。<br />

限 定 受 信 方 式 識 別 子 3.7 章 に 示 すとおり。<br />

システム 管 理 識 別 子 3.7 章 に 示 すとおり。<br />

( 告 示 )<br />

- 184 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

3.9 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

1. 共 通 情 報 のうち、 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方<br />

式 ( 以 下 「 標 準 方 式 」という。)の 中 でスクランブルの 範 囲 をTSパケットのペイロード<br />

部 とするもの( 以 下 「ECM」という。)は、 番 組 に 関 する 情 報 、スクランブルを 解 くた<br />

めの 鍵 情 報 及 び 受 信 機 のスクランブルを 解 く 機 能 の 強 制 的 な 切 り 替 えを 指 令 する 制 御<br />

情 報 とし、その 構 成 及 び 送 出 手 順 は 別 表 第 1 号 に 示 すとおりとする。<br />

2. 共 通 情 報 のうち、 標 準 方 式 の 中 でスクランブルの 対 象 をセクション 形 式 の 信 号 に 限 る<br />

もの( 以 下 「ACI」という。)は、 番 組 に 関 する 情 報 、スクランブルを 解 くための 鍵 情<br />

報 及 び 受 信 機 のスクランブルを 解 く 機 能 の 強 制 的 な 切 り 替 えを 指 令 する 制 御 情 報 とし、<br />

ACI 構 成 を 示 すプロトコル 番 号 、スクランブルの 運 用 主 体 を 識 別 する 事 業 体 識 別 及 び<br />

ACIに 含 む 情 報 を 暗 号 化 するのに 用 いる 暗 号 鍵 を 識 別 する 暗 号 鍵 識 別 を 含 むものとし、<br />

モジュールとして 伝 送 するものとする。<br />

3. 個 別 情 報 ( 以 下 「EMM」という。)は、 国 内 受 信 者 の 個 別 の 契 約 情 報 及 び 共 通 情 報 の<br />

暗 号 を 解 くための 鍵 情 報 とし、その 構 成 及 び 送 出 手 順 は 別 表 第 2 号 に 示 すとおりとする。<br />

4. 衛 星 デジタル 音 声 放 送 に 関 する 関 連 情 報 は、 前 3 号 に 規 定 するものの 他 、 番 組 に 関 する<br />

情 報 及 びスクランブルを 解 くための 鍵 情 報 または 国 内 受 信 者 の 個 別 の 契 約 情 報 を 含 む<br />

ECM( 以 下 「ECM-S」という。) 並 びにECM-Sの 暗 号 を 解 くための 鍵 情 報 からなるEMM<br />

( 以 下 「EMM-S」という。)とし、その 構 成 及 び 送 出 手 順 は 別 表 第 3 号 及 び 別 表 第 4 号<br />

に 示 すとおりとする。<br />

別 表 第 1 号 ECMの 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

ヘッダ 部 ECM CRC<br />

64<br />

8×N 32<br />

送 出 順<br />

注 1 単 位 の 指 定 のない 数 字 は、その 領 域 のビット 数 を 示 す。 以 下 同 じ。<br />

2 「0x」に 続 く 数 字 を 16 進 数 とする。 以 下 同 じ。<br />

3 各 領 域 は、 最 上 位 ビットから 最 下 位 ビットの 順 に 伝 送 するものとする。 以 下 同 じ。<br />

4 ECM の 伝 送 は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 によるものとする。<br />

5 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は、ECM を 示 す 0x82 又 は 0x83 とし、<br />

「テーブル 識 別 子 拡 張 」は ECM に 含 まれる 情 報 の 種 別 を 識 別 するのに 使 用 する 領<br />

域 とする。<br />

6 ECM は、 次 表 に 示 すものを 含 む 情 報 により 構 成 されるものとする。なお、プロト<br />

コル 番 号 、 事 業 体 識 別 及 び 暗 号 鍵 識 別 以 外 の 情 報 は、 暗 号 鍵 識 別 により 識 別 される<br />

- 185 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

暗 号 鍵 を 用 いて 暗 号 化 することができることとする。<br />

項 目<br />

プロトコル 番 号<br />

事 業 体 識 別<br />

暗 号 鍵 識 別<br />

スクランブルの 解 除 に 用 いる 鍵<br />

判 定 タイプ<br />

年 月 日 時 分<br />

別 表 第 2 号 EMM の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

ヘッダ 部 EMM1 EMM2 … EMMn CRC<br />

64<br />

8×N 32<br />

送 出 順<br />

注 1 EMM の 伝 送 は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 拡 張 形 式 によるものとし、その 範 囲 内<br />

で、EMMは 複 数 多 重 できるものとする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は、EMM を 示 す 0x84 又 は 0x85 とし、「テー<br />

ブル 識 別 子 拡 張 」は EMM に 含 まれる 情 報 の 種 別 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 とする。<br />

3 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS<br />

デジタル 放 送 、 高 度 BS デジタル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS<br />

デジタル 放 送 において、 受 信 機 へメッセージ 情 報 を 伝 送 するための 情 報 (「EMM メ<br />

ッセージ」という。)が EMM に 含 まれる 場 合 は、ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」<br />

の 値 は、0x85 とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」は 注 2にかかわらず、EMM メッセージ<br />

が 個 別 の 受 信 機 向 けの 場 合 には 0x0000、 全 受 信 機 向 けの 場 合 には 0x0001~0xFFFF<br />

とする。<br />

4 EMM は、EMM メッセージ 又 は 次 表 に 示 すものを 含 む 情 報 により 構 成 されるものと<br />

する。なお、プロトコル 番 号 以 外 の 情 報 は、 暗 号 化 することができることとする。<br />

項 目<br />

デコーダ 識 別 番 号<br />

プロトコル 番 号<br />

- 186 -


ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部<br />

別 表 第 3 号 ECM-Sの 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

送 出 順<br />

ヘッダ 部<br />

24<br />

ECM-S<br />

8×N<br />

注 1 ECM-S の 伝 送 は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 通 常 形 式 によるものとする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は、ECM を 示 す 0x82 又 は 0x83 とする。<br />

3 1 つの TS パケットには 複 数 の ECM-S セクションを 含 まず、また、1 つの ECM-S セ<br />

クションは 1 つの TS パケット 内 で 完 結 するものとする。<br />

4 ECM-S は、プロトコル 番 号 を 含 む 情 報 により 構 成 されるものとする。なお、 暗 号 鍵<br />

識 別 を 含 む ECM-S については、プロトコル 番 号 及 び 暗 号 鍵 識 別 以 外 の 情 報 は、 暗 号<br />

化 することができることとする。<br />

別 表 第 4 号 EMM-Sの 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

送 出 順<br />

ヘッダ 部<br />

24<br />

EMM-S<br />

8×N<br />

注 1 EMM-S の 伝 送 は、3.2 章 に 示 すセクション 形 式 の 通 常 形 式 によるものとする。<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は、EMM を 示 す 0x84 又 は 0x85 とする。<br />

3 1 つの TS パケットには 複 数 の EMM-S セクションを 含 まず、また、1 つの EMM-S<br />

セクションは 1 つの TS パケット 内 で 完 結 するものとする。<br />

4 EMM-S は、プロトコル 番 号 を 含 む 情 報 により 構 成 されるものとする。なお、プロト<br />

コル 番 号 以 外 の 情 報 は、 暗 号 化 することができることとする。<br />

( 告 示 )<br />

- 187 -


-188-<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式<br />

省 令 で 規 定 されているデジタル 放 送 の 各 標 準 方 式 に 適 用 される 技 術 方 式 を 表 A-1 に 示 す。<br />

符 号 化 信 号 の<br />

伝 送<br />

伝 送 制 御 信 号<br />

デジタル 放 送<br />

地 上 デジタ<br />

ル 音 声<br />

放 送<br />

表 A-1 標 準 方 式 に 適 用 される 技 術 方 式 (○: 適 用 )<br />

地 上 デジタ<br />

ルテレビジ<br />

ョン 放 送<br />

衛 星 デジ<br />

タル 音 声<br />

放 送<br />

BS デジタ<br />

ル 放 送<br />

高 度 BS デ<br />

ジタル 放 送<br />

狭 帯 域 CS<br />

デジタル<br />

放 送<br />

高 度 狭 帯<br />

域 CSデジ<br />

タル 放 送<br />

広 帯 域 CS<br />

デジタル<br />

放 送<br />

高 度 広 帯<br />

域 CSデジ<br />

タル 放 送<br />

PES パケット ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

セクション 形 式 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

TS パケット ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

IP パケット ○ ○<br />

TLV パケット ○ ○<br />

PAT ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

PMT ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

CAT ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

NIT ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

TLV-NIT ○ ○<br />

AMT ○ ○<br />

緊 急 警 報 信 号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 第 3 部


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

2.2 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき<br />

別 表<br />

記 載 追 加 及 び<br />

誤 記 修 正<br />

特 許 出 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考<br />

願 人<br />

日 本 電<br />

気 ( 株 )<br />

画 像 信 号 の 動 き 補 償 フレーム<br />

間 予 測 符 号 化 ・ 復 号 元 化 方 法 と<br />

その 装 置<br />

特 許 1890887<br />

日 本<br />

・・・ ・・・ ・・・<br />

適 応 変 換 符 号 化 復 号 複 合 化 の<br />

方 法 及 び 装 置<br />

特 許 2638208<br />

符 号 化 方 式 及 び 復 号 方 式 特 許 2820096<br />

日 本 、アメリカ、<br />

イギリス、ドイツ、フ<br />

ランス、オランダ<br />

日 本 、アメリカ、<br />

韓 国 、<br />

オーストラリア<br />

・・・ ・・・ ・・・<br />

・・・ ・・・ ・・・ ・・・<br />

ソニー<br />

( 株 )<br />

・・・ ・・・ ・・・<br />

画 像 情 報 符 号 化 装 置 及 び 方 法 、<br />

並 びに 画 像 情 報 復 号 装 置 及 び<br />

方 法<br />

※8<br />

特 開 2005-039743<br />

日 本 、ブラジル、<br />

中 国 、ドイツ、<br />

フランス、イギリス、<br />

インドネシア、イン<br />

ド、 韓 国 、メキ<br />

シコ、ロシア、アメリ<br />

カ、ベトナム<br />

信 号 処 理 装 置 および 方 法 、 並 び<br />

にプログラム ※ 8<br />

特 許 第 3800427 日 本 、 中 国 、<br />

ドイツ、フランス、<br />

イギリス、インドネ<br />

シア、インド、 韓<br />

国 、マレーシア、オ<br />

ランダ、シンガポ<br />

ール、タイ、 台 湾 、<br />

アメリカ<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※6<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※7<br />

・・・ ・・・ ・・・ ・・・<br />

三 菱 電<br />

機 ( 株 )<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※7<br />

・・・<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 2.2 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※8<br />

・・・<br />

※6:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 有 効<br />

※7:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※8:ARIB <strong>STD</strong>-B32 2.2 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(1)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

5 第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

5 第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

5 第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

5<br />

6<br />

7<br />

第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.4<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、デジタル 放 送 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放<br />

送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する、 放<br />

送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テレビ<br />

ジョン 放 送 ( 以 下 「 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 」という。)、11.7GHz<br />

を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 標 準 テレ<br />

ビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のう<br />

ちデジタル 放 送 ( 以 下 「BS デジタル 放 送 」という。)、ならびに 12.2GHz<br />

を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域<br />

伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波<br />

放 送 及 びデータ 放 送 ( 以 下 「 広 帯 域 CS デジタル 放 送 」という。)における<br />

映 像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送<br />

信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 するデジタル 放 送 に 映<br />

像 信 号 のうち PES パケットによるものについて 適 用 する。また、 本 標 準 規<br />

格 は、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。 但 し、 特 に 断 りが 記 されている 場 合<br />

はこの 限 りではない。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(2) 平 成 2115 年 総 務 省 告 示 第 8938 号 「 映 像 信 号 のうち PES パケッによるも<br />

のの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 並 びに 音 声 信 号 のうち PES パケットによるも<br />

のの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 を 定 める 件 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(3)ITU-T Rec. H.262|ISO/IEC 13818-2:2000 | ITU-T Rec. H.262:<br />

Information technology -- Generic coding of moving pictures and<br />

associated audio information: Video ( 以 下 「MPEG-2 Video 映 像<br />

規 格 」という。)<br />

(4)ITU-T Rec. H.264|ISO/IEC 14496-10:2007: Advanced video coding<br />

for generic audiovisual services( 以 下 「MPEG-4 AVC 規 格 」とい<br />

う。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

( 全 文 追 加 )<br />

1.4.21 略 語<br />

AVC Advanced Video Coding<br />

CIE Commission Internationale de l'Éclairage<br />

( 略 )<br />

HDTV High Definition Television<br />

( 略 )<br />

IEC International Electrotechnical Commission<br />

ISO International Organization for Standardization<br />

ITU-T International Telecommunication Union, Telecommunication<br />

Standardization Sector<br />

( 略 )<br />

SDTV Standard Definition Television<br />

SEI Supplemental Enhancement Information<br />

VUI Video Usability Information<br />

狭 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 、 高 度<br />

広 帯 域 衛 星 デ<br />

ジタル 放 送 、ワ<br />

ンセグを 含 め<br />

たメディア 横<br />

断 的 規 格 とす<br />

る<br />

狭 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 、 高 度<br />

広 帯 域 デジタ<br />

ル 放 送 、ワンセ<br />

グを 含 めたメ<br />

ディア 横 断 的<br />

規 格 とする<br />

省 令 および 告<br />

示 の 改 正 、 符 号<br />

化 方 式 の 追 加 、<br />

エディトリア<br />

ル<br />

明 確 化<br />

(2)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

9 第 1 部<br />

第 2 章<br />

2.1<br />

2.1 映 像 信 号<br />

映 像 信 号 は、 被 写 体 の 輝 度 を 表 す 信 号 ( 以 下 「 輝 度 信 号 」という。) 並 び<br />

に 被 写 体 の 色 相 および 彩 度 を 表 す 信 号 ( 以 下 「 色 差 信 号 」という。)から 成<br />

るものとし、 次 の 方 程 式 によるものとする。<br />

( 以 下 全 文 削 除 )<br />

2.1.1 HDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性<br />

1<br />

( 全 文 追 加 )<br />

脚 注 1 本 規 定 は、 省 令 第 21 条 、 別 表 第 18 号 および 第 35 条 の 8、 別 表 第<br />

49 号 に 基 づく。<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更 、<br />

省 令 改 正<br />

10<br />

12 第 1 部<br />

第 2 章<br />

2.4<br />

2<br />

2.1.2 SDTV 準 拠 の 映 像 信 号 特 性<br />

( 全 文 追 加 )<br />

脚 注 2 本 規 定 は、 省 令 第 42 条 、 別 表 第 35 号 に 基 づく。<br />

2.4 映 像 信 号 パラメータ<br />

映 像 信 号 の 各 パラメータ 3<br />

映 像 フォーマット 480/60/I 480/60/P 720/60/P 1080/60/I 1080/60/P 2160/60/P 4<br />

走 査 線 数<br />

規 定 しない<br />

1125 本<br />

(<br />

1)<br />

有 効 走 査 線 数 1080 本 2160 本<br />

走 査 方 式 順 次 順 次<br />

フレーム 周 波 数 60/<br />

1.001 Hz<br />

60/<br />

1.001 Hz<br />

フィールド 周 波 数<br />

画 面 の 横 と 縦 の 比 16:9<br />

水 平 走 査 の 繰 返 し<br />

周 波 数 fH<br />

67.500/<br />

1.001 kHz<br />

規 定 しない (<br />

1)<br />

標 本 化<br />

周 波 数<br />

輝 度 信<br />

号<br />

148.5/<br />

1.001MHz<br />

規 定 しない (<br />

1)<br />

色 差 信<br />

( 略 )<br />

74.25/ 規 定 しない (<br />

号<br />

1.001MHz<br />

1)<br />

1 走 査 輝 度 信<br />

規 定 しない<br />

2200<br />

線 当 た 号<br />

1)<br />

りの 標 色 差 信<br />

規 定 しない<br />

1100<br />

本 化 数 号<br />

1)<br />

1 走 査 輝 度 信<br />

線 当 た 号<br />

1920 3840<br />

りの 有<br />

効 標 本<br />

色 差 信<br />

号 960 1920<br />

化 数<br />

ろ 波 特 性<br />

規 定 しない<br />

別 記 4<br />

1)<br />

水 平 同 期 信 号<br />

垂 直 同 期 信 号<br />

別 記 54 別 記 65 別 記 76<br />

別 記 87 別 記 98 別 記 109 別 記 1110 別 記 12<br />

規 定 しない (<br />

1)<br />

規 定 しない (<br />

1)<br />

( 注 1) 本 映 像 フォーマットにおいてアナログインタフェースは 想 定 されないため、これらのパ<br />

ラメータは 規 定 しない。<br />

脚 注 3 実 運 用 は 省 令 および 告 示 の 範 囲 に 制 限 される。( 付 録 A 参 照 )<br />

脚 注 4 本 映 像 フォーマットは 省 令 では 規 定 されていない。<br />

省 令 改 正<br />

(3)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

( 略 )<br />

省 令 改 正<br />

16<br />

17<br />

18<br />

19<br />

20<br />

21<br />

23<br />

24<br />

25<br />

27 第 1 部<br />

第 3 章<br />

3.1<br />

27 第 1 部<br />

第 3 章<br />

3.2<br />

29<br />

31<br />

第 1 部<br />

第 4 章<br />

4.1<br />

別 記 4 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 のろ 波 特 性<br />

( 図 の 追 加 )<br />

別 記 54 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おき 及 び 順 次 の 場<br />

合 の 水 平 同 期 信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 65 走 査 線 数 が 750 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 水 平 同 期<br />

信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 76 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おき 及 び 順 次 の<br />

場 合 の 水 平 同 期 信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 87 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おきの 場 合 の 垂 直<br />

同 期 信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 98 走 査 線 数 が 525 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 垂 直 同 期<br />

信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 109 走 査 線 数 が 750 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 垂 直 同<br />

期 信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 1110 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 1 本 おきの 場 合 の<br />

垂 直 同 期 信 号<br />

( 略 )<br />

別 記 12 走 査 線 数 が 1125 本 であって、 走 査 方 式 が 順 次 の 場 合 の 垂 直 同 期<br />

信 号<br />

( 図 の 追 加 )<br />

3.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 信 号 の 符 号 化 は、 次 の 各 号 に 規 定 する 方 式 を 組 み 合 わせたものとし、<br />

映 像 の 圧 縮 手 順 および 送 出 手 順 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ<br />

( 第 4 章 4.1 参 照 )によるものとする。<br />

(1) 動 き 補 償 予 測 符 号 化 方 式 ( 映 像 信 号 の 前 後 のフレーム 又 はフィールドか<br />

らの 動 き 量 を 検 出 し、 動 き 量 に 応 じて 補 正 したフレーム 又 はフィールド 信 号<br />

と 原 信 号 との 差 分 信 号 と 動 き 量 のみを 送 信 することにより 伝 送 する 情 報 量<br />

を 減 らす 方 式 )<br />

( 以 下 省 略 )<br />

3.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

4.1 MPEG-2 映 像 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

4.1.1 圧 縮 と 送 出 の 手 順<br />

( 略 )<br />

4.1.2 信 号 の 構 成<br />

( 略 )<br />

明 確 化<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更 、<br />

省 令 改 正<br />

明 確 化<br />

(4)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

32 第 1 部 4.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

目 的 および 適<br />

第 4 章 4.2.1 圧 縮 と 送 出 の 手 順<br />

用 範 囲 の 変 更 、<br />

4.2 ( 全 文 追 加 )<br />

省 令 改 正<br />

33 第 1 部<br />

第 5 章<br />

5.1<br />

5.1 テレビジョンサービスにおける 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

5.1.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

映 像 符 号 化 方 式 は、MPEG-2 Video 映 像 規 格 に 規 定 された Main プロファ<br />

イル Profile シンタクスに 準 拠 するものとする。( 略 )ここに 制 約 条 件 とし<br />

て 記 載 していないパラメータに 関 しては、MPEG-2 Video 映 像 規 格 に 規 定<br />

された Main プロファイル Profile シンタクスの 値 を 採 用 するものとする。<br />

なお、 表 51-1 および 表 51-2 における MPEG-2 Video 映 像 規 格 の 符 号 化<br />

パラメータの 各 コード 番 号 の 意 味 を 表 51-3 に、 各 パラメータ 値 における<br />

4:3 または 16:9 モニターでの 望 ましい 表 示 形 式 を 図 51-1 に 示 す。<br />

送 信 側 では 常 に vbv_delay を 0xFFFF に 設 定 し、 可 変 ビットレートで 運<br />

用 するものとする。( 略 )<br />

34 表 51-1 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 1 (sequence_display_extension に<br />

より 表 示 領 域 を 指 定 しない 場 合 )<br />

sequence_display_extension の 制 約 条 件 ( 注 4)<br />

vertical_<br />

size_value<br />

1080<br />

720<br />

略<br />

color_<br />

primaries<br />

1 ( 注 5)<br />

transfer_<br />

characteristic<br />

1 ( 注 5)<br />

matrix_<br />

coefficients<br />

1 ( 注 5)<br />

480<br />

480<br />

1 ( 注 5、 注 6)<br />

1 ( 注 5、 注 6)<br />

1 ( 注 5、 注 6)<br />

( 略 )<br />

( 注 6) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 においては 事 業 者 運 用 規 定 によるものとする。<br />

( 注 76) Main プロファイル Profile の 各 レベルに 対 して( 略 )<br />

( 注 87) ( 略 )<br />

35 表 51-2 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 2 (sequence_display_extension によ<br />

り 表 示 領 域 を 指 定 する 場 合 )<br />

s equence_display_extension のパラメータ 値<br />

vertical_<br />

size_value<br />

1080<br />

略<br />

color_<br />

primaries<br />

1<br />

( 注 6)<br />

1<br />

( 注 6、 注 7)<br />

transfer_<br />

characteristic<br />

1<br />

( 注 6)<br />

matrix_<br />

coefficients<br />

1<br />

( 注 6)<br />

720<br />

480<br />

1<br />

1<br />

480<br />

( 注 6、 注 7) ( 注 6、 注 7)<br />

( 略 )<br />

( 注 7) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 においては 事 業 者 運 用 規 定 によるものとする。<br />

( 注 87) Main プロファイル Profile の 各 レベルに 対 して( 略 )<br />

( 注 98) ( 略 )<br />

( 注 109) ( 略 )<br />

36 図 51-1 アスペクト 比 4:3/16:9 のモニターにおける 望 ましい 表 示 形 式<br />

( 略 )<br />

16:9 モニターにはサイドパネルを 付 加 して 表 示 するか、480/I525i ではモ<br />

ニター 側 の 偏 向 系 の 工 夫 により 表 示 する。<br />

16:9 モニターには 垂 直 方 向 に 4/3, 2, 3 倍 し、 有 効 走 査 線 480, 720, 1080<br />

本 にして 表 示 するか、480/I525i ではモニター 側 の 偏 向 系 の 工 夫 により 表 示<br />

する。<br />

( 略 )<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更 、<br />

省 令 改 正 、エデ<br />

ィトリアル<br />

(5)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

37 表 51-3 表 51-1 および 表 51-2 における MPEG-2 Video 映 像 規 格 の 符 号 化<br />

パラメータの 各 コード 番 号 の 意 味<br />

( 略 )<br />

1 = Rec. ITU-R 勧 告 BT.709(BT.1361)の 規 定 値<br />

37<br />

~<br />

44<br />

45<br />

5.1.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

5.1.32 望 ましいエンコード 領 域<br />

表 5-91-3 望 ましいエンコード 領 域<br />

映 像 入 力 フォ<br />

ーマット<br />

有 効 走 査 線 数 エンコードす<br />

るライン 数<br />

望 ましいエンコー<br />

ド 領 域<br />

2160/60/P 2160 2160 全 有 効 走 査 線<br />

1080/60/P 1080 1080<br />

全 有 効 走 査 線<br />

(ライン 番 号 42~<br />

1121)<br />

全 有 効 走 査 線<br />

1080/60/I112<br />

(ライン 番 号 21~<br />

1080 1080<br />

5i<br />

560 とライン 番 号<br />

584~1123)<br />

720/60/P750<br />

p<br />

480/60/P525<br />

p<br />

720 720<br />

483 480<br />

480/60/I525i 483 480<br />

全 有 効 走 査 線<br />

(ライン 番 号 26~<br />

745)<br />

ライン 番 号 45~<br />

524<br />

ライン 番 号 23~<br />

262 とライン 番 号<br />

286~525<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更 、<br />

省 令 改 正 、 明 確<br />

化 、エディトリ<br />

アル<br />

46<br />

~<br />

47<br />

第 1 部<br />

第 5 章<br />

5.2<br />

49 第 1 部<br />

付 録 A<br />

51 第 1 部<br />

付 属 1<br />

51 第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

5.2 低 解 像 度 映 像 サービス 6 における 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

(<strong>STD</strong>-B24 第 1 編 第 2 部 第 4 章 を 基 に 記 述 )<br />

脚 注 6 本 節 において、「 低 解 像 度 映 像 サービス」とは、「5.1 テレビジョ<br />

ンサービスにおける 映 像 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件 」で 規 定 さ<br />

れる 符 号 化 映 像 フォーマッ ト( 水 平 ・ 垂 直 符 号 化 画 素 数 )よりも<br />

少 ない 画 素 数 を 符 号 化 映 像 フォーマットとして 使 用 する 映 像 サー<br />

ビスをいう。<br />

5.2.1 MPEG-2 Video 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

5.2.2 MPEG-4 AVC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

付 属 1 テレビジョンサービスにおける MPEG-2 Video 規 格 の 運 用 ガイド<br />

ライン<br />

1.1 目 的<br />

本 運 用 ガイドラインは、デジタルテレビジョンサービス 地 上 デジタルテレ<br />

ビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 および 広 帯 域 CS デジタル 放 送 における 映<br />

像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 に 関 し、 実 運 用 において 推 奨 される MPEG-2 Video<br />

規 格 の 技 術 的 条 件 を 示 すことを 目 的 とする。<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更<br />

ならびに 省 令<br />

改 正 に 伴 う 明<br />

確 化<br />

明 確 化<br />

メディア 横 断<br />

的 規 格 とする<br />

(6)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

51 第 1 部 1.2 適 用 範 囲<br />

メディア 横 断<br />

付 属 1 本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に<br />

的 規 格 とする<br />

第 1 章 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 するテレビジョンサービスの 映 像 信<br />

1.2 号 のうち MPEG-2 Video 規 格 PES パケットによるものについて 適 用 する。<br />

また、 本 運 用 ガイドラインは、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタ<br />

ル 放 送 および 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。 但 し、 特<br />

に 断 りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。<br />

51 第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

56<br />

第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 3 章<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(1) ITU-T Rec. H.262|ISO/IEC 13818-2:2000 | ITU-T Rec. H.262:<br />

Information technology -- Generic coding of moving pictures and<br />

associated audio information: Video ( 以 下 「MPEG-2 Video 規 格 」とい<br />

う。)<br />

(2) ITU-T Rec. H.222.0|ISO/IEC 13818-1:20060 | ITU-T Rec. H.222:<br />

Information technology -- Generic coding of moving pictures and<br />

associated audio information: Systems ( 以 下 「MPEG-2 Systems 規 格 」<br />

という。)<br />

図 3.11-2(a) BS デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間<br />

修 正 : フロントエンド 部<br />

ストリームビットレート<br />

ビデオストリーム<br />

Mbpit/s<br />

エディトリア<br />

ル、 準 拠 規 格 の<br />

改 定<br />

エディトリア<br />

ル<br />

57<br />

59 第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 4 章<br />

4.2<br />

59 第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 4 章<br />

4.3<br />

61 第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 4 章<br />

63 4.4<br />

64<br />

65<br />

68 第 1 部<br />

付 属 1<br />

第 5 章<br />

69<br />

~<br />

98<br />

99<br />

~<br />

104<br />

第 1 部<br />

付 属 2<br />

第 1 部<br />

付 属 3<br />

図 3.11-2(b) 地 上 デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間<br />

4.2 480/60/I525i 方 式 でのアスペクト 比 の 変 更<br />

4.3 ビットレートの 変 更<br />

(1) 送 出 側 運 用 方 法<br />

・ 常 に 可 変 ビットレートモードにて 運 用 する(vbv_delay : 0xFFFF)。<br />

( 略 )<br />

4.4.1<br />

HDTV 用 ストリーム<br />

図 4-11-3 SDTV/HDTV 完 全 シームレス 切 替 が 可 能 な 送 信 ・ 受 信 側 のタイ<br />

ミング 概 念 図<br />

4.4.2<br />

HDTV 用 ストリーム<br />

図 4-21-4 SDTV/HDTV の 簡 易 的 な 切 替 方 法 における 送 信 ・ 受 信 側 のタイ<br />

ミング 概 念 図<br />

図 5-11-5 フィルム 素 材 のエンコード 例<br />

付 属 2 テレビジョンサービスにおける MPEG-4 AVC 規 格 の 運 用 ガイドラ<br />

イン<br />

( 全 文 追 加 。<strong>STD</strong>-B1 第 2 部 付 属 C を 基 に 記 述 。)<br />

付 属 3 低 解 像 度 映 像 サービスにおける MPEG-4 AVC 規 格 の 運 用 ガイド<br />

ライン<br />

( 全 文 追 加 。<strong>STD</strong>-B24 第 1 編 第 2 部 付 録 規 定 G より 転 載 。)<br />

エディトリア<br />

ル<br />

エディトリア<br />

ル<br />

エディトリア<br />

ル<br />

エディトリア<br />

ル<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更 、<br />

省 令 改 正<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更<br />

(7)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

107 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

107 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

107 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

107<br />

108<br />

第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.4<br />

111 第 2 部<br />

第 2 章<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、デジタル 放 送 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放<br />

送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する、 放<br />

送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送 を 除 く。)のうちデジタル 放 送 ( 以 下<br />

「 地 上 デジタル 音 声 放 送 」という。)、 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 の<br />

うちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 ( 以 下 「 地 上 デジタルテレ<br />

ビジョン 放 送 」という。)、2,630MHz を 超 え 2,655MHz 以 下 の 周 波 数 の 電<br />

波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 以 下 「 衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 」という。)、11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用<br />

する 放 送 衛 星 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送 ( 以 下 「BS デジタル 放 送 」<br />

という。) 並 びに 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度<br />

テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 ( 以 下 「 広 帯 域 CS デジタル<br />

放 送 」という。)における 音 声 信 号 と 音 声 符 号 化 方 式 を 規 定 することを 目 的<br />

とする。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送<br />

信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 するデジタル 放 送 に 音<br />

声 信 号 のうち PES パケットによるものについて 適 用 する。また、 本 標 準 規<br />

格 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジタ<br />

ル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 全 てに 共 通 し<br />

て 適 用 する。ただし、 特 に 断 りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(2) 平 成 1521 年 総 務 省 告 示 第 3889 号 「 映 像 信 号 のうち PES パケットに<br />

よるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 並 びに 音 声 信 号 のうち PES パケット<br />

によるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 を 定 める 件 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(3) ISO/IEC 13818-7:20032006 Information technology -- Generic<br />

coding of moving pictures and associated audio information:<br />

Advanced Audio Coding (AAC)<br />

(4) ISO/IEC 13818-7:2003/AMD 1:2004 Information technology --<br />

Generic coding of moving pictures and associated audio information:<br />

Advanced Audio Coding AMENDMENT 1: Embedding of<br />

bandwidth extension ISO/IEC 13818-7:2006/Cor.1:2009 Information<br />

technology -- Generic coding of moving pictures and associated audio<br />

information – Part 7: Advanced Audio Coding (AAC), TECHNICAL<br />

CORRIGENDUM 1((3),(4)を 合 わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」<br />

という。)<br />

(5) ISO/IEC 13818-3:1998 Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Audio( 以 下<br />

「MPEG-2 BC 規 格 」という。)<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

( 全 文 追 加 )<br />

1.4.21 略 語<br />

( 略 )<br />

BC Backward Compatible<br />

( 略 )<br />

LFE Low Frequency EnhancementEffects<br />

第 2 章 音 声 入 力 信 号<br />

( 略 )<br />

(4) 最 大 入 力 音 声 チャンネル 数 は、5 チャンネル 及 び 低 域 を 強 調 する 1 チャ<br />

ンネルとする。ただし、 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル<br />

放 送 における 最 大 入 力 音 声 チャンネル 数 は、22 チャンネル 及 び 低 域 を 強 調<br />

する 2 チャンネルとする。<br />

狭 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 、 高<br />

度 広 帯 域 衛 星<br />

デジタル 放 送<br />

を 含 めたメデ<br />

ィア 横 断 的 規<br />

格 とする<br />

狭 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 、 高<br />

度 広 帯 域 衛 星<br />

デジタル 放 送<br />

を 含 めたメデ<br />

ィア 横 断 的 規<br />

格 とする<br />

省 令 および 告<br />

示 の 改 正 、<br />

MPEG-2 AAC<br />

規 格 の 版 更 新 、<br />

狭 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 追<br />

加 に 伴 う 準 拠<br />

規 格 の 追 加<br />

狭 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 追<br />

加 に 伴 う 追 加 、<br />

エディトリア<br />

ル<br />

省 令 改 正<br />

(8)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

113 第 2 部<br />

第 3 章<br />

3.1<br />

3.1 MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

音 声 信 号 の 符 号 化 は、 時 間 周 波 数 変 換 符 号 化 方 式 ( 入 力 信 号 を 変 形 離 散<br />

コサイン 変 換 によって 周 波 数 成 分 に 変 換 し、 各 周 波 数 成 分 のエネルギー 偏<br />

差 の 減 少 を 利 用 して 情 報 量 の 削 減 を 行 う 方 式 ) 及 び 聴 覚 心 理 重 み 付 けビッ<br />

ト 割 当 方 式 ( 人 間 に 知 覚 されやすい 帯 域 の 信 号 劣 化 が 最 小 となるよう 符 号<br />

割 当 ての 重 み 付 けを 行 う 方 式 。 以 下 同 じ。)を 組 み 合 わせたものとし、 音 声<br />

の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 については、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ( 第<br />

44.1 章 参 照 )によるものとする。<br />

エディトリア<br />

ル<br />

113 第 2 部<br />

第 3 章<br />

3.2<br />

115 第 2 部<br />

第 4 章<br />

4.1<br />

116 第 2 部<br />

第 4 章<br />

4.2<br />

119 第 2 部<br />

第 5 章<br />

119 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.1<br />

3.2 MPEG-2 BC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

4.1 MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 については、 別 表 第 3 四 号 に 示 すとおりと<br />

する。<br />

別 表 第 3 四 号 音 声 の 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順<br />

( 略 )<br />

4 符 号 化 ビットストリームのチャンネルモードの 最 大 値 は、5 チャン<br />

ネル 及 び 低 域 を 強 調 する 1 チャンネルとする。ただし、 高 度 BS デジタ<br />

ル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 にあっては、その 最 大 値 を 22<br />

チャンネル 及 び 低 域 を 強 調 する 2 チャンネルとする。<br />

( 略 )<br />

4.2 MPEG-2 BC 規 格 に 準 拠 する 方 式<br />

( 全 文 追 加 )<br />

第 5 章 音 声 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

本 章 では、 第 2 章 ~ 第 4 章 に 記 載 した 省 令 ・ 告 示 の 規 定 に 加 えて、MPEG-2<br />

AAC 方 式 に 準 拠 するデジタル 放 送 の 音 声 符 号 化 方 式 に 関 する 運 用 上 の 制 約<br />

条 件 を 規 定 する。なお、MPEG-2 BC 方 式 については 第 2 章 ~ 第 4 章 に 記<br />

載 した 省 令 ・ 告 示 の 通 りであり、 本 章 で 規 定 する 運 用 上 の 制 約 条 件 はない。<br />

5.1 MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する 入 力 音 声 フォーマット<br />

デジタル 放 送 における 入 力 音 声 フォーマットの 制 約 条 件 は、 以 下 に 示 すと<br />

おりとする。<br />

項 目<br />

音 声 モード 可 能 な 音 声 モード<br />

制 約 条 件<br />

モノラル、ステレオ、マルチチャンネルステレ<br />

オ(3/0、2/1、3/1、2/2、3/2、3/2+LFE(3/2.1))<br />

( 注 1) 、2 音 声 (デュアルモノラル)、マルチ 音<br />

声 (3 音 声 以 上 )および 上 記 モードの 組 み 合 わ<br />

せ<br />

狭 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 追<br />

加 に 伴 う 追 加<br />

省 令 改 正<br />

狭 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 追<br />

加 に 伴 う 追 加<br />

適 用 範 囲 の 明<br />

確 化<br />

音 声 モード 表<br />

記 法 統 一 、 省<br />

令 ・ 告 示 改 正 に<br />

伴 う 規 定 追 加<br />

推 奨 音 声 モード<br />

モノラル、ステレオ、マルチチャンネルステレ<br />

オ(3/1、3/2、3/2+LFE(3/2.1)) ( 注 2)( 注 ) 、2<br />

音 声 (デュアルモノラル)<br />

エンファシス<br />

なし<br />

( 注 1) 前 方 / 後 方 スピーカへのチャンネル 数 例 :3/1=3 前 方 +1 後 方 、<br />

3/2=3 前 方 +2 後 方<br />

( 注 2) LFE = 低 域 強 調 チャンネル<br />

(9)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

119 第 2 部<br />

第 5 章 ただし、 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 における<br />

5.1 音 声 モードは、 以 下 に 示 すとおりとする。<br />

( 表 の 追 加 )<br />

120<br />

( 注 ) マルチチャンネルステレオの 音 声 モード 表 記 法 :<br />

チャンネル 数 を「 上 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 )- 中 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 )- 下 層 ( 前 方 / 側 方 / 後<br />

方 ).LFE」で 表 す。ただし、 割 り 当 てチャンネルがない 層 は 0 と 表 記 する。な<br />

お、 中 層 のみによる 音 声 モードの 場 合 を「 中 層 ( 前 方 / 側 方 / 後 方 ).LFE」に、 中<br />

層 のみによる 音 声 モードで 側 方 のチャンネルがない 場 合 を「 中 層 ( 前 方 / 後<br />

方 ).LFE」に 簡 略 化 して 表 記 する。<br />

LFE( 低 域 効 果 チャンネル)への 割 り 当 てチャンネルが 1 の 場 合 、“+LFE”<br />

と 表 記 する 場 合 がある。<br />

音 声 モード 表 記 法 については、 解 説 2 に 関 連 記 載 がある。<br />

120 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2<br />

120 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.1<br />

121 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.2<br />

5.2 MPEG-2 AAC 方 式 に 準 拠 する 音 声 符 号 化 方 式<br />

デジタル 放 送 の 音 声 符 号 化 方 式 として MPEG-2 AAC 方 式 が 省 令 に 規<br />

定 されている( 第 33.1 章 参 照 )が、・・・ さらなる 運 用 上 の 制 約 条 件 を<br />

規 定 する。<br />

5.2.1 主 要 パラメータ<br />

( 略 )<br />

( 注 )5 チャンネル+LFE チャンネル。ただし、 高 度 BS デジタル 放 送 及<br />

び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 については 最 大 22.2 チャンネル(22 チ<br />

ャンネル+2LFE チャンネル)。<br />

5.2.2 MPEG-2 AAC ADTS 符 号 化 パラメータの 制 約 条 件<br />

( 略 )<br />

(3) Raw Data Stream<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

・・・ ・・・<br />

Program Configuration<br />

Element(PCE)の 扱 い<br />

Data Stream Element<br />

(DSE)の 扱 い<br />

5.2.3 章 参 照<br />

5.2.3 章 参 照<br />

・・・ ・・・<br />

エディトリア<br />

ル<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加<br />

121<br />

第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.3<br />

5.2.3 音 声 ストリームの 構 成 ・ 多 重 方 法 に 関 する 詳 細 規 定<br />

(1) 入 力 音 声 モードと ADTS 構 成 ・ 多 重 方 法 に 関 する 規 定<br />

入 力 音 声 モード<br />

ADTS の 構 成 、 多 重 方 法<br />

・・・ ・・・<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加 、 音 声 モード<br />

表 記 法 統 一<br />

マルチチャンネルステレオ<br />

(3/0、2/1、3/1、2/2、3/2、3/2+LFE<br />

(3/2.1)) ( 注 1)<br />

1ADTS として 構 成<br />

2 音 声 (デュアルモノ) ( 注 2)<br />

1ADTS として 構 成<br />

122<br />

・・・ ・・・<br />

( 注 1) 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 については 最 大 22.2 チャンネル<br />

( 注 2)デュアルモノとは「1ADTS で 実 現 できる 同 時 再 生 可 能 な 2 つのモノ(モノラル 音 声 )」<br />

と 定 義 する。<br />

(10)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

122 第 2 部 (2) 1ADTS 内 符 号 化 モードと ADTS 構 成 ( 伝 送 順 序 )に 関 する 詳 細 規 定<br />

第 5 章 AAC 規 格 にデフォルトで 規 定 されている 符 号 化 モード<br />

5.2.3<br />

符 号 化 モ<br />

ード<br />

・・・ ・・・ ・・・<br />

・・・ ・・・ ・・・ ・・・<br />

3/2+LFE<br />

6 ・・・ ・・・<br />

(3/2.1)<br />

AAC 規 格 にデフォルトで 規 定 されている 符 号 化 モード( 高 度 BS デジタ<br />

ル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 向 け)<br />

( 表 の 追 加 )<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加 、 音 声 モード<br />

表 記 法 統 一<br />

123<br />

AAC デフォルト 規 定 以 外 の 符 号 化 モード<br />

channel_config<br />

uration<br />

符 号 化 モ<br />

SE 構 成 ( 伝 送 順 序 ) ( 注 1)<br />

Default element to<br />

(adts_fixed<br />

ード<br />

speaker mapping ( 注 2)<br />

_header)<br />

<br />

< CPE1 = L and R,<br />

2/1 0<br />

SCE1> SCE1=MS<br />

・・・ ・・・ ・・・ ・・・<br />

AAC デフォルト 規 定 以 外 の 符 号 化 モード( 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高<br />

度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 向 け)<br />

( 表 の 追 加 )<br />

124<br />

124<br />

125<br />

第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.3<br />

( 注 1)( 略 )<br />

( 注 2)スピーカ 配 置 の 表 記 :<br />

L: Left front speaker / R: Right front speaker / C: Center front speaker / LFE: Low<br />

frequency emphasiseffects<br />

/ LS: Left surround speaker / RS: Right surround speaker / MS: MonouralMono<br />

surround speaker<br />

( 注 3)スピーカ 配 置 の 表 記 :<br />

FC: Front center / FLc: Front left center / FRc,: Front right center / FL: Front left /<br />

FR: Front right / SiL: Side left / SiR: Side right / BL: Back left / BR: Back right /<br />

BC: Back center / TpFC: Top front center / TpFL: Top front left / TpFR: Top front<br />

right / TpSiL: Top side left / TpSiR: Top side right / TpC: Top center / TpBL: Top<br />

back left / TpBR: Top back right / TpBC: Top back center /,BtFC: Bottom front<br />

center / BtFL: Bottom front left / BtFR: Bottom front right<br />

図 5-1 に 3/3/3-5/2/3-3/0/0.2 モード(22.2 チャンネル)のスピーカ 配 置 を 示 す。<br />

( 図 5-1 の 追 加 )<br />

( 略 )<br />

(3) PCE(Program Configuration Element)の 送 出 に 関 する 詳 細 規 定<br />

(a) ・・・<br />

(b) channel_configuration=5 または 6 の 音 声 モードにおいてダウンミ<br />

ックス 係 数 を 送 出 する 場 合 、・・・ 550ms 以 下 の 周 期 で 送 出 する。<br />

ただし channel_configuration=5 または 6 のときに 限 る。この 運 用 を<br />

行 う 場 合 、・・・ 常 時 PCE を 送 出 すること。<br />

(c) 5.1 チャンネルステレオ(3/2+LFE)を 超 えるマルチチャンネル 音<br />

声 のうち、channel_configuration=0 かつ 上 層 および 下 層 に 割 り 当 て<br />

チャンネルが 存 在 しない 音 声 モード(3/3.1、3/2/2.1)の 送 出 を 行 う 場<br />

合 、PCE を 毎 ADTS フレームにて 必 須 で 送 出 する。<br />

(cd) ・・・<br />

(de) PCE 構 成 ビットについて、 以 下 の 運 用 規 定 を 設 ける。 ・・・。<br />

( 略 )<br />

-Num_side_channel_elements=0 とする。<br />

したがって、 下 記 の 2 つのフラグは 存 在 しない。<br />

side_element_is_cpe<br />

side_element_tag_select<br />

-Num_assoc_data_elements については 特 に 規 定 しない。<br />

ただし、 関 しては 放 送 としてはオプションにする。<br />

-Num_valid_cc_elements=0 とする。<br />

( 略 )<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加<br />

(11)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

126 第 2 部<br />

5.2.3<br />

(5) DSE(Data Stream Element)の 送 出 に 関 する 詳 細 規 定<br />

( 全 文 追 加 )<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加<br />

128 第 2 部<br />

5.2.4<br />

5.2.4 マルチチャンネルステレオサービス 実 施 時 における 2 チャンネルス<br />

テレオとの 互 換 性 ダウンミックスに 関 する 運 用 規 定<br />

(a) 5.1 チャンネルステレオ 以 下 のマルチチャンネルステレオサービスの 場<br />

合<br />

ここでは、5.1 チャンネルステレオ 以 下 のマルチチャンネルステレオサー<br />

ビス 実 施 時 における 2 チャンネルステレオ 対 応 受 信 機 との 互 換 性 に 関 する<br />

考 え 方 および 運 用 条 件 を 規 定 する。<br />

(1) 5.1 チャンネルステレオ(3/2+LFE(3/2.1)) 以 下 のマルチチャンネ<br />

ルステレオサービス 実 施 時 における 2 チャンネルステレオのサイマル<br />

キャストは 義 務 付 けない。・・・。<br />

(2) 5チャンネルステレオ(3/2)および 5.1 チャンネルステレオ(3/2+LFE<br />

(3/2.1))サービス 実 施 時 は、AAC 規 格 に 従 い、PCE を 用 いてダウン<br />

ミックス 係 数 を 送 出 することを 可 能 とする。・・・。<br />

( 略 )<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 規 定 追<br />

加<br />

131 第 2 部<br />

付 録 A<br />

133 第 2 部<br />

付 属<br />

133 第 2 部<br />

付 属 第 1 章<br />

1.1<br />

133 第 2 部<br />

付 属 第 1 章<br />

1.2<br />

133 第 2 部<br />

付 属 第 1 章<br />

1.3<br />

(b) 5.1 チャンネルステレオを 超 えるマルチチャンネルステレオサービスの<br />

場 合 ( 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 向 け)<br />

( 全 文 追 加 )<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式<br />

( 全 文 と 表 A-1 の 追 加 )<br />

付 属 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 ガイドライン<br />

1.1 目 的<br />

本 運 用 ガイドラインは、デジタル 放 送 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジ<br />

タルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯<br />

域 CS デジタル 放 送 における 音 声 信 号 と 音 声 符 号 化 方 式 に 関 し、MPEG-2<br />

AAC 規 格 の 実 運 用 において 推 奨 される 技 術 的 条 件 を 示 すことを 目 的 とす<br />

る。<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送<br />

に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 するデジタル 放 送 のうち、<br />

MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 音 声 信 号 のうち PES パケットによるものに<br />

ついて 適 用 する。また、 本 運 用 ガイドラインは、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、<br />

地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送<br />

及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。ただし、 特 に 断<br />

りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(1) ISO/IEC 13818-7:20032006 Information technology -- Generic<br />

coding of moving pictures and associated audio information:<br />

Advanced Audio Coding (AAC)<br />

(2) ISO/IEC 13818-7:2003/AMD 1:2004 Information technology --<br />

Generic coding of moving pictures and associated audio information:<br />

Advanced Audio Coding AMENDMENT 1: Embedding of<br />

bandwidth extension ISO/IEC 13818-7:2006/Cor.1:2009 Information<br />

technology -- Generic coding of moving pictures and associated audio<br />

information – Part 7: Advanced Audio Coding (AAC), TECHNICAL<br />

CORRIGENDUM 1 ((1),(2)を 合 わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」<br />

という。)<br />

明 確 化<br />

適 用 範 囲 明 確<br />

化 に 伴 うタイ<br />

トル 変 更<br />

適 用 範 囲 明 確<br />

化<br />

適 用 範 囲 明 確<br />

化<br />

MPEG-2 AAC<br />

規 格 の 版 更 新<br />

(12)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

133 第 2 部<br />

付 属 第 1 章<br />

1.4<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

( 略 )<br />

LFE Low Frequency ElementEffects<br />

( 略 )<br />

エディトリア<br />

ル<br />

141<br />

143<br />

第 2 部<br />

解 説 1<br />

145 第 2 部<br />

解 説 2<br />

146 第 2 部<br />

解 説 3<br />

解 説 1 MPEG-2 AAC 規 格 の 運 用 条 件 策 定 の 考 え 方<br />

以 下 に MPEG-2 AAC 規 格 に 準 拠 する 音 声 符 号 化 の 制 約 条 件 を 定 めるに<br />

際 して 考 慮 した 事 項 を 解 説 する。<br />

( 略 )<br />

(5) マルチチャンネル/2 チャンネルの 互 換 性<br />

地 上 デジタルテレビジョン 放 送 および、BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 お<br />

よび 高 度 BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 用 受 信 機 としては、 ・・・。<br />

( 略 )<br />

マルチチャンネル/2 チャンネル 互 換 性 確 保 のために、・・・の 2 つが 考<br />

えられる。 従 来 の 5.1 チャンネルまでのデジタル 放 送 サービスでは、・・・<br />

を 原 則 として 採 ることとした。ただし、 制 作 者 側 の 意 図 によりサイマルキャ<br />

スト 実 施 の 要 望 がある 場 合 は、その 手 法 も 採 用 できることとした。なお、 高<br />

度 BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 では、 音 声 モードが 最 大 24 チャンネル<br />

(3/3/3-5/2/3-3/0/0.2)となり、 受 信 機 (デコーダ)の 負 担 が 相 対 的 に 高 くなる<br />

ことが 想 定 される。そのため、2 チャンネルサイマルキャストの 運 用 につい<br />

ては、サービス 開 始 時 の 技 術 動 向 を 配 慮 して 別 途 運 用 検 討 が 望 まれる。<br />

AAC 規 定 では、5 チャンネル(3/2)のときのみ、・・・その 手 法 をその<br />

まま 採 用 することとした。なお、 特 に 5 チャンネル 以 外 でのダウンミック<br />

ス 係 数 の 送 出 の 要 求 が 強 くないため、 現 時 点 ではダウンミックスのための 新<br />

たな 規 定 は 設 けていない。 一 方 、 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS<br />

デジタル 放 送 については、5.1 チャンネルを 超 えるマルチチャンネル 音 声 の<br />

ダウンミックスを 考 慮 する 必 要 があり、 検 討 の 結 果 、3 次 元 マルチチャンネ<br />

ル 音 声 (5.1 チャンネルを 超 えるマルチチャンネル 音 声 のうち、 上 層 および<br />

下 層 に 割 り 当 てチャンネルが 存 在 する 音 声 モード)について、DSE を 用 い<br />

たダウンミックス 係 数 の 送 出 手 法 を 規 定 した。<br />

5.1 チャンネルを 超 えるマルチチャンネルから 2 チャンネルへダウンミッ<br />

クスする 場 合 、5.1 チャンネルへダウンミックスした 後 に、2 チャンネルス<br />

テレオにダウンミックスするような 処 理 では、 前 方 の 定 位 が 変 わる 場 合 があ<br />

り 避 けるべきである。<br />

解 説 2 音 声 モードの 表 記 法 について<br />

( 全 文 追 加 )<br />

解 説 3 3 次 元 配 置 の 音 声 モードのダウンミックス 係 数 について<br />

( 全 文 追 加 )<br />

適 用 範 囲 明 確<br />

化 、 省 令 ・ 告 示<br />

改 正 に 伴 う 解<br />

説 の 改 定<br />

明 確 化<br />

明 確 化<br />

155 第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、デジタル 放 送 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放<br />

送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する、 放<br />

送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送 を 除 く。)のうちデジタル 放 送 ( 以 下<br />

「 地 上 デジタル 音 声 放 送 」という。)、 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 の<br />

うちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 ( 以 下 「 地 上 デジタルテレ<br />

ビジョン 放 送 」という。)、2,630MHz を 超 え 2,655MHz 以 下 の 周 波 数 の 電<br />

波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 以 下 「 衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 」という。)、11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用<br />

する 放 送 衛 星 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送 ( 以 下 「BS デジタル 放 送 」<br />

という。) 並 びに 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 す<br />

る 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度<br />

テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 ( 以 下 「 広 帯 域 CS デジタル<br />

放 送 」という。)における 伝 送 信 号 の 多 重 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とす<br />

る。<br />

狭 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 、 高 度<br />

広 帯 域 衛 星 デ<br />

ジタル 放 送 含<br />

めたメディア<br />

横 断 的 規 格 と<br />

する<br />

(13)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

155 第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

155 第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送<br />

信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 するデジタル 放 送 に 地<br />

上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放<br />

送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 す<br />

る。ただし、 特 に 断 りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。<br />

1.3 引 用 文 書<br />

1.3.1 準 拠 文 書<br />

(2) 平 成 2115 年 総 務 省 告 示 第 8837 号 「 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送 出 手 順 、<br />

PES パケット 等 の 送 出 手 順 並 びに 伝 送 制 御 信 号 及 び 識 別 子 の 構 成 等<br />

を 定 める 件 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(3) ITU-T Rec. H.222.0|ISO/IEC 13818-1:20060 | ITU-T Rec. H.222:<br />

Information technology - Generic coding of moving pictures and<br />

associated audio information: Systems( 以 下 「MPEG-2 システム 規<br />

格 」という。)<br />

(4) IETF RFC 768: User Datagram Protocol, Aug. 1980<br />

(5) IETF RFC 791: Internet Protocol, Sep. 1981<br />

(6) IETF RFC 2460: Internet Protocol, Version 6 (IPv6)<br />

Specification, Dec. 1998<br />

狭 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 、 高 度<br />

広 帯 域 デジタ<br />

ル 放 送 を 含 め<br />

たメディア 横<br />

断 的 規 格 とす<br />

る<br />

省 令 および 告<br />

示 の 改 正 、 準 拠<br />

規 格 の 改 定 、 規<br />

定 の 追 加 、エデ<br />

ィトリアル<br />

155<br />

156<br />

第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.4<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

(1) 地 上 デジタル 音 声 放 送 :<br />

省 令 第 2 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送<br />

を 除 く。)のうちデジタル 放 送<br />

(2) 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 :<br />

省 令 第 3 章 で 規 定 される 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 の<br />

うちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テレビジョン 放 送<br />

(3) 衛 星 デジタル 音 声 放 送 :<br />

省 令 第 4 章 で 規 定 される 2,630MHz を 超 え 2,655MHz 以 下 の 周 波 数<br />

の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送<br />

(4)BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 2 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周<br />

波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標<br />

準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 び<br />

データ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(5) 高 度 BS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 5 章 第 3 節 で 規 定 される 11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周<br />

波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 によ<br />

る 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送<br />

及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送<br />

(6) 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 2 節 で 規 定 されする 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下<br />

の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 によ<br />

る 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送<br />

及 びデータ 放 送<br />

(7) 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 3 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の<br />

周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による<br />

標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及<br />

びデータ 放 送<br />

明 確 化<br />

(14)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

156 第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.4<br />

(8) 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 4 節 で 規 定 されする 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下<br />

の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 狭 帯 域 伝 送 方 式<br />

による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波<br />

放 送 及 びデータ 放 送<br />

(9) 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 5 節 で 規 定 される 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の<br />

周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 広 帯 域 伝 送 方 式 に<br />

よる 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放<br />

送 及 びデータ 放 送<br />

156<br />

157<br />

第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.4<br />

1.4.2 略 語<br />

ACI:Account Control Information<br />

AMT:Address Map Table<br />

( 略 )<br />

IEC:International Electrotechnical Commission<br />

IETF:Internet Engineering Task Force<br />

ISO:International Organization for Standardization<br />

ITU-T : International Telecommunication Union, Telecommunication<br />

Standardization Sector<br />

IP:Internet Protocol<br />

IPMP:Intellectual Property Management and Protection<br />

( 略 )<br />

RFC:Request For Comment (IETF standard)<br />

SL:Sync Layer<br />

TLV:Type Length Value<br />

( 略 )<br />

UDP:User Datagram Protocol<br />

明 確 化<br />

159<br />

160<br />

161<br />

161<br />

163<br />

第 3 部<br />

第 2 章<br />

2.1<br />

第 3 部<br />

第 2 章<br />

2.2<br />

168 第 3 部<br />

第 3 章<br />

3.4<br />

171 第 3 部<br />

第 3 章<br />

3.5<br />

2.1 TS パケットによる 伝 送<br />

2.1.1 符 号 化 信 号<br />

( 略 )<br />

2.1.2 伝 送 制 御 信 号<br />

(1) 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

各 符 号 化 信 号 のうち TS パケットにより 伝 送 するものの 伝 送 制 御 は、 次 の<br />

各 号 に 定 める 伝 送 制 御 信 号 により 行 うものとする。<br />

( 略 )<br />

2.1.3 緊 急 警 報 信 号<br />

( 略 )<br />

2.2 TLV パケットによる 伝 送<br />

2.2.1 符 号 化 信 号<br />

( 全 文 追 加 )<br />

2.2.2 伝 送 制 御 信 号<br />

(1) 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

( 全 文 追 加 )<br />

(2) 伝 送 制 御 信 号 の 伝 送<br />

( 全 文 追 加 )<br />

3.4 IP パケット<br />

( 全 文 追 加 )<br />

3.5 TLV パケット<br />

( 全 文 追 加 )<br />

省 令 改 正<br />

省 令 改 正<br />

告 示 改 正<br />

告 示 改 正<br />

(15)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

171 第 3 部 3.64 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

告 示 改 正<br />

第 3 章 ( 略 )<br />

3.6 (4)NIT の 構 成<br />

( 略 )<br />

注<br />

( 略 )<br />

174<br />

6 トランスポートストリームループ 長 は、 最 初 の 2 ビットは、‘00’<br />

で、 残 りの 10 ビットをこれより 後 に 続 く CRC の 直 前 までのデータバ<br />

イト 数 を 書 き 込 む 領 域 とする。<br />

175<br />

( 略 )<br />

(5)TLV-NIT の 構 成<br />

( 全 文 追 加 )<br />

176<br />

(6)AMT の 構 成<br />

( 全 文 追 加 )<br />

177<br />

第 3 部<br />

第 3 章<br />

3.7<br />

3.75 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子<br />

構 成<br />

伝 送 方 式 *<br />

TS TLV<br />

限 定 受 信 方 式 記 述 子 別 記 第 1 のとおり ○<br />

限 定 再 生 方 式 記 述 子 別 記 第 2 のとおり ○<br />

部 分 受 信 記 述 子 別 記 第 3 のとおり ○<br />

地 上 分 配 システム 記 述 子 別 記 第 4 のとおり ○<br />

衛 星 分 配 システム 記 述 子 別 記 第 5 のとおり ○ ○<br />

サービスリスト 記 述 子 別 記 第 6 のとおり ○ ○<br />

システム 管 理 記 述 子 別 記 第 7 のとおり ○ ○<br />

データ 符 号 化 方 式 記 述 子 別 記 第 8 のとおり ○<br />

カルーセル 互 換 複 合 記 述 子 別 記 第 9 のとおり ○<br />

著 作 権 記 述 子 別 記 第 10 のとおり ○<br />

緊 急 情 報 記 述 子 別 記 第 11 のとおり ○<br />

* 第 2 章 参 照 。 各 記 述 子 を 使 用 可 能 な 伝 送 方 式 を○で 示 す。<br />

告 示 改 正 、 明 確<br />

化<br />

179<br />

180<br />

( 略 )<br />

別 記 第 5 衛 星 分 配 システム 記 述 子 の 構 成<br />

( 略 )<br />

注 1 ・・・<br />

( 略 )<br />

7 変 調 は 変 調 方 式 の 種 類 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 としで 、<br />

‘00001’は 4 相 位 相 変 調 方 式 、‘01001’は 衛 星 デジタル 音 声 放 送 の<br />

変 調 方 式 、‘01000’は BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

の 変 調 方 式 、‘01010’は 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 の 変 調 方 式 、<br />

‘01011’は 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の<br />

変 調 方 式 を 示 すこととする。<br />

( 略 )<br />

9 FEC は 内 符 号 の 符 号 化 率 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 で、<br />

‘0001’は 符 号 化 率 1/2、‘0010’は 符 号 化 率 2/3、‘0011’は 符 号 化<br />

率 3/4、‘0100’は 符 号 化 率 5/6、‘0101’は 符 号 化 率 7/8、‘1001’は<br />

衛 星 デジタル 音 声 放 送 の 場 合 、‘1000’は BS デジタル 放 送 及 び 広 帯<br />

域 CS デジタル 放 送 の 場 合 、‘1010’は 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 の<br />

場 合 、‘1011’は 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放<br />

送 の 場 合 、‘1111’は 内 符 号 なしを 示 すこととする。<br />

10 本 記 述 子 は、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 、 及 び 高 度<br />

BS デジタル 放 送 、 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 、<br />

高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 を 行 う<br />

場 合 のみ 使 用 するものとし、NIT あるいは TLV-NIT の 記 述 子 2 の 領<br />

域 で 伝 送 するものとする。<br />

告 示 改 正 、 目 的<br />

および 適 用 範<br />

囲 の 変 更<br />

(16)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

180 第 3 部 別 記 第 6 サービスリスト 記 述 子 の 構 成<br />

告 示 改 正 、エデ<br />

第 3 章 ( 略 )<br />

ィトリアル<br />

3.7 注 1 ・・・<br />

( 略 )<br />

4 サービス 形 式 識 別 子 は、 放 送 の 種 別 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 と<br />

し、 次 表 に 示 すものとする。<br />

値<br />

割 当 て<br />

0x00<br />

未 定 義<br />

0x01 デジタルテレビジョン 放 送 サービス<br />

0x02<br />

超 短 波 放 送<br />

0x03-0x7F<br />

未 定 義<br />

0xC0<br />

データ 放 送 サービス<br />

0xC1<br />

TLV を 用 いた 蓄 積 放 送<br />

0xC21-0xFF<br />

未 定 義<br />

5 本 記 述 子 は、NIT あるいは TLV-NIT の 記 述 子 2 領 域 で 伝 送 される<br />

ものとする。<br />

181<br />

184<br />

別 記 第 7 システム 管 理 記 述 子 の 構 成<br />

( 略 )<br />

注 1 ・・・<br />

( 略 )<br />

放 送 の 標 準 方 式 の 種 別<br />

値<br />

割 当 て<br />

( 略 )<br />

‘001000’ 高 度 BS デジタル 放 送<br />

‘001001’ 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘0010100’-‘111111’ 未 定 義<br />

( 略 )<br />

5 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デジ<br />

タル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 並 びに 高<br />

度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 のうち TS パケ<br />

ットにより 伝 送 されるものにおいて 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、PMT<br />

の 記 述 子 1 の 領 域 または NIT の 記 述 子 1 もしくは NIT の 記 述 子 2 の<br />

領 域 とし、 複 数 の 領 域 で 伝 送 されている 場 合 の 有 効 性 は、PMT の 記<br />

述 子 1、NIT の 記 述 子 2、NIT の 記 述 子 1 の 順 とする。<br />

6 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 において 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、PMT<br />

の 記 述 子 1 の 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

7 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 のうち TLV<br />

パケットにより 伝 送 されるものにおいて 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、<br />

TLV-NIT の 記 述 子 1 又 は 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 するものとし、 複 数 の<br />

領 域 で 伝 送 されている 場 合 の 有 効 性 は、 記 述 子 2、 記 述 子 1 の 順 とす<br />

る。<br />

( 略 )<br />

別 記 第 11 緊 急 情 報 記 述 子 の 構 成<br />

( 略 )<br />

注 1 ・・・<br />

( 略 )<br />

8 本 記 述 子 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放<br />

送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル<br />

放 送 並 びに 高 度 BS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の<br />

うち TS パケットにより 伝 送 されるものを 行 う 場 合 にのみ 使 用 するも<br />

のとし、PMT の 記 述 子 1 の 領 域 または NIT の 記 述 子 1 の 領 域 もしく<br />

は NIT の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

告 示 改 正 、 目 的<br />

および 適 用 範<br />

囲 の 変 更<br />

告 示 改 正<br />

(17)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

184 第 3 部 3.86 識 別 子 の 構 成<br />

エディトリア<br />

第 3 章<br />

識 別 子<br />

構 成<br />

ル<br />

3.8<br />

テーブル 識 別 子 3.64 章 並 びに 3.97 章 に 示 すとおり。<br />

記 述 子 タグ 3.75 章 及 び ITU-T 勧 告 H.222.0 に 従 う。<br />

ストリーム 形 式 識 別 子 3. 64 章 に 示 すとおり。<br />

サービス 形 式 識 別 子 3. 75 章 に 示 すとおり。<br />

放 送 番 組 番 号 識 別 子 3. 64 章 に 示 すとおり。<br />

サービス 識 別 子 3. 75 章 に 示 すとおり。<br />

ネットワーク 識 別 子 3. 64 章 に 示 すとおり。<br />

トランスポートストリ 3. 64 章 に 示 すとおり。<br />

ーム 識 別 子<br />

限 定 受 信 方 式 識 別 子 3. 75 章 に 示 すとおり。<br />

システム 管 理 識 別 子 3. 75 章 に 示 すとおり。<br />

185<br />

186<br />

第 3 部<br />

第 3 章<br />

3.9<br />

188 第 3 部<br />

付 録 A<br />

3.97 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

( 略 )<br />

別 表 第 2 号 EMM の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

( 略 )<br />

注 1 ・・・<br />

( 略 )<br />

3 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デ<br />

ジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 、 高 度 BS デジタル 放 送 、 及 び 広<br />

帯 域 CS デジタル 放 送 及 び 高 度 広 帯 域 CS デジタル 放 送 において、<br />

受 信 機 へメッセージ 情 報 を 伝 送 するための 情 報 (「EMM メッセー<br />

ジ」という。)が EMM に 含 まれる 場 合 は、ヘッダ 部 内 の「テーブル<br />

識 別 子 」の 値 は、0x85 とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」は 注 2にかか<br />

わらず、EMM メッセージが 個 別 の 受 信 機 向 けの 場 合 には 0x0000、<br />

全 受 信 機 向 けの 場 合 には 0x0001~0xFFFF とする。<br />

付 録 A デジタル 放 送 に 適 用 される 技 術 方 式<br />

( 全 文 と 表 A-1 の 追 加 )<br />

告 示 改 正<br />

目 的 および 適<br />

用 範 囲 の 変 更<br />

ならびに 省 令<br />

改 正 に 伴 う 明<br />

確 化<br />

(18)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

2.1 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

65 第 2 部<br />

解 説<br />

解 説 運 用 条 件 策 定 の 考 え 方<br />

( 略 )<br />

(1) 入 力 音 声 フォーマット<br />

( 注<br />

音 声 モードについては、 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 ) に 関 する・・・ 規<br />

定 されていない。 ( 略 ) しかしながら、 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 に 関 す<br />

る 規 定 との 連 続 性 を 考 慮 し、・・・ 規 定 に 従 うものとする。<br />

明 確 化<br />

78 第 3 部<br />

第 1 章<br />

1.4<br />

1.4.1<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 定 義<br />

狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

( 略 )<br />

高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 :<br />

省 令 第 6 章 第 4 節 で 規 定 する 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周<br />

波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 高 度 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標<br />

準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデー<br />

タ 放 送<br />

明 確 化<br />

省 令 改 正<br />

91<br />

第 3 部<br />

第 3 章<br />

3.5<br />

第 3 章 多 重 信 号 形 式<br />

3.5 記 述 子 の 構 成<br />

別 記 第 5 衛 星 分 配 システム 記 述 子 の 構 成<br />

( 略 )<br />

注 ( 略 )<br />

7 変 調 は 変 調 方 式 の 種 類 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 で、<br />

‘00001’は 4 相 位 相 変 調 方 式 、‘01001’は 衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 の 変 調 方 式 、‘01000’は BS デジタル 放 送 及 び 広<br />

帯 域 CS デジタル 放 送 の 変 調 方 式 、‘01010’は 高 度 狭 帯 域<br />

CS デジタル 放 送 の 変 調 方 式 を 示 す。<br />

( 略 )<br />

9 FEC は 内 符 号 の 符 号 化 率 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 で、<br />

‘0001’は 符 号 化 率 1/2、‘0010’は 符 号 化 率 2/3、‘0011’<br />

は 符 号 化 率 3/4、‘0100’は 符 号 化 率 5/6、‘0101’は 符 号<br />

化 率 7/8、‘1001’は 衛 星 デジタル 音 声 放 送 の 場 合 、‘1000’<br />

は BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 場 合 、<br />

‘1010’は 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送 の 場 合 、‘1111’は<br />

内 符 号 なしを 示 す。<br />

告 示 改 正<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(19)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

第 3 部 別 記 第 7 システム 管 理 記 述 子 の 構 成<br />

告 示 改 正<br />

第 3 章 ( 略 )<br />

3.5 注 1 ( 略 )<br />

( 略 )<br />

93<br />

放 送 の 標 準 方 式 の 種 別<br />

値<br />

割 当 て<br />

‘000000’ 未 定 義<br />

‘000001’ 狭 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘000010’ BS デジタル 放 送<br />

‘000011’ 地 上 デジタルテレビジョン 放 送<br />

‘000100’ 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘000101’ 地 上 デジタル 音 声 放 送<br />

‘000110’ 衛 星 デジタル 音 声 放 送<br />

‘000111’ 高 度 狭 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘0010000111’-‘111111’ 未 定 義<br />

( 略 )<br />

97 第 3 部<br />

第 3 章<br />

3.7<br />

5 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、・・・<br />

NIT の 記 述 子 1 の 順 とする。<br />

6 CS デジタル 放 送 において 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、PMT の 記<br />

述 子 1 の 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

3.7 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

( 略 )<br />

6 EMC は、 次 表 に 示 すものを 含 む 情 報 により 構 成 されるものとす<br />

る。ただし、CS デジタル 放 送 の 場 合 は、 事 業 体 識 別 を 含 まないこ<br />

とができる。なお、プロトコル 番 号 、 事 業 体 識 別 及 び 暗 号 鍵 識 別<br />

以 外 の 情 報 は、 暗 号 鍵 識 別 により 識 別 される 暗 号 鍵 を 用 いて 暗 号<br />

化 することができる。<br />

適 用 範 囲 外<br />

適 用 範 囲 外<br />

(20)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

2.0 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき<br />

別 表<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

日 本 電 気 ( 株 )<br />

日 本 電 気 ( 株 )&<br />

松 下 電 器 産 業<br />

( 株 )<br />

( 共 同 出 願 ) ※ 1<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び 装 置<br />

オーディオ 復 号 装 置 と 復 号 方 法<br />

およびプログラム<br />

オーディオ 復 号 化 装 置 およびオ<br />

ーディオ 復 号 化 方 法<br />

オーディオ 復 号 装 置 およびオー<br />

ディオ 復 号 方 法<br />

特 許<br />

2890523<br />

特 許<br />

3579047<br />

特 許<br />

3646938<br />

特 許<br />

3646939<br />

日 本 、 米 国 、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、フィンラ<br />

ンド、カナダ、 韓 国 、 台<br />

湾 、 中 国 、ブラジル、 香<br />

港 、インド、ハンガリー、チ<br />

ェコ、スペイン<br />

日 本 、 米 国 、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、フィンラ<br />

ンド、カナダ、 韓 国 、 台<br />

湾 、 中 国 、ブラジル、 香<br />

港 、インド、ハンガリー、チ<br />

ェコ、スペイン<br />

日 本 、 米 国 、イギリス、<br />

ドイツ、フランス、オランダ、<br />

イタリア、スウェーデン、フィンラ<br />

ンド、カナダ、 韓 国 、 台<br />

湾 、 中 国 、ブラジル、 香<br />

港 、インド、ハンガリー、チ<br />

ェコ、スペイン<br />

1.5 版 について<br />

の 必 須 の 工 業 所<br />

有 権 に 係 わる 確<br />

認 書 が 提 出 され<br />

た。<br />

※1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(21)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.9 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき 下 線 部 分 を 追 加<br />

改 良 DCT の 順 変 換 計 算 装 置 特 許<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、ドイツ、フラ<br />

注 1<br />

別 表<br />

および 逆 変 換 計 算 装 置 3185214 ンス、オランダ、カナダ<br />

日 本 電 気 ( 株 )<br />

適 応 変 換 符 号 化 方 式 および<br />

注 1<br />

適 応 変 換 復 号 方 式<br />

注 1<br />

変 換 符 号 化 方 法 及 び 装 置<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び<br />

装 置<br />

適 応 変 換 符 号 化 の 方 法 及 び<br />

装 置<br />

・・・・・・<br />

特 許<br />

3255022<br />

特 許<br />

3444261<br />

特 許<br />

2890522<br />

特 許<br />

2890523<br />

三 菱 電 機 ( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.9 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※5<br />

注 1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 有 効 (1.5 版 改 定 の 際 受 付 分 )<br />

※5:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.9 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、ドイツ、フラ<br />

ンス、オランダ、イタリア、スウェーデン、カ<br />

ナダ、オーストラリア、 韓 国<br />

73 参 考 資 料 4 “ 参 考 資 料 4”を 新 しく 設 けて、MPEG-2 AAC 方 式 の 実 装 に 係 わる<br />

留 意 点 を 記 載 した。<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

日 本<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

必 須 の 工 業 所 有<br />

権 に 係 わる 確 認<br />

書 及 び 1.9 版 改<br />

定 部 分 について<br />

の 包 括 確 認 書 が<br />

提 出 された。<br />

AAC 方 式 の 実 装<br />

について 注 意 喚<br />

起 することが 適<br />

当 である、との<br />

判 断 に 伴 う 措 置<br />

(22)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.8 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき<br />

1.8 版 改 定 部 分<br />

※1<br />

別 表 ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

について 包 括<br />

モトローラ<br />

( 株 )<br />

確 認 書 が 提 出<br />

された。<br />

日 本 フィリ<br />

ップス( 株 )<br />

※2<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※3<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.8 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※4<br />

※1<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※2<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※3<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.8 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※4<br />

注 1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 有 効 (1.5 版 改 定 の 際 受 付 分 )<br />

※1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※2:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※3:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※4:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.8 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

54 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2<br />

5.2.3<br />

二 重 取 り 消 し 線 部 分 を 削 除<br />

(4) Fill Element(FIL)の 構 成 に 関 する 詳 細 規 定<br />

( 注 ) BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 においては、sampling_frequency_index<br />

0x6 ~ 0x8 は 使 用 しないため、EXT_SBR_DATA ( ‘1101’ )や<br />

EXT_SBR_DATA_CRC(‘1110’)は 付 随 されない。 衛 星 デジタル 音 声 放<br />

送 においては EXT_SBR_DATA(‘1101’)と EXT_SBR_DATA_CRC<br />

(‘1110’)が 付 随 される 場 合 がある。<br />

SBR の TR 追 加<br />

に 伴 う 修 正<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(23)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.7 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき 下 線 部 分 を 追 加<br />

1.7 版 改 定 部 分<br />

別 表<br />

・・・・・・ ・・・・・・・<br />

について 包 括<br />

・・・・<br />

モトローラ( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※3<br />

確 認 書 が 提 出<br />

日 本 フィリップス( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※3<br />

された。<br />

80<br />

81<br />

第 3 部<br />

3.1<br />

・・・・・・<br />

※2:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※3:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.7 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

別 記 ストリーム 識 別 子<br />

値<br />

割 当 て<br />

・・・ 略 ・・・<br />

‘1110xxxx’ ITU-T 勧 告 H.262、ISO/IEC 11172-2 又 は、<br />

ISO/IEC 14496-2 又 は ITU-T 勧 告 H.264 の 映 像<br />

ストリーム 番 号 ’xxxx’<br />

・・・ 略 ・・・<br />

0xFC-0xFE 未 定 義 メタデータストリーム<br />

0xFD 拡 張 ストリーム ID<br />

0xFE 未 定 義<br />

0xFF プログラムストリームディレクトリ<br />

告 示 改 正 に<br />

伴 う 修 正<br />

85 3.4(2) 別 記 ストリーム 形 式 識 別 子<br />

値<br />

0x00<br />

0x01<br />

0x02<br />

0x03<br />

0x04<br />

0x05<br />

0x06<br />

0x15<br />

0x16<br />

0x17<br />

0x18<br />

0x19<br />

0x1A<br />

0x1B<br />

0x15-0x7F<br />

0x1C-0x7E<br />

0x7F<br />

割 当 て<br />

未 定 義<br />

ISO/IEC 11172-2 映 像<br />

ITU-T 勧 告 H.262 映 像 又 は ISO/IEC 11172-2 制 約<br />

パラメータ 映 像 ストリーム<br />

ISO/IEC 11172-3 音 声<br />

ISO/IEC 13818-3 音 声<br />

ITU-T 勧 告 H.222.0 プライベートセクション<br />

プライベートデータを 収 容 した ITU-T 勧 告<br />

H.222.0 PES パケット<br />

・・・ 略 ・・・<br />

PES パケットで 伝 送 されるメタデータ<br />

メタデータセクションで 伝 送 されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-6 データカルーセルで 伝 送 される<br />

メタデータ<br />

ISO/IEC 13818-6 オブジェクトカルーセルで 伝 送<br />

されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-6 同 期 ダウンロードプロトコルで<br />

伝 送 されるメタデータ<br />

ISO/IEC 13818-11 で 規 定 される IPMP ストリーム<br />

ITU-T 勧 告 H.264 で 規 定 される AVC 映 像<br />

ストリーム<br />

未 定 義<br />

IPMP ストリーム<br />

告 示 改 正 に<br />

伴 う 修 正<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(24)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.6 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき 下 線 部 分 を 追 加<br />

1.6 版 改 定 部 分<br />

別 表<br />

・・・・・・ ・・・・・・・<br />

について 包 括<br />

・・・・<br />

※2<br />

モトローラ( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

確 認 書 が 提 出<br />

※2<br />

日 本 フィリップス( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出 された。<br />

43 第 2 部<br />

目 次<br />

45 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.3.1<br />

51 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2<br />

57 第 2 部 付 属<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.3.1<br />

注 1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 有 効 (1.5 版 改 定 の 際 受 付 分 )<br />

※1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

※2:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.6 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

1.3 引 用 文 書 ……………………57<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

(3)ISO/IEC 13818-7:2003 Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Advanced Audio<br />

Coding<br />

(4)ISO/IEC 13818-7:2003/AMD 1:2004 Information technology -- Generic<br />

coding of moving pictures and associated audio information: Advanced<br />

Audio Coding AMENDMENT 1: Embedding of bandwidth extension<br />

((3),(4)を 合 わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

なお、MPEG-2 AAC 方 式 の 参 照 にあたっては、 参 考 資 料 3 に 関 連 記 載 がある。<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

(1)ISO/IEC 13818-7:2003 Information technology -- Generic coding of moving<br />

pictures and associated audio information: Advanced Audio Coding<br />

(2)ISO/IEC 13818-7:2003/AMD 1:2004 Information technology -- Generic<br />

coding of moving pictures and associated audio information: Advanced<br />

Audio Coding AMENDMENT 1: Embedding of bandwidth extension<br />

((1),(2)を 合 わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

誤 記 訂 正<br />

新 版 を 示 す<br />

“:2003” 及 び<br />

“:2004”を 追 加<br />

参 考 資 料 3 を 追<br />

加 したことを<br />

本 文 中 に 記 載<br />

新 版 を 示 す<br />

“:2003” 及 び<br />

“:2004”を 追 加<br />

71 参 考 資 料 2 “AMD-6”(p71 の 1,5,7,8,9,24 行 目 )を“AMD 6”に 訂 正 した。 略 語 表 現 の 統<br />

一<br />

72 参 考 資 料 3 “ 参 考 資 料 3”を 新 しく 設 けて、ISO/IEC13818-7:2003 への 改 定<br />

に 伴 う 注 意 事 項 を 記 載 した。<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

準 拠 文 書 ISO/IEC<br />

13818-7 の 新 版 と<br />

旧 版 で は<br />

adts_buffer_fullne<br />

ss 及 び Minimum<br />

Decoder Input<br />

Buffer の 解 釈 に 相<br />

違 があったことに<br />

対 する 対 応<br />

(25)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.5 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

まえがき 下 線 部 分 を 追 加<br />

改 良 DCT の 順 変 換 計 算 装 置 特 許 日 本 、アメリカ、イギリス、ドイツ、<br />

注 1<br />

別 表<br />

および 逆 変 換 計 算 装 置 3185214 フランス、オランダ、カナダ<br />

45 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.3.1<br />

46 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.4 1.4.1<br />

52 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.2 の(3)<br />

54 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.3 の(4)<br />

57 第 2 部 付 属<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.3.1<br />

日 本 電 気 ( 株 )<br />

モトローラ( 株 )<br />

適 応 変 換 符 号 化 方 式 および<br />

注 1<br />

適 応 変 換 復 号 方 式<br />

特 許<br />

3255022<br />

注 1 特 許<br />

変 換 符 号 化 方 法 及 び 装 置<br />

日 本<br />

3444261<br />

※1<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

日 本 フィリップス( 株 ) ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 について 包 括 確 認 書 を 提 出<br />

※1<br />

注 1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.0 版 について 有 効 (1.5 版 改 定 の 際 受 付 分 )<br />

※1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.5 版 の 改 定 部 分 について 有 効<br />

下 線 部 分 を 追 加 、“<br />

”の 部 分 を 削 除<br />

日 本 、アメリカ、イギリス、ドイツ、<br />

フランス、オランダ、イタリア、スウェーデ<br />

ン、カナダ、オーストラリア、 韓 国<br />

(3)ISO/IEC 13818-7 Information technology -- Generic coding of moving<br />

pictures and associated audio information: Advanced Audio Coding( 以 下<br />

「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

(4) ISO/IEC 13818-7:2003/AMD 1 Information technology -- Generic coding<br />

of moving pictures and associated audio information: Advanced Audio<br />

Coding AMENDMENT 1: Embedding of bandwidth extension ((3),(4)を 合<br />

わせて、 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

SBR<br />

Spectral Band Replication<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

(3) Raw Data Stream<br />

項 目<br />

制 約 条 件<br />

1ADTS 内 での 符 号 化 モードおよび<br />

5.2.3 章 参 照<br />

raw_data_block の 構 成 ( 伝 送 順 序 )<br />

Coupling Channel オプションの 扱 い 使 用 を 禁 止 。<br />

Program Configuration Element(PCE)の 扱 い 5.2.3 章 参 照<br />

Fill Element(FIL)の 扱 い<br />

5.2.3 章 参 照<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

(4) Fill Element(FIL)の 構 成 に 関 する 詳 細 規 定<br />

ADTS Fixed Header 部 の 符 号 化 パラメータ sampling_frequency_indexが 0x6<br />

~0x8(24k,22.05k,16kHz)の 場 合 、Fill Element(FIL)に EXT_SBR_DATA<br />

(‘1101’)と EXT_SBR_DATA_CRC(‘1110’)を 付 随 させることができる。<br />

( 注 ) BS/ 広 帯 域 CS デジタル 放 送 においては、sampling_frequency_index<br />

0x6 ~ 0x8 は 使 用 しないため、EXT_SBR_DATA ( ‘1101’ )や<br />

EXT_SBR_DATA_CRC(‘1110’)は 付 随 されない。 衛 星 デジタル 音 声 放<br />

送 においては EXT_SBR_DATA(‘1101’)と EXT_SBR_DATA_CRC<br />

(‘1110’)が 付 随 される 場 合 がある。<br />

下 線 部 分 を 追 加 、“<br />

”の 部 分 を 削 除<br />

(1)ISO/IEC 13818-7 Information technology -- Generic coding of moving<br />

pictures and associated audio information: Advanced Audio Coding( 以 下<br />

「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

(2)ISO/IEC 13818-7:2003/AMD 1 Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information: Advanced Audio Coding<br />

AMENDMENT 1: Embedding of bandwidth extension ((1),(2)を 合 わせて、<br />

以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

(23)ISO/IEC 13818-1:2000 | ITU-T Rec. H.222: Information technology --<br />

Generic coding of moving pictures and associated audio information:<br />

Systems ( 以 下 「MPEG-2 Systems 規 格 」という。)<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

1.0 版 ついての 必<br />

須 の 工 業 所 有 権<br />

に 係 わる 確 認 書<br />

及 び 1.5 版 改 定 部<br />

分 についての 包<br />

括 確 認 書 が 提 出<br />

された。<br />

SBR の 追 加 に<br />

伴 う、 準 拠 文<br />

書 の 追 加<br />

略 語 ”SBR” の<br />

追 加<br />

SBR の 追 加 に<br />

伴 う 修 正<br />

SBR の 追 加 に<br />

伴 う 追 加 規 定<br />

SBR の 追 加 に<br />

伴 う、 準 拠 文<br />

書 の 追 加<br />

(26)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.4 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

3 第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関<br />

する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する、 放<br />

送 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テ<br />

レビジョン 放 送 ( 以 下 「 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 」という)、<br />

11.7GHz を 超 え 12.2GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局<br />

の 行 う 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放<br />

送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送 ( 以 下 「BS デジタル 放 送 」と<br />

いう)、ならびに 12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使<br />

用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放<br />

送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデ<br />

ジタル 放 送 ( 以 下 「 広 帯 域 CS デジタル 放 送 」という)における 映 像<br />

信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 修 正<br />

3 第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

3 第 1 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

27 第 1 部<br />

付 属<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関<br />

する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する 映 像<br />

信 号 のうち PES パケットによるものについて 適 用 する。また、 本 標 準<br />

規 格 は、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 、 及 び 広<br />

帯 域 CS デジタル 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。 但 し、 特 に 断 りが<br />

記 されている 場 合 はこの 限 りではない。また、「 標 準 テレビジョン 放 送<br />

等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 するデ<br />

ータ 放 送 に 関 する 映 像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 については、 本 標 準 規 格<br />

を 適 用 しない。<br />

(1) 平 成 1115 年 郵 政 総 務 省 令 第 10226 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等<br />

のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 全 部 を 改 正 する<br />

省 令 」( 以 下 「 省 令 」という)<br />

(2) 平 成 12 年 郵 政 省 令 第 46 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジ<br />

タル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 一 部 を 改 正 する 省 令 」( 以 下<br />

「 省 令 」という。)<br />

(3) 平 成 12 年 郵 政 省 令 第 88 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジ<br />

タル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 一 部 を 改 正 する 省 令 」( 以 下<br />

「 省 令 」という。)<br />

(42) 平 成 1115 年 郵 政 総 務 省 告 示 第 10238 号 「 映 像 信 号 のうち PES<br />

パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 並 びに 音 声 信 号 のう<br />

ち PES パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 を 定 める 告<br />

示 件 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(53) ISO/IEC 13818-2:2000 | ITU-T Rec. H.262: Information<br />

technology -- Generic coding of moving pictures and associated<br />

audio information: Video ( 以 下 「MPEG-2 映 像 規 格 」という。)<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル<br />

放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 する 映 像 信 号 のうち<br />

PES パケットによるものについて 適 用 する。また、 本 運 用 ガイドライ<br />

ンは、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 および 広 帯<br />

域 CS デジタル 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。 但 し、 特 に 断 りが 記<br />

されている 場 合 はこの 限 りではない。また、「 標 準 テレビジョン 放 送 等<br />

のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 するデー<br />

タ 放 送 に 関 する 映 像 信 号 と 映 像 符 号 化 方 式 については、 本 運 用 ガイド<br />

ラインを 適 用 しない。<br />

43 第 2 部 目 次 1.3.1 準 拠 文 書 の 下 の 行 に 以 下 を 追 加<br />

追 加<br />

1.3.2 関 連 文 書<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(27)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 修 正<br />

45 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

45 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関<br />

する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する、 放<br />

送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送 を 除 く。)のうちデジタル 放 送 ( 以<br />

下 「 地 上 デジタル 音 声 放 送 」という。)、 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョ<br />

ン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 ( 以 下 「 地<br />

上 デジタルテレビジョン 放 送 」という。)、2,630MHz を 超 え 2,655MHz<br />

以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放<br />

送 ( 以 下 「 衛 星 デジタル 音 声 放 送 」という。)、11.7GHz を 超 え 12.2GHz<br />

以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放<br />

送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデ<br />

ジタル 放 送 ( 以 下 「BS デジタル 放 送 」という。) 並 びに、12.2GHz を<br />

超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯<br />

域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送 ( 以 下 「 広 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 」という。)ならびに 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 のうちデジタ<br />

ル 放 送 ( 以 下 「 地 上 デジタル 音 声 放 送 」という。)における 音 声 信 号 と<br />

音 声 符 号 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関<br />

する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する 音 声<br />

信 号 のうち PES パケットによるものについて 適 用 する。また、 本 標 準<br />

規 格 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛<br />

星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 、<br />

及 び 地 上 デジタル 音 声 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。ただし、 特 に<br />

断 りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。また、「 標 準 テレビジョ<br />

ン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠<br />

するデータ 放 送 に 関 する 音 声 信 号 と 音 声 符 号 化 方 式 については、 本 標<br />

準 規 格 を 適 用 しない。<br />

45 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.3.1<br />

46 第 2 部<br />

第 1 章<br />

1.3<br />

1.3.2<br />

53 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.3<br />

(3)の(b)<br />

(1) 平 成 1511 年 総 務 郵 政 省 令 第 26102 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等<br />

のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 全 部 を 改 正 する 省<br />

令 」( 以 下 「 省 令 」という。)<br />

(2) 平 成 12 年 郵 政 省 令 第 46 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジ<br />

タル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 一 部 を 改 正 する 省 令 」( 以 下<br />

「 省 令 」という。)<br />

(3) 平 成 12 年 郵 政 省 令 第 88 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジ<br />

タル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 一 部 を 改 正 する 省 令 」( 以 下<br />

「 省 令 」という。)<br />

(24) 平 成 1511 年 総 務 郵 政 省 告 示 第 38864 号 「 映 像 信 号 のうち PES<br />

パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 並 びに 音 声 信 号 のう<br />

ち PES パケットによるものの 圧 縮 手 順 及 び 送 出 手 順 を 定 める 件<br />

告 示 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(5) 平 成 12 年 郵 政 省 告 示 第 483 号 「 平 成 11 年 郵 政 省 告 示 第 864 号<br />

の 一 部 を 改 正 する 省 令 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(6) 平 成 12 年 郵 政 省 告 示 第 844 号 「 平 成 11 年 郵 政 省 告 示 第 864 号 の<br />

一 部 を 改 正 する 省 令 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(37) ISO/IEC 13818-7 Information technology -- Generic coding of<br />

moving pictures and associated audio information:<br />

Advanced Audio Coding ( 以 下 「MPEG-2 AAC 規 格 」という。)<br />

1.3.2 関 連 文 書<br />

(1) 「デジタル 放 送 用 受 信 装 置 標 準 規 格 ( 望 ましい 仕 様 )」ARIB<br />

<strong>STD</strong>-B21<br />

(b) ミックスダウンダウンミックス 係 数 を 送 出 する 場 合 、その 伝 送 の<br />

ために PCE を 周 期 的 に 550ms 以 下 の 周 期 で 送 出 する。ただし<br />

channel_configuration=5 または 6 のときに 限 る。 送 出 周 期 について<br />

は 規 定 しない。この 運 用 を 行 う 場 合 、channel_configuration=5 また<br />

は 6 が 連 続 するサービスの 期 間 中 、 常 時 PCE を 送 出 すること。<br />

関 連 文 書 の 追<br />

加<br />

用 語 (ダウンミ<br />

ックス 係 数 )を<br />

統 一<br />

PCE の 送 出 周<br />

期 を 新 しく 規<br />

定<br />

(28)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

54 第 2 部<br />

明 確 化<br />

第 5 章<br />

5.2.4 の(2)<br />

(2) 5 チャンネルステレオ(3/2)および 5.1 チャンネルステレオ<br />

(3/2+LFE)サービス 実 施 時 は、AAC 規 格 に 従 い、PCE を 用 いてダ<br />

ウンミックス 係 数 を 送 出 することを 可 能 とする。PCE の 送 出 に 関 する<br />

詳 細 規 定 は 5.2.3(3) 項 を 参 照 のこと。<br />

55 第 2 部<br />

第 5 章<br />

5.2.4 の(4)<br />

(4) 上 記 (2)(3) 項 によらない 場 合 の 2 チャンネルステレオ 対 応 受 信 機 の<br />

ダウンミックス 動 作 については、ARIB <strong>STD</strong>-B21 6.2.1(7) 項 「マルチ<br />

チャンネルから 2 チャンネルステレオへのダウンミックス 機 能 」を 参<br />

照 のこと。<br />

57 第 2 部<br />

付 属<br />

第 1 章<br />

1.1<br />

57 第 2 部<br />

付 属<br />

第 1 章<br />

1.2<br />

65 第 2 部<br />

解 説<br />

65 第 2 部<br />

解 説<br />

75 第 3 部<br />

1.1<br />

本 運 用 ガイドラインは、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレ<br />

ビジョン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び、 広 帯<br />

域 CS デジタル 放 送 および 地 上 デジタル 音 声 放 送 における 音 声 信 号 と<br />

音 声 符 号 化 方 式 に 関 し、 実 運 用 において 推 奨 される 技 術 的 条 件 を 示 す<br />

ことを 目 的 とする。<br />

本 運 用 ガイドラインは、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル<br />

放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 する 音 声 信 号 のうち<br />

PES パケットによるものについて 適 用 する。また、 本 運 用 ガイドライ<br />

ンは、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星<br />

デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び、 広 帯 域 CS デジタル 放 送 お<br />

よび 地 上 デジタル 音 声 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。ただし、 特 に<br />

断 りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。また、「 標 準 テレビジョ<br />

ン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠<br />

するデータ 放 送 に 関 する 音 声 信 号 と 音 声 符 号 化 方 式 については、 本 運<br />

用 ガイドラインを 適 用 しない。<br />

(1) 入 力 音 声 フォーマット<br />

( 注<br />

音 声 モードについては、CS デジタル 放 送 ) に 関 する 総 務 省 郵 政 省<br />

告 示 ( 平 成 1511 年 第 38864 号 )にその 記 述 があるが、・・・・・<br />

( 注 )「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の<br />

標 準 方 式 」( 省 令 )に 準 拠 する、12.2GHz を 超 え 12.75GHz 以 下 の 周<br />

波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テ<br />

レビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ<br />

放 送 のうちデジタル 放 送 をいう。<br />

1.1 目 的<br />

本 標 準 規 格 は、「 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送 に 関<br />

する 送 信 の 標 準 方 式 」( 平 成 15 年 総 務 省 令 第 26 号 )に 準 拠 する、 放<br />

送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 ( 衛 星 補 助 放 送 を 除 く。)のうちデジタル 放 送 ( 以<br />

下 「 地 上 デジタル 音 声 放 送 」という。)、 放 送 局 の 行 う 標 準 テレビジョ<br />

ン 放 送 のうちデジタル 放 送 及 び 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 ( 以 下 「 地<br />

上 デジタルテレビジョン 放 送 」という。)、2,630MHz を 超 え 2,655MHz<br />

以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 及 び 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放<br />

送 ( 以 下 「 衛 星 デジタル 音 声 放 送 」という。)、11.7GHz を 超 え 12.2GHz<br />

以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 標 準 テレビジョン 放<br />

送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデ<br />

ジタル 放 送 ( 以 下 「BS デジタル 放 送 」という。) 並 びに、12.2GHz を<br />

超 え 12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星 局 の 行 う 広 帯<br />

域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン 放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、<br />

超 短 波 放 送 及 びデータ 放 送 のうちデジタル 放 送 ( 以 下 「 広 帯 域 CS デ<br />

ジタル 放 送 」という。) 並 びに 放 送 局 の 行 う 超 短 波 放 送 のうちデジタル<br />

放 送 ( 以 下 「 地 上 デジタル 音 声 放 送 」という。)における 伝 送 信 号 の 多<br />

重 化 方 式 を 規 定 することを 目 的 とする。<br />

75 1.2 1.2 適 用 範 囲<br />

本 標 準 規 格 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン<br />

放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び、 広 帯 域 CS デジ<br />

タル 放 送 、 及 び 地 上 デジタル 音 声 放 送 の 全 てに 共 通 して 適 用 する。た<br />

だし、 特 に 断 りが 記 されている 場 合 はこの 限 りではない。<br />

省 令 ・ 告 示 改 正<br />

に 伴 う 修 正<br />

誤 記 訂 正 及 び<br />

省 令 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

省 令 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

省 令 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

誤 記 訂 正<br />

(29)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

75 1.3.1 (1) 平 成 1511 年 総 務 郵 政 省 令 第 26102 号 「 標 準 テレビジョン 放 送 等<br />

のうちデジタル 放 送 に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 の 全 部 を 改 正 する 省 令 」<br />

(2) 平 成 1511 年 総 務 郵 政 省 告 示 第 37865 号 「 関 連 情 報 の 構 成 及 び 送<br />

出 手 順 、PES パケット 等 、セクション 形 式 及 び TS パケットの 送 出 手<br />

順 並 びに、 伝 送 制 御 信 号 及 び 識 別 子 の 構 成 等 並 びに 緊 急 情 報 記 述 子 の<br />

構 成 を 定 める 件 告 示 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

省 令 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

誤 記 訂 正<br />

(3)~(7)を 削 除<br />

76 1.4.1 1.4.1 定 義<br />

77 2.1 2.1 符 号 化 信 号<br />

CS デジタル 放 送 : 省 令 第 4 章 第 2 節 に 規 定 するデジタル 放 送<br />

BS デジタル 放 送 : 省 令 第 3 章 に 規 定 するデジタル 放 送<br />

広 帯 域 CS デジタル 放 送 : 省 令 第 4 章 第 3 節 に 規 定 するデジタル 放 送<br />

地 上 デジタルテレビジョン 放 送 : 省 令 第 2 章 に 規 定 するデジタル 放<br />

送<br />

地 上 デジタル 音 声 放 送 : 省 令 第 1 章 の 2 に 規 定 するデジタル 放 送<br />

CS デジタル 放 送 : 省 令 第 6 章 第 2 節 で 規 定 する 12.2GHz を 超 え<br />

12.75GHz 以 下 の 周 波 数 の 電 波 を 使 用 する 放 送 衛 星<br />

局 の 行 う 狭 帯 域 伝 送 方 式 による 標 準 テレビジョン<br />

放 送 、 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 、 超 短 波 放 送 及 び<br />

データ 放 送<br />

符 号 化 された 映 像 信 号 、 音 声 信 号 、 及 びデータ 入 力 信 号 及 びメタデ<br />

ータ 信 号 並 びに 有 料 放 送 を 行 う 場 合 の<br />

関 連 情 報 ( 国 内 受 信 者 が 有 料 放 送 の 役 務 の 提 供 を 受 け、またはその<br />

対 価 として 放 送 事 業 者 が 料 金 を 徴 収 するために 必 要 な 情 報 、 放 送 事<br />

業 者 が 放 送 番 組 に 関 する 権 利 を 保 護 する 受 信 装 置 によらなければ<br />

受 信 することができないにするために 必 要 な 情 報 及 びその 他 総 務<br />

大 臣 が 別 に 告 示 する 情 報 をいう。 以 下 同 じ。) 及 び 放 送 番 組 に 関 す<br />

る 権 利 を 示 す 情 報 ( 以 下 「 符 号 化 信 号 」という。)は、 次 の 各 号 に<br />

より 伝 送 するものとする。<br />

1 符 号 化 信 号 は、パケット( 符 号 化 信 号 の 伝 送 のための 符 号 系<br />

列 及 びその 種 別 の 識 別 のための 符 号 系 列 の 組 をいう。 以 下 同<br />

じ。)により 多 重 するものとする。<br />

78 2.1<br />

別 表 第 2 号 TS パケットの 構 成<br />

編 集 上 の 修 正<br />

TS バケットの 構 成<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

注 1 1 バイトは 8 ビットとする。<br />

2 ヘッダ 部 は、TS パケットの 種 別 類 の 識 別 のために 使 用 する。<br />

(30)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

78 2.2 (1)( 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 )<br />

編 集 上 の 修 正<br />

各 符 号 化 信 号 の 伝 送 制 御 は、 次 の 各 号 に 定 める 伝 送 制<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

2 放 送 番 組 を 構 成 する 各 符 号 化 信 号 ・・・<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

4 変 調 周 波 数 などその 他 伝 送 路 の 情 報 と・・・<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

( 省 令 )<br />

(2)( 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 )<br />

前 項 に 規 定 する 伝 送 制 御 信 号 の 構 成 は、セクション 形 式 によるものと<br />

する。<br />

PES パケット、セクション 形 式 及 び TS パケットの 送 出 手 順 並 びに 伝<br />

送 制 御 信 号 および 以 下 の 別 表 第 3 号 に 示 す 各 識 別 子 の 構 成 については、<br />

総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ(それぞれ、3.1 章 、3.2 章 、3.3 章 、<br />

3.4 章 、3.5 章 、3.6 章 および 3.7 章 参 照 )によるものとする。<br />

79 2.2<br />

別 表 第 3 号 各 識 別 子 とその 機 能 構 成<br />

79 2.3 2.3 緊 急 警 報 信 号<br />

識 別 子<br />

テーブル 識 別 子<br />

記 述 子 タグ<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

機 能<br />

セクションの 種 類 の 識 別<br />

記 述 子 の 種 類 の 識 別<br />

( 省 令 )<br />

(PES パケット、セクション 形 式 及 び TS パケットの 送 出 手 順 並 びに<br />

伝 送 制 御 信 号 および 別 表 第 3 号 に 示 す 各 識 別 子 の 構 成 については、 第<br />

3 章 参 照 )<br />

緊 急 警 報 信 号 を 送 る 場 合 は、 緊 急 情 報 記 述 子 により 伝 送 するものと<br />

し、その 構 成 に<br />

ついては、 総 務 大 臣 が 別 に 告 示 するところ(3.5 章 別 記 第 9 参 照 )<br />

によるものとする。<br />

( 省 令 )<br />

82 3.3<br />

別 記 第 1 PID の 割 当 て<br />

( 緊 急 情 報 記 述 子 の 構 成 については、3.5 章 別 記 第 11 参 照 )<br />

値<br />

説 明<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

0x0000<br />

0x0001<br />

0x0002-0x000F<br />

0x0010<br />

0x0011-0x1FFE<br />

0x1FFF<br />

PAT<br />

CAT<br />

未 定 義<br />

NIT<br />

PAT,CAT,NIT 及 びヌルパケット 以 外 に 割 り<br />

当 てることができる 領 域<br />

ヌルパケット<br />

(31)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

83 3.3 3.3 の 末 尾 に 追 加<br />

別 記 第 1 における PID の 運 用 基 準 は 下 表 のとおりとする(ARIB<br />

<strong>STD</strong>-B10 に 規 定 )。<br />

規 定 の 種 類 値 の 範 囲 備 考<br />

総 務 省 で 規 定<br />

標 準 化 機 関 で 規 定<br />

事 業 者 で 規 定<br />

事 業 者 が 運 用<br />

83 3.4 3.4 伝 送 制 御 信 号 の 構 成<br />

(1) (PAT の 構 成 )<br />

0x0000-0x0010,0x1FFF<br />

0x0011-0x002F<br />

上 記 と 干 渉 しない 範 囲<br />

上 記 と 干 渉 しない 範 囲<br />

告 示 に 規 定<br />

審 議 を 経 て 使 用<br />

登 録 ・ 公 開<br />

PMT による 間 接 指 定<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

総 務 大 臣 指 定<br />

から 標 準 化 機<br />

関 指 定 への 変<br />

更<br />

編 集 上 の 修 正<br />

84 3.4<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

4 ネットワーク PID 又 は PMT PID は、 放 送 番 組 番 号 が‘0’のと<br />

き NIT PID を 示 し、 値 は 0x0010 とする。 放 送 番 組 番 号 が‘0’<br />

以 外 のときは、PMT PID を 示 す。<br />

( 告 示 )<br />

(2) (PMT の 構 成 )<br />

85 3.4 別 記 ストリーム 形 式 識 別 子<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

( 告 示 )<br />

(3) (CAT の 構 成 )<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

( 告 示 )<br />

86 3.4 (4) (NIT の 構 成 )<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

注 1 ヘッダ 部 及 び CRC は、3.2 章 に 示 す・・・<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

3 ネットワーク 識 別 子 は、ネットワークの 番 号 を 識 別 するのに<br />

使 用 する 領 域 とし、その 値 は、BS デジタル 放 送 、CS デジ<br />

タル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 を 行 う 場 合 は、 一 つ 又<br />

は 複 数 のトランスポートストリームの 集 合 に 対 し、 一 つの<br />

識 別 子 を 割 り 当 てることとし、 総 務 大 臣 が 指 定 するものと<br />

する。<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

総 務 大 臣 指 定<br />

から 標 準 化 機<br />

関 指 定 への 変<br />

更<br />

(32)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

87 3.5 3.5 記 述 子 の 構 成<br />

記 述 子<br />

限 定 受 信 方 式 記 述 子<br />

限 定 再 生 方 式 記 述 子<br />

部 分 受 信 記 述 子<br />

地 上 分 配 システム 記 述 子<br />

衛 星 分 配 システム 記 述 子<br />

サービスリスト 記 述 子<br />

システム 管 理 記 述 子<br />

データ 符 号 化 方 式 記 述 子<br />

カルーセル 互 換 複 合 記 述 子<br />

著 作 権 記 述 子<br />

緊 急 情 報 記 述 子<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

構 成<br />

別 記 第 1 のとおり<br />

別 記 第 2 のとおり<br />

別 記 第 32 のとおり<br />

別 記 第 43 のとおり<br />

別 記 第 54 のとおり<br />

別 記 第 65 のとおり<br />

別 記 第 76 のとおり<br />

別 記 第 87 のとおり<br />

別 記 第 9 のとおり<br />

別 記 第 108 のとおり<br />

別 記 第 119 のとおり<br />

3 限 定 受 信 方 式 識 別 子 は、 限 定 受 信 方 式 の 種 類 を 識 別 するため<br />

に 使 用 する 領 域 とするし、 総 務 大 臣 が 指 定 するものとする。<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

別 記 第 2 限 定 再 生 方 式 記 述 子 の 構 成 を 新 規 追 加<br />

・・・ 中 略 ( 上 記 「 別 記 第 2」を 追 加 のため、 以 下 の 別 記 の 項 番 を<br />

修 正 する。)・・・<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

限 定 再 生 方 式<br />

記 述 子 及 びカ<br />

ルーセル 互 換 複<br />

合 記 述 子 の 追 加<br />

総 務 大 臣 指 定<br />

から 標 準 化 機<br />

関 指 定 への 変<br />

更<br />

89 3.5 別 記 第 54 衛 星 分 配 システム 記 述 子 の 構 成<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

7 変 調 は 変 調 方 式 の 種 類 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 で、<br />

‘00001’は 4 相 位 相 変 調 方 式 、‘01001’は 衛 星 デジタル 音<br />

声 放 送 の 変 調 方 式 、‘01000’は BS デジタル 放 送 及 び 広 帯<br />

域 CS デジタル 放 送 の 変 調 方 式 を 示 す。<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

9 FEC は 内 符 号 の 符 号 化 率 を 識 別 するために 使 用 する 領 域 で、<br />

‘0001’は 符 号 化 率 1/2、‘0010’は 符 号 化 率 2/3、‘0011’<br />

は 符 号 化 率 3/4、‘0100’は 符 号 化 率 5/6、‘0101’は 符 号 化<br />

率 7/8、‘1001’は 衛 星 デジタル 音 声 放 送 の 場 合 、‘1000’は<br />

BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 の 場 合 、<br />

‘1111’は 内 符 号 なしを 示 す。<br />

10 本 記 述 子 は、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び<br />

広 帯 域 CS デジタル 放 送 を 行 う 場 合 のみ 使 用 するものとし、<br />

NIT の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 するものとする。<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 の 変<br />

調 方 式 の 追 加<br />

90 3.5 4 サービス 形 式 識 別 子 は、 放 送 サービスの 種 別 を 識 別 するのに<br />

使 用 する 領 域 とし、 次 表 に 示 すものとする。<br />

記 載 位 置 訂 正<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

5 本 記 述 子 は、NIT の 記 述 子 2 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

値<br />

0x00<br />

0x01<br />

0x02<br />

0x03-0x7F<br />

0xC0<br />

0xC1-0xFF<br />

割 当 て<br />

未 定 義<br />

デジタルテレビジョンサービス<br />

超 短 波 放 送<br />

未 定 義<br />

データサービス<br />

未 定 義<br />

5 本 記 述 子 は、NIT の 記 述 子 2 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

(33)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

91 3.5 放 送 の 標 準 方 式 の 種 別<br />

値<br />

92 3.5<br />

93 3.5<br />

割 当 て<br />

‘000000’ 未 定 義<br />

‘000001’ CS デジタル 放 送<br />

‘000010’ BS デジタル 放 送<br />

‘000011’ 地 上 デジタルテレビジョン 放<br />

送<br />

‘000100’ 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

‘000101’ 地 上 デジタル 音 声 放 送<br />

‘000110’ 衛 星 デジタル 音 声 放 送<br />

‘0001110’-‘111111’ 未 定 義<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

5 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星 デ<br />

ジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送<br />

において 本 記 述 子 を 伝 送 する 場 合 は、PMT の 記 述 子 1 の 領 域 ま<br />

たは、NIT の 記 述 子 1 もしくはの 領 域 又 は NIT の 記 述 子 2 の 領<br />

域 とし、 複 数 の 領 域 で 伝 送 されている 場 合 の 有 効 性 は、PMT の<br />

記 述 子 1、NIT の 記 述 子 2、NIT の 記 述 子 1 の 順 とする。<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

別 記 第 87 データ 符 号 化 方 式 記 述 子 の 構 成<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

3 データ 符 号 化 方 式 識 別 子 は、データ 符 号 化 方 式 を 識 別 するのに<br />

使 用 する 領 域 とし、 総 務 大 臣 がこれを 指 定 するものとする。<br />

別 記 第 9 カルーセル 互 換 複 合 記 述 子 のデータ 構 造<br />

を 新 規 追 加<br />

別 記 第 119 緊 急 情 報 記 述 子 の 構 成<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

8 本 記 述 子 は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョ<br />

ン 放 送 、 衛 星 デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域<br />

CS デジタル 放 送 を 行 う 場 合 にのみ 使 用 するものとし、PMT<br />

の 記 述 子 1 の 領 域 または、NIT の 記 述 子 1 の 領 域 もしくは 又<br />

は NIT の 記 述 子 2 の 領 域 で 伝 送 されるものとする。<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 の 追<br />

加<br />

総 務 大 臣 指 定<br />

から 標 準 化 機<br />

関 指 定 への 変<br />

更<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

カルーセル 互 換<br />

複 合 記 述 子 の 追 加<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 の 追<br />

加<br />

94 3.6 3.6 識 別 子 の 構 成<br />

記 述 子<br />

構 成<br />

テーブル 識 別 子 3.4 章 並 びに 3.7 章 に 示 すとおり。<br />

記 述 子 タグ 3.5 章 及 び ITU-T 勧 告 H.222.0 に 従 う。<br />

・・・ ・・・<br />

編 集 上 の 修 正<br />

(34)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

95<br />

~<br />

96<br />

3.7 3.7 関 連 情 報 の 構 成 及 び 並 びに ECM および EMM の 構 成 と 送 出 手 順<br />

1. 共 通 情 報 のうち、 標 準 テレビジョン 放 送 等 のうちデジタル 放 送<br />

に 関 する 送 信 の 標 準 方 式 ( 以 下 「 標 準 方 式 」という。)の 中 で<br />

スクランブルの 範 囲 を TS パケットのペイロード 部 とするもの<br />

( 以 下 「ECM」ECMという。)は、・・・。<br />

2. 共 通 情 報 のうち、 標 準 方 式 の 中 でスクランブルの 対 象 をセクシ<br />

ョン 形 式 の 信 号 に 限 るもの( 以 下 「ACI」という。)は、 番 組 に<br />

関 する 情 報 、スクランブルを 解 くための 鍵 情 報 及 び 受 信 機 のス<br />

クランブルを 解 く 機 能 の 強 制 的 な 切 り 替 えを 指 令 する 制 御 情<br />

報 とし、ACI 構 成 を 示 すプロトコル 番 号 、スクランブルの 運 用<br />

主 体 を 識 別 する 事 業 体 識 別 及 び ACI に 含 む 情 報 を 暗 号 化 する<br />

のに 用 いる 暗 号 鍵 を 識 別 する 暗 号 鍵 識 別 を 含 むものとし、モジ<br />

ュールとして 伝 送 するものとする。<br />

3. 2. 個 別 情 報 ( 以 下 「EMM」EMMという。)は、 国 内 受 信 者<br />

の 個 別 の 契 約 情 報 及 び・・・<br />

4. 衛 星 デジタル 音 声 放 送 に 関 する 関 連 情 報 は、 前 3 号 に 規 定 する<br />

ものの 他 、 番 組 に 関 する 情 報 及 びスクランブルを 解 くための 鍵<br />

情 報 または 国 内 受 信 者 の 個 別 の 契 約 情 報 を 含 む ECM( 以 下<br />

「ECM-S」という。) 並 びに ECM-S の 暗 号 を 解 くための 鍵 情<br />

報 からなる EMM( 以 下 「EMM-S」という。)とし、その 構 成<br />

及 び 送 出 手 順 は 別 表 第 3 号 及 び 別 表 第 4 号 に 示 すとおりとす<br />

る。<br />

別 表 第 1 号 ECM の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

5 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は、ECM を 示 す 0x82<br />

又 は 0x83 とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」は ECM に 含 まれる 情<br />

報 の 種 別 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 未 使 用 とする。<br />

6 (1)ECM は、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビ<br />

ジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 を<br />

行 う 場 合 は、 次 表 に 示 すものを 含 む 情 報 により 構 成 されるもの<br />

とする。ただし、CS デジタル 放 送 の 場 合 は、 事 業 体 識 別 を 含<br />

まないことができる。なお、プロトコル 番 号 、 事 業 体 識 別 及 び<br />

暗 号 鍵 識 別 以 外 の 情 報 は、 暗 号 鍵 識 別 により 識 別 される 暗 号 鍵<br />

を 用 いて 暗 号 化 することができる。<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

衛 星 デジタル<br />

音 声 放 送 に 関<br />

する「ECM-S」<br />

並 び に<br />

「EMM-S」の<br />

追 加<br />

(35)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

96 3.7 ※ 前 ページから 続 く※<br />

項 目<br />

プロトコル 番 号<br />

有 料 事 業 体 識 別<br />

暗 号 ワーク 鍵 識 別<br />

スクランブルの 解 除 に 用 いる 鍵<br />

判 定 タイプ<br />

年 月 日 時 分<br />

(2)ECMは、CS デジタル 放 送 を 行 う 場 合 は、プロトコル 番 号 、<br />

ワーク 鍵 識 別 、スクランブル 識 別 、 判 定 タイプ、 年 月 日 時 分 及<br />

び 改 ざん 検 出 を 含 む 情 報 により 構 成 されるものとする。<br />

別 表 第 2 号 EMM の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

ヘッダ 部 EMM1 EMM2 … EMMn CRC<br />

64<br />

8×N 32<br />

送 出 順<br />

告 示 改 正 に 伴<br />

う 修 正<br />

ヘッダ 部<br />

EMM<br />

1<br />

EMM<br />

2<br />

・・ EMM<br />

n<br />

CRC<br />

・・・ 中 略 ・・・<br />

2 ヘッダ 部 内 の「テーブル 識 別 子 」の 値 は、EMM を 示 す 0x84<br />

又 は 0x85 とし、「テーブル 識 別 子 拡 張 」は EMM に 含 まれる<br />

情 報 の 種 別 を 識 別 するのに 使 用 する 領 域 未 使 用 とする。<br />

3 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビジョン 放 送 、 衛 星<br />

デジタル 音 声 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル<br />

放 送 において、・・・<br />

4 EMM は、EMM メッセージ 又 は 次 表 に 示 すものを 含 む 情 報 に<br />

より 構 成 されるものとする。なお、プロトコル 番 号 以 外 の 情 報<br />

は、 暗 号 化 することができる。<br />

(1)EMMは、 地 上 デジタル 音 声 放 送 、 地 上 デジタルテレビ<br />

ジョン 放 送 、BS デジタル 放 送 及 び 広 帯 域 CS デジタル 放 送 を<br />

行 う 場 合 は、EMMメッセージ 又 は 次 表 に 示 すものを 含 む 情 報<br />

により 構 成 されるものする。<br />

97 3.7<br />

別 表 第 3 号 ECM-S の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

別 表 第 4 号 EMM-S の 構 成 及 び 送 出 手 順<br />

を 新 規 追 加<br />

(2)EMMは、CS デジタル 放 送 を 行 う 場 合 は、EMMメッセージ<br />

又 はデコーダ 識 別 番 号 、プロトコル 番 号 及 び 改 ざん 検 出 を 含 む 情 報<br />

により 構 成 されるものとする。<br />

(36)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

まえがき<br />

の 2 ペー<br />

ジ 目<br />

1.3 版 改 定 履 歴 表<br />

( 傍 線 は 改 定 部 分 を 示 す。)<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

別 表 内 のソ 工 業 所 有 権 10 件 を 記 載<br />

ニー( 株 )<br />

の 項<br />

まえがき<br />

の 2 ペー<br />

ジ 目<br />

まえがき<br />

の 2 ペー<br />

ジ 目<br />

別 表 内 の 三<br />

菱 電 機 ( 株 )<br />

* 1 の 項<br />

別 表 の 下<br />

3 第 1 部<br />

第 1 章<br />

27 第 1 部<br />

付 属<br />

第 1 章<br />

全 て 削 除<br />

削 除<br />

* 1:ARIB <strong>STD</strong>-B32 1.1 版 の 改 定 部 分 に 対 して( 平 成 13 年 7 月 19<br />

日 提 出 )<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

DCT Discrete Cosine Transform<br />

DTS Decoding Time-Stamp<br />

GOP Group of Pictures<br />

HL High Level<br />

H14L High-1440 Level<br />

ML Main Level<br />

MP Main Profile<br />

MPEG Moving Picture Experts Group<br />

PES Packetized Elementary Stream<br />

PTS Presentation Time-Stamp<br />

下 線 部 分 を 追 加<br />

1.4 用 語<br />

1.4.1 略 語<br />

CA Conditional Access<br />

CAT Conditional Access Table<br />

DTS Decoding Time-Stamp<br />

ECM Entitlement Control Message<br />

EMM Entitlement Management Message<br />

ES Elementary Stream<br />

GOP Group of Pictures<br />

HDTV High Definition Television ( 注 1)<br />

NIT Network Information Table<br />

PAT Program Association Table<br />

PES Packetized Elementary Stream<br />

PID Packet Identifier<br />

PMT Program Map Table<br />

PSI Program Specific Information<br />

PTS Presentation Time-Stamp<br />

SDTV Standard Definition Television ( 注 2)<br />

TMCC Transmission & Multiplexing Configuration Control<br />

TS Transport Stream<br />

包 括 確 認 書 提 出<br />

後 、 基 本 指 針 に 定<br />

める 必 須 の 工 業 所<br />

有 権 に 係 わる 確 認<br />

書 が 提 出 された。<br />

包 括 確 認 書 提 出<br />

後 、 基 本 指 針 に 定<br />

める 必 須 の 工 業 所<br />

有 権 を 有 していな<br />

いことが 判 明 し<br />

た。<br />

略 語 の 明 確 化<br />

略 語 の 明 確 化<br />

73 第 3 部<br />

第 2 章<br />

2.1<br />

( 注 1) 本 規 格 では、 省 令 で 規 定 する 高 精 細 度 テレビジョン 放 送 をいう。<br />

( 注 2) 本 規 格 では、 省 令 で 規 定 する 標 準 テレビジョン 放 送 をいう。<br />

セクション 形 式<br />

(1) 通 常 形 式<br />

ヘッダ 部 ヘッダ 拡 張 部 データ 部<br />

24 ビット 8×N ビット<br />

誤 記 訂 正<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(37)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.2 版 改 定 履 歴 表<br />

( 傍 線 は 改 定 部 分 を 示 す。)<br />

頁 番 号 改 定 内 容 改 定 理 由<br />

29 第 1 部<br />

付 属<br />

第 3 章<br />

BS デジタル 放 送 を 例 に、チャンネル 切 替 時 間 に 関 係 する 各 段 階 を<br />

フローチャートにまとめた 図 1-2「BS デジタル 放 送 でのチャンネル<br />

切 替 時 間 」を 参 照 のこと。<br />

BS デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間 に 関 係 する 各 段 階 をフ<br />

ローチャートにまとめたものを 図 1-2(a)に 示 す。 地 上 デジタル 放 送 の<br />

場 合 を 図 1-2(b)に 示 す。 地 上 デジタル 放 送 でのチャンネル 切 替 時 間<br />

は、フロントエンド 部 以 外 は BS デジタル 放 送 の 場 合 と 同 様 であり、<br />

図 1-2(b)にはフロントエンド 部 のみを 示 す。<br />

地 上 デジ<br />

タルテレ<br />

ビジョン<br />

放 送 のチ<br />

ャンネル<br />

切 替 時 間<br />

を 付 属 に<br />

追 加 。<br />

30 図 1-2 図 の 追 加 と 図 版 の 修 正<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(38)


ARIB <strong>STD</strong>-B32<br />

1.1 版 改 定 履 歴 表<br />

頁 番 号 改 定 内 容<br />

まえが<br />

き<br />

別 表 1.1 版 改 定 に 伴 う 包 括 確 認 書 の 提 出 追 加 ( 三 菱 電 機 )<br />

第 3 部<br />

71 1.3.1 (7) 平 成 13 年 総 務 省 告 示 第 380 号 「 平 成 11 年 郵 政 省 告 示 第 865 号 の 一 部 を<br />

改 正 する 告 示 」( 以 下 「 告 示 」という。)<br />

(7)(8) ISO/IEC 13818-1:2000 | ITU-T Rec. H.222: Information<br />

technology - Generic coding of moving pictures and associated audio<br />

information: Systems( 以 下 「MPEG-2 システム 規 格 」という。)<br />

76 3.1<br />

別 記<br />

ストリーム 識 別 子<br />

値<br />

‘110xxxxx’<br />

‘1110xxxx’<br />

割 当 て<br />

ISO/IEC13818-3、ISO/IEC11172-3、ISO/IEC13818-7<br />

又 は ISO/IEC14496-3 の 音 声 ストリーム 番 号 ’xxxxx’<br />

ITU-T 勧 告 H.262、ISO/IEC11172-2 又 は ISO/IEC14496<br />

-2 の 映 像 ストリーム 番 号 ’xxxx’<br />

・・・ ・・・<br />

0xF9<br />

補 助 ストリーム<br />

0xFA<br />

0xFB<br />

0xFA 0xFC<br />

-0xFE<br />

ISO/IEC14496-1 SL パケット 化 ストリーム<br />

ISO/IEC14496-1 フレックスマックストリーム<br />

未 定 義<br />

80 3.4<br />

別 記<br />

ストリーム 形 式 識 別 子<br />

値<br />

0x0F<br />

0x10<br />

0x11<br />

0x12<br />

0x13<br />

0x14<br />

0x10 0x15<br />

-0x7F<br />

割 当 て<br />

ISO/IEC 13818-7 音 声<br />

ISO/IEC 14496-2 映 像<br />

ISO/IEC 14496-3 音 声<br />

PES パケットで 伝 送 される ISO/IEC14496-1SL パケット 化<br />

ストリーム 又 はフレックスマックスストリーム<br />

ISO/IEC 14496 セクションで 伝 送 される ISO/IEC14496-1SL<br />

パケット 化 ストリーム 又 はフレックスマックスストリーム<br />

ISO/IEC 13818-6 同 期 ダウンロードプロトコル<br />

未 定 義<br />

注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す。<br />

2) “ ”の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す。<br />

3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す。<br />

4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り、 項 目 等 の 中 の<br />

第 何 行 目 かを 示 す。<br />

(39)


デジタル 放 送 における<br />

映 像 符 号 化 、 音 声 符 号 化 及 び 多 重 化 方 式<br />

標 準 規 格<br />

ARIB <strong>STD</strong>-B32 2.2 版<br />

平 成 13 年 5 月 1.0 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 13 年 7 月 1.1 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 14 年 1 月 1.2 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 14 年 3 月 1.3 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 15 年 6 月 1.4 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 16 年 2 月 1.5 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 16 年 5 月 1.6 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 16 年 9 月 1.7 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 16 年 12 月 1.8 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 18 年 3 月 1.9 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 18 年 9 月 2.0 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 19 年 3 月 2.1 版 第 1 刷 発 行<br />

平 成 21 年 7 月 2.2 版 第 1 刷 発 行<br />

発 行 所<br />

社 団 法 人<br />

〒100-0013<br />

電 波 産 業 会<br />

東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 1-4-1<br />

日 土 地 ビル11 階<br />

電 話 03-5510-8590<br />

FAX 03-3592-1103

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