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平成 22 年度業務実績報告書 - JETRO

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平 成 <strong>22</strong> 年 度 業 務 実 績 報 告 書<br />

自 平 成 <strong>22</strong> 年 4 月 1 日<br />

至 平 成 23 年 3 月 31 日<br />

独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構<br />

( 平 成 23 年 6 月 30 日 )


目<br />

次<br />

1. 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 する 目 標 を 達 成 するためにとるべき 措 置 .............................................................. 1<br />

〔1〕 効 率 化 目 標 の 設 定 および 総 人 件 費 改 革 ...................................................................................................................... 1<br />

〔2〕 費 用 対 効 果 の 分 析 への 取 組 ............................................................................................................................................ 8<br />

〔3〕 柔 軟 かつ 機 動 的 な 組 織 運 営 ............................................................................................................................................ 9<br />

〔4〕 民 間 委 託 ' 外 部 委 託 (の 拡 大 ......................................................................................................................................... 25<br />

〔5〕 随 意 契 約 の 見 直 し ............................................................................................................................................................ 27<br />

〔6〕 資 産 の 有 効 活 用 等 に 係 る 見 直 し ................................................................................................................................. 33<br />

〔7〕 情 報 化 .................................................................................................................................................................................. 35<br />

〔8〕 内 部 統 制 ............................................................................................................................................................................. 37<br />

〔9〕 各 種 事 務 ・ 事 業 の 廃 止 等 に 関 する 取 組 ..................................................................................................................... 42<br />

2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するためにと<br />

るべき 措 置 ............................................................................................................................................................................ 43<br />

〔1〕 対 日 投 資 拡 大 .................................................................................................................................................................... 43<br />

〔2〕 我 が 国 中 小 企 業 等 の 国 際 ビジネス 支 援 ................................................................................................................... 52<br />

'イ( 輸 出 促 進 ........................................................................................................................................................................ 52<br />

'ロ( 在 外 企 業 支 援 ............................................................................................................................................................... 72<br />

'ハ( 国 際 的 企 業 連 携 支 援 ................................................................................................................................................. 87<br />

〔3〕 開 発 途 上 国 との 貿 易 取 引 拡 大 ................................................................................................................................... 102<br />

〔4〕 調 査 ・ 研 究 等 .................................................................................................................................................................... 115<br />

'イ( 調 査 ・ 研 究 .................................................................................................................................................................... 115<br />

'ロ( 情 報 発 信 ...................................................................................................................................................................... 130<br />

'ハ( 貿 易 投 資 相 談 ............................................................................................................................................................ 140<br />

3. 財 務 内 容 の 改 善 に 関 する 事 項 ............................................................................................................................ 145<br />

〔1〕 自 己 収 入 拡 大 への 取 組 ................................................................................................................................................ 145<br />

〔2〕 決 算 情 報 ・セグメント 情 報 の 公 表 の 充 実 等 ............................................................................................................. 146<br />

〔3〕 短 期 借 入 金 の 限 度 額 .................................................................................................................................................... 147<br />

〔4〕 重 要 な 財 産 の 処 分 等 に 関 する 計 画 .......................................................................................................................... 147<br />

〔5〕 剰 余 金 の 使 途 .................................................................................................................................................................. 147<br />

4.その 他 業 務 運 営 に 関 する 事 項 ............................................................................................................................ 148<br />

〔1〕 人 事 に 関 する 計 画 .......................................................................................................................................................... 148


1. 業 務 運 営 の 効 率 化 に 関 する 目 標 を 達 成 するためにとるべき 措 置<br />

〔1〕 効 率 化 目 標 の 設 定 および 総 人 件 費 改 革<br />

1. 効 率 化 の 推 進<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 運 営 費 交 付 金 を 充 当 して 行 う 業 務 については、 一 般 管 理 費 について 毎 年 度 平 均 で 前 年 度 比 3%<br />

以 上 の 効 率 化 を 行 う。<br />

・ 運 営 費 交 付 金 を 充 当 して 行 う 業 務 については、 業 務 経 費 について 毎 年 度 平 均 で 前 年 度 比 1% 以<br />

上 の 効 率 化 を 行 う。<br />

・ 各 年 度 以 降 で 新 たに 必 要 となり 運 営 費 交 付 金 を 充 当 して 行 う 業 務 についても、 翌 年 度 から 年<br />

1% 程 度 の 効 率 化 を 図 るものとする。<br />

【 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 (<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )】<br />

・ 管 理 費 を 抜 本 的 に 見 直 し、 縮 減 する。<br />

運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 一 般 管 理 費 については、 毎 年 度 平 均 で 前 年 度 比 3% 以 上 の 効 率 化 が<br />

求 められています。<strong>22</strong> 年 度 は 21 年 度 实 績 比 で 6.47%の 増 加 となりましたが、 第 2 期 中 期 目 標<br />

期 間 (19 年 度 ~<strong>22</strong> 年 度 )における 平 均 では 5.81%の 削 減 を 達 成 しました。<br />

運 営 費 交 付 金 を 充 当 する 業 務 経 費 については、 毎 年 度 平 均 で 前 年 度 比 1% 以 上 の 効 率 化 が 求<br />

められています。<strong>22</strong> 年 度 は 21 年 度 实 績 比 で 5.99%の 増 加 となりましたが、 第 2 期 中 期 目 標 期<br />

間 (19 年 度 ~<strong>22</strong> 年 度 )における 平 均 では 3.04%の 削 減 を 達 成 しました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 においては、 業 務 経 費 について、 前 年 度 に 实 施 する 予 定 であったものの、 相 手 国 政 府<br />

等 との 調 整 により 实 施 時 期 を 延 期 した 事 業 を <strong>22</strong> 年 度 に 予 算 を 繰 り 越 して 实 施 したこと、また、<br />

政 策 的 な 要 請 を 受 け、インフラ・プラントビジネスの 海 外 展 開 支 援 等 を 拡 充 した 等 の 理 由 によ<br />

り、 前 年 度 増 となりました。また 一 般 管 理 費 については、<strong>22</strong> 年 度 に 老 朽 化 した 社 宅 の 改 修 工 事<br />

関 連 経 費 が 発 生 したこと 等 により、 前 年 度 増 となりました。<br />

他 方 、 借 館 契 約 が 満 了 となったシンガポール、 上 海 、マドリード、パリなどの 海 外 事 務 所 に<br />

ついて、 利 用 者 の 利 便 性 向 上 および 在 外 公 館 や 他 独 立 行 政 法 人 の 在 外 事 務 所 との 近 接 化 を 図 り<br />

つつ、 移 転 等 により 借 館 料 を 削 減 するなど 効 率 化 を 推 進 しました。<br />

19 年 度 20 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

19~<strong>22</strong> 年 度<br />

平 均<br />

一 般 管 理 費 ▲16.61% +5.08% ▲3.72% +6.47% ▲5.81%<br />

業 務 経 費 ▲4.85% ▲2.29% ▲4.76% +5.99% ▲3.04%<br />

2. 総 人 件 費 改 革<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 総 人 件 費 については、5 年 間 で 5% 以 上 を 基 本 とする 削 減 の 着 実 な 実 施 を 行 う。<br />

・ 役 職 員 の 給 与 に 関 し 国 家 公 務 員 の 給 与 構 造 改 革 を 踏 まえた 見 直 しを 促 進 する。<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 給 与 水 準 に 関 して、 十 分 国 民 の 理 解 が 得 られる 説 明 がなされているか 等 の 観 点 から、 監 事 によ<br />

る 監 査 、 評 価 委 員 会 による 事 後 評 価 において、それぞれ 厳 格 にチェックする。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による 経 済 産 業 省 評 価 委 員 会 の 20 年 度 評 価 に 対 する 2 次 評 価 ( 意 見 ) 結 果 】<br />

・( 諸 手 当 ) 給 与 水 準 の 適 正 化 に 向 けて 講 ずる 措 置 が 十 分 なものとなっているかという 観 点 から、<br />

国 と 異 なる 諸 手 当 及 び 法 人 独 自 の 諸 手 当 を 支 給 する 理 由 を 検 証 した 上 で、その 適 切 性 について<br />

評 価 結 果 において 明 らかにすべきである。<br />

・( 法 定 外 福 利 費 ) 国 民 の 理 解 を 得 られるものとなっているかという 観 点 等 から、その 適 切 性 を<br />

評 価 結 果 において 明 らかにすべきである。<br />

・( 給 与 水 準 ) 法 人 の 説 明 が 国 民 の 納 得 の 得 られるものとなっているかという 観 点 から 検 証 し、<br />

1


その 結 果 を 評 価 結 果 において 明 らかにするとともに、 給 与 水 準 の 適 正 化 に 向 けた 法 人 の 不 断 の<br />

取 組 を 促 す 観 点 からの 評 価 を 行 うべき。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「 独 立 行 政 法 人 の 実 績 に 関 する 評 価 の 視 点 」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 国 家 公 務 員 と 比 べて 給 与 水 準 の 高 い 法 人 について、その 理 由 及 び 講 ずる 措 置 ( 法 人 の 設 定 する<br />

目 標 水 準 を 含 む)についての 法 人 の 説 明 が、 国 民 に 対 して 納 得 の 得 られるものとなっているか、<br />

法 人 の 給 与 水 準 自 体 が 社 会 的 な 理 解 の 得 られる 水 準 となっているか、について 厳 格 な 評 価 を 行<br />

う。<br />

・ 国 の 財 政 支 出 規 模 や 累 積 欠 損 の 状 況 を 踏 まえた 給 与 水 準 の 適 切 性 に 関 する 法 人 の 検 証 状 況 をチ<br />

ェックする。<br />

・ 総 人 件 費 改 革 の 取 組 開 始 からの 経 過 年 数 に 応 じ 取 組 が 順 調 であるかどうかについて、 法 人 の 取<br />

組 の 適 切 性 についての 検 証 また 今 後 、 削 減 目 標 の 達 成 に 向 け 法 人 の 取 組 を 促 すものとなってい<br />

るか、 評 価 する。<br />

・ 法 人 の 福 利 厚 生 費 について、 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 公 共 性 、 業 務 運 営 の 効 率 性 及 び 国 民 の 信 頼 確<br />

保 の 観 点 から、 必 要 な 見 直 しが 行 われているか 評 価 する。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「21 年 度 業 務 実 績 評 価 の 具 体 的 取 組 について」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 諸 手 当 及 び 法 定 外 福 利 費 について、 平 成 20 年 度 業 務 実 績 評 価 における 調 査 結 果 及 び 指 摘 事 項<br />

への 対 応 についての 評 価 に 特 に 留 意 する。その 際 、「 独 立 行 政 法 人 の 法 定 外 福 利 厚 生 費 の 見 直 し<br />

について」( 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 6 日 総 務 省 行 政 管 理 局 長 通 知 )の 内 容 ( 国 や 他 法 人 で 支 出 されていな<br />

いものと 同 様 の 支 出 については 原 則 廃 止 するなど、 国 民 の 理 解 を 得 られるよう 速 やかに 見 直 しを<br />

行 う)にも 留 意 する。<br />

【 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 (<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )】<br />

・ 平 成 <strong>22</strong> 年 4 月 の 事 業 仕 分 け 結 果 ( 人 件 費 の 抜 本 的 改 革 )を 踏 まえ、ラスパイレス 指 数 を 更 に<br />

引 き 下 げるため、 賞 与 の 引 下 げ 等 の 措 置 を 着 実 に 実 施 するとともに、 人 件 費 全 体 の 抑 制 を 更 に 図<br />

る。<br />

(1) 総 人 件 費 改 革<br />

1 行 政 改 革 の 重 要 方 針 に 基 づく 人 件 費 改 革 の 進 捗 状 況<br />

「 簡 素 で 効 率 的 な 政 府 を 实 現 するための 行 政 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 18 年 法 律 第<br />

47 号 )」 等 に 基 づき、18 年 度 からの 5 年 間 で 17 年 度 の 人 件 費 实 績 の 5% 削 減 に 取 組 みまし<br />

た。<br />

ジェトロは 17 年 度 から 給 与 構 造 改 革 に 着 手 し、その 一 環 として、18 年 度 から 現 給 保 障 な<br />

しで 職 員 の 給 与 水 準 を 5.35% 引 き 下 げたほか( 役 員 は 7.5% 引 き 下 げ)、 定 期 昇 給 を 圧 縮 する<br />

などの 人 件 費 削 減 に 取 組 んできました。これらはいずれも 国 家 公 務 員 の 給 与 構 造 改 革 の 内 容<br />

を 上 回 る 引 き 下 げとなっています。<br />

役 員 報 酬 については、 理 事 長 の 業 績 給 の 額 は 評 価 委 員 会 の 結 果 を 反 映 させ、その 他 の 役 員<br />

の 業 績 給 の 額 は、 評 価 委 員 会 の 評 価 結 果 及 び 役 員 としての 業 務 に 対 する 貢 献 度 等 を 総 合 的 に<br />

勘 案 し、 理 事 長 が 決 定 しています。また、 監 事 については、 業 績 連 動 は 不 適 当 であるため、<br />

B 評 価 に 固 定 しています。<br />

職 員 給 与 については、 業 務 の 实 績 を 考 慮 し、 社 会 一 般 の 情 勢 に 適 合 したものとなるように<br />

定 めています。また、 人 事 評 価 制 度 を 導 入 し、 当 該 年 度 の 個 人 業 績 評 価 及 び 能 力 評 価 の 結 果<br />

を 賞 与 及 び 昇 給 に 反 映 させています。<br />

このような 給 与 構 造 改 革 の 取 組 とともに、 総 人 件 費 改 革 の 達 成 に 向 けて 人 件 費 支 出 をきめ<br />

細 かに 管 理 する 必 要 がある、との 監 事 からの 指 摘 も 踏 まえ、 職 員 採 用 の 抑 制 、 国 内 事 務 所 の<br />

人 員 配 置 見 直 し(ジェトロ 人 件 費 負 担 2 名 から 原 則 1 名 化 )などの 人 件 費 抑 制 策 を 講 じてい<br />

ることに 加 え、<strong>22</strong> 年 度 は 人 事 院 勧 告 がマイナス 勧 告 ( 年 間 平 均 給 与 ▲1.5%)となったこと<br />

2


もあり、 役 職 員 の 人 件 費 は 17 年 度 ( 基 準 年 度 )に 比 べ 約 19.8 億 円 の 減 となりました。<br />

また、 海 外 現 地 採 用 者 関 連 支 出 も 約 2.6 億 円 減 尐 し、 役 職 員 給 与 と 合 わせた <strong>22</strong> 年 度 の 人 件<br />

費 支 出 实 績 は、 約 <strong>22</strong>.4 億 円 の 減 となりました。<br />

この 結 果 、<strong>22</strong> 年 度 は、 人 件 費 5% 削 減 の 目 標 を 上 回 る 削 減 ( 人 事 院 勧 告 を 踏 まえた 給 与 改<br />

定 分 を 除 いた 削 減 率 で▲13.9%( 総 務 省 の 補 正 計 算 前 )を 達 成 しました。<br />

さらに、 外 務 公 務 員 の 海 外 給 与 改 定 を 踏 まえた 改 定 、 現 地 採 用 職 員 給 与 の 物 価 変 動 等 を 踏<br />

まえた 改 定 、 為 替 変 動 等 の 人 件 費 削 減 におけるジェトロの 特 殊 性 を 考 慮 した 实 績 は、17 年 度<br />

に 比 べ 約 19.1 億 円 (▲14.0%)の 減 となりました。<br />

( 単 位 : 千 円 )<br />

費 目 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

増 減 額<br />

(17 年 度 比 )<br />

増 減 率<br />

(17 年 度 比 )<br />

役 員 報 酬 162,178 157,716 140,542 136,570 143,962 151,546 ▲10,632 ▲ 6.6%<br />

職 員 給 与 ( 国 内 ) 6,747,034 6,635,199 6,559,615 6,240,635 5,916,175 5,920,165 ▲826,869 ▲ 12.3%<br />

職 員 給 与 ( 海 外 ) 5,495,476 5,439,620 5,423,246 5,280,885 4,857,751 4,353,527 ▲1,141,949 ▲ 20.8%<br />

計 1 12,404,689 12,232,537 12,123,404 11,658,091 10,917,889 10,425,239 ▲1,979,450 ▲ 16.0%<br />

海 外 現 地 採 用 者 給<br />

与<br />

1,260,009 1,382,963 1,481,673 1,347,020 1,231,192 1,003,383 ▲256,626 ▲ 20.4%<br />

計 2 13,664,699 13,615,501 13,605,078 13,005,111 12,149,081 11,428,6<strong>22</strong> ▲2,236,077 ▲ 16.4%<br />

人 事 院 勧 告 を 踏 ま<br />

えた 改 定 の 影 響 額 *<br />

0 0 ▲ 84,863 ▲ 81,606 185,604 333,607 333,607<br />

計 3 13,664,699 13,615,501 13,520,214 12,923,505 12,334,685 11,762,<strong>22</strong>9 ▲ 1,902,470 ▲ 13.9%<br />

人<br />

件<br />

費<br />

削<br />

減<br />

に<br />

お<br />

け<br />

る<br />

特<br />

殊<br />

性<br />

***<br />

外 務 公 務 員 の<br />

海 外 給 与 改 定<br />

を 踏 まえた 改<br />

定 の 影 響 額<br />

現 地 採 用 職 員<br />

給 与 の 物 価 変<br />

動 を 踏 まえた<br />

改 定 の 影 響 額<br />

為 替 変 動 によ<br />

る 影 響 額<br />

政 府 から 特 別<br />

に 与 えられた<br />

業 務 に 関 する<br />

人 件 費 の 影 響<br />

額<br />

競 争 的 資 金 に<br />

よる 任 期 付 き<br />

職 員 の 人 件 費<br />

の 影 響 額<br />

(83,689) (161,394) (258,536) (118,956) 15,303 - -<br />

(43,705) (80,800) (135,535) (174,782) (195,075) - -<br />

(163,069) (312,155) (11,963) 283,551 301,500 - -<br />

(27,019) (79,569) (106,120) (71,917) (130,885) - -<br />

(0) (0) (0) (0) (0) - -<br />

計 4 13,664,699 13,298,016 12,886,294 12,411,349 12,252,581 11,753,073 ▲ 1,911,626 ▲ 14.0%<br />

( 注 )* 計 1× 人 事 院 勧 告 を 踏 まえた 官 民 の 給 与 較 差 に 基 づく 年 間 平 均 給 与 の 増 減 率 の 和<br />

( 平 成 18 年 度 0.0%、 平 成 19 年 度 0.7%、 平 成 20 年 度 0.7%、 平 成 21 年 度 ▲1.7%、 平 成 <strong>22</strong> 年 度 ▲3.2%)<br />

** 実 績 は 1 円 単 位 で 計 算 し 千 円 未 満 切 り 捨 て。 増 減 値 および 増 減 率 は 千 円 未 満 切 り 捨 て 後 に 算 出 。<br />

増 減 率 は 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 し 表 示 。<br />

*** 各 要 因 による 人 件 費 削 減 額 を 記 載 。 人 件 費 が 増 加 した 場 合 は 増 加 額 を 括 弧 書 きで 記 載 している。<br />

3


※1 人 件 費 削 減 におけるジェトロの 特 殊 性 について<br />

1.「 行 政 改 革 の 重 要 方 針 」では、 独 立 行 政 法 人 が 行 う 人 件 費 の 削 減 について、「 今 後 の 人 事 院 勧 告 を 踏 まえ<br />

た 給 与 改 定 分 を 除 く」との 注 意 書 きがあります。ジェトロは、 国 内 業 務 を 主 としている 多 くの 法 人 と 異<br />

なり、 多 数 の 海 外 勤 務 職 員 がいるため、 海 外 勤 務 職 員 の 在 勤 俸 については、 人 事 院 勧 告 ではなく 外 務 公<br />

務 員 の 海 外 給 与 改 定 を 踏 まえた 給 与 改 定 を 行 っています。また、 海 外 事 務 所 に 勤 務 する 現 地 採 用 者 につ<br />

いては、それぞれの 国 の 労 働 慣 習 を 踏 まえて 当 該 国 のインフレーション 相 当 分 等 の 物 価 変 動 に 見 合 った<br />

給 与 改 定 を 行 っています。これらの 給 与 改 定 は 人 事 院 勧 告 と 同 様 のものと 考 えられます。<br />

2. 加 えて、 海 外 事 務 所 に 勤 務 する 現 地 採 用 者 の 給 与 及 び 海 外 勤 務 職 員 ( 日 本 からの 派 遣 )の 海 外 給 与 の 一<br />

部 は、 為 替 動 向 によって 大 きく 変 動 するため、 人 件 費 削 減 の 進 捗 状 況 を 把 握 するためには 為 替 変 動 の 影<br />

響 を 考 慮 する 必 要 があります。<br />

3. 閣 議 決 定 によってジェトロが 参 加 機 関 となることが 決 定 している 上 海 博 、 麗 水 博 関 連 業 務 については、<br />

効 率 的 な 实 施 に 十 分 留 意 するものの、 政 府 から 特 別 に 指 示 された 業 務 であり、 事 業 の 成 功 が 最 優 先 であ<br />

ることから、 別 途 の 整 理 としております。<br />

4.「 公 的 部 門 における 総 人 件 費 改 革 について( 独 立 行 政 法 人 関 係 )」では、「 競 争 的 研 究 資 金 により 雇 用 さ<br />

れる 任 期 付 職 員 については、( 中 略 ) 総 人 件 費 改 革 の 取 組 の 削 減 対 象 の 人 員 及 び 人 件 費 からは 除 く」との<br />

記 載 があります。<br />

(2) 職 員 と 国 家 公 務 員 等 との 給 与 水 準 の 比 較<br />

1 国 に 比 べて 給 与 水 準 が 高 くなっている 定 量 的 な 理 由<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 度 のラスパイレス 指 数 は、 対 国 ・ 行 政 職 ( 一 )( 年 齢 階 層 別 )が 1<strong>22</strong>.9( 前 年 比<br />

▲0.8)、 対 国 ・ 行 政 職 ( 一 )( 地 域 別 ・ 学 歴 別 )が 109.0( 前 年 比 ▲0.6)となりました。 平<br />

成 17 年 度 比 で 見 ても、それぞれ▲6.4 ポイント、▲6.0 ポイントとなり、 順 調 に 低 減 してき<br />

ています。<br />

しかし、 貿 易 投 資 の 实 施 ・ 促 進 機 関 という 性 格 上 、 職 員 は、 海 外 における 日 系 企 業 のビジ<br />

ネス 環 境 整 備 のために、 相 手 国 政 府 と 調 整 や 交 渉 をすることが 求 められています。そのため、<br />

英 語 のみならず、その 他 の* 特 殊 言 語 を 含 めたトリリンガルが 職 員 の 4 割 を 超 え、 加 えて 海<br />

外 での 交 渉 に 必 要 とされる 異 文 化 への 高 い 順 応 性 、 国 際 情 勢 への 精 通 、 貿 易 投 資 に 関 する 高<br />

度 な 知 識 が 必 要 となるなど、 専 門 性 の 高 い 優 れた 人 材 を 登 用 する 必 要 があります。<br />

また、 大 学 ・ 大 学 院 卒 業 者 の 割 合 が 94.9%と 高 く、さらに 在 職 地 域 が 東 京 、 大 阪 で 75.0%<br />

と 地 域 手 当 の 支 給 率 が 高 い 都 市 部 に 集 中 しており、 他 地 域 勤 務 者 についても 国 の 制 度 を 準 用<br />

した 異 動 保 障 制 度 対 象 者 が 過 半 を 占 めることも、 対 国 ・ 行 政 職 ( 一 ) 事 務 ・ 技 術 職 ラスパイ<br />

レス 比 較 において 指 数 が 高 くなる 要 因 となっています。 加 えて、 雇 用 保 障 がないなど 国 家 公<br />

務 員 と 身 分 が 異 なることも 一 因 となっています。<br />

* 特 殊 言 語 アラビア、ペルシャ、トルコ、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ウ<br />

ルドゥ、スワヒリ、タイ、タガログ、ベトナム、ビルマ、ラオス、モンゴル、<br />

中 国 、ポルトガル、 韓 国 、ロシア 語 等 約 25 言 語<br />

2「ラスパイレス 指 数 の 状 況 」(<strong>22</strong> 年 度 )<br />

● 事 務 ・ 技 術 職 員<br />

対 国 家 公 務 員 ' 行 政 ' 一 ((' 年 齢 階 層 別 ( 1<strong>22</strong>.9 前 年 比 ▲0.8<br />

対 国 家 公 務 員 ' 行 政 ' 一 ((' 地 域 別 ・ 学 歴 別 ( 109.0 前 年 比 ▲0.6<br />

< 参 考 >: 過 去 の 指 数 の 推 移<br />

H17 H18 H19 前 年 比 H20 前 年 比 H21 前 年 比 H<strong>22</strong> 前 年 比<br />

対 国 ・ 行 政 職 ' 一 ( 129.3 126.2 123.7 ▲2.5 125.1 1.4 123.7 ▲1.4 1<strong>22</strong>.9 ▲0.8<br />

4


' 年 齢 階 層 別 (<br />

対 国 ・ 行 政 職 ' 一 (<br />

' 地 域 別 ・ 学 歴 別 (<br />

115.0 112.0 110.3 ▲1.7 111.4 1.1 109.6 ▲1.8 109.0 ▲0.6<br />

● 研 究 職 員<br />

対 国 家 公 務 員 ' 研 究 職 ( 92.0 前 年 比 ▲0.1<br />

対 国 家 公 務 員 ' 地 域 別 ・ 学 歴 別 ( 95.5 前 年 比 + 1.8<br />

3 職 員 の 給 与 の 支 給 状 況 (<strong>22</strong> 年 度 )<br />

人 員 ( 人 ) 平 均 年 齢 ( 歳 )<br />

年 間 平 均 給 与 額 ( 千 円 )<br />

総 額 うち 所 定 内 うち 賞 与<br />

常 勤 職 員 551 40.6 7,474 5,612 1,862<br />

うち 事 務 ・ 技 術 465 40.0 7,418 5,577 1,841<br />

うち 研 究 職 種 86 44.1 7,777 5,800 1,977<br />

ラスパイレス 指 数 については、 各 年 齢 階 層 別 の 人 数 、 個 別 の 昇 給 状 況 、 退 職 の 状 況 、 公 務 員 の<br />

平 均 給 与 の 変 動 等 の 前 提 が 複 雑 に 影 響 しますが、ジェトロ 事 務 ・ 技 術 職 員 の 平 均 給 与 の 変 動 要 因<br />

を 分 析 すると、 減 尐 要 因 として、 国 を 上 回 る 賞 与 支 給 率 の 削 減 、 国 の 本 府 省 業 務 調 整 手 当 に 相 当<br />

する 制 度 の 見 送 りなどがあげられます。<br />

23 年 度 は、 特 定 部 署 における 一 般 管 理 業 務 を 行 う 一 般 職 の 採 用 など 雇 用 形 態 の 多 様 化 をすすめ、<br />

事 務 ・ 技 術 職 員 の 対 国 ・ 行 政 職 ( 一 )ラスパイレス 指 数 の 低 減 に 向 けて 引 き 続 き 取 組 んで 参 りま<br />

す。<br />

参 考 1 役 職 員 の 給 与 決 定 に 関 して 特 筆 すべき 事 項<br />

・ 全 役 職 員 について、 目 標 管 理 型 の 個 人 業 績 評 価 及 び 能 力 評 価 による 人 事 評 価 を 实 施 している。<br />

・ 個 人 業 績 評 価 においては、 目 標 の 達 成 度 合 いに 加 えて 目 標 を 達 成 するための 手 段 や 方 法 も 評 価 し、さら<br />

に 能 力 評 価 において、 個 人 の 能 力 の 発 揮 度 合 いを 評 価 することにより 組 織 目 標 の 達 成 を 図 る 仕 組 みを 構<br />

築 している。<br />

・ポスト 管 理 の 考 え 方 を 導 入 し、 人 事 評 価 に 基 づく 昇 格 ・ 昇 進 ・ 降 格 基 準 を 整 備 して 運 用 している。<br />

・ 賞 与 の 支 給 にあたっては、 個 人 業 績 評 価 の 結 果 を 反 映 させている。また、 昇 給 にあたっては、 個 人 業 績<br />

評 価 及 び 能 力 評 価 の 結 果 を 反 映 させている。<br />

参 考 2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況<br />

単 位 : 千 円<br />

役 名<br />

法 人 の 長<br />

副 理 事 長<br />

報 酬<br />

' 給 与 (<br />

<strong>22</strong> 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 ・ 退 任 の 状 況<br />

賞 与 その 他 ' 内 容 ( 就 任 退 任<br />

21,712 13,500 5,782 2,430 ' 地 域 付 加 額 (<br />

18,668 11,608 4,971 2,089 ' 地 域 付 加 額 (<br />

前 職<br />

*<br />

◇<br />

A 理 事<br />

16,284 10,024 4,293 1,804 ' 地 域 付 加 額 (<br />

163 ' 通 勤 手 当 ( ※<br />

B 理 事 132 ' 通 勤 手 当 ( ◇<br />

5


15,501 10,024 3,541 1,804 ' 地 域 付 加 額 (<br />

C 理 事<br />

D 理 事<br />

E 理 事<br />

F 理 事<br />

理 事<br />

' 非 常 勤 (<br />

'0 人 (<br />

A 監 事<br />

302 ' 通 勤 手 当 ( ※<br />

16,423 10,024 4,293 1,804 ' 地 域 付 加 額 (<br />

155 ' 通 勤 手 当 ( ◇<br />

15,531 10,024 3,548 1,804 ' 地 域 付 加 額 (<br />

90 ' 通 勤 手 当 ( ※<br />

16,213 10,024 4,295 1,804 ' 地 域 付 加 額 (<br />

476 ' 通 勤 手 当 ( ※<br />

15,723 10,024 3,419 1,804 ' 地 域 付 加 額 (<br />

280 ' 通 勤 手 当 ( ※<br />

14,087 9,076 3,098 1,633 ' 地 域 付 加 額 (<br />

B 監 事<br />

' 非 常 勤 ( 1,680 1,680 0 0<br />

( 注 ) 報 酬 ( 給 与 )、 賞 与 、その 他 ( 内 訳 )の 端 数 を 千 円 未 満 切 り 捨 て 処 理 後 に 総 額 を 表 示 。<br />

( 注 ) 賞 与 欄 は 業 績 給 を 含 む。ただし、21 年 度 中 に 退 任 した 役 員 に 対 し、<strong>22</strong> 年 度 に 支 給 された 業 績 給 に<br />

ついては 計 上 していない。<br />

( 注 ) 「 地 域 付 加 額 」とは、 民 間 における 賃 金 、 物 価 及 び 生 計 費 が 特 に 高 い 地 域 に 在 勤 する 役 員 に 支 給<br />

されているものである。<br />

( 注 ) 本 表 の「 前 職 」 欄 のうち、「*」は 退 職 公 務 員 ( 常 勤 の 国 家 公 務 員 として 職 務 に 従 事 した 者 )であ<br />

ることを、「◇」は 役 員 出 向 者 ( 国 家 公 務 員 退 職 手 当 法 ( 昭 和 28 年 法 律 第 182 号 ) 第 8 条 第 1 項 の<br />

規 定 に 基 づき、 独 立 行 政 法 人 等 役 員 となるために 退 職 し、かつ、 引 き 続 き 当 該 独 立 行 政 法 人 等 役 員<br />

として 在 職 する 者 )であることを、「※」は 独 立 行 政 法 人 等 ( 独 立 行 政 法 人 等 の 保 有 する 情 報 の 公 開<br />

に 関 する 法 律 ( 平 成 13 年 法 律 第 140 号 )の 対 象 法 人 )の 退 職 者 であることを 示 す。<br />

参 考 3 役 員 報 酬 についての 業 績 反 映 の 仕 方<br />

業 績 の 役 員 報 酬 への 反 映 の 仕 方 については、 役 員 報 酬 規 程 第 9 条 にて 以 下 のとおり 定 められ<br />

ています。<br />

1 業 績 給 は、 経 済 産 業 省 独 立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 の 当 該 事 業 年 度 に 係 る 業 務 の 实 績 に 関 する<br />

評 価 の 結 果 ( 以 下 「 評 価 結 果 」という。)の 通 知 を 受 けた 日 から 起 算 して 1 月 を 越 えない 範 囲<br />

( 以 下 「 評 価 結 果 通 知 日 」という。)に、 前 年 度 において 在 籍 した 常 勤 役 員 に 対 して 支 給 する。<br />

2 年 度 の 初 日 以 外 の 日 において 新 たに 任 命 された 役 員 及 び 年 度 の 末 日 以 外 の 日 において 退 職<br />

し、 解 任 され、 又 は 死 亡 した 役 員 の 業 績 給 の 額 は、 日 割 り 計 算 で 支 払 う。<br />

3 前 項 の 日 割 り 計 算 をする 時 は、 業 績 給 の 額 を 365 で 除 した 額 を 一 日 分 とする。<br />

4 理 事 長 の 業 績 給 の 額 は、 第 3 条 第 1 項 に 定 める 月 例 支 給 額 に 100 分 の 209 を 乗 じて 得 た 額<br />

に、 次 の 表 に 定 める 評 価 結 果 に 則 した 割 合 を 乗 じて 得 た 額 とする。<br />

評 価 委 員 会 の 評 価 結 果<br />

割 合<br />

AA 評 価 100 分 の 200<br />

A 評 価 100 分 の 150<br />

B 評 価 100 分 の 100<br />

C 評 価 100 分 の 50<br />

D 評 価<br />

100 分 の0<br />

5 常 勤 役 員 ( 理 事 長 を 除 く。)の 業 績 給 の 額 は、 評 価 結 果 及 び 役 員 としての 業 務 に 対 する 貢 献<br />

度 等 を 総 合 的 に 勘 案 し、 前 項 を 準 用 して 理 事 長 が 決 定 するものとする。<br />

6 常 勤 監 事 の 業 績 給 の 額 は、 前 項 の 規 定 にかかわらず、その 評 価 結 果 がB 評 価 である 場 合 に<br />

支 給 される 額 とする。<br />

( 参 考 ) 業 績 給 = 月 例 支 給 額 ×2.09( 定 率 )× 評 価 委 員 会 の 評 価 結 果 による 割 合 等<br />

AA 評 価 :200/100、A 評 価 :150/100、B 評 価 :100/100、C 評 価 :50/100、D 評 価 :0/100<br />

6


参 考 4 役 員 の 退 職 手 当 の 支 給 状 況<br />

<strong>22</strong> 年 度 における 役 員 の 退 職 手 当 の 支 給 实 績 はありません。<br />

(3) 福 利 厚 生 費 等 の 見 直 し<br />

互 助 組 織 に 対 する 法 人 からの 支 出 を 廃 止 (21 年 度 )するとともに、 福 利 厚 生 代 行 サービスを<br />

同 互 助 組 織 に 移 管 (<strong>22</strong> 年 度 )しました。<br />

7


〔2〕 費 用 対 効 果 の 分 析 への 取 組<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 事 業 の 実 施 に 要 した 費 用 および 事 業 によって 得 られた 効 果 を 把 握 ・ 分 析 し、その 結 果 を 事 業 実<br />

施 内 容 の 見 直 しや 新 たな 事 業 展 開 に 繋 げる。<br />

1. 全 体 予 算 の 推 移<br />

<strong>22</strong> 年 度 予 算 は、 運 営 費 交 付 金 ( 退 職 手 当 および 政 策 経 費 等 を 除 く)は 前 年 度 比 1.3% 減 、 中 小<br />

企 業 海 外 展 開 等 支 援 事 業 費 補 助 金 は 前 年 度 比 12.3% 減 となっており、<strong>22</strong> 年 度 に 新 規 で 査 定 された<br />

重 点 地 域 事 業 環 境 整 備 費 補 助 金 を 加 えても、 全 体 的 に 国 庫 予 算 は2.1% 縮 減 しています。<br />

国 からの 予 算 が 縮 減 される 中 、 事 業 手 法 の 見 直 し、 自 己 収 入 の 拡 大 などを 通 じた 事 業 運 営 の<br />

効 率 化 に 努 めています。また、 国 庫 依 存 を 低 減 しつつも、 中 期 目 標 ・ 計 画 で 定 められたアウト<br />

カム 目 標 を 着 实 に 達 成 するよう、 費 用 対 効 果 の 把 握 ・ 分 析 およびその 向 上 に 向 けて 取 組 んでい<br />

ます。<br />

2. 費 用 対 効 果 の 改 善 事 例<br />

全 体 の 事 業 予 算 が 縮 小 する 中 、アウトカム 指 標 の 達 成 度 合 いを 分 析 し、 事 業 实 施 プロセスの<br />

見 直 しを 行 うと 同 時 に、その 結 果 を 新 たな 事 業 展 開 に 繋 げています。 以 下 がその 代 表 的 な 取 組<br />

事 例 です。<br />

(1) 海 外 から 効 率 的 にバイヤーを 招 へいし、 農 林 水 産 ・ 食 品 の 輸 出 商 談 を 支 援<br />

農 林 水 産 ・ 食 品 分 野 のバイヤー 招 へい 商 談 会 を24 都 道 府 県 で30 回 、 招 へい 者 数 は125 人 、 国 内<br />

参 加 者 数 は949 社 ・ 団 体 の 規 模 で 实 施 しました。 商 談 会 の 開 催 にあたっては、 事 前 に 参 加 企 業 に<br />

「 輸 出 商 談 会 参 加 の 手 引 き」を 配 布 するとともに、 商 談 を 円 滑 に 進 めるたのセミナーや 個 別 相 談<br />

会 を 实 施 しました。また、 専 任 アドバイザーを 配 置 し、 個 別 に 商 談 アドバイスを 行 いました。 实<br />

際 の 商 談 では、 海 外 コーディネーターが 現 地 輸 入 規 制 の 確 認 やマッチング 支 援 を 行 い、 海 外 バイ<br />

ヤー、 国 内 参 加 者 の 双 方 の 希 望 を 聴 取 した 上 、 商 談 の 場 にアドバイザーや 職 員 が 同 席 し、 具 体 的<br />

なアドバイスを 提 供 しました。 商 談 会 終 了 後 も 海 外 事 務 所 を 通 じてバイヤーへのヒヤリングを 継<br />

続 するとともに、 国 内 でも 参 加 企 業 の 商 談 フォローアップを 行 うなど、きめ 細 かな 支 援 を 提 供 し<br />

ました。<br />

21 年 度 は 地 域 ごとにその 都 度 バイヤーを 招 へいする 方 式 としていましたが、<strong>22</strong> 年 度 は 一 度 の 来<br />

日 でバイヤーが 複 数 地 域 を 巡 回 することで 費 用 抑 制 や 様 々なバイヤーとの 商 談 機 会 を 創 出 でき<br />

るよう 日 程 の 調 整 を 行 い、 国 内 有 力 展 示 会 と 併 催 することで 海 外 バイヤー 誘 致 と 国 内 参 加 者 募 集<br />

を 効 果 的 ・ 効 率 的 に 实 施 することができました。<br />

こうした 結 果 、 同 事 業 を 通 じて 商 談 件 数 2,455 件 、 成 約 件 数 ( 見 込 含 む)729 件 を 獲 得 しました。<br />

平 均 3.4 件 の 商 談 に 対 して1 件 の 成 約 ( 見 込 含 む)となり、 高 い 成 約 率 を 達 成 することができました。<br />

(2) 国 際 的 企 業 連 携 事 業 におけるビジネスマッチング 支 援<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 14 日 ~17 日 にかけてマレーシア・クアラルンプールで 初 めて 開 催 された 環<br />

境 ・エネルギー 分 野 の 専 門 見 本 市 である「 第 1 回 IGEM2010」にジェトロはジャパン・ブース<br />

を 組 織 し、 我 が 国 企 業 と、 同 企 業 の 持 つ 優 れた 環 境 ・エネルギー 関 連 技 術 に 関 心 を 有 する 海 外<br />

企 業 とのビジネスマッチングを 支 援 しました。<br />

IGEM の 主 催 者 である 馬 政 府 とジェトロ 現 地 事 務 所 がこれまでに 培 ってきたネットワークを<br />

8


強 化 した 結 果 、 会 場 の 好 位 置 にジャパン・ブースを 設 置 できたことに 加 え、 馬 政 府 とのタイア<br />

ップを 通 じて 国 王 および 首 相 がジャパン・ブースを 訪 問 したことにより、メディアへの 露 出 度<br />

を 高 め、 大 きな 集 実 効 果 につながりました。その 結 果 、21 年 度 にクアラルンプールで 開 催 され<br />

た 国 際 総 合 展 示 会 「Intrade Malaysia」にジャパン・ブースを 出 展 した 同 規 模 の 展 示 会 实 績<br />

と 比 べ、ほぼ 同 規 模 の 予 算 投 入 ながら 13 社 で 計 1,139 件 という 2 倍 以 上 の 商 談 件 数 を 獲 得 し<br />

ました。<br />

(3) 日 本 企 業 のニーズを 汲 みさらなる 成 果 の 創 出 を 目 指 してEPA 協 力 事 業 を 実 施<br />

<strong>22</strong> 年 度 で4 回 目 の 開 催 となる「ベトナム 部 品 調 達 展 示 商 談 会 」について、さらなる 成 果 創 出<br />

のため、 業 務 運 営 の 効 率 化 と 集 実 面 での 強 化 が 求 められていました。そこで、 以 前 はジェトロ<br />

卖 独 開 催 であったところ、 初 めての 試 みとしてタイのReed Tradex 社 が 主 催 する「METALEX<br />

VIETNAM 2010」との 併 催 形 式 で 開 催 しました。その 結 果 、 投 入 予 算 は 抑 制 しつつも 来 場 者 数<br />

は 前 回 の 約 7 倍 、 商 談 件 数 は 約 10 倍 となりました。<br />

また、オールジャパンで 取 組 む 日 ベトナムEPA 協 力 事 業 として、 国 際 協 力 機 構 (JICA)と<br />

の 相 乗 効 果 創 出 を 図 りました。 具 体 的 には、1JICAシニアボランティアが 技 術 指 導 を 行 ったベ<br />

トナム 企 業 8 社 の 出 展 、2 同 ボランティアを 交 えたベトナム 出 展 企 業 に 対 する 事 前 勉 強 会 ( 日<br />

本 企 業 とのビジネスの 仕 方 や 商 談 会 の 取 組 方 を 指 導 )の 開 催 、3 本 商 談 会 の 併 催 セミナーでの<br />

同 ボランティアによる 講 演 、4 会 期 中 、 同 ボランティアによるビジネスマッチング 支 援 を 行 い<br />

ました。その 結 果 、 商 談 会 、 併 催 セミナーともに 役 立 ち 度 調 査 4 段 階 評 価 で 上 位 2つの 評 価 を 得<br />

る 割 合 が9 割 を 越 える 結 果 となりました。<br />

(4)ビジネスライブラリーの 利 用 者 拡 大 に 向 けた 取 組<br />

ウェブサイトにて、ビジネスライブラリーで 入 手 可 能 な 情 報 を 紹 介 していますが、 特 に 日 頃 多<br />

く 寄 せられる 問 い 合 わせ(「 世 界 各 国 の 自 動 車 部 品 産 業 ・ 市 場 を 調 べるには」、「 世 界 各 国 の 鉱<br />

業 を 調 べるには」 等 )について、ライブラリーでの 調 べ 方 や 他 の 情 報 源 などを 紹 介 しているペー<br />

ジをより 充 实 させたところ、<strong>22</strong> 年 度 には 同 サイトへの 閲 覧 件 数 は 前 年 度 比 11% 増 の201 万 件 とな<br />

りました。また、それに 伴 い、ビジネスライブラリーへの 来 館 者 も 前 年 度 比 14% 増 となりました。<br />

〔3〕 柔 軟 かつ 機 動 的 な 組 織 運 営<br />

1. 事 業 の 効 率 的 な 実 施 のための 柔 軟 な 取 組<br />

(1) 外 部 からのニーズ 把 握<br />

1 外 部 有 識 者 からのニーズ 把 握<br />

<strong>22</strong> 年 度 において、 本 部 および 大 阪 本 部 で 開 催 された 運 営 審 議 会 では、 委 員 からは 以 下 の<br />

ようなジェトロに 対 する 期 待 が 寄 せられました。<br />

・ 事 業 の 選 択 と 集 中 がよくできている。 中 小 企 業 支 援 と 新 興 市 場 開 拓 支 援 に 重 点 をおいて<br />

活 動 していくことが 重 要 。<br />

・ 中 小 企 業 の 海 外 販 路 開 拓 支 援 に 当 たって、フォローアップを 強 化 すること<br />

・ ジェトロの 活 動 は 受 発 信 力 の 弱 い 中 小 企 業 にまでは 浸 透 していない。 地 域 においてジェ<br />

トロの 活 動 をわかってもらう 努 力 が 必 要 。<br />

9


・ ジェトロが 組 織 をあげ、 職 員 各 人 が「 中 小 企 業 のために」という 姿 勢 を 持 って 取 組 んで<br />

いくことが 一 番 重 要 。<br />

こうした 意 見 を 踏 まえ、 中 小 企 業 支 援 の 強 化 に 一 層 取 組 んでおり、 具 体 的 には 日 本 政 策<br />

金 融 公 庫 、 商 工 中 央 金 庫 等 の 金 融 機 関 に 個 別 相 談 をつなぐ 体 制 作 り、 様 々な 分 野 の 海 外 有 力<br />

バイヤーの 招 へい、 中 国 、 香 港 、シンガポール 等 における 日 用 品 や 化 粧 品 等 を 売 込 むアジア・<br />

キャラバン 事 業 、アドバイザー 等 を 活 用 した 商 談 フォローアップなどを 实 施 しました。また、<br />

中 小 企 業 支 援 を 専 門 に 担 当 するチームを 企 画 部 に 設 置 し、 各 部 署 にまたがる 中 小 企 業 の 海 外<br />

販 路 開 拓 支 援 策 を 効 率 的 かつ 効 果 的 に 提 供 できるよう 体 制 強 化 を 図 りました。<br />

< 運 営 審 議 会 の 開 催 実 績 ><br />

日 程 場 所 参 加 人 数 主 な 議 題<br />

<strong>22</strong> 年 5 月 19 日 本 部 10 名 21 年 度 重 点 事 業 報 告 、<strong>22</strong> 年 度 重 点 事 業 予 定<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 4 日 大 阪 本 部 10 名 21 年 度 重 点 事 業 報 告 、<strong>22</strong> 年 度 重 点 事 業 予 定<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 16 日 本 部 13 名 <strong>22</strong> 年 度 重 点 事 業 報 告 、 第 3 期 中 期 目 標 検 討 状 況<br />

23 年 2 月 2 日 大 阪 本 部 10 名 <strong>22</strong> 年 度 重 点 事 業 報 告 、 第 3 期 中 期 目 標 検 討 状 況<br />

2 地 域 経 済 界 からのニーズ 把 握<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 21 日 、29 日 開 催 の 貿 易 情 報 センター 会 長 会 議 では、 会 長 よりジェトロに 対 し<br />

て 以 下 の 意 見 ・ 要 望 等 が 寄 せられました。<br />

・ 地 域 に 根 ざし 地 域 目 線 で 企 業 と 一 緒 に 継 続 的 に 行 動 できることが 貿 易 情 報 センターの<br />

強 み。<br />

・ ニッチトップ 企 業 の 販 路 開 拓 支 援 や 潜 在 的 輸 出 有 望 商 品 の 発 掘 が 必 要 。<br />

・ ジェトロ 活 用 事 例 紹 介 による 啓 蒙 普 及 が 重 要 。<br />

・ ジェトロ、 自 治 体 、および 地 元 経 済 団 体 等 との 連 携 によるプラットフォームを 構 築 す<br />

ることが 必 要 。<br />

・ 地 域 において、さらなる PR が 必 要 。<br />

・ 貿 易 情 報 センターが 十 分 な 活 動 ができるような 人 員 配 置 や 予 算 措 置 が 必 要 。<br />

これらを 踏 まえ、 貿 易 情 報 センターの 活 動 を 实 施 するとともに、 体 制 面 に 関 しては、23<br />

年 度 より 始 まる 第 三 期 中 期 計 画 における 地 方 事 務 所 のあり 方 を 見 直 す 上 での 参 考 としまし<br />

た。また、 国 内 地 域 別 の 担 当 役 員 が 前 年 度 に 引 き 続 き 各 地 を 訪 問 し、 積 極 的 に 地 域 経 済 界 等<br />

からの 意 見 聴 取 を 行 いました。<br />

3 サービス 利 用 者 、 非 利 用 者 のニーズ 把 握 の 取 組<br />

日 頃 より、ヒアリングや 役 立 ち 度 調 査 等 を 通 じて、ジェトロの 提 供 するサービスの 利 用 者<br />

から 挙 げられたニーズ・クレーム 等 を 踏 まえ 事 業 見 直 しにつなげるとともに、 潜 在 的 なサー<br />

ビス 利 用 者 ( 非 利 用 者 )にアプローチをし、 業 務 改 善 や 利 用 者 拡 大 に 取 組 んでいます。 以 下<br />

が <strong>22</strong> 年 度 に 行 った 主 な 事 例 です。<br />

【 改 善 事 例 1】 輸 出 ビジネス 初 心 者 に 対 する 事 前 準 備 サポートの 強 化<br />

【 課 題 】<br />

アンケートやヒアリング 等 の 結 果 、 特 に 輸 出 ビジネス 初 心 者 からは 海 外 販 路 商 談 会 等 の 出 展 にあた<br />

り、 事 前 の 情 報 提 供 や 個 別 相 談 など、 準 備 段 階 からのサポートを 要 望 する 声 が 多 く 寄 せられています。<br />

他 方 、きめ 細 かなサポートを 行 うには、 業 務 運 営 の 効 率 化 も 求 められます。<br />

【 対 応 】<br />

利 用 者 から 寄 せられる 要 望 、 商 談 会 や 海 外 見 本 市 出 展 の 事 前 準 備 項 目 には 一 定 の 共 通 事 項 があるた<br />

10


め、 過 去 の 商 談 会 や 海 外 見 本 市 のレビューを 踏 まえ、 農 商 工 連 携 アドバイザー 等 の 協 力 のもと、 商 談 マ<br />

ニュアルの 作 成 に 取 組 みました。 特 に 商 談 会 については、 商 談 先 企 業 から 輸 出 ビジネス 初 心 者 の 準 備 不<br />

足 を 指 摘 されるケースがあるため、 商 談 会 へ 参 加 する 際 に 求 められる 準 備 事 項 ( 商 品 特 徴 の 明 確 化 、 輸<br />

出 価 格 の 用 意 、 商 談 のコツ、 等 )をまとめた「 手 引 書 」を 配 布 するとともに、 農 商 工 連 携 アドバイザー<br />

等 を 活 用 した 個 別 相 談 や 事 前 準 備 セミナーの 实 施 を 組 み 合 わせるなど、 支 援 の 強 化 に 努 めています。<br />

【 改 善 事 例 2】メールマガジン「ジェトロ 農 林 水 産 ・ 食 品 Newsletter」 配 信 開 始<br />

【 課 題 】<br />

ジェトロ 農 水 産 情 報 研 究 会 員 等 へのヒアリングの 結 果 、 農 林 水 産 物 関 連 の 輸 出 を 目 指 す 中 小 企 業 等 に<br />

とって、タイムリーな 農 林 水 産 物 ・ 食 品 分 野 の 輸 出 に 関 する 情 報 が 不 足 していることを 認 識 しました。<br />

他 方 、ジェトロにおいては 事 業 情 報 や 調 査 レポートなど 発 信 すべき 情 報 の 蓄 積 が 進 んでおり、 産 業 別 ホ<br />

ームページなど 既 存 ツール 以 外 に 各 種 情 報 をプッシュ 型 で 発 信 していく 必 要 性 を 感 じていました。<br />

【 対 応 】<br />

<strong>22</strong> 年 度 よりメールマガジン「ジェトロ 農 林 水 産 ・ 食 品 Newsletter」の 配 信 を 開 始 し、 積 極 的 にジェ<br />

トロの 農 林 水 産 分 野 の 販 路 開 拓 事 業 をPRするとともに、 農 水 産 情 報 研 究 会 サービスの 紹 介 を 行 うこと<br />

としました。メルマガは 毎 月 15 日 に 配 信 し、 第 3 号 にあたる 12 月 15 日 号 は、 農 水 会 員 を 中 心 に 外 部<br />

357 件 、 部 内 217 件 に 配 信 しました。 今 後 各 種 事 業 实 施 の 場 を 利 用 して 読 者 数 の 増 加 を 図 っていく 予 定<br />

です。<br />

【 改 善 事 例 3】 事 業 参 加 者 の「 活 用 事 例 集 」 作 成 による 新 規 顧 客 開 拓 への 取 組<br />

【 課 題 】<br />

21 年 度 に 海 外 ビジネス・サポートセンター(BSC) 利 用 企 業 や 海 外 投 資 ミッション 参 加 企 業 を 対 象<br />

として 实 施 したフォローアップ 調 査 で 得 られた 情 報 が 十 分 に 活 用 できていない 面 がありました。<br />

【 対 応 】<br />

BSC 利 用 後 やミッション 参 加 後 に 海 外 進 出 を 果 たした 企 業 のケースを「 活 用 事 例 集 」として 取 りまと<br />

め、 冊 子 を 作 成 し、セミナーの 場 や 貿 易 情 報 センター 等 を 通 じて 広 く 配 布 するとともに、ホームページ<br />

にも 掲 載 しました。 今 後 の 事 業 広 報 に 活 用 し、 新 規 顧 実 の 開 拓 につなげることを 目 指 します。<br />

【 改 善 事 例 4】 研 究 所 図 書 館 利 用 サービスの 拡 充<br />

【 課 題 】<br />

外 部 利 用 者 への 資 料 貸 出 と、 電 子 資 料 に 対 するニーズへの 対 応 が 求 められています。<br />

【 対 応 】<br />

外 部 利 用 者 への 資 料 貸 出 については、アジ 研 の 夏 期 講 座 や 講 演 会 、アジ 研 図 書 館 の 資 料 展 示 会 等 で、<br />

図 書 館 案 内 を 配 布 し、 利 用 の 促 進 に 努 めました。 研 究 会 の 外 部 委 員 に 対 する 郵 送 による 貸 出 サービスを<br />

開 始 しました。サービス 内 容 について、 研 究 会 で 説 明 資 料 を 配 布 し、 必 要 に 応 じ 図 書 館 職 員 が 出 向 いて、<br />

直 接 外 部 委 員 に 説 明 を 行 いました。また、 閲 覧 頻 度 の 高 い 資 料 をアクセスの 良 い 書 架 に 配 架 するために、<br />

<strong>22</strong> 年 12 月 から 23 年 2 月 に 掛 けて 約 14.4 万 冊 の 書 籍 の 配 置 換 えを 行 い、サービスの 改 善 を 図 りました。<br />

電 子 資 料 については、 世 界 1,700 以 上 の 大 学 の 社 会 科 学 と 人 文 科 学 分 野 の 学 位 論 文 情 報 を 搭 載 するデー<br />

タベース 購 読 を <strong>22</strong> 年 度 末 に 決 定 しました。、 近 年 ニーズが 高 まりつつある 電 子 資 料 の 利 用 に 対 応 したサ<br />

ービスの 提 供 を 23 年 度 初 頭 より 实 施 する 予 定 です。<br />

【 改 善 事 例 5】TTPP を 活 用 したビジネスチャンスの 機 会 拡 大 に 向 けた 取 組<br />

【 課 題 】<br />

ネットを 活 用 して 海 外 での 取 引 先 の 開 拓 や 販 路 拡 大 を 検 討 する 中 小 企 業 は 今 後 、ますます 増 加 すると<br />

予 想 されます。 引 き 合 い 案 件 データベース(TTPP)は、 利 用 者 が 安 心 して 使 えるよう 登 録 情 報 の 信 頼<br />

性 の 向 上 に 努 めるとともに、 国 内 外 での 利 用 者 を 増 やすことによりビジネスチャンスの 拡 大 が 期 待 され<br />

ています。<br />

【 対 応 】<br />

TTPP をより 使 いやすく、より 効 果 的 にビジネス 案 件 情 報 を 発 信 するため、ウェブに 掲 載 されたばか<br />

りのビジネス 案 件 を 希 望 ユーザーに 毎 日 配 信 するサービスを 開 始 しました。また、TTPP の 知 名 度 を 高<br />

めるため、 国 内 外 の 新 聞 や 経 済 紙 へのバナー 広 告 を 实 施 したほか、 成 約 事 例 の 発 掘 調 査 を 行 い、23 年<br />

度 にはその 結 果 をウェブ 上 やパンフレットなどで 紹 介 する 予 定 です。<strong>22</strong> 年 度 のビジネス 案 件 の 閲 覧 件<br />

数 は 約 680 万 件 ( 前 年 同 期 比 52.8% 増 )と 大 幅 に 増 大 しました。<br />

(2)アウトカム 向 上 委 員 会 の 開 催 を 通 じた 業 務 改 善 等 への 取 組<br />

<strong>22</strong> 年 度 もアウトカム 向 上 委 員 会 (※)4 回 開 催 し、PDCA サイクルに 基 づく 業 務 改 善 やサー<br />

ビス 利 用 者 からの 意 見 を 踏 まえた 業 務 改 善 への 活 用 を 図 りました。<br />

具 体 的 には、1 各 事 業 における 数 値 目 標 ( 定 量 的 指 標 )の 達 成 状 況 と 今 後 の 見 通 し、2 顧 実<br />

からの 要 望 ・ 意 見 と 対 応 状 況 、3 事 業 遂 行 における 課 題 の 抽 出 や 業 務 の 改 善 ・ 見 直 しに 向 けた 取<br />

11


組 状 況 等 について 議 論 を 行 いました。 特 に、<strong>22</strong> 年 度 においては 前 回 のアウトカム 向 上 委 員 会 で<br />

出 された 課 題 や 指 摘 事 項 等 に 対 し、 次 回 の 委 員 会 で 必 ず 対 応 状 況 を 報 告 するよう 徹 底 するとと<br />

もに、 更 なるサービスの 向 上 、 業 務 改 善 につなげるべく、 役 立 ち 度 調 査 の 結 果 で 最 上 位 項 目 比<br />

率 が 全 体 の 3~5 割 を 下 回 った 事 業 について、 改 善 の 方 策 などについて 報 告 を 求 め、 業 務 改 善<br />

をはかりました。<br />

※ 理 事 長 をヘッドに 役 員 会 メンバー( 全 役 員 および 本 部 各 部 部 長 、アジア 経 済 研 究 所 研 究 企 画 部 長 他 )を<br />

委 員 とし、 四 半 期 毎 に 業 務 の 实 績 と 評 価 、 業 務 運 営 上 の 課 題 、サービス 利 用 者 からの 意 見 等 について 組<br />

織 横 断 的 な 情 報 共 有 と 対 応 の 検 討 を 行 う。<br />

〔<strong>22</strong> 年 度 事 業 内 容 に 関 するアウトカム 向 上 委 員 会 開 催 实 績 〕<br />

第 1 回 : 平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 21 日 、 第 2 回 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 8 日 、 第 3 回 : 平 成 <strong>22</strong> 年 2 月 18 日<br />

第 4 回 : 平 成 23 年 4 月 <strong>22</strong> 日<br />

【 改 善 事 例 1】 内 部 統 制 (リスク 管 理 等 )に 係 る 対 応<br />

前 年 度 のアウトカム 向 上 委 員 会 において、「ジェトロにおける 内 部 統 制 のあり 方 とその 具 体 的 取 組 方<br />

法 」について 議 論 を 行 い、 全 組 織 的 に 有 するリスクを 網 羅 的 に 洗 い 出 した 上 で、 各 リスクの 認 識 度 を 評<br />

価 するリスク 評 価 シートを 作 成 、これらのリスクを 発 生 可 能 性 および 影 響 度 の 大 小 に 応 じて 整 理 し、リ<br />

スクの 分 布 を 可 視 的 に 把 握 するためリスクマップを 作 成 しました。その 中 の 一 つとして、 中 小 企 業 との<br />

接 点 がこれまで 以 上 に 増 大 することが 想 定 される 中 、 様 々な 顧 実 から 寄 せられるクレームに 適 切 に 対 応<br />

する 必 要 があることを 確 認 しました。これを 踏 まえ、<strong>22</strong> 年 度 は 組 織 全 体 のサービス 向 上 を 図 ることを 目<br />

的 に、23 年 3 月 にクレーム 対 応 時 に 留 意 すべきポイントを 解 説 する 職 員 向 け 研 修 を 实 施 しました。また、<br />

上 記 リスク 評 価 の 結 果 認 識 されたリスク 対 応 として、 海 外 ナショナルスタッフを 含 む 全 役 職 員 に 社 内 ル<br />

ールを 周 知 徹 底 することが 重 要 との 認 識 を 共 有 したことから、 倫 理 規 程 、 個 人 情 報 保 護 規 程 、 情 報 セキ<br />

ュリティ 規 程 、 法 人 文 書 管 理 規 程 など、 計 40の 主 要 な 規 程 類 と9つのマニュアルの 翻 訳 ( 英 語 、スペイ<br />

ン 語 ) 版 を 作 成 し、 外 国 語 版 規 程 類 集 として 海 外 事 務 所 に 配 布 しました。<br />

さらに、<strong>22</strong> 年 度 第 1 回 アウトカム 向 上 委 員 会 にて、 監 事 より「コンプライアンスの 自 己 点 検 の 中 で、<br />

共 通 的 な 課 題 や 陥 りやすいトラブル、 大 きなリスクになりそうなものが 出 てくると 思 うので、そうした<br />

点 について 職 員 に 対 し 直 接 働 きかける 研 修 を 企 画 して 实 施 してほしい」との 指 摘 があったことを 踏 ま<br />

え、コンプライアンスの 徹 底 を 図 るべく、3 月 から 6 月 にかけて 部 署 卖 位 でそれぞれの 業 務 内 容 に 応 じ<br />

た 調 達 ・ 契 約 業 務 に 関 わる 説 明 会 を 開 催 しました。また、 内 部 統 制 の 重 要 性 やコンプライアンスの 徹 底<br />

について 定 期 的 に 認 識 の 強 化 を 図 るため、 国 内 外 への 赴 任 者 研 修 、9 月 ~12 月 に 行 われた 階 層 別 研 修 ( 基<br />

礎 パス、 課 長 代 理 候 補 者 、 課 長 代 理 、 管 理 職 候 補 者 、 管 理 職 )など、 様 々な 機 会 を 活 用 し、 内 部 統 制 と<br />

コンプライアンスに 関 する 研 修 を 行 いました。<br />

【 改 善 事 例 2】 役 立 ち 度 調 査 結 果 の 分 析 を 通 じた 業 務 改 善<br />

海 外 調 査 部 が 实 施 したジェトロ 世 界 貿 易 投 資 報 告 セミナー(<strong>22</strong> 年 10 月 、11 月 )やジェトロメンバー<br />

ズセミナー「 円 高 に 備 えた 為 替 変 動 リスク 回 避 策 」(<strong>22</strong> 年 11 月 、12 月 )の、 役 立 ち 度 調 査 結 果 は 中 期<br />

計 画 上 の 目 標 ( 上 位 2 項 目 7 割 以 上 )を 達 成 したものの、 最 上 位 項 目 が 3 割 を 下 回 ったことを 受 け、そ<br />

の 要 因 分 析 を 行 いました。その 結 果 、セミナー 参 加 者 のニーズに 応 じた 講 演 内 容 の 組 立 が 必 要 といった<br />

分 析 結 果 を 共 有 し、それ 以 降 のセミナー 企 画 ・ 運 営 の 改 善 につながりました。<br />

2. 組 織 横 断 的 な 取 組<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 本 部 、アジア 経 済 研 究 所 、 国 内 事 務 所 、 海 外 事 務 所 間 で 情 報 の 円 滑 な 流 通 ・ 有 機 的 連 携 の 向 上<br />

に 努 める。<br />

・ 組 織 のあり 方 について、 事 業 の 効 率 的 な 実 施 が 可 能 な 組 織 設 計 に 取 組 む。<br />

・ 研 究 所 の 有 する 能 力 を 最 大 限 発 揮 するため、 種 々の 研 究 課 題 に 柔 軟 に 対 応 する。また、 研 究 者<br />

を 地 域 別 、 分 野 別 にグループ 分 けし、 途 上 国 を 巡 る 諸 問 題 について 情 報 共 有 を 推 進 し、 研 究 者<br />

の 共 通 認 識 を 高 める。<br />

(1) 時 代 の 要 請 に 応 えた 組 織 横 断 的 な 取 組<br />

1 東 日 本 大 震 災 への 対 応<br />

23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 により 大 きな 被 害 を 受 けた 地 元 企 業 、 業 界 、 自 治 体<br />

等 に 対 し、 総 力 をあげた 支 援 を 行 うべく、3 月 31 日 に「 震 災 復 興 支 援 臨 時 対 策 本 部 」( 本<br />

部 長 : 理 事 長 、 事 務 局 : 総 務 部 )を 設 置 しました。 具 体 的 には、 国 内 企 業 の 対 応 状 況 の 情<br />

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報 収 集 や 日 本 の 輸 出 検 査 体 制 等 の 情 報 収 集 ・フィードバックを 行 う 輸 出 支 援 チーム、 被 災<br />

地 の 企 業 ニーズを 聴 取 し 復 興 支 援 を 行 う 被 災 地 等 企 業 復 興 支 援 チーム、 国 内 外 事 務 所 が 収<br />

集 した 情 報 等 をジェトロの 媒 体 を 通 じて 発 信 する 海 外 調 査 チームの3チーム 体 制 を 構 築 し<br />

ました。<br />

また、 対 外 サービスとしては、 以 下 の 対 応 を 行 いました。<br />

Ⅰ.ホームページにて、 国 内 外 事 務 所 が 収 集 した 関 連 情 報 を 緊 急 特 集 の 形 で 提 供<br />

主 に、 日 本 からの 輸 出 に 対 する 海 外 での 検 査 強 化 の 動 き、 海 外 進 出 日 系 企 業 に 与 え<br />

る 影 響 、 日 本 と 各 国 間 の 経 済 関 係 に 及 ぼす 影 響 などに 関 し、 海 外 事 務 所 からのレポー<br />

トを 順 次 ホームページにて 掲 載 しました。<br />

Ⅱ. 緊 急 災 害 対 策 のための 貿 易 投 資 相 談 窓 口 の 設 置<br />

国 内 の 物 流 ・ 調 達 などの 影 響 により、 海 外 とのビジネスにトラブルが 発 生 した 場 合<br />

の 対 応 などについて、 相 談 に 応 じるための 専 門 窓 口 を 設 置 しました。<br />

Ⅲ. 主 に 国 内 外 資 系 企 業 を 対 象 とした 英 語 での 相 談 窓 口 (Business Hotline)の 設 置<br />

国 内 で 操 業 する 外 資 系 企 業 が 今 回 の 震 災 で 直 面 している 企 業 運 営 上 の 問 題 ( 雇 用 、 休<br />

業 補 償 、 税 務 会 計 上 の 問 題 等 )や 貿 易 投 資 实 務 について 情 報 提 供 を 行 う 窓 口 を 設 置 しま<br />

した。<br />

Ⅳ. 在 日 外 資 系 企 業 向 けブリーフィング<br />

政 府 からの 要 請 に 応 え、 在 日 外 資 系 企 業 を 対 象 に 震 災 の 影 響 を 説 明 するブリーフィン<br />

グを 開 催 しました。 具 体 的 には、 電 力 供 給 事 情 、 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 現 況 、 空 港 ・<br />

港 湾 に 関 する 情 報 、 食 品 ・ 水 に 関 する 情 報 について、 各 関 係 省 庁 担 当 者 が IBSC ホール<br />

にて 説 明 を 行 いました。さらに、 対 日 投 資 部 のメールニュースを 通 じて 開 催 結 果 、 説 明<br />

資 料 の 配 信 を 行 いました。<br />

2 「2010 年 日 本 APEC」における 取 組<br />

<strong>22</strong> 年 は 日 本 が APEC(アジア 大 洋 州 経 済 協 力 )の 議 長 国 であったことから、ジェトロは<br />

経 済 産 業 省 および 外 務 省 からの 要 請 に 基 づき、 組 織 横 断 的 に 関 連 事 業 を 实 施 しました。<br />

具 体 的 には、<strong>22</strong> 年 11 月 の 本 会 議 前 に 行 われた 中 小 企 業 大 臣 会 合 の 際 に 日 米 両 国 政 府 と<br />

「 第 1 回 APEC 女 性 起 業 家 サミット」を 共 催 し、 議 論 結 果 を APEC 首 脳 に 向 け 共 同 声 明<br />

の 形 で 発 表 しました。また、 経 済 産 業 省 が 同 大 臣 会 合 に 合 わせて 開 催 した「 楽 市 楽 座 APEC<br />

国 際 見 本 市 」では “ジェトロゾーン”を 設 営 し、 積 極 的 に 海 外 販 路 の 拡 大 を 取 組 む 先 陣 中 小<br />

企 業 を 紹 介 するなど、 中 小 企 業 の 海 外 進 出 への 意 欲 喚 起 を 行 いました。ジェトロは、 同 大<br />

臣 会 合 で 打 ち 出 された「 岐 阜 イニシアティブ」の 中 で、 我 が 国 における「 展 示 会 情 報 共 有<br />

基 盤 の 構 築 」を 行 う 機 関 に 指 定 され、APEC 城 内 向 けに 国 内 展 示 会 情 報 を 発 信 するととも<br />

に、 国 内 中 小 企 業 等 向 けには APEC 域 内 の 展 示 会 情 報 を 提 供 することとなりました。 他 に<br />

も、10 月 に 開 催 した 国 際 シンポジウム「 東 アジアの 地 域 統 合 と APEC」では、 政 府 関 係 者 、<br />

各 業 界 関 係 者 、 民 間 企 業 等 から、 本 会 議 に 向 け APEC の 持 つテーマを 再 認 識 するものであ<br />

ったとのコメントを 得 ました。 同 シンポジウムの 結 果 を 再 編 し、 国 家 戦 略 担 当 内 閣 府 特 命<br />

大 臣 宛 に「アジア 太 平 洋 自 由 貿 易 圏 实 現 に 至 る 現 实 的 道 筋 」として 政 策 提 言 を 行 いました。<br />

本 会 議 中 の 取 組 としては、 首 脳 会 議 や 閣 僚 会 議 が 開 催 されたリーダーズウィークの 開 催<br />

13


に 合 わせ、「2010 年 日 本 APEC」の 主 要 議 題 の 一 つである「 環 境 」をテーマとして、APEC<br />

横 浜 会 場 および 幕 張 メッセにおいて 環 境 ・エネルギー 関 連 の 展 示 会 を 開 催 しました。 横 浜<br />

会 場 で は、 我 が 国 の 優 れた 環 境 ・エネルギー 技 術 を 紹 介 した 展 示 ゾ ーン 「Green<br />

Innovation」を 設 営 し、 全 国 15 都 道 府 県 の 中 堅 ・ 中 小 企 業 28 社 が 出 展 しました。カーク<br />

米 通 商 代 表 部 代 表 やポンラプットタイ 商 務 副 大 臣 など 多 くの 外 国 政 府 要 人 が 同 ゾーンを 訪<br />

問 し、 約 50 の 国 内 外 プレスによる 取 材 内 容 が 参 加 エコノミーで 報 道 されました。 他 方 、<br />

幕 張 メッセでは 域 内 エコノミーの 環 境 ビジネスの 紹 介 と 交 流 促 進 を 目 的 に 展 示 会 「APEC<br />

Green Showcase」を 開 催 し、 日 本 を 除 く 全 エコノミーの 出 展 を 实 現 させました。なお、「 環<br />

境 ・ 新 エネルギー 分 野 における APEC 企 業 間 の 協 業 事 例 の 紹 介 と 商 談 の 場 の 創 出 」をテー<br />

マとする 併 催 プログラム「Asia-Pacific Green Tech Forum」が 主 催 者 の 公 式 プログラムの<br />

一 環 として 開 催 されるなど、 環 境 を 切 り 口 とする 重 層 的 な 事 業 展 開 で APEC への 関 心 喚 起<br />

に 貢 献 しました。<br />

3 中 小 企 業 海 外 展 開 支 援 会 議 への 取 組<br />

中 小 企 業 庁 は 経 済 産 業 大 臣 を 議 長 として 中 小 企 業 の 海 外 展 開 支 援 体 制 の 強 化 を 目 的 に<br />

「 中 小 企 業 海 外 展 開 支 援 会 議 」を 設 置 しました。 経 済 産 業 省 をはじめ、 内 閣 府 、 財 務 省 、<br />

農 林 水 産 省 、 金 融 機 関 、 中 小 企 業 関 連 団 体 、ジェトロ、 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 等 で 構 成 、 平<br />

成 <strong>22</strong> 年 10 月 5 日 ( 第 1 回 )、 平 成 23 年 2 月 2 日 ( 第 2 回 )に 開 催 されました( 第 3 回<br />

は 23 年 6 月 予 定 )。 地 方 経 済 産 業 局 、ジェトロ、 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 の 3 機 関 を 中 核 と<br />

し、 地 方 自 治 体 、 地 域 の 金 融 機 関 、 中 小 企 業 団 体 等 との 連 携 を 強 化 して 中 小 企 業 の 海 外 展<br />

開 における 相 談 ・ 支 援 を 实 施 するために 体 制 を 整 備 し、 成 功 事 例 の 共 有 、 課 題 への 対 応 策<br />

について 意 見 交 換 が 行 なわれています。 第 2 回 での 会 議 では、ジェトロと 商 工 中 金 との 業<br />

務 協 力 に 関 する 覚 書 の 締 結 ( 以 下 4 参 照 ) 他 、 金 融 機 関 との 連 携 強 化 を 発 表 しました。ま<br />

た 第 3 回 では、 同 会 議 を 軸 に 各 地 域 でアクションプランをとりまとめ、『 中 小 企 業 海 外 展 開<br />

支 援 大 綱 』として、 中 期 の 計 画 が 策 定 される 予 定 です。<br />

また、 同 会 議 の 下 に、 経 済 産 業 副 大 臣 を 議 長 として、 農 業 の 競 争 力 向 上 や 海 外 における<br />

需 要 拡 大 の 検 討 を 目 的 として <strong>22</strong> 年 12 月 に 設 置 された「 農 業 産 業 化 支 援 ワーキンググルー<br />

プ」においても、ジェトロはメンバーとして、 特 に 輸 出 促 進 策 の 充 实 の 観 点 から 議 論 に 積<br />

極 的 に 貢 献 しています。<br />

今 後 、23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 による 原 発 事 故 の 発 生 に 伴 う 農 林 水 産 物 ・<br />

食 品 の 風 評 被 害 等 の 影 響 を 踏 まえつつ、 食 品 ・ 農 林 水 産 分 野 の 海 外 展 開 支 援 の 強 化 につい<br />

て 検 討 していく 予 定 です。<br />

4 他 機 関 との 連 携 による 中 小 企 業 の 海 外 展 開 支 援 体 制 の 強 化<br />

経 済 産 業 省 、 金 融 庁 、 財 務 省 が、<strong>22</strong> 年 12 月 21 日 、「 本 邦 金 融 機 関 、 国 際 協 力 銀 行 および<br />

日 本 貿 易 振 興 機 構 等 の 連 携 による 中 堅 ・ 中 小 企 業 のアジア 地 域 等 への 進 出 支 援 体 制 の 整 備 ・<br />

強 化 について」を 発 表 。これを 受 け、1 本 邦 金 融 機 関 がジェトロの 国 内 およびアジア 拠 点 へ<br />

の 要 員 を 派 遣 するとともに2ジェトロと 本 邦 金 融 機 関 が 連 携 して、 中 堅 ・ 中 小 企 業 およびそ<br />

の 現 地 法 人 に 対 し 情 報 提 供 ・ 相 談 等 の 支 援 を 行 います。<br />

14


また、 株 式 会 社 商 工 組 合 中 央 金 庫 との 間 で、23 年 2 月 1 日 に、 我 が 国 中 小 企 業 の 海 外 展 開 支<br />

援 を 目 的 として「 業 務 協 力 に 関 する 覚 書 」を 締 結 しました。 具 体 的 には、 商 工 中 金 取 引 先 企<br />

業 へのジェトロ 事 業 の 紹 介 ・ 取 次 ぎ、ジェトロの 有 する 最 新 の 海 外 市 場 動 向 や 知 的 財 産 保 護<br />

などに 関 する 情 報 の 提 供 、 定 期 的 な 意 見 交 換 など 相 互 の 機 能 を 補 完 した 取 組 を 通 じて、 中 小<br />

企 業 の 海 外 展 開 を 支 援 していきます。<br />

5 中 小 企 業 産 品 ・ 農 林 水 産 物 等 海 外 市 場 開 拓 推 進 本 部 の 取 組<br />

ジェトロの 海 外 販 路 開 拓 関 連 事 業 を 総 合 的 かつ 効 率 的 に 实 施 することを 目 的 として、 平 成<br />

<strong>22</strong> 年 4 月 1 日 、 理 事 長 を 本 部 長 、 本 部 内 関 連 部 署 をメンバーとした「 中 小 企 業 産 品 ・ 農 林 水 産<br />

物 等 海 外 市 場 開 拓 推 進 本 部 」を 設 置 しました。<strong>22</strong> 年 度 中 は 推 進 本 部 で 打 ち 出 された 市 場 開 拓<br />

事 業 を、ワーキンググループでの 議 論 を 踏 まえ、 着 实 に 推 進 しました。<br />

その 結 果 をレビューし、 今 後 の 展 開 を 検 討 するため、23 年 3 月 11 日 に 第 2 回 推 進 本 部 を 開 催<br />

し、 中 小 企 業 海 外 展 開 支 援 会 議 、クール・ジャパンなど 政 府 の 取 組 および 米 国 ・ 韓 国 の 輸 出<br />

促 進 政 策 を 共 有 しつつ、1 中 小 企 業 のニーズの 高 い「 中 国 市 場 の 開 拓 に 向 けた 取 組 ・ 課 題 」<br />

( 例 えばMade in Japanのみならず、 進 出 日 系 企 業 が 中 国 で 作 っているMade by Japan 製 品<br />

も 含 めて 海 外 市 場 開 拓 の 支 援 対 象 とすること)や、2 地 方 自 治 体 、 日 本 商 工 会 議 所 や 中 小 企<br />

業 基 盤 整 備 機 構 などとの 連 携 による 効 果 的 な 事 業 实 施 の 具 体 策 について 意 見 交 換 を 行 いま<br />

した。<br />

また、 中 小 企 業 産 品 ・ 農 林 水 産 物 等 の 海 外 市 場 開 拓 のため、マーケティング 調 査 、 貿 易<br />

投 資 相 談 、 海 外 見 本 市 出 展 支 援 、 海 外 有 力 バイヤー 招 へい、ミッション 派 遣 などの 事 業 を<br />

引 き 続 き 重 点 的 に 实 施 すべく、 関 係 部 署 と 調 整 してジェトロ 全 体 の 海 外 市 場 開 拓 事 業 一 覧<br />

を 作 成 し、 貿 易 情 報 センターを 通 じて 地 方 自 治 体 、 商 工 会 議 所 をはじめとする 経 済 団 体 、<br />

業 界 団 体 への 説 明 を 行 うとともにニーズ 把 握 に 努 めています。さらに、 海 外 市 場 開 拓 の 関<br />

係 部 署 と 共 同 でアジア、オセアニア、 北 米 、 欧 州 の 各 地 域 の 海 外 事 務 所 の 担 当 者 と 会 議 を<br />

实 施 し、 政 府 の 基 本 方 針 の 紹 介 、 国 内 側 ニーズおよび 海 外 バイヤーに 関 する 情 報 共 有 を 図<br />

り、 効 果 的 な 事 業 实 施 の 具 体 策 について 意 見 交 換 を 行 いました。<br />

6 産 業 別 の 調 査 、 情 報 収 集 、 成 果 普 及 の 取 組<br />

我 が 国 企 業 が 収 益 拡 大 のため 海 外 市 場 の 開 拓 を 強 化 している 中 、 企 業 がジェトロに 求 め<br />

る 情 報 が 高 度 化 ・ 多 様 化 してきています。かかる 状 況 下 、 中 期 目 標 に 掲 げる「 我 が 国 企 業<br />

の 事 業 活 動 に 直 接 役 立 つ」 調 査 を 实 現 するためには、 従 来 の 国 ・ 地 域 を 柱 とした 情 報 ニー<br />

ズの 汲 み 上 げだけでなく、 中 小 企 業 等 が 海 外 販 路 開 拓 を 行 う 際 に 必 要 とする 情 報 を 組 織 的<br />

に 把 握 し、 特 にニーズの 高 い 分 野 ・ 業 種 については 地 域 横 断 的 な 調 査 を 实 施 する 必 要 があ<br />

ります。<br />

そこで、 海 外 調 査 部 内 の 組 織 改 編 を 行 い、<strong>22</strong> 年 4 月 1 日 に「グローバル・マーケティン<br />

グ 課 」を 新 設 し、 中 小 企 業 を 中 心 とする 我 が 国 企 業 の 海 外 販 路 開 拓 のための 地 域 横 断 的 な<br />

調 査 やマーケティング 調 査 等 を 实 施 することとしました。<br />

同 課 では、まず、 新 成 長 戦 略 に 含 まれる「 文 化 産 業 大 国 戦 略 」に 積 極 的 に 協 力 しました。<br />

経 済 産 業 省 によるクール・ジャパン 政 策 ( 世 界 的 に 人 気 が 高 いアニメやファッション、 食<br />

15


など 文 化 産 業 の 海 外 での 売 り 込 みを 強 化 )の 中 では、 同 省 に 新 設 された「クール・ジャパ<br />

ン 官 民 有 識 者 会 議 」で 同 政 策 に 対 する 具 体 的 な 提 案 をしました。<br />

また、「サービス 産 業 の 海 外 展 開 支 援 」という 観 点 から、 経 済 産 業 省 が 開 催 する「サー<br />

ビス 産 業 の ASEAN 等 における 事 業 展 開 に 関 する 勉 強 会 」で 情 報 提 供 するとともに、 全 国<br />

各 地 でサービス 産 業 の 海 外 展 開 に 関 する 講 演 を 实 施 し、 普 及 啓 発 しました。さらに、 経 済<br />

産 業 省 が 主 催 する「 我 が 国 販 売 金 融 事 業 者 のアジア 展 開 に 関 する 研 究 会 」に 委 員 として 参<br />

加 し 民 間 企 業 等 と 情 報 共 有 を 図 りました。「 食 品 産 業 」という 観 点 では、メコン 地 域 の 食<br />

品 開 発 プロジェクトに 関 する 講 演 を 实 施 し、 普 及 啓 発 をすると 同 時 に 企 業 の 関 心 やニーズ<br />

把 握 に 努 めました。また、 各 国 主 要 都 市 の 市 場 情 報 につき 画 像 情 報 を 多 く 取 り 入 れた 報 告<br />

書 (「スタイルシリーズ」(<strong>22</strong> 年 度 は 18 都 市 制 作 )を 発 行 し、 読 者 からは「 出 張 にいか<br />

なくても 現 地 のことがよくわかる 内 容 」とのコメントをいただきました。<br />

さらに、「BOP ビジネス」に 関 しては、<strong>22</strong> 年 7 月 14 日 にグラミン 銀 行 総 裁 ・ 創 設 者 の<br />

ムハマド・ユヌス 氏 を 基 調 講 演 者 に 迎 えたシンポジウムを 開 催 するとともに、10 月 13 日<br />

には、 経 済 産 業 省 との 協 力 により「BOP ビジネス 支 援 センター 設 立 記 念 シンポジウム」を<br />

開 催 し、 国 内 企 業 に 対 する BOP ビジネスの 魅 力 の 更 なる 普 及 を 实 施 しました。また、「 潜<br />

在 ニーズ 調 査 」「 海 外 における 先 行 事 例 調 査 」を 实 施 しました。<br />

7 インフラ・プラントビジネス 支 援 の 強 化<br />

新 興 国 をはじめとした 世 界 各 国 で、 鉄 道 、 水 、 情 報 通 信 、 道 路 、 都 市 開 発 等 といったイ<br />

ンフラ・プラント 需 要 の 大 幅 増 加 が 見 込 まれる 中 、 我 が 国 の 優 れたインフラ・プラント 技<br />

術 をまとまったシステムとして 海 外 に 売 り 込 むための 活 動 を 本 格 化 させました。 具 体 的 に<br />

は <strong>22</strong> 年 4 月 に「インフラ・プラントビジネス 支 援 課 」を 立 ち 上 げ、セミナーや 展 示 会 、<br />

要 人 招 聘 等 を 通 じた 海 外 のインフラ・プロジェクト 情 報 の 提 供 や、ビジネスマッチング 等<br />

の 取 組 を 経 済 産 業 省 、 国 土 交 通 省 等 の 関 係 省 庁 や 団 体 と 協 力 して 行 うことにより、 日 本 企<br />

業 の 参 入 機 会 の 拡 大 を 図 っています。<br />

<strong>22</strong> 年 6 月 に 開 催 した「ベトナム・インフラシステム 投 資 セミナー」を 機 にジェトロは、<br />

べトナム 最 大 の 国 営 企 業 であるペトロベトナムと 覚 書 を 締 結 し、 両 国 ビジネス 促 進 への 支<br />

援 に 協 力 し 合 うことを 確 認 しました。さらに、ペトロベトナムは 日 本 企 業 との 間 で 計 6 件<br />

の 資 金 調 達 に 係 る 覚 書 に 調 印 したほか、 個 別 ビジネスマッチングの 結 果 、 石 油 精 製 、 電 力<br />

等 のインフラ 案 件 で 日 本 企 業 との 商 談 を 継 続 しています。<br />

8 日 EU 間 の 経 済 統 合 協 定 (EIA)への 貢 献<br />

日 EU 間 の 経 済 統 合 協 定 (EIA)に 向 けた 交 渉 開 始 に 向 け、ジェトロは 過 去 に「 日 本 ・EU<br />

EIA 検 討 タスクフォース」(19 年 10 月 ~20 年 7 月 )と「 日 本 ・EU EIA 研 究 会 」(21 年<br />

1 月 ~6 月 )の 事 務 局 を 務 めるなど 中 心 的 な 役 割 を 担 ってきました。<strong>22</strong> 年 度 においては、 欧<br />

州 委 員 会 の 日 本 との 新 通 商 戦 略 に 関 するパブリック・コメントに 際 して、 欧 州 地 域 の 11 事<br />

務 所 が 進 出 日 系 企 業 の 声 を 取 りまとめた 上 、<strong>22</strong> 年 12 月 には「EIA タスクフォース」を 立 ち<br />

上 げ、58 の 政 府 機 関 、 産 業 団 体 、オピニオンリーダーなどに 対 して、 同 協 定 による 経 済 効<br />

果 などを 説 明 し、 協 定 交 渉 の 開 始 に 向 けた 働 きかけを 行 いました。<br />

16


23 年 4 月 1 日 にはブリュッセルで「 日 ・EU ビジネスフォーラム」を 開 催 し、 欧 州 委 員<br />

会 や 英 王 立 国 際 問 題 研 究 所 (チャタムハウス)などから 主 要 な 関 係 者 154 名 を 招 いて、セミ<br />

ナー・パネルディスカッションを 行 いました。また、 日 本 の 地 方 自 治 体 の 公 共 調 達 市 場 に 対<br />

する EU 側 の 関 心 に 応 えるため、ジェトロはウェブサイト 上 で 地 方 自 治 体 の 公 共 調 達 情 報 を<br />

23 年 4 月 から 2 年 間 にわたり 英 訳 し、 外 国 企 業 に 提 供 することとなりました。<br />

(2) 環 境 と 社 会 に 配 慮 した 業 務 運 営 体 制 構 築 への 取 組<br />

1 ジェトロ 環 境 社 会 配 慮 ガイドライン 諮 問 委 員 会 の 開 催<br />

役 職 員 およびその 他 の 関 係 者 の 環 境 や 社 会 への 負 の 影 響 の 回 避 または 最 小 化 に 関 する 意<br />

識 を 高 め、 環 境 および 社 会 に 配 慮 した 業 務 運 営 を 行 うべく、 平 成 19 年 に「 環 境 社 会 配 慮 の<br />

实 施 に 関 する 規 程 」および「 環 境 社 会 配 慮 ガイドライン」を 策 定 しました。<br />

上 記 規 程 に 基 づき、 次 の 項 目 に 対 して 助 言 を 行 うことを 目 的 として 外 部 有 識 者 からなる<br />

「ジェトロ 環 境 社 会 配 慮 諮 問 委 員 会 」を 開 催 しています。<br />

(ⅰ)ジェトロの 環 境 社 会 配 慮 の 实 施<br />

(ⅱ)ガイドラインの 見 直 し<br />

(ⅲ)ジェトロの 環 境 社 会 配 慮 に 関 する 外 部 からの 指 摘 および 意 見 への 対 応<br />

<strong>22</strong> 年 度 においては、 以 下 のとおり「 環 境 社 会 配 慮 諮 問 委 員 会 」を 開 催 し、ジェトロの<br />

实 施 事 業 のうち 環 境 社 会 配 慮 に 関 連 する 事 業 等 を 報 告 しています。<br />

< 環 境 社 会 配 慮 諮 問 委 員 会 の 開 催 実 績 ><br />

日 程 参 加 委 員 数 主 な 議 題<br />

第 4 回 <strong>22</strong> 年 7 月 28 日 9 名 平 成 20 年 度 ジェトロ 実 施 事 業 における 環 境<br />

社 会 配 慮 に 対 する 意 見 書 等<br />

第 5 回 <strong>22</strong> 年 8 月 26 日 9 名 平 成 21 年 度 ジェトロ 環 境 社 会 配 慮 に 対 する<br />

助 言 について 等<br />

第 6 回 <strong>22</strong> 年 11 月 12 日 8 名 平 成 21 年 度 ジェトロ 環 境 社 会 配 慮 に 対 する<br />

助 言 について<br />

第 7 回 23 年 2 月 7 日 7 名 平 成 21 年 度 ジェトロ 実 施 事 業 に 関 する 意 見<br />

書 について 等<br />

2 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 委 員 会 設 置 への 取 組<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 29 日 に「 第 4 回 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 委 員 会 」を 開 催 し、21 年 度 の 温 审 効<br />

果 ガス 排 出 实 績 の 報 告 および 平 成 <strong>22</strong> 年 度 の 取 組 方 針 について 議 論 を 行 いました。<strong>22</strong> 年 度 は<br />

20 年 度 に 策 定 された「 温 审 効 果 ガス 排 出 削 減 計 画 」のとおり 前 年 度 比 1.0% 削 減 を 目 標 とす<br />

ることを 確 認 し、 委 員 会 での 議 論 を 踏 まえ、 前 年 度 に 引 き 続 き 照 明 消 灯 ・ 冷 暖 房 の 適 正 な 温<br />

度 管 理 を 重 点 的 に 实 施 するとともに、 昼 休 み 中 の PC ディスプレイの 電 源 オフにも 取 組 みま<br />

した。また、9 階 会 議 审 前 廊 下 の 照 明 等 に 人 感 センサーを 導 入 し、 温 审 効 果 ガス 排 出 の 更 な<br />

る 削 減 に 努 めました。<br />

17


3. 貿 易 情 報 センター<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 貿 易 情 報 センターについては、 事 務 所 ごとの 業 務 実 績 、 事 務 所 が 存 置 する 地 方 自 治 体 からの 負<br />

担 金 の 在 り 方 等 を 踏 まえ、 負 担 割 合 の 適 正 化 や 事 務 所 の 統 廃 合 などによる 経 費 削 減 等 に 取 組 み<br />

つつ、 国 内 の 機 能 ・ 体 制 の 見 直 しを 進 めることとし、 効 率 性 および 機 動 性 をより 高 める。 特 に、<br />

第 二 期 中 期 目 標 期 間 中 は、 事 務 所 の 人 員 配 置 や 運 営 手 法 などについて、 地 方 自 治 体 等 と 協 議 を<br />

すすめつつ、 見 直 しを 行 う。<br />

貿 易 情 報 センターは 地 方 自 治 体 等 との 連 携 のもと、ジェトロの 地 方 窓 口 として 貿 易 投 資 相 談<br />

や 企 業 訪 問 等 を 通 じて 地 域 のニーズ・ 情 報 を 収 集 し、 海 外 ネットワークを 活 用 しつつ 各 地 の 中<br />

小 企 業 製 品 や 農 林 水 産 品 の 海 外 販 路 開 拓 支 援 、 対 日 投 資 誘 致 促 進 業 務 等 を 实 施 しています。<strong>22</strong><br />

年 度 における 例 として、 大 分 市 と 中 国 ( 武 漢 市 )の 百 貨 店 が 大 分 産 品 の 販 路 開 拓 に 係 る MOU<br />

を 締 結 する 際 の 支 援 が 挙 げられます。 大 分 市 と 武 漢 市 が 姉 妹 都 市 締 結 30 年 を 迎 え、 武 漢 市 の<br />

大 手 百 貨 店 と MOU を 締 結 し 大 分 産 品 の 販 路 開 拓 を 行 うことになりました。その 際 、 大 分 市 は<br />

その 内 容 についてジェトロ 大 分 にアドバイスを 求 め、 文 面 解 釈 の 観 点 からの 修 正 、 署 名 者 の 設<br />

定 、 法 務 チェック 結 果 の 確 認 など、きめ 細 かくアドバイスを 行 った 結 果 、23 年 3 月 25 日 に<br />

MOU が 締 結 され、 大 分 産 品 の 中 国 向 け 販 路 開 拓 を 後 押 ししました。<br />

他 にも、<strong>22</strong> 年 10 月 に 相 模 原 市 が 無 錫 市 との 経 済 交 流 事 業 で 市 長 率 いるミッションを 派 遣 する 際 、<br />

事 前 に 市 長 を 訪 問 し、 中 国 の 経 済 事 情 や 日 本 企 業 の 対 中 ビジネス 展 開 状 況 についてレクチャーを<br />

行 ったほか、 上 海 センターにてミッション 一 行 に 対 する 対 中 ビジネス 拡 大 に 向 けた 戦 略 について<br />

のアドバイス 提 供 等 のトップセールス 支 援 を 行 いました。<br />

その 後 、12 月 に 实 施 された「9 都 県 市 首 脳 会 議 」( 東 京 都 、 神 奈 川 県 、 千 葉 県 、 埼 玉 県 、 横<br />

浜 市 、 川 崎 市 、 相 模 原 市 、 千 葉 市 、さいたま 市 )による 政 府 への「ものづくり 中 小 企 業 の 国 際<br />

競 争 力 強 化 に 向 けた 支 援 体 制 の 確 立 と 早 期 实 施 についての 要 望 」の 中 では、 相 模 原 市 長 の 働 き<br />

かけにより、ジェトロの 有 用 性 が 評 価 され、 相 談 窓 口 やビジネスマッチング 等 に 向 けた 支 援 体<br />

制 を 強 化 することが 提 言 されました。<br />

事 務 所 の 人 員 配 置 や 運 営 手 法 の 見 直 しについては、 新 たに 福 島 貿 易 情 報 センターで 地 元 銀 行<br />

より 研 修 生 を 受 け 入 れ、また 千 葉 貿 易 情 報 センターでは 県 外 郭 団 体 職 員 の 受 け 入 れを 行 い、 地<br />

元 経 済 界 との 結 び 付 きを 深 めるとともに 事 務 所 のマンパワー 強 化 を 図 りました。また、 管 理 的<br />

業 務 のさらなる 効 率 化 のため、 振 込 業 務 の 本 部 一 元 化 を 行 うとともに、 海 外 出 張 時 の 航 空 券 手<br />

配 の 本 部 一 元 化 の 導 入 のための 準 備 を 行 いました。<br />

4. 海 外 事 務 所<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 海 外 事 務 所 については、 第 二 期 中 期 目 標 期 間 においても、 事 務 所 ごとの 業 務 実 績 等 を 踏 まえ、<br />

第 一 期 中 期 目 標 期 間 に 引 き 続 き 配 置 を 適 切 に 行 うための 目 標 を 設 定 の 上 、 事 務 所 の 統 廃 合 など<br />

による 経 費 削 減 等 に 取 組 む。<br />

・ジェトロが 実 施 する 重 点 事 業 分 野 における 企 業 のニーズおよび 政 策 的 要 請 に 十 分 対 応 できるよ<br />

う 引 き 続 き 再 配 置 を 検 討 する。<br />

・ 特 に、 第 二 期 中 期 目 標 期 間 中 は、 新 興 経 済 諸 国 を 中 心 にネットワーク 展 開 を 検 討 していく。<br />

海 外 事 務 所 ネットワークについては 経 費 削 減 等 を 図 りつつ、 民 間 ニーズや 政 策 ニーズに 迅 速<br />

に 対 応 すべく、ネットワーク 再 配 置 の 検 討 を 行 っています。<strong>22</strong> 年 度 は、 特 に 我 が 国 企 業 のビジ<br />

18


ネスが 欧 米 諸 国 からアジアなど 新 興 市 場 にシフトしている 動 きに 対 応 したネットワーク 展 開 に<br />

取 組 みました。また、 海 外 市 場 での 躍 進 が 目 覚 ましい 韓 国 企 業 の 原 動 力 となった 大 韓 貿 易 投 資<br />

振 興 公 社 (<strong>22</strong> 年 4 月 時 点 で 99 海 外 事 務 所 )の 事 例 も 参 考 としながら、 積 極 的 な 海 外 事 務 所 ネ<br />

ットワークの 整 備 を 検 討 しました。<br />

事 務 所 の 新 設 ・ 拡 充 については、21 年 度 までの 業 務 経 費 および 総 人 件 費 の 削 減 効 果 を 踏 まえ、<br />

経 済 成 長 が 著 しく 日 系 企 業 から 注 目 を 集 めている 新 興 経 済 諸 国 を 中 心 に 検 討 を 行 い、<strong>22</strong> 年 4<br />

月 にはデリー 首 都 圏 に 次 ぐ 日 系 企 業 の 集 積 地 で 单 インドにおける 産 業 集 積 ハブでもあるイン<br />

ド・チェンナイに、23 年 3 月 には 中 部 地 域 最 大 の 商 業 都 市 であり 製 造 業 の 進 出 が 活 発 化 してい<br />

る 中 国 ・ 武 漢 に、 事 務 所 を 開 設 しました。<br />

一 方 、 業 務 経 費 および 総 人 件 費 の 削 減 の 一 環 として、 事 業 規 模 が 相 対 的 に 小 さく 情 報 収 集 が<br />

中 心 業 務 となる 事 務 所 については、ニーズに 応 じた 効 果 的 な 配 置 を 行 うための 止 むを 得 ない 措<br />

置 として、 二 国 間 関 係 において 支 障 がない 場 合 に 限 り、 現 地 に 駐 在 員 を 置 かず 近 隣 センターに<br />

担 当 者 を 配 置 し、 定 期 的 に 巡 回 する 体 制 に 変 更 しました。<br />

具 体 的 には、<strong>22</strong> 年 4 月 にブエノスアイレス 事 務 所 、パナマ 事 務 所 、サンホセ 事 務 所 、ヘルシ<br />

ンキ 事 務 所 、バンガロール 事 務 所 の 5 事 務 所 を 変 更 しました。また、インド 国 内 においては、<br />

コンプライアンスの 強 化 、 業 務 の 効 率 化 および 適 正 化 を 目 的 として、ニューデリー・センター<br />

が 他 の 事 務 所 を 統 括 する 体 制 を 構 築 しました。 経 理 関 連 業 務 の 一 元 化 や、ナショナルスタッフ<br />

の 就 業 規 則 、 業 績 評 価 制 度 等 の 統 一 化 などを 实 施 することにより、ガバナンス 強 化 を 図 りまし<br />

た。 今 後 、この 体 制 変 更 についての 効 果 を 引 き 続 き 検 証 し、よりいっそうの 体 制 強 化 に 取 組 ん<br />

でいきます。<br />

1 事 務 所 の 新 設 ・ 拡 充<br />

16 年 度 中 国 ・ 広 州 (5 月 )、 中 国 ・ 青 島 (9 月 )<br />

18 年 度 インド・バンガロール(6 月 )<br />

19 年 度 ロシア・サンクトペテルブルク(7 月 )<br />

20 年 度 なし<br />

21 年 度 カンボジア・プノンペン'2 月 (<br />

<strong>22</strong> 年 度 インド・チェンナイ'4 月 (、 中 国 ・ 武 漢 '3 月 (<br />

2 事 務 所 の 廃 止<br />

15 年 度 (3 事 務 所 ) ジンバブエ・ハラレ'12 月 (、タンザニア・ダルエスサラーム'12 月 (、ノルウ<br />

ェー・オスロ'3 月 (<br />

16 年 度 (4 事 務 所 ) スイス・チューリッヒ'6 月 (、 米 国 ・デンバー'10 月 (、<br />

カナダ・モントリオール'3 月 (、ギリシャ・アテネ'3 月 (<br />

17 年 度 (1 事 務 所 ) アイルランド・ダブリン'3 月 (<br />

18 年 度 (1 事 務 所 ) ドイツ・フランクフルト'6 月 (<br />

19 年 度 (1 事 務 所 ) ポルトガル・リスボン'6 月 (<br />

20 年 度 '1 事 務 所 ( ドイツ・ミュンヘン'3 月 (<br />

21 年 度 '2 事 務 所 ( フランス・リヨン'8 月 (、オーストラリア・メルボルン'3 月 (<br />

<strong>22</strong> 年 度 '0 事 務 所 ( なし<br />

5. 関 係 機 関 との 連 携 強 化 に 向 けた 取 組<br />

(1) 国 内 における 関 係 機 関 との 連 携 強 化<br />

1 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 の「 海 外 展 示 会 出 展 サポート 事 業 」への 協 力<br />

中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 は、 海 外 市 場 開 拓 に 意 欲 があり、ジェトロが 出 展 支 援 を 行 う 有 力 な<br />

海 外 展 示 会 への 出 展 に 関 心 を 示 しつつも、 自 社 の 国 際 ビジネスの 体 制 や 实 績 が 十 分 でない 中<br />

19


小 企 業 に 対 して、 経 営 支 援 の 観 点 から 出 展 前 後 の 支 援 を 行 っています。ジェトロと 中 小 企 業<br />

基 盤 整 備 機 構 は、 出 展 前 の 研 修 等 を 共 同 で 实 施 するなど、ジェトロが 出 展 支 援 を 行 うアジア<br />

の 有 力 な 12 の 海 外 展 示 会 において、42 社 を 連 携 して 支 援 しました。23 年 度 の 上 半 期 におい<br />

ては、アジアを 中 心 とする 8 の 海 外 展 示 会 において 連 携 し、 中 小 企 業 の 海 外 展 開 支 援 を 進 め<br />

ていく 予 定 です。<br />

2 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 との 施 設 の 共 用 化<br />

ジェトロは 海 外 市 場 情 報 の 提 供 、 展 示 会 への 出 展 支 援 や 海 外 バイヤー 招 へい 等 による 商 談<br />

機 会 の 提 供 、 海 外 企 業 とのマッチング 支 援 など、 国 内 中 小 企 業 等 の 海 外 販 路 開 拓 支 援 を 行 っ<br />

ています。 他 方 、 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 は 海 外 展 開 戦 略 に 関 する 相 談 対 応 など、 経 営 支 援 の<br />

観 点 から 主 に 国 内 における 支 援 を 实 施 しています。<br />

「 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 」(<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )において、<br />

「 国 内 事 務 所 は、 自 治 体 等 と 協 議 しつつ、 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構 の 地 方 事 務 所 と 同 地 域 にあ<br />

る 8 か 所 の 事 務 所 について、 共 用 化 等 施 設 の 徹 底 的 な 効 率 利 用 ・ 連 携 促 進 を 図 るとともに、<br />

集 約 も 視 野 に 入 れた 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 検 討 を 行 う」とされたことを 受 け、、 中 小 機 構 各<br />

支 部 とジェトロ 貿 易 情 報 センター 間 で 具 体 策 の 検 討 に 着 手 しました。 事 務 所 内 に 会 議 スペー<br />

スやイベントスペースを 有 している 場 合 のイベントでの 共 用 等 、 各 地 の 事 情 に 合 わせて 連 携<br />

策 を 検 討 しています。とりわけ、 下 記 6 箇 所 については 対 応 方 針 が 具 体 化 しつつあります。<br />

(ⅰ) 仙 台 においては、ジェトロのライブラリーを 中 小 機 構 来 訪 者 に 紹 介 する 一 方 、、 中 小 機 構<br />

のセミナールームを 提 供 してもらう 方 向 で 調 整<br />

(ⅱ) 金 沢 においては、 中 小 機 構 の 入 居 ビルの 会 議 审 を 利 用 して、セミナー 等 開 催 を 实 施 してい<br />

くことで 合 意<br />

(ⅲ) 名 古 屋 においては、23 年 2 月 14 日 および 2 月 15 日 の 日 程 でジェトロの IBSC ホールを<br />

提 供 し、「 目 利 き 能 力 養 成 講 座 」( 金 融 機 関 等 の 職 員 を 主 な 対 象 )を 实 施 。<br />

(ⅳ) 大 阪 では、ジェトロと 中 小 機 構 の 会 議 审 等 の 相 互 利 用 、イベントでの 協 力 、 相 談 企 業 への<br />

対 応 における 協 力 可 能 性 を 検 討 中<br />

(ⅴ) 広 島 においては、23 年 4 月 18 日 にジェトロの 会 議 审 を 利 用 して「 台 湾 ビジネスセミナー」<br />

を 共 催<br />

(ⅵ) 福 岡 においては、ジェトロの 入 居 ビルが 所 有 する 会 議 审 を 中 小 機 構 が 割 引 利 用 し、23 年 3<br />

月 10 日 に「 中 小 企 業 のためのベトナムセミナー」を 開 催 (ジェトロ 福 岡 共 催 )<br />

(2) 海 外 における 関 係 機 関 との 連 携 強 化<br />

1 関 係 機 関 との 施 設 の 近 接 化 および 共 用 化<br />

「 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 」(<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )において、<br />

「 海 外 事 務 所 の 徹 底 的 な 効 率 利 用 ・ 連 携 促 進 又 は 廃 止 を 行 う」との 指 摘 を 受 け、 各 海 外 事 務<br />

所 の 必 要 性 について 検 証 の 上 、 在 外 公 館 や 他 法 人 との 施 設 の 近 接 化 や 効 率 利 用 の 検 討 、 事 務<br />

所 スペースの 見 直 しを 行 いました。<br />

具 体 的 には、 借 館 契 約 が 終 了 する 事 務 所 については、 利 用 者 の 利 便 性 向 上 および 経 費 削 減<br />

効 果 の 有 無 等 を 勘 案 し、 他 の 独 立 行 政 法 人 の 在 外 事 務 所 等 との 近 接 化 を 検 討 しました。<br />

20


また、 新 エネルギー・ 産 業 技 術 総 合 開 発 機 構 (NEDO)が 設 置 した「 海 外 事 務 所 共 用 化 等<br />

検 討 委 員 会 」に 協 力 し、 意 見 交 換 を 行 うことを 決 め、 両 独 法 の 海 外 事 務 所 において、 会 議 审<br />

の 相 互 利 用 等 を 検 討 することとしました。<br />

2 在 外 公 館 等 関 係 機 関 との 連 携 強 化<br />

国 内 における 情 報 共 有 、ネットワーク 形 成 をベースに、 海 外 において 在 外 大 使 館 、 領 事 館<br />

や 関 係 機 関 等 と 共 同 企 画 等 を 行 い、 各 組 織 との 連 携 の 下 で 効 果 的 な 事 業 实 施 につなげました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 連 携 取 組 事 例 は 北 米 ・ 中 单 米 171 件 、 欧 州 237 件 、アジア・ 大 洋 州 4<strong>22</strong> 件 、 中 東 ・<br />

アフリカ 95 件 でした。うち 国 際 観 光 振 興 機 構 (JNTO)との 連 携 事 例 は 8 件 ありました。JNTO<br />

主 催 の 展 示 会 へ 参 加 しての 対 日 投 資 広 報 、ジェトロ 主 催 の 対 日 投 資 セミナーにおけるビジッ<br />

ト・ジャパン・キャンペーンの 展 開 等 を 行 いました。また、 国 際 協 力 機 構 (JICA)とも 64<br />

件 の 連 携 事 例 がありました。<br />

< 連 携 強 化 例 ><br />

<strong>22</strong> 年 7 月 (サンパウロ)JICA がブラジル 北 東 部 で 行 っている 果 樹 生 産 地 域 における 灌<br />

漑 事 業 (ODA)に 対 して、ジェトロより 果 樹 生 産 ・ 加 工 等 に 関 心 を 有 する 可<br />

能 性 のある 進 出 日 系 企 業 を 紹 介 、アポ 取 得 支 援 を 实 施 。<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 (クアラルンプール) MyIPO(マレーシア 知 的 財 産 権 公 社 ) 主 催 の「マレー<br />

シア 意 匠 法 改 正 ダイヤログ」に 日 本 大 使 館 とともに 参 加 し、 意 匠 法 改 正 案 に<br />

対 する 日 本 側 の 意 見 を 提 案 。さらに、 特 許 庁 の 協 力 を 得 つつ 日 本 企 業 の 意 見<br />

を 取 りまとめて 日 本 知 的 財 産 協 会 とマレーシア IPG( 知 的 財 産 権 問 題 研 究 グ<br />

ループ、 事 務 局 はジェトロ・クアラルンプールセンター)の 連 名 で 意 見 書 を<br />

提 出 。<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 (シドニー) 8 月 24 日 、25 日 にシドニーで 開 催 された High Speed Rail World<br />

での 日 本 の 高 速 鉄 道 技 術 の 売 り 込 みに 際 して、 在 豪 日 本 大 使 館 、 在 シドニー<br />

日 本 総 領 事 館 、 国 土 交 通 省 等 と 連 携 して、 官 民 を 上 げて 日 本 の 高 速 鉄 道 の 安<br />

心 ・ 安 全 な 技 術 の 売 り 込 みを 实 施 。<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 ( 香 港 )8 月 5 日 、 在 広 州 総 領 事 館 主 催 の「 華 单 地 域 からの 観 光 誘 致 に 関 する<br />

意 見 交 換 会 」において、JNTO、 広 東 省 の 旅 行 会 社 等 と 中 国 本 土 実 への 訪 日<br />

ビザ 緩 和 後 の 日 本 観 光 について 意 見 交 換 。ジェトロからは 鹿 児 島 県 および 栃<br />

木 県 の 共 同 事 務 所 も 参 加 。<br />

23 年 1 月 (ジュネーブ)1 月 27 日 、 日 本 食 ・ 日 本 酒 等 の 世 界 への 紹 介 、PR をテーマと<br />

した「ダボスジャパンナイト 2011」 開 催 に 際 し、 在 スイス 日 本 国 大 使 館 、 在<br />

ジュネーブ 日 本 政 府 代 表 部 と 連 携 して 集 実 ・PR における 相 互 協 力 を 行 った。<br />

23 年 2 月 (テルアビブ) 国 際 観 光 展 (IMTM)に 日 本 大 使 館 と 共 同 出 展 。 日 本 大 使 館 か<br />

らは 日 本 観 光 、 文 化 等 の 紹 介 し、ジェトロからは 日 本 食 や 日 本 茶 についてプ<br />

ロモーションを 实 施 し、 日 本 の 総 合 的 な PR となった。<br />

23 年 3 月 (リヤド)3 月 2 日 、 日 本 大 使 館 と 共 同 で 医 療 セミナーを 王 立 病 院 にて 開 催 。 本<br />

件 は、 経 済 産 業 省 が 推 進 する 医 療 ツーリズムの 一 貫 として、( 財 ) 中 東 協 力 セ<br />

ンターの 協 力 の 下 「ジャパンプログラム」として 現 地 における 日 本 の 医 療 の<br />

21


理 解 促 進 につながった。<br />

23 年 3 月 (ドバイ)3 月 11 日 以 降 、 震 災 後 対 応 として、ドバイ 首 長 国 食 品 安 全 管 理 局 に、<br />

原 発 事 故 にかかる 日 本 産 農 水 産 物 ・ 食 品 への 影 響 につき 情 報 提 供 し、 正 確 な<br />

状 況 判 断 を 促 した。 同 時 に、ドバイ 首 長 国 、UAE 連 邦 政 府 の 当 該 産 品 に 対 す<br />

る 輸 入 規 制 措 置 の 内 容 について 当 局 よりヒアリングを 行 い、 在 UAE 日 系 食 品<br />

商 社 に 逐 次 報 告 。いずれも 在 ドバイ 日 本 総 領 事 館 と 連 携 して 实 施 することに<br />

より、 当 局 との 交 渉 や 情 報 の 活 用 方 法 の 強 化 につながった。<br />

3 現 地 日 系 商 工 会 議 所 等 の 活 動 への 協 力<br />

海 外 事 務 所 が 現 地 日 系 商 工 会 議 所 等 の 活 動 に 協 力 して 事 務 局 活 動 を 担 うなど、 日 系 企 業 活<br />

動 支 援 や 現 地 情 報 の 共 有 に 貢 献 しました。<br />

< 支 援 事 例 ><br />

<strong>22</strong> 年 8 月 ( 広 州 ) 広 東 省 集 団 協 商 条 例 のパブリックコメントに 意 見 を 提 出 するために、ジェト<br />

ロ 広 州 事 務 所 が 中 心 になり、 広 州 日 本 商 工 会 企 業 とリテイン 弁 護 士 との 意 見 交<br />

換 会 を 開 催 。 最 終 的 に、 意 見 をジェトロが 作 成 ・ 取 りまとめ、 広 東 省 政 府 人 大<br />

弁 公 庁 に 提 出 ( 同 様 の 取 組 を 深 圳 市 でも 实 施 )。<br />

<strong>22</strong> 年 10 月 (ミラノ)EU 委 員 会 が 募 集 している 日 EU 経 済 関 係 のパブリックコメントに 関 して、<br />

日 本 大 使 館 と 連 携 を 取 りつつ、 在 イタリア 日 本 商 工 会 内 の 意 見 調 整 を 行 い、 最<br />

終 的 に10 月 25 日 にパブリックコメントを 提 出 。その 中 で、 日 本 政 府 ( 経 済 産 業<br />

省 )が 展 開 する 日 EU・EIA 早 期 交 渉 開 始 に 関 する 要 望 を 盛 り 込 んだ。<br />

<strong>22</strong> 年 10 月 (シドニー)10 月 10 日 ~12 日 に 豪 州 、ブリスベンで 開 催 された 第 48 回 日 豪 経 済 合 同<br />

委 員 会 において、 日 豪 FTA/EPA 交 渉 の 促 進 に 向 けた 共 同 声 明 文 案 の 作 成 、 英 文<br />

翻 訳 、 豪 州 側 豪 日 経 済 委 員 会 との 調 整 など 日 豪 経 済 委 員 会 事 務 局 ( 日 本 商 工 会<br />

議 所 、 東 京 商 工 会 議 所 国 際 部 )と 連 携 して 行 った。<br />

<strong>22</strong> 年 12 月 (ドバイ)ドバイ 商 工 会 議 所 (DCCI) 主 催 の 円 卓 会 議 にドバイ 日 本 商 工 会 議 所 (JBC)<br />

役 員 とともに 出 席 。 他 の 出 席 外 国 会 議 所 代 表 とともに、ドバイ 政 府 に 対 しビジ<br />

ネス 環 境 改 善 に 向 けた 各 種 提 言 ・ 要 望 を 行 った。<br />

23 年 1 月 (モスクワ)1 月 19 日 に 開 催 された 通 関 問 題 委 員 会 (WG) 第 4 回 会 合 にて、 委 員 企<br />

業 および 通 関 問 題 を 抱 える 企 業 、および 大 使 館 経 済 部 の 参 加 を 得 て、 問 題 と 情<br />

報 共 有 を 行 った。 加 えて、 同 会 合 二 部 として、ジャパンクラブ 加 盟 企 業 にて 实<br />

施 した 通 関 問 題 アンケートのうち 具 体 的 ケースを 挙 げ、 中 央 税 関 庁 担 当 局 と 関<br />

連 課 題 を 協 議 するとともに、 当 局 に 対 し 申 し 入 れを 行 った。<br />

23 年 2 月 ( 北 京 )2 月 16 日 、 現 地 進 出 日 系 企 業 で 構 成 する 日 本 商 会 食 品 グループ11 年 度 例 会<br />

を 開 催 。 約 30 名 が 参 加 した 例 会 では、 大 使 館 からの 報 告 、 日 系 印 刷 企 業 による<br />

「 粘 着 ラベルによるニセモノ 防 止 対 策 の 考 え 方 」に 係 るミニ 講 演 等 を 行 い、 官<br />

民 における 意 見 交 換 を 实 施 した。<br />

<strong>22</strong>


各 海 外 事 務 所 と 現 地 の 商 工 会 ・ 日 本 人 会 等 との 協 力 関 係 ><br />

国 名 事 務 所 名 現 地 の 商 工 会 ・ 日 本 人 会 等 との 協 力 関 係<br />

米 国<br />

ニューヨーク・センター<br />

シカゴ・センター<br />

ヒューストン・センター<br />

ロサンゼルス・センター<br />

サンフランシスコ・センター<br />

日 本 クラブ 理 事 、 在 NY 日 本 商 工 会 議 所 特 別 会 員<br />

シカゴ 日 本 商 工 会 議 所 'JCCC) 顧 問 、 同 基 金 理 事 、シカゴ 日 米 協 会 理 事<br />

ヒューストン 日 本 商 工 会 特 命 理 事 ' 日 本 人 会 担 当 (、 同 企 画 ・ 調 査 委 員 長 、<br />

グレーターヒューストン 日 本 人 会 副 会 長<br />

南 加 日 系 企 業 協 会 'JBA( 役 員 、 南 加 日 米 協 会 理 事 、 南 加 日 商 'JCCSC( 特<br />

別 会 員<br />

北 加 日 本 商 工 会 議 所 役 員 、ジャパン・ソサエティ 役 員 、 経 済 ソサエティ・アド<br />

バイザリーボード、シリコンバレー 日 系 起 業 家 ネットワーク 役 員 、<br />

カナダ<br />

メキシコ<br />

コロンビア<br />

アトランタ・センター<br />

トロント・センター<br />

バンクーバー 事 務 所<br />

メキシコ・センター<br />

ボゴタ 事 務 所<br />

ジョージア 日 本 人 商 工 会 事 務 局 長 、 同 機 関 誌 担 当 役 員 、ジョージア 日 米 協<br />

会 理 事<br />

トロント 日 本 商 工 会 副 会 長 、 同 常 任 理 事 、 同 貿 易 運 輸 委 員 長 、 同 文 化 部 長<br />

バンクーバービジネス 懇 話 会 理 事 、 日 加 協 会 理 事<br />

メキシコ 日 本 商 工 会 議 所 経 済 調 査 委 員 会 委 員 、 同 ビジネス 環 境 整 備 委 員 会 委<br />

員 、 同 税 務 委 員 会 委 員 、 同 労 務 委 員 会 委 員 、 同 日 本 メキシコ 学 院 理 事<br />

日 本 コロンビア 商 工 会 議 所 理 事 、 木 曜 会 ' 日 系 進 出 企 業 会 ( 貿 易 投 資 金 融<br />

委 員 長 、 商 工 会 議 所 委 員 長 、 日 本 文 化 協 会 ' 文 部 省 日 本 大 使 館 付 属 日 本<br />

人 学 校 の 運 営 母 体 ( 企 画 担 当 理 事 、 全 国 商 売 連 盟 'FENALCO)<br />

ベネズエラ カラカス 事 務 所 日 本 人 学 校 理 事 会 総 務 担 当 理 事<br />

ペルー リマ・センター<br />

三 水 会 ( 進 出 企 業 の 団 体 ( 会 計 幹 事 、 日 秘 商 工 会 議 所 貿 易 委 員 、 同 広 報<br />

委 員 、 同 理 事 、 同 設 立 40 周 年 委 員<br />

チリ サンティアゴ 事 務 所 日 智 商 工 会 議 所 理 事<br />

ブラジル<br />

アルゼンチン<br />

英 国<br />

フランス<br />

ドイツ<br />

サンパウロ・センター<br />

ブエノスアイレス 事 務 所<br />

ロンドン・センター<br />

パリ・センター<br />

ベルリン・センター<br />

デュッセルドルフ・センター<br />

ブラジル 日 本 商 工 会 議 所 常 任 理 事 、 同 日 伯 経 済 交 流 促 進 委 員 会 委 員 長 、<br />

同 70 周 年 委 員 会 委 員 長 、 同 マーケティング 渉 外 広 報 委 員 会 副 委 員 長 、 同 コ<br />

ンサルタント 部 会 副 部 会 長 、 商 工 開 発 省 次 官<br />

在 亜 日 本 商 工 会 議 所 会 員<br />

在 英 日 本 商 工 会 議 所 理 事 、 日 本 クラブ 理 事 、Japan Society Business Group<br />

Committee member<br />

在 仏 日 本 商 工 会 議 所 理 事 、 同 アドバイザリー・ボード 委 員 長 、 日 本 人 学 校 理<br />

事<br />

ベルリン 日 本 商 工 会 会 長 役 員 、ベルリン 日 本 人 国 際 学 校 監 事 、ベルリン 日<br />

独 協 会 副 会 長 、 森 鴎 外 記 念 館 日 本 側 役 員<br />

デュッセルドルフ 日 本 商 工 会 議 所 オブザーバー' 理 事 待 遇 (、デュッセルドル<br />

フ 日 本 クラブ 運 営 委 員 、 日 独 産 業 協 力 推 進 委 員 会 'DJW( 理 事 、ニーダーラ<br />

イン 独 日 協 会 'DJG( 理 事 、デュッセルドルフ 日 本 人 学 校 運 営 委 員<br />

オランダ アムステルダム 事 務 所 在 蘭 日 本 商 工 会 議 所 理 事 、 同 事 務 局 長<br />

ベルギー<br />

ブリュッセル・センター<br />

ベルギー 日 本 人 会 商 工 委 員 会 委 員 長 、 日 白 協 会 兼 商 工 会 議 所 'BJA(<br />

Member of Board of Directors<br />

デンマーク コペンハーゲン 事 務 所 在 デンマーク 日 本 商 工 会 議 所 'JCCD) 事 務 局<br />

スウェーデン ストックホルム 事 務 所 在 スウェーデン 日 本 商 工 会 'Japanese Businessmen's Club( 貿 易 部 会 会 長<br />

スイス ジュネーブ 事 務 所<br />

ジュネーブ 日 本 倶 楽 部 副 会 長 、 同 商 工 部 会 長 、チューリッヒ 日 本 商 工 会 理<br />

事 、チューリッヒ 日 本 人 学 校 監 事<br />

オーストリア ウィーン・センター オーストリア 日 本 人 会 会 長 、 同 法 人 部 担 当 役 員 、 日 本 人 会 事 務 局<br />

イタリア ミラノ・センター 在 イタリア 日 本 商 工 会 議 所 理 事 、 同 事 務 局 長<br />

23


スペイン マドリード 事 務 所 マドリード 水 曜 会 ' 日 系 企 業 団 体 ( 幹 事 ' 経 済 交 流 部 会 長 (<br />

ルーマニア ブカレスト 事 務 所 ルーマニア 商 工 会 副 会 長<br />

ハンガリー ブダペスト 事 務 所 商 工 会 常 任 副 幹 事 、 日 本 人 会 オブザーバー<br />

チェコ プラハ 事 務 所 チェコ 日 本 商 工 会 幹 事<br />

モスクワ・センター ジャパンクラブ 副 会 長 、 同 商 工 部 会 長<br />

ロシア サンクトペテルブルク 事<br />

務 所<br />

サンクトペテルブルク 日 本 商 工 会 事 務 局 長<br />

ウズベキスタン タシケント 事 務 所 日 本 人 会 事 務 局 副 局 長<br />

インド<br />

パキスタン<br />

ニューデリー・センター<br />

バンガロール 事 務 所<br />

ムンバイ 事 務 所<br />

カラチ 事 務 所<br />

インド 日 本 商 工 会 理 事<br />

印 日 商 工 会 議 所 顧 問 、<br />

バンガロール 日 本 人 会 商 工 部 会 カルナタカ 州 政 府 モニタリング 委 員 会 担<br />

当 副 部 会 長 、カルナタカ 州 政 府 モニタリング 委 員 会 委 員<br />

日 本 人 会 理 事 会 メンバー<br />

カラチ 日 系 企 業 商 工 会 監 事 、 日 本 人 会 監 事 、PJBF'パキスタン・ 日 本 ビジネ<br />

スフォーラム( 特 別 会 員 ' 役 員 扱 い(<br />

バングラデシュ ダッカ 事 務 所<br />

ダッカ 日 本 商 工 会 議 所 理 事 、 同 事 務 局 長 、 日 本 バングラデシュ 商 工 会 議 所<br />

財 務 担 当 理 事 、ダッカ 日 本 人 会 文 化 担 当 理 事<br />

スリランカ コロンボ 事 務 所 スリランカ 日 本 商 工 会 事 務 局 長 、 日 本 人 会 理 事<br />

シンガポール シンガポール・センター シンガポール 日 本 商 工 会 議 所 'JCCI( 参 与<br />

インドネシア ジャカルタ・センター ジャカルタ・ジャパン・クラブ' 商 工 会 兼 日 本 人 会 ( 理 事 、 同 調 査 部 会 長<br />

マレーシア クアラルンプール・センター<br />

マレーシア 日 本 人 商 工 会 議 所 'JACTIM( 参 与 、 同 調 査 委 員 長 、 日 本 人 会 理<br />

事<br />

タイ バンコク・センター<br />

バンコク 日 本 人 商 工 会 議 所 特 別 理 事 、 泰 日 協 会 理 事 、ビエンチャン 日 本 人<br />

商 工 会 議 所 特 別 顧 問<br />

カンボジア プノンペン 事 務 所 カンボジア 日 本 人 商 工 会 事 務 局 長<br />

フィリピン マニラ・センター<br />

フィリピン 日 本 人 商 工 会 議 所 推 薦 理 事 、 同 調 査 委 員 会 委 員 長 、マニラ 日 本<br />

人 会 推 薦 理 事<br />

韓 国 ソウル・センター ソウル・ジャパン・クラブ'SJC( 常 務 理 事 、 同 産 業 政 策 委 員 長<br />

香 港 ・センター<br />

香 港 日 本 人 商 工 会 議 所 参 与 、 香 港 ・ 日 本 経 済 合 同 委 員 会 委 員 、 香 港 日 本<br />

人 倶 楽 部 常 任 顧 問<br />

北 京 ・センター<br />

< 北 京 > 中 国 日 本 商 会 副 会 長 、 同 調 査 委 員 会 委 員 長 、 同 知 識 経 済 フォーラ<br />

ム'IPG( 座 長 、 同 企 画 委 員 会 副 委 員 長 、 同 渉 外 委 員 会 副 委 員 長 、<br />

事 務 局 ' 調 査 委 員 会 、 食 品 グループ、 知 識 経 済 フォーラム、<br />

中 国<br />

北 京 日 本 人 会 理 事 ' 広 報 担 当 (<br />

上 海 ・センター 上 海 日 本 商 工 クラブ 常 任 顧 問 、 同 事 業 環 境 委 員 長<br />

ベトナム<br />

広 州 事 務 所<br />

大 連 事 務 所<br />

青 島 事 務 所<br />

ホーチミン 事 務 所<br />

ハノイ・センター<br />

広 州 日 本 商 工 会 顧 問 、 同 会 員 企 業 サポート 室 長 ' 役 員 (、 広 州 市 国 際 投 資<br />

顧 問<br />

大 連 日 本 商 工 会 オブザーバー<br />

青 島 日 本 人 会 理 事 、 同 事 務 局 長<br />

ホーチミン 日 本 商 工 会 理 事 、 同 投 資 促 進 委 員 会 委 員 長<br />

日 本 商 工 会 サービス 部 会 理 事 、 同 投 資 促 進 委 員 長<br />

ミャンマー ヤンゴン 事 務 所 ヤンゴン 日 本 人 商 工 会 議 所 専 務 理 事 ' 事 務 局 長 (<br />

オーストラリア シドニー・センター シドニー 日 本 商 工 会 議 所 理 事 、 同 編 集 委 員 会 委 員 長<br />

ニュージーランド オークランド 事 務 所 二 水 会 ' 日 本 経 済 懇 談 会 ( 商 工 部 会 長<br />

トルコ イスタンブール 事 務 所 日 本 人 会 商 工 部 会 環 境 委 員 会 委 員 長<br />

イラン テヘラン 事 務 所 日 本 人 会 商 工 部 会 長<br />

サウジアラビア リヤド 事 務 所 リヤド 日 本 人 会 理 事 ' 広 報 担 当 (<br />

イスラエル テルアビブ 事 務 所 日 本 商 工 会 副 会 長<br />

アラブ 首 長 国<br />

連 邦<br />

ドバイ 事 務 所 ドバイ 日 本 商 工 会 議 所 事 務 局 長<br />

24


エジプト カイロ・センター 日 本 商 工 会 副 会 長 、 日 本 人 会 総 務 理 事<br />

ケニア ナイロビ 事 務 所 在 ケニア 日 本 人 商 工 会 事 務 局 長<br />

南 アフリカ 共 和<br />

国<br />

ヨハネスブルク・センター 在 南 ア 日 本 商 工 会 議 所 役 員 、 同 通 商 ・ 投 資 部 会 長<br />

ナイジェリア ラゴス 事 務 所 在 ナイジェリア 日 本 人 会 事 務 局<br />

〔4〕 民 間 委 託 ( 外 部 委 託 )の 拡 大<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 人 事 ・ 給 与 等 、 物 品 調 達 などの 各 業 務 については、 情 報 システムの 統 一 化 などを 進 めるととも<br />

に、 積 極 的 に 外 部 委 託 を 図 る。<br />

・「 民 間 でできることは 民 間 に」という 原 則 を 基 本 として、 実 施 している 事 務 ・ 事 業 について、<br />

民 間 参 入 に 向 けた 環 境 整 備 を 積 極 的 に 推 進 する。<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 官 民 競 争 入 札 等 の 積 極 的 な 導 入 を 推 進 し、 機 構 が 提 供 するサービスの 質 の 維 持 ・ 向 上 と 経 費 削<br />

減 を 図 る。<br />

(1) 外 国 企 業 誘 致 担 当 者 育 成 事 業<br />

公 共 サービス 改 革 基 本 方 針 ( 平 成 19 年 12 月 24 日 閣 議 決 定 ) 別 表 において 官 民 競 争 入 札 等<br />

の 対 象 として 選 定 された、 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 の「 外 国 企 業 誘 致 担 当 者 育 成 事 業 」<br />

について、その 後 、 官 民 競 争 入 札 等 監 理 委 員 会 で 簡 易 版 民 間 競 争 入 札 の 対 象 として 改 定 された<br />

ことを 踏 まえ、20 年 度 に「 簡 易 版 民 間 競 争 入 札 实 施 方 針 」を 内 閣 府 と 連 携 しながら 策 定 し、 入<br />

札 を 实 施 の 上 21 年 度 、<strong>22</strong> 年 度 の 委 託 業 者 を 決 定 しました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 はプログラムの 内 容 をさらに 充 实 させたいとの 委 託 業 者 からの 要 望 に 対 し、 外 部 講 師<br />

( 外 国 企 業 誘 致 に 先 進 的 に 取 組 んでいる 自 治 体 、 投 資 成 功 企 業 等 )の 選 定 にあたってのアドバ<br />

イスおよび 情 報 提 供 を 行 いました。その 結 果 、 役 立 ち 度 調 査 結 果 では 4 段 階 中 最 上 位 項 目 が<br />

95.2%となりました。<br />

なお、 本 事 業 は 平 成 15 年 以 来 实 施 されており、 既 に 自 治 体 等 でのノウハウが 十 分 に 蓄 積 さ<br />

れてきたためと 考 えられることから、 所 期 の 目 的 を 達 成 したものと 判 断 されるため、<strong>22</strong> 年 度 を<br />

もって 終 了 することとしました。<br />

(2) 見 本 市 ・ 展 示 会 情 報 総 合 ウェブサイト(J-messe)の 管 理 ・ 運 営 業 務<br />

平 成 19 年 12 月 に 閣 議 決 定 された「 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化 計 画 」および「 公 共 サービス 改<br />

革 基 本 方 針 」において 官 民 競 争 入 札 等 ( 市 場 化 テスト)の 導 入 が 決 定 した 見 本 市 ・ 展 示 会 情 報<br />

総 合 ウェブサイト(J-MESSE)の 管 理 ・ 運 営 業 務 については、<strong>22</strong> 年 度 が 民 間 事 業 者 への 委 託<br />

契 約 の 最 終 年 度 であるため、 密 接 な 協 議 を 通 じて 国 内 外 の 見 本 市 情 報 の 充 实 と 正 確 性 を 図 りま<br />

した。また、「 日 本 の 専 門 見 本 市 ( 和 英 文 版 )」を 在 日 公 館 、 貿 易 振 興 機 関 、 国 内 主 要 商 工 会 議 所<br />

や 見 本 市 会 場 運 営 会 社 等 にも 発 送 するとともに、 月 2 回 配 信 するメルマガ 情 報 に「インターネ<br />

ット 放 送 局 」や「ジェトロ 活 用 事 例 」を 加 え、コンテンツの 充 实 に 努 めました。<br />

23 年 度 以 降 の 管 理 ・ 運 営 業 務 の 委 託 先 の 選 定 にあたっては、 官 民 競 争 入 札 等 監 理 委 員 会 の 承<br />

認 を 受 けた 入 札 实 施 要 項 に 基 づき、 入 札 を 实 施 しました。 入 札 の 結 果 、 見 本 市 情 報 の 正 確 性 を<br />

高 め、ユーザーの 立 場 に 立 った 効 率 的 な 事 業 实 施 に 対 応 可 能 な 委 託 先 を 選 定 しました。また、<br />

専 門 家 によるJ-MESSE サイトの 世 界 各 国 の 類 似 サイトとの 比 較 における 位 置 付 けや 強 みと<br />

弱 みの 調 査 ・ 分 析 等 の 和 英 両 ページのウェブサイトの 改 善 提 案 を 踏 まえ、 具 体 的 にウェブサイ<br />

25


トの 改 善 を 实 現 するための 仕 様 書 を 作 成 し、23 年 度 以 降 のウェブサイト 改 善 のための 入 札 に 備<br />

えました。 今 後 も J-messe サイトが 利 用 者 にとってさらに 一 層 使 いやすいサイトに 改 善 するた<br />

めの 努 力 を 続 けていきます。<br />

(3) 環 境 関 連 ミッション 受 入 事 業<br />

民 間 競 争 入 札 に 準 じた 手 続 による 一 般 競 争 入 札 ( 簡 易 版 民 間 競 争 入 札 )の 实 施 に 向 けて、こ<br />

れまでの 本 事 業 の 实 績 、 業 務 内 容 等 を 再 確 認 し、 内 閣 府 との 間 で 事 業 の 实 施 予 定 時 期 、 契 約 期<br />

間 等 に 関 する 調 整 を 行 った 結 果 、 公 共 サービス 改 革 基 本 方 針 の 改 定 ( 平 成 21 年 7 月 10 日 閣 議<br />

決 定 )により、21 年 度 に 受 入 れが 決 定 したミッションから 落 札 者 による 事 業 を 实 施 することと<br />

なりました。<strong>22</strong> 年 度 は 通 年 でミッションがありませんでしたが、 今 後 はミッションの 受 入 が 決<br />

定 次 第 、 内 閣 府 と 連 携 して 入 札 の 实 施 に 向 けた 具 体 的 な 対 応 をしていく 予 定 です。<br />

(4)ビジネスライブラリーおよびアジア 経 済 研 究 所 図 書 館 の 運 営 業 務<br />

平 成 19 年 12 月 に 閣 議 決 定 された「 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化 計 画 」および「 公 共 サービス 改 革 基<br />

本 方 針 」において、ビジネスライブラリーおよびアジア 経 済 研 究 所 図 書 館 の 運 営 業 務 にかかる 官<br />

民 競 争 入 札 等 ( 市 場 化 テスト)の 導 入 が 決 定 し、ビジネスライブラリーにおいては 平 成 <strong>22</strong> 年 4 月<br />

から 委 託 業 者 による 運 営 を 開 始 しました。<br />

ビジネスライブラリーについては、 利 用 者 に 対 するサービスの 質 を 維 持 するため、 詳 細 な 業 務<br />

の 引 継 ぎ、 頻 繁 な 打 合 せや 情 報 交 換 、 運 営 状 況 のモニタリングを 实 施 した 結 果 、 年 間 を 通 じて 安<br />

定 した 業 務 運 営 を 实 現 しました。また、 通 常 の 運 営 業 務 に 加 え、<strong>22</strong> 年 度 には 委 託 業 者 が 自 らの 経<br />

験 とノウハウによる 手 順 を 策 定 した 蔵 書 点 検 、 蔵 書 資 料 の 利 用 状 況 調 査 など 新 たな 運 営 管 理 業 務<br />

を 实 施 しました。その 結 果 、 来 館 者 数 も 前 年 度 比 14%の 増 加 となりました。23 年 度 も 委 託 業 者 の<br />

实 績 と 経 験 に 基 づく 改 善 提 案 を 期 待 し、さらなる 質 の 向 上 を 目 指 します。<br />

アジ 研 図 書 館 については、 官 民 競 争 入 札 の 結 果 、アジ 研 図 書 館 が 引 き 続 き 業 務 運 営 を 行 うこ<br />

ととなったため、これに 合 わせて 組 織 改 編 、 人 事 異 動 を 行 うとともに、 洋 書 ・ 和 書 目 録 採 録 ( 資<br />

料 情 報 の 整 理 とデータベースへの 登 録 )やカウンター 対 応 や 配 架 等 の 一 部 業 務 を 外 部 委 託 しま<br />

した。<br />

委 託 業 者 と 緊 密 に 連 携 し、モニタリングと 月 例 ミーティングを 通 して 問 題 点 の 把 握 と 改 善 を<br />

行 いました。また、 資 料 情 報 へのキーワード 付 与 や 特 殊 言 語 資 料 の 目 録 採 録 業 務 等 など 独 自 で<br />

行 う 必 要 のある 業 務 と、 委 託 業 者 の 行 う 業 務 を 連 携 ・ 並 行 して 行 うことができる 体 制 を 構 築 し<br />

ました。 市 場 化 テスト 实 施 一 年 目 の 業 務 实 施 状 況 について 評 価 委 員 会 を 開 催 したところ、 数 値<br />

目 標 や 納 期 などが 業 務 上 、 実 観 化 され、 迅 速 な 対 応 と 工 程 管 理 が 意 識 された 点 や、 業 務 フロー<br />

が 格 段 に「 見 える 化 」されたことなど、 効 率 化 への 努 力 ・ 創 意 工 夫 が 認 められるとして、 総 合<br />

評 価 でAとなりました。 引 き 続 き、 委 託 業 者 との 連 携 のもと、より 一 層 の 資 料 の 充 实 を 図 り、<br />

利 用 者 に 提 供 することを 目 指 します。<br />

26


〔5〕 随 意 契 約 の 見 直 し<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 一 般 競 争 入 札 の 導 入 ・ 範 囲 拡 大 や 契 約 の 見 直 し 等 を 通 じた 業 務 運 営 の 一 層 の 効 率 化 を 図 る。<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 独 立 行 政 法 人 の 契 約 は、 原 則 として 一 般 競 争 入 札 等 ( 競 争 入 札 及 び 企 画 競 争 ・ 公 募 をいい、 競<br />

争 性 のない 随 意 契 約 は 含 まない。 以 下 同 じ。)によることとし、 各 独 立 行 政 法 人 は、 随 意 契 約<br />

によることができる 限 度 額 等 の 基 準 について、 国 と 同 額 の 基 準 に 設 定 するよう 本 年 度 中 に 措 置<br />

する。<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、 契 約 が 一 般 競 争 入 札 等 による 場 合 であっても、 特 に 企 画 競 争 、 公 募 を 行 う<br />

場 合 には、 真 に 競 争 性 、 透 明 性 が 確 保 される 方 法 により 実 施 する。<br />

・「 随 意 契 約 見 直 し 計 画 」の 実 施 状 況 を 含 む 入 札 及 び 契 約 の 適 正 な 実 施 について、 監 事 による 監<br />

査 、 評 価 委 員 会 による 事 後 評 価 において、それぞれ 厳 正 にチェックする。<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、「 随 意 契 約 見 直 し 計 画 」を 踏 まえた 取 組 状 況 をウェブサイトに 公 表 し、フ<br />

ォローアップを 実 施 する。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による 経 済 産 業 省 評 価 委 員 会 の 20 年 度 評 価 に 対 する 2 次 評 価 ( 意 見 ) 結 果 】<br />

・ 契 約 の 適 正 化 を 図 る 観 点 から、 契 約 に 係 る 規 程 類 の 整 備 の 有 無 及 び 規 程 内 容 を 把 握 した 上 で、<br />

これら 規 程 類 の 整 備 内 容 の 適 切 性 等 について 厳 格 に 評 価 を 行 うとともに、その 結 果 を 評 価 結 果<br />

において 明 らかにすべき。<br />

・ 法 人 の 業 務 特 性 、 契 約 事 務 量 及 び 職 員 規 模 などを 勘 案 した 上 で、 当 該 審 査 体 制 等 が 適 正 性 確 保<br />

の 観 点 から 有 効 に 機 能 しているかの 検 証 結 果 について 評 価 結 果 において 明 らかにすべき。<br />

・ 随 意 契 約 見 直 し 計 画 の 実 施 ・ 進 ちょく 状 況 等 の 検 証 結 果 について、 引 き 続 き 評 価 結 果 において<br />

明 らかにすべき。<br />

・ 随 意 契 約 における 再 委 託 の 必 要 性 について、 契 約 の 競 争 性 ・ 透 明 性 の 確 保 の 観 点 からより 厳 格<br />

な 検 証 を 行 い 必 要 に 応 じ 改 善 方 策 の 検 討 などを 促 すとともにその 結 果 を 評 価 結 果 において 明<br />

らかにすべきである。また 一 般 競 争 入 札 においても1 者 応 札 と 再 委 託 の 割 合 の 関 係 にも 留 意 し<br />

つつ 評 価 をすべき。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「 独 立 行 政 法 人 の 業 務 の 実 績 に 関 する 評 価 の 視 点 」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 契 約 方 式 等 、 契 約 に 係 る 規 程 類 について、 整 備 内 容 や 運 用 の 適 切 性 等 、 必 要 な 評 価 が 行 われて<br />

いるか、 契 約 事 務 手 続 に 係 る 執 行 体 制 や 審 査 体 制 について、 整 備 ・ 執 行 等 の 適 切 性 等 、 必 要 な<br />

評 価 が 行 われているか、「 随 意 契 約 見 直 し 計 画 」の 実 施 ・ 進 捗 状 況 や 目 標 達 成 に 向 けた 具 体 的<br />

取 組 状 況 について、 必 要 な 評 価 が 行 われているか、 個 々の 契 約 について、 競 争 性 ・ 透 明 性 の 確<br />

保 の 観 点 から、 必 要 な 検 証 ・ 評 価 が 行 われているか、について 評 価 する。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「21 年 度 業 務 実 績 評 価 の 具 体 的 取 組 について」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 平 成 20 年 度 業 務 実 績 評 価 における 調 査 結 果 及 び 指 摘 事 項 への 対 応 のほか、「 独 立 行 政 法 人 の 契<br />

約 状 況 の 点 検 ・ 見 直 しについて」( 平 成 21 年 11 月 17 日 閣 議 決 定 )に 基 づき 法 人 が 行 うことと<br />

された 点 検 及 び 見 直 しの 取 組 状 況 についての 評 価 に 特 に 留 意 する。<br />

【 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 (<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )】<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、「 独 立 行 政 法 人 の 契 約 状 況 の 点 検 ・ 見 直 しについて」( 平 成 21 年 11 月 17<br />

日 閣 議 決 定 )に 基 づき 策 定 した 随 意 契 約 等 見 直 し 計 画 を 着 実 に 実 施 する。 具 体 的 には、 随 意 契<br />

約 については、 原 則 として 一 般 競 争 入 札 等 に 移 行 することとし、 一 般 競 争 入 札 等 であっても 一<br />

者 応 札 ・ 応 募 となった 契 約 については、 実 質 的 な 競 争 性 が 確 保 されるよう、 公 告 方 法 、 入 札 参<br />

加 条 件 、 発 注 規 模 の 見 直 し 等 の 改 善 を 図 り、コストの 削 減 や 透 明 性 の 確 保 を 図 る。<br />

・また、「 独 立 行 政 法 人 の 契 約 状 況 の 点 検 ・ 見 直 しについて」に 基 づき、 主 務 大 臣 及 び 各 独 立 行<br />

政 法 人 ( 契 約 監 視 委 員 会 )は、 各 法 人 において 締 結 された 契 約 についての 改 善 状 況 をフォロー<br />

アップし、 毎 年 公 表 する。 総 務 省 は、その 結 果 を 取 りまとめ、 公 表 する。<br />

1. 一 般 競 争 入 札 等 の 導 入 に 向 けての 取 組<br />

(1) 契 約 に 係 る 規 程 等 の 整 備<br />

契 約 に 関 する 規 程 等 は、「 会 計 規 程 」、「 会 計 規 程 細 則 」、「 契 約 に 関 する 内 規 」、「 競 争 参 加 資<br />

27


格 に 関 する 内 規 」「 調 達 ・ 契 約 マニュアル」( 以 下 「マニュアル」という。)において 整 備 し、<br />

随 意 契 約 や 指 名 競 争 入 札 によることができる 限 度 額 、 一 般 競 争 入 札 における 公 告 期 間 ・ 公 告<br />

方 法 、 予 定 価 格 の 作 成 ・ 省 略 に 関 する 定 め、 総 合 評 価 方 式 や 複 数 年 度 契 約 に 関 する 定 め、 契<br />

約 に 係 る 情 報 の 公 表 などを 規 定 し、これら 規 程 等 に 基 づき 適 正 に 執 行 しています。いずれも<br />

国 と 同 等 の 基 準 となっています。<br />

(2) 契 約 事 務 手 続 きに 係 る 執 行 体 制 及 び 審 査 体 制<br />

1 競 争 入 札<br />

Ⅰ 契 約 に 関 する 内 規 に 従 い 執 行 部 門 が 入 札 事 務 を 实 施 します( 入 札 公 告 → 入 札 ・ 開 札 の 实<br />

施 → 契 約 手 続 → 事 業 实 施 )。<br />

Ⅱ 決 裁 規 程 に 従 い、 調 達 管 理 部 門 である 総 務 部 管 理 課 長 が 入 札 公 告 前 に 入 札 に 関 する 手 続<br />

( 公 告 期 間 等 )が 契 約 に 関 する 内 規 に 従 ったものか 等 について 審 査 を 行 います。<br />

Ⅲ マニュアルに 従 い 開 札 の 際 には、 必 ず 総 務 部 管 理 課 の 職 員 が 立 ち 会 いを 行 い、 適 正 に 執<br />

行 されているか 確 認 を 行 います。<br />

Ⅳ 契 約 締 結 にあたっては、 執 行 部 門 の 長 による 決 裁 の 他 、 総 務 部 管 理 課 長 及 び 契 約 審 査 責<br />

任 者 ( 総 務 課 管 理 職 )による 審 査 ( 入 札 に 係 る 書 類 の 適 切 性 の 再 確 認 や 開 札 時 の 条 件 と<br />

異 なっていないか、 契 約 書 の 内 容 等 を 審 査 )を 实 施 します。また、 契 約 金 額 に 応 じて 担<br />

当 理 事 、 理 事 長 まで 決 裁 レベルを 引 き 上 げるようルールが 整 備 されています。<br />

2 競 争 性 のある 随 意 契 約 ( 企 画 競 争 ・ 公 募 )<br />

Ⅰ 契 約 に 関 する 内 規 に 従 い 執 行 部 門 が 企 画 競 争 ・ 公 募 事 務 を 实 施 します( 公 告 → 企 画 競 争 ・<br />

公 募 審 査 の 实 施 → 契 約 手 続 → 事 業 实 施 )。<br />

Ⅱ 決 裁 規 程 に 従 い、 総 務 部 管 理 課 長 が 公 告 前 に 企 画 競 争 ・ 公 募 手 続 ( 公 告 期 間 等 )がマニ<br />

ュアルに 従 ったものか、 企 画 競 争 ・ 公 募 とする 理 由 が 適 切 か 等 について 審 査 を 行 います。<br />

Ⅲ 執 行 部 門 が 提 案 書 の 審 査 を 实 施 しますが、 審 査 にあたっては、 外 部 有 識 者 を 審 査 委 員 と<br />

することも 实 施 しています。<br />

Ⅳ 契 約 締 結 にあたっては 上 記 1Ⅳと 同 様 の 審 査 を 行 います。<br />

3 競 争 性 のない 随 意 契 約<br />

Ⅰ 競 争 性 のない 随 意 契 約 を 行 う 際 には、 決 裁 規 程 及 び 契 約 に 関 する 内 規 に 従 い 契 約 総 括 責<br />

任 者 、 総 務 部 総 務 課 長 および 契 約 審 査 責 任 者 の 事 前 審 査 をうける 体 制 となっています。<br />

契 約 総 括 責 任 者 は「 公 共 調 達 の 適 正 化 について」(18 年 8 月 25 日 付 財 計 第 2017 号 ) 等<br />

をふまえ 随 意 契 約 を 行 う 理 由 が 適 正 か 否 かの 判 断 を 行 い 適 正 な 案 件 のみ 認 めることとし<br />

ます。<br />

Ⅱ 契 約 締 結 にあたっては 上 記 1Ⅳと 同 様 の 審 査 を 行 います。<br />

(3) 監 視 体 制<br />

「 独 立 行 政 法 人 の 契 約 状 況 の 点 検 ・ 見 直 しについて」(21 年 11 月 17 日 閣 議 決 定 )を 受 け<br />

て、21 年 12 月 に 契 約 についての 改 善 状 況 の 定 期 的 なフォローアップを 行 う 第 三 者 機 関 とし<br />

て、 外 部 有 識 者 及 び 監 事 で 構 成 される「 契 約 監 視 委 員 会 」を 設 置 しました。 契 約 監 視 委 員 会<br />

においては、21 年 度 に 締 結 した 競 争 性 のない 随 意 契 約 、 一 者 応 札 ・ 応 募 となった 契 約 、20 年<br />

28


度 以 前 に 締 結 した 複 数 年 契 約 のうち <strong>22</strong> 年 度 においても 継 続 している 随 意 契 約 、 一 者 応 札 ・ 応<br />

募 となった 契 約 について 点 検 ・ 見 直 しを 行 いました。<br />

委 員 からは、 随 意 契 約 によらざるを 得 ない 案 件 であっても 契 約 金 額 の 減 額 交 渉 が 必 要 なも<br />

のもあること、 公 募 を 経 て 随 意 契 約 となっている 契 約 について 一 般 競 争 入 札 への 移 行 を 一 層<br />

推 進 すべきであること、 複 数 年 契 約 の 契 約 期 間 については、その 妥 当 性 を 十 分 に 事 前 検 証 す<br />

ること、 等 の 指 摘 を 受 けました。こうした 指 摘 を 受 けて、 随 意 契 約 によらざるを 得 ない 案 件<br />

についても、 従 前 以 上 に 契 約 更 改 時 の 価 格 交 渉 を 行 い、 一 部 契 約 については 契 約 金 額 を 低 減<br />

することができました。また、 公 募 から 一 般 競 争 入 札 への 移 行 をさらにすすめてきました。<br />

複 数 年 契 約 の 締 結 にあたっては、 従 前 以 上 に 複 数 年 契 約 の 必 要 性 、 期 間 の 精 査 を 行 いました。<br />

なお、 契 約 監 視 委 員 会 の 点 検 結 果 及 び 議 事 概 要 等 はウェブサイトで 公 表 しています。<br />

また、 一 定 額 を 超 える 契 約 については、 監 事 及 び 監 査 审 が 契 約 締 結 前 に 事 前 閲 覧 していま<br />

す。 監 事 の 監 査 結 果 については、 定 期 的 に 理 事 長 に 報 告 されています。 具 体 的 には、 随 意 契<br />

約 見 直 し 計 画 の 達 成 を 図 るために、 契 約 状 況 を 随 時 正 しく 把 握 すること、 計 画 的 な 調 達 を 行<br />

うこと、 調 達 ・ 契 約 についての 正 しい 知 識 の 習 得 に 努 めること、 等 の 指 摘 がありました。こ<br />

うした 監 事 からの 指 摘 を 受 けて、21 年 度 に 引 き 続 き 担 当 部 署 別 にマニュアルに 則 した 説 明 会<br />

を 開 催 しました。 監 査 审 においては、 監 査 計 画 に 従 い 遵 法 制 、 妥 当 性 、 有 効 性 の 観 点 から 監<br />

査 を 行 い、 監 査 終 了 後 、 結 果 を 副 理 事 長 へ 報 告 しています。また、 書 面 監 査 を 通 じて 日 常 的<br />

に 執 行 部 門 に 対 して 指 導 を 行 っています。<br />

(4) 随 意 契 約 見 直 し 計 画 の 進 捗 状 況<br />

競 争 性 のない 随 意 契 約 については、「 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化 計 画 の 策 定 に 係 る 基 本 方 針 」<br />

(19 年 8 月 10 日 閣 議 決 定 )に 基 づき 19 年 12 月 に 策 定 した 随 意 契 約 見 直 し 計 画 ( 件 数 19.4%、<br />

金 額 9.7%)に 従 い、 真 にやむを 得 ないものを 除 き 一 般 競 争 入 札 等 に 移 行 し、 削 減 に 努 めてき<br />

ました。<br />

その 結 果 、18 年 度 は 件 数 、 金 額 とも 契 約 全 体 の 50% 程 度 を 占 めていた 競 争 性 のない 随 意 契<br />

約 は、21 年 度 は、 件 数 、 金 額 とも 9% 台 に 大 きく 改 善 し、 随 意 契 約 の 見 直 しは 計 画 どおりに 進<br />

めてきました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 については、21 年 度 と 比 較 して 4 件 、 約 0.6 億 円 増 加 し、56 件 、4.6 億 円 、 契 約 全<br />

体 に 占 める 随 意 契 約 の 割 合 は、 件 数 で 2.2 ポイント、 金 額 では 0.9 ポイント 増 加 しました。「 独<br />

立 行 政 法 人 の 契 約 状 況 の 点 検 ・ 見 直 しについて」(21 年 11 月 17 日 閣 議 決 定 )に 基 づき <strong>22</strong> 年 4<br />

月 に 新 たに 策 定 した 随 意 契 約 見 直 し 計 画 に 対 しては、 件 数 は 11.4%と 目 標 値 である 12.1%を 達<br />

成 できたものの、 金 額 は 10.5%と 目 標 値 8.6%を 達 成 することはできませんでした。<br />

随 意 契 約 自 体 の 件 数 及 び 金 額 は 年 度 当 初 の 計 画 どおりに 進 んでいたものの、 随 意 契 約 割 合 を<br />

算 出 する 際 の 母 数 となる 競 争 性 のある 契 約 のうち、 企 画 競 争 ・ 公 募 の 件 数 及 び 金 額 が 事 業 の 廃<br />

止 等 により 21 年 度 と 比 較 して 83 件 、 約 9 億 円 と 大 幅 に 減 尐 したことが 要 因 であると 分 析 して<br />

います。また、 大 型 の 一 般 競 争 入 札 において 落 札 金 額 の 低 い 入 札 が 続 いたこと(システム 開 発 ・<br />

運 用 保 守 約 1.9 億 円 、 予 定 価 格 の 20.3%、 情 報 ネットワーク 回 線 契 約 1.2 億 円 、 同 45.9%、プ<br />

ロジェクトマネジメント 業 務 0.5 億 円 、51.7%)も 上 述 と 同 様 に 随 意 契 約 割 合 の 算 出 に 際 して<br />

母 数 を 減 尐 させる 要 因 となってしまい、 公 費 の 削 減 に 寄 与 したものの、 随 意 契 約 割 合 が 増 加 し、<br />

29


結 果 、 金 額 については 目 標 を 達 成 できませんでした。<br />

<strong>22</strong> 年 度 においては APEC 開 催 に 伴 う 日 本 政 府 主 催 展 示 会 への 参 画 や 環 境 関 連 見 本 市 への 出<br />

展 、 中 小 企 業 の 輸 出 支 援 のための 展 示 会 への 多 数 出 展 など、 随 意 契 約 とせざるを 得 ない 出 展 契<br />

約 の 大 幅 増 加 (21 年 度 :12 件 0.8 億 円 、<strong>22</strong> 年 度 :21 件 1.2 億 円 )や、 政 府 間 合 意 により 实 施<br />

者 が 定 められている 海 外 への 専 門 家 派 遣 (1.3 億 円 )、 空 港 において 途 上 国 の 製 品 を 展 示 販 売 す<br />

る 店 舗 ( 一 村 一 品 マーケット)の 賃 貸 借 契 約 (0.2 億 円 )などの 随 意 契 約 が 増 加 したものの、<br />

これまでの 取 組 で 培 った 経 験 を 活 かし、これらの 増 加 を 踏 まえても 目 標 を 達 成 するための 取 組<br />

を 続 けてまいりました。<br />

しかしながら、 最 終 的 には 上 述 のように、 母 数 となる 競 争 性 のある 契 約 の 金 額 が 想 定 より 大<br />

幅 に 低 かったことから、 金 額 において 随 意 契 約 見 直 し 計 画 を 達 成 できませんでした。23 年 度<br />

以 降 は 更 に 随 意 契 約 とせざるを 得 ない 契 約 についても 再 度 、 契 約 金 額 の 見 直 しを 行 うなど、 目<br />

標 を 達 成 するための 検 討 を 続 けてまいります。<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 競 争 性 のない 随 意 契 約 としては、 展 示 会 出 展 契 約 等 (<strong>22</strong> 件 )、 地 方 事 務 所 の 借 館 契<br />

約 等 (11 件 )、 供 給 元 が 一 のデータベースの 購 入 (14 件 )、 契 約 の 相 手 方 が 知 的 財 産 権 を 有 す<br />

る 保 守 契 約 (2 件 )、 契 約 の 相 手 方 が 法 令 等 の 規 定 により 特 定 されているもの(3 件 )、 政 府 間<br />

合 意 により 实 施 者 が 定 められている 海 外 への 専 門 家 派 遣 (2 件 )、 契 約 の 相 手 方 が 専 門 的 な 知<br />

見 ・ノウハウを 必 要 とするため 役 務 の 供 給 先 が 一 に 限 られるもの(1 件 )、 再 リース 契 約 (1 件 )<br />

であり、いずれも 随 意 契 約 の 事 前 審 査 を 受 け、 真 にやむを 得 ないものに 限 定 されています。<br />

上 記 (2)3に 記 載 のとおり、 競 争 性 のない 随 意 契 約 を 行 う 場 合 は 事 前 に 厳 格 な 審 査 を 行 う<br />

こと、 契 約 監 視 委 員 会 の 点 検 ・ 見 直 し・ 助 言 を 受 けること 等 により、 随 意 契 約 の 削 減 に 取 組 ん<br />

でいます。<br />

なお、 機 構 には 特 定 関 連 会 社 、 関 連 会 社 及 び 関 連 公 益 法 人 等 は 存 在 しないため、 契 約 もあり<br />

ません。<br />

<strong>22</strong> 年 度 に 締 結 した 契 約 の 状 況<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 目 標<br />

競 争 入<br />

札<br />

企 画 競<br />

争 ・ 公 募<br />

等 による<br />

随 意 契<br />

約<br />

その 他 随<br />

意 契 約<br />

契 約 件 数<br />

329 件<br />

'57.8%(<br />

188 件<br />

'33.0%(<br />

52 件<br />

'9.1%(<br />

契 約 金 額<br />

' 千 円 (<br />

2,254,397<br />

'54.1%(<br />

1,515,012<br />

'36.3%(<br />

398,498<br />

'9.6%(<br />

平 均<br />

落 札 率<br />

64.0%<br />

契 約 件 数<br />

329 件<br />

(66.7%)<br />

108 件<br />

(21.9%)<br />

56 件<br />

(11.4%)<br />

契 約 金 額<br />

' 千 円 (<br />

3,297,702<br />

(75.7%(<br />

602,<strong>22</strong>0<br />

(13.8%(<br />

455,818<br />

(10.5%(<br />

合 計 569 件 4,167,907 493 件 4,355,741<br />

平 均<br />

落 札 率<br />

62.7%<br />

契 約 件 数<br />

( 注 ) 不 落 随 契 (21 年 度 5 件 、38,<strong>22</strong>4 千 円 、<strong>22</strong> 年 度 8 件 32,911 千 円 )は 企 画 競 争 ・ 公 募 に 含 まれる。<br />

契 約 金 額<br />

12.1% 8.6%<br />

(5) 契 約 の 適 正 性 の 確 保<br />

契 約 の 適 正 性 を 確 保 するため、 上 記 (2)に 記 載 のとおり、 入 札 ・ 公 募 前 や 契 約 締 結 時 に 調<br />

達 部 門 が 適 切 に 審 査 をする 体 制 を 整 備 し、 監 事 及 び 監 査 审 による 監 査 も 实 施 しています。また、<br />

透 明 性 確 保 の 観 点 から 企 画 競 争 については、 外 部 有 識 者 を 審 査 委 員 に 加 える 取 組 も 進 めていま<br />

す。<br />

30


締 結 した 契 約 の 状 況 については、 国 と 同 等 の 基 準 を 会 計 規 程 細 則 に 定 め、 毎 月 ウェブサイト<br />

で 公 表 しています。さらに 競 争 性 のない 随 意 契 約 を 行 った 案 件 については、 一 般 競 争 入 札 等 の<br />

競 争 性 のある 契 約 方 式 に 移 行 できないかの 検 討 を 行 っています。<br />

また、「 独 立 行 政 法 人 の 契 約 の 見 直 しについて」(<strong>22</strong> 年 5 月 26 日 総 務 省 行 政 管 理 局 長 信 ) 及<br />

び 契 約 監 視 委 員 会 の 指 摘 を 受 け、「 契 約 の 更 なる 適 正 化 について」(<strong>22</strong> 年 7 月 15 日 総 務 部 長 ・<br />

総 括 審 議 役 ( 経 理 担 当 ) 信 )を 発 出 し、あらためて 適 正 な 入 札 ・ 契 約 の 实 施 を 指 示 しました。<br />

1 第 三 者 委 託<br />

契 約 の 第 三 者 委 託 については、 一 括 再 委 託 の 禁 止 及 び 再 委 託 の 把 握 を「 契 約 に 関 する 内 規 」<br />

において 定 めるとともに、 契 約 書 においても 措 置 条 項 を 定 めています。 再 委 託 を 伴 う 契 約 の<br />

締 結 にあたっては、 履 行 体 制 表 等 の 提 出 を 求 め 再 委 託 の 必 要 性 等 について 審 査 を 行 ったうえ<br />

で 契 約 を 締 結 することにより 再 委 託 を 承 認 しています。 一 方 、 契 約 期 間 中 においては、 委 託<br />

先 からの 再 委 託 申 請 に 基 づき 審 査 を 行 い 再 委 託 を 承 認 しています。<br />

なお、<strong>22</strong> 年 度 における 競 争 性 のない 随 意 契 約 56 件 のうち、 契 約 の 相 手 方 が 第 三 者 に 再 委<br />

託 したケースはありませんでした。<br />

2 一 者 応 札<br />

一 般 競 争 入 札 に 占 める 一 者 応 札 の 割 合 は、21 年 度 の 27.4%( 85 件 )から <strong>22</strong> 年 度 には 21.2%<br />

(69 件 )へと 減 尐 しました。<br />

一 者 応 札 となった 案 件 につき 入 札 説 明 書 を 入 手 したものの 応 札 しなかった 者 に 理 由 をヒア<br />

リングしたところ、 仕 様 書 は 排 他 的 ではなかったものの 納 期 や 対 応 人 員 の 手 配 が 間 に 合 わな<br />

い、 仕 様 書 で 求 める 資 格 や 技 術 要 件 を 満 たすことができない、 過 去 に 応 札 したが 落 札 額 と 自<br />

社 の 応 札 額 との 差 が 大 きい 等 の 理 由 があげられました。<br />

また、 一 般 競 争 入 札 のうち 一 者 応 札 の 契 約 相 手 が 第 三 者 に 再 委 託 している 場 合 は 7 件 ( 一<br />

者 応 札 の 10.1%)でした。これはソフトウエアの 賃 貸 借 契 約 や 通 信 サービスにおける 保 守 業<br />

務 (2 件 )、シンポジウム 会 場 契 約 における 同 時 通 訳 ブース 等 機 材 借 上 (2 件 )、 海 外 見 本 市 設<br />

計 監 理 契 約 における 現 地 での 監 理 業 務 、 商 談 会 アポイント 取 得 契 約 におけるデータベース 作<br />

成 業 務 、システム 開 発 のプロジェクトマネジメント 契 約 における 専 門 分 野 支 援 業 務 です。い<br />

ずれの 件 についても 再 委 託 承 認 に 係 る 事 務 手 続 きは 適 正 に 行 われており、 契 約 相 手 先 への 機<br />

構 からの 再 就 職 者 はいません。また、 再 委 託 を 行 っている 一 者 応 札 7 件 のうち、 再 委 託 割 合<br />

が 50%を 超 えている 案 件 はありません。<br />

応 札 者 の 範 囲 を 拡 大 するため、これまで 調 達 内 容 の 事 前 説 明 の 機 会 として 入 札 説 明 会 の 開<br />

催 、 公 告 期 間 について 国 の 規 準 の 10 日 間 を 上 回 る 2 週 間 の 確 保 、 競 争 参 加 資 格 の 申 請 書 類 の<br />

削 減 、 競 争 参 加 資 格 有 効 期 間 の 延 長 、 全 省 庁 統 一 競 争 参 加 資 格 による 入 札 参 加 、 調 達 見 通 し<br />

のウェブサイトでの 公 表 、 発 注 業 務 に 則 した 契 約 書 や 仕 様 書 の 見 直 し、 調 達 情 報 の 更 新 を 自<br />

動 配 信 するシステム(RSS)の 導 入 、などの 取 組 を 行 ってきました。これらに 加 えて、ウェ<br />

ブサイトの 調 達 情 報 ページを 調 達 の 種 類 別 に 閲 覧 できるようにするなど 見 やすく 改 善 して、<br />

より 広 く 応 札 者 が 参 加 できる 方 策 を 講 じました。<br />

31


一 者 応 札 の 状 況<br />

応 札 ( 応 募 )<br />

者<br />

一 般 競 争 入 札 指 名 競 争 入 札 企 画 競 争 公 募 合 計<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

二 者 以 上 <strong>22</strong>5 256 18 4 92 44 0 0 335 304<br />

一 者 85 69 1 0 42 40 0 1 128 110<br />

0 者 49 15 49 15<br />

合 計 310 325 19 4 134 84 49 16 512 429<br />

一 者 以 下 の<br />

割 合<br />

27.4% 21.2% 5.3% 0% 31.3% 47.6% 100% 100% 34.6% 29.1%<br />

3 高 落 札 率<br />

落 札 率 95% 以 上 の 契 約 は、 一 般 競 争 入 札 325 件 中 21 件 ( 6.5%)で、21 年 度 の 28 件 ( 9.0%)<br />

から 減 尐 しました。 高 落 札 率 となったのは、システム 保 守 や 展 示 会 施 工 業 務 等 で 入 札 の 結 果<br />

予 定 価 格 を 超 過 しており 再 入 札 の 結 果 落 札 者 を 決 定 したものや、 資 料 購 入 や 印 刷 等 継 続 案 件<br />

において 過 年 度 实 績 を 参 考 に 予 定 価 格 を 作 成 したもの、 官 民 競 争 入 札 のため 過 去 3 年 間 に 当<br />

該 業 務 に 要 した 経 費 を 公 表 したもの 等 があげられます。 一 般 競 争 入 札 、 指 名 競 争 入 札 の 平 均<br />

落 札 率 は 62.7%となっており、 引 き 続 き 高 落 札 率 となる 案 件 が 発 生 しないよう 予 定 価 格 算 定<br />

方 法 の 改 善 に 努 めます。<br />

随 意 契 約 によらざるを 得 ない 契 約 の 内 訳<br />

1. 当 該 場 所 でなければ 業 務 を 行 うことが 不 可 能 であることから 場 所 が 限 定 され、 供 給 者 が<br />

一 に 特 定 される 賃 貸 借 契 約 ( 当 該 契 約 に 付 随 する 契 約 を 含 む)<br />

例 : 展 示 会 出 展 契 約 (Green Device2010 出 展 契 約 等 )、 地 方 事 務 所 の 借 館 契 約<br />

33 件 2.08 億 円<br />

2. 供 給 元 が 一 の 場 合 における 出 版 元 等 からの 書 籍 、データベースの 購 入<br />

例 :CEIC データベース、Grobal Reference Solution データベース<br />

14 件 0.70 億 円<br />

3. 知 的 財 産 権 を 有 する 装 置 等 の 調 達 及 び 保 守 等 契 約 先 が 限 定 されているもの<br />

例 : 出 版 物 デジタル・アーカイブ・システム 保 守 、 人 事 給 与 システムライセンス 及 び 保 守<br />

2 件 0.15 億 円<br />

4. 契 約 の 相 手 方 が 法 令 等 の 規 定 により 明 確 に 特 定 されるもの<br />

例 : 上 水 道 、 下 水 道 、ガス<br />

3 件 0.06 億 円<br />

5. 専 門 的 な 知 見 、ノウハウを 必 要 とするため、 役 務 の 供 給 元 が 一 に 限 られるもの<br />

例 : 海 外 への 専 門 家 派 遣 等<br />

3 件 1.55 億 円<br />

6. 再 リース 契 約<br />

例 :サーバ 再 リース 及 び 保 守<br />

1 件 0.02 億 円<br />

32


〔6〕 資 産 の 有 効 活 用 等 に 係 る 見 直 し<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 機 構 の 保 有 する 研 修 施 設 等 について、 一 般 利 用 への 開 放 等 により、 効 率 的 な 活 用 を 促 進 し、 自<br />

己 収 入 の 増 加 を 図 る 等 の 観 点 から、 見 直 しを 行 う。<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、 基 本 方 針 および 専 門 調 査 会 の 議 論 等 を 踏 まえ、 保 有 する 合 理 的 理 由 が 認 め<br />

られない 土 地 ・ 建 物 等 の 実 物 資 産 の 売 却 、 国 庫 返 納 等 を 着 実 に 推 進 し、 適 切 な 形 で 財 政 貢 献 を<br />

行 う。このため、 所 要 の 条 件 整 備 を 行 う。<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、 上 記 の 売 却 等 対 象 資 産 以 外 の 実 物 資 産 についても、 引 き 続 き、 資 産 の 利 用<br />

度 等 のほか、 本 来 業 務 に 支 障 のない 範 囲 での 有 効 利 用 可 能 性 の 多 寡 、 効 果 的 な 処 分 、 経 済 合 理<br />

性 といった 観 点 に 沿 って、その 保 有 の 必 要 性 について 不 断 に 見 直 しを 実 施 する。その 際 、 継 続<br />

する 事 務 ・ 事 業 に 当 該 資 産 が 必 要 と 判 断 される 場 合 であっても、 証 券 化 等 による 資 産 圧 縮 につ<br />

いて 検 討 する。<br />

・ 保 有 資 産 の 見 直 しの 状 況 については、 監 事 による 監 査 、 評 価 委 員 会 による 事 後 評 価 において、<br />

それぞれ 適 切 にチェックする。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「 独 立 行 政 法 人 の 業 務 の 実 績 に 関 する 評 価 の 視 点 」における 指 摘 事 項 】<br />

( 実 物 資 産 ) 以 下 の 点 に 留 意 して 評 価 する。<br />

・ 保 有 の 必 要 性 、 資 産 規 模 の 適 切 性 、 有 効 活 用 の 可 能 性 等 の 観 点 からの 法 人 における 見 直 しの 状<br />

況 および 結 果 についての 評 価 が 行 われているか、 見 直 しの 結 果 、 処 分 等 又 は 有 効 活 用 を 行 うも<br />

のとなった 場 合 は、その 法 人 の 取 組 状 況 や 進 捗 状 況 等 についての 評 価 が 行 われているか<br />

・ 政 府 方 針 を 踏 まえて 処 分 等 することとされた 実 物 資 産 についての 処 分 等 の 取 組 状 況 が 明 らかに<br />

されているか。その 上 で 取 組 状 況 や 進 捗 状 況 等 についての 評 価 が 行 われているか<br />

・ 活 用 状 況 等 が 不 十 分 な 場 合 は、 原 因 が 明 らかにされているか。その 妥 当 性 についての 評 価 が 行<br />

われているか。<br />

・ 実 物 資 産 の 管 理 の 効 率 化 および 自 己 収 入 の 向 上 に 係 る 法 人 の 取 組 についての 評 価 が 行 われてい<br />

るか。<br />

( 金 融 資 産 ) 以 下 の 点 に 留 意 して 評 価 する。<br />

・ 保 有 の 必 要 性 、 事 務 ・ 事 業 の 目 的 および 内 容 に 照 らした 資 産 規 模 の 適 切 性 についての 評 価 が 行<br />

われているか<br />

・ 資 産 の 売 却 や 国 庫 納 付 等 を 行 うものとなった 場 合 は、その 法 人 の 取 組 状 況 や 進 捗 状 況 等 につい<br />

ての 評 価 が 行 われているか。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「21 年 度 業 務 実 績 評 価 の 具 体 的 取 組 について」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 保 有 する 資 産 全 般 の 見 直 し 状 況 について、「 独 立 行 政 法 人 の 抜 本 的 な 見 直 しについて」( 平 成 21<br />

年 12 月 25 日 閣 議 決 定 )、「 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化 計 画 」( 平 成 19 年 12 月 24 日 閣 議 決 定 ) 等<br />

を 踏 まえ 評 価 。その 際 、 積 立 金 の 規 模 にも 注 目 する。また、 財 源 調 達 の 際 の 実 質 的 なコストを<br />

勘 案 し、それに 見 合 う 便 益 が 得 られるかどうかを 慎 重 に 検 証 した 上 で、 保 有 資 産 の 要 否 および<br />

種 類 を 決 定 しているか 考 慮 する。(※ 評 価 の 際 に 留 意 すべき 詳 細 な 取 組 の 項 目 記 載 あり。)<br />

【 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 (<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )】<br />

・ 国 の 資 産 を 有 効 かつ 効 率 的 に 活 用 する 観 点 から、 独 立 行 政 法 人 の 利 益 剰 余 金 や 保 有 する 施 設 等<br />

について、そもそも 当 該 独 立 行 政 法 人 が 保 有 する 必 要 性 があるか、 必 要 な 場 合 でも 最 小 限 のも<br />

のとなっているかについて 厳 しく 検 証 し、 不 要 と 認 められるものについては 速 やかに 国 庫 納 付<br />

を 行 う。<br />

・ 不 要 な 施 設 等 の 納 付 方 法 については、 原 則 として 現 物 により 速 やかに 納 付 することとし、 国 は、<br />

納 付 を 受 けたものを 含 めた 国 有 財 産 全 体 の 有 効 活 用 を 図 る。<br />

・ 不 要 資 産 の 国 庫 納 付 ( 敷 金 ・ 保 証 金 等 )<br />

・ 事 務 所 等 の 見 直 し( 低 い 入 居 率 等 効 率 的 利 用 が 図 られていない 職 員 住 宅 を 見 直 し、 集 約 化 を 図<br />

る。また、 職 員 宿 舎 の 職 員 の 自 己 負 担 率 については、 国 家 公 務 員 の 負 担 率 に 応 じ、 引 き 上 げを<br />

検 討 する。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による 経 済 産 業 省 評 価 委 員 会 の 21 年 度 評 価 に 対 する 2 次 評 価 ( 意 見 ) 結 果 】<br />

33


・ 勧 告 の 方 向 性 や 見 直 しの 基 本 方 針 の 指 摘 に 沿 った 法 人 の 取 組 が 適 時 適 切 に 実 施 されているかと<br />

の 観 点 で 評 価 を 行 うとともに、 具 体 的 な 指 摘 がなかった 資 産 等 を 使 用 する 法 人 を 含 め、 全 ての<br />

法 人 について、 利 用 実 態 等 が 的 確 に 把 握 され、その 必 要 性 や 規 模 の 適 切 性 等 についての 法 人 に<br />

よる 検 証 が 適 切 に 実 施 されているかとの 観 点 から 引 き 続 き 評 価 を 行 うことが 必 要 。なお、 利 用<br />

率 が 低 調 であるなど 保 有 の 必 要 性 や 現 在 地 に 立 地 する 必 要 性 等 を 検 証 すべき 状 況 にある 資 産<br />

等 については、 法 人 が 上 記 の 視 点 等 に 沿 った 適 切 な 検 証 ・ 取 組 を 行 っているかにとどまらず、<br />

法 人 が 出 した 必 要 性 の 判 断 の 妥 当 性 や、 当 該 資 産 等 の 廃 止 、 国 庫 納 付 、 共 用 化 等 といった 個 別<br />

具 体 の 方 向 性 を 明 らかにしていくことが 必 要 である。<br />

1. 実 物 資 産<br />

(1) 職 員 用 住 宅 の 集 約 化 への 取 組<br />

「 独 立 行 政 法 人 整 理 合 理 化 計 画 」( 平 成 19 年 12 月 24 日 閣 議 決 定 )において、ジェトロが 保<br />

有 する 職 員 宿 舎 について、 平 成 <strong>22</strong> 年 度 までに 集 約 化 を 行 う 旨 が 盛 り 込 まれたことを 受 け、 職<br />

員 用 住 宅 の 集 約 化 に 向 けた 取 組 を 实 施 してきました。<strong>22</strong> 年 度 に 集 約 化 を 完 了 させ、 閉 鎖 済 み 職<br />

員 住 宅 の 現 物 国 庫 納 付 に 向 け 関 係 官 庁 と 協 議 ・ 調 整 を 行 っているところです。<br />

なお、 江 戸 川 台 、 千 里 山 、 西 ノ 宮 の 職 員 住 宅 については、 東 日 本 大 震 災 の 被 災 者 の 方 のため<br />

の 宿 泊 施 設 として 提 供 するよう 措 置 を 行 い、うち 江 戸 川 台 住 宅 は 流 山 市 からの 要 請 に 応 じ、 震<br />

災 被 災 者 用 住 居 として 同 市 への 貸 与 を 行 っています。<br />

(2)ジェトロが 保 有 する 実 物 資 産 (ジェトロ 会 館 )<br />

ジェトロ 会 館 については 職 員 の 研 修 ( 評 価 制 度 説 明 会 )や 業 務 に 資 する 勉 強 会 ・ 研 究 会 など<br />

に 利 用 しました。ジェトロ 会 館 は 事 業 仕 分 けでの 指 摘 を 踏 まえ、 平 成 23 年 1 月 末 をもって 閉<br />

館 し、 現 物 国 庫 納 付 に 向 け 関 係 官 庁 と 協 議 ・ 調 整 を 行 っているところです。<br />

(3) 本 部 5 階 会 議 室 の 現 行 貸 出 しの 実 施 状 況<br />

本 部 5 階 会 議 审 は、ジェトロ 用 務 に 支 障 のない 範 囲 で 外 部 への 有 料 貸 出 しを 行 っています。<strong>22</strong><br />

年 度 は、 内 部 利 用 の 増 加 に 伴 い、 外 部 への 貸 出 し 实 績 は13 件 となりました。<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

件 数 18 件 13 件<br />

金 額 1,1<strong>22</strong>,291 円 900,637 円<br />

2. 金 融 資 産<br />

会 計 検 査 院 による 实 地 検 査 の 結 果 、ジェトロが 資 産 として 保 有 する205 億 円 の 資 金 を 保 証 金 と<br />

して 民 間 業 者 に 預 託 し、その 運 用 益 により 实 施 している 事 業 等 につき、 事 業 等 の 实 施 方 法 を 見 直<br />

すとともに、 保 有 する 資 産 を 適 正 な 規 模 となるよう 検 討 し、また、これにより 不 要 となる 資 産 に<br />

ついては 国 庫 返 納 も 含 め 検 討 するよう 意 見 の 表 示 がありました。<br />

また、21 年 11 月 に 实 施 された 行 政 刷 新 会 議 による 事 業 仕 分 けにおいても、205 億 円 の 保 証 金 に<br />

ついては、その 不 要 額 全 額 を 国 庫 に 返 納 すること、また、 保 有 する128 億 円 相 当 の 国 債 について<br />

も 売 却 し、 国 庫 に 返 納 することとの 意 見 が 表 示 されました。<br />

表 示 された 意 見 を 踏 まえ、251 億 円 を23 年 3 月 に 国 庫 納 付 しました。 残 りのものは 順 次 調 整 次<br />

第 、 国 庫 に 納 付 する 予 定 です。また、 表 示 された 意 見 に 含 まれていないものとして、 事 業 終 了 に<br />

伴 い 返 還 されたFAZ 支 援 センター 等 の3 億 円 についても23 年 3 月 に 国 庫 に 納 付 しました。<br />

34


〔7〕 情 報 化<br />

1. 利 用 状 況 の 把 握 ・ 分 析 および 利 用 者 の 利 便 性 向 上 等 への 取 組<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 利 用 者 の 利 便 性 向 上 のため、ウェブサイトの 画 面 構 成 の 向 上 等 を 進 める。<br />

・ 各 種 データベースについては、 利 用 者 の 利 用 状 況 の 把 握 ・ 分 析 や 利 用 者 の 意 見 を 踏 まえ、その<br />

内 容 を 更 に 充 実 させる。<br />

(1)ウェブサイトの 利 便 性 向 上 への 取 組<br />

21 年 度 に 实 施 したモニター 調 査 の 結 果 や、<strong>22</strong> 年 度 に 業 務 委 託 を 行 った 外 部 コンサルの 意 見<br />

等 を 踏 まえ、サイト 全 体 の 利 便 性 のボトムアップを 図 りました。 具 体 的 には、ASP サービス(イ<br />

ンターネットを 通 じて 顧 実 にビジネス 用 アプリケーションをレンタルするサービス)によるサ<br />

イト 内 検 索 の 導 入 で、 検 索 結 果 のカテゴリー 別 表 示 、 検 索 値 入 力 時 に 候 補 ワードの 表 示 などが<br />

可 能 になり、 以 前 より 必 要 な 情 報 を 見 つけやすくなりました。また、ページの 見 やすさの 向 上<br />

やナビゲーションの 見 直 しなど、 細 かい 改 善 を 行 うとともに、 日 本 語 トップページの 改 訂 準 備<br />

も 行 いました(23 年 4 月 1 日 公 開 )。<br />

23 年 2 月 にサイトの 来 訪 者 に 対 して 实 施 した「サイトの 使 いやすさの 調 査 」( 有 効 回 答 数 <strong>22</strong>1)<br />

では、4 段 階 評 価 中 上 位 2 段 階 が 93.6%を 占 め、また 3 月 に 实 施 した「 外 部 モニター 調 査 」( 有<br />

効 回 答 数 1,024)では 同 62.1%となりました。<br />

サイトのコンテンツでは、「 緊 急 特 集 : 中 東 の 政 治 情 勢 と 各 国 の 見 方 」(23 年 1 月 )、「 東 日 本<br />

大 震 災 の 国 際 ビジネスへの 影 響 」(23 年 3 月 )など、 緊 急 時 における 機 動 的 な 情 報 発 信 を 行 い<br />

ました。また、サイト 上 で 運 営 する 政 府 調 達 データベースでは、 日 本 ・EU( 欧 州 連 合 )の 経<br />

済 統 合 協 定 ( 日 ・EU EIA)の 早 期 实 現 に 向 けて EU 側 の 意 向 を 踏 まえ、 中 央 省 庁 、 独 立 行 政<br />

法 人 の 調 達 情 報 に 加 え、 都 道 府 県 および、 政 令 都 市 の 調 達 情 報 も 検 索 できるような 仕 組 みを 構<br />

築 しました。<br />

2. 作 業 の 効 率 化 に 向 けた 取 組<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 内 部 の 管 理 業 務 等 については、 作 業 の 効 率 化 や 業 務 における 部 署 間 の 連 携 が 円 滑 に 行 われるよ<br />

う 体 系 的 整 理 を 行 い、 改 善 を 図 る。<br />

・ 業 務 ・システムの 最 適 化 を 計 画 策 定 、 実 行 、 評 価 、 改 善 の PDCA サイクルに 基 づき、 継 続 的 に<br />

実 施 する。<br />

(1) 作 業 の 効 率 化 に 向 けたシステム 等 の 改 善 ・ 開 発<br />

1 顧 客 管 理 のためのシステム 刷 新<br />

顧 実 の 多 様 なニーズを 拾 い 上 げ、 一 貫 したサービス 提 供 を 効 率 的 に 行 うべく、20 年 度 よ<br />

り 統 一 的 な 顧 実 管 理 システム 構 築 のための 準 備 を 行 ってきました。<strong>22</strong> 年 度 は、 前 年 度 まで<br />

に 实 施 した 外 部 コンサルタントによるシステム 刷 新 のための 調 査 結 果 や 各 部 署 に 対 して 实<br />

施 したユーザーアンケートの 結 果 等 を 踏 まえ、システム 開 発 を 行 いました。その 上 で、 既 存<br />

の 顧 実 管 理 システム、メール 配 信 システム、 各 部 署 の 顧 実 情 報 を 集 め、 新 たな 顧 実 システム<br />

に 投 入 し、 効 果 的 な 運 用 を 図 るための 準 備 を 行 いました。23 年 度 から 始 まる 第 三 期 中 期 計<br />

画 より、 順 次 運 用 を 開 始 していく 予 定 です。<br />

35


2 予 算 管 理 ・ 会 計 システムの 開 発 に 向 けた 取 組<br />

予 算 管 理 機 能 の 強 化 と 経 理 処 理 の 業 務 効 率 化 を 目 指 した 予 算 管 理 ・ 会 計 システムの 開 発 に<br />

向 け、21 年 度 に 引 き 続 き 調 達 手 続 きを 行 いました。 具 体 的 には、 前 年 度 にまとめた 新 たな<br />

システムに 対 する 要 望 や 改 善 提 案 等 を 踏 まえ、 外 部 からの 意 見 も 取 り 入 れつつ 調 達 仕 様 書 を<br />

策 定 しました。 入 札 を 総 合 評 価 方 式 にて 行 い、 落 札 企 業 を 決 定 、 契 約 を 締 結 しました。また、<br />

遅 滞 なく 効 率 的 にシステム 開 発 が 行 われるよう 工 程 管 理 を 支 援 する 業 務 の 外 部 委 託 につい<br />

ても 別 途 契 約 締 結 を 行 いました。<br />

その 後 、 総 務 部 経 理 課 が 中 心 となり、システムの 開 発 対 象 範 囲 の 確 定 作 業 などを 進 め、24<br />

年 度 からの 新 システム 稼 動 に 向 けた 工 程 を 確 認 しました。<br />

3 人 事 給 与 システム<br />

<strong>22</strong> 年 度 は、 所 得 税 法 改 正 等 法 制 度 改 正 に 向 けた 対 応 、また 第 三 期 中 期 計 画 の 組 織 体 制 に<br />

対 応 するシステムの 調 整 を 行 いました。また、 海 外 駐 在 員 の 一 時 帰 国 申 請 や 国 内 外 に 共 通 す<br />

る 婚 姻 届 や 扶 養 家 族 認 定 書 などの、 各 種 届 出 ・ 申 請 のオンライン 化 を 進 めるとともに、 本 部 、<br />

アジア 経 済 研 究 所 の 人 事 ・ 給 与 業 務 の 集 約 化 の 一 環 として、 給 与 計 算 の 統 合 を 行 いました。<br />

3. 業 務 ・システムの 最 適 化 に 向 けた 取 組<br />

「 独 立 行 政 法 人 等 の 業 務 ・システム 最 適 化 实 現 方 策 」( 平 成 17 年 6 月 29 日 に 府 省 情 報 化 統<br />

括 責 任 者 連 絡 会 議 決 定 )を 受 け、「ジェトロ 共 通 システム 基 盤 の 最 適 化 計 画 」を 18 年 度 に 策 定<br />

し、 本 計 画 を 反 映 させた 第 二 期 中 期 目 標 ・ 計 画 に 沿 い、 最 適 化 計 画 の 实 現 に 向 けて 以 下 のとお<br />

り 取 組 みました。<br />

1 情 報 化 戦 略 としてのシステム 基 盤 の 再 構 築<br />

<strong>22</strong> 年 度 は LAN(ネットワーク 機 器 )の 更 改 を 行 うとともに、 海 外 メールシステムの 基 盤 整<br />

備 を 行 いました。また、 国 内 ・ 海 外 事 務 所 との WAN 回 線 サービスを 本 部 インターネット 接<br />

続 サービスと 併 せて 更 改 することで、 以 前 より 25%の 経 費 節 減 となりました。さらに 次 期 ジ<br />

ェトロ 共 通 システム 基 盤 の 調 達 支 援 および 工 程 管 理 業 務 の 仕 様 について 検 討 を 開 始 しました。<br />

2 情 報 セキュリティの 向 上 に 向 けた 取 組<br />

情 報 セキュリティの 向 上 に 向 け、 海 外 事 務 所 へのインターネット VPN 導 入 、PC 管 理 サー<br />

ビス(ウィルス 対 策 ソフトウェアのインストール 状 況 等 の 情 報 収 集 ・ 管 理 )の 導 入 を 徹 底 しまし<br />

た。また、e-ラーニング 形 式 で 情 報 セキュリティ 講 座 を 国 内 外 にて 实 施 し、 国 内 外 職 員 1,638<br />

名 が 受 講 しました( 受 講 率 76.5%)。さらに、 政 府 機 関 の「 情 報 セキュリティ 対 策 のための 統<br />

一 基 準 」( 第 4 版 )に 合 わせて 情 報 セキュリティ 規 程 を 改 正 しました。<br />

3 管 理 ・ 運 用 体 制 の 整 備 等<br />

前 年 度 に 引 き 続 き、CIO 補 佐 業 務 と CISO アドバイザー 業 務 を 活 用 し、 個 別 の 業 務 ・シス<br />

テムの 更 改 に 必 要 な 調 達 仕 様 を 確 認 しました。また、 現 行 のコンピュータ・システム 運 用 管<br />

理 業 務 を 更 改 するとともに、 各 情 報 システム 台 帳 の 更 新 、 現 行 のコンピュータ・システム 運<br />

用 規 程 および 内 規 の 改 訂 準 備 を 進 めました。さらに、 現 行 の 最 適 化 計 画 の 实 施 状 況 を 評 価 し<br />

た 上 で 次 期 最 適 化 計 画 策 定 のための 準 備 を 行 いました。<br />

36


〔8〕 内 部 統 制<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、 民 間 企 業 における 内 部 統 制 制 度 の 導 入 を 踏 まえ、 独 立 行 政 法 人 における 役<br />

職 員 の 職 務 執 行 の 在 り 方 をはじめとする 内 部 統 制 について 向 上 を 図 るものとし、 講 じた 措 置 に<br />

ついて 積 極 的 に 公 表 する。<br />

・ 独 立 行 政 法 人 における 監 事 の 在 り 方 を 含 めた 内 部 統 制 の 在 り 方 について、 第 三 者 の 専 門 的 知 見<br />

も 活 用 し、 検 討 を 行 う。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による 経 済 産 業 省 評 価 委 員 会 の 19 年 度 評 価 に 対 する 2 次 意 見 】<br />

・コンプライアンス 体 制 の 整 備 状 況 ( 倫 理 行 動 規 程 の 策 定 、 第 三 者 を 入 れた 倫 理 委 員 会 等 の 設 置 、<br />

コンプライアンス 実 践 のための 具 体 的 手 引 書 の 策 定 ・ 活 用 、 職 員 に 対 する 研 修 の 実 施 、 監 事 に<br />

よる 内 部 体 制 に 関 する 評 価 の 実 施 等 )についての 評 価 を 行 うべき。<br />

・ 契 約 事 務 の 適 正 な 実 施 を 確 保 するため、 物 品 の 購 入 に 係 る 検 収 等 の 事 務 の 実 施 について 厳 格 な<br />

評 価 を 行 う。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「 独 立 行 政 法 人 の 業 務 の 実 績 に 関 する 評 価 の 視 点 」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 内 部 統 制 ( 業 務 の 有 効 性 ・ 効 率 性 、 法 令 等 の 遵 守 、 資 産 の 保 全 、 財 務 報 告 等 の 信 頼 性 )に 係 る<br />

取 組 についての 評 価 が 行 われているか。<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「21 年 度 業 務 実 績 評 価 の 具 体 的 取 組 について」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 法 人 の 長 が 自 らリーダーシップを 発 揮 できる 環 境 を 整 備 するための 取 組 を 行 うことは 重 要 で<br />

あり、 評 価 に 際 しては、このような 環 境 が 整 備 され、 実 質 的 に 機 能 しているかどうかにも 留 意<br />

する 必 要 がある( 部 署 を 超 えた 総 合 調 整 機 能 、 資 源 の 戦 略 的 配 分 とその 効 果 、 職 員 との 円 滑 な<br />

意 思 疎 通 ・ 情 報 共 有 など)。<br />

・ 法 人 の 長 が 全 ての 役 職 員 に 対 し、 様 々な 機 会 を 通 じてミッションを 啓 発 することは 重 要 である<br />

が、より 深 く 役 職 員 に 浸 透 させる 取 組 ( 法 人 の 長 が 職 員 との 意 見 交 換 の 場 を 設 け 相 互 の 意 思 の<br />

疎 通 を 図 る 取 組 、 法 人 が 抱 えるリスク 等 の 洗 い 出 しを 全 職 員 が 参 加 して 行 う 取 組 など)が 更 に<br />

重 要 であり、 評 価 に 際 しては、 法 人 の 長 のマネジメントの 一 つとしてミッションの 役 職 員 への<br />

周 知 徹 底 についての 取 組 に 留 意 する 必 要 がある。<br />

・ 組 織 全 体 で 取 組 むべき 重 要 な 課 題 (リスク)の 把 握 ・ 対 応 等 とは、リスクの 識 別 、リスクの 評<br />

価 、 対 応 すべきリスクの 選 定 、リスク 対 応 計 画 の 策 定 のことであり、 法 人 の 長 は、 法 人 の 規 模<br />

や 業 種 等 の 特 性 を 考 慮 した 上 で、リスクの 把 握 ・ 対 応 等 に 取 組 んでいくことが 重 要 であり、 評<br />

価 に 際 しては、 法 人 の 長 が 法 人 の 規 模 や 業 種 等 の 特 性 に 応 じた 取 組 を 行 っているかどうかに 留<br />

意 する 必 要 がある。<br />

・ 法 人 の 長 が 監 事 監 査 および 内 部 監 査 等 のモニタリング 結 果 や 役 員 会 等 の 会 議 の 場 などを 通 じ<br />

て、 内 部 統 制 の 現 状 を 的 確 に 把 握 し、 内 部 統 制 の 充 実 ・ 強 化 を 図 るべき 事 項 がないかを 検 証 の<br />

上 、 必 要 な 措 置 を 講 じていくことが 重 要 である。<br />

・ 監 事 は、 法 人 の 長 が 内 部 統 制 を 適 切 に 整 備 ・ 運 用 しているかどうかをモニタリングすべく、 上<br />

記 の 各 取 組 を 適 切 に 実 施 しているかどうかに 留 意 した 監 査 を 行 うことが 重 要 である。<br />

・ 監 事 監 査 で 把 握 した 改 善 点 等 の 法 人 の 長 等 への 報 告 のみならず、その 対 応 状 況 まで 評 価 が 行 わ<br />

れる 事 を 期 待 。<br />

【 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 (<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )】<br />

・ 組 織 のコンプライアンスの 確 保 を 推 進 するため、 内 部 監 査 業 務 を 的 確 に 実 施 する 体 制 を 整 備 す<br />

る。<br />

1. 内 部 統 制 の 充 実 ・ 強 化 に 向 けた 主 な 取 組<br />

組 織 の 内 部 統 制 をより 一 層 充 实 ・ 強 化 させるべく、21 年 度 には、1 統 制 環 境 、2リスクの<br />

評 価 と 対 応 、3 統 制 活 動 、4 情 報 と 伝 達 、5モニタリング、6IT への 対 応 、という 内 部 統 制<br />

の 6 つの 基 本 的 要 素 を 踏 まえて、ジェトロの 内 部 統 制 の 体 系 的 な 整 理 を 行 うとともに、 各 要 素<br />

における 具 体 的 な 取 組 を 強 化 しました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 には、 理 事 長 のリーダーシップの 下 、この 体 系 的 な 整 理 に 基 づき、アウトカム 向 上<br />

委 員 会 やその 他 日 常 的 なモニタリング、 研 修 等 を 通 じて、「 内 部 統 制 の 目 的 の 明 確 化 と 全 員 参<br />

37


加 型 での 取 組 」や「 職 員 ひとりひとりの 内 部 統 制 センスのボトムアップ」に 重 点 的 に 取 組 んで<br />

います。<br />

(1) 法 人 の 長 がリーダーシップを 発 揮 できる 環 境 整 備<br />

1 理 事 長 は、 役 員 会 ( 原 則 毎 週 開 催 )、 総 務 部 ・ 企 画 部 との 連 絡 会 ( 原 則 毎 週 開 催 )、 総 務<br />

課 ・ 人 事 課 との 人 事 コンプライアンス 委 員 会 の 開 催 を 通 じ、 自 らのマネジメントの 方 向<br />

性 を 示 すとともに、 組 織 の 業 務 運 営 状 況 を 常 に 把 握 しています。<strong>22</strong> 年 度 には、 各 部 門<br />

の 事 業 予 定 とその 進 捗 状 況 について 情 報 共 有 、 意 見 交 換 を 行 うことで、より 効 率 ・ 効 果<br />

的 な 事 業 運 営 につなげることを 目 的 として、 役 員 会 において「 各 部 事 業 状 況 進 捗 報 告 」<br />

を 实 施 しました。<br />

2 内 部 統 制 活 動 の 一 環 として、 年 度 中 、 複 数 回 にわたり 理 事 長 を 委 員 長 とするアウトカム<br />

向 上 委 員 会 を 開 催 し、 組 織 横 断 的 に、 事 業 成 果 の 把 握 、 必 要 に 応 じた 事 務 ・ 事 業 の 軌 道<br />

修 正 、 業 務 改 善 ニーズの 把 握 と 業 務 改 善 等 を 实 施 しています。<br />

<strong>22</strong> 年 度 には、 本 委 員 会 の PDCA 機 能 をより 一 層 強 化 するため、 前 回 の 委 員 会 で 指 摘 の<br />

あった 事 項 については、その 後 の 対 応 の 進 捗 状 況 、 改 善 後 の 成 果 について 確 实 にフォロ<br />

ーを 行 うこととしました。また、 各 事 業 のさらなる 質 の 向 上 を 目 指 すべく、4 段 階 で 实<br />

施 している 役 立 ち 度 調 査 の 最 上 位 の 比 率 をより 高 めるために 考 え 得 る 取 組 を 委 員 会 にお<br />

いて 検 討 ・ 共 有 し、 以 降 の 事 業 に 反 映 させることとしました。<br />

3 <strong>22</strong> 年 度 末 の 第 二 期 中 期 目 標 期 間 の 終 了 を 控 え、 理 事 長 をトップとして、 全 役 員 、 部 長<br />

等 を 構 成 員 として、 次 期 中 期 計 画 に 向 けた 議 論 を 行 いました。 国 内 外 に 多 数 の 拠 点 を 有<br />

しているという 組 織 の 特 性 に 鑑 み、 分 かり 易 い 形 で 組 織 の 方 向 性 を 明 らかにして、それ<br />

をしっかりと 共 有 することが 重 要 であるという 理 事 長 の 考 えのもと、 基 本 方 針 を 簡 潔 に<br />

まとめた 資 料 を 作 成 し、これをもとにして 各 地 域 において 議 論 を 進 めることとしました。<br />

(2) 法 人 のミッションの 役 職 員 への 周 知 徹 底<br />

1 理 事 長 は、 組 織 のトップとして、 法 人 のミッションを 全 役 職 員 と 共 有 するため、 定 期 的<br />

な 会 議 や 会 合 を 通 じ、ジェトロを 取 り 巻 く 国 内 外 の 情 勢 、 経 営 理 念 、コンプライアンス<br />

徹 底 を 含 む 行 動 規 範 等 、ジェトロの 目 指 すビジョンを 役 職 員 に 対 して 伝 えています。<strong>22</strong><br />

年 度 には、よりタイムリーに 理 事 長 の 経 営 に 対 する 理 念 や 方 針 を 職 員 に 周 知 すべく、5<br />

月 以 降 、イントラネットを 活 用 し、「 理 事 長 メッセージ」という 形 で 役 職 員 への 共 有 を<br />

図 りました。<br />

2 理 事 長 と 直 接 的 に 意 見 交 換 を 行 う 機 会 の 限 られる 中 堅 、 若 手 職 員 との 間 で 直 接 相 互 の 意<br />

思 の 疎 通 を 図 り、 法 人 のミッションを 共 有 するとともに、 現 場 が 抱 える 課 題 やリスク 把<br />

握 のため、 各 部 総 括 課 長 代 理 との 意 見 交 換 会 、 社 内 報 編 集 委 員 ( 若 手 職 員 を 中 心 に 構 成 )<br />

との 意 見 交 換 会 を 实 施 し、 後 者 については 社 内 報 でその 内 容 を 掲 載 し、 役 職 員 への 周 知<br />

を 図 りました。<br />

3 また、 第 三 期 中 期 目 標 期 間 に 向 けて、 改 めて 法 人 のミッション 等 を 若 手 職 員 等 と 共 有 す<br />

るため、 理 事 長 との 意 見 交 換 会 を 23 年 3 月 中 に 計 4 回 開 催 しました。 参 加 した 職 員 か<br />

ら 人 材 開 発 策 等 に 関 する 提 案 があったことを 受 けて、 今 後 具 体 的 に 検 討 していくことと<br />

なったほか、「 理 事 長 の 考 えが 良 く 分 かり、 日 々の 業 務 の 目 的 を 再 認 識 できた」、「 理 事<br />

38


長 に 直 接 意 見 を 言 える 機 会 があるのは 非 常 に 有 意 義 」といった 感 想 が 寄 せられました。<br />

4 23 年 3 月 11 日 の 東 日 本 大 震 災 の 発 生 をを 受 け、11 日 夕 刻 には「 緊 急 災 害 対 策 本 部 」を<br />

招 集 しました(15 日 に「 地 震 災 害 対 策 本 部 」( 本 部 長 : 林 理 事 長 )に 改 称 )。 職 員 への<br />

情 報 提 供 や 被 災 地 の 状 況 確 認 を 行 うなど、 国 内 連 絡 体 制 を 確 立 しました。また、 震 災 に<br />

より 大 きな 被 害 を 受 けた 地 元 企 業 、 業 界 、 自 治 体 等 に 対 して 総 力 をあげた 支 援 を 行 うべ<br />

く、 理 事 長 の 指 示 のもと、3 月 31 日 に「 震 災 復 興 支 援 臨 時 対 策 本 部 」( 本 部 長 : 理 事 長 、<br />

事 務 局 : 総 務 部 )を 設 置 し、 国 内 企 業 の 対 応 状 況 の 情 報 収 集 や 日 本 の 輸 出 検 査 体 制 等 の<br />

情 報 収 集 ・フィードバックを 行 う 輸 出 支 援 チーム、 被 災 地 の 企 業 ニーズを 聴 取 し 復 興 支<br />

援 を 行 う 被 災 地 等 企 業 復 興 支 援 チーム、 国 内 外 事 務 所 が 収 集 した 情 報 等 をジェトロの 媒<br />

体 を 通 じて 発 信 する 海 外 調 査 チームの 3 チーム 体 制 を 構 築 しました。<br />

(3) 組 織 全 体 で 取 組 むべき 重 要 な 課 題 (リスク)の 把 握 ・ 対 応 等<br />

~リスクの 識 別 、 評 価 、 対 応 すべきリスクの 選 定 、リスク 対 応 計 画 の 策 定 ~<br />

1 アウトカム 向 上 委 員 会 を 通 じ、PDCA サイクルに 基 づいて 各 部 門 の 事 業 ・ 業 務 の 運 営 状<br />

況 について 把 握 しています。 具 体 的 には、 中 期 目 標 ・ 中 期 計 画 に 定 める 定 量 的 および 定<br />

性 的 なアウトカム 目 標 ( 成 果 目 標 )の 具 体 的 な 進 捗 状 況 の 把 握 、ジェトロサービス 利 用<br />

者 の 不 満 ・ 要 望 の 組 織 的 な 共 有 と 対 応 、 取 組 むべくリスクや 課 題 等 の 把 握 、 共 有 、 対 応<br />

をしています。<br />

2 リスクマネジメントの 観 点 では、 監 事 からの 指 摘 を 踏 まえ、21 年 度 には 組 織 全 体 で 共<br />

有 するリスクを 洗 い 出 し、<strong>22</strong> 年 にはさらに 部 署 毎 に 固 有 のリスク 評 価 を 行 うため、7 月<br />

から 8 月 にかけて 本 部 の 各 部 毎 にコンプライアンス・ヒアリングを 实 施 し、リスクの 現<br />

状 把 握 ・ 分 析 を 行 うとともに、 今 後 発 生 する 可 能 性 のあるリスクを 未 然 に 除 去 するため<br />

の 指 導 を 行 いました。<br />

3 全 職 員 が 法 人 の 抱 えるリスクを 理 解 するための 定 期 的 なモニタリングの 取 組 として、<strong>22</strong><br />

年 9 月 以 降 、コンプライアンス、 個 人 情 報 保 護 、 情 報 セキュリティなど 約 70 項 目 にわ<br />

たる 自 己 点 検 を 本 部 、アジア 経 済 研 究 所 、 国 内 外 事 務 所 の 全 ての 部 門 で 实 施 しました。<br />

また、 自 己 点 検 結 果 の 二 次 チェックとして、 総 務 部 による 国 内 事 務 所 ・ 海 外 調 整 センタ<br />

ーへの 巡 回 点 検 、および 海 外 調 整 センターによる 所 管 海 外 事 務 所 への 巡 回 点 検 を 实 施 し<br />

ました。<br />

4 また、<strong>22</strong> 年 12 月 から 23 年 2 月 にかけて、 研 究 所 各 課 审 ・グループ 卖 位 でコンプライ<br />

アンス 自 己 点 検 を 实 施 しました。 今 後 、 自 己 点 検 結 果 を 踏 まえて 研 究 所 におけるリスク<br />

についても 本 部 と 同 様 に 分 析 ・ 評 価 を 進 める 予 定 です。<br />

(4) 内 部 統 制 の 現 状 把 握 ・ 課 題 対 応 計 画 の 作 成<br />

~ 内 部 統 制 の 現 状 に 基 づく、 内 部 統 制 の 充 実 ・ 強 化 に 向 けた 措 置 ~<br />

1 雇 用 の 安 定 化 という 社 会 的 要 請 を 受 けた 厚 労 省 の「 専 門 26 業 務 派 遣 適 正 化 プラン」、 同<br />

プランを 踏 まえた <strong>22</strong> 年 度 監 事 監 査 中 間 報 告 および 第 2 回 アウトカム 向 上 委 員 会 におけ<br />

る「 派 遣 業 務 への 対 応 について、 各 部 連 携 のもと 総 合 的 なアプローチを 取 るべき」との<br />

指 摘 を 受 け、その 適 正 化 に 向 けて 業 務 の 見 直 しや 嘱 託 員 採 用 などの 対 応 を 行 っています。<br />

39


2 また、「 顧 実 からの 要 望 への 対 応 」については 同 じく 優 先 的 に 解 決 すべき 課 題 として 認<br />

識 されております。 次 期 中 期 の 柱 の 一 つである 中 小 企 業 の 海 外 展 開 支 援 を 踏 まえ、 中 小<br />

企 業 との 接 点 がこれまで 以 上 に 増 大 することが 想 定 される 中 、 様 々な 顧 実 から 寄 せられ<br />

る 要 望 に 適 切 に 対 応 し、 顧 実 満 足 度 を 高 めるとともに、 組 織 全 体 のサービス 向 上 を 図 る<br />

ことを 目 的 に、<strong>22</strong> 年 3 月 には 要 望 対 応 時 に 留 意 すべきポイントを 解 説 する 職 員 向 け 研<br />

修 を 实 施 し、130 人 が 受 講 しました。<br />

3 「ナショナルスタッフへの 社 内 ルールの 周 知 徹 底 」に 対 応 すべく、 倫 理 規 程 、 個 人 情 報<br />

保 護 規 程 、 情 報 セキュリティ 規 程 、 法 人 文 書 管 理 規 程 など、 計 40 の 主 要 な 規 程 類 と 9<br />

つのマニュアルの 翻 訳 ( 英 語 、スペイン 語 ) 版 を 作 成 し、 外 国 語 版 規 程 類 集 として 海 外<br />

事 務 所 に 配 布 しました。<br />

4 コンプライアンスの 徹 底 について、 調 達 ・ 契 約 業 務 のさらなる 適 正 化 を 図 るべく、3 月<br />

から 6 月 にかけて 部 署 卖 位 でそれぞれの 業 務 内 容 に 応 じた 調 達 ・ 契 約 業 務 に 関 わる 説 明<br />

会 を 開 催 しました。<br />

5 内 部 統 制 の 重 要 性 やコンプライアンスの 徹 底 について 定 期 的 に 認 識 の 強 化 を 図 るため、<br />

国 内 外 への 赴 任 者 研 修 、<strong>22</strong> 年 9 月 ~12 月 に 行 われた 階 層 別 研 修 ( 基 礎 パス、 課 長 代 理<br />

候 補 者 、 課 長 代 理 、 管 理 職 候 補 者 、 管 理 職 ) 等 、 様 々な 機 会 を 活 用 し、 計 28 回 、 延 べ<br />

325 名 の 職 員 に 対 して 内 部 統 制 とコンプライアンスに 関 する 研 修 を 行 いました。<br />

6 個 人 情 報 保 護 のさらなる 徹 底 を 目 指 し、 規 程 に 従 い 43 回 、 延 べ 734 名 の 職 員 に 対 して<br />

研 修 を 行 いました。<strong>22</strong> 年 4 月 、10 月 に 实 施 した 定 例 説 明 会 では、 基 礎 編 と 实 践 編 に 分<br />

けて 研 修 を 实 施 することで、 職 員 の 理 解 度 に 応 じたより 实 践 的 な 教 育 研 修 の 機 会 となる<br />

よう 努 めました。<br />

7 21 年 4 月 に 制 定 した「 情 報 セキュリティ 規 程 」に 基 づき、 情 報 セキュリティ 対 策 の 教<br />

育 の 徹 底 を 図 るため、5 月 以 降 E ラーニングによる 情 報 セキュリティ 研 修 を 实 施 、1,638<br />

人 が 受 講 しました。<br />

8 安 全 対 策 への 取 組 の 一 環 として、<strong>22</strong> 年 4 月 にバンコクで 発 生 した 反 政 府 抗 議 活 動 に 伴<br />

う 非 常 事 態 宠 言 の 発 令 を 受 けて、 駐 在 員 等 の 安 全 確 保 を 適 切 に 行 うため、 現 地 事 務 所 と<br />

も 密 接 に 連 絡 を 取 りながら、ホテルへの 一 時 避 難 、 仮 事 務 所 の 設 置 などに 対 応 しました。<br />

また、1 月 にエジプトで 発 生 した 大 規 模 反 政 府 デモによる 治 安 の 悪 化 等 を 受 けて、 現 地<br />

事 務 所 とも 密 接 に 連 絡 を 取 りながら、 駐 在 員 および 帯 同 家 族 の 一 時 避 難 帰 国 、ホテルへ<br />

の 一 時 避 難 などの 対 応 を 行 っています。<br />

(5) 監 査<br />

1 監 事 は「 監 事 監 査 規 程 」に、 監 査 审 は「 内 部 監 査 規 程 」に 基 づく 監 査 計 画 に 従 って、リ<br />

スク 要 因 、 内 部 統 制 の 問 題 、 事 務 所 ・ 事 業 運 営 の 状 況 等 に 関 する 監 査 を 行 い、 監 査 終 了<br />

後 、それぞれの 結 果 を 理 事 長 、 副 理 事 長 へ 報 告 するとともに、 問 題 点 の 指 摘 や 改 善 の 要<br />

請 などを 行 っています。<strong>22</strong> 年 度 には 監 事 は 計 13 回 の 報 告 を 行 いました。<br />

2 監 事 は 役 員 会 への 参 加 を 通 じて、 法 人 の 長 のマネジメントが 適 切 に 発 揮 されているかチ<br />

ェックするとともに、アウトカム 向 上 委 員 会 において 監 事 からの 指 摘 とコメントをする<br />

時 間 を 設 け、 法 人 の 長 のリーダーシップによる PDCA サイクルが 適 切 に 機 能 している<br />

40


か、 監 事 による 指 摘 事 項 の 改 善 状 況 が 進 捗 しているかどうかを 監 視 、 検 証 しています。<br />

3 <strong>22</strong> 年 度 監 事 監 査 では、 保 有 資 産 の 見 直 しに 係 る 問 題 、リスク 管 理 対 応 等 に 係 る 問 題 等<br />

について 具 体 的 な 指 摘 や 改 善 要 請 が 行 われ、これに 対 応 しています。<br />

4 監 事 、 監 査 审 、 総 務 部 がそれぞれ 行 う 内 部 統 制 活 動 を 再 点 検 するとともに、 組 織 におけ<br />

る 内 部 統 制 上 の 課 題 に 対 し、 連 携 してその 解 決 に 向 けて 取 組 むため、アウトカム 向 上 委<br />

員 会 の 事 前 に「 内 部 統 制 連 絡 会 」を 開 催 し、 問 題 ・ 情 報 共 有 を 図 ることとしました。<br />

< 監 事 監 査 の 実 施 実 績 ><br />

国 内 事 務 所 への 実 地 監 査<br />

11 箇 所 大 阪 本 部 (6 月 )、 熊 本 (7 月 )、 鹿 児 島 (7 月 )、 沖 縄 (7 月 )、 鳥<br />

取 (10 月 )、 松 江 (10 月 )、 福 岡 (10 月 )、 神 戸 (11 月 )、 徳 島 (11<br />

月 )、 千 葉 (1 月 )、 横 浜 (1 月 )<br />

海 外 事 務 所 への 実 地 監 査 9 箇 所 パリ(9 月 )、ワルシャワ(9 月 )、ブカレスト(9 月 )、ダッカ(9<br />

月 )、ジャカルタ(9 月 )、コロンボ(9 月 )、ニューヨーク(12<br />

月 )、シカゴ(12 月 )、バンクーバー(12 月 )<br />

※カイロ、ナイロビ、ラゴスについては 3 月 に 実 施 を 予 定 してい<br />

たが、エジプトでの 混 乱 等 の 影 響 により 実 施 を 見 合 わせ。<br />

< 内 部 監 査 ( 監 査 室 )の 実 施 実 績 ><br />

国 内 事 務 所 への 実 地 監 査 14 箇 所 福 島 (4 月 )、 金 沢 (6 月 )、 静 岡 (6 月 )、 盛 岡 (7 月 )、 仙 台 (7<br />

月 )、 北 九 州 (7 月 )、 大 分 (7 月 )、 大 阪 本 部 (10 月 )、 名 古 屋 (10<br />

月 )、 長 野 (11 月 )、 諏 訪 (11 月 )、 岐 阜 (12 月 )、 愛 媛 (1 月 )、<br />

高 知 (1 月 )、<br />

海 外 事 務 所 への 実 地 監 査 12 箇 所 サンティアゴ(5 月 )、リマ(5 月 )、カラカス(5 月 )、ロンドン<br />

(8 月 )、モスクワ(8 月 )、 北 京 (9 月 )、トロント(10 月 )、サ<br />

ンパウロ(10 月 )、 上 海 (2 月 )、 広 州 (2 月 )、ドバイ(3 月 )、<br />

ヨハネスブルク(3 月 )<br />

2. 業 務 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1)リスク 対 応<br />

【 課 題 】<br />

総 務 省 政 策 評 価 ・ 独 立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 において、 独 法 の 適 切 なマネジメントを 可 能 とす<br />

るための 有 用 な 手 段 として 内 部 統 制 が 重 要 視 される 中 、これまでは 各 部 署 でどのような 個 別 リ<br />

スクが 内 在 しているかを 法 人 として 把 握 していませんでした。<br />

【 対 応 】<br />

本 部 各 部 に 対 するリスク・ヒアリングを 行 い、 各 部 署 に 内 在 するリスクを 洗 い 出 すとともに、<br />

それぞれのリスクを 発 生 可 能 性 と 影 響 度 に 応 じて 4 段 階 (A~D)に 分 類 しました。その 上 で、<br />

最 も 高 いリスク(A 分 類 )と 判 断 された「 派 遣 業 務 への 対 応 」に 関 しては、<strong>22</strong> 年 度 中 に 派 遣<br />

業 務 の 適 正 化 への 対 応 を 实 施 しました。<br />

(2) 職 員 研 修 の 改 善<br />

【 課 題 】<br />

個 人 情 報 保 護 のさらなる 徹 底 のため、 例 年 4 月 と 10 月 に 本 部 職 員 を 対 象 とする 個 人 情 報 保<br />

護 説 明 会 を 实 施 してきましたが、 個 人 情 報 の 取 扱 いルールや 管 理 体 制 といった 個 人 情 報 保 護 の<br />

基 本 を 徹 底 することを 目 的 としていたため、 既 に 基 本 を 理 解 している 職 員 にとっては 簡 易 な 内<br />

容 となっていました。<br />

【 対 応 】<br />

<strong>22</strong> 年 度 は、 従 来 の 内 容 ( 基 礎 編 )に 加 え、 实 例 に 則 した 個 人 情 報 取 扱 方 法 を 解 説 する「 实<br />

践 編 」を 創 設 することで、 職 員 の 理 解 度 に 応 じたより 实 践 的 な 教 育 研 修 の 機 会 を 提 供 しました。<br />

(3) 監 査 法 人 との 監 査 契 約<br />

【 課 題 】<br />

監 査 法 人 との 監 査 契 約 に 関 し、 会 計 検 査 院 より、「 次 年 度 以 降 を 考 慮 した 選 定 方 法 を 活 用 す<br />

る 場 合 については、 監 査 法 人 等 に 対 して 原 則 として 次 年 度 以 降 の 会 計 監 査 人 の 候 補 者 とするこ<br />

とを 明 示 して 複 数 年 度 にわたる 期 間 を 通 した 監 査 を 考 慮 した 提 案 書 を 求 めたりすることが 必<br />

要 」との 指 摘 がありました。<br />

41


【 対 応 】<br />

次 期 の 会 計 監 査 人 候 補 者 選 定 に 際 しては、 中 期 計 画 期 間 を 対 象 とした 複 数 年 度 の 監 査 人 の 候<br />

補 者 とすることを 想 定 している 旨 を 予 め 明 示 し、 複 数 年 度 の 監 査 を 考 慮 した 提 案 書 を 求 めるこ<br />

ととします。<br />

(4) 内 部 規 程 の 見 直 し 等<br />

【 課 題 】<br />

事 務 手 続 、 経 理 手 続 等 に 関 し、 会 計 検 査 院 から 内 部 規 程 の 厳 格 な 運 用 等 の 指 摘 を 受 けました。<br />

【 対 応 】<br />

指 摘 を 踏 まえ 検 討 を 行 い、 以 下 3 項 目 につき 内 部 規 程 の 見 直 し 等 を 行 いました。<br />

1 海 外 職 員 の 契 約 家 賃 に 共 益 費 等 の 額 が 明 確 にされていない 場 合 でも、 契 約 家 賃 から 所 定 の<br />

方 式 で 計 算 した 共 益 費 等 相 当 額 を 控 除 して 支 給 するよう 規 程 内 に 負 担 率 を 定 めました。<br />

2 検 査 院 の 指 摘 を 受 けた 経 済 産 業 省 の 指 示 を 受 け、 上 海 国 際 博 覧 会 事 業 の 再 委 託 契 約 につい<br />

ては、 必 要 な 精 算 処 理 等 を 实 施 しました。<br />

3 海 外 事 務 所 ( 特 定 業 種 事 業 )における 経 費 負 担 の 見 直 しを 实 施 しました。<br />

〔9〕 各 種 事 務 ・ 事 業 の 廃 止 等 に 関 する 取 組<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 機 構 のコア・コンピテンスとの 関 係 を 踏 まえつつ、 費 用 対 効 果 の 分 析 への 取 組 等 を 通 じ、 各 種<br />

事 務 ・ 事 業 の 廃 止 等 に 努 めるものとする。<br />

【 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 (<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 )】<br />

・ 対 日 投 資 ハンドブック 発 行 事 業 を 廃 止 する。<br />

・ASEAN・インド 物 流 円 滑 化 支 援 事 業 を 廃 止 する。<br />

(1) 対 日 投 資 ハンドブック 発 行 事 業<br />

外 国 企 業 が 日 本 に 支 店 や 子 会 社 を 設 立 する 際 の 諸 手 続 き 等 について 解 説 した「 対 日 投 資 ハン<br />

ドブック 発 行 事 業 」について、<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 「 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 し<br />

の 基 本 方 針 」を 受 け、 廃 止 としました。<br />

(2)ASEAN・インド 物 流 円 滑 化 支 援 プログラム<br />

ASEAN( 東 单 アジア 諸 国 連 合 ) 域 内 の 円 滑 な 物 流 環 境 实 現 に 向 け、 課 題 改 善 に 向 けた 本 邦 政<br />

府 および 相 手 国 政 府 に 対 する 提 言 活 動 を 目 的 とした 調 査 を 行 う「ASEAN・インド 物 流 円 滑 化 支<br />

援 プログラム」について、<strong>22</strong> 年 12 月 7 日 閣 議 決 定 「 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方<br />

針 」を 受 け、 廃 止 としました。<br />

42


2. 国 民 に 対 して 提 供 するサービスその 他 の 業 務 の 質 の 向 上 に 関 する 目 標 を 達 成 するた<br />

めにとるべき 措 置<br />

〔1〕 対 日 投 資 拡 大<br />

1. 定 量 的 指 標 の 目 標 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・ 従 来 の 新 規 案 件 発 掘 ・ 支 援 に 加 え、 進 展 していない 既 存 案 件 のフォローアップによる 追 加 支<br />

援 および 進 出 した 外 資 系 企 業 の 定 着 ・ 二 次 投 資 促 進 等 の 進 出 後 の 支 援 を 合 わせて、 対 日 投 資<br />

案 件 発 掘 ・ 支 援 件 数 を 年 平 均 1,200 件 以 上 とする。<br />

・ 外 国 企 業 、 地 方 自 治 体 等 、 対 日 投 資 促 進 事 業 の 関 係 者 に 対 し「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケー<br />

ト 調 査 を 実 施 し、4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

〔ポイント〕<br />

1.<strong>22</strong> 年 度 の 発 掘 ・ 支 援 案 件 数 は 前 年 度 比 4.2% 減 (1,295 件 →1,240 件 )と 微 減 になりましたが、<br />

中 期 計 画 上 の 目 標 である「 年 平 均 1,200 件 以 上 」という 目 標 に 対 して、「 年 平 均 1,268 件 」と<br />

目 標 を 達 成 しました。 誘 致 成 功 件 数 は 国 内 経 済 低 迷 の 影 響 を 受 けたものの、111 件 となりまし<br />

た。 進 出 先 では、 東 京 以 外 の 地 域 への 拠 点 設 立 が 42 件 で、 全 体 の 37.8%を 占 めました。 進 出<br />

企 業 の 国 籍 をみると、アジアからの 進 出 実 績 (43 件 )が 引 き 続 き 堅 調 で、 地 域 別 でトップと<br />

なっています。<br />

3.IBSC 入 居 者 、 投 資 誘 致 成 功 外 国 企 業 に 対 して 実 施 した 役 立 ち 度 調 査 の 結 果 では、4 段 階 評 価 上<br />

位 2つの 評 価 を 得 る 割 合 がそれぞれ100%。99.1%となり、 目 標 の 大 きく 上 回 りました。 入 居<br />

者 や 投 資 誘 致 成 功 企 業 からは「 日 本 進 出 における 豊 富 な 知 識 と 経 験 に 助 けられた」、「スタ<br />

ッフの 方 々のサポートが 充 実 しており、コンサルティングサービスも 満 足 」といった 声 が 寄<br />

せられました。<br />

(1) 対 日 投 資 案 件 発 掘 ・ 支 援 件 数<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 対 日 投 資 案 件 発 掘 ・ 支 援 件 数 は 1,240 件 となり、 中 期 計 画 の 目 標 (1,200 件 )を 上<br />

回 りました。また、 誘 致 成 功 件 数 は 111 件 となりました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 発 掘 支 援 件 数 を 年 平 均 で 1,200 件 以 上<br />

19 年 度 20 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 第 二 期 中 期 計 画 合 計<br />

発 掘 ・ 支 援 件 数 1,259 件 1,279 件 1,295 件 1,240 件 5,073 件<br />

( 各 年 度 平 均 :1,268 件 )<br />

[ 参 考 ] 誘 致 成 功 件 数 125 件 123 件 121 件 111 件 480 件<br />

(2) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

IBSC 入 居 者 、 投 資 誘 致 成 功 外 国 企 業 、 地 方 自 治 体 関 係 者 等 に 対 して 实 施 した 役 立 ち 度 調 査<br />

の 結 果 では、4 段 階 評 価 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 目 標 を 大 きく 上 回 りました<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 内 訳<br />

IBSC 入 居 者 からの 評 価 100%(164) 100%(157)<br />

93.1%<br />

6.9%<br />

投 資 誘 致 成 功 外 国 企 業 の 評 価 99.2%(121) 99.1%(111) 91.0%<br />

43


外 国 企 業 の 対 日 投 資 シンポジウムの 評 価 94.1%(173) 94.0%(100)<br />

日 本 企 業 とのマッチングイベントに 参 加 し<br />

た 海 外 企 業 ( 国 内 での 展 示 会 参 加 )<br />

100%(93) 97.1%(91)<br />

外 国 企 業 誘 致 担 当 者 育 成 事 業 参 加 者 100%(16) 100%(21)<br />

自 治 体 ワークショップ 参 加 者 97.4%(78) -<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

8.1%<br />

41.3%<br />

52.7%<br />

72.9%<br />

24.2%<br />

95.2%<br />

4.8%<br />

-<br />

-<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は2 段 階 目 の 評 価 (まあ 役 に 立<br />

った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずしも 役 立 ち<br />

度 の 割 合 数 値 とはなっていない。<br />

(3) 国 内 地 方 都 市 への 進 出 実 績 〔 参 考 〕<br />

東 京 以 外 の 地 域 への 拠 点 設 立 は 42 件 で、 全 111 件 のうち 37.8%を 占 めました。<br />

19 年 度 20 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

東 京 以 外 の 地 域 への 成 功 案 件 数 62 54 52 42<br />

全 体 の 成 功 案 件 数 125 123 121 111<br />

地 域 への 投 資 比 率 (%)) 49.6% 43.9% 43.0% 37.8%<br />

(4) 海 外 地 域 別 進 出 実 績 〔 参 考 〕<br />

アジアからの 進 出 实 績 は 43 件 で、 全 体 の 4 割 近 くを 占 め、 前 年 度 に 続 き 地 域 別 のトップと<br />

なっています。<br />

〔 参 考 〕 海 外 地 域 別 の 対 日 直 接 投 資 誘 致 成 功 件 数<br />

地 域<br />

21 年 度<br />

<strong>22</strong> 年 度<br />

件 数<br />

件 数<br />

主 要 国 ・ 地 域<br />

欧 州 31 件 27 件 独 (9)、 英 (7)、 仏 (5)<br />

アジア 48 件 43 件 韓 (14)、 中 (10)、 香 港 (9)、 台 (4)<br />

北 米 35 件 34 件 米 (30)、 加 (4)<br />

大 洋 州 5 件 4 件 豪 (4)<br />

中 南 米 0 件 2 件 伯 (1)、 墨 (1)<br />

中 東 2 件 1 件 アラブ 首 長 国 連 邦 (1)<br />

合 計 121 件 111 件<br />

44


2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 ( 定 性 的 アウトカム)】<br />

・ 新 しいビジネスモデルの 導 入 等 我 が 国 経 済 の 活 性 化 につながる 対 日 投 資 案 件 の 発 掘 ・ 誘 致 、<br />

地 方 自 治 体 等 の 対 日 投 資 誘 致 活 動 への 貢 献 、 我 が 国 の 投 資 環 境 の PR 等 の 具 体 的 なアウトカ<br />

ムの 実 現 を 図 る。<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 地 域 経 済 活 性 化 に 資 する 案 件 を 除 き、 原 則 として 初 期 投 資 額 が 3,000 万 円 超 の 経 済 波 及 効 果<br />

の 大 きな 案 件 に 重 点 化 する。<br />

〔ポイント〕<br />

1. 新 たな 雇 用 創 出 や 内 需 、 新 技 術 導 入 による 産 業 の 高 度 化 、 地 域 活 性 化 などの 効 果 をもたらす<br />

対 日 投 資 案 件 を 海 外 のネットワークを 活 用 して 発 掘 ・ 支 援 するとともに、 既 進 出 外 資 系 企 業<br />

の 二 次 投 資 支 援 に 取 組 んでいます。<br />

2. 大 きな 経 済 波 及 効 果 をもたらす 支 援 事 例 として、<strong>22</strong> 年 度 は 太 陽 電 池 、 電 気 自 動 車 、リサイク<br />

ルといった 新 エネルギー 分 野 の 企 業 進 出 、 訪 日 外 国 人 観 光 客 拡 大 に 資 する 案 件 ( 格 安 航 空 会<br />

社 )、 大 手 アパレル 小 売 企 業 の 地 域 展 開 などの 誘 致 に 取 組 みました。<br />

3. また、 外 国 企 業 による 国 内 地 域 への 投 資 を 促 進 する 一 環 として、 国 内 5 展 示 会 において、 地<br />

域 中 小 企 業 ・ 自 治 体 等 のマッチングを 支 援 しました。<br />

(1) 我 が 国 における 環 境 ・エネルギー 産 業 の 集 積 に 貢 献<br />

新 エネルギー 分 野 ( 太 陽 電 池 関 連 、 電 気 自 動 車 関 連 など)の 日 本 進 出 を 支 援 し 我 が 国 におけ<br />

る 環 境 ・エネルギー 産 業 の 集 積 に 貢 献 しています。<br />

○ 太 陽 電 池 関 連 、 風 力 発 電 等<br />

【 成 功 事 例 1】Konarka Technologies( 米 国 )/ 太 陽 電 池 【 東 京 】<br />

有 機 薄 膜 太 陽 電 池 モジュールの 開 発 ・ 製 造 企 業 で、ポリマー 系 有 機 太 陽 電 池 技 術 の 開 発 で 最 先 端 の 開 発<br />

を 行 っています。<strong>22</strong> 年 3 月 、コニカミノルタ 社 と 有 機 薄 膜 太 陽 電 池 の 開 発 ・ 生 産 ・ 販 売 に 関 する 包 括 的<br />

な 資 本 ・ 業 務 提 携 契 約 を 締 結 し、25 年 には、 日 本 で 生 産 を 始 める 計 画 です。ジェトロは、「Green Device<br />

2009」への 出 展 支 援 、およびビジネス・マッチング 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 2】Dyesol( 豪 州 )/ 太 陽 電 池 【 東 京 】<br />

次 世 代 太 陽 電 池 として 注 目 されている 色 素 増 感 型 太 陽 電 池 の 開 発 を 行 うオーストラリア 企 業 (シドニー<br />

証 券 取 引 所 上 場 )が 日 本 法 人 を 設 立 しました。 今 後 、 日 本 に 開 発 拠 点 を 設 置 することを 検 討 しています。<br />

ジェトロは、「Green Device 2009」への 出 展 支 援 、ビジネス・マッチング、ビザ・ 税 務 に 関 する IBSC<br />

への 入 居 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 3】Q Cells(ドイツ)/ 太 陽 電 池 【 東 京 】<br />

世 界 屈 指 の 太 陽 光 発 電 セルメーカーが、 日 本 での 太 陽 光 発 電 セル、モジュールおよびシステム 販 売 を 本<br />

格 化 させるため、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。ドイツの 太 陽 電 池 メーカーとしては 初 の 日 本 進 出 とな<br />

ります。ジェトロでは、「Green Device 2009」への 出 展 支 援 、 登 記 ・ 労 務 ・ 税 務 等 の 会 社 設 立 手 続 き 支<br />

援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 4】Upsolar( 中 国 )/ 太 陽 電 池 【 東 京 】<br />

米 国 ・フランス・ドイツ・イタリアに 拠 点 を 持 つ、 産 業 用 および 家 庭 用 太 陽 光 発 電 パネルの 販 売 を 行<br />

う 企 業 です。 日 本 において、 住 宅 用 の 太 陽 電 池 システムの 販 売 を 行 うにあたり、 日 本 企 業 との 関 係 強 化<br />

のため、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。ジェトロでは、IBSC への 入 居 、 登 記 ・ 税 務 に 係 るコンサルテ<br />

ーション、 物 件 探 し・ 人 材 探 しの 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 5】OCI Materials Japan( 韓 国 )/ 工 業 用 ガス【 三 重 】<br />

工 業 用 ガスのメーカーが、 三 重 県 に 合 弁 会 社 を 設 立 し、 太 陽 電 池 向 けほか 各 種 ガスの 販 売 ・ 管 理 ・ 保 守<br />

のための 倉 庫 兼 事 務 所 を 立 ち 上 げました。ジェトロは、IBSC への 入 居 や、 法 務 ・ 税 務 等 会 社 設 立 に 関 す<br />

る 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 6】 Sun Power Japan( 米 国 )/ 太 陽 電 池 【 東 京 】<br />

住 宅 用 、 商 業 用 、 発 電 所 用 のソーラーパネルの 開 発 会 社 が、 販 売 チャネル 拡 大 ・ 営 業 強 化 を 目 的 に、<br />

45


日 本 法 人 を 設 立 しました。ジェトロは、 登 記 に 係 るコンサルテーション 等 会 社 設 立 手 続 き 支 援 を 行 いま<br />

した。<br />

【 成 功 事 例 7】Scottish and Southen Energy ( 英 国 )/ 総 合 エネルギー【 東 京 】<br />

火 力 、バイオマス、 再 生 エネルギー 等 を 手 がける、 英 国 第 二 の 総 合 エネルギー 会 社 が、 海 上 風 力 等 に<br />

関 する 日 本 企 業 の 革 新 的 な 技 術 の 発 掘 を 目 的 に、 東 京 に 日 本 拠 点 を 設 置 しました。ジェトロでは、 登 記 ・<br />

ビザ・ 税 務 に 係 るコンサルテーション 等 会 社 設 立 手 続 き 支 援 、 物 件 探 しの 支 援 を 行 いました。<br />

○ 電 気 自 動 車 関 連 等<br />

【 成 功 事 例 8】Tesla Moters( 米 国 )/ 電 気 自 動 車 【 東 京 】<br />

電 気 スポーツカーの 開 発 ・ 販 売 を 行 っているベンチャー 企 業 が、 日 本 での 販 売 拠 点 設 立 し、 青 山 にショ<br />

ールームを 立 ち 上 げました。<strong>22</strong> 年 5 月 にトヨタが、10 月 にはパナソニックが 同 社 に 出 資 を 決 定 しました。<br />

ジェトロでは、IBSC への 入 居 や 国 内 販 売 に 関 連 した 各 種 情 報 提 供 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 9】A123 Systems( 米 国 )/リチウムイオン 電 池 【 東 京 】<br />

自 動 車 、 医 療 機 器 、 電 機 電 子 機 器 向 けのリチウムイオン 電 池 を 開 発 する 同 社 が、 日 本 でのリチウムイオ<br />

ン 電 池 の 供 給 に 向 け、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。ジェトロでは、IBSC への 入 居 や 労 務 等 会 社 設 立<br />

手 続 き 支 援 を 行 うと 共 に、 政 府 補 助 金 等 の 各 種 情 報 提 供 や、 理 事 長 による 日 本 市 場 のトップ・セールス<br />

(CEO との 面 談 )により、 積 極 的 な 誘 致 活 動 を 行 いました。<br />

【 支 援 事 例 10】 廃 バッテリーリサイクル( 中 国 )【 未 定 】<br />

廃 バッテリーから 鉛 のリサイクルを 手 がける 会 社 が、 日 本 でのリサイクル 工 場 設 立 を 検 討 しています。<br />

ジェトロは、 自 治 体 等 と 連 携 しながら、 立 地 候 補 先 とのアポイント 取 得 、サイトツアーのアレンジ、 規 制<br />

情 報 の 提 供 等 の 支 援 を 行 っています。<br />

(2) 外 国 人 観 光 客 誘 致 に 直 結 する 企 業 誘 致<br />

外 国 からの 観 光 実 の 増 加 に 直 結 する 関 連 企 業 の 誘 致 に 取 組 んでいます。<br />

【 成 功 事 例 1】HKR( 香 港 )/ 不 動 産 【 東 京 】<br />

香 港 有 数 の 投 資 会 社 の 傘 下 にある 不 動 産 投 資 会 社 が 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。 現 在 は、 外 国 人<br />

向 けに 都 心 部 の 高 級 レジデンス 等 を 対 象 としたビジネスを 展 開 しています。ジェトロでは、 法 務 ・ 税 務<br />

等 に 係 るコンサルテーション、 人 材 探 し、 銀 行 ・コンサルティング 会 社 紹 介 、 地 方 自 治 体 関 係 者 の 紹 介 、<br />

および IBSC への 入 居 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 2】エア・アジア X(マレーシア)/ 観 光 【 東 京 】<br />

マレーシアに 拠 点 を 置 く、 東 单 アジア 地 域 で 132 路 線 以 上 のネットワークを 持 つアジア 最 大 の 格 安 航<br />

空 会 社 が、 東 京 に 支 店 を 設 立 し、<strong>22</strong> 年 12 月 、 羽 田 ⇔マレーシア 便 を 就 航 しました。ジェトロでは IBSC<br />

入 居 、 銀 行 の 紹 介 、 税 務 ・ 社 会 保 険 等 会 社 設 立 に 関 する 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 3】エア・プサン( 韓 国 )/ 観 光 【 福 岡 】<br />

韓 国 の 格 安 航 空 会 社 が、<strong>22</strong> 年 春 に 釜 山 ⇔ 大 阪 便 と、 釜 山 ⇔ 福 岡 便 を 就 航 しました。ジェトロでは、 支<br />

店 の 設 置 に 必 要 な 各 種 情 報 提 供 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 4】Exotissimo Travel Japan(ベトナム)/ 観 光 【 東 京 】<br />

ベトナム、タイ、インドネシア、ラオス、カンボジア、ミャンマー 等 アジア 各 国 に 拠 点 を 持 つ 旅 行 代<br />

理 店 が、アジアから 日 本 への 旅 行 ツアー・アレンジ 業 務 を 行 うことを 目 的 に、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 し<br />

ました。ジェトロでは、IBSC 入 居 、 物 件 探 し、 人 材 探 し、 税 務 ・ 労 務 ・ 登 記 に 係 るコンサルテーション<br />

等 会 社 設 立 手 続 き 支 援 、 許 認 可 情 報 提 供 、 関 連 団 体 等 の 紹 介 を 行 いました。<br />

(3) 健 康 大 国 に 貢 献 する 案 件<br />

医 薬 品 、 医 薬 サービス 関 連 企 業 等 を 誘 致 し、 我 が 国 の 健 康 大 国 創 りに 貢 献 しています。<br />

【 成 功 事 例 1】HuBDIC-Global( 韓 国 )/ 医 療 機 器 【 兵 庫 】<br />

医 療 検 査 機 器 ( 体 温 計 ・ 血 圧 計 等 )の 開 発 ・ 製 造 ・ 販 売 を 行 う 企 業 で、 非 接 触 式 のセンサー 式 体 温 計<br />

の 技 術 力 は、 国 内 で 高 く 評 価 されています。 同 社 は 日 本 の 医 療 機 関 ・ 医 療 企 業 との 提 携 により、クオリ<br />

ティの 高 い 製 品 開 発 を 行 うことを 目 的 に 兵 庫 県 に 進 出 しました。ジェトロでは、 物 件 探 し、およびIBSC<br />

への 入 居 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 2】MEGAGEN IMPLANT CO., LTD( 韓 国 )/ 医 療 機 器 【 千 葉 】<br />

インプラント( 義 歯 、チタニウム 製 )の 製 造 ・ 販 売 会 社 で、 高 齢 化 の 進 展 や 健 康 ・ 美 容 志 向 の 高 まる<br />

日 本 市 場 に 将 来 性 を 期 待 し、 日 本 での 本 格 的 な 販 売 開 始 準 備 のため、 千 葉 県 に 駐 在 員 事 務 所 を 設 立 しま<br />

した( 厚 生 労 働 省 に 許 認 可 申 請 中 )。ジェトロでは、 登 記 ・ 税 務 に 係 るコンサルテーション、 医 療 機 器 市<br />

場 に 関 するコンサルテーション、 許 認 可 に 係 る 情 報 提 供 、 地 域 支 援 事 業 による 招 へい 等 の 支 援 を 行 いま<br />

した。<br />

46


【 成 功 事 例 3】Leo Pharma(デンマーク)/ 医 薬 品 【 東 京 】<br />

1908 年 創 業 の 皮 膚 病 や 血 栓 塞 栓 性 疾 患 の 治 療 薬 開 発 を 行 うデンマークの 大 手 製 薬 会 社 が、 日 本 でのビ<br />

ジネス 開 始 に 向 けた 情 報 収 集 、 医 薬 品 の 輸 出 入 や 研 究 開 発 を 行 うことを 目 的 に 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 し<br />

ました。ジェトロでは、IBSC 入 居 、 登 記 ・ 税 務 ・ 労 務 等 会 社 設 立 手 続 きに 係 る 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 4】American Medical Systems( 米 国 )/ 医 療 機 器 【 東 京 】<br />

失 禁 症 、 前 立 腺 肥 大 症 等 、 骨 盤 周 辺 部 位 疾 患 の 治 療 における 世 界 トップレベルの 医 療 機 器 と 治 療 を 提<br />

供 しているNASDAQ 上 場 企 業 が、 日 本 でのビジネス 開 始 に 向 け、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。ジェ<br />

トロでは、IBSC 入 居 、 物 件 探 し、 許 認 可 等 情 報 の 提 供 、 登 記 ・ 税 務 等 会 社 設 立 手 続 きに 係 る 支 援 を 行 い<br />

ました。<br />

(4) 新 たな 内 需 と 大 きな 雇 用 の 創 出 に 貢 献<br />

小 売 りやサービスの 分 野 での 外 国 企 業 誘 致 を 行 い 新 たな 内 需 と 大 きな 雇 用 の 創 出 に 貢 献 しま<br />

した。<br />

【 成 功 事 例 1】ロッテドットコム( 韓 国 )/インターネット 販 売 【 東 京 】<br />

オンライン・ショッピング・モールを 運 営 する、 韓 国 最 大 の 財 閥 であるロッテのグループ 企 業 が、 日<br />

本 での 事 業 開 始 に 向 け、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。 韓 国 における 同 社 会 員 数 は900 万 人 にも 上 り、<br />

本 モールを 通 じた 日 本 商 材 の 対 韓 輸 出 増 が 期 待 されます。ジェトロは、IBSCへの 入 居 、 人 材 探 し、ビザ<br />

等 の 会 社 設 立 手 続 き 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 2】TATA Consultancy(インド)/IT【 大 阪 】<br />

インドのITコンサルタントの 最 大 手 企 業 が、 大 阪 に 拠 点 を 設 置 しました。 日 本 では、 横 浜 に 次 ぐ2ヵ 所<br />

目 の 拠 点 で、 新 興 国 へのビジネス 拡 大 を 目 指 す 日 本 企 業 に 対 し、システム 構 築 や 運 用 、コンサルティン<br />

グ・サポートを 行 うことを 目 的 としています。ジェトロでは、 法 務 ・ 税 務 等 に 係 るコンサルテーション、<br />

物 件 探 し、およびIBSCへの 入 居 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 3】Forever 21( 米 国 )/アパレル【 東 京 】<br />

米 国 に 本 社 を 置 くファストファッションの 大 手 が、 原 宿 一 号 店 に 続 き、 銀 座 、 船 橋 、 新 宿 と 合 計 4 店 舗<br />

を 相 次 いで 開 設 しました。 各 店 舗 の 雇 用 人 数 は200 名 前 後 に 上 るなど、わが 国 の 雇 用 に 大 きく 貢 献 してい<br />

ます。ジェトロでは、 行 政 書 士 の 紹 介 、 規 制 情 報 の 提 供 等 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 4】 株 式 会 社 ジェイド (ドイツ)/オンラインショッピングサイト【 東 京 】<br />

様 々なオンラインビジネスへの 投 資 を 行 っている 投 資 会 社 が、 日 本 において 衣 料 品 や 靴 等 のオンライ<br />

ンショッピングサイトを 構 築 ・ 運 営 するために、 東 京 に 日 本 法 人 を 設 立 しました。 従 業 員 数 は 既 に200<br />

名 を 超 えています。ジェトロでは、IBSC 入 居 、 税 務 ・ 労 務 に 係 るコンサルテーション 等 会 社 設 立 手 続 き<br />

支 援 、 物 件 探 し、 人 材 探 し 等 の 支 援 を 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 5】 大 唐 移 動 通 信 設 備 ( 中 国 )/ 情 報 通 信 【 東 京 】<br />

第 三 世 代 携 帯 電 話 方 式 (3G)の 一 つで、 中 国 独 自 仕 様 であるTD-SCDMAの 移 動 通 信 設 備 のサプライ<br />

ヤーが、 日 本 のパートナー 企 業 と 通 信 ネットワーク 構 築 のための 实 験 を 行 うことを 目 的 に、 東 京 に 支 店<br />

を 設 立 しました。ジェトロでは、IBSC 入 居 、 登 記 ・ 税 務 に 係 るコンサルテーション 等 会 社 設 立 手 続 き 支<br />

援 を 行 いました。<br />

(5) 我 が 国 企 業 の 海 外 販 路 拡 大 に 貢 献 する 案 件<br />

外 国 企 業 の 日 本 での 調 達 拠 点 設 立 や 我 が 国 中 小 企 業 と 既 進 出 外 国 企 業 との 商 談 を 支 援 し、 我 が<br />

国 企 業 の 海 外 販 路 拡 大 に 貢 献 しています。<br />

【 成 功 事 例 12・ 支 援 事 例 12】<br />

J & Hi Co., Ltd. ( 韓 国 )/ 貿 易 【 東 京 】、 浙 江 中 国 小 商 品 城 集 団 ( 中 国 )/ 日 用 品 【 大 阪 】<br />

インターネット・TVショッピング( 中 国 )【 東 京 】/ベビー 用 品 製 造 ・ 販 売 ( 中 国 )【 東 京 】<br />

日 本 製 のベビー 用 品 ( 哺 乳 瓶 やおむつ 等 )を 中 国 ・ 韓 国 で 販 売 する 計 画 を 持 つ 企 業 が、 東 京 都 に 調 達<br />

拠 点 として 株 式 会 社 を 設 立 しました。また、 中 国 にある 世 界 最 大 級 の 日 用 品 雑 貨 卸 売 市 場 の 運 営 会 社 が、<br />

同 市 場 での 日 本 商 品 の 販 売 を 目 的 とした 調 達 拠 点 を 大 阪 に 設 置 しました。ジェトロでは、 人 材 探 し、 物<br />

件 探 し、 法 務 ・ 税 務 等 に 係 るコンサルテーション、およびIBSCへの 入 居 等 の 支 援 を 行 いました。その 他 、<br />

中 国 で 日 本 の 優 れた 消 費 財 等 をインターネット 販 売 するための 調 達 拠 点 設 立 を 目 指 している 会 社 、 中 国<br />

でのベビー 用 品 販 売 を 目 的 とした 調 達 拠 点 設 立 を 目 指 している 会 社 の 支 援 を 行 っています。<br />

【 支 援 事 例 3】 総 合 電 機 ( 米 国 )【 埼 玉 】<br />

日 本 でエネルギー 関 連 ビジネスを 強 化 している 米 国 の 総 合 電 機 メーカーは、 日 本 企 業 の 優 れた 技 術 の<br />

発 掘 を 目 的 に、 主 に 中 小 企 業 および 研 究 機 関 から 技 術 やソリューションの 提 案 を 受 け 付 け、 提 携 の 可 能<br />

47


性 を 探 っています。ジェトロが 光 センシングシステム 技 術 を 持 つ 埼 玉 県 の 中 小 企 業 を 紹 介 したところ、<br />

同 社 の 技 術 に 強 い 関 心 を 持 ちました。 米 国 でのプレゼンテーションおよび 関 係 者 とのディスカッション<br />

のため 訪 米 の 要 請 が 寄 せられ、23 年 1 月 にジェトロのアレンジにより 米 国 本 社 および 日 本 支 社 でプレゼン<br />

テーションを 实 施 しました。 両 社 は 守 秘 義 務 契 約 を 締 結 した 上 で 商 談 を 継 続 する 予 定 です。<br />

【 支 援 事 例 4】「 国 際 ビジネスアライアンス 構 築 セミナー・ 商 談 会 」を 開 催<br />

<strong>22</strong> 年 7 月 、 日 本 法 人 の 統 一 超 商 東 京 マーケッティング㈱と 地 域 の 中 小 企 業 とのビジネス・マッチングを<br />

沼 津 で 開 催 しました。セミナーには14 社 が 参 加 し、9 社 が 個 別 商 談 を 行 いました。 統 一 超 商 は 台 湾 で4,800<br />

のセブンイレブンを 展 開 する 台 湾 の 流 通 最 大 手 で、 日 本 でのミネラルウォーター、お 茶 商 品 の 調 達 を 計<br />

画 しています。( 参 考 )セミナー 役 立 ち 度 集 計 結 果 上 位 2 項 目 100%( 上 位 1 項 目 80%)<br />

(6) 地 域 経 済 活 性 化 に 資 する 投 資 誘 致 活 動<br />

国 内 地 域 への 外 資 誘 致 を 通 じて 地 域 経 済 活 性 化 に 資 するべく、 自 治 体 と 連 携 しつつ 海 外 にお<br />

けるトップセールス 支 援 やセミナー 開 催 を 行 うとともに、 地 場 企 業 と 外 国 企 業 とのアライアン<br />

スや 国 内 地 域 への 投 資 につなげるべく、 外 国 企 業 を 国 内 の 専 門 展 示 会 に 招 へいし 日 本 企 業 との<br />

ビジネスマッチングを 支 援 しました。<br />

1 自 治 体 首 長 のトップセールスを 支 援<br />

【 支 援 事 例 1】 埼 玉 県 知 事 のトップセールスをサポート<br />

埼 玉 県 知 事 、 県 議 会 議 長 の 訪 米 の 際 に、シカゴ・センターのアレンジにより 同 県 との 姉 妹 州 でもある<br />

オハイオ 州 の 医 療 関 連 サービス 会 社 へのトップセールスを 实 現 しました。このトップセールスの 結 果 、<br />

同 社 は 埼 玉 県 への 進 出 を 検 討 しています。ジェトロでは、 医 薬 分 野 の 市 場 参 入 アドバイス、 会 社 設 立 に<br />

係 る 税 務 ・ 労 務 のコンサルテーション、 人 材 斡 旋 会 社 ・ 不 動 産 会 社 紹 介 等 、 日 本 進 出 に 係 る 支 援 を 総 合<br />

的 に 行 っています。<br />

【 支 援 事 例 2】 神 奈 川 県 知 事 のトップセールスをサポート<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 24 日 ( 水 )、 神 奈 川 県 との 共 催 によりシドニーで「 神 奈 川 県 ビジネスセミナー」を 開 催 しまし<br />

た( 参 加 者 数 80 名 )。 同 セミナーでは 神 奈 川 県 知 事 が 講 演 し、 主 に 電 気 自 動 車 やリチウム 電 池 などの 環<br />

境 関 連 やライフサイエンス 分 野 のR&D 拠 点 について、 豪 州 企 業 の 県 内 進 出 を 促 しました。また、ジェトロ<br />

が 拠 点 設 立 を 支 援 中 の 豪 州 企 業 ( 固 体 酸 化 物 形 燃 料 電 池 の 開 発 )から、 対 日 ビジネスの 魅 力 ・ノウハウ<br />

等 に 関 する 講 演 がありました。 今 後 は 神 奈 川 県 と 協 力 しながらフォローアップを 行 い、 豪 州 企 業 の 神 奈<br />

川 県 訪 問 やR&D 等 の 拠 点 設 立 を 促 します。<br />

2 外 資 系 企 業 と 地 域 中 小 企 業 等 とのビジネスマッチングを 支 援<br />

展 示 会 名 開 催 地 開 催 期 間 分 野<br />

と や ま テ ク ノ フ ェ ア<br />

2010<br />

N-EXPO/KANSAI ’10<br />

エコテクノ 2010<br />

Greeen Device 2010<br />

富 山<br />

'テクノホール(<br />

大 阪<br />

'インテックス 大 阪 (<br />

北 九 州<br />

' 西 日 本 総 合 展 示<br />

場 (<br />

千 葉<br />

' 幕 張 メッセ(<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 5 日 ~7<br />

日<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 1 日 ~3<br />

日<br />

<strong>22</strong> 年 10 月 13 日 ~<br />

15 日<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 10 日 ~<br />

12 日<br />

機 械 ・ 金 属 、 電 気 ・<br />

電 子 製 造 および 加<br />

工 部 品<br />

環 境 分 野 'リサイク<br />

ル、 新 エネ・ 省 エネ<br />

等 (<br />

環 境 関 連 技 術 ' 公<br />

害 防 止 装 置 ・ 技 術 、<br />

廃 棄 物 処 理 ・リサイ<br />

クル 技 術 等 (、 再 生<br />

可 能 エネルギー・エ<br />

ネ ル ギ ー シ ステ ム<br />

等<br />

創 エネルギー 関 係<br />

' 各 種 太 陽 電 池 ・セ<br />

ル・モジュール、 各<br />

種 燃 料 電 池 システ<br />

ム(、 蓄 エネルギー<br />

関 係 'リチウムイオ<br />

ジェトロゾーン 出 展<br />

外 国 企 業<br />

4 ヵ 国 11 社 ' 中 国 、<br />

米 国 、 シ ン ガ ポ ー<br />

ル、イタリア(<br />

6 ヵ 国 18 社 'フラン<br />

ス、 米 国 、シンガポ<br />

ール、イスラエル、<br />

ドイツ、 中 国 (<br />

4 ヵ 国 16 社 ' 中 国 、<br />

韓 国 、 シ ン ガ ポ ー<br />

ル、カナダ(<br />

7 ヵ 国 30 社 ' 米 国 、<br />

ドイツ、フランス、オ<br />

ーストラリア、イスラ<br />

エル、 中 国 、マレー<br />

シア(<br />

48


HOSPEX Japan 2010<br />

東 京<br />

'ビッグサイト(<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 17 日 ~<br />

19 日<br />

ン 二 次 電 池 等 (、 省<br />

エネ・ 新 照 明 関 連 等<br />

医 療 分 野 ' 設 備 、 情<br />

報 システム、 介 護 ・<br />

福 祉 等 (<br />

その 結 果 、 以 下 のとおり 具 体 的 な 対 日 投 資 を 検 討 する 事 例 が 表 れています。<br />

7 ヵ 国 16 社 ' 米 国 、<br />

ドイツ、フランス、デ<br />

ンマーク、シンガポ<br />

ー ル 、 ア イ ル ラ ン<br />

ド、オーストラリア(<br />

・ N-EXPO/KANSAI’10に 出 展 したシンガポール 企 業 ( 遮 光 ガラス 製 造 販 売 )が 関 西 への 拠 点<br />

設 立 を 検 討 しています。<br />

・ Green Device 2010に 出 展 した 米 国 企 業 ( 家 庭 用 電 力 管 理 関 連 )は、 日 本 法 人 設 立 を 念 頭 に<br />

置 き、 製 品 プレスリリースや 日 本 法 人 代 表 候 補 者 との 面 談 を 实 施 しました。<br />

・ Green Device 2010に 出 展 した 米 国 企 業 ( 家 庭 用 電 力 管 理 関 連 )は、 日 本 への 拠 点 設 立 に 向<br />

けて 準 備 を 進 めています。<br />

上 記 に 加 え、 地 域 への 進 出 に 関 心 を 持 つ 外 国 企 業 のうち、 計 画 が 具 体 化 し、 進 出 の 可 能 性 が<br />

高 い 企 業 の 幹 部 を 自 治 体 の 要 請 等 に 基 づいて 当 該 地 域 へ 個 別 に 招 へいしました。 同 時 に、ジェ<br />

トロにおいても、 地 域 経 済 への 波 及 効 果 が 大 きい 案 件 、 新 たな 需 要 の 掘 り 起 こしにつながるビ<br />

ジネス 分 野 等 を 優 先 的 に 選 定 して 招 へいを 行 いました。<strong>22</strong> 年 度 は、ヘルスケア、ICT 分 野 等 を<br />

中 心 に 9 カ 国 から 17 社 を 招 へい・ 支 援 しました。<br />

(7) 国 内 外 における 対 日 投 資 シンポジウム・セミナー<br />

ビジネスアライアンスを 通 じた 対 日 投 資 を 促 進 するために、 対 日 投 資 シンポジウム・セミナ<br />

ーを 開 催 しています。<strong>22</strong> 年 度 は 前 年 度 に 引 続 き、 環 境 ・ 新 エネルギー 分 野 に 焦 点 を 当 てました。<br />

【 具 体 的 事 例 1】Asia-Pacific Green Tech Forum / 開 催 地 : 千 葉<br />

日 本 での「APECJapan2010」の 開 催 機 会 を 捉 え、 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 、 千 葉 の 幕 張 メッセにおいて、「 環<br />

境 ・ 新 エネルギー 分 野 における APEC 企 業 間 の 協 業 事 例 の 紹 介 と 商 談 の 場 の 創 出 」をテーマに、<br />

「Asia-Pacific Green Tech Forum」を 開 催 しました( 参 加 者 数 120 名 )。<br />

本 フォーラムは、ジェトロが 外 国 企 業 の 出 展 を 支 援 した 環 境 ・ 新 エネルギー 分 野 の 有 力 展 示 会 「Green<br />

Device2010」における「APEC デー」に 合 わせ、 開 催 されたもので、 世 界 的 に 注 目 されている APEC エ<br />

コノミー 企 業 5 社 ( 米 国 4 社 、 豪 州 1 社 )をスピーカーに 招 き、 太 陽 電 池 、 波 力 発 電 、リチウムイオン<br />

電 池 などの 技 術 に 関 して、 日 本 企 業 と 協 業 しているビジネスモデルを 紹 介 するとともに、スピーカー 企 業<br />

と 日 本 企 業 との 個 別 企 業 マッチングを 支 援 しました。<br />

【 具 体 的 事 例 2】 日 米 イノベーション 対 話 関 連 シンポジウム / 開 催 地 :カリフォルニア 州 ・パロアルト<br />

23 年 2 月 、 日 米 双 方 によるイノベーション・ 起 業 の 支 援 と 投 資 促 進 等 を 通 じた 新 たな 雇 用 機 会 の 創 出<br />

を 目 的 とした 対 話 ( 経 済 産 業 省 と 米 国 国 務 省 共 催 )に 併 せ、 関 連 シンポジウムをシリコンバレーにあるス<br />

タンフォード 大 学 で 開 催 しました。ラウンドテーブル、パネルディスカッション 等 を 通 じて、 日 米 の 産 官<br />

学 代 表 者 が、ベンチャー 企 業 と 起 業 家 精 神 の 重 要 性 、 高 度 成 長 企 業 の 創 出 を 促 進 するための 仕 組 み 等 につ<br />

いて 議 論 しました( 参 加 者 数 160 名 )。<br />

【 具 体 的 事 例 3】タイ 対 日 投 資 シンポジウム / 開 催 地 :バンコク<br />

日 タイ 間 では、1 企 業 間 の 事 業 関 係 強 化 が 進 み、タイからの 対 日 投 資 関 心 企 業 の 増 加 が 見 込 まれてい<br />

ること、2メディカルツーリズムやスパ 等 の 競 争 力 を 有 するタイ 企 業 を 日 本 に 紹 介 することで 新 たなビ<br />

ジネスの 創 出 も 期 待 できること、さらに、3タイ 政 府 としても 同 国 企 業 の 対 日 投 資 促 進 に 注 力 しており、<br />

相 互 の 投 資 促 進 に 向 けた 協 力 関 係 の 構 築 等 に 関 する 提 案 がなされているといった 背 景 を 踏 まえ、23 年 3<br />

月 にバンコクにて 対 日 投 資 シンポジウムを 開 催 しました。 日 本 への 投 資 の 魅 力 をアピールするとともに、<br />

日 タイ 間 の 投 資 交 流 が 日 本 側 からだけでなく 双 方 向 に 進 んでいくことが 期 待 される 内 容 となりました<br />

( 参 加 者 数 250 名 、. 参 加 者 役 立 ち 度 上 位 2 段 階 94.2%)。<br />

(8) 海 外 からの 資 金 還 流 に 向 けた 新 たな 取 組<br />

ベンチャー 企 業 への 投 資 等 、 企 業 の 成 長 に 必 要 な 産 業 資 金 (リスクマネー)が 国 内 だけでは 先<br />

49


細 りするなか、 日 本 のベンチャーファンドやエクイティファンドなど、リスクマネーの 供 給 者<br />

と 海 外 の 機 関 投 資 家 等 とのマッチングを 通 じて、 海 外 からの 資 金 導 入 を 促 進 ・ 円 滑 化 すること<br />

が 求 められています( 産 業 構 造 ビジョン 2010)。<strong>22</strong> 年 度 は 経 済 産 業 の 受 託 事 業 「 諸 外 国 の 投 資<br />

受 入 マッチング 機 会 提 供 事 業 」として、 国 内 でのビジネス・マッチング、 香 港 ・ 中 東 へのミッ<br />

ション 派 遣 を 实 施 しました。<br />

【 具 体 的 事 例 1】One-on-One Meeting with Leading-Edge Tech Ventures / 開 催 地 : 東 京<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 、「Asian VC Network Forum 2010」( 東 京 国 際 交 流 館 プラザ 平 成 )において、 同 フォーラ<br />

ムに 参 加 するアジア 各 国 のベンチャーキャピタル(VC) 関 係 者 等 とわが 国 ベンチャー 企 業 (VB) 等 との<br />

個 別 商 談 会 「One-on-One Meeting with Leading-Edge Tech Ventures」を 開 催 しました。アジアからの<br />

資 金 の 呼 び 込 みやアジア 市 場 での 成 長 を 目 指 して、 環 境 技 術 およびライフサイエンス 等 の 技 術 を 有 する<br />

VB24 社 が 参 加 し、 合 計 で 137 件 の 商 談 を 得 ました(うち、 取 り 引 き 見 込 みの 高 い 有 望 商 談 20 件 )。 海 外<br />

VC によるわが 国 VB に 対 する 関 心 は 高 く、 特 に 環 境 技 術 企 業 とは 活 発 な 商 談 が 行 われるなど、 海 外 ・ 日<br />

本 双 方 の 企 業 にとって 有 意 義 なものとなりました。<br />

【 具 体 的 事 例 2】アジア 対 日 投 資 交 流 ミッション / 開 催 地 : 香 港<br />

23 年 1 月 、アジア 地 域 の 代 表 的 な 金 融 イベントである「Asian Financial Forum」( 香 港 ) にわが 国<br />

ファンド 関 係 者 、ベンチャーキャピタル(VC)およびプライベート・エクイティー(PE)から 構 成 され<br />

るミッション 団 (25 社 35 名 )を 派 遣 しました。ワークショップ(ジャパンセッション)を 開 催 し、 政 府<br />

の「 新 成 長 戦 略 」を 始 めとした 対 日 投 資 政 策 、 現 在 日 本 で 成 長 しているビジネス 分 野 ( 環 境 エネルギー、<br />

医 療 、ハイテク 産 業 )など 日 本 の 投 資 魅 力 について、アジアの 金 融 関 係 者 に 対 して 紹 介 しました( 参 加<br />

者 約 120 名 )。このほか、 現 地 の 機 関 投 資 家 との 昼 食 会 、 主 要 財 界 人 への 表 敬 訪 問 および 個 別 商 談 会 を<br />

通 じ、アジア 域 内 の 投 資 家 、 金 融 関 係 者 とのネットワーク 構 築 を 支 援 した 結 果 、 合 計 253 件 の 商 談 があ<br />

り、 参 加 者 役 立 ち 度 は 上 位 2 項 目 が 100%となりました。<br />

【 具 体 的 事 例 3】 中 東 からの 投 資 受 入 れ 促 進 ミッション / 開 催 地 :リヤド、マナマ<br />

23 年 1 月 、わが 国 ベンチャーキャピタル(VC)、プライベート・エクイティ(PE)を 介 した 中 東 諸<br />

国 からの 投 資 資 金 の 呼 び 込 みを 目 的 に、リヤド(サウジアラビア)およびマナマ(バーレーン)にミッシ<br />

ョン(18 社 ・ 機 関 21 名 )を 派 遣 しました。 両 国 において、 現 地 投 資 家 や 事 業 会 社 等 に 対 して、 日 本 の 企<br />

業 、 最 新 技 術 の 動 向 や 投 資 環 境 に 関 する 説 明 、 日 本 の 成 長 企 業 等 に 対 する 投 資 の 魅 力 を 紹 介 するプレゼン<br />

テーションを 行 うとともに、 個 別 商 談 会 を 实 施 しました。さらに、 現 地 財 界 人 等 との 交 流 会 を 实 施 するこ<br />

とで、ミッション 参 加 企 業 のネットワーク 構 築 を 支 援 するとともに、 現 地 の 金 融 事 情 や 投 資 に 係 る 体 制 等<br />

を 理 解 するため、 主 要 ベンチャーキャピタル 等 との 意 見 交 換 会 を 設 定 しました。その 結 果 、 合 計 74 件 の<br />

商 談 があり、 参 加 者 役 立 ち 度 は 上 位 2 項 目 が 89%となりました。<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1)「 新 成 長 戦 略 」、「 国 内 投 資 促 進 プログラム」に 対 応 した 海 外 企 業 誘 致<br />

【 課 題 】<br />

新 成 長 戦 略 (<strong>22</strong> 年 6 月 18 日 閣 議 決 定 )で 設 定 された 国 家 プロジェクトのひとつである「アジ<br />

ア 拠 点 化 の 推 進 等 」を 図 るため、23 年 度 税 制 改 革 大 綱 (23 年 1 月 25 日 )では 法 人 实 効 税 率 の 5%<br />

引 下 げ、 認 定 企 業 (アジア 拠 点 化 ・ 国 際 戦 略 総 合 特 区 )に 対 する 20%の 所 得 控 除 を 行 う 税 制 措 置<br />

の 創 設 が 盛 り 込 まれました。<strong>22</strong> 年 11 月 29 日 に 策 定 された「 国 内 投 資 促 進 プログラム」では、<br />

「<strong>JETRO</strong> の 外 国 企 業 誘 致 専 門 スタッフを 活 用 して、 国 ・<strong>JETRO</strong> における 外 国 企 業 誘 致 部 門 の 取<br />

組 を 積 極 的 に 展 開 するとともに、 我 が 国 に 投 資 を 行 う 企 業 に 対 して、ワンストップサービスの 提<br />

供 、 現 地 訪 問 ・ 視 察 機 会 の 提 供 、 提 携 先 企 業 とのマッチングなどソフト 面 での 魅 力 的 なサービス<br />

の 充 实 に 努 める」ことが 明 記 されました。このような 政 府 の 新 たな 政 策 に 沿 った 形 での 戦 略 的 な<br />

業 務 運 営 が 求 められています。<br />

【 対 応 】<br />

「 国 内 投 資 促 進 プログラム」の 策 定 を 受 け、 対 日 投 資 案 件 の 発 掘 誘 致 体 制 とワンストップ 機 能<br />

のさらなる 強 化 を 図 るべく、 政 府 の 政 策 や 日 本 のイノベーションハブ 機 能 等 の 投 資 環 境 を 紹 介 す<br />

る 英 文 資 料 を 作 成 しホームページで 公 開 するとともに、 海 外 事 務 所 と 連 携 を 図 りつつアジア 拠 点<br />

化 等 の 候 補 案 件 の 発 掘 を 開 始 しました。また、 同 プログラムのもと 各 地 に 設 置 された「 国 内 投 資<br />

促 進 地 域 本 部 」に 参 加 し、 地 域 への 企 業 立 地 促 進 の 課 題 解 決 、 地 域 のワンストップ 化 实 現 に 向 け<br />

取 組 んでいます。<br />

さらに、<strong>22</strong> 年 度 補 正 予 算 により、 日 本 経 済 に 与 える 影 響 が 特 に 大 きいと 認 められる 高 付 加 価 値<br />

拠 点 ( 統 括 拠 点 又 は 研 究 開 発 拠 点 )の 国 内 立 地 促 進 を 目 的 とした 海 外 企 業 向 けの 補 助 金 (アジア<br />

50


拠 点 化 立 地 推 進 事 業 費 補 助 金 )が 設 置 され、 公 募 の 結 果 、 同 補 助 金 の 交 付 等 を 行 う 事 務 局 をジェ<br />

トロが 担 うこととなりました。 外 国 企 業 誘 致 に 関 する 政 府 の 新 たな 政 策 に 呼 応 するため、23 年 1<br />

月 より 専 門 チームを 設 け、 立 地 補 助 金 の 申 請 受 付 、 採 択 、 交 付 等 の 事 務 局 業 務 を 担 当 する 体 制 を<br />

整 備 しました。 引 き 続 き 経 済 産 業 省 とより 密 接 な 連 携 を 取 りつつ、 今 後 の 誘 致 手 法 、 誘 致 対 象 企<br />

業 の 絞 り 込 みなどを 行 う 予 定 です。<br />

(2) 対 日 投 資 ・ビジネスサポートセンター(IBSC)の 見 直 し<br />

【 課 題 】<br />

「 独 立 行 政 法 人 の 主 要 な 事 務 および 事 業 の 改 廃 に 関 する 勧 告 の 方 向 性 について」( 政 策 評 価 ・ 独<br />

立 行 政 法 人 評 価 委 員 会 /11 月 26 日 )や「 独 立 行 政 法 人 の 事 務 ・ 事 業 の 見 直 しの 基 本 方 針 」( 行 政<br />

刷 新 会 議 /12 月 7 日 )において、「 各 IBSC については、その 規 模 について 見 直 しを 行 い、 効 率<br />

化 を 図 った 上 で、 入 居 率 が 改 善 しないものは 廃 止 するものとする。」と 指 摘 され、IBSC の 見 直 し<br />

について 具 体 的 な 検 討 が 求 められています。また 上 述 の「 勧 告 の 方 向 性 について」では、 併 せて<br />

「IBSC 名 古 屋 に 多 目 的 ホールを 設 置 する 必 要 性 を 厳 格 に 検 証 し、 十 分 な 必 要 性 が 認 められない<br />

場 合 には 廃 止 するものとする」とされています。<br />

【 対 応 】<br />

IBSC 利 用 率 向 上 のため 広 報 等 を 強 化 するほか、1 政 府 の 政 策 を 踏 まえた 新 たな 機 能 (ワンス<br />

トップサービス 等 )の 付 加 、2これまでの 使 用 实 績 を 踏 まえて 規 模 変 更 、3 自 治 体 との 連 携 強 化 、<br />

4 利 用 期 間 の 柔 軟 化 、 利 用 時 間 の 拡 大 等 を 検 討 することとします。また IBSC 名 古 屋 の 多 目 的 ホ<br />

ールについては、 賃 貸 契 約 の 改 定 状 況 等 を 踏 まえつつ、 検 討 を 行 うものとします。<br />

51


〔2〕 我 が 国 中 小 企 業 等 の 国 際 ビジネス 支 援<br />

(イ) 輸 出 促 進<br />

1. 定 量 的 指 標 の 目 標 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・ 全 体 として 年 平 均 25,000 件 以 上 の 商 談 を 提 供 する。<br />

・ 重 点 分 野 別 の 商 談 件 数 についても 各 年 度 の 年 度 計 画 において 具 体 的 な 目 標 値 を 明 示 してその 達<br />

成 を 図 る。<br />

・ 輸 出 支 援 事 業 の 利 用 者 に 対 し「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、4 段 階 評 価 で 上<br />

位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

【<strong>22</strong> 年 度 計 画 】<br />

・ 全 体 として 平 成 <strong>22</strong> 年 度 1 年 間 で 41,700 件 以 上 の 商 談 を 提 供 し、 分 野 別 の 目 標 を 次 のとおりと<br />

する。なお、 今 後 、 経 済 情 勢 や 業 界 ・ 企 業 のニーズ 等 を 踏 まえ、 出 展 支 援 を 行 う 展 示 会 等 が 固<br />

まった 段 階 で、その 数 に 応 じて、 分 野 別 目 標 件 数 を 調 整 する。<br />

(<strong>22</strong> 年 度 当 初 分 野 別 内 訳 ) 繊 維 4,800 件<br />

デザイン( 地 域 伝 統 産 品 含 む)9,400 件<br />

機 械 ・ 機 器 ・ 部 品 等 18,500 件<br />

食 品 ・ 農 水 産 品 9,000 件<br />

( 調 整 後 分 野 別 内 訳 ) 繊 維 1,200 件<br />

デザイン( 地 域 伝 統 産 品 含 む)17,300 件<br />

機 械 ・ 機 器 ・ 部 品 等 14,200 件<br />

食 品 ・ 農 水 産 品 9,000 件<br />

〔ポイント〕<br />

1. <strong>22</strong> 年 度 の 輸 出 商 談 件 数 は 62,791 件 で、 中 期 計 画 上 の 目 標 ( 年 平 均 25,000 件 )および <strong>22</strong> 年<br />

度 計 画 上 の 目 標 (41,700 件 )を 上 回 りました。<br />

2. 役 立 ち 度 アンケートにおける 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 は、 全 ての 支 援 ツールで 9 割 を 超 え、<br />

目 標 を 上 回 りました。 役 立 ち 度 に 対 するサービス 利 用 者 の 主 な 評 価 理 由 として、 以 下 のよう<br />

なコメントが 寄 せられ、 販 路 開 拓 支 援 のための 事 業 ツールを 組 み 合 わせてきめ 細 かい 支 援 を<br />

行 った 結 果 を 評 価 する 声 が 多 くありました。<br />

・ 初 めての 海 外 ビジネスでは、 何 をどうしたらよいか 分 からず、その 一 歩 を 踏 み 出 せない。ジ<br />

ェトロの 支 援 により、 何 が 必 要 なのか、マーケットが 何 を 求 めているか、どのようなステッ<br />

プを 踏 めばよいのかが 明 確 になった。<br />

・ 自 社 単 独 で 商 談 することは 不 可 能 であったが、 日 本 国 内 で 数 ヵ 国 のバイヤーと 一 度 に 商 談 が<br />

出 来 て、 大 変 合 理 的 。 商 談 の 前 に 商 談 相 手 の 関 心 等 の 事 前 情 報 を 入 手 できたため、 売 り 込 み<br />

易 かった。<br />

・ ブラジル、コロンビア、スイス、ロシアといった 遠 い 国 との 商 談 チャンスを 得 ることができ、 取<br />

引 相 手 国 の 市 場 や 消 費 者 の 嗜 好 も 理 解 し 今 後 の 商 品 改 良 やマーケティング 等 の 方 向 性 もわか<br />

り 非 常 に 良 かった。<br />

(1) 輸 出 商 談 件 数<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 輸 出 商 談 件 数 は、 中 期 計 画 上 の 目 標 ( 年 平 均 25,000 件 )および <strong>22</strong> 年 度 計 画 上 の<br />

目 標 (41,700 件 )を 上 回 る 62,791 件 となりました。 目 標 超 過 の 主 な 理 由 としては、ニューヨ<br />

ーク 国 際 現 代 家 具 見 本 市 (ICFF)2010 やアジア・キャラバン 事 業 など、 当 初 商 談 支 援 を 予 定<br />

していなかった 事 業 において、 中 小 企 業 への 海 外 販 路 開 拓 支 援 を 一 層 強 化 するという 観 点 から<br />

52


商 談 支 援 を 行 う 事 業 に 見 直 したことが 挙 げられます。さらに、 平 成 <strong>22</strong> 年 度 経 済 危 機 対 応 ・ 地<br />

域 活 性 化 予 備 費 を 活 用 した 経 済 対 策 予 算 により、 年 度 当 初 に 計 画 のなかった 展 示 会 への 出 展 、<br />

バイヤー 招 へい 事 業 を 追 加 实 施 したほか、 食 品 ・ 農 水 産 品 分 野 で 受 託 事 業 として 实 施 する 海 外<br />

見 本 市 への 出 展 が 当 初 3 本 の 予 定 から 6 本 へと 倍 増 したことなども 商 談 件 数 の 増 加 につながり<br />

ました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 商 談 件 数 を 年 平 均 で 25,000 件 以 上 ' 輸 出 商 談 件 数 全 体 (<br />

[ 年 度 計 画 上 の 目 標 ] 商 談 件 数 を <strong>22</strong> 年 度 1 年 間 で 41,700 件 以 上<br />

繊 維 'フ デザイン<br />

機 械 ・ 機 食 品 ・ 農 水<br />

ァッション ' 地 域 伝 統<br />

計<br />

器 ・ 部 品 産 品<br />

等 ( 産 品 等 (<br />

21 年 度 商 談 件 数<br />

実 績<br />

総 計<br />

2,452 23,592 12,787 15,366 54,197 -<br />

<strong>22</strong> 年 度 計 画 分 野<br />

別 目 安<br />

<strong>22</strong> 年 度 計 画 調 整<br />

後 分 野 別 目 安 ※1<br />

4,800 9,400 18,500 9,000 41,700 -<br />

1,200 17,300 14,200 9,000 41,700 -<br />

<strong>22</strong> 年 度 商<br />

談 件 数 実<br />

績<br />

3,063 <strong>22</strong>,883 14,809 18,278 59,033<br />

※2 612 1,652 485 1,009 3,758<br />

62,791<br />

< 参 考 ><br />

933 10,551 1,711 3,356 16,551<br />

<strong>22</strong> 年 度 成<br />

17,727<br />

約 件 数 ※2 128 756 37 255 1,176<br />

※1 業 界 ・ 企 業 のニーズ 等 を 踏 まえ 出 展 支 援 を 行 う 展 示 会 等 を 年 度 途 中 に 決 定 したため<br />

分 野 別 の 目 標 件 数 を 調 整<br />

※2 平 成 <strong>22</strong> 年 度 経 済 危 機 対 応 ・ 地 域 活 性 化 予 備 費 予 算 による 事 業 実 績<br />

(2) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

展 示 会 ・ 商 談 会 、セミナー・ミッション 参 加 者 等 に 対 する 役 立 ち 度 アンケートの 結 果 では、<br />

上 位 2 項 目 の 割 合 が 各 支 援 ツールの 平 均 で 96.4%と、 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 内 訳<br />

展 示 会 ・ 商 談 会 参 加 者 に 対 する 役 立 ち 度 ' 出 展 者 (<br />

展 示 会 ・ 商 談 会 参 加 者 に 対 する 役 立 ち 度 ' 来 場 者 (<br />

海 外 マーケティング 調 査 に 対 する 役 立 ち 度<br />

コーディネーターによる 商 談 サポートに 対 する 役 立 ち 度<br />

セミナー 参 加 者 に 対 する 役 立 ち 度<br />

ミッション 参 加 者 に 対 する 役 立 ち 度<br />

輸 出 有 望 案 件 支 援 専 門 家 に 対 する 役 立 ち 度<br />

53<br />

96%<br />

'1,012(<br />

99.3%<br />

'446(<br />

100%<br />

'8(<br />

90.5%<br />

'387(<br />

96.6%<br />

'1,088(<br />

97.1%<br />

'106(<br />

95.5%<br />

'23(<br />

96.8%<br />

'2,181(<br />

95.0%<br />

'2,136(<br />

100%<br />

'145(<br />

93.5%<br />

'351(<br />

97.5%<br />

'1,769(<br />

97.7%<br />

'260(<br />

94.4%<br />

'41(<br />

74.8%<br />

<strong>22</strong>.0%<br />

59.0%<br />

36.0%<br />

80.1%<br />

19.9%<br />

57.6%<br />

35.8%<br />

63.9%<br />

33.6%<br />

77.3%<br />

20.4%<br />

64.1%<br />

30.3%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は 2 段 階 目 の 評 価 (まあ 役 に 立<br />

った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずしも 役 立 ち<br />

度 の 割 合 数 値 とはなっていない。


2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 ( 定 性 的 アウトカム)】<br />

・ 日 本 ブランドの 海 外 市 場 における 認 知 度 の 向 上 、 企 業 ・ 産 地 等 による 新 たな 輸 出 ビジネスへの<br />

取 組 事 例 等 の 具 体 的 なアウトカムの 実 現 を 図 る。<br />

〔ポイント〕<br />

1. 中 小 企 業 の 関 心 の 高 いアジア 市 場 の 販 路 開 拓 のため、 中 国 においては 日 用 品 や 家 具 等 の 分 野<br />

で、 上 海 での 常 設 ショールーム 開 設 、 上 海 ・ 北 京 ・ 成 都 の 3 都 市 での 商 談 会 開 催 、 成 都 にお<br />

けるアンテナショップでの 展 示 即 売 、さらに 中 国 全 土 をカバーするインターネット 販 売 等 を<br />

実 施 し、「B to B」と「B to C」の 両 面 から 重 層 的 に 販 路 開 拓 支 援 を 行 いました。また、 農 林<br />

水 産 ・ 食 品 分 野 でも、 中 国 内 陸 部 においてテストマーケティングを 実 施 したほか、ベトナム、<br />

バンコク、 香 港 向 けに 市 場 開 拓 ミッションを 派 遣 し、 現 地 の 流 通 業 者 、 小 売 店 、レストラン<br />

等 との 交 流 の 場 をアレンジしました。<br />

2. 海 外 からバイヤー・ 有 識 者 を 招 へいし、 地 域 中 小 企 業 等 が 地 元 にいながらバイヤーと 商 談 を<br />

行 うことができる 機 会 を 提 供 しました。 商 談 会 開 催 にあたっては、 地 域 の 業 界 団 体 や 海 外 事<br />

務 所 および 海 外 コーディネーターと 連 携 しつつバイヤーを 選 定 するとともに、 商 談 会 に 参 加<br />

する 各 社 から 商 品 の 価 格 、 取 引 量 、 特 徴 やセールスポイント 等 の 詳 細 な 情 報 を 収 集 し、 事 前<br />

マッチングを 行 いました。その 結 果 、 繊 維 (ファッション)、デザイン( 地 域 産 品 等 )、 機 械 ・<br />

部 品 、 農 林 水 産 ・ 食 品 分 野 において 具 体 的 な 商 談 成 果 が 生 まれました。<br />

3. 輸 出 有 望 案 件 発 掘 支 援 事 業 を 通 じて、 優 れた 技 術 ・ 製 品 を 持 ちながらも 輸 出 経 験 のない 中 小<br />

企 業 に 対 し、 輸 出 指 導 、 海 外 バイヤーの 発 掘 、 商 談 随 行 、 契 約 締 結 支 援 などを 一 貫 して 支 援<br />

しました。<strong>22</strong> 年 度 は 新 規 に 51 件 の 有 望 案 件 を 発 掘 し、3,192 件 の 個 別 商 談 を 実 施 、うち 579<br />

件 が 成 約 に 至 りました。<br />

4. 地 方 自 治 体 、 地 域 産 品 の 業 界 団 体 ・ 経 済 団 体 等 から 寄 せられる 海 外 販 路 開 拓 ニーズに 合 わせ、<br />

国 内 外 ネットワークを 活 用 しつつ、 展 示 会 出 展 支 援 、 専 門 家 派 遣 、ミッション 派 遣 等 の 各 種<br />

ツールを 通 じた 支 援 を 行 いました。その 結 果 、 新 潟 県 の 食 品 のロシア 向 け 輸 出 、 北 海 道 根 室<br />

市 の 冷 凍 サンマ 輸 出 などが 成 約 に 至 りました。<br />

(1)アジアを 始 めとする 新 興 市 場 向 け 海 外 販 路 開 拓 を 支 援<br />

1アジア・キャラバン 事 業 ( 事 業 ツールを 組 み 合 わせ 重 層 的 に 輸 出 支 援 )<br />

Ⅰ. 中 国 市 場 開 拓 のための 消 費 財 商 談 会 ・モニタリング 調 査<br />

安 心 ・ 安 全 ・ 高 品 質 な 日 本 の 日 用 品 や 家 具 等 の 中 国 向 け 販 路 開 拓 を 支 援 するため、 上 海 で<br />

の 常 設 ショールーム 開 設 、 上 海 ・ 北 京 ・ 成 都 の 3 都 市 での 商 談 会 開 催 、 内 陸 部 の 一 大 消 費 地 ・<br />

成 都 における 伊 勢 丹 とタイアップしてのアンテナショップでの 展 示 即 売 、さらに 中 国 全 土 を<br />

カバーするインターネット 販 売 等 を 实 施 し、「B to B」と「B to C」の 両 面 から 重 層 的 に 販<br />

路 開 拓 支 援 を 行 いました。 事 業 参 加 者 からは、「 中 国 市 場 を 開 拓 するにあたり、どのような<br />

対 策 を 立 てていかなければならないかを 知 ることができた。 営 業 戦 略 だけではなく、ものづ<br />

くりの 段 階 から、 見 直 していく 必 要 があるように 思 う」、「テストマーケティングとして、 自<br />

社 の 立 ち 位 置 と、 課 題 抽 出 および 整 理 をキャラバン 期 間 内 に 進 めることができたことが 一 番<br />

の 収 穫 。さらに、 上 海 での 常 設 ショールームや 成 都 でのアンテナショップに 参 加 することで、<br />

バイヤーおよび 消 費 者 の 反 応 を 肌 で 感 じることができた」といった 声 を 得 ました。<br />

54


(ⅰ) 上 海 常 設 ショールーム<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 1 日 ~ 平 成 23 年 3 月 末<br />

● 場 所 : 中 国 ・ 上 海 市 ( 上 海 マート 3 階 展 示 場 )<br />

● 参 加 企 業 数 :28 社<br />

● 主 な 出 品 物 : 日 用 品 、 家 具 など 約 200 点<br />

● 来 場 者 数 : 約 5,600 名<br />

(ⅱ)ビジネス 商 談 会<br />

● 場 所 ・ 期 間 : 上 海 (11 月 23、24 日 )、 北 京 (11 月 25、26 日 )、 成 都 (12 月 10 日 )<br />

● 参 加 企 業 数 : 上 海 <strong>22</strong> 社 、 北 京 17 社 、 成 都 14 社<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 374 件 ( 上 海 199 件 、 北 京 124 件 、 成 都 51 件 )<br />

成 約 件 数 ( 見 込 含 )84 件 ( 上 海 51 件 、 北 京 <strong>22</strong> 件 、 成 都 11 件 )<br />

(ⅲ) 成 都 アンテナショップ<br />

● 目 的 : 四 川 省 成 都 市 において、 日 本 製 品 の 市 場 性 を 検 証 することを 目 的 に、 商 品 のモ<br />

ニタリング 販 売 ・ 調 査 を 实 施 。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 9 日 ~15 日<br />

● 場 所 : 中 国 ・ 成 都 ( 成 都 伊 勢 丹 百 貨 店 5 階 催 事 場 )<br />

● 参 加 企 業 数 :24 社<br />

● 規 模 :100 m2( 他 、 倉 庫 スペース 約 30 m2)<br />

● 販 売 商 品 : 日 用 品 145 点<br />

● 来 場 者 数 : 約 3,000 人<br />

● 総 販 売 点 数 : 約 700 点<br />

(ⅳ)インターネット 試 験 販 売 ・モニタリング<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 20 日 ~ 平 成 23 年 2 月 28 日<br />

● 利 用 サイト: 淘 宝 商 城 (タオバオ・モール)<br />

● 参 加 企 業 数 :24 社<br />

● 主 な 出 品 物 : 日 用 品 、 家 具 など 約 150 点<br />

● 販 促 活 動 :・ 有 力 ブロガー20 名 を 使 ったブログによる 宠 伝<br />

・ 百 度 (バイドゥ)など 有 名 検 索 サイトへの 広 告<br />

・ 淘 宝 商 城 内 でのバナー 広 告 など<br />

● 売 上 個 数 :529 個<br />

【 成 功 事 例 1】 複 合 的 アプローチにより 中 国 販 路 開 拓 ・ 拡 大 の 糸 口 を 提 供<br />

浄 水 器 を 扱 う A 社 は 上 海 での 商 談 会 をきっかけに 販 売 代 理 店 契 約 を 1 件 締 結 し、 現 在 は 1,200 万 円 分<br />

の 商 品 の 注 文 を 受 ける 見 通 し。 同 社 は 今 回 発 掘 した 同 代 理 店 の 協 力 を 得 て、 華 单 地 域 への 販 路 確 立 に 更<br />

なる 弾 みをつける 見 通 し。 化 粧 筆 を 扱 う B 社 は <strong>22</strong> 年 12 月 に、 在 上 海 日 系 通 販 会 社 と 委 託 販 売 契 約 を 締<br />

結 し、23 年 1 月 から 2 ヶ 月 間 、 同 通 販 誌 に 掲 載 されました。<br />

【 成 功 事 例 2】モニタリング 結 果 を 基 に 新 たな 販 売 手 法 にチャレンジ<br />

美 容 用 洗 顔 ブラシ( 小 鼻 用 )のインターネットでの 販 売 の 可 能 性 を 探 る A 社 は、ジェトロが 提 案 した<br />

ブロガーを 利 用 した 広 告 、バナー 広 告 、リスティング 広 告 、 口 コミ 広 告 等 各 種 の 広 告 手 段 で 商 品 の PR を<br />

行 った 結 果 、 中 国 消 費 者 になじみが 薄 い 同 商 品 の PR には、「 現 地 目 線 での 使 用 体 験 に 基 づく 他 人 の 口 コ<br />

ミ 評 価 」を 活 かすことのできるブログ 広 告 が 最 も 効 果 が 高 いということがわかりました。 同 社 はモニタ<br />

リング 結 果 を 踏 まえて、インターネットおよび 实 店 舗 での 商 品 プロモーションの 際 にブロガーやメイク<br />

アップアーティスト 等 を 起 用 し、 現 地 目 線 での 使 用 体 験 に 基 づく PR を 行 なうことを 検 討 しています。<br />

55


Ⅱ. 香 港 、シンガポールの 見 本 市 に 出 展<br />

(ⅰ)「Cosmoprof Asia 2010」ジャパン・パビリオン 初 出 展 ( 香 港 )<br />

香 港 で 開 催 されたアジア 最 大 級 の 化 粧 品 ・ 美 容 関 連 分 野 の 国 際 見 本 市 「Cosmoprof Asia<br />

2010」にジャパン・パビリオンを 初 出 展 しました。 海 外 コーディネーターを 活 用 し、 出 展<br />

準 備 段 階 から 会 期 後 のフォローアップまで、 個 別 相 談 による 商 談 成 約 を 重 視 した 一 貫 した 支<br />

援 を 行 うとともに、 香 港 化 粧 品 同 業 協 会 の 会 長 および 加 盟 企 業 約 30 社 によるジャパン・パ<br />

ビリオンへの 訪 問 をアレンジし、 全 出 展 者 に 自 社 製 品 についてプレゼンテーションできる 機<br />

会 を 提 供 しました。その 結 果 、 多 くの 海 外 バイヤーの 関 心 を 惹 きつけ、 香 港 のみならず、 中<br />

国 や 東 单 アジア 市 場 への 新 規 参 入 、ビジネス 拡 大 のための 良 い 機 会 となりました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 10 日 ~12 日<br />

● 開 催 地 : 香 港<br />

● 出 展 企 業 数 :15 社<br />

● 主 な 出 品 物 : 健 康 ・ 美 容 関 連 商 品 ( 化 粧 品 ・トイレタリー 商 品 、 美 容 関 連 小 物 、 自 然<br />

派 化 粧 品 、ヘアケア 関 連 製 品 等 )<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :1,371 件 、 成 約 件 数 ( 見 込 含 )<strong>22</strong>8 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】 出 展 後 も 継 続 的 にアドバイスを 提 供 し、 初 めての 海 外 取 引 に 成 功<br />

初 めて 海 外 企 業 と 取 引 する 場 合 、 相 手 が 信 頼 できる 企 業 か、 代 金 回 収 が 問 題 なくできるかなどの 心<br />

配 があります。 本 展 示 会 に 出 展 した A 社 に 対 して、 展 示 会 後 も、 海 外 コーディネーターが 現 地 企 業 の<br />

信 用 調 査 の 方 法 や 商 標 登 録 手 続 きについて 情 報 提 供 し、また 独 占 契 約 を 避 けること、 初 回 は 小 ロット・<br />

全 額 前 金 の 決 済 方 法 をとるなどのアドバイスを 行 い、 事 前 のリスク 軽 減 等 のサポートをしました。 結<br />

果 、 展 示 会 からわずか 3 ヶ 月 半 で 最 初 の 出 荷 にこぎつけることができ、 同 社 は 無 事 、 香 港 市 場 への 販<br />

路 開 拓 の 一 歩 を 踏 み 出 すことができました。<br />

(ⅱ)「Hospitality Asia 2011」ジャパン・パビリオン 初 出 展 (シンガポール)<br />

アジア 最 大 級 の 家 具 ・インテリア 用 品 見 本 市 「シンガポール 国 際 家 具 フェア」の 併 催 見 本<br />

市 として 初 めて 開 催 された「Hospitality Asia 2011」にジャパン・パビリオンを 初 出 展 しま<br />

した 見 本 市 のコンセプト、 出 展 対 象 商 材 、 想 定 来 場 者 等 について、 事 前 に 主 催 者 にヒアリン<br />

グした 上 で、 日 本 製 品 の 競 争 力 を 強 調 できる 技 術 力 やデザイン 性 等 に 優 れた 家 具 ・インテリ<br />

ア 用 品 、 省 エネ・ 環 境 保 全 に 貢 献 する 高 機 能 性 の 内 装 材 ・ 建 築 材 料 等 にターゲットを 絞 り、<br />

出 展 者 を 募 りました。 出 展 企 業 には 輸 出 未 経 験 企 業 等 も 含 まれていたため、 海 外 コーディネ<br />

ーター 等 を 活 用 し、 見 本 市 出 展 準 備 の 段 階 から 個 別 相 談 等 にもきめ 細 かく 対 応 しました。ま<br />

た、 出 展 者 の 商 品 の 特 長 を、 見 本 市 の 想 定 来 場 者 に 発 信 したほか、ジェトロのウェブサイト<br />

上 での 全 出 展 者 の 商 品 ギャラリーサイトの 制 作 、 現 地 メディア、 政 府 機 関 、 経 済 団 体 等 に 対<br />

する 事 前 広 報 などを 行 った 結 果 、 商 品 の 機 能 性 、デザイン 性 、 技 術 力 の 正 当 な 価 値 を 理 解 し<br />

てもらえる 確 度 の 高 い 来 場 者 を 集 実 することができました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 3 月 9 日 ~3 月 12 日<br />

● 開 催 地 :シンガポール<br />

● 出 展 企 業 数 :11 社<br />

● 主 な 出 品 物 : 木 製 防 火 ドア、 硝 子 テーブル、 遮 熱 塗 料 、 漆 喰 、 畳 、 壁 材 、 壁 面 緑 化 材<br />

等<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 987 件 、 成 約 件 数 ( 見 込 含 ):175 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

56


【 成 功 事 例 1】 市 場 開 拓 コーディネーターを 活 用 し、 現 地 企 業 との 販 売 面 、 技 術 面 でのコラボへ 展 開<br />

本 展 示 会 に 出 展 した A 社 はシンガポール 建 材 メーカーと ASEAN 市 場 の 総 代 理 店 となることで 合 意 し<br />

ました。また、 市 場 開 拓 コーディネーターがネットワークを 活 かし、シンガポール 唯 一 の 畳 屋 を A 社 に<br />

紹 介 したことにより、 両 社 は、 今 後 販 売 面 や 技 術 面 で 協 力 していくことに 合 意 し、シンガポールや<br />

ASEAN 市 場 への 販 路 開 拓 の 一 歩 を 踏 み 出 すきっかけを 提 供 することができました。 企 業 が 卖 独 で 情 報<br />

発 信 できる 範 囲 は 限 られていますが、ジャパン・パビリオンとして 共 同 出 展 することで、 強 い 広 報 ・ 集<br />

実 効 果 を 出 すことができました。<br />

2 中 国 内 陸 部 、カンボジアで 農 水 産 品 ・ 食 品 のテストマーケティングを 実 施<br />

Ⅰ. 中 国 内 陸 部 における 日 本 食 品 のテストマーケティング<br />

中 国 内 陸 部 の 長 沙 において、 内 陸 部 マーケットを 先 駆 者 として 開 拓 した 日 系 小 売 店 と 連 携<br />

し、 同 店 の 食 品 売 り 場 にて、 中 国 内 陸 部 の 人 々の 味 覚 の 嗜 好 および 食 生 活 、 価 格 設 定 、 商 品<br />

改 善 点 についての 情 報 を 収 集 し、 日 本 食 品 のテストマーケティングをしました。その 結 果 、<br />

事 業 参 加 者 からは「 対 価 を 实 際 に 払 う 現 地 の 消 費 者 行 動 をデータとして 収 集 でき 価 格 分 析 を<br />

行 える」、「 自 社 商 品 だけではなく、 同 カテゴリー 商 品 との 比 較 が 可 能 なデータが 盛 り 込 ま<br />

れており、 大 変 有 用 なデータを 入 手 できた」といったコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 2 日 ~26 日<br />

● 開 催 地 : 中 国 湖 单 省 長 沙 市<br />

● 出 展 者 数 :46 社 ( 中 小 企 業 44、 大 企 業 2)<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 アンケート 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅱ.カンボジア・プノンペンにおける 食 品 の 試 験 販 売 ・モニタリング 調 査<br />

カンボジア・プノンペンにおいて、 在 タイ 日 系 食 品 関 連 企 業 が 現 地 で 生 産 した 食 品 の 試 験<br />

販 売 を 行 いました。その 結 果 、 出 品 品 目 <strong>22</strong> 品 目 のうち6 品 目 について 出 品 商 品 が 完 売 するな<br />

ど、 品 質 面 のみならず 価 格 面 でもカンボジア 市 場 に 参 入 できる 可 能 性 のあるものが 多 数 ある<br />

ことがわかりました。また、 紅 茶 飲 料 のようにカンボジア 人 富 裕 層 のみならず、 同 国 に 滞 在<br />

する 外 国 人 富 裕 層 の 消 費 行 動 に 結 びつくものがあることが 明 らかになりました。こうした 調<br />

査 結 果 はジャパン・ブランドの 商 品 ( 現 地 生 産 品 も 含 む)をフロンティア 市 場 に 展 開 する 上<br />

での 重 要 な 示 唆 となり 得 るものです。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 17 日 ・18 日<br />

● 開 催 地 :カンボジア・プノンペン 特 別 市<br />

● 出 品 企 業 :6 社 ( 大 企 業 6 社 )<br />

● 出 品 品 目 : 飲 料 、 缶 詰 、 水 産 加 工 品 、 調 味 料 等<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 アンケート 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

3アジア 市 場 開 拓 ミッションを 派 遣<br />

Ⅰ. 医 療 ・ 介 護 福 祉 分 野 ミッション<br />

政 府 の 新 成 長 戦 略 や 産 業 構 造 ビジョンにおいて 医 療 ・ 介 護 福 祉 産 業 の 海 外 市 場 への 展 開 促<br />

進 が 策 定 された 中 、 業 界 団 体 等 からの 要 請 に 基 づき、アジアの 現 地 医 療 関 係 省 庁 や 業 界 団 体 、<br />

病 院 等 の 訪 問 による 市 場 の 視 察 、 関 係 者 との 意 見 交 換 、マッチングや 商 談 機 会 の 提 供 のため<br />

のミッションを 派 遣 しました。 派 遣 にあたっては、 対 象 国 別 の 医 療 機 器 市 場 セミナーを 開 催<br />

し、 海 外 コーディネーター 等 を 活 用 した 現 地 市 場 等 の 情 報 提 供 、 個 別 相 談 等 を 行 いました。<br />

57


ミッション 名 会 期 参 加 者 数 現 地 視 察 先 例<br />

シンガポール 医 療 機 器 見<br />

本 市 MEDICAL FAIR ASIA<br />

ミッション<br />

ドバイ 医 療 ・ 福 祉 機 器 展<br />

ARAB HEALTH ミッション<br />

韓 国 医 療 機 器 病 院 設 備<br />

展 KIMES ミッション<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 13 日 ~<br />

17 日<br />

23 年 1 月 <strong>22</strong> 日 ~<br />

27 日<br />

23 年 3 月 15 日 ~<br />

20 日<br />

Ⅱ. 農 林 水 産 物 ・ 食 品 分 野 ミッション<br />

58<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 '4 段 階 中<br />

上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 (<br />

23 名 ・ 保 健 科 学 庁 100%<br />

28 名<br />

<strong>22</strong> 名<br />

(ⅰ)ホーチミン 農 林 水 産 物 ・ 食 品 ミッション<br />

・ 私 立 ・ 公 立 病 院<br />

・ドバイヘルスケ<br />

アシティ<br />

・ 保 健 局<br />

・サムスン 病 院<br />

・ 盆 唐 ソウル 大 学<br />

病 院<br />

新 興 市 場 として 注 目 されているベトナムに 農 林 水 産 物 ・ 食 品 ミッションを 派 遣 しました。<br />

訪 問 先 では、 現 地 流 通 業 者 との 交 流 の 場 の 設 定 を 重 視 しつつ、 小 売 店 、レストラン、 富 裕 層<br />

家 庭 訪 問 、 一 般 消 費 者 への 試 食 会 といった 現 地 の 食 品 市 場 を 理 解 するためのプログラムを 用<br />

意 しました。また、セミナー 形 式 で 食 品 輸 入 の 制 度 情 報 や 食 品 に 関 する 現 地 のトレンド 情 報<br />

を 提 供 するとともに、 日 系 食 品 メーカーも 訪 問 し 既 進 出 企 業 の 成 功 事 例 の 紹 介 を 行 いました。<br />

その 結 果 、ミッション 参 加 者 からは「3 日 間 という 短 い 期 間 に、 店 舗 視 察 ・ 業 者 商 談 ・ 家 庭<br />

訪 問 ・ 企 業 訪 問 などを 組 み 込 んでもらい、 一 企 業 人 ではなかなかアレンジ 出 来 ない 体 験 が 出<br />

来 き、とても 内 容 の 濃 いミッションだった」などの 声 がありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 23 日 ~ 27 日<br />

● 派 遣 先 :ベトナム・ホーチミン<br />

● 参 加 企 業 数 :14 社 ( 中 小 企 業 13、 大 企 業 1)<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 アンケート 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

(ⅱ)バンコク 焼 酎 ミッション<br />

タイでの 焼 酎 の 普 及 、 市 場 の 裾 野 開 拓 を 目 指 し、バンコクに 日 本 酒 造 組 合 中 央 会 の 焼 酎 ミ<br />

ッションを 派 遣 し、BtoC(バンコク 一 般 消 費 者 向 け)と BtoB( 日 系 流 通 業 者 向 け、 日 本 食<br />

レストラン 向 け)に 各 々 対 象 者 を 分 けて 試 飲 会 を 開 催 しました。また、タイで 酒 類 の 販 売 規<br />

制 強 化 の 動 きがある 中 、 焼 酎 に 対 する 理 解 促 進 、 通 関 事 情 や 手 続 き 上 の 質 疑 など 情 報 収 集 を<br />

目 的 に 税 関 当 局 との 意 見 交 換 の 場 をアレンジしました。その 結 果 、ミッション 参 加 者 からは<br />

「ローカルの 消 費 者 の 反 応 も 確 認 でき、かつレストラン 関 係 者 、 流 通 業 者 と 市 場 調 査 の 全 て<br />

を 確 認 できたことが 特 に 良 かった」とのコメントを 得 ました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 19 日 ~<strong>22</strong> 日<br />

● 開 催 地 :タイ・バンコク<br />

● 出 展 者 数 :7 社 、1 団 体 ( 中 小 企 業 7、 団 体 1)<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 アンケート 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

(ⅲ) 香 港 米 ミッション<br />

日 本 の 農 林 水 産 物 ・ 食 品 の 最 大 輸 出 相 手 国 ・ 地 域 である 香 港 では、 日 本 産 米 を 輸 出 する 際 に<br />

一 般 消 費 者 のニーズ 把 握 、 価 格 決 定 方 法 、 販 路 や 流 通 、パッケージ 等 の 最 新 情 報 やマーケテ<br />

ィング 方 法 を 卖 独 で 行 うことが 難 しいことから、 農 業 生 産 法 人 協 会 からの 要 請 に 基 づき、ミ<br />

ッションを 派 遣 しました。 具 体 的 には、 現 地 消 費 者 への 試 食 会 ・セミナーによる 普 及 ・ 啓 発 、<br />

100%<br />

100%


スーパーや 百 貨 店 における 販 売 価 格 調 査 、 消 費 者 アンケート 等 を 通 じたマーケティング 調 査 、<br />

バイヤーレストラン 関 係 者 等 との 商 談 アレンジを 行 いました。その 結 果 、ミッションを 契 機<br />

に 農 業 生 産 法 人 A 社 は 香 港 3 社 と、 果 物 生 産 者 B は 再 度 香 港 を 訪 問 し 有 名 高 級 レストランや<br />

世 界 展 開 の 高 級 ホテル 等 との 商 談 を 継 続 しています。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 14 日 ~17 日<br />

● 開 催 地 : 中 国 ・ 香 港<br />

● 出 展 者 数 :9 社 ・1 団 体 ( 中 小 企 業 9、 団 体 1 )<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 アンケート 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 100%)<br />

(2) 海 外 バイヤー・ 有 識 者 の 招 へいにより 個 別 企 業 の 海 外 販 路 開 拓 の 機 会 を 創 出<br />

繊 維 (ファッション)、デザイン( 地 域 産 品 など)、 機 械 ・ 部 品 、 農 林 水 産 ・ 食 品 分 野 におい<br />

て、 海 外 から 有 力 なバイヤーや 有 識 者 を 招 へいし、 個 別 商 談 会 を 通 じて 日 本 企 業 とのマッチン<br />

グを 図 りました。 商 談 会 開 催 にあたっては、 地 域 の 業 界 団 体 や 海 外 事 務 所 および 海 外 コーディ<br />

ネーターと 連 携 しつつバイヤーを 選 定 するとともに、 商 談 会 に 参 加 する 各 社 から 商 品 の 価 格 、<br />

取 引 量 、 特 徴 やセールスポイント 等 の 詳 細 な 情 報 を 収 集 し、 事 前 マッチングを 行 いました。<br />

<br />

分 野 ' 詳 細 (<br />

繊 維 'テキスタイル(<br />

繊 維 'テキスタイル(<br />

繊 維 'アパレル(<br />

繊 維 'ニット(<br />

繊 維 'ニット(<br />

※ 泉 大 津 市 商 工 会 議 所<br />

との 意 見 交 換 会<br />

繊 維 'テキスタイル(<br />

※セミナー& 個 別 相 談<br />

会<br />

繊 維 'テキスタイル(<br />

繊 維 'デニム(<br />

繊 維 'アパレル(<br />

デザイン' 木 工 家 具 (<br />

デザイン' 日 用 品 (<br />

デザイン' 伝 統 産 品 (<br />

会 期<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

7 月 5 日 ~6 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

10 月 13 日 ~15 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

10 月 18 日 ~<strong>22</strong> 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

12 月 7 日 ~10 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

12 月 15 日 ~16 日<br />

平 成 23 年<br />

1 月 12 日 ~13 日<br />

平 成 23 年<br />

1 月 26 日 ~28 日<br />

平 成 23 年<br />

2 月 <strong>22</strong> 日 ~23 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

9 月 3 日 ~6 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

10 月 24 日 ~30 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

10 月 15 日 ~18 日<br />

開 催 場 所<br />

' 都 市 名 (<br />

大 阪<br />

東 京<br />

山 形<br />

米 沢 市<br />

東 京<br />

東 京<br />

福 島<br />

伊 達 市<br />

大 阪<br />

泉 大 津 市<br />

59<br />

商 談 会 参 加 企<br />

業 ・ 団 体 数<br />

59 社<br />

36 社<br />

15 社<br />

29 社<br />

-<br />

大 阪 -<br />

大 阪<br />

岡 山<br />

福 岡<br />

岐 阜<br />

高 山 市<br />

和 歌 山<br />

海 南 市<br />

奈 良<br />

奈 良 市<br />

青 森<br />

弘 前 市<br />

46 社<br />

6 社<br />

11 社<br />

7 社<br />

29 社<br />

25 社<br />

成 果 ' 成 約 件 数 は 見 込 み<br />

含 む(<br />

商 談 件 数 :236 件<br />

成 約 件 数 :75 件<br />

商 談 件 数 :119 件<br />

成 約 件 数 :14 件<br />

商 談 件 数 :34 件<br />

成 約 件 数 :2 件<br />

商 談 件 数 :127 件<br />

成 約 件 数 :5 件<br />

意 見 交 換 会 参 加 者 数 :15<br />

社<br />

セミナー 参 加 者 数 :62 名<br />

個 別 相 談 会 参 加 者 数 :16<br />

社<br />

商 談 件 数 :230 件<br />

成 約 件 数 :47 件<br />

商 談 件 数 :30 件<br />

成 約 件 数 :16 件<br />

商 談 件 数 :27 件<br />

成 約 件 数 :2 件<br />

商 談 件 数 :50 件<br />

成 約 件 数 :13 件<br />

商 談 件 数 :126 件<br />

成 約 件 数 :52 件<br />

商 談 件 数 :42 件<br />

成 約 件 数 :10 件


デザイン' 陶 磁 器 (<br />

平 成 23 年<br />

1 月 16 日 ~20 日<br />

東 京<br />

岐 阜<br />

瑞 浪 市<br />

15 社<br />

商 談 件 数 :16 件<br />

成 約 件 数 :3 件<br />

商 談 件 数 :104 件<br />

成 約 件 数 :36 件<br />

機 械 ' 電 子 部 品 (<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

8 月 5 日 ~7 日<br />

富 山<br />

25 社<br />

商 談 件 数 :59 件<br />

成 約 件 数 :19 件<br />

機 械 ' 精 密 機 械 (<br />

機 械 ' 機 械 部 品 、 音 響 機<br />

器 、 半 導 体 ・ 電 子 部 品 、<br />

医 療 機 器 等 (<br />

機 械 ' 自 動 車 関 連 (<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

10 月 14 日 ~16 日<br />

平 成 23 年<br />

1 月 30 日 ~2 月 5<br />

日<br />

平 成 23 年<br />

3 月 <strong>22</strong> 日 ~23 日<br />

長 野<br />

諏 訪 市<br />

大 阪<br />

東 大 阪 市<br />

神 奈 川<br />

横 浜 市<br />

東 京<br />

大 田 区<br />

大 阪<br />

東 大 阪 市<br />

46 社<br />

67 社<br />

7 社<br />

商 談 件 数 :79 件<br />

成 約 件 数 :4 件<br />

商 談 件 数 :125 件<br />

成 約 件 数 :15 件<br />

商 談 件 数 :7 件<br />

成 約 件 数 :0 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 7<br />

日 ~9 日<br />

北 海 道<br />

64 社 ・2 団 体<br />

商 談 件 数 170 件<br />

成 約 件 数 66 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 9<br />

日 ~11 日<br />

鹿 児 島<br />

52 社 ・3 団 体<br />

商 談 件 数 108 件<br />

成 約 件 数 28 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 10<br />

日 ~12 日<br />

青 森<br />

19 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 49 件<br />

成 約 件 数 13 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 30 日<br />

~8 月 1 日<br />

青 森<br />

16 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 46 件<br />

成 約 件 数 14 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 3<br />

日 ~4 日<br />

東 京<br />

87 社 ・2 団 体<br />

商 談 件 数 265 件<br />

成 約 件 数 100 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 5<br />

日 ~6 日<br />

長 野<br />

43 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 89 件<br />

成 約 件 数 19 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 6<br />

日<br />

神 戸<br />

30 社<br />

商 談 件 数 89 件<br />

成 約 件 数 28 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 6<br />

日<br />

米 子<br />

27 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 59 件<br />

成 約 件 数 15 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 9<br />

日<br />

岡 山<br />

17 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 42 件<br />

成 約 件 数 19 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 9<br />

日 ~10 日<br />

名 古 屋<br />

29 社<br />

商 談 件 数 83 件<br />

成 約 件 数 9 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 28<br />

日 ~29 日<br />

静 岡<br />

26 社<br />

商 談 件 数 55 件<br />

成 約 件 数 13 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 1<br />

日<br />

鹿 児 島<br />

14 社<br />

商 談 件 数 32 件<br />

成 約 件 数 15 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 17<br />

日 、18 日<br />

香 川<br />

10 社<br />

商 談 件 数 40 件<br />

成 約 件 数 <strong>22</strong> 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 7<br />

日<br />

広 島<br />

32 社<br />

商 談 件 数 60 件<br />

成 約 件 数 12 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 10<br />

日<br />

山 形<br />

19 社<br />

商 談 件 数 37 件<br />

成 約 件 数 3 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 23 年 1 月 11<br />

日<br />

岩 手<br />

15 社<br />

商 談 件 数 42 件<br />

成 約 件 数 16 件<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 23 年 1 月 13 日 、<br />

14 日<br />

熊 本<br />

44 社 ・2 団 体<br />

商 談 件 数 74 件<br />

成 約 件 数 38 件<br />

60


農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

農 林 水 産 ・ 食 品<br />

平 成 23 年 2 月 1 日 、<br />

2 日<br />

平 成 23 年 2 月 3<br />

日<br />

平 成 23 年 2 月 4<br />

日<br />

平 成 23 年 2 月 25<br />

日<br />

平 成 23 年 2 月 28<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 2 日 、<br />

3 日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 7<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 7<br />

日<br />

平 成 23 年 3 月 7<br />

日<br />

香 川<br />

愛 媛<br />

広 島<br />

青 森<br />

秋 田<br />

幕 張<br />

千 葉<br />

大 阪<br />

高 知<br />

新 潟<br />

沖 縄<br />

島 根<br />

徳 島<br />

61<br />

10 社 ・2 団 体<br />

16 社<br />

<strong>22</strong> 社<br />

25 社<br />

18 社<br />

129 社<br />

20 社<br />

28 社<br />

36 社 ・1 団 体<br />

32 社 ・1 団 体<br />

9 社<br />

24 社 ・2 団 体<br />

19 社<br />

商 談 件 数 36 件<br />

成 約 件 数 18 件<br />

商 談 件 数 30 件<br />

成 約 件 数 9 件<br />

商 談 件 数 40 件<br />

成 約 件 数 17 件<br />

商 談 件 数 105 件<br />

成 約 件 数 10 件<br />

商 談 件 数 61 件<br />

成 約 件 数 6 件<br />

商 談 件 数 371 件<br />

成 約 件 数 107 件<br />

商 談 件 数 53 件<br />

成 約 件 数 14 件<br />

商 談 件 数 48 件<br />

成 約 件 数 20 件<br />

商 談 件 数 129 件<br />

成 約 件 数 34 件<br />

商 談 件 数 90 件<br />

成 約 件 数 21 件<br />

商 談 件 数 16 件<br />

成 約 件 数 8 件<br />

商 談 件 数 60 件<br />

成 約 件 数 14 件<br />

商 談 件 数 76 件<br />

成 約 件 数 21 件<br />

【 成 功 事 例 1】 展 示 会 における 商 談 でバイヤーの 関 心 を 絞 込 み、 効 果 的 に 成 約 実 現 (デザイン/ 岐 阜 )<br />

岐 阜 県 高 山 市 で 实 施 した 木 工 家 具 分 野 でのバイヤー 招 へい 事 業 ( 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 3 日 ~9 月 6 日 )で<br />

は、バイヤーの 関 心 に 合 った 商 材 を 保 有 するメーカーとの 商 談 マッチングをアレンジした 上 で、 多 種 多<br />

様 な 商 材 が 展 示 ・ 陳 列 されているメーカーのショールームにて 個 別 商 談 を 实 施 しました。その 結 果 、 香<br />

港 の 著 名 なインテリア・デザイン 事 務 所 が 木 工 家 具 メーカー2 社 に 対 して 16 点 以 上 の 家 具 を 買 い 付 け、<br />

さらに「 今 後 、 自 社 のショウルームに 展 示 することにして、 設 計 依 頼 のあった 商 業 施 設 などの 施 工 主 に<br />

対 して、 同 家 具 を 提 案 していく」といったオファーがありました。<br />

【 成 功 事 例 2】 現 地 のネットワークを 活 かし、 国 内 に 有 力 バイヤーを 招 へい( 繊 維 / 大 阪 )<br />

関 西 ・ 大 阪 で 開 催 した 欧 州 向 けテキスタイル 輸 出 展 示 商 談 会 ( 平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 5 日 ~7 月 6 日 )では、<br />

過 去 5 年 のジェトロ・ミラノ 展 開 催 や、 輸 出 有 望 案 件 発 掘 事 業 等 を 通 じて 築 いたパリ・ミラノセンター<br />

が 有 する 現 地 ネットワークを 活 かし、 世 界 的 にも 有 名 な 有 力 バイヤーを 招 へいしました。 商 談 の 質 を 確<br />

保 すべく、バイヤー・ 出 展 企 業 の 情 報 やニーズを 事 前 に 把 握 し、 事 前 マッチングに 努 めました。その 結<br />

果 、 活 発 な 商 談 が 行 われ、のべ 3,091 点 ものピックアップ 201 点 のサンプル・オーダーがあり、この 中<br />

から 本 オーダーに 多 数 つながることが 期 待 されます。また、いずれの 参 加 企 業 からも「これだけの 有 力<br />

バイヤーと 国 内 で 確 实 に 会 える 機 会 は 貴 重 」との 声 が 寄 せられました。<br />

【 成 功 事 例 3】 事 前 マッチングにより、 効 果 的 な 商 談 機 会 を 提 供 ( 機 械 / 諏 訪 )<br />

海 外 6 カ 国 からバイヤー7 名 を 招 へいし、 諏 訪 圏 工 業 メッセ 2010 において 商 談 会 を 開 催 しました。<br />

商 談 会 に 先 駆 け、 参 加 企 業 の 特 徴 ・ 製 品 情 報 等 を 事 前 PR として 海 外 バイヤーに 送 付 し、 海 外 バイヤー<br />

との 事 前 マッチングを 進 めたことで、 昨 年 度 事 業 よりも 精 度 の 高 い 商 談 アレンジをすることができまし<br />

た。また、フェアインフェアの 形 式 で 实 施 したことにより、 事 前 資 料 を 送 付 した 段 階 ではあまり 関 心 を<br />

寄 せていなかった 製 品 も、 展 示 されているものを 实 際 に 見 たことで、 新 たな 商 談 へと 繋 げることができ、<br />

より 多 くの 商 談 アレンジができました。その 結 果 、 全 体 で 約 1 億 750 万 円 の 成 約 が 見 込 まれています。<br />

【 成 功 事 例 4】ジェトロのネットワークで 有 力 バイヤーを 招 へいし 中 南 米 各 国 へ 広 域 展 開 戦 略 ( 食 品 )<br />

海 外 バイヤー 誘 致 と 国 内 参 加 者 募 集 を 効 果 的 ・ 効 率 的 に 实 施 するため、アジア 最 大 級 の 食 品 ・ 飲 料 専<br />

門 展 示 会 「FOODEX JAPAN」 併 催 により 商 談 会 を 实 施 。チリから、ラテンアメリカ 最 大 の 売 上 を 誇 る<br />

小 売 業 者 を 招 へしました。このバイヤーは、チリの 他 、アルゼンチン、ペルー、コロンビア、ブラジル<br />

にも 展 開 、 中 流 以 上 の 層 をターゲットとしたスーパーチェーンで、 日 本 食 のラテンアメリカ 地 域 でのさ<br />

らなる 普 及 を 狙 えることからサンチャゴ 事 務 所 が 日 頃 の 関 係 を 築 き 招 へいに 結 びつけました。 幕 張 の 商


談 会 では、 酒 、 醤 油 ・ 味 噌 、 寿 司 飯 など 約 2,450 万 円 の 成 約 ( 含 見 込 )をあげることができました。な<br />

お、 同 バイヤーは、 今 回 の 商 談 後 、 日 本 食 品 を、23 年 に30 万 ドル 輸 入 することを 見 込 んでおり、24 年 に<br />

は100 万 ドルの 輸 入 取 引 を 積 極 的 に 検 討 しています。<br />

【 成 功 事 例 5】 対 象 品 目 と 国 を 絞 って 効 果 的 にマッチング 支 援 (お 茶 / 静 岡 )<br />

静 岡 で 開 催 したバイヤー 招 へい 事 業 では、 静 岡 が 日 本 一 の 茶 の 生 産 地 であることから、 対 象 品 目 をお<br />

茶 および 関 連 製 品 、そして、 対 象 国 をお 茶 の 最 大 の 輸 出 国 ( 数 量 ・ 金 額 )である 米 国 に 絞 り 商 談 会 を 实<br />

施 しました。さらに、 全 国 からお 茶 の 生 産 者 が 集 まる「 世 界 おちゃまつり2010」と 併 催 することで、 米<br />

国 大 手 コーヒーチェーンにお 茶 を 全 面 的 に 供 給 する 有 力 バイヤーの 招 へいを 实 現 しました。<br />

輸 出 初 心 者 向 けに 商 談 会 事 前 セミナーを 開 催 し、 米 国 お 茶 市 場 の 現 状 や 輸 入 規 制 などを 紹 介 するとと<br />

もに、 輸 送 会 社 リスト 作 成 ・ 提 供 、バイヤーと 国 内 参 加 者 双 方 に 事 前 に 要 望 を 確 認 したうえでの 商 談 ア<br />

レンジなどを 行 った 結 果 、 米 国 バイヤーから7 社 ( 茶 葉 50 万 、 玉 露 33 万 円 、 煎 茶 ・ 玄 米 茶 200 万 円 、 煎<br />

茶 50 万 円 、その 他 に 茶 葉 など3 社 )の 成 約 ( 見 込 み)を 得 るなど、 全 体 で450 万 円 の 成 約 見 込 みを 得 る<br />

ことができました。<br />

【 成 功 事 例 6】 個 別 ニーズに 応 じて 事 前 に 生 産 者 を 訪 問 巡 回 ( 盆 栽 / 香 川 )<br />

日 本 産 の 盆 栽 に 高 い 関 心 があり、アジアに 次 ぐ 輸 出 地 域 でもある 欧 州 4カ 国 にターゲットを 絞 り 各 国<br />

を 代 表 する 盆 栽 バイヤー 計 4 社 を 招 へいし、 松 盆 栽 の 日 本 一 の 生 産 地 である 高 松 市 の 鬼 無 (きなし)・ 国 分<br />

寺 地 域 で 商 談 会 を 開 催 しました。 通 常 、 商 談 会 は 商 談 会 場 を 設 けて1ヵ 所 で 行 いますが、 輸 出 用 盆 栽 は 登<br />

録 盆 栽 園 から 移 動 させると 高 い 追 加 コストが 発 生 するという 事 情 を 踏 まえ、 海 外 バイヤーが 生 産 者 を 個<br />

別 に 訪 問 するように 工 夫 しました。<br />

さらに、 商 談 会 開 催 にあたり、 輸 出 経 験 の 尐 ない 生 産 者 などを 対 象 に、 関 東 から 花 卉 の 輸 出 経 験 豊 富<br />

な 専 門 家 2 名 を 講 師 に 迎 えて 事 前 セミナー・ 個 別 相 談 会 を 開 催 し 輸 出 価 格 構 成 やEU 向 け 物 流 や 検 疫 制 度<br />

など 情 報 提 供 を 行 うと 共 に、 希 望 に 応 じて、ジェトロのアドバイザーや 職 員 が、 生 産 者 を 事 前 に 訪 問 し、<br />

交 渉 の 進 め 方 や 盆 栽 の 輸 出 实 務 に 関 する 基 本 的 事 項 について 個 別 に 説 明 しました。その 結 果 、オランダ<br />

バイヤーと34 万 円 、フランスバイヤーと20 万 円 の 成 約 など、 全 体 で 商 談 40 件 に 対 して、その 半 数 以 上<br />

となる 成 約 ( 見 込 含 む)<strong>22</strong> 件 という 高 い 成 約 率 となりました。<br />

(3) 世 界 各 地 の 見 本 市 出 展 を 通 じた 販 路 開 拓 支 援<br />

1ジェトロの 取 りまとめにより 海 外 有 望 見 本 市 への 出 展 支 援<br />

海 外 の 有 望 な 国 際 見 本 市 への 参 加 を 通 じて、 外 国 企 業 との 直 接 の 商 談 の 場 を 提 供 し、 中 小<br />

企 業 等 の 海 外 市 場 拡 大 に 貢 献 しました。<br />

< 繊 維 ><br />

分 野 展 示 ・ 商 談 会 名 会 期 開 催 場 所 参 加 企 業 数<br />

成 果 ' 成 約 件 数 は 見<br />

込 み 含 む(<br />

メンズアパ<br />

レル 製 品 、<br />

ファッション<br />

グッズ<br />

トラノイ・オム 6 月<br />

展<br />

トラノイ・オム 1 月<br />

展<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

6 月 24 日 ~27 日<br />

平 成 23 年<br />

1 月 <strong>22</strong> 日 ~24 日<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

10 社<br />

10 社<br />

商 談 件 数 :183 件<br />

成 約 件 数 :111 件<br />

商 談 件 数 :148 件<br />

成 約 件 数 :111 件<br />

レディース<br />

アパレル<br />

製 品 、ファ<br />

ッショング<br />

ッズ<br />

アトモスフェール<br />

10 月 展<br />

アトモスフェール<br />

3 月 展<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

10 月 1 日 ~4 日<br />

平 成 23 年<br />

3 月 4 日 ~7 日<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

13 社<br />

13 社<br />

商 談 件 数 :336 件<br />

成 約 件 数 :129 件<br />

商 談 件 数 :344 件<br />

成 約 件 数 :100 件<br />

レディース<br />

ファッション<br />

グッズ<br />

THE BOX<br />

平 成 23 年<br />

3 月 4 日 ~7 日<br />

62<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

10 社<br />

商 談 件 数 :198 件<br />

成 約 件 数 :58 件<br />

【 成 功 事 例 1】 継 続 的 な 出 展 により 海 外 販 路 を 拡 大 (トラノイ・オム 1 月 展 )<br />

リネンを 使 ったアパレル 製 品 を 販 売 する 東 京 都 の A 社 は、 前 回 に 引 き 続 きアメリカ、イギリス、イタ<br />

リア、フランスなど 世 界 各 国 のバイヤーと 商 談 し、 商 談 件 数 27 件 、 成 約 ( 見 込 含 )19 件 、 金 額 1,900<br />

万 円 の 成 果 を 出 しました。これまでの 展 示 会 出 展 における 有 名 ショップとの 取 引 がきっかけで、 新 たな<br />

顧 実 を 開 拓 することもできました。 今 回 が 支 援 期 間 は 満 了 となりましたが、「4 回 続 けてのジェトロか<br />

らの 支 援 があり 経 済 的 にもとても 助 かった。ジェトロの 支 援 を 無 駄 にしないよう、 日 本 を 代 表 するブラ


ンドを 目 指 したい。」とのコメントが 寄 せられ、 今 後 益 々の 成 長 が 期 待 されます。<br />

【 成 功 事 例 2】 継 続 出 展 により 更 に 取 引 先 を 拡 大 (アトモスフェール 3 月 展 )<br />

4 回 目 の 出 展 となる 山 梨 県 の A 社 は、 前 回 (10 月 展 )に 引 き 続 きスペイン、ポルトガル、イタリアお<br />

よびパリ 市 内 のセレクトショップからの 成 約 を 獲 得 しました。 会 期 中 の 成 果 は、 商 談 30 件 、 成 約 ( 見<br />

込 含 )14 件 、 金 額 620 万 円 に 上 り、 円 高 が 続 く 中 でも 前 回 より 成 約 額 を 伸 ばすことができました。ま<br />

た、 継 続 出 展 したことで 周 りの 出 品 者 との 交 流 も 広 がり、 出 品 者 からの 個 人 オーダーをきっかけにして<br />

新 たなバイヤーを 獲 得 することもでました。 同 社 は、 今 後 国 際 ビジネスへの 対 応 をさらに 強 化 し、 日 本<br />

のブランドと 取 引 のないバイヤーの 不 安 をなくすために、 関 税 等 の 情 報 提 供 や、CIF 価 格 等 の 設 定 を 検<br />

討 します。<br />

<br />

家 具<br />

家 具<br />

ギフト<br />

分 野 展 示 ・ 商 談 会 名 会 期 開 催 場 所 参 加 企 業 数<br />

インテリア・<br />

デザイン<br />

ニューヨーク 国 際<br />

現 代 家 具 見 本 市<br />

(ICFF) 2010<br />

第 15 回 中 国 国 際<br />

家 具 ' 夏 季 ( 展 覧<br />

会<br />

ニューヨーク 国 際<br />

ギフトフェア<br />

2010・ 夏 展<br />

ニューヨーク 国 際<br />

ギフトフェア<br />

2011・ 冬 展<br />

メゾン・エ・オブジ<br />

ェ<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 15<br />

日 ~18 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 10<br />

日 ~13 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 15<br />

日 ~19 日<br />

平 成 23 年 1 月 30<br />

日 ~2 月 3 日<br />

平 成 23 年 1 月 21<br />

日 ~25 日<br />

米 国 ・ニュー<br />

ヨーク<br />

中 国 ・ 大 連<br />

米 国 ・ニュー<br />

ヨーク<br />

米 国 ・ニュー<br />

ヨーク<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

17 社<br />

7 社<br />

11 社<br />

10 社 ・2 団 体<br />

23 社 ・6 団 体<br />

成 果 ' 成 約 件 数 は<br />

見 込 み 含 む(<br />

商 談 件 数 :1,418 件<br />

成 約 件 数 :344 件<br />

商 談 件 数 :161 件<br />

成 約 件 数 :2 件<br />

商 談 件 数 :1,512 件<br />

成 約 件 数 :923 件<br />

商 談 件 数 :1,652 件<br />

成 約 件 数 :756 件<br />

商 談 件 数 :2,812 件<br />

成 約 件 数 :857 件<br />

【 成 功 事 例 1】ジェトロのアドバイスにより、 新 たなコントラクトマーケットの 開 拓 に 成 功 (ICFF)<br />

京 都 府 西 陣 で 300 年 以 上 続 く 老 舗 の 帯 ・ 着 物 の 製 造 ・ 販 売 会 社 の A 社 は、 伝 統 織 物 をクッションカ<br />

バーに 加 工 して 欧 州 で 販 路 開 拓 を 狙 っていましたが、ジェトロのアドバイスにより、 北 米 のコントラク<br />

トマーケットへ 内 装 材 を 中 心 に 売 り 込 んだところ、 約 60 万 ドルの 成 約 見 込 みとなりました。ICFF では、<br />

ジェトロの 対 日 投 資 案 件 企 業 で 世 界 的 に 有 名 な 建 築 設 計 事 務 所 との 商 談 や、 世 界 的 なファッションブラ<br />

ンド 店 舗 との 商 談 がありました。また、 建 築 ・インテリア 素 材 を 常 時 展 示 するマテリアル・ライブラリ<br />

ーへの 展 示 も 決 定 し、A 社 製 品 の 今 後 の 更 なる 紹 介 ・ 販 売 が 見 込 まれています。<br />

【 成 功 事 例 2】「これまで 見 たことがない 商 品 」として 注 目 を 集 める(メゾン・エ・オブジェ)<br />

輸 出 有 望 案 件 である 香 川 県 の A 社 は、 特 殊 印 刷 技 術 を 生 かした 組 立 式 紙 製 品 を 出 品 。 天 井 から 細 いワ<br />

イヤーで 商 品 を 吊 るした 個 性 的 なブース 装 飾 が 来 場 者 の 目 をひき、「これまで 見 たことがない 商 品 」と<br />

して 注 目 を 集 めました。 会 期 5 日 間 で 173 件 の 商 談 があり、 初 回 出 展 にもかかわらず、 成 約 ( 見 込 み 含<br />

む)34 件 、360,642 ユーロという 高 い 成 果 を 出 しました。 出 品 者 からは、「ヨーロッパで 商 品 が 通 用 す<br />

ることがわかった。 国 内 のみでは 限 界 があり、 今 回 の 出 展 で 活 路 を 見 出 せた 気 がしている」とのコメン<br />

トが 寄 せられました。<br />

< 機 械 ・ 機 器 ・ 部 品 等 ><br />

分 野 展 示 ・ 商 談 会 名 会 期 開 催 場 所 参 加 企 業 数<br />

工 作 機 械<br />

MTA ベトナム<br />

2010<br />

METALEX 2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 6<br />

日 ~9 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 24<br />

日 ~27 日<br />

ベトナム・ホ<br />

ーチミン<br />

タイ・バンコ<br />

ク<br />

7 社 ・2 団 体<br />

9 社 ・2 団 体<br />

成 果 ' 成 約 件 数 は<br />

見 込 み 含 む(<br />

商 談 件 数 :1,202 件<br />

成 約 件 数 :47 件<br />

商 談 件 数 :1,101 件<br />

成 約 件 数 :58 件<br />

医 療 機 器 ・<br />

部 品<br />

MEDICA 2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 17<br />

日 ~20 日<br />

ドイツ・デュ<br />

ッセルドルフ<br />

5 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 :358 件<br />

成 約 件 数 :76 件<br />

63


福 祉 機 器<br />

自 動 車 部<br />

品<br />

航 空 機 器 ・<br />

部 品<br />

メディカルデザイン&<br />

マニュファクチュアリング<br />

ウエスト'MD&M<br />

West(<br />

中 国 国 際 福 祉 博<br />

覧 会 2010<br />

2010 日 系 自 動 車<br />

部 品 調 達 販 売 展<br />

示 会 at 広 州 ' 販<br />

売 部 分 (<br />

ASIA<br />

AEROSPACE<br />

2011<br />

平 成 23 年 2 月 8<br />

日 ~10 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 3<br />

日 ~5 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 21<br />

日 ~23 日<br />

平 成 23 年 3 月 8<br />

日 ~10 日<br />

米 国 ・アナハ<br />

イム<br />

中 国 ・ 北 京<br />

中 国 ・ 広 州<br />

中 国 ・ 香 港<br />

7 社 ・2 団 体<br />

14 社<br />

214 社 ・3 団<br />

体<br />

4 社 ・2 団 体<br />

商 談 件 数 :354 件<br />

成 約 件 数 :17 件<br />

商 談 件 数 :604 件<br />

成 約 件 数 :48 件<br />

商 談 件 数 :7,933 件<br />

成 約 件 数 :941 件<br />

商 談 件 数 :184 件<br />

成 約 件 数 :5 件<br />

【 成 功 事 例 1】 多 様 なジェトロ 支 援 を 使 いこなして 海 外 ビジネスを 成 功 へ(METALEX 2010)<br />

初 出 展 の B 社 は 輸 出 有 望 案 件 として 認 定 を 受 け、 会 期 中 は 随 行 の 専 属 アドバイザーと 密 な 連 携 を 取 っ<br />

ていました。また、ジェトロメンバーとして 各 種 媒 体 の 情 報 を 利 用 するなど、ジェトロによる 総 合 的 な<br />

支 援 が 实 を 結 び、 成 果 として 19 万 9,200 米 ドルの 成 約 ( 見 込 含 む)の 報 告 がありました。 同 社 からは<br />

「 来 年 も 継 続 出 品 したい。 今 回 の 成 功 に 浮 かれず 社 内 の 海 外 ビジネス 体 制 の 構 築 を 早 急 に 進 めたい」と<br />

のコメントが 寄 せられています。<br />

【 成 功 事 例 2】 積 極 的 に 行 動 して 有 望 な 商 談 に 成 功 (MD&M West)<br />

医 療 用 のゴム 製 品 を 扱 う A 社 は、 米 国 や 欧 州 の 医 療 機 器 認 証 制 度 を 取 得 していましたが、 海 外 展 示 会<br />

出 展 のノウハウが 尐 ない 企 業 でした。 出 展 にあたり、 事 前 に 市 場 開 拓 コーディネーターが 展 示 方 法 等 に<br />

関 する 具 体 的 な 相 談 を 複 数 回 行 い、 認 証 制 度 を 積 極 的 にアピールするディスプレイにすることや、 实 績<br />

を 示 すデータの 準 備 等 のアドバイスを 提 供 しました。また、 現 地 会 場 では、ブースで 来 場 者 を 待 つだけ<br />

でなく、 米 国 式 に 他 の 出 展 者 に 積 極 的 にアプローチするようアドバイスを 提 供 し、 市 場 開 拓 コーディネ<br />

ーターと 共 に 会 場 を 巡 覧 しました。その 結 果 、 欧 州 の 企 業 と 商 談 が 生 まれ、 見 積 やサンプルを 提 供 する<br />

こととなりました。 今 後 商 談 が 成 立 すれば、 年 間 1.5 億 円 を 超 える 大 型 の 取 引 となる 予 定 です。<br />

【 成 功 事 例 3】ジェトロ 招 待 バイヤーとの 商 談 により 海 外 販 路 開 拓 (JAPPE・ 広 州 )<br />

今 回 、<strong>22</strong>0 人 に 上 るバイヤー 誘 致 の 成 功 が、 商 談 ・ 成 約 件 数 の 大 幅 増 の 一 因 となりました。 埼 玉 県 の<br />

A 社 ( 精 密 部 品 加 工 メーカー)は、「ジェトロが 招 待 したバイヤー(10 社 )を 含 む 多 数 の 中 国 系 自 動 車<br />

部 品 メーカーと 商 談 した 結 果 、ファインブランキング 加 工 技 術 に 対 して 関 心 が 高 かった」と、 招 へいバ<br />

イヤーとの 商 談 に 確 かな 手 応 えがあったとしています。 現 在 、 地 場 メーカーから 見 積 書 の 提 出 依 頼 を 受<br />

けており、 今 後 4 万 5,000 米 ドルの 成 約 が 見 込 まれています。また、 広 東 省 深 圳 市 の 日 系 特 殊 精 密 部 品<br />

メーカー(B 社 )からは、「 今 回 は 特 にジェトロが 招 へいしたバイヤー(20 社 程 度 )と 商 談 することが<br />

でき、 弊 社 のシャフト 等 の 製 品 に 対 して 引 き 合 いがあった」とのコメントが 寄 せられました。 同 社 の 出<br />

展 成 果 は 成 約 見 込 額 7 万 4,500 米 ドルの 成 約 が 見 込 まれています。<br />

< 農 林 水 産 物 ・ 食 品 ><br />

分 野 展 示 ・ 商 談 会 名 会 期 開 催 場 所 参 加 企 業 数<br />

Seoul Food &<br />

Hotel 2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 12<br />

日 ~15 日<br />

韓 国 ・ソウル<br />

19 社<br />

成 果 ' 成 約 件 数 は 見<br />

込 み 含 む(<br />

商 談 件 数 :815 件<br />

成 約 件 数 :38 件<br />

FOOD TAIPEI<br />

2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 23<br />

日 ~26 日<br />

台 湾 ・ 台 北 24 社 ・9 団 体<br />

商 談 件 数 :2,718 件<br />

成 約 件 数 :628 件<br />

農 林 水 産<br />

物 ・ 食 品<br />

Thaifex World<br />

of Food Asia<br />

2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 30<br />

日 ~7 月 2 日<br />

タイ・バンコ<br />

ク<br />

6 社<br />

商 談 件 数 :418 件<br />

成 約 件 数 :90 件<br />

SIAL2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 17<br />

日 ~21 日<br />

フランス・パ<br />

リ<br />

18 社 ・1 団 体<br />

商 談 件 数 :1,636 件<br />

成 約 件 数 :334 件<br />

FHC CHINA 2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 10<br />

日 ~12 日<br />

中 国 ・ 上 海 10 社 ・11 団 体<br />

商 談 件 数 :3,7<strong>22</strong> 件<br />

成 約 件 数 :627 件<br />

64


FOOD WEEK 2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 18<br />

日 ~21 日<br />

韓 国 ・ソウル 44 社 ・2 団 体<br />

商 談 件 数 :2,155 件<br />

成 約 件 数 :288 件<br />

IRFS2011<br />

平 成 23 年 2 月 27<br />

日 ~3 月 1 日<br />

米 国 ・ニュー<br />

ヨーク<br />

26 社<br />

商 談 件 数 :2,260 件<br />

成 約 件 数 :481 件<br />

【 成 功 事 例 1】アジアで 初 出 展 し 成 約 へ(FOOD TAIPEI 2010)<br />

製 茶 メーカーB 社 は、FOOD TAIPEI に 今 回 初 めて 出 展 しましたが、 本 出 展 にあたり、 管 轄 するジェ<br />

トロの 貿 易 情 報 センターが 現 地 の 輸 入 規 制 に 関 する 情 報 提 供 を 行 いました。 出 展 における 商 談 を 踏 まえ、<br />

台 湾 メーカーと 最 低 ロット500kgで 粉 末 抹 茶 (1kg= 約 1 万 円 、500kgで 約 500 万 円 ~)の 輸 出 商 談 が 進 んで<br />

います。また、 展 示 会 終 了 後 も、 管 轄 貿 易 情 報 センターから「 価 格 表 作 成 の 方 法 」「 国 際 商 標 制 度 」な<br />

どのセミナー 開 催 を 案 内 し、 商 談 成 立 に 向 けフォローアップを 行 っています。<br />

【 成 功 事 例 2】 専 門 家 同 行 による 商 談 支 援 が 成 約 を 実 現 (SIAL 2010)<br />

輸 出 有 望 案 件 であるA 社 に 対 し、 本 展 示 会 への 出 品 に 際 して、ジェトロ 専 門 家 も 現 地 に 同 行 、 海 外 バイ<br />

ヤーとの 商 談 に 同 席 し、 商 談 成 立 に 向 けたアドバイスや 商 品 PRのサポートを 行 った 結 果 、 同 社 はカナダ<br />

向 けに1 件 、イギリス 向 けに1 件 、 醤 油 ・ 甘 酒 等 で 総 計 1,600 万 円 の 成 約 を 得 ました。この 他 、シリア、オ<br />

ランダのバイヤーとも 商 談 を 進 めているとの 報 告 を 受 けています。 出 品 者 からは「 新 規 取 引 先 、またそ<br />

の 可 能 性 の 高 い 取 引 会 社 と 会 って 将 来 について 深 く 話 すことができた。 販 促 の 仕 方 や、やや 狭 いチャネ<br />

ルではあるが、 可 能 性 について 話 すことができ 満 足 している」とコメントがありました。<br />

【 成 功 事 例 3】 展 示 会 初 参 加 企 業 を 事 前 準 備 段 階 から 支 援 で 成 約 に(FHC CHINA 2010)<br />

業 務 用 食 品 を 製 造 する F 社 は、 今 回 初 めての 海 外 展 示 会 への 参 加 することになり、 事 前 にジェトロか<br />

ら 現 地 の 規 制 や 市 場 に 関 する 各 種 情 報 提 供 を 準 備 段 階 から 行 いました。 特 に 反 日 デモの 関 係 で 現 地 への<br />

輸 送 について 情 報 が 混 乱 する 中 、 展 示 物 を 無 事 輸 送 するため、ジェトロからは 特 に 通 関 に 必 要 な 書 類 に<br />

ついて 綿 密 にフォローしました。 現 地 の 規 制 にあわせた 畜 肉 エキスを 使 っていないカレーや、 現 地 の 嗜<br />

好 にあわせた 甘 い 柚 子 シロップを 出 品 したところ、 展 示 会 場 で 人 気 を 集 め、 結 果 として 代 理 店 候 補 25 社<br />

から 引 き 合 いや 中 高 級 レストランのチェーン 店 から 商 品 のサンプル・オーダーがあるなど、 成 約 額 5,500<br />

万 円 を 見 込 んでいます。<br />

【 成 功 事 例 4】ニーズを 踏 まえた 出 展 ノウハウの 提 供 で 成 約 実 現 (FOOD WEEK 2010)<br />

食 品 メーカーH 社 は、 海 外 に 輸 出 实 績 のない 健 康 志 向 の 商 品 ( 低 カロリーのお 菓 子 )を、 特 に 健 康 志 向<br />

の 強 い 韓 国 で 販 売 し、 現 地 市 場 調 査 、 情 報 収 集 等 に 役 立 てたいと 考 え 本 展 示 会 に 参 加 しました。 輸 出 案 件<br />

支 援 対 象 企 業 として 会 期 前 から 個 別 案 件 支 援 専 門 家 が 韓 国 市 場 参 入 のアドバイス、 情 報 提 供 などを 行 っ<br />

たほか、 会 期 中 にジェトロから 効 果 的 なブースレイアウト、サンプル 提 供 についてアドバイスを 受 け、 現<br />

地 コーヒーショップへの 卸 売 りを 想 定 し 商 品 展 示 の 方 法 を 変 更 ( 小 袋 での 商 品 展 示 、バイヤーが 多 い 時 間<br />

帯 に 絞 って 試 食 を 配 布 、 人 気 商 品 であることを 演 出 )したところバイヤーの 注 目 を 集 め、 会 期 中 の 成 約 見 込<br />

件 数 は 4 件 ( 成 約 見 込 額 400 万 円 程 度 )となり、 帰 国 後 契 約 に 向 けて 詳 細 を 固 めるところです。また、 同 社<br />

が 打 ち 出 している 低 カロリーのお 菓 子 というコンセプトが 現 地 で 受 け 入 れられ、 子 供 向 け 商 品 の OEM 開<br />

発 も 打 診 されています。<br />

2 地 方 自 治 体 や 地 場 産 業 等 による 海 外 見 本 市 出 展 を 支 援<br />

地 方 自 治 体 や 地 場 産 業 等 の 中 小 企 業 関 連 業 種 の 業 界 の 一 層 の 発 展 に 寄 与 するため、 地 場 産<br />

業 等 海 外 見 本 市 出 展 緊 急 支 援 事 業 により、 団 体 ・ 地 方 自 治 体 等 ( 計 16 団 体 )とジェトロが 一<br />

体 となって 13 件 の 海 外 見 本 市 への 参 加 を 支 援 しました。<br />

展 示 会 名 期 間 開 催 地 出 展 団 体 参 加 企 業 数<br />

Solar Power<br />

International 2010<br />

PHILCONSTRUCT<br />

EURO MOLD2010<br />

Machine Tool<br />

Indonesia 2010<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 10 月<br />

12 日 ~14 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 11 月<br />

11 日 ~14 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 1<br />

日 ~4 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 1<br />

日 ~4 日<br />

米 国 ・ロサン<br />

ゼルス<br />

フィリピン・マ<br />

ニラ<br />

ドイツ ・フラン<br />

クフルト<br />

インドネシア・<br />

ジャカルタ<br />

65<br />

' 財 ( 大 阪 国 際<br />

経 済 振 興 センタ<br />

ー<br />

高 知 県<br />

' 社 ( 高 知 県 貿<br />

易 協 会<br />

' 社 ( 日 本 金 型<br />

工 業 会 東 部 支<br />

部 天 青 会<br />

三 条 市 貿 易 振<br />

興 会<br />

3 社<br />

3 社<br />

12 社<br />

7 社<br />

成 果 ' 成 約 件 数<br />

は 見 込 み 含 む(<br />

商 談 件 数 :341 件<br />

成 約 件 数 :50 件<br />

商 談 件 数 :142 件<br />

成 約 件 数 :3 件<br />

商 談 件 数 :316 件<br />

成 約 件 数 :16 件<br />

商 談 件 数 :487 件<br />

成 約 件 数 :58 件


HKTDC Design Tech<br />

Expo<br />

WHO'S NEXT<br />

フランクフルト・アンビ<br />

エンテ 2011<br />

Mobile World<br />

Congress 2011<br />

RENDES-VOUS<br />

2011 中 国 華 東 輸 出 入<br />

商 品 交 易 会<br />

ECR2011<br />

香 港 インターナショナ<br />

ルジュエリーショウ<br />

2011<br />

トラノイ・ファム 3 月 展<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 2<br />

日 ~4 日<br />

平 成 23 年 1 月 <strong>22</strong><br />

日 ~25 日<br />

平 成 23 年 2 月 11<br />

日 ~15 日<br />

平 成 23 年 2 月 14<br />

日 ~17 日<br />

平 成 23 年 2 月 19<br />

日 ~21 日<br />

平 成 23 年 3 月 1<br />

日 ~5 日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日 ~7 日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日 ~8 日<br />

平 成 23 年 3 月 4<br />

日 ~7 日<br />

中 国 ・ 香 港<br />

フランス・パリ<br />

ドイツ・フラン<br />

クフルト<br />

スペイン・バル<br />

セロナ<br />

米 国 ・ニューヨ<br />

ーク<br />

中 国 ・ 上 海<br />

オーストリア・<br />

ウィーン<br />

中 国 ・ 香 港<br />

フランス・パリ<br />

' 財 ( 日 本 産 業<br />

デザイン 振 興 会<br />

メンズファッショ<br />

ンインキュベー<br />

ター<br />

関 市 海 外 見 本<br />

市 実 行 委 員 会<br />

家 庭 用 品 輸 出<br />

グループ<br />

' 社 (モバイル・<br />

コンテンツ・フォ<br />

ーラム<br />

' 社 ( 日 本 ファッ<br />

ションプロダクト<br />

協 会<br />

石 川 県 商 工 労<br />

働 部 産 業 政 策<br />

課<br />

' 財 ( 岐 阜 県 産<br />

業 経 済 振 興 セ<br />

ンター<br />

' 社 ( 日 本 画 像<br />

医 療 システム 工<br />

業 会<br />

日 本 真 珠 輸 出<br />

組 合<br />

' 社 ( 日 本 ジュエ<br />

リー 協 会<br />

' 社 ( 日 本 アパ<br />

レル 産 業 協 会<br />

55 社<br />

6 社<br />

1 団 体<br />

4 社<br />

4 社<br />

6 社<br />

6 社<br />

5 社 ・1 団 体<br />

2 社 ・1 団 体<br />

81 社<br />

8 社<br />

15 社<br />

商 談 件 数 :921 件<br />

成 約 件 数 :26 件<br />

商 談 件 数 :165 件<br />

成 約 件 数 :83 件<br />

商 談 件 数 :543 件<br />

成 約 件 数 :168 件<br />

商 談 件 数 :199 件<br />

成 約 件 数 :6 件<br />

商 談 件 数 :73 件<br />

成 約 件 数 :17 件<br />

商 談 件 数 :715 件<br />

成 約 件 数 :87 件<br />

商 談 件 数 :141 件<br />

成 約 件 数 :18 件<br />

商 談 件 数 :10,960<br />

件<br />

成 約 件 数 : 7,255<br />

件<br />

商 談 件 数 :486 件<br />

成 約 件 数 :252 件<br />

【 成 功 事 例 1】 初 出 展 で 大 きな 成 果 (WHO’S NEXT)<br />

福 井 県 の A 社 は 初 出 展 でしたが、 米 国 とのビジネス 経 験 を 活 かし、 販 促 物 品 を 独 自 で 用 意 するなど、<br />

「 世 界 中 から 集 めたヴィンテージの 布 を 利 用 した 商 品 」というブランドの 特 徴 を 打 ち 出 す 工 夫 をしまし<br />

た。 主 催 者 作 成 のカタログでも 紹 介 記 事 が 掲 載 され、 会 場 の 一 角 のコーナーでも 商 品 が 取 り 上 げられて 展<br />

示 されるなど、 大 きな 注 目 を 浴 びました。 周 囲 の 出 品 者 とも 積 極 的 にコミュニケーションを 図 り、バイヤ<br />

ーを 紹 介 してもらうこともありました。その 結 果 、 会 期 中 の 成 果 は、 商 談 70 件 、 成 約 ( 見 込 み 含 む)30<br />

件 、 金 額 660 万 円 に 上 りました。<br />

【 成 功 事 例 2】ブースを 拡 大 、 取 引 拡 大 につながる(トラノイ・ファム 3 月 展 )<br />

本 展 示 会 に 出 展 7 回 目 のニットメーカーA 社 ( 東 京 都 )は、 今 回 ジェトロの 支 援 を 通 じて、ブースの 広<br />

さを 前 回 の 7.5 平 米 から 倍 の 15 平 米 に 拡 大 した 結 果 、 会 期 中 4 日 間 で、 商 談 60 件 、 成 約 ( 見 込 含 )15<br />

件 、1,530 万 円 の 成 果 を 上 げました。A 社 からは「 支 援 のおかげで 広 いブースを 借 りることができ、 大 き<br />

く 商 品 を 展 示 でき、 商 談 をすることが 出 来 ました。オーダーの 数 字 にも 表 れていると 思 います。」とのコ<br />

メントをいただきました。<br />

【 成 功 事 例 3】マッチングサービスにより 成 果 を 拡 大 (2011 中 国 華 東 輸 出 入 商 品 交 易 会 )<br />

刃 物 や 陶 器 を 販 売 する A 社 ( 岐 阜 県 )から、「 昨 年 から 継 続 出 展 しているが、 出 展 成 果 は 非 常 に 高 く、<br />

昨 年 と 比 べて 雲 泥 の 差 がある。 特 にの 海 外 コーディネーターのマッチング 支 援 サービスの 貢 献 が 大 きい」<br />

とのコメントをいただきました。その 要 因 は、コーディネーターがマッチングしたバイヤー(7 社 )の 質<br />

が 上 がったこと、 同 社 が 昨 年 出 展 した 際 の 反 省 を 踏 まえ、 社 内 での 輸 出 体 制 を 整 備 したこと、の 2 点 が 挙<br />

げられます。 会 期 中 の 同 社 の 出 展 成 果 は、 商 談 件 数 20 件 、 成 約 件 数 ( 見 込 含 む)9 件 、 成 約 金 額 ( 見 込<br />

含 )110,000USD に 上 りました。 今 後 、 会 期 中 に 商 談 したバイヤーが 同 社 の 日 本 本 社 を 訪 問 し、 具 体 的 な<br />

取 引 条 件 を 詰 めることになっています。<br />

(4) 優 れた 技 術 ・ 製 品 を 持 つ 中 小 企 業 の 新 たな 輸 出 ビジネス 開 始 に 寄 与<br />

優 れた 技 術 ・ 製 品 を 持 ちながらも 輸 出 経 験 のない 中 小 企 業 を、 国 内 ネットワークを 活 用 して<br />

66


掘 り 起 こし、 個 々の 企 業 の 特 徴 ・ 発 展 段 階 などを 踏 まえ、 輸 出 指 導 、 海 外 バイヤーの 発 掘 、 商<br />

談 随 行 、 契 約 締 結 支 援 などを 一 貫 して 支 援 しました。 本 事 業 の 实 施 にあたっては、 全 国 に 配 置<br />

した 15 人 の 専 門 家 による 輸 出 指 導 ・ 商 談 支 援 や、 職 員 によるマーケット 情 報 ・ 規 制 情 報 等 の<br />

提 供 、 貿 易 实 務 支 援 、 商 談 先 のアポイント 取 得 などの 支 援 を 行 いました。<strong>22</strong> 年 度 は 新 規 に 51<br />

件 の 有 望 案 件 を 発 掘 し、3,192 件 の 個 別 商 談 を 实 施 、うち 579 件 が 成 約 に 至 りました。<br />

【 成 功 事 例 1】 継 続 的 かつ 包 括 的 な 支 援 により、 初 めての 輸 出 を 実 現 ( 岡 山 県 )<br />

20 年 10 月 に 輸 出 有 望 案 件 に 登 録 された 岡 山 県 の A 社 (コルセットやサポーターのメーカー)は、21<br />

年 に 欧 米 の 見 本 市 のジェトロブースに 3 度 出 展 し、 複 数 のバイヤーとの 商 談 を 開 始 しました。ジェトロは、<br />

輸 出 経 験 のない A 社 に 対 して、 商 談 のフォローアップ 方 法 、 貿 易 实 務 や 契 約 交 渉 、 代 金 交 渉 、 市 場 調 査<br />

に 係 る 情 報 提 供 を 实 施 し、 全 面 的 に 支 援 しました。その 結 果 、A 社 は <strong>22</strong> 年 3 月 に 韓 国 企 業 と 販 売 代 理 店<br />

契 約 を 1 件 締 結 し、23 年 4 月 には 新 たな 韓 国 企 業 と 1 件 販 売 代 理 店 契 約 を 締 結 、 初 めて 商 品 の 輸 出 も 行<br />

われました。さらに 現 在 は、ジェトロのアドバイスにより 新 たに 米 国 市 場 の 開 拓 に 挑 戦 しています。<br />

【 成 功 事 例 2】 貿 易 実 務 を 学 び 鶏 糞 発 酵 システムをフィリピンへ 直 接 輸 出 ( 神 奈 川 県 )<br />

海 外 にはない 高 品 質 の 鶏 糞 発 酵 システムを 製 造 販 売 している 神 奈 川 県 の B 社 は、インドで 行 われた 国<br />

際 見 本 市 を 契 機 として、タイやフィリピン 企 業 との 商 談 を 開 始 しました。ジェトロは、B 社 に 対 してイン<br />

ド、タイ、フィリピン 等 アジア 諸 国 への 輸 出 支 援 ・ 情 報 提 供 とともに、 直 接 輸 出 に 必 要 な 貿 易 实 務 ( 書 類 、<br />

決 裁 方 法 など)や 契 約 交 渉 ( 先 方 バイヤーからの 要 求 に 対 する 対 応 策 )、 代 金 回 収 にかかる 情 報 提 供 ・ 助<br />

言 を 实 施 しました。その 結 果 、フィリピン 企 業 から 約 1,200 万 円 の 受 注 に 成 功 しました。 現 在 はインドや<br />

タイなどの 複 数 のバイヤーと 商 談 中 であり、 更 なる 輸 出 が 見 込 まれています。<br />

【 成 功 事 例 3】 継 続 的 な 支 援 により、 米 国 に 続 いて 欧 州 の 海 外 販 路 開 拓 に 成 功 ( 埼 玉 県 )<br />

浮 腰 式 腰 痛 治 療 器 を 製 造 販 売 している 埼 玉 県 の B 社 は、 輸 出 有 望 案 件 に 登 録 された 後 、 平 成 19 年 に 米<br />

国 企 業 と 代 理 店 契 約 を 締 結 。その 後 のジェトロの 継 続 的 な 支 援 により、 現 在 は 欧 州 への 販 路 開 拓 を 進 めて<br />

います。 具 体 的 には、 米 国 代 理 店 から 紹 介 されたスウェーデン 企 業 と 共 同 で、 平 成 20 年 より 2 年 連 続 で<br />

メディカ 展 ( 独 )に 出 展 したほか、 北 欧 の 著 名 な 学 会 に 製 品 を 展 示 するなど、 積 極 的 な 市 場 開 拓 を 展 開 し<br />

てきました。 平 成 21 年 11 月 のメディカ 展 では、ジェトロの 事 前 調 査 でリストアップされた 企 業 と 多 く<br />

の 商 談 を 行 い、 北 欧 、ドイツ、ハンガリーの 企 業 から 注 文 を 受 けました。また、ジェトロのサポートのも<br />

と、 英 国 企 業 との 代 理 店 交 渉 もほぼ 決 着 し、 新 型 治 療 器 の 注 文 も 内 定 しています。B 社 は、 英 国 代 理 店 の<br />

協 力 も 得 て、 平 成 <strong>22</strong> 年 度 もメディカ 展 に 出 展 し、 欧 州 への 販 路 確 立 に 更 なる 弾 みをつける 見 通 しです。<br />

【 成 功 事 例 4】 支 援 企 業 9 社 がイタリアの 高 級 百 貨 店 との 取 引 を 開 始<br />

ジェトロのアレンジにより、 支 援 企 業 9 社 がイタリアの 高 級 百 貨 店 との 取 引 を 開 始 させ、イタリアでの<br />

販 路 開 拓 をサポートしました。23 年 1 月 にジェトロがこれら 9 社 を 同 百 貨 店 に 推 薦 したことにより、2<br />

月 に 双 方 で 基 本 売 買 契 約 書 を 締 結 。そして、 有 望 専 門 家 および 職 員 が 9 社 と 同 百 貨 店 の 基 本 売 買 契 約 の 締<br />

結 、 商 品 を 送 付 するまでの 一 連 の 貿 易 实 務 面 を 支 援 しました。その 結 果 、3 月 に 各 社 と 同 百 貨 店 の 輸 出 売<br />

買 契 約 9 件 が 成 立 しました。 今 後 、4 月 より 同 百 貨 店 は 試 験 販 売 を 開 始 する 予 定 で、 支 援 企 業 の 売 上 デー<br />

タや 商 品 の 分 析 レポートを 提 供 ・ 各 社 にフィードバックし、イタリアを 含 めた 欧 州 販 路 開 拓 を 引 き 続 きサ<br />

ポートしていく 予 定 です。<br />

(5) 海 外 における「 日 本 ブランド」の 普 及 促 進<br />

1 海 外 展 示 会 への 出 展 を 通 じて 日 本 のコンテンツを PR<br />

コンテンツ 分 野 ( 映 画 ・ 音 楽 ・ゲーム 等 )では、 経 済 産 業 省 の「コンテンツグローバル 戦<br />

略 」 等 、 海 外 展 開 支 援 推 進 の 方 針 のもと、 海 外 見 本 市 への 出 展 支 援 ( 広 報 参 加 ) 等 を 行 い、<br />

日 本 ブランドの 普 及 促 進 に 取 組 みました。<br />

日 本 映 画<br />

コンテンツ 全 般<br />

コンテンツ 全 般<br />

分 野 見 本 市 名 会 期<br />

カンヌ・フィルム・<br />

マーケット 2010<br />

コ・フェスタ in 上<br />

海 連 携 ビジネス<br />

イベント<br />

ジャパンエキスポ<br />

IN PARIS 連 携 ビ<br />

ジネスイベント<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

5 月 12 日<br />

~21 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

6 月 14 日<br />

~16 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

7 月 1 日<br />

~2 日<br />

67<br />

開 催 場 所<br />

' 都 市 名 (<br />

フランス・<br />

カンヌ<br />

参 加 企 業 数<br />

役 立 ち 度 調 査<br />

結 果<br />

13 社 100%<br />

中 国 ・ 上 海 11 社 90.9%<br />

フランス・<br />

パリ<br />

8 社 100%


日 本 映 画<br />

アメリカン・フィル<br />

ム・マーケット<br />

2010<br />

日 本 音 楽 MIDEM 2011<br />

日 本 ゲーム GC@GDC 2011<br />

映 像 コンテンツ 全 般<br />

イ ン テ リ ア ・ 電 化 製<br />

品 ・ 生 活 用 品 ・ファッ<br />

ション 雑 貨 等<br />

香 港 フィルマート<br />

2011<br />

感 性 価 値 デザイ<br />

ン 展 ・ 香 港<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

11 月 3 日<br />

~10 日<br />

平 成 23 年<br />

1 月 23 日<br />

~26 日<br />

平 成 23 年<br />

3 月 1 日<br />

~3 日<br />

平 成 23 年<br />

3 月 21 日<br />

~24 日<br />

平 成 <strong>22</strong> 年<br />

12 月 2 日<br />

~4 日<br />

米 国 ・サン<br />

タモニカ<br />

フランス・<br />

カンヌ<br />

米 国 ・サン<br />

フランシス<br />

コ<br />

10 社 100%<br />

4 社 100%<br />

11 社 100%<br />

中 国 ・ 香 港 11 社 100%<br />

中 国 ・ 香 港 46 社 93.5%<br />

【 成 功 事 例 1】 中 東 との 新 たなビジネスの 開 拓 'カンヌ・フィルム・マーケット 2010(<br />

カンヌ・フィルム・マーケット 2010 にて、ジャパンブースに 初 出 展 した A 社 は、イラン 企 業 との 販 売<br />

契 約 を 結 ぶなど、はじめて 中 東 地 域 の 企 業 とのビジネスにも 繋 がりました。また、B 社 は 製 作 段 階 から 海<br />

外 の 会 社 と 連 携 する 共 同 製 作 の 提 案 を 受 けました。 共 同 製 作 は 現 在 、 厳 しい 数 量 規 制 のため、 外 国 映 画 の<br />

放 映 が 制 限 されている 中 国 などに 進 出 する 方 法 として 注 目 されています。その 他 にも、インターネット 配<br />

信 権 の 販 売 など、ニューメディアを 活 用 したビジネスを 検 討 する 動 きも 見 られました。<br />

【 成 功 事 例 2】 輸 入 規 制 の 厳 しい 中 国 での 映 画 版 権 販 売 へ'コ・フェスタ in 上 海 連 携 ビジネスイベント(<br />

中 国 は、 外 国 映 画 の 輸 入 規 制 が 厳 しく、 日 本 映 画 の 劇 場 公 開 本 数 は 限 られています。こうした 厳 しいビ<br />

ジネス 環 境 の 中 、 日 本 映 画 の 中 国 市 場 への 売 り 込 みを 目 指 し、 上 海 国 際 映 画 祭 フィルムマーケットにジャ<br />

パン・ブースを 設 営 しました。 出 展 した A 社 は、ジェトロがアレンジした 商 談 を 通 じて、 中 国 企 業 と 日<br />

本 映 画 の 版 権 販 売 契 約 を 締 結 しました。また 同 様 に、B 社 の 商 品 は 中 国 の 動 画 配 信 サイトでの 番 組 放 映 も<br />

開 始 されました。<br />

2 海 外 における 日 本 食 ・ 食 材 の 普 及 啓 発<br />

Ⅰ.Worlds of Flavor 2010 プログラム<br />

米 国 で 最 大 ・ 最 古 の 料 理 学 校 CIA が 毎 年 開 催 する「Worlds of Flavor」に 参 加 し、 多 種 多 様 な<br />

気 候 風 土 に 根 ざした 日 本 の 地 域 食 ・ 食 材 および 生 産 の 背 景 を 中 心 にセミナーや 料 理 デモを 通 し<br />

て 紹 介 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 4 日 ~6 日<br />

● 開 催 地 : 米 国 ・サンフランシスコ<br />

● 紹 介 した 主 な 食 材 :コメ、 水 産 物 、 昆 布 、 黒 砂 糖 、ゆば 等<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 アンケート 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):96.7%<br />

Ⅱ. 日 本 の 食 文 化 に 関 わる 情 報 発 信 事 業 (ジャパンナイト 2011・ダボス)<br />

日 本 の「 食 」の 素 晴 らしさを 多 面 的 に 紹 介 し、 日 本 産 の 農 林 水 産 物 ・ 食 品 の 魅 力 をダボス 会 議 に<br />

出 席 する 世 界 各 国 の 政 財 界 有 力 者 に 向 けてワールドワイドにアピールしました。 農 林 水 産 省 の<br />

「WASHOKU-Try 事 業 」との 併 催 によって、コメ、 果 实 (メロン、イチゴ)・ 果 实 ジュース、 日 本 茶<br />

等 の 品 質 の 高 い 食 材 を 直 接 日 本 から 持 ち 込 んで 紹 介 ・ 提 供 したことに 加 え、 今 年 度 は 官 邸 主 導 で<br />

オールジャパン 体 制 を 組 んだことにより、 業 界 団 体 等 の 協 力 により 131 種 類 の 日 本 酒 ・ 焼 酎 等 の<br />

国 産 飲 料 を 紹 介 ・ 提 供 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 1 月 27 日<br />

● 開 催 地 :スイス・ダボス<br />

● 紹 介 した 主 な 食 材 : 米 、 海 苔 、 日 本 茶 、メロン、イチゴ、 酒 類 等<br />

68


【 成 功 事 例 】 日 本 食 の PR を 通 じて 高 評 価 なコメを 現 地 で 輸 入<br />

21 年 度 、 本 事 業 においてジェトロが 指 定 した 新 潟 産 有 機 コシヒカリについて、 会 場 でにぎり 寿 司 、おに<br />

ぎりとして 参 加 者 へ 提 供 したところ 参 加 者 から 高 評 価 を 得 ました。その 結 果 、 在 チューリッヒの 日 本 食 品<br />

店 が 平 成 <strong>22</strong> 年 末 にコンテナ1 台 分 (18トン、666 万 円 ) 輸 入 しました。<br />

(6) 海 外 コーディネーターによる 海 外 販 路 開 拓 支 援<br />

海 外 の 現 地 マーケットに 精 通 したコーディネーターを 海 外 ネットワーク 拠 点 各 地 に 配 置 し、<br />

個 々のビジネスニーズに 対 応 した 情 報 収 集 ・ 提 供 、マッチング 支 援 を 通 じて、 中 小 企 業 の 販 路<br />

拡 大 を 後 押 ししました。<br />

【 成 功 事 例 1】 輸 出 経 験 の 浅 い 企 業 に 一 貫 した 支 援 で 高 い 成 約 率 実 現<br />

和 歌 山 県 、 奈 良 県 および 日 本 プラスチック 日 用 品 工 業 組 合 の 要 請 に 基 づき、 有 力 バイヤー5 名 ( 米 国 、<br />

カナダ、イタリア)を 招 へいして 開 催 した 商 談 会 では、 海 外 コーディネーターによる 一 貫 した 支 援 で 高 い<br />

成 約 率 を 实 現 しました。 米 国 市 場 開 拓 セミナー 開 催 に 始 まり、 現 地 で 売 れている 商 品 の 情 報 提 供 、 商 談 準<br />

備 マニュアル 作 成 による 商 談 力 のベースアップ、 貿 易 实 務 に 関 する 直 前 勉 強 会 と 商 品 の 選 定 から 商 談 方 法<br />

まで 一 貫 した 支 援 を 实 施 し、 商 談 の 準 備 を 整 えました。その 結 果 、 奈 良 県 のプラスチックメーカーがイタ<br />

リアの 大 手 デパートからオーダーを 受 けるなどの 成 果 があがり、 全 体 でも 成 約 率 が 4 割 を 超 える 結 果 とな<br />

りました。<br />

【 成 功 事 例 2】Cosmoprof Asia 2010 における 商 談 支 援 とフォローアップ<br />

商 談 成 果 をより 高 めるため、 香 港 に 配 置 した 海 外 コーディネーターを 活 用 し、 出 展 準 備 段 階 から 会 期 後<br />

のフォローアップまで、 個 別 相 談 による 商 談 成 約 を 重 視 した 一 貫 した 支 援 を 行 いました。 会 期 中 には 現 地<br />

業 界 団 体 の 会 長 および 加 盟 企 業 約 30 社 によるジャパン・パビリオンへの 訪 問 を 調 整 し、 全 出 展 者 に 自 社<br />

製 品 についてプレゼンテーションできる 機 会 を 提 供 しました。また、 展 示 会 後 も 現 地 企 業 と 始 めて 取 引 す<br />

る 参 加 企 業 に 対 し、 信 用 調 査 の 方 法 や 商 標 登 録 手 続 き、 事 前 にリスクを 軽 減 するための 決 済 方 法 等 といっ<br />

た 情 報 を 提 供 しました。その 結 果 、 展 示 会 からわずか 3 ヶ 月 半 で 最 初 の 出 荷 に 至 った 企 業 も 見 られました。<br />

【 成 功 事 例 3】 香 港 への 加 工 食 品 ( 菓 子 ) 輸 出 ルート 開 拓 を 支 援<br />

国 内 観 光 地 用 土 産 品 ( 菓 子 )の 商 品 企 画 開 発 ・ 製 造 を 行 う 長 野 県 企 業 は、アジアにおける 贈 答 用 菓 子 の<br />

輸 出 販 売 ルートを 開 拓 するため、ジェトロ 長 野 に 相 談 がありました。 過 去 2 回 にわたりジェトロ 香 港 にお<br />

けるブリーフィングサービスを 利 用 し、その 際 対 応 した 香 港 の 海 外 コーディネーターから 紹 介 のあった 在<br />

香 港 の 輸 入 バイヤーS 社 と 商 談 が 成 立 し、<strong>22</strong> 年 の 旧 正 月 商 戦 に 合 わせて、 取 引 を 開 始 しました。 当 初 、<br />

試 験 オーダーとして 贈 答 用 菓 子 箱 1,000 箱 の 発 注 があった 後 、 商 談 を 継 続 し 23 年 の 旧 正 月 商 戦 には 商 品<br />

点 数 では 昨 年 度 比 5 倍 (5,000 箱 )、3,000 万 円 規 模 の 輸 出 实 績 拡 大 へと 結 びつけることができました。<br />

(7) 各 地 域 のニーズに 合 わせた 海 外 販 路 開 拓 を 展 開<br />

地 方 自 治 体 、 地 域 産 品 の 業 界 団 体 ・ 経 済 団 体 等 から 寄 せられる 海 外 販 路 開 拓 ニーズに 合 わせ、<br />

国 内 外 ネットワークを 活 用 しつつ、 展 示 会 出 展 支 援 、 専 門 家 派 遣 、ミッション 派 遣 等 の 各 種 ツー<br />

ルを 通 じた 支 援 を 行 いました。<strong>22</strong> 年 度 における 主 な 支 援 事 例 は 以 下 のとおりです。<br />

【 成 功 事 例 1】 福 井 発 ・ 香 港 眼 鏡 展 2010 年 の 出 展 支 援 ( 福 井 県 鯖 江 市 )<br />

福 井 県 鯖 江 市 の 伝 統 産 品 の 一 つである 眼 鏡 の 海 外 販 路 開 拓 を 支 援 すべく、 福 井 県 眼 鏡 協 会 からの 要 請 に<br />

基 づき、<strong>22</strong> 年 11 月 3 日 ~5 日 に 開 催 された「 香 港 眼 鏡 店 2010」への 出 展 支 援 を 行 いました。 出 展 にあ<br />

たっては、ジャパンブースとして 展 示 ・ 商 談 スペース 提 供 のほか、セールス・アテンダント 派 遣 などの 商<br />

談 支 援 を 行 い、 会 期 中 の 商 談 件 数 は <strong>22</strong>6 件 、 成 約 件 数 ( 見 込 含 む)は 104 件 に 達 しました。<br />

【 成 功 事 例 2】 新 潟 産 品 のロシア 向 け 販 路 開 拓 事 業 (PIR 2010 への 出 展 )( 新 潟 県 )<br />

平 成 17 年 度 より 新 潟 県 庁 を 中 心 に 極 東 ロシア 向 け 新 潟 県 産 品 の 輸 出 促 進 活 動 を 行 い、 同 地 域 での 新 潟<br />

県 産 品 の 認 知 度 は 向 上 しています。 当 初 、モスクワ 周 辺 地 域 のマーケット 情 報 はほとんどなく、 輸 出 实 績<br />

はありませんでしたが、21 年 度 に 实 施 したバイヤー 招 聘 事 業 等 により 現 地 バイヤーとの 成 約 に 至 ったこ<br />

とから、 同 地 域 を 有 望 市 場 とみて、<strong>22</strong> 年 9 月 26 日 ~29 日 モスクワで 開 催 された「PIR 2010」の 展 示 会<br />

に 出 展 しました。<br />

ロシアの 輸 入 規 制 や 登 録 (GOST-R)が 厳 しいため、 極 東 向 け 輸 出 等 で 实 績 のある 企 業 を 選 定 し、7 社 ・<br />

団 体 が 出 展 しました。ロシア 向 け 輸 出 を 行 う 国 内 商 社 を 同 行 させたことや、 在 モスクワの 海 外 コーディネ<br />

ーターによるバイヤー 招 致 、ロシアで 人 気 のある 日 本 食 の 材 料 などを 取 り 揃 えたこと 等 が 奏 功 し、 調 味 料<br />

や 水 産 物 等 を 扱 う 企 業 は 会 期 中 に 約 2,800 万 円 (30 万 ドル)の 成 約 を 得 たほか、 年 間 約 1 億 9 千 万 円 (2 百<br />

万 ドル)の 契 約 についても 交 渉 を 継 続 することになりました。<br />

69


【 成 功 事 例 3】べトナム 向 け 冷 凍 サンマ 輸 出 に 係 る 支 援 ( 北 海 道 根 室 市 )<br />

サンマ 水 揚 げ 日 本 一 の 北 海 道 根 审 市 からの 協 力 要 請 を 受 け、 新 規 市 場 として 期 待 されるベトナム 市 場<br />

の 開 拓 を 目 的 に、<strong>22</strong> 年 10 月 のバイヤー 招 聘 、23 年 1 月 のミッション 派 遣 により 商 談 支 援 を 行 いました。<br />

ハノイ 及 びホーチミン 事 務 所 でバイヤーの 発 掘 及 びフォローアップを 行 ったほか、 事 前 に 北 海 道 貿 易<br />

情 報 センターにおいても 貿 易 实 務 講 座 を 開 催 するなど 实 務 ノウハウを 提 供 した 結 果 、 冷 凍 サンマや 鮭 の<br />

カマ 等 123 万 円 の 成 約 が 得 られ、23 年 1 月 には 第 1 回 目 のテスト 輸 出 が 行 われました( 現 在 はさらなる<br />

輸 出 拡 大 を 目 指 し、 交 渉 中 )。<br />

(8) 農 林 水 産 ・ 食 品 調 査 に 関 する 海 外 情 報 のウェブによる 情 報 発 信<br />

農 林 水 産 ・ 食 品 の 各 種 情 報 ・ 調 査 レポートをウェブサイトを 通 じて 情 報 発 信 し、<strong>22</strong> 年 度 で 年<br />

間 7 万 7 千 件 以 上 のアクセスがありました。<br />

特 に、23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 による 原 発 事 故 の 発 生 とその 影 響 の 長 期 化 へ<br />

の 懸 念 に 伴 い、 諸 外 国 で 日 本 産 農 林 水 産 物 ・ 食 品 の 輸 入 時 の 安 全 性 検 査 や 規 制 強 化 等 の 動 きが<br />

急 速 に 強 まったことを 受 け、「 日 本 産 農 林 水 産 物 ・ 食 品 輸 入 時 の 安 全 性 検 査 等 規 制 の 動 向 に 関 す<br />

る 情 報 提 供 」として、 国 ・ 地 域 毎 に 検 査 数 値 基 準 、 検 査 対 象 地 域 ・ 品 目 等 の 検 査 内 容 、 必 要 書<br />

類 、コスト、 根 拠 法 等 の 情 報 を 掲 載 、 随 時 更 新 しました。<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1) 輸 出 未 経 験 企 業 の 掘 り 起 こしを 実 現<br />

【 課 題 】<br />

海 外 販 路 開 拓 の 重 要 性 、 必 要 性 が 高 まる 中 、 輸 出 経 験 がないものの、 有 望 な 商 品 をもち、 輸<br />

出 意 欲 がある 企 業 の 掘 り 起 こしが 課 題 でした。<br />

【 対 応 】<br />

平 成 21 年 12 月 に 徳 島 県 で 北 米 市 場 販 路 開 拓 セミナーを 实 施 し、 新 たな 輸 出 企 業 の 発 掘 を 行<br />

ったところ、 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 のニューヨーク 国 際 現 代 家 具 見 本 市 (ICFF)には、 徳 島 県 の 輸 出<br />

未 経 験 企 業 が 4 社 出 展 しました。ICFF 出 展 企 業 にはそれ 以 外 にも 海 外 初 出 展 の 企 業 が 1 社 、 北<br />

米 販 路 開 拓 初 挑 戦 の 企 業 が 8 社 出 展 しましたが、 事 前 準 備 の 段 階 からサポートをしました。ま<br />

た、 平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 には 仙 台 と 和 歌 山 でも 米 国 販 路 開 拓 セミナーを 实 施 しました。 海 外 事 務 所 ・<br />

地 方 貿 易 情 報 センター・ 本 部 が 連 携 し、 海 外 コーディネーターを 有 効 に 活 用 することによって、<br />

輸 出 関 心 企 業 の 背 中 を 押 しました。<br />

(2) 包 括 的 な 継 続 支 援 について<br />

【 課 題 】<br />

展 示 会 に 出 展 し、 海 外 販 路 開 拓 のきっかけにはなるものの、1 度 限 りのイベントでは 直 ちに<br />

成 果 ・ 成 約 には 結 びつかないのが 課 題 でした。<br />

【 対 応 】<br />

飛 騨 ・ 高 山 の 家 具 バイヤー 招 へいにあたって、 香 港 貿 易 会 議 (20 年 9 月 )、モスクワ・アン<br />

テナショップ(21 年 9 月 )、 大 連 家 具 木 工 展 (<strong>22</strong> 年 6 月 )への 出 展 等 、 複 数 年 に 亘 って 飛 騨 木<br />

工 連 合 会 の 中 核 企 業 への 継 続 支 援 を 实 施 した 結 果 、 海 外 販 路 開 拓 への 意 欲 が 高 まり、 各 メーカ<br />

ーのニーズに 即 したポテンシャル・バイヤーを 選 定 したことが 成 果 につながりました。<br />

(3) 輸 入 規 制 の 厳 しい 中 国 市 場 への 参 入 のため、 商 談 機 会 を 提 供<br />

【 課 題 】<br />

中 国 では 日 本 製 コンテンツの 人 気 は 高 いものの、 外 国 映 画 の 輸 入 規 制 が 厳 しく、 日 本 映 画 の<br />

劇 場 公 開 本 数 は 限 られているため、 現 地 で 公 開 に 至 ることができる 作 品 が 尐 ないことが 課 題 で<br />

した。<br />

【 対 応 】<br />

上 海 国 際 映 画 祭 フィルムマーケットにてジャパンブースを 設 置 し、 日 本 映 画 の PR を 行 う 一<br />

方 、 従 来 の 劇 場 公 開 にとどまらない、インターネットやモバイルなどのニューメディアを 活 用<br />

した 販 路 開 拓 や 共 同 製 作 による 中 国 市 場 への 参 入 の 可 能 性 を 探 りました。 上 海 の 海 外 コーディ<br />

ネーターを 活 用 して、 中 国 企 業 を 事 前 にリストアップし、 事 前 マッチングを 行 いました。これ<br />

により、 効 率 的 ・ 効 果 的 な 商 談 機 会 を 提 供 しました。<br />

70


'4( 輸 出 ビジネス 初 心 者 に 対 する 事 前 準 備 サポートの 強 化<br />

【 課 題 】<br />

アンケートやヒアリング 等 の 結 果 、 特 に 輸 出 ビジネス 初 心 者 からは 海 外 販 路 商 談 会 等 の 出 展<br />

にあたり、 事 前 の 情 報 提 供 や 個 別 相 談 など、 準 備 段 階 からのサポートを 要 望 する 声 が 多 く 寄 せ<br />

られています。 他 方 、きめ 細 かなサポートを 行 うには、 業 務 運 営 の 効 率 化 も 求 められます。<br />

【 対 応 】<br />

利 用 者 から 寄 せられる 要 望 、 商 談 会 や 海 外 見 本 市 出 展 の 事 前 準 備 項 目 には 一 定 の 共 通 事 項 が<br />

あるため、 過 去 の 商 談 会 や 海 外 見 本 市 のレビューを 踏 まえ、 農 商 工 連 携 アドバイザー 等 の 協 力<br />

のもと、 商 談 マニュアルの 作 成 に 取 組 みました。 特 に 商 談 会 については、 商 談 先 企 業 から 輸 出<br />

ビジネス 初 心 者 の 準 備 不 足 を 指 摘 されるケースがあるため、 商 談 会 へ 参 加 する 際 に 求 められる<br />

準 備 事 項 ( 商 品 特 徴 の 明 確 化 、 輸 出 価 格 の 用 意 、 商 談 のコツ、 等 )をまとめた「 手 引 書 」を 配<br />

布 するとともに、 農 商 工 連 携 アドバイザー 等 を 活 用 した 個 別 相 談 や 事 前 準 備 セミナーの 实 施 を<br />

組 み 合 わせるなど、 支 援 の 強 化 に 努 めています。<br />

(5)メールマガジン「ジェトロ 農 林 水 産 ・ 食 品 Newsletter」 配 信 開 始<br />

【 課 題 】<br />

ジェトロ 農 水 産 情 報 研 究 会 員 等 へのヒアリングの 結 果 、 農 林 水 産 物 関 連 の 輸 出 を 目 指 す 中 小<br />

企 業 等 にとって、タイムリーな 農 林 水 産 物 ・ 食 品 分 野 の 輸 出 に 関 する 情 報 が 不 足 していること<br />

を 認 識 しました。 他 方 、ジェトロにおいては 事 業 情 報 や 調 査 レポートなど 発 信 すべき 情 報 の 蓄<br />

積 が 進 んでおり、 産 業 別 ホームページなど 既 存 ツール 以 外 に 各 種 情 報 をプッシュ 型 で 発 信 して<br />

いく 必 要 性 を 感 じていました。<br />

【 対 応 】<br />

<strong>22</strong> 年 度 よりメールマガジン「ジェトロ 農 林 水 産 ・ 食 品 Newsletter」の 配 信 を 開 始 し、 積 極<br />

的 にジェトロの 農 林 水 産 分 野 の 販 路 開 拓 事 業 を PR するとともに、 農 水 産 情 報 研 究 会 の 会 員 サ<br />

ービスの 紹 介 を 行 うこととしました。メルマガは 毎 月 15 日 に 配 信 し、 第 3 号 にあたる 12 月 15<br />

日 号 は、 農 水 会 員 を 中 心 に 外 部 357 件 、 部 内 217 件 に 配 信 しました。 今 後 各 種 事 業 实 施 の 場 を<br />

利 用 して 読 者 数 の 増 加 を 図 っていく 予 定 です。<br />

71


(ロ) 在 外 企 業 支 援<br />

1. 定 量 的 指 標 の 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・ 在 外 企 業 支 援 事 業 の 関 係 者 に 対 し「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、4 段 階 評 価<br />

で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

〔ポイント〕<br />

1. ミッション 派 遣 、 海 外 投 資 セミナー、 海 外 ビジネス・サポートセンター(BSC)、 中 小 企 業 支<br />

援 センター(SSC)、 知 財 セミナーおよび 海 外 での 新 興 市 場 セミナー・ミッションの 役 立 ち 度<br />

調 査 の 結 果 では、いずれも 4 段 階 評 価 中 上 位 2 項 目 の 割 合 が 96% 以 上 と 目 標 を 達 成 しました。<br />

2. サービス 利 用 者 の 主 な 評 価 結 果 は 以 下 のとおりです。<br />

・ 中 小 自 動 車 部 品 企 業 ミッションでは、「 日 本 の 部 品 産 業 育 成 、 日 本 の 中 小 企 業 の 進 出 に 強 い<br />

期 待 があることがよくわかった」、「マスコミを 通 じて 中 国 を 理 解 したつもりでいたが、 実 際<br />

に 中 国 に 来 て 現 地 企 業 の 話 を 聞 き、そのギャップに 驚 いた。 対 中 国 ビジネスの 見 直 しを 急 ぎ<br />

たい」など、ミッション 参 加 を 通 じて 生 の 現 地 情 報 を 収 集 できたことに 対 するコメントが 多<br />

くの 参 加 者 から 寄 せられました。<br />

・BSC/SSC の 利 用 企 業 からは、「 職 員 やアドバイザー、アシスタントの 対 応 が 的 確 で 非 常 に 助 か<br />

った」、「 仕 事 面 や 生 活 面 のあらゆる 情 報 提 供 を 受 けることができ、ストレスレスで 仕 事 に 集<br />

中 できた」とのコメントがありました。<br />

・ 部 品 調 達 展 示 商 談 会 では 出 品 企 業 から「バイヤーとのコンタクトを 継 続 し、この 中 から 1 社<br />

でも 多 く 量 産 品 取 引 に 結 び 付 けられるよう 取 組 んでいく。 今 後 も 新 興 国 での 調 達 展 示 会 に 参<br />

加 していきたい」、「 取 引 を 見 込 める 会 社 があった。 今 回 は 想 定 していなかった 品 目 で 取 引<br />

できそうな 会 社 があった」、「 面 談 した 企 業 の 半 分 以 上 と 見 積 もり・ 引 き 合 いのやり 取 りが<br />

できそうだ」など、 今 後 の 部 品 調 達 の 可 能 性 に 手 応 えを 感 じたとする 声 が 寄 せられました。<br />

(1) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

在 外 企 業 支 援 の 関 係 者 に 対 する 役 立 ち 度 調 査 の 結 果 では、 上 位 2 つを 得 た 割 合 が 各 支 援 ツー<br />

ルとも 9 割 を 超 え、 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 内 訳<br />

ミッション 派 遣<br />

海 外 投 資 セミナー<br />

海 外 ビジネス・サポートセン<br />

ター(BSC)および 中 小 企 業<br />

支 援 センター(SSC)<br />

知 的 財 産 セミナー<br />

展 示 会<br />

97.4%<br />

(235)<br />

94.8%<br />

(854)<br />

100%<br />

(37)<br />

96.7%<br />

(2,175)<br />

92.2%<br />

(100)<br />

100%<br />

(231)<br />

96.3%<br />

(693)<br />

99.6%<br />

(58)<br />

96.3%<br />

(2,682)<br />

94.4%<br />

(40)<br />

77.3%<br />

<strong>22</strong>.7%<br />

50.8%<br />

45.5%<br />

80.5%<br />

19.2%<br />

53.6%<br />

42.7%<br />

40.9%<br />

53.6%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は 2 段 階 目 の 評 価 (まあ<br />

役 に 立 った)の 割 合 を 指 す。 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 と 役 立 ち 度<br />

の 数 値 は 必 ずしも 一 致 しない( 以 下 の 表 もすべて 同 様 )。<br />

72


各 事 業 における 役 立 ち 度 調 査 結 果 の 内 訳 は 以 下 のとおりです。<br />

1 海 外 投 資 ミッション 派 遣 における 役 立 ち 度<br />

<strong>22</strong> 年 度 に 实 施 した 主 催 ミッション 4 件 すべてで 役 立 ち 度 調 査 が 4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評<br />

価 を 得 る 割 合 が 100%となりました。また、 従 来 の 製 造 業 主 体 のミッションに 加 え、<strong>22</strong> 年 度<br />

は 新 たに 外 食 ・ 小 売 を 中 心 としたサービス 分 野 のミッションを 派 遣 しました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

ミッション 名 派 遣 期 間 参 加 者 数 役 立 ち 度 役 立 ち 度 内 訳<br />

ミャンマー・カンボジア 投<br />

資 ミッション<br />

イスラエル・ヨルダン 投 資<br />

環 境 視 察 ミッション<br />

ブラジル 投 資 ・ビジネスミ<br />

ッション※<br />

徳 島 県 貿 易 協 会 海 外 市 場 調<br />

査 団<br />

<strong>22</strong> 年 6 月 5 日 ~6 月 12 日 11 名<br />

<strong>22</strong> 年 6 月 26 日 ~7 月 4 日 8 名<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 13 日 ~9 月 17 日 45 名<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 16 日 ~9 月 21 日 10 名<br />

中 小 自 動 車 部 品 企 業 ミッシ<br />

ョン( 中 国 / 広 州 、 武 漢 )※ <strong>22</strong> 年 12 月 20 日 ~12 月 23 日<br />

ベトナム 機 械 設 計 ・ 投 資 環<br />

境 視 察 ミッション<br />

富 山 県 薬 業 投 資 ビジネスミ<br />

ッション<br />

南 インド 投 資 環 境 調 査 ミッ<br />

ション<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 度 ベトナム・ラオ<br />

ス 視 察 研 修 団<br />

タイ 自 動 車 産 業 ・ 投 資 視 察<br />

ミッション<br />

サービス 産 業 海 外 進 出 支 援<br />

ミッション※<br />

中 国 内 陸 地 域 貿 易 投 資 商 談<br />

ミッション<br />

69 名<br />

23 年 2 月 9 日 ~2 月 12 日 9 名<br />

23 年 2 月 13 日 ~2 月 18 日 20 名<br />

23 年 2 月 17 日 ~2 月 23 日 12 名<br />

23 年 2 月 19 日 ~2 月 26 日 24 名<br />

23 年 2 月 20 日 ~2 月 24 日 13 名<br />

23 年 2 月 28 日 ~3 月 4 日 25 名<br />

23 年 2 月 28 日 ~3 月 5 日 20 名<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数 。※は 主 催 ミッション、その 他 は 派 遣 協 力 型 ミッション。<br />

100%<br />

(11)<br />

100%<br />

(8)<br />

100%<br />

(41)<br />

100%<br />

(9)<br />

100%<br />

(64)<br />

100%<br />

(8)<br />

100%<br />

(12)<br />

100%<br />

(6)<br />

100%<br />

(<strong>22</strong>)<br />

100%<br />

(11)<br />

100%<br />

(<strong>22</strong>)<br />

100%<br />

(17)<br />

100%<br />

0%<br />

87.5%<br />

12.5%<br />

82.9%<br />

17.1%<br />

44.4%<br />

55.6%<br />

71.9%<br />

28.1%<br />

62.5%<br />

37.5%<br />

75%<br />

25%<br />

83.3%<br />

16.7%<br />

63.6%<br />

36.4%<br />

100%<br />

0%<br />

86.4%<br />

13.6%<br />

70.6%<br />

29.4%<br />

2 海 外 投 資 セミナーにおける 役 立 ち 度<br />

<strong>22</strong> 年 度 は、9 件 のセミナーを 主 催 ・ 共 催 し、 合 計 で 1,324 名 の 参 加 がありました。 役 立 ち<br />

度 調 査 結 果 は 4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 平 均 で 96.3%となりました。<br />

なお、ガーナ 投 資 フォーラムと 自 動 車 部 品 セミナーは 役 立 ち 度 の 最 上 位 項 目 が 4 割 を 下 回<br />

る 結 果 となりましたが、ガーナ 投 資 フォーラムではガーナ 政 府 大 統 領 を 始 めとする 講 演 で、<br />

参 加 者 に 経 済 概 況 や 成 長 分 野 について 理 解 を 深 めていただいた 一 方 、 投 資 を 検 討 する 際 に 必<br />

要 な 投 資 環 境 に 関 する 具 体 的 な 説 明 が 尐 なかったとのコメントがありました。 今 後 は 共 催 機<br />

関 と 協 議 しつつ、 投 資 環 境 に 関 するプログラムを 盛 り 込 むよう 努 めます。また、 自 動 車 部 品<br />

セミナーでは、 現 状 説 明 に 重 点 を 置 いたため、 現 地 における 自 動 車 産 業 の 将 来 展 望 に 関 する<br />

内 容 を 期 待 していた 参 加 者 には 多 尐 情 報 不 足 の 内 容 となりました。 今 後 、 既 進 出 企 業 も 参 加<br />

するセミナーでは、 将 来 像 についても 講 演 プログラムに 含 める 構 成 に 配 慮 します。<br />

73


[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

カンボジア 投 資 セミナー<br />

事 業 名 実 施 日 場 所 参 加 者 数 役 立 ち 度<br />

成 長 市 場 アジアにおけるビジネスチ<br />

ャンス・セミナー<br />

ブラジル 投 資 ・ビジネスミッションセ<br />

ミナー<br />

<strong>22</strong> 年 5 月 24 日<br />

<strong>22</strong> 年 5 月 26 日<br />

大 阪<br />

東 京<br />

306<br />

<strong>22</strong> 年 5 月 26 日 東 京 216<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 2 日 東 京 55<br />

ガーナ 投 資 フォーラム <strong>22</strong> 年 9 月 29 日 東 京 105<br />

自 動 車 部 品 セミナー <strong>22</strong> 年 10 月 1 日 東 京 72<br />

投 資 セミナー~ 申 請 フィリピンへの<br />

招 待 ~<br />

<strong>22</strong> 年 10 月 6 日 東 京 285<br />

サービス 産 業 海 外 進 出 支 援 セミナー <strong>22</strong> 年 11 月 11 日 東 京 51<br />

日 本 ーモンゴルビジネス・フォーラム <strong>22</strong> 年 11 月 16 日 東 京 141<br />

西 部 インドのビジネスチャンス・セミ<br />

ナー<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 26 日 東 京 93<br />

98.6%<br />

(142)<br />

93.8%<br />

(112)<br />

97.7%<br />

(44)<br />

97.0%<br />

(33)<br />

96.2%<br />

(52)<br />

96.5%<br />

(144)<br />

97.4%<br />

(39)<br />

92.3%<br />

(52)<br />

97.3%<br />

(75)<br />

役 立 ち 度 内<br />

訳<br />

53.5%<br />

45.1%<br />

51.8%<br />

42.0%<br />

56.8%<br />

40.9%<br />

39.4%<br />

57.6%<br />

36.5%<br />

59.6%<br />

45.8%<br />

50.7%<br />

76.9%<br />

20.5%<br />

40.4%<br />

51.9%<br />

56.0%<br />

41.3%<br />

3 海 外 ビジネス・サポートセンターおよび 中 小 企 業 支 援 センターの 役 立 ち 度<br />

4 ヵ 国 5 ヵ 所 のセンターに 計 75 社 が 入 居 し、 役 立 ち 度 調 査 では 4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評<br />

価 を 得 る 割 合 が 5 センターで 100%となりました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

設 置 場 所 室 数<br />

※1<br />

入 居 者 数<br />

※2<br />

役 立 ち 度 役 立 ち 度 内 訳<br />

バンコク 9 室 35 社<br />

96.9%<br />

77.2%<br />

(28)<br />

19.6%<br />

マニラ 2 室 6 社<br />

100%<br />

83.3%<br />

(4)<br />

16.7%<br />

ニューデリー 5 室 16 社<br />

100%<br />

100%<br />

(11)<br />

0%<br />

ムンバイ 3 室 6 社<br />

100%<br />

100%<br />

(4)<br />

0%<br />

ハノイ 3 室 12 社<br />

100%<br />

(11)<br />

74<br />

70.8%<br />

29.2%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

※1 入 居 者 数 は 期 間 中 の 入 居 企 業 の 実 数<br />

※2 役 立 ち 度 調 査 は 退 去 時 のアンケートに 基 づくため、 入 居 者 数 とは 一 致 しない<br />

4 知 的 財 産 セミナーにおける 役 立 ち 度<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 61 件 のセミナーを 開 催 し、 合 計 で 4,360 名 の 参 加 がありました。 役 立 ち 度 調 査<br />

では 4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 平 均 で 96.3%となりました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

【 代 表 的 なセミナー】<br />

事 業 名 実 施 日 場 所 参 加 者 数 役 立 ち 度<br />

役 立 ち 度 内<br />

訳<br />

日 中 インターネットシンポジウム【 午 後 <strong>22</strong> 年 5 月 27 日 東 京 160 名 95.8% 50.7%


の 部 】 '71( 45.1%<br />

中 小 企 業 のための 中 国 市 場 への 販 売<br />

96.0% 66.0%<br />

<strong>22</strong> 年 6 月 9 日 大 阪 92 名<br />

戦 略 と 知 財 保 護 セミナー<br />

(50) 30.0%<br />

韓 国 知 的 財 産 保 護 セミナー <strong>22</strong> 年 9 月 16 日 東 京 112 名<br />

海 外 販 路 開 拓 と 知 財 対 策 セミナー <strong>22</strong> 年 10 月 27 日 北 海 道 30 名<br />

ベトナムにおける 模 倣 品 対 策 セミナー <strong>22</strong> 年 12 月 10 日 東 京 145 名<br />

中 国 における 消 費 者 対 応 と PR 対 策 セミ<br />

ナー<br />

中 国 における 消 費 者 対 応 と PR 対 策 セミ<br />

ナー<br />

「インドネシアにおける 模 倣 品 対 策 」セミ<br />

ナー<br />

<strong>22</strong> 年 12 月 15 日 東 京 63 名<br />

<strong>22</strong> 年 12 月 15 日 東 京 63 名<br />

23 年 2 月 17 日 東 京 111 名<br />

中 国 税 関 知 財 保 護 セミナー 23 年 3 月 10 日 大 阪 66 名<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

100%<br />

(69)<br />

96.0%<br />

'25(<br />

97.3%<br />

'75(<br />

100%<br />

'43(<br />

100%<br />

'43(<br />

100%<br />

'70(<br />

98.1%<br />

'52(<br />

56.5%<br />

43.5%<br />

76.0%<br />

20.0%<br />

60.0%<br />

37.3%<br />

74.4%<br />

25.6%<br />

74.4%<br />

25.6%<br />

71.4%<br />

28.6%<br />

69.2%<br />

28.8%<br />

5 展 示 会 における 役 立 ち 度<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 3 件 の 調 達 展 示 会 を 開 催 し、 合 計 で 38 社 2 団 体 が 出 展 しました。 役 立 ち 度 調 査<br />

では 4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 平 均 で 94.4%となりました。<strong>22</strong> 年 度 は 3 件 の<br />

調 達 展 示 会 を 開 催 し、 合 計 で 38 社 2 団 体 が 出 展 しました。 役 立 ち 度 調 査 では 4 段 階 評 価 で 上<br />

位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 平 均 で 94.4%となりました。<br />

なお、「2010 日 韓 部 品 素 材 調 達 展 示 商 談 会 」(ソウル)、「2010 日 系 自 動 車 部 品 販 売 調 達 展<br />

示 会 at 広 州 」(JAPPE・ 広 州 )では 役 立 ち 度 の 最 上 位 項 目 が 4 割 を 下 回 る 結 果 となりました<br />

が、これは 出 展 企 業 の 調 達 ニーズにより 合 致 した 現 地 企 業 の 来 場 がそれほど 多 くなかったこ<br />

と 等 によるものと 考 えられます。 今 後 は 出 展 者 が 希 望 する 商 談 相 手 情 報 等 のニーズをより 詳<br />

細 に 把 握 することで、 商 談 マッチングの 精 度 を 高 めたいと 考 えます。<br />

展 示 会 名<br />

2010 日 韓 部 品 素 材 調 達 展 示 商 談 会 (ソウル)<br />

2010 日 系 自 動 車 部 品 販 売 調 達 展 示 会 at 広 州<br />

(JAPPE・ 広 州 )<br />

インド 部 品 調 達 展 示 会 (ニューデリー)<br />

期 間<br />

規 模<br />

商 談 件 数<br />

役 立 ち 度<br />

※ 右 は 内 訳<br />

期 間<br />

規 模<br />

商 談 件 数<br />

役 立 ち 度<br />

※ 右 は 内 訳<br />

期 間<br />

規 模<br />

商 談 件 数<br />

役 立 ち 度<br />

※ 右 は 内 訳<br />

概 要<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 29 日 ~30 日<br />

11 社 、12 小 間<br />

210 件<br />

36.4%<br />

100%<br />

63.6%<br />

<strong>22</strong> 年 12 月 21 日 ~12 月 23 日<br />

10 社 ・2 団 体 、55 小 間<br />

1,829 件<br />

33.3%<br />

83.3%<br />

50.0%<br />

23 年 2 月 10 日 ~2 月 12 日<br />

17 社 、28 小 間<br />

892 件<br />

52.9%<br />

100%<br />

47.1%<br />

75


2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 例 ( 定 性 的 アウトカム 事 例 )】<br />

・ 我 が 国 企 業 の 海 外 における 知 的 財 産 権 の 保 護 、 現 地 政 府 等 への 提 言 等 による 現 地 日 系 企 業 の 事<br />

業 環 境 の 改 善 等 具 体 的 なアウトカムの 実 現 を 図 る。<br />

〔ポイント〕<br />

1. 進 出 日 系 企 業 が 抱 える 問 題 点 を 集 約 し、 現 地 政 府 等 に 対 して 事 業 環 境 改 善 に 向 けた 働 きかけ<br />

を 行 ったほか、 進 出 日 系 企 業 が 直 面 した 具 体 的 なトラブル 解 決 支 援 等 に 積 極 的 に 取 組 みまし<br />

た。 特 に 中 小 企 業 等 にとって、 未 だ 難 しい 経 営 の 舵 取 りを 求 められている 中 国 について、<strong>22</strong><br />

年 度 に 新 たに 国 内 の 中 国 ビジネストップクラスの 専 門 家 をメンバーとする 研 究 会 を 立 ち 上<br />

げ、 同 研 究 会 の 報 告 書 として、 中 国 ビジネス 環 境 リスクとチャンスを 的 確 に 読 み 取 るノウハ<br />

ウを 解 説 した「 転 ばぬ 先 の 杖 」となる 報 告 書 を 作 成 し、 海 外 投 資 セミナー 等 を 通 じて 一 般 に<br />

も 広 く 情 報 提 供 を 行 いました。<br />

2. 知 的 財 産 保 護 活 動 において、ジェトロが 事 務 局 を 担 う 国 際 知 的 財 産 保 護 フォーラム(IIPPF)<br />

と 日 本 政 府 は、<strong>22</strong> 年 8 月 17 日 ~19 日 、 第 7 回 知 的 財 産 保 護 官 民 合 同 訪 中 代 表 団 の 北 京 への<br />

派 遣 に 続 き、11 月 28 日 ~12 月 1 日 、 実 務 レベルの 官 民 合 同 代 表 団 を 北 京 に 派 遣 し、 中 国 政<br />

府 機 関 に 対 し、 行 政 罰 の 強 化 、 商 標 の 不 正 出 願 の 取 締 り 強 化 、 輸 出 入 業 者 の 管 理 ・ 監 督 強 化<br />

等 を 要 請 しました。 中 国 側 からは「 官 民 合 同 による 建 議 を 中 国 政 府 に 対 して 行 うことは 日 本<br />

独 自 の 手 法 であり、 評 価 するとともに、 建 議 は 真 摯 に 受 け 止 めたい」との 発 言 がありました。<br />

3. 三 次 ・ 四 次 などの 自 動 車 部 品 メーカーを 主 な 対 象 として、 海 外 展 開 を 含 めた 今 後 の 事 業 戦 略<br />

策 定 の 一 助 とするべく、54 社 ・ 団 体 70 名 から 成 る 中 小 自 動 車 部 品 企 業 ミッションを 中 国 の<br />

広 州 ・ 武 漢 へ 派 遣 しました。また、アジアや 新 興 国 市 場 の 成 長 を 取 り 込 み、 発 展 につなげて<br />

いくことが 重 要 であることを 踏 まえ、 初 めてサービス 産 業 分 野 に 特 化 したミッションを 香 港<br />

特 別 行 政 区 ならびに 広 東 省 深 圳 市 と 広 州 市 に 派 遣 しました。<br />

5.インド 4 都 市 (ニューデリー、バンガロール、ムンバイ、チェンナイ)で、 日 本 ブランドの<br />

低 価 格 の 消 費 者 向 け 製 品 の 現 地 消 費 者 ニーズの 把 握 を 目 的 としたアンテナショップ 的 事 業 を<br />

実 施 しました。 今 回 の 試 験 販 売 を 通 じて、 日 本 製 品 に 対 するインド 人 消 費 者 の 評 価 は 高 いこ<br />

と、ASEAN 各 国 で 製 造 された 日 本 ブランド 製 品 をインドに 輸 入 した 場 合 、インド 人 消 費 者 に<br />

とって 手 の 届 く 範 囲 の 値 段 設 定 が 実 現 可 能 であることが 分 かりました。<br />

(1) 進 出 日 系 企 業 の 事 業 環 境 改 善 、トラブル 解 決 への 貢 献<br />

進 出 日 系 企 業 のビジネス 円 滑 化 を 支 援 するため、 現 地 大 使 館 や 日 本 商 工 会 等 とも 連 携 しなが<br />

ら、 在 外 企 業 が 抱 える 現 地 法 制 度 等 に 起 因 する 問 題 を 汲 み 上 げ、 現 地 政 府 や 所 管 団 体 等 へ 問 題<br />

改 善 に 向 けた 提 言 や 働 きかけを 行 いました。また、 海 外 アドバイザーや 世 界 各 地 でリテインし<br />

ている 法 律 事 務 所 や 会 計 事 務 所 等 の 活 用 により、 海 外 進 出 や 現 地 での 企 業 経 営 上 の 問 題 ・トラ<br />

ブル 等 、 貿 易 投 資 に 関 する 相 談 に 対 応 しました。<br />

【 成 功 事 例 1】マレーシアの 電 力 供 給 トラブル 改 善 への 貢 献 <br />

マレーシアにおける 電 力 供 給 は 使 用 量 の 増 加 に 供 給 が 追 いつかず、 瞬 低 ( 瞬 間 電 圧 降 下 )を 含 めた 停 電<br />

が 多 いため、 損 害 を 被 っている 進 出 日 系 企 業 から 多 数 の 改 善 要 望 が 寄 せられていました。クアラルンプー<br />

ル・センターは、18 年 の 日 本 ・マレーシア 経 済 連 携 協 定 (EPA) 発 効 以 来 、 外 務 省 およびマレーシア 日<br />

本 商 工 会 等 とともに、ビジネス 環 境 整 備 小 委 員 会 での 改 善 要 望 項 目 として、 政 府 間 協 議 を 重 ね、その 結 果 、<br />

マレーシア 電 力 国 営 企 業 (TNB)が 多 額 の 予 算 を 投 入 して 改 善 活 動 を 行 い、 停 電 や 瞬 低 等 を 大 幅 に 減 尐<br />

させることに 成 功 しました。<br />

76


また、 前 述 の 小 委 員 会 の 電 力 担 当 であるクアラルンプール・センターが 中 心 となって、TNB 幹 部 やマ<br />

レーシア 経 済 開 発 公 社 の 担 当 者 と 各 地 域 を 巡 回 し、 改 善 活 動 に 取 組 んだ 結 果 、 電 力 の 安 定 供 給 につながり、<br />

各 地 域 の 日 系 企 業 の 生 産 活 動 が 改 善 されました。<br />

【 成 功 事 例 2】フィリピンからの 円 満 撤 退 をサポート<br />

フィリピンで 電 子 部 品 を 製 造 してきた 日 系 A 社 は、リーマン・ショックを 契 機 に 業 績 が 低 迷 していた<br />

現 地 法 人 の 清 算 を 決 定 しました。マニラ・センターは、 同 社 の 円 満 撤 退 に 関 する 相 談 に 1 年 半 以 上 にわた<br />

り 対 応 してきました。 主 な 相 談 内 容 は、1 従 業 員 の 解 雇 手 順 、2 工 場 敷 地 ・ 建 屋 の 売 却 処 分 、3 現 法 清 算<br />

に 伴 う 駐 在 員 事 務 所 の 開 設 方 法 で、アドバイザーは、 過 去 の 事 例 やマニュアルを 利 用 しながら 慎 重 に 対 処<br />

し、 円 満 な 撤 退 まで 導 きました。A 社 が 特 に 不 安 を 抱 いていた 労 務 ( 解 雇 ) 関 連 では、 大 きな 問 題 が 発 生<br />

することもなく、<strong>22</strong> 年 5 月 には 工 場 敷 地 の 処 分 が 完 了 し、「ジェトロのおかげでスムーズに 撤 退 業 務 を 進<br />

めることができました」とのコメントがありました。<br />

【 成 功 事 例 3】JTEPA を 利 用 したタイへの 食 品 輸 出 サポート<br />

自 社 プライベート・ブランド(PB) 食 品 のタイへの 輸 出 に 日 タイ 経 済 連 携 協 定 (JTEPA)を 適 用 でき<br />

ないか 検 討 していた 流 通 小 売 業 B 社 より、バンコク・センターが 相 談 を 受 けました。<br />

アドバイザーはB 社 のJTEPA 担 当 者 とともに、 特 定 原 産 地 証 明 書 の 指 定 発 給 機 関 である 日 本 商 工 会 議 所<br />

を 訪 問 し、Form JTEPAの 発 給 に 関 する 支 援 を 要 請 しました。その 結 果 、21 品 目 のPB 食 品 で 原 産 地 証 明<br />

判 定 が 承 認 され、うち6 品 目 は 原 産 地 証 明 書 発 行 に 至 りました。B 社 は、JTEPA 適 用 を 今 後 300 品 目 程 度<br />

まで 増 やすとともに、 同 社 グループとして 他 のEPA 締 結 国 にも 適 用 を 広 げる 計 画 で、 関 税 引 き 下 げによる<br />

コスト 削 減 を 目 指 すとしています。<br />

【 成 功 事 例 4】FTA を 活 用 した 輸 送 によるコスト 削 減 へのアドバイス< 広 州 事 務 所 ><br />

商 社 C 社 は 合 成 樹 脂 PS(ポリスチレン)をシンガポールから 輸 入 するにあたり、ASEAN・ 中 国 自 由 貿<br />

易 協 定 (ACFTA)を 活 用 することで 協 定 税 率 0%を 適 用 できるという 情 報 を 得 ましたが、 詳 細 情 報 や 利<br />

用 方 法 が 不 明 でした。 相 談 を 受 けた 広 州 事 務 所 のアドバイザーは、 関 税 率 0%は 中 国 ‐シンガポールの 二<br />

国 間 FTA 協 定 税 率 であることを 説 明 し、シンガポール・センターを 通 じて 原 産 地 証 明 に 必 要 なフォーム<br />

を 入 手 し、 同 社 へ 提 供 しました。その 結 果 、 同 社 は 原 産 地 証 明 書 を 取 得 することができ、「 無 事 に 検 査 を<br />

パスし、カーゴリリース( 商 品 引 渡 し)されました」とのコメントがありました。<br />

【 成 功 事 例 5】 査 証 ・ 労 働 許 可 手 続 きの 改 善 に 向 けた 取 組 に 合 意 <br />

21 年 10 月 に 開 催 した 官 民 経 済 対 話 で 日 本 側 が 提 言 したバングラデシュ 投 資 環 境 改 善 要 請 の 個 別 項 目<br />

に 関 して、ダッカ 事 務 所 はダッカ 日 本 商 工 会 および 日 本 バングラデシュ 商 工 会 議 所 の 事 務 局 として、 担 当<br />

省 庁 との 協 議 を 継 続 的 に 实 施 しています。 同 協 議 で 申 入 れを 行 った 査 証 ・ 労 働 許 可 手 続 に 関 して、<strong>22</strong> 年<br />

8 月 25 日 の 歳 入 庁 と 投 資 庁 との 協 議 で、 査 証 ・ 労 働 許 可 取 得 ガイドを 投 資 庁 が 早 急 に 作 成 すること、 特<br />

に 時 間 がかかっている 内 務 省 、 公 安 、 警 察 の 手 続 きにつき、 効 率 化 、 連 携 を 進 め、 手 続 き 期 間 を 短 縮 する<br />

ことで 合 意 しました。また、 一 部 のバングラデシュ 官 報 が 現 地 語 でしか 発 行 されない 件 についても 対 応 が<br />

検 討 されることとなりました。<br />

(2) 我 が 国 企 業 の 海 外 の 適 切 な 知 的 財 産 権 保 護 の 実 現 に 向 けた 貢 献<br />

1 商 標 等 の 抜 け 駆 け 出 願 ・ 登 録 問 題 での 具 体 的 支 援<br />

Ⅰ.「 讃 岐 うどん」<br />

「 讃 岐 うどん」 商 標 に 関 する 紛 争 解 決 のため、 北 京 センターが 中 国 商 標 局 に 働 きかけ、<strong>22</strong> 年 6<br />

月 11 日 に 香 川 県 副 知 事 が 中 国 商 標 局 を 訪 問 、 続 いて6 月 17 日 には 中 国 商 標 局 審 査 官 が 香 川 県 庁<br />

を 訪 問 し、「 讃 岐 うどん」 商 標 に 関 する 意 見 交 換 を 行 いました。 今 回 の 意 見 交 換 を 受 け、 問 題<br />

解 決 に 向 け 前 向 きに 捉 えるなど 中 国 当 局 の 姿 勢 が 積 極 的 になりました。<br />

Ⅱ. 二 輪 車 メーカーのブランド<br />

日 本 の 二 輪 車 メーカーF 社 のブランドに 類 似 した 商 標 が 第 三 者 によって 中 国 で 出 願 されてい<br />

ることを 受 け、 同 社 は 異 議 申 立 制 度 で、 第 三 者 の 登 録 阻 止 を 準 備 しています。 異 議 申 立 にあた<br />

り、 同 社 の 中 国 でのブランド 最 先 使 用 日 を 示 すことが 必 要 となり、その 期 日 は 昭 和 50 年 11 月 に<br />

ジェトロが 主 催 し 北 京 で 開 催 した「 日 本 工 業 ・ 技 術 展 覧 会 」の 出 展 であったことが 判 明 しまし<br />

た。F 社 の 依 頼 を 受 け、ジェトロは 同 社 に 対 し、 同 展 覧 会 の 出 展 証 明 を 発 行 し、 同 社 の 商 標 権 保<br />

護 への 個 別 支 援 を 行 いました。<br />

77


Ⅲ.タイヤメーカーのブランド<br />

北 京 センターでは、<strong>22</strong> 年 12 月 27 日 にタイヤ 製 造 業 G 社 の 商 標 が 冒 認 出 願 されている 事 案 につ<br />

いて、 国 家 工 商 行 政 管 理 総 局 商 標 評 審 委 員 会 に 対 して 加 速 審 理 を 要 請 する 書 簡 を 発 出 し、 被 害<br />

企 業 への 個 別 案 件 支 援 を 行 いました。<br />

2 IPG 活 動 を 通 じた 個 別 企 業 ・ 業 界 での 成 果 事 例<br />

ジェトロが 事 務 局 を 務 める IPG( 海 外 における 知 的 財 産 権 問 題 に 関 わる 情 報 交 換 グループ)<br />

活 動 を 通 じて、 知 的 財 産 権 侵 害 を 排 除 する、また 模 倣 品 取 締 りによる 日 本 製 品 のビジネス 機<br />

会 損 失 を 防 ぐなど、 個 別 企 業 や 各 業 界 が 抱 える 問 題 を 解 決 しました。<br />

【 成 功 事 例 1】 当 局 への 情 報 提 供 により、 模 倣 品 摘 発 で 具 体 的 な 成 果 < 広 州 事 務 所 ><br />

<strong>22</strong> 年 4 月 13 日 に 広 州 市 工 商 局 商 標 管 理 処 から 広 州 事 務 所 に「 文 具 、 時 計 、 自 動 車 部 品 、 服 装 、 玩 具 を 対<br />

象 に 模 倣 品 摘 発 の 特 別 行 動 を 予 定 しているため 日 本 企 業 に 対 し、 情 報 提 供 と 真 贋 判 定 担 当 者 の 派 遣 を 依 頼<br />

してほしい」との 要 請 がありました。 自 動 車 ・ 自 動 車 部 品 をはじめとする 関 係 業 界 から 情 報 収 集 し、<strong>22</strong><br />

年 4 月 19 日 に 当 局 へ 提 供 したところ、4 月 20 日 、21 日 の2 日 間 、 電 卓 、 自 動 車 部 品 、 体 育 用 品 、 時 計 分 野 に<br />

おいて 摘 発 活 動 が 实 施 されました。 広 州 事 務 所 が 日 本 企 業 と 当 局 との 連 絡 調 整 を 行 い、その 結 果 が 摘 発 活<br />

動 につながった 事 例 と 言 えます。<br />

【 成 功 事 例 2】 当 局 へ 働 きかけ、 著 作 権 侵 害 対 策 をサポート< 広 州 事 務 所 ><br />

21 年 8 月 にインクジェット 印 刷 機 を 開 発 しているI 社 から、 在 深 圳 企 業 による 著 作 権 侵 害 について 相 談<br />

を 受 けました。 同 月 、 広 州 事 務 所 から 深 圳 市 当 局 にレターを 発 行 し、 鑑 定 手 続 きの 迅 速 な 实 行 を 要 請 した<br />

ところ、12 月 に 鑑 定 結 果 が 得 られました。 続 いてI 社 から<strong>22</strong> 年 4 月 に、 当 局 から 行 政 処 罰 決 定 書 がいまだ<br />

入 手 できないとの 相 談 を 再 度 受 けました。 広 州 事 務 所 から 当 局 に 行 政 処 罰 決 定 書 の 早 期 発 行 を 要 請 した 結<br />

果 、6 月 に 決 定 書 が 発 行 されました。<br />

【 成 功 事 例 3】 無 許 諾 商 標 使 用 看 板 が 撤 去 される< 上 海 センター><br />

<strong>22</strong> 年 12 月 に 自 動 車 ・ 自 動 車 部 品 WGが、 单 京 市 交 渉 行 政 管 理 局 向 けに 单 京 汽 配 城 内 の 無 許 諾 商 標 使 用 看<br />

板 の 撤 去 を 要 請 しました。 結 果 として 無 許 諾 看 板 が 全 て 撤 去 されました。また23 年 1 月 6 日 には 同 WGで、<br />

江 蘇 省 常 州 市 にて 同 市 の 質 量 技 術 監 督 局 と6 件 の 再 犯 業 者 への 検 査 活 動 を 行 い、1,000 個 近 くの 模 倣 品 を 押<br />

収 しました。<br />

【 成 功 事 例 4】 当 局 へのサポートが、 再 犯 者 摘 発 につながる< 上 海 センター><br />

事 務 機 消 耗 品 WGが<strong>22</strong> 年 度 实 施 している 再 犯 業 者 への 摘 発 重 罰 化 に 関 し、3 月 に 長 沙 市 工 商 行 政 管 理 局<br />

が 長 沙 邁 世 科 技 発 展 公 司 に 対 し、また 温 州 市 工 商 行 政 管 理 局 が 温 州 市 人 和 弁 公 設 備 有 限 公 司 に 対 して、 行<br />

政 摘 発 を 行 いました。 上 海 センターが 日 本 企 業 と 当 局 との 連 絡 調 整 を 行 い、その 結 果 が 摘 発 活 動 につなが<br />

った 事 例 と 言 えます。<br />

3 中 国 政 府 との 連 携 による 知 的 財 産 権 保 護 の 推 進<br />

Ⅰ.ミッション 派 遣 による 協 力 と 要 請<br />

ジェトロが 事 務 局 を 担 う 国 際 知 的 財 産 保 護 フォーラム(IIPPF)と 日 本 政 府 は、<strong>22</strong> 年 8 月 17 日<br />

~19 日 、 第 7 回 知 的 財 産 保 護 官 民 合 同 訪 中 代 表 団 を 北 京 に 派 遣 しました。 官 民 合 同 の 訪 中 代 表 団<br />

の 派 遣 は、 中 国 政 府 機 関 高 官 への 効 果 的 な 提 案 の 取 組 として、 日 本 企 業 の 知 財 保 護 に 貢 献 してい<br />

ます。<br />

IIPPFの 座 長 を 務 める 日 産 自 動 車 株 式 会 社 の 志 賀 俊 之 ・ 最 高 執 行 責 任 者 を 団 長 に、 近 藤 洋 介 ・<br />

経 済 産 業 大 臣 政 務 官 の 参 加 のもと、 中 国 政 府 機 関 5 機 関 ( 商 務 部 、 国 家 工 商 行 政 管 理 総 局 、 国 家<br />

知 識 産 権 局 、 国 家 版 権 局 、 最 高 人 民 法 院 )に 対 して、 模 倣 業 者 の 再 犯 行 為 の 重 罰 化 、 商 標 の 不 正<br />

出 願 の 取 締 り 強 化 、インターネット 上 での 知 財 侵 害 対 策 等 について 要 請 し、 中 国 側 から 前 向 きな<br />

回 答 を 得 るとともに、 日 中 が 共 同 で 取 組 む9つの 協 力 事 業 について 合 意 しました。 商 務 部 からは、<br />

「 本 訪 中 団 は、 他 の 国 ・ 地 域 にはないユニークな 取 組 である」と 同 国 における 日 本 の 知 的 財 産 保<br />

護 活 動 を 評 価 する 発 言 がありました。<br />

78


また、11 月 28 日 から12 月 1 日 に 实 務 レベルの 官 民 合 同 訪 中 代 表 団 を 北 京 に 派 遣 し、 中 国 政 府 機<br />

関 6 機 関 ( 最 高 人 民 法 院 、 国 家 工 商 行 政 管 理 総 局 、 国 家 質 量 監 督 検 験 検 疫 総 局 、 海 関 総 署 、 農 業<br />

部 、 国 家 林 業 局 )を 訪 問 しました。IIPPFが 提 出 する 建 議 事 項 につき、 深 堀 の 意 見 交 換 を 行 い、<br />

行 政 罰 の 強 化 、 巧 妙 化 する 手 口 への 対 策 強 化 、 輸 出 入 業 者 の 管 理 ・ 監 督 強 化 等 を 要 請 しました。<br />

中 国 側 からは「 官 民 合 同 による 建 議 を 中 国 政 府 に 対 して 行 うことは 日 本 独 自 の 手 法 であり 評 価 す<br />

るとともに、 建 議 は 真 摯 に 受 け 止 めたい」との 意 見 が 出 ました。<br />

Ⅱ. 中 国 政 府 と 連 携 したセミナー 等 の 開 催<br />

模 倣 品 摘 発 においては、 中 国 政 府 の 行 政 摘 発 強 化 や 法 的 運 用 の 更 なる 促 進 が 必 要 なため、 中 国<br />

政 府 と 連 携 し 知 財 セミナーを 開 催 しています。<strong>22</strong> 年 度 における 代 表 的 な 事 例 は 以 下 のとおりです。<br />

・ 北 京 IPG 設 立 10 周 年 を 記 念 して、IPG 活 動 発 表 会 および 有 識 者 によるシンポジウムを<strong>22</strong> 年 7 月<br />

27 日 に 開 催 したところ、 中 国 政 府 機 関 幹 部 を 含 む 約 200 名 が 参 加 しました。とりわけ 知 財 に 関<br />

連 する 中 国 各 政 府 機 関 より 多 数 参 加 した 点 は、 多 くの 日 系 企 業 より「IPG 活 動 の 中 国 における<br />

プレゼンス 向 上 に 大 きく 貢 献 した」とのコメントがありました。<br />

・ <strong>22</strong> 年 9 月 20 日 と21 日 の 両 日 、 北 京 センターの 呼 びかけで、 欧 米 各 国 政 府 機 関 総 勢 約 70 名 が 参 加<br />

し、「 日 米 欧 中 の 悪 意 商 標 冒 認 出 願 セミナー」を 開 催 しました。4 極 が 連 携 して 商 標 出 願 の 新<br />

たな 課 題 につき 発 表 および 意 見 交 換 するのは 初 の 試 みで、 抜 け 駆 け 出 願 を 阻 止 することが 各 国<br />

共 通 の 課 題 であるという 認 識 が 共 有 された 点 は 成 果 であり、 今 後 商 標 分 野 における4 極 協 調 に<br />

繋 がり 得 る 事 業 となりました。<br />

・ <strong>22</strong> 年 12 月 21 日 から 広 州 市 で 開 催 された「 広 州 モーターショー」 内 で、 实 際 の 自 動 車 部 品 の 模<br />

倣 品 を 展 示 して 来 場 者 に 注 意 喚 起 するための 消 費 者 啓 発 活 動 を 实 施 しました。 現 地 紙 の「 中 国<br />

知 識 産 権 報 」をはじめ、マスコミにもこの 活 動 は 大 きく 取 り 上 げられ、 参 加 した 日 本 自 動 車 工<br />

業 会 知 的 財 産 委 員 会 から 同 事 業 实 施 に 対 してジェトロの「 多 大 なる 支 援 に 感 謝 し、 中 国 での 啓<br />

蒙 活 動 について 引 き 続 き 協 力 頂 きたい」とのコメントがありました。<br />

【 成 功 事 例 1】 税 関 職 員 への 真 贋 判 定 セミナーにより、 模 倣 品 摘 発 で 成 果 < 香 港 センター><br />

香 港 センターでは<strong>22</strong> 年 11 月 25 日 、12 社 の 日 系 企 業 関 係 者 を 講 師 とし、 香 港 税 関 の 職 員 90 名 を 対 象 に 真<br />

贋 判 定 セミナーを 实 施 しました。 参 加 した 日 系 企 業 J 社 からは、セミナー 实 施 により、12 月 10 日 と20 日 に<br />

同 社 ブランドを 模 倣 したインクカートリッジが 香 港 税 関 により 相 次 ぎ 摘 発 されたとの 報 告 があり、 摘 発 点<br />

数 は 計 3,400 点 、 金 額 では 推 計 で 計 5 万 ドルに 上 りました。 税 関 職 員 を 対 象 としたセミナーの 結 果 が 摘 発 活<br />

動 につながった 事 例 です。<br />

4タイ・バンコク 騒 乱 時 における 日 系 企 業 サポート<br />

タイ・バンコクにおける 反 政 府 派 デモにより、 日 本 からの 出 願 代 理 を 行 う 現 地 法 律 事 務 所 が<br />

休 業 するなどの 影 響 が 出 たため、バンコクセンターでは 商 務 省 知 的 財 産 権 局 (DIP)に 対 し、<br />

今 回 の 騒 乱 への 対 応 の 照 会 や 救 済 策 の 検 討 を 要 請 しました。<br />

その 後 、 救 済 策 の 告 示 が DIP から 発 出 されたことを 受 け、 仮 和 訳 を 作 成 し、 特 許 庁 をはじめ<br />

とした 日 本 国 内 の 関 係 機 関 等 へ 連 絡 するとともに、ホームページ 等 で 広 く 周 知 したところ、 日<br />

本 企 業 からも 大 きな 反 響 がありました。また、 告 示 の 発 出 から 救 済 の 申 請 期 限 まで 期 間 が 短 い<br />

こともあり、さらなる 問 題 が 発 生 した 場 合 には、バンコクセンターを 窓 口 として、DIP と 調 整<br />

することとし、 日 系 企 業 のサポート 体 制 を 構 築 しました。<br />

79


5 マレーシア 意 匠 法 改 正 案 への 意 見 書 提 出<br />

マレーシア 知 的 財 産 庁 (MyIPO)は、 現 地 日 系 企 業 の 関 係 者 から 寄 せられた 意 見 を 参 考 にし<br />

つつ 意 匠 法 改 正 案 を 策 定 し、<strong>22</strong> 年 7 月 27 日 に、 最 終 となる 3 回 目 のダイアログを 開 催 しまし<br />

た。マレーシアには 電 気 電 子 産 業 をはじめ 多 数 の 日 系 製 造 業 企 業 が 集 積 しており、 工 業 製 品 の<br />

生 産 販 売 活 動 を 行 う 上 で 意 匠 法 の 改 正 は 日 系 企 業 にとっても 重 要 な 意 味 を 持 つため、クアラル<br />

ンプール・センターは 在 マレーシア 日 本 大 使 館 とともにダイアログに 参 加 しました。そこで 得<br />

た 意 匠 法 改 正 案 に 関 する 情 報 をもとに 問 題 点 を 検 討 ・ 整 理 し、マレーシア IPG( 事 務 局 はクア<br />

ラルンプール・センター)と 日 本 知 的 財 産 協 会 (JIPA)の 連 名 で 日 系 企 業 の 意 見 として MyIPO<br />

へ 提 出 しました。なお 意 匠 法 改 正 は <strong>22</strong> 年 11 月 の 国 会 審 議 が 予 定 されています。<br />

6 東 日 本 大 震 災 による 震 災 被 災 日 本 出 願 人 の 各 国 特 許 庁 への 救 済 要 請 対 応<br />

ニューヨーク、デュッセルドルフ、バンコク、 北 京 、ソウルの 各 知 的 財 産 権 部 では、 特 許 庁<br />

と 連 携 して、 各 国 特 許 庁 に 対 して、 東 日 本 大 震 災 にて 被 災 した 日 本 の 出 願 人 等 に 対 する 救 援 処<br />

置 を 要 請 しました。また、 各 国 にて 発 出 された 救 済 措 置 を 翻 訳 し、ウェブサイトやメーリングリ<br />

スト 等 を 通 じて、 日 本 企 業 に 情 報 提 供 しました。<br />

【 成 功 事 例 1】 韓 国 での 真 贋 判 定 セミナーで 日 系 企 業 への 参 加 枠 開 放 を 実 現 <br />

韓 国 では、 税 関 での 真 贋 判 定 セミナーは、 税 関 職 員 の「 研 修 」の 一 部 として 实 施 されており、この 研 修<br />

の 实 施 業 務 を 傘 下 団 体 である 貿 易 関 連 知 識 財 産 権 保 護 協 会 (TIPA)に 委 託 していますが、TIPAが 会 員 制<br />

の 組 織 であるために、 实 質 的 にTIPA 会 員 企 業 に 限 り 参 加 が 認 められていました。ソウル・センターでは、<br />

TIPAに 対 し 日 系 企 業 への 研 修 参 加 枠 開 放 を 継 続 して 要 請 し、 交 渉 を 重 ねた 結 果 、12 月 の 研 修 (セミナー)<br />

時 には、 日 本 企 業 の 参 加 枠 (6 社 实 施 )を 確 保 することができ、 日 系 企 業 から 謝 意 が 示 されました。<br />

(3) 日 本 企 業 ・ 在 外 日 系 企 業 の 新 興 国 市 場 等 への 海 外 展 開 を 強 力 にサポート<br />

東 アジア、 新 興 国 等 の 投 資 環 境 に 関 する 情 報 ニーズに 対 応 するため、ミッション 派 遣 、 投 資 セ<br />

ミナー 開 催 、 海 外 事 務 所 における 相 談 対 応 等 を 通 じて 最 新 情 報 を 提 供 し、 進 出 検 討 中 の 日 本 企 業<br />

を 支 援 しました。また、 在 外 日 系 企 業 による 新 興 国 を 中 心 とした 新 規 市 場 開 拓 をサポートするた<br />

め、 現 地 でのセミナーやミッション 派 遣 、 商 談 会 などを 開 催 しました。<br />

1 日 本 企 業 の 海 外 進 出 を 支 援<br />

Ⅰ. 個 別 相 談 による 支 援<br />

【 成 功 事 例 1】 大 手 鉄 鋼 メーカーのインド 進 出 を 支 援 <br />

大 手 鉄 鋼 メーカーK 社 は <strong>22</strong> 年 10 月 19 日 、インドで 自 動 車 用 鋼 管 事 業 を 展 開 するため、ラジャスタン<br />

州 に 製 造 ・ 販 売 体 制 を 構 築 することを 発 表 しました。 同 社 は 事 前 の 調 査 段 階 からニューデリー・センター<br />

に、 外 資 規 制 など 多 岐 にわたる 相 談 をしており、 同 センターのアドバイザーを 中 心 に 対 応 してきたところ、<br />

同 社 は 日 本 企 業 向 けの 工 業 用 地 があるニムラナ 工 業 団 地 内 に 工 場 を 建 設 することを 決 定 しました。ニュー<br />

デリー・センターは、インド 進 出 を 決 定 あるいは 検 討 中 の 日 系 企 業 が、より 有 利 に 工 業 用 地 を 取 得 できる<br />

よう、 同 工 業 団 地 の 活 用 促 進 ・ 同 州 への 投 資 促 進 に 係 る 覚 書 をラジャスタン 産 業 開 発 ・ 投 資 公 社 (RIICO)<br />

と 締 結 しており、 拡 大 するインド 市 場 での 需 要 を 獲 得 しようとする 日 本 企 業 のニーズに 着 实 に 応 え、 進 出<br />

を 支 援 した 事 例 と 言 えます。<br />

【 成 功 事 例 2】インド 市 場 開 拓 のための 試 験 販 売 をサポート<br />

文 房 具 等 の 製 造 ・ 販 売 を 手 がける L 社 より、インドでの 国 内 販 売 ・ノート 工 場 建 設 を 目 指 し 同 国 進 出<br />

の 妥 当 性 を 見 極 めたいとムンバイ 事 務 所 へ 相 談 がありました。 同 社 は、ムンバイ 事 務 所 アドバイザーより、<br />

約 一 年 間 にわたり 得 たインド 市 場 特 有 のマーケット 情 報 、 法 律 ・ 税 制 面 での 調 査 結 果 を 総 合 的 に 判 断 し、<br />

<strong>22</strong> 年 5 月 末 からインド 主 要 都 市 にてノートの 試 験 販 売 を 開 始 しました。 同 社 のノート 販 売 価 格 は 他 社 製<br />

の 2 倍 するものの、 品 質 面 を 考 慮 して 購 入 する 消 費 者 層 があることがわかり、 同 社 は 試 験 販 売 の 都 市 を 拡<br />

大 し、 今 後 のインド 市 場 戦 略 の 方 向 性 を 固 めます。<br />

80


Ⅱ.ミャンマー・カンボジア 投 資 ・ビジネスミッション<br />

新 たな 有 望 投 資 先 として 注 目 され、 日 本 企 業 からの 情 報 ニーズは 高 いものの、 中 小 企 業 に<br />

は 情 報 入 手 が 困 難 であるミャンマーおよびカンボジアに 対 し、 横 浜 貿 易 情 報 センターが 主 体<br />

となり、 中 小 企 業 を 中 心 とするミッションを 派 遣 しました。 現 地 では 靴 や 亜 鉛 鋼 板 等 の 工 場<br />

視 察 に 加 え、 港 湾 等 のインフラ 整 備 状 況 や 現 地 企 業 との 交 流 の 機 会 をアレンジし、 今 後 のビ<br />

ジネス 展 開 に 資 する 情 報 を 提 供 しました。 参 加 者 からは「 農 作 物 や 海 産 物 の 加 工 事 業 は、 日<br />

本 と Win-Win のビジネスができ、 中 小 企 業 としてもビジネスの 可 能 性 がかなりあると 感 じた」、<br />

「ジェトロならではのネットワークを 活 かして 幅 広 い 業 種 の 現 状 を 視 察 できることは、ビジ<br />

ネス 構 築 に 向 け 有 用 な 手 段 であるため、 今 後 ともぜひ 活 用 したい」などのコメントが 寄 せら<br />

れました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 5 日 ~12 日 (8 日 間 )<br />

● 派 遣 先 :プノンペン・シヌークビル(カンボジア)、ヤンゴン・マンダレー(ミャンマー)<br />

● 参 加 者 :11 社 ・ 団 体 /13 名 ( 団 長 を 含 む)<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 最 上 位 項 目 ):100%<br />

Ⅲ.ブラジル 投 資 ・ビジネスミッション<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 13 日 ~17 日 、 自 動 車 部 品 製 造 業 や 流 通 業 、 物 流 業 など、 日 本 国 内 から 23 社 30<br />

名 、 在 米 日 系 企 業 などから 15 社 16 名 の 計 46 名 の 参 加 のもと、ブラジルへ 投 資 ・ビジネスミ<br />

ッションを 派 遣 しました。 参 加 者 の 関 心 別 に、 自 動 車 、 消 費 財 、 電 気 ・ 電 子 や 物 流 を 中 心 と<br />

したその 他 の 3 グループに 分 かれて 活 動 しました。 自 動 車 コースは、トヨタ、ブリヂストン、<br />

デンソーをはじめとする 進 出 日 系 企 業 や 地 場 企 業 、さらに 自 動 車 産 業 の 集 積 の 見 られるクリ<br />

チバなどを 訪 問 し、ブラジル 自 動 車 産 業 の 現 状 を 視 察 しました。 参 加 者 からは「 進 出 日 系 企<br />

業 など 関 心 先 を 訪 問 することで、ブラジル 市 場 の 長 所 ・ 短 所 を 把 握 できた」、「 税 制 ・ 労 務 な<br />

どブラジルの 特 殊 事 情 が 理 解 できた」など、 国 内 では 情 報 入 手 が 難 しい 現 地 情 報 を 得 られた<br />

ことに 対 してコメントが 寄 せられました。<br />

● 派 遣 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 13 日 ~17 日 (5 日 間 )<br />

● 派 遣 先 :サンパウロ、クリチバ、サルバドール、マナウス(ブラジル)<br />

● 対 象 分 野 : 自 動 車 、 消 費 財 、その 他 ( 電 気 ・ 電 子 、 物 流 )<br />

● 参 加 者 : 38 社 ・ 団 体 /46 名 ( 団 長 含 む)<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅳ. 中 小 自 動 車 部 品 企 業 ミッション<br />

我 が 国 自 動 車 メーカーの 製 造 拠 点 の 海 外 シフトが 加 速 する 中 、 三 次 ・ 四 次 などの 中 小 自 動<br />

車 部 品 メーカーを 主 な 対 象 として、 海 外 展 開 を 含 めた 今 後 の 事 業 戦 略 策 定 の 一 助 とするべく、<br />

生 産 ・ 販 売 台 数 が 世 界 最 大 と 成 った 中 国 へ 自 動 車 部 品 企 業 ミッションを 派 遣 しました。ミッ<br />

ション 視 察 先 企 業 の 広 汽 豊 田 汽 車 有 限 公 司 では、 現 地 調 達 率 や 従 業 員 の 離 職 率 などに 関 し、<br />

活 発 な 質 疑 応 答 が 行 われました。 参 加 者 からは、「 日 本 の 部 品 産 業 育 成 、 日 本 の 中 小 企 業 の 進<br />

出 に 強 い 期 待 があることがよくわかった」、「マスコミを 通 じて 中 国 を 理 解 したつもりでいた<br />

が、 实 際 に 中 国 に 来 て 現 地 企 業 の 話 を 聞 き、そのギャップに 驚 いた。 対 中 国 ビジネスの 見 直<br />

しを 急 ぎたい」など、 本 ミッション 参 加 を 通 じて 生 の 現 地 情 報 を 収 集 できたことに 対 するコ<br />

メントがありました。<br />

81


● 派 遣 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 20 日 ~23 日 (4 日 間 )<br />

● 派 遣 先 : 中 国 ( 広 州 ・ 武 漢 )<br />

● 対 象 分 野 : 自 動 車 部 品<br />

● 参 加 者 :54 社 ・ 団 体 70 人 ( 団 長 含 む)<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅴ.サービス 産 業 海 外 進 出 支 援 ミッション( 香 港 ・ 深 圳 ・ 広 州 )<br />

近 年 、 日 本 の 国 内 市 場 は 尐 子 高 齢 化 に 伴 う 人 口 減 尐 や 消 費 者 の 節 約 志 向 などにより 規 模 が<br />

縮 小 しつつあるため、「 内 需 型 」といわれている 日 本 のサービス 産 業 においては、 今 後 、アジ<br />

アやその 他 新 興 国 市 場 の 成 長 を 取 り 込 み、 発 展 につなげていくことが 重 要 です。こうした 状<br />

況 およびグローバル・マーケティング 課 の 各 種 調 査 結 果 等 を 踏 まえ、 香 港 特 別 行 政 区 ならび<br />

に 広 東 省 深 圳 市 と 広 州 市 に 外 食 、 小 売 ・ 流 通 業 を 中 心 としたミッションを 派 遣 しました。 参<br />

加 者 からは「これまでは 上 海 、 台 北 が 中 心 であったが、 香 港 という 成 熟 した 市 場 、また 深 圳 、<br />

広 州 という 今 後 さらに 伸 びるであろう 市 場 も 考 慮 してビジネスを 進 めていきたい」、「 短 期 間<br />

に 効 率 よく、 関 心 ある 施 設 に 訪 問 できた。また、 人 脈 のネットワークもでき、たいへん 満 足<br />

している」などのコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 2 月 28 日 ( 月 )~3 月 3 日 ( 木 )(4 日 間 )<br />

● 派 遣 先 : 香 港 ・ 深 圳 ・ 広 州<br />

● 参 加 者 :21 社 ・ 団 体 (25 人 )<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

アンケート 結 果 :<br />

「 中 国 への 直 接 投 資 を 2 年 以 内 に 検 討 したい」6 社<br />

「 中 国 への 直 接 投 資 を 中 長 期 的 には 検 討 したい」4 社<br />

Ⅵ. 過 去 に 実 施 したミッション 参 加 企 業 が 海 外 進 出 を 実 現<br />

参 加 企 業 へのインタビュー 調 査 ・ 個 別 情 報 提 供 等 を 通 じて、 企 業 の 海 外 進 出 をフォローアッ<br />

プしています。<br />

【 成 功 事 例 1】ミッション 活 用 で 迅 速 な 韓 国 進 出 を 実 現 ' 韓 国 ビジネスミッション(<br />

バルブメーカーのM 社 は、<strong>22</strong> 年 5 月 、 韓 国 ・ソウル 近 郊 の 富 川 テクノパーク 内 に 現 地 法 人 を 設 立 し、6 月<br />

に 本 格 稼 動 しました。 同 社 は 現 地 代 理 店 を 通 じて 韓 国 で20 年 近 くビジネスをしてきましたが、 近 年 成 長<br />

著 しい 韓 国 の 顧 実 への 対 応 のため、 検 査 や 組 み 立 ての 拠 点 を 持 ちたいと 考 え、21 年 4 月 のジェトロ 主 催 の<br />

「 韓 国 ビジネスミッション」に 参 加 しました。 同 社 からは 自 力 で 情 報 収 集 し 進 出 した 中 国 拠 点 と 比 較 し、<br />

「 中 国 進 出 では 必 要 な 情 報 が 集 まらず、 法 人 設 立 までに2 年 もの 時 間 と 労 力 を 費 やしたが、ミッション 参<br />

加 等 により 効 率 的 に 情 報 収 集 できたことは、 迅 速 な 韓 国 への 進 出 实 現 の 要 因 の 一 つである」とのコメン<br />

トがあり、5 月 に 行 われた 同 社 の 開 所 式 では、 進 出 にあたっての 協 力 機 関 として 紹 介 を 受 けました。<br />

Ⅶ.2010 日 韓 部 品 素 材 調 達 展 示 商 談 会 (ソウル)<br />

本 見 本 市 は、 部 品 ・ 素 材 分 野 における 日 韓 の 産 業 間 交 流 を 図 るという 日 韓 両 国 首 脳 合 意 に 基<br />

づき、 経 済 産 業 省 、 韓 国 知 識 経 済 部 、 韓 国 貿 易 協 会 と 共 催 しているもので、 第 2 回 目 となる<br />

今 回 は、 韓 国 での 現 地 調 達 の 拡 大 や 部 品 ・ 素 材 の 調 達 コスト 削 減 を 目 指 す 日 系 企 業 11 社 が 参<br />

加 しました。ジェトロは、 出 品 者 が 希 望 する 調 達 アイテムを 事 前 に 聴 取 し、 韓 国 貿 易 協 会 と<br />

連 携 して、 韓 国 企 業 との 商 談 をアレンジしました。その 結 果 、 会 期 中 の 商 談 210 件 (うち 継<br />

続 商 談 は 111 件 )、 成 約 23 件 ・ 約 8,000 万 円 ( 見 込 含 )となり、 円 高 のメリットを 活 かした<br />

韓 国 からの 調 達 を 目 的 とした 商 談 が 活 発 に 行 われました。 出 展 企 業 からは「 取 引 を 見 込 める<br />

会 社 があった。 今 回 は 想 定 していなかった 品 目 で 取 引 できそうな 会 社 があった」、「 面 談 し<br />

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た 企 業 の 半 分 以 上 で 見 積 もり・ 引 き 合 いができそう」など、 今 後 の 韓 国 からの 部 品 調 達 可 能<br />

性 に 手 応 えを 感 じたとする 声 が 数 多 く 寄 せられました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 29 日 ~30 日 (2 日 間 )<br />

● 開 催 地 : 韓 国 ・ソウル<br />

● 参 加 ( 出 展 ) 企 業 数 :11 社<br />

● 主 な 出 展 物 : 電 気 電 子 部 品 、プラント 部 品 、 自 動 車 部 品 、 一 般 機 械 部 品<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ): 100%<br />

商 談 件 数 :210 件<br />

成 約 件 数 ( 見 込 含 ):23 件<br />

Ⅷ.2010 日 系 自 動 車 部 品 販 売 調 達 展 示 会 at 広 州 (JAPPE・ 広 州 )<br />

2 年 連 続 で 生 産 ・ 販 売 面 で 世 界 最 大 の 自 動 車 マーケットとなった 中 国 において、 日 系 部 品 メー<br />

カーの 販 路 拡 大 ・ 部 材 調 達 に 対 するニーズはさらに 高 まっています。こうした 中 、ジェトロは<br />

広 州 市 において、 広 州 モーターショウのフェアインフェアとして「2010 日 系 自 動 車 部 品 販 売 調<br />

達 展 示 会 (JAPPE2010)」を、17 年 の 開 催 以 来 過 去 最 大 級 となる283 社 ・400 小 間 の 規 模 で 主<br />

催 しました。このうち、 調 達 エリアには10 社 2 団 体 が 出 展 (55 小 間 )しました。 広 州 事 務 所 を<br />

通 じて、 現 地 ビジネス 誌 等 への 広 告 掲 載 を 行 うなど、 来 場 者 誘 致 のための 広 報 活 動 を 精 力 的 に<br />

行 ったところ、 新 規 サプライヤーとの 商 談 が 多 く 行 われ、 会 期 中 の 商 談 件 数 ・ 成 約 件 数 はとも<br />

に 前 年 度 实 績 を 上 回 りました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 21 日 ~12 月 23 日 (3 日 間 )<br />

● 開 催 地 : 中 国 ・ 広 州<br />

● 参 加 ( 出 展 ) 企 業 数 :10 社 ・2 団 体 ( 調 達 部 門 )<br />

● 主 な 出 展 物 : 自 動 車 関 連 部 品 およびサービス<br />

● 成 果 ( 調 達 部 門 ): 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ): 83.3%<br />

商 談 件 数 :1,829 件<br />

成 約 件 数 ( 見 込 含 ):277 件<br />

【 成 功 事 例 1】405 名 (216 社 )のコンタクト 先 を 入 手 し、サプライヤー 発 掘 に 期 待<br />

出 品 者 を 対 象 に 行 なったアンケートによると、 調 達 エリアに 出 展 した 全 企 業 が「 新 規 サプライヤー 発<br />

掘 のための 情 報 収 集 」を 出 展 目 的 の 一 つとして 掲 げていました。<br />

継 続 出 展 の M 社 ( 自 動 車 駆 動 部 品 メーカー、 中 国 上 海 市 )は、 会 期 中 に 入 手 したコンタクト 先 は 405<br />

名 (216 社 )を 数 え、 出 展 の 手 応 えを 口 にしました。 同 社 は「 今 後 、コンタクトを 取 り、この 中 から 1<br />

社 でも 多 く 量 産 品 取 引 に 結 び 付 けられるよう 取 組 んでいく。これからも 新 興 国 での 調 達 展 示 会 には 参 加 し<br />

ていきたい」と、 今 後 の 海 外 展 開 に 向 けた 意 気 込 みを 語 っています。<br />

Ⅸ.インド 部 品 調 達 展 示 会 (ニューデリー)<br />

日 本 企 業 の 生 産 拠 点 が 増 加 するインドでの 現 地 調 達 率 向 上 を 支 援 するため、インド 最 大 規 模<br />

の 産 業 機 械 見 本 市 「International Engineering and Technology Fair (IETF) 2011」にフェア<br />

インフェア 形 式 で 参 加 し、ニューデリーで 初 めて 調 達 見 本 市 を 開 催 しました。 現 地 への 進 出 が<br />

増 えている 自 動 車 部 品 、 電 気 部 品 を 主 な 参 加 対 象 分 野 とし、インド 国 内 の 他 、インド-ASEAN<br />

間 の 経 済 連 携 協 定 を 活 用 した 域 内 調 達 を 目 指 す 在 泰 の 日 系 企 業 からの 参 加 もありました。<br />

調 達 候 補 となるインド 企 業 の 見 本 市 への 来 場 と、 確 度 の 高 い 商 談 を 实 現 するために、 参 加 企<br />

業 の 調 達 内 容 をインド 自 動 車 部 品 工 業 会 および 電 子 部 品 工 業 会 を 通 じ 両 団 体 の 会 員 企 業 に 開 催<br />

を 周 知 したほか、ニューデリー・センターがインド 企 業 600 社 に 対 して 電 話 での 来 場 勧 誘 および<br />

事 前 の 商 談 の 設 定 (320 件 )を 行 いました。この 結 果 、 参 加 者 からは「 求 めている 内 容 に 合 致 す<br />

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る 調 達 先 に 多 く 出 会 えた」、「 自 社 の 情 報 ソースではキャッチ 出 来 ない 仕 入 先 とのコンタクト<br />

が 实 現 できた」、「 大 変 良 い 展 示 会 であり、 次 回 も 是 非 開 催 して 欲 しい」との 声 が 寄 せられ、<br />

現 地 での 調 達 先 確 保 が 喫 緊 の 課 題 となっている 参 加 者 から、 見 本 市 参 加 への 手 応 えと 継 続 開 催<br />

への 要 望 が 多 数 寄 せられました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 2 月 10 日 ~2 月 12 日 (3 日 間 )<br />

● 開 催 地 :インド・ニューデリー<br />

● 参 加 ( 出 展 ) 企 業 数 :17 社<br />

● 主 な 出 展 物 : 自 動 車 部 品 、 電 気 部 品<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :892 件<br />

成 約 件 数 ( 見 込 含 ):68 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 ):100%<br />

【 成 功 事 例 1】 会 期 中 に 調 達 先 を 確 保<br />

農 業 用 機 械 を 現 地 で 生 産 している A 社 は、 会 期 中 に 40 件 の 商 談 を 行 い、うち 3 社 との 間 で 機 械 部 品 ( 歯<br />

車 ・ホース;2,200 万 円 相 当 )の 調 達 を 決 定 しました。 同 社 の 担 当 者 からは「 予 想 以 上 の 結 果 に 驚 いてい<br />

る」と 展 示 会 参 加 に 満 足 している 旨 のコメントが 寄 せられました。<br />

2 在 外 日 系 企 業 の 海 外 展 開 をサポート<br />

Ⅰ.モロッコビジネス 環 境 視 察 ミッション<br />

マグレブの 新 興 国 モロッコでは、 安 定 した 国 内 情 勢 や 12 年 3 月 の EU との FTA 締 結 による<br />

関 税 減 免 の 進 行 等 を 背 景 に、 欧 州 市 場 への 製 造 拠 点 として 欧 米 系 企 業 の 進 出 が 活 発 になって<br />

います。また、モロッコ 政 府 も 外 国 企 業 による 投 資 誘 致 に 積 極 的 に 取 組 んでおり、 欧 州 に 近<br />

いという 利 点 を 活 かして、タンジェ 地 中 海 港 を 代 表 とする 大 型 の 保 税 ・ 製 造 ・ 物 流 ハブ 拠 点<br />

の 整 備 を 進 めています。このような 状 況 を 受 け、 在 欧 日 系 企 業 関 係 者 から 成 るミッションを<br />

モロッコに 派 遣 し、 現 地 政 府 関 係 者 や 進 出 日 系 ・ 欧 米 系 企 業 による 情 報 提 供 、タンジェ 地 中<br />

海 港 の 視 察 などをアレンジしました。 参 加 者 からは「 高 コスト 構 造 の 欧 州 大 陸 の 次 の 投 資 ・<br />

生 産 地 としての 北 アフリカ( 地 中 海 单 岸 )の 重 要 性 と 有 用 性 を 認 識 することができた」、「モ<br />

ロッコ 投 資 関 係 ・ 港 湾 関 係 機 関 のトップ 自 らによる 説 明 、 現 地 進 出 企 業 から 生 でしか 聞 けな<br />

い 苦 労 話 や 労 務 ・ 賃 金 に 関 する 貴 重 な 話 を 聞 くことができた」 等 のコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 30 日 ~7 月 3 日 (4 日 間 )<br />

● 開 催 地 :ラバト・タンジェ・カサブランカ(モロッコ)<br />

● 参 加 者 :32 名<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅱ. 湖 南 省 長 沙 、 衡 陽 、 湖 北 省 武 漢 投 資 環 境 視 察 ミッション<br />

広 東 省 ではワーカー 不 足 や 賃 金 引 き 上 げ 等 、 事 業 環 境 が 大 きく 変 化 しており、 進 出 日 系 企<br />

業 からは、 中 部 地 区 への 工 場 移 転 などに 関 する 問 い 合 わせが 多 く 寄 せられています。そこで<br />

湖 单 省 衡 陽 市 、 長 沙 市 、 湖 北 省 武 漢 市 の 投 資 環 境 を 視 察 し、 現 地 政 府 部 門 や 企 業 を 訪 問 する<br />

機 会 を 華 单 地 区 の 日 系 企 業 に 提 供 しました。 参 加 者 からは「 中 部 地 区 の 発 展 状 況 や 住 民 の 購<br />

買 力 について 認 識 を 新 にすることができた」、「 衡 陽 、 長 沙 、 武 漢 での 各 種 インフラ 状 況 の 初<br />

期 調 査 の 材 料 を 得 ることができた」、「 日 系 サプライチェーンが 内 陸 部 でも 構 築 されるなら、<br />

中 小 企 業 にとっても、 湖 单 省 進 出 の 可 能 性 は 充 分 考 えられると 感 じました」などのコメント<br />

がありました。<br />

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● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 19 日 ~7 月 <strong>22</strong> 日 (4 日 間 )<br />

● 開 催 地 : 中 国 ・ 湖 单 省 長 沙 、 衡 陽 、 湖 北 省 武 漢<br />

● 参 加 者 :17 名<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅲ.サウジアラビア 水 ビジネスミッション<br />

在 ドバイ 日 系 企 業 (200 社 以 上 )の 情 報 ニーズが 高 いものの、 情 報 が 入 手 しづらいサウジ<br />

アラビア 市 場 において、 水 ビジネス 分 野 に 特 化 したミッションを 組 成 し、 関 係 省 庁 や 公 社 、<br />

関 連 企 業 を 訪 問 しました。 参 加 者 からは「サウジの 水 需 要 ・ 供 給 の 現 状 が 理 解 できたほか、<br />

政 府 がどのような 体 制 で 整 備 を 進 めようとしているのかも 分 かった」、「 効 率 よく、しかもメ<br />

インプレイヤー、キーパーソンに 会 うことができ、 接 点 を 持 てたことは 大 変 貴 重 な 機 会 だっ<br />

た」などのコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 31 日 ~11 月 3 日 (4 日 間 )<br />

● 開 催 地 :サウジアラビア・リヤド、ジェッダ<br />

● 参 加 者 :10 名<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅳ.インド 4 都 市 における 日 本 ブランド FMCG 試 験 販 売 および 消 費 者 モニタリング 調 査<br />

今 後 の 消 費 市 場 拡 大 が 期 待 されながらも、 日 本 企 業 にとっては 参 入 が 難 しいと 言 われている<br />

インド 市 場 において、 日 本 ブランドの FMCG(Fast Moving Consumer Goods: 低 価 格 の 消 費<br />

者 向 け 製 品 、 今 回 は 加 工 食 品 も 含 む)の 現 地 消 費 者 ニーズの 把 握 を 目 的 としたアンテナショッ<br />

プ 的 事 業 を 4 都 市 で 实 施 しました。 今 回 の 試 験 販 売 を 通 じて、 日 本 製 品 に 対 するインド 人 消<br />

費 者 の 評 価 は 高 く、インド 製 品 に 比 べてある 程 度 高 価 格 であっても、 購 入 意 欲 を 低 めること<br />

はないこと、また、ASEAN 各 国 で 製 造 された 日 本 ブランド 製 品 をインドに 輸 入 した 場 合 、イ<br />

ンド 人 消 費 者 にとって 手 の 届 く 範 囲 の 値 段 設 定 が 实 現 可 能 であることが 分 かりました。<br />

試 験 販 売 に 参 加 した 企 業 は「 本 格 的 なマーケティングを 開 始 するため、23 年 5 月 に 駐 在 員<br />

事 務 所 を 設 立 予 定 」、「これまで 取 引 实 績 のなかったインド 企 業 との 取 引 を 開 始 した」、「イン<br />

ドへの 輸 出 を 決 定 し、 現 在 、 輸 入 代 理 店 を 探 している」と 本 事 業 を 契 機 にインドでのビジネ<br />

ス 拡 大 という 成 果 がありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 26 日 ~12 月 31 日<br />

● 開 催 地 :インド・ニューデリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ<br />

● 試 験 販 売 参 加 企 業 :11 社<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

Ⅴ. 武 漢 日 本 食 品 フェア<br />

上 海 センターは 湖 北 省 からの 協 力 要 請 を 受 け、「2011 中 国 湖 北 - 日 本 交 流 協 力 親 睦 会 及 び<br />

武 漢 東 湖 桜 祭 り」( 湖 北 省 主 催 )に 合 わせた 自 動 車 や 食 品 分 野 等 のミッション 派 遣 、および「 武<br />

漢 日 本 食 品 フェア」の 開 催 を 予 定 していました。その 後 、23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本<br />

大 震 災 の 影 響 で 湖 北 省 主 催 の 同 イベントが 中 止 となり、それに 伴 いミッション 派 遣 も 中 止 と<br />

なりました。ただ、 武 漢 にある 非 日 系 ローカルスーパーにおいて 日 本 食 品 フェアは 予 定 どお<br />

り 開 催 され、、 試 飲 ・ 試 食 を 通 じた 商 品 PR を 行 った 結 果 、6 日 間 のフェア 期 間 中 に 売 上 総 額<br />

62,836.80 元 、 販 売 商 品 総 数 は 7,155 個 を 記 録 しました。 出 展 商 品 はまだ 内 陸 部 で 販 売 されて<br />

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いないものも 多 く、 日 本 食 品 の 認 知 度 向 上 につながりました。フェア 参 加 企 業 からは「 武 漢<br />

で 販 売 を 開 始 し 1 年 以 上 経 つが、 今 回 のフェアを 通 じて 地 元 チェーンとの 関 係 をさらに 深 め<br />

ることができた」、「 販 売 進 出 エリアとして、 武 漢 を 重 点 地 区 に 決 定 した」といったコメント<br />

がありました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 3 月 <strong>22</strong> 日 ~25 日<br />

● 開 催 地 : 中 国 ・ 武 漢<br />

● 参 加 企 業 数 :10 社<br />

● 主 な 販 売 物 : 飲 料 、 菓 子 、 即 席 麺 、 調 味 料 など<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1) 事 業 参 加 者 の「 活 用 事 例 集 」 作 成 による 新 規 顧 客 開 拓 への 取 組<br />

【 課 題 】<br />

21 年 度 に 海 外 ビジネス・サポートセンター(BSC) 利 用 企 業 や 海 外 投 資 ミッション 参 加 企<br />

業 を 対 象 として 实 施 したフォローアップ 調 査 で 得 られた 情 報 が 十 分 に 活 用 できていない 面 が<br />

ありました。<br />

【 対 応 】<br />

BSC 利 用 後 やミッション 参 加 後 に 海 外 進 出 を 果 たした 企 業 のケースを「 活 用 事 例 集 」とし<br />

てとりまとめ、 冊 子 を 作 成 し、セミナーの 場 や 貿 易 情 報 センター 等 を 通 じて 広 く 配 布 するとと<br />

もに、ホームページにも 掲 載 しました。 今 後 の 事 業 広 報 に 活 用 し、 新 規 顧 実 の 開 拓 につなげる<br />

ことを 目 指 します。<br />

(2)BSC/SSC 入 居 申 請 企 業 への 事 前 面 談 による 個 別 支 援 強 化 に 向 けた 取 組<br />

【 課 題 】<br />

従 来 、BSC/SSC 入 居 希 望 企 業 に 対 し、 入 居 審 査 の 一 部 として 担 当 者 が 電 話 ヒアリングを 实<br />

施 していました。ただ、 電 話 ヒアリングのみでは、 企 業 の 事 業 計 画 やニーズ 把 握 が 不 足 しがち<br />

で、 入 居 企 業 について 海 外 事 務 所 と 詳 細 情 報 を 共 有 することができませんでした。<br />

【 対 応 】<br />

入 居 希 望 企 業 との 接 触 を 入 居 審 査 としてのみではなく、 事 業 計 画 やニーズの 把 握 、ジェトロ<br />

のサービスを 活 用 していただくく PR の 機 会 と 考 え 方 を 切 り 替 えました。<br />

企 業 のご 都 合 を 聞 きながら、 本 部 での 面 談 や 出 張 訪 問 を 積 極 的 に 实 施 することにより、 海 外<br />

展 開 を 検 討 される 背 景 や 目 的 、 今 後 の 事 業 計 画 、ジェトロへの 要 望 事 項 等 をより 丁 寧 かつ 正 確<br />

に 把 握 できるようになりました。この 情 報 を、 海 外 事 務 所 所 長 、 担 当 者 、アドバイザーと 共 有<br />

することで、より 円 滑 に 個 別 支 援 を 開 始 することができるとともに、ジェトロの 支 援 に 関 する<br />

信 頼 感 が 向 上 しました。また、 面 談 等 を 通 じてサービスを PR した 結 果 、 新 たに 3 社 がジェト<br />

ロ・メンバーズに 加 入 いただきました。<br />

(3) 意 図 せざる 技 術 流 出 に 対 する 取 組 ( 知 的 財 産 権 保 護 の 取 組 )<br />

【 課 題 】<br />

日 本 企 業 の 海 外 事 業 展 開 等 は、 技 術 や 生 産 ノウハウ 等 の 諸 外 国 への 移 転 を 必 然 的 に 伴 うもの<br />

ですが、「 意 図 せざる 技 術 流 出 」も 多 く 発 生 しています。<br />

【 対 応 】<br />

ジェトロでは 中 国 および 国 内 における 日 系 / 日 本 企 業 向 けセミナーの 中 で 技 術 流 出 防 止 対 策<br />

を 取 り 上 げるとともに、 知 的 財 産 権 ライセンスマニュアルを 整 備 しつつあるところですが、<strong>22</strong><br />

年 11 月 10 日 にジェトロ 知 財 アドバイザーと 営 業 秘 密 に 関 する 意 見 交 換 会 を 行 ったのに 続 き、<br />

12 月 24 日 に 経 済 産 業 省 知 的 財 産 政 策 审 長 を 招 いて 第 1 回 技 術 流 出 勉 強 会 を 開 催 し、23 年 2<br />

月 25 日 には 2 回 目 の 勉 強 会 を 開 催 しました。わが 国 中 小 企 業 を 意 識 して、 国 内 におけるセミ<br />

ナー 開 催 をはじめ、ジェトロがさらに 貢 献 できる 分 野 を 深 堀 りしていきます。<br />

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(ハ) 国 際 的 企 業 連 携 支 援<br />

1. 定 量 的 指 標 の 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・ 年 平 均 3,500 件 以 上 の 商 談 を 提 供 する。<br />

・ 国 際 的 企 業 連 携 支 援 事 業 の 関 係 者 に 対 し「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、4<br />

段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

【<strong>22</strong> 年 度 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 】<br />

年 間 で 合 計 12,900 件 の 商 談 を 提 供 する。<br />

〔ポイント〕<br />

1. 商 談 件 数 については 目 標 を 大 きく 上 回 る 件 数 (16,<strong>22</strong>8 件 )を 達 成 しました。 前 年 度 に 引 き<br />

続 き 環 境 ・エネルギー 分 野 における 商 談 が 活 発 です。<br />

2. 役 立 ち 度 調 査 における 上 位 2 項 目 の 割 合 については、 全 体 の 平 均 で 97.0%となり 目 標 を 大<br />

きく 達 成 しました。 役 立 ち 度 に 対 するサービス 利 用 者 の 主 な 評 価 理 由 は 以 下 の 通 りです。<br />

・ 展 示 ・ 商 談 会 では、 日 本 パビリオンやジェトロブースという 枠 踏 みを 生 かした 出 展 支 援 を 行<br />

った 結 果 、「“ 日 本 ”として 注 目 を 集 めた」、「 期 待 していた 商 談 相 手 が 多 数 来 場 した」 等 、ブ<br />

ースの 集 客 力 や 信 用 度 の 向 上 につながったとのコメントが 多 く 寄 せられました。また、「 単<br />

独 出 展 が 難 しい 中 小 企 業 にとってジェトロ 展 示 会 への 参 加 は 安 心 であり、 諸 手 続 きの 手 間 が<br />

省 けて 商 談 に 集 中 できる」 等 の 声 も 複 数 ありました。<br />

・ ミッション 派 遣 における 商 談 アレンジでは、 現 地 事 務 所 ならではのアレンジが 成 果 に 結 びつ<br />

き、「 実 ビジネスに 直 結 する 良 い 機 会 となった」、「 普 段 単 独 ではなかなか 会 えない 現 地 公 社<br />

の 幹 部 と 会 談 できた」 等 の 意 見 が 寄 せられました。<br />

・ 現 地 のインフラ・プロジェクト 推 進 機 関 等 から 講 師 を 招 いて 実 施 したインフラ・プロジェク<br />

ト 紹 介 セミナーの 参 加 者 からは、「 現 地 政 府 の 高 速 道 路 整 備 に 対 する 考 え 方 が 良 くわかった。<br />

特 に 投 資 優 先 順 位 が 明 確 になったことは 今 後 の 業 務 に 役 立 つ」 等 のコメントを 得 ました。ま<br />

たセミナーに 併 催 するビジネスマッチングに 対 しては「 新 興 国 の 経 済 成 長 を 牽 引 する 有 力 企<br />

業 の 日 本 招 致 により、ビジネスの 糸 口 をつかむことができた」 等 の 声 が 聞 かれました。<br />

・ 地 域 間 交 流 支 援 (RIT) 事 業 においては、 国 内 実 施 主 体 から「ジェトロの 情 報 やノウハウ、<br />

マンパワーが 非 常 に 役 立 った」、「ジェトロ 事 業 であることで 交 流 先 の 行 政 機 関 や 企 業 の 信 頼<br />

を 得 やすく、 商 談 が 円 滑 に 進 んだ」 等 のコメントが 寄 せられ、 役 立 ち 度 調 査 結 果 は 14 ヵ 所<br />

の 国 内 実 施 主 体 全 てから 最 上 位 項 目 で 100%の 評 価 を 得 ました。<br />

・ ベンチャー・インキュベーション 入 居 企 業 からは、「オフィススペース 提 供 に 限 らず、ネッ<br />

トワーキング 機 会 の 提 供 もあり 大 変 役 に 立 っている」、「 世 界 的 な 知 名 度 や 信 用 のない 中 小 企<br />

業 にとり、 大 きなビジネスにつながる 可 能 性 がある」 等 のコメントを 得 ました。<br />

(1) 国 際 的 企 業 連 携 支 援 における 商 談 件 数<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 国 際 的 企 業 連 携 支 援 における 商 談 件 数 は、 中 期 計 画 の 目 標 ( 年 平 均 3,500 件 )なら<br />

びに 年 度 計 画 の 目 標 (12,900 件 )を 25% 以 上 上 回 る 16,<strong>22</strong>8 件 となりました。<br />

87


[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 国 際 的 企 業 連 携 支 援 における 商 談 件 数 を 年 平 均 で 3,500 件 以 上<br />

[<strong>22</strong> 年 度 計 画 上 の 目 標 ] 国 際 的 企 業 連 携 支 援 における 商 談 件 数 を <strong>22</strong> 年 度 1 年 間 で 12,900 件 以 上<br />

ツール 分 野 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

展 示 ・ 商 談 会<br />

バイオ 630 件 714 件<br />

IT 352 件 63 件<br />

ロボット 43 件 642 件<br />

ナノテク - 63 件<br />

環 境 ・エネルギー 9,233 件 13,312 件<br />

ハイテク 全 般 等 65 件 0 件<br />

その 他<br />

※<br />

2,158 件 906 件<br />

RIT 事 業<br />

医 療 福 祉 、 機 械 機 器 、バイ<br />

オ、 環 境 、 寒 冷 地 住 宅 、 等<br />

984 件 528 件<br />

合 計 13,465 件 16,<strong>22</strong>8 件<br />

' 注 (その 他 事 業 の 内 容 は、 環 境 ・エネルギー 分 野 において 年 度 途 中 で 追 加 実 施 となった、AQUATECH<br />

INDIA2011、Renewable Energy World 2011、 日 中 省 エネ・ 環 境 技 術 ビジネスマッチング' 広 東 (、バイヤー<br />

招 聘 事 業 ' 名 古 屋 ・ 東 京 、 大 阪 ・ 川 崎 (における 実 績 。<br />

目 標 超 過 理 由 としては、 前 年 度 に 引 き 続 き 好 調 な 環 境 ・エネルギー 分 野 において、 新 興 国 の<br />

見 本 市 を 中 心 に 商 談 が 活 発 に 行 われたことが 挙 げられます。 中 でも、4 つの 見 本 市 (※)にお<br />

いては 新 聞 広 告 や 現 地 ネットワークを 活 用 した 来 場 者 勧 誘 や、 現 地 事 務 所 における 事 前 商 談 ア<br />

レンジ 等 を 行 ったことが 奏 功 し、 目 標 を 大 きく 上 回 る 实 績 となりました。また、 海 外 ビジネス<br />

展 開 支 援 を 強 化 する 中 、インド、 米 国 、 中 国 における 展 示 ・ 商 談 会 や 緊 急 経 済 対 策 としてバイ<br />

ヤー 招 聘 事 業 ( 名 古 屋 ・ 東 京 、 大 阪 ・ 川 崎 )を 追 加 实 施 したことも、 商 談 件 数 の 増 につながり<br />

ました。<br />

※ 目 標 を 上 回 る 商 談 件 数 を 達 成 した 見 本 市 参 加 事 業<br />

見 本 市 名 期 間 開 催 地 目 標 件 数 実 績 件 数<br />

マレーシア 環 境 ・エネ 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 14 マレーシア・クア 600 件 1,139 件<br />

ルギー 総 合 展 'IGEM) 日 ~10 月 17 日 ラルンプール<br />

Clean Energy Expo 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 2 シンガポール 250 件 1,216 件<br />

Asia<br />

日 ~11 月 4 日<br />

2010 中 国 国 際 工 業 博 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 9 中 国 ・ 上 海 6,000 件 6,505 件<br />

覧 会<br />

日 ~11 月 13 日<br />

International<br />

Engineering &<br />

Technologies Fair<br />

'IETF(2011<br />

平 成 23 年 2 月 10<br />

日 ~2 月 12 日<br />

インド・ニューデリ<br />

ー<br />

250 件 1,102 件<br />

(2) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

役 立 ち 度 調 査 の 結 果 、4 段 階 評 価 で 上 位 2 項 目 の 占 める 割 合 が 全 体 の 平 均 で 96.8%と<br />

なり、 目 標 を 大 きく 達 成 しました。<br />

1 分 野 別 ビジネスマッチング 支 援 事 業 等 における 役 立 ち 度<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 役 立 ち 度 4 段 階 中 上 位 2 つが 7 割 以 上<br />

分 野 役 立 ち 度 役 立 ち 度 内 訳<br />

バイオ 96.7%(256)<br />

66.4%<br />

30.3%<br />

IT 98.6%(55) 57.6%<br />

88


41.1%<br />

ロボット 100.0%(9)<br />

88.9%<br />

11.1%<br />

ナノテク 93.0%(133)<br />

53.6%<br />

39.4%<br />

環 境 ・エネルギー 98.1%(596)<br />

70.0%<br />

28.1%<br />

インフラ・プラント 96.1%(921)<br />

63.1%<br />

32.9%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は2 段 階 目 の 評 価 (まあ 役 に 立<br />

った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずしも 役 立 ち 度 の 割<br />

合 数 値 をはなっていない。( 以 下 の 表 もすべて 同 様 。)<br />

2 地 域 間 交 流 支 援 (RIT) 事 業 における 役 立 ち 度<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 度 は、 前 年 度 からの 継 続 案 件 を 含 め 14 案 件 を 採 択 しました。 全 案 件 で 商 談 件 数<br />

が 528 件 、 案 件 实 施 主 体 役 立 ち 度 調 査 結 果 による 上 位 2 項 目 の 値 が 100%となり、 年 度 目 標<br />

( 商 談 件 数 :400 件 、 上 位 2 項 目 の 役 立 ち 度 調 査 結 果 :80% 以 上 )を 達 成 しました。また、<br />

年 間 の 成 約 件 数 ( 見 込 み 含 む)は 87 件 を 達 成 しました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 役 立 ち 度 4 段 階 中 上 位 2 つが 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 役 立 ち 度 内 訳<br />

利 用 者 ( 地 方 公 共 団 体 等 案 件 実 施 主 体 )に 対 する<br />

100%<br />

100%( 19) 100%(14)<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果<br />

0%<br />

3 ベンチャー・インキュベーション 事 業 における 役 立 ち 度 等<br />

ベンチャービジネスへの 支 援 サービスが 充 实 した 米 国 有 力 インキュベータと 提 携 し、 米 国<br />

でハイテク 分 野 (IT、クリーンテクノロジー 等 )のビジネス 立 ち 上 げを 希 望 する 中 小 ・ベン<br />

チャー 企 業 や 新 たに 起 業 予 定 の 個 人 事 業 者 を 対 象 に、 入 居 支 援 を 行 いました。<strong>22</strong> 年 度 は 入<br />

居 企 業 数 が 前 年 度 より 減 尐 し、また、 入 居 企 業 による 役 立 ち 度 調 査 の 結 果 が 4 段 階 評 価 で 上<br />

位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 96.9%と 前 年 度 より 下 がったものの、1 社 当 たりの 平 均 商 談 件<br />

数 は 141 件 で、 前 年 度 の 43 件 から 大 きく 向 上 しました。 年 間 の 成 約 件 数 ( 見 込 含 む)は 49<br />

件 で 成 約 金 額 ( 見 込 含 む)は 約 6,000 万 円 となりました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 4 月 1 日 ~ 平 成 23 年 3 月 31 日<br />

● 所 在 地 : 米 国 ・シリコンバレー、ロサンゼルス<br />

● 主 な 分 野 :IT、クリーンテクノロジー 等 のハイテク 分 野<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 役 立 ち 度 4 段 階 中 上 位 2 つが 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

入 居 企 業 数 参 考 19 社 11 社<br />

商 談 件 数 参 考 830 件 1,558 件<br />

役 立 ち 度 100%(55) 97.1%(35)<br />

入 居 企 業 数 は 年 度 内 に 入 居 していた 企 業 の 延 べ 数<br />

94.3%<br />

2.9%<br />

89


2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 ( 定 性 的 アウトカム)】<br />

・ 次 世 代 産 業 や 技 術 に 関 する 我 が 国 企 業 と 海 外 企 業 とのアライアンスの 形 成 、 地 域 産 業 の 国 際<br />

交 流 による 地 域 の 活 性 化 等 の 具 体 的 なアウトカムの 実 現 を 図 る。<br />

〔ポイント〕<br />

1. 我 が 国 企 業 と 海 外 企 業 とのアライアンス 形 成 支 援 では、 環 境 ・エネルギー 分 野 において、<br />

アジアを 中 心 とする 新 興 国 での 専 門 見 本 市 出 展 に 大 きな 反 響 がありました。 中 でも、 平 成<br />

<strong>22</strong> 年 10 月 にマレーシア 政 府 からの 要 請 により 参 加 したマレーシア 環 境 ・エネルギー 総 合 展<br />

(IGEM2010)では 出 展 企 業 13 社 によるジャパン・ブースの 参 加 で 商 談 件 数 1,139 件 、 成 約<br />

件 数 ( 見 込 み 含 む)141 件 、 成 約 額 ( 見 込 み 含 む) 約 64 億 円 を 記 録 しました。 出 展 企 業 の<br />

うち、 省 エネ・ガラスコーティング 剤 を 扱 うフミン 社 ( 福 島 県 の 中 小 企 業 )、 廃 プラスチッ<br />

クの 油 化 装 置 を 扱 うリサイクルエナジー 社 ( 広 島 県 の 中 小 企 業 )が 特 に 高 い 注 目 を 集 めて 具<br />

体 的 な 商 談 を 進 めています。 両 社 は「 単 独 出 展 ではここまでの 成 果 は 到 底 見 込 めない」、「ジ<br />

ャパン・ブースでの 集 客 力 とジェトロが 諸 手 続 きを 代 行 することにより 商 談 に 集 中 できる」<br />

と 今 後 もジェトロがとりまとめる 展 示 会 への 出 展 を 希 望 しています。<br />

2. 平 成 <strong>22</strong> 年 度 は、 日 本 の 優 れたインフラ・プラント 技 術 をまとまったシステムとして 海 外<br />

に 売 り 込 むための 諸 活 動 を 本 格 的 に 開 始 し、インフラ 開 発 に 可 能 性 の 大 きい 新 興 国 を 中 心 に<br />

政 府 機 関 や 国 営 企 業 等 と 協 力 し、 各 国 インフラ・プロジェクト 情 報 やビジネスマッチングの<br />

機 会 を 提 供 しています。 平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 に 開 催 したベトナム・インフラシステム 投 資 セミナ<br />

ーを 機 にジェトロはペトロベトナムと 覚 書 を 締 結 し、 両 国 ビジネス 促 進 への 支 援 に 協 力 し 合<br />

うことを 確 認 しました。さらにペトロベトナムは 日 本 企 業 ・ 団 体 との 間 で 計 6 件 の 資 金 調 達<br />

等 に 係 る 覚 書 に 調 印 した 他 、 個 別 ビジネスマッチングの 結 果 、 石 油 精 製 、 電 力 等 のインフラ<br />

案 件 で 日 本 企 業 との 商 談 を 継 続 しています。<br />

(1) 環 境 ・エネルギー 分 野 における 我 が 国 産 業 技 術 の 普 及 、ビジネスマッチング<br />

地 球 温 暖 化 問 題 への 対 応 、 新 興 国 における 急 速 な 工 業 化 ・ 都 市 化 等 により、 環 境 保 全 や 省 エ<br />

ネに 対 する 世 界 的 な 関 心 が 高 まっています。こうした 中 、 我 が 国 産 業 界 が 有 する 再 生 可 能 ・ 省<br />

エネルギー 分 野 での 技 術 や 水 質 浄 化 等 の 優 れた 環 境 技 術 は、 地 球 的 規 模 での 問 題 解 決 に 向 けて<br />

重 要 な 役 割 を 期 待 されており、 大 企 業 のみならず 中 小 企 業 にとっても 世 界 的 なビジネスチャン<br />

スが 拡 大 しています。ジェトロでは、 優 れた 環 境 ・エネルギー 技 術 を 持 ちながら 海 外 でのビジ<br />

ネス 経 験 やネットワーク、 情 報 等 の 不 足 に 悩 む 中 小 企 業 をはじめ、 我 が 国 企 業 の 海 外 展 開 への<br />

支 援 を 強 化 しています。<br />

1 専 門 見 本 市 への 出 展 を 通 じて 海 外 販 路 開 拓 にチャレンジ<br />

欧 米 や 新 興 国 で 開 催 される 環 境 ・エネルギー 分 野 の 専 門 見 本 市 に 日 本 パビリオンや 共 同 ブ<br />

ースとして 出 展 し、 日 本 企 業 の 海 外 販 路 開 拓 、 提 携 先 発 掘 を 支 援 しました。<br />

Ⅰ.マレーシア 環 境 ・エネルギー 総 合 展 (IGEM2010)への 出 展<br />

国 家 戦 略 としてグリーン 技 術 の 導 入 に 取 組 んでいるマレーシア 政 府 より 同 政 府 が 主 催 す<br />

る 見 本 市 「IGEM2010」への 出 展 要 請 を 受 け、ジャパン・ブースとして 参 加 しました。クア<br />

ラルンプール・センターの 調 整 により 会 場 の 目 立 つ 位 置 にブースを 設 置 できたこと、また、<br />

国 王 および 首 相 のブース 訪 問 をアレンジした 前 日 の 内 覧 会 の 様 子 がマスメディアに 大 きく<br />

90


取 り 上 げられたことから、 会 期 中 のエネルギー・グリーンテクノロジー・ 水 省 大 臣 のジャパ<br />

ン・ブース 来 場 を 始 め、 大 きな 集 実 効 果 につながりました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 14 日 ~17 日<br />

● 分 野 : 省 エネ・ガラスコーティング 剤 、 廃 プラスチック 油 化 装 置 、 排 水 処 理 設 備 等<br />

● 開 催 地 : マレーシア・クアラルンプール<br />

● 出 展 企 業 数 : 13 社<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :1,139 件 、 成 約 件 数 :141 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】 単 独 出 展 が 難 しい 中 小 企 業 へのサポートでビジネスチャンスを 具 体 化<br />

省 エネ・ガラスコーティング 剤 を 販 売 するフミン 社 ( 福 島 県 )は、ナジブ 首 相 による 同 社 ブースの 訪<br />

問 や、マレーシアで 最 大 の 発 行 部 数 を 誇 るThe Star 紙 に 取 り 上 げられるなど、 大 変 高 い 注 目 を 集 めまし<br />

た。その 結 果 、 展 示 会 後 まもなく1 億 円 規 模 の 代 理 店 契 約 を 現 地 企 業 1 社 と 締 結 しました。この 他 、ブー<br />

スを 訪 れたエネルギー・グリーンテクノロジー・ 水 省 大 臣 から 直 々に 同 省 ビルへのコーティング 剤 の 導<br />

入 を 依 頼 されるなど、 数 件 の 商 談 を 進 めており、 平 成 23 年 中 に3 億 円 規 模 の 成 約 を 見 込 んでいます。 同<br />

社 からは、「 卖 独 出 展 ではここまでの 成 果 は 到 底 見 込 めない。」との 声 がありました。<br />

【 成 功 事 例 2】 新 規 技 術 の 効 果 的 売 込 みで 成 約 の 見 込 み<br />

廃 プラスチックの 油 化 装 置 を 取 り 扱 うリサイクルエナジー 社 ( 広 島 県 )は、 海 外 展 開 にあたり、ジェ<br />

トロが 出 展 する 展 示 会 をできるだけ 活 用 してマーケティングを 行 うという 戦 略 をとりました。その 第 一<br />

弾 となった IGEM2010 では、 同 社 の 技 術 と 同 国 のニーズが 合 致 し、 非 常 に 多 くの 商 談 が 实 現 しました。<br />

そのうち、マレーシアを 拠 点 とするシンガポール 企 業 との 間 で、 代 理 店 契 約 を 前 提 とした 商 談 が 進 んで<br />

います。 商 談 相 手 は 23 年 前 半 に 实 機 を 見 学 するため 来 日 する 予 定 になっており、その 際 にまず 1 基 の<br />

販 売 契 約 を 实 現 させることを 目 標 に 同 社 は 商 談 を 進 めています。<br />

他 にもマレーシアのみならず、ブルネイやシンガポール、インドの 企 業 とも 商 談 を 進 めており、23<br />

年 中 に 10 億 円 程 度 の 成 約 を 見 込 んでいます。 同 社 は、「ジャパン・ブースでの 集 実 力 や、ジェトロが<br />

諸 手 続 きを 代 行 することにより 商 談 に 集 中 できる。」と、 今 後 もジェトロがとりまとめる 展 示 会 への 出<br />

展 を 希 望 しています。<br />

Ⅱ.2010 中 国 国 際 工 業 博 覧 会 「 環 境 保 護 技 術 と 設 備 展 」への 出 展<br />

平 成 19 年 12 月 の 日 中 首 脳 による 共 同 コミュニケを 受 け、 平 成 20 年 、21 年 に 引 き 続 き、<br />

109 社 ・ 団 体 からなる 日 本 パビリオンとして 参 加 しました。 同 博 覧 会 では、 大 パビリオンの<br />

枠 組 みを 活 かして 集 実 力 や 信 用 度 の 向 上 を 図 る 他 、 出 品 者 の 大 半 が 海 外 市 場 開 拓 の 経 験 の<br />

浅 い 中 小 企 業 であることから 出 展 手 続 きの 簡 素 化 サービス 等 を 行 いました。また、 官 需 が<br />

大 きなビジネスチャンスにつながるという 中 国 の 環 境 市 場 の 特 徴 を 踏 まえ、 上 海 センター<br />

が 現 地 の 市 ・ 省 政 府 機 関 に 来 場 誘 致 や 事 前 商 談 アレンジを 行 った 結 果 、 商 談 件 数 は 6,505<br />

件 に 達 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 9 日 ~13 日<br />

● 分 野 : 太 陽 電 池 用 シリコンウエハー、 建 築 一 体 型 多 機 能 ソーラーシステム、 太 陽 光 高 反<br />

射 瓦 、 廃 プラスチック 分 解 油 化 装 置 等<br />

● 開 催 地 : 中 国 ・ 上 海<br />

● 出 展 企 業 数 : 109 社 ・ 団 体<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :6,505 件 、 成 約 件 数 :242 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )98.4%<br />

【 成 功 事 例 1】ジェトロ 支 援 がコスト 削 減 につながり 未 開 拓 市 場 に 挑 戦<br />

工 場 内 のオイルミスト( 油 霧 )を 捕 集 して 工 場 環 境 を 改 善 するオイルミストコレクタ 等 を 製 造 ・ 販 売<br />

する A 社 は、 会 期 中 に 計 25 万 ドルの 引 き 合 いがあり、7 件 の 商 談 を 継 続 中 です。<br />

同 社 の 製 品 は 自 動 車 部 品 加 工 工 程 で 発 生 するオイルミストの 回 収 に 効 果 的 で、アセアン 諸 国 に 販 売 して<br />

91


いましたが、 未 開 拓 の 中 国 市 場 進 出 の 足 がかりとして 本 展 示 会 に 初 出 展 しました。<br />

「ジェトロの 展 示 会 は 経 費 負 担 減 だけでなく、 貨 物 の 輸 送 に 対 する 万 全 なサポートを 受 けられるため、<br />

独 自 で 参 加 することによる 煩 雑 な 手 続 きなどを 勘 案 すると、 中 小 企 業 にとって 非 常 に 有 効 であり、 今 後<br />

もこの 種 展 示 会 には 是 非 参 加 したい。」とのコメントがありました。<br />

Ⅲ. 世 界 最 大 級 の 水 処 理 ・ 廃 棄 物 処 理 ・ 再 資 源 化 技 術 見 本 市 (IFAT ENTSORGA2010)に 出 展<br />

欧 州 の 水 ビジネス 市 場 におけるビジネスチャンス 創 出 を 目 的 に、 当 該 分 野 で 世 界 最 大 級 の<br />

見 本 市 IFAT ENSTROGA2010 にジャパン・ブースを 設 置 しました。 出 展 企 業 は 4 社 なが<br />

らも、 海 外 企 業 の 関 心 の 高 い 排 水 ・ 汚 水 処 理 に 絞 り 込 み、デュッセルドルフセンターによる 事<br />

前 の 商 談 アレンジや、IFAT ENSTROGA2010 に 出 展 する 欧 州 企 業 ブースへの 訪 問 アレンジを<br />

行 った 結 果 、118 件 の 商 談 につながりました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 13 日 ~17 日<br />

● 分 野 : 殺 菌 生 成 装 置 、 節 水 コマ、 凝 集 剤 等 化 学 薬 品 、 水 処 理 膜<br />

● 開 催 地 : ドイツ・ミュンヘン<br />

● 出 展 企 業 数 : 4 社<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :118 件 、 成 約 件 数 :11 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】 単 独 出 展 が 難 しい 中 小 ・ベンチャー 企 業 へのサポートでビジネスチャンスを 具 体 化<br />

殺 菌 生 成 装 置 を 販 売 するB 社 ( 神 奈 川 県 )は、ジェトロが 事 前 に 商 談 アレンジを 行 ったドイツ 企 業 が<br />

廃 水 処 理 、 飲 料 水 供 給 などの 殺 菌 工 程 での 利 用 のため、B 社 装 置 に 強 く 関 心 を 持 ったことから、 年 度 内<br />

に 同 ドイツ 企 業 と 秘 密 保 持 契 約 を 締 結 することで 合 意 しました。 併 せて、 同 ドイツ 企 業 は 装 置 を1 台 導<br />

入 し、 現 地 指 導 を 含 めたサービスについて 今 後 詳 細 を 協 議 する 予 定 です。また、ジェトロが 事 前 に 商 談<br />

アレンジを 行 った 別 のドイツ 企 業 はプールの 殺 菌 用 として、プールの 設 備 交 換 やプール 建 設 の 際 に 輸 入<br />

業 者 ( 卸 業 者 )としての 同 社 装 置 の 取 り 扱 いを 希 望 し、 今 後 、 秘 密 保 持 契 約 を 交 わしお 互 いに 实 証 試 験<br />

をしながら 情 報 交 換 を 行 う 予 定 です。<br />

Ⅳ. 東 南 アジア 最 大 級 の 環 境 ・エネルギー 総 合 展 示 会 (ENTECH POLLUTEC ASIA 2010)に 出 展<br />

アジアにおける 環 境 ・エネルギー 分 野 の 市 場 拡 大 を 視 野 に 入 れ、 同 分 野 で 東 单 アジア 最 大<br />

級 の 総 合 展 示 会 に 初 めてジャパン・ブースによる 出 展 を 行 いました。 会 期 中 に、 出 品 各 社 に<br />

よるセミナー 形 式 での 製 品 ・ 技 術 プレゼンテーションの 機 会 を 設 けた 結 果 、 多 くの 引 き 合 い<br />

が 寄 せられました。また、 省 エネ 機 器 へのインセンティブ 付 与 について、タイ・エネルギー<br />

省 との 交 渉 を 希 望 する 出 展 企 業 に 対 し、 同 省 との 面 談 をアレンジして 職 員 が 同 行 する 等 の 個<br />

別 支 援 を 行 いました。 同 社 は、 今 回 のジェトロのアレンジにより、これまでなかったエネル<br />

ギー 省 とのパイプが 構 築 できたとしています。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 15 日 ~18 日<br />

● 分 野 : 水 質 浄 化 ・ 汚 泥 処 理 、ゴミ 焼 却 発 電 、 生 ゴミの 肥 料 化 等 関 連 製 品 ・ 技 術<br />

● 開 催 地 : タイ・バンコク<br />

● 出 展 企 業 数 : 9 社<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :214 件 、 成 約 件 数 :17 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】 廃 液 濃 縮 ・ 乾 燥 用 処 理 設 備 販 売 で 成 約<br />

会 期 中 、C 社 は 日 系 自 動 車 部 品 メーカーのD 社 に 対 して、 廃 液 濃 縮 ・ 乾 燥 用 処 理 設 備 を 販 売 しました。<br />

また、 製 品 ・ 技 術 プレゼンテーションを 行 ったことで、ゴミ 最 終 処 分 場 の 浸 出 水 、 食 品 工 場 の 排 水 、 金<br />

属 加 工 の 排 水 等 の 廃 液 処 理 に 関 して、 成 約 につながる 見 込 みが 高 い 具 体 的 な 引 き 合 いが 多 数 あり、 今 後<br />

商 談 を 継 続 する 予 定 です。<br />

Ⅴ.IETF (International Engineering & Technologies Fair) 2011 への 出 展<br />

インド 有 数 の 産 業 機 械 展 示 会 である「 International Engineering and Technology<br />

92


Fair(IETF) 2011」 内 の「Eco-Products International Fair 2011(EPIF2011)」に 20 社 ・ 団<br />

体 からなるジャパン・パビリオンを 組 織 し、ジェトロとして 通 算 5 回 目 の 参 加 をしました。<br />

インドでの 展 示 会 出 展 は 初 めてという 出 品 者 が 多 かったため、 出 展 簡 素 化 のサポートを 行<br />

いました。また、 統 一 装 飾 で「ジャパン」の PR 効 果 を 打 ち 出 して 集 実 を 高 めました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 2 月 10 日 ~12 日<br />

● 分 野 : 省 エネルギー・ 新 エネルギー、 環 境 関 連 技 術 ・ 製 品<br />

● 開 催 地 : インド・ニューデリー<br />

● 出 展 企 業 数 : 20 社 ・ 団 体<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :1,102 件 、 成 約 件 数 :125 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】ジェトロのサービスを 活 用 し、 事 業 戦 略 策 定 へ<br />

廃 材 を 利 用 した 合 成 樹 脂 部 品 の 製 造 等 を 行 っている E 社 ( 東 京 都 )はジェトロの 出 展 支 援 を 利 用 して、<br />

今 回 初 めてインドの 見 本 市 に 出 展 しました。「 百 聞 は 一 見 にしかず。 出 展 をさせていただいて 非 常 にあ<br />

りがたかった。 会 期 中 は 予 想 外 に 引 合 いがあった。」とのコメントがありました。 今 回 の 来 印 に 合 わせ<br />

て 利 用 したジェトロ 現 地 事 務 所 での「 海 外 ブリーフィングサービス」および 出 展 を 通 じて 得 た 情 報 等 か<br />

らインド 市 場 の 可 能 性 を 見 出 したことで、 同 社 では 役 員 レベルでこの 市 場 におけるビジネスを 今 後 どの<br />

ように 展 開 していくかという 協 議 に 繋 がっています。また、 現 在 も 20 件 の 企 業 と 商 談 を 継 続 しており、<br />

その 中 で 同 社 が 展 示 した PET 廃 材 を 利 用 したパレットは 1,000 枚 ほどの 製 品 輸 出 に 繋 がる 商 談 が 継 続<br />

中 です。<br />

2 新 興 市 場 へのミッション 派 遣<br />

現 地 市 場 の 状 況 やニーズの 把 握 を 目 的 に 新 興 国 にミッションを 派 遣 しました。 企 業 卖 独 では<br />

アレンジできない 現 地 大 手 企 業 の 視 察 や 企 業 トップとの 面 談 アレンジの 他 、 現 地 企 業 との 商<br />

談 会 の 開 催 等 、 参 加 企 業 のビジネスに 結 びつく 支 援 を 行 いました。<br />

Ⅰ.メキシコ 環 境 ・エネルギーミッション<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 2 月 のカルデロン 大 統 領 訪 日 時 の 両 国 首 脳 共 同 声 明 に 省 エネ 等 分 野 でのミッシ<br />

ョン 派 遣 が 盛 り 込 まれたことを 受 け、ジェトロは 資 源 エネルギー 庁 、 世 界 省 エネルギー 等 ビ<br />

ジネス 推 進 協 議 会 と 協 力 して 官 民 合 同 ミッションを 派 遣 しました。ジェトロでは、ミッショ<br />

ン 派 遣 期 間 中 に 技 術 プレゼンテーションと 商 談 会 をアレンジし、 事 前 に 収 集 した 日 本 側 企 業<br />

の 関 心 事 項 にマッチする 現 地 企 業 に 参 加 を 呼 びかけました。 視 察 先 は PEMEX( 国 営 石 油 公<br />

社 )の 石 油 精 製 会 社 や 食 品 企 業 の 工 場 など、 参 加 企 業 の 製 品 ・ 技 術 に 合 った 訪 問 先 を 選 定 し、<br />

アポイントメントを 取 り 付 けました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 12 日 ~16 日<br />

● 分 野 : 石 油 ・ 食 品 分 野 に 適 用 可 能 な 省 エネ 技 術 、 太 陽 光 発 電 、 風 力 発 電 、 廃 棄 物 焼 却 発<br />

電 等<br />

● 派 遣 先 :メキシコ(メキシコシティ、モンテレイ、グアナファト)<br />

● 参 加 者 数 : 36 名 (19 社 ・ 団 体 )<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :112 件 、 成 約 件 数 :15 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】「 官 民 合 同 」が 大 企 業 からの 受 注 に 寄 与<br />

M 社 東 京 都 )は、 商 談 会 に 参 加 した 米 ペプシコ 社 のメキシコ 法 人 と、 食 品 工 場 向 けの 排 熱 回 収 による<br />

チラーシステム( 温 度 を 一 定 に 保 つための 装 置 ) 用 としての 吸 着 冷 凍 機 の 商 談 を 進 めた 結 果 、 同 機 器 3<br />

台 の 受 注 に 成 功 しました(<strong>22</strong> 年 11 月 )。M 社 は 同 社 とこれまで 取 引 实 績 がなく、 資 源 エネルギー 庁 、ジ<br />

93


ェトロといった「 官 」 主 催 のイベントに 参 加 したことが 今 回 の 受 注 を 後 押 ししたとしています。<br />

【 成 功 事 例 2】 国 営 石 油 公 社 を 相 手 に「システム 売 り」で 商 談 開 始<br />

蒸 気 設 備 向 け 省 エネ 機 器 を 製 造 するF 社 ( 兵 庫 県 )は、ミッション 期 間 中 にジェトロがアレンジした<br />

PEMEX 石 油 精 製 会 社 ( 国 営 石 油 公 社 )のトップとの 会 談 において、 省 エネ 機 器 および 蒸 気 システム 最<br />

適 化 プログラムにつき 強 い 関 心 が 示 されたことから、ミッション 後 に 詳 細 なプレゼンテーションを 行 い<br />

ました。その 結 果 、 省 エネ 機 器 及 び 最 適 化 プログラム 導 入 可 能 性 調 査 を 兼 ねた 有 料 の 省 エネ 診 断 を 平 成<br />

23 年 6 月 に 实 施 するための 調 整 を 行 うこととなり、 現 在 両 者 で 協 議 中 です。<br />

J 社 は 過 去 、 交 換 パーツをPEMEXに 卖 発 で 納 入 したことはあっても、 今 回 のようにシステムでの 納 入 で<br />

商 談 したことはありませんでした。 一 般 的 には 外 国 企 業 によるPEMEXへの 本 格 参 入 は 困 難 とされる 中<br />

で、 同 社 は「 官 民 合 同 ミッションに 参 加 してトップと 会 談 できたことが、 今 回 の 商 談 開 始 に 大 きく 寄 与<br />

した」とコメントしています。<br />

3 日 中 間 の 省 エネ・ 環 境 関 連 ビジネスをつなぐ 相 談 窓 口<br />

平 成 19 年 12 月 の 日 中 首 脳 会 談 合 意 に 基 づいて、 在 中 国 5 事 務 所 に「 日 中 省 エネ・ 環 境 協<br />

力 相 談 窓 口 」を 設 置 しました。 相 談 窓 口 に 受 け 付 けた 中 国 企 業 ・ 機 関 からの 引 き 合 い 情 報 は<br />

メールマガジン 等 を 通 じて 日 本 企 業 に 提 供 しています。 掲 載 情 報 に 関 心 が 寄 せられた 際 、 担<br />

当 事 務 所 を 通 じて 日 中 両 社 間 の 情 報 確 認 や 面 談 の 仲 介 を 行 い、 各 種 相 談 にも 応 じてビジネス<br />

マッチングを 支 援 しました。<br />

窓 口 への 相 談 件 数 企 業 間 交 渉 件 数 役 立 ち 度 調 査 ※ 成 約 件 数<br />

平 成 21 年 度 368 件 61 件 100% 1 件<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 度 119 件 173 件 100% 2 件<br />

※ 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ): 商 談 マッチング 企 業 から 回 収<br />

【 成 功 事 例 1】 汚 泥 処 理 に 関 する 日 中 合 作 実 証 実 験 ・ 共 同 事 業 の 契 約 を 締 結<br />

有 限 会 社 日 本 環 境 技 術 ( 新 潟 県 )は、 平 成 <strong>22</strong> 年 4 月 に 配 信 したメールマガジン 上 で 配 信 した 汚 泥 含<br />

水 率 低 減 のための 脱 水 技 術 について、 広 州 市 粤 水 環 保 科 技 有 限 公 司 との 間 で 实 証 实 験 を 实 施 することで<br />

合 意 に 至 り、 12 月 に 契 約 を 調 印 しました。<br />

【 成 功 事 例 2】 廃 水 処 理 に 関 する 共 同 研 究 の 契 約 を 締 結<br />

廃 水 処 理 を 行 う 大 和 化 学 工 業 株 式 会 社 ( 大 阪 府 )は、 平 成 <strong>22</strong> 年 7 月 に 配 信 したメールマガジン 上 で<br />

紹 介 した、 北 京 大 学 深 セン 分 校 との 共 同 研 究 案 件 について、 廃 水 量 をゼロするとともに 回 収 水 を 再 利 用<br />

する 技 術 開 発 を 共 同 研 究 テーマとする 契 約 を 10 月 に 締 結 しました。<br />

4 地 域 重 点 型 バイヤー 招 聘 事 業 ( 環 境 ・エネルギー 分 野 )の 実 施<br />

緊 急 経 済 対 策 事 業 の 一 環 として、13 カ 国 から 20 社 ・ 名 の 有 力 バイヤーを 招 聘 し、 我 が 国 企<br />

業 との 商 談 会 を 国 内 4 都 市 で 实 施 しました。 实 施 にあたっては、 商 談 でミスマッチが 生 じない<br />

よう、 招 聘 した 海 外 バイヤーが 求 める 日 本 の 製 品 ・ 技 術 と、 商 談 会 参 加 を 希 望 する 我 が 国 企 業<br />

の 強 みを 事 前 にすり 合 わせました。また、バイヤーが 帰 国 した 後 もフォローアップできるよう、<br />

各 担 当 海 外 事 務 所 の 現 地 スタッフを 同 行 させ、 商 談 にも 同 席 させました。その 結 果 、 複 数 の 案<br />

件 で 現 在 も 商 談 が 継 続 しており、 成 約 も 見 込 まれています。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 2 月 7 日 ~10 日 ( 名 古 屋 ・ 東 京 )<br />

平 成 23 年 2 月 14 日 ~17 日 ( 大 阪 ・ 川 崎 )<br />

● 分 野 : 省 エネ、 再 生 可 能 エネルギー、スマートグリッド( 名 古 屋 ・ 東 京 )<br />

水 処 理 、 廃 棄 物 処 理 、リサイクル 等 ( 大 阪 ・ 川 崎 )<br />

● 招 聘 者 数 ・ 国 / 地 域 :20 名 ( 中 国 5 名 、ドイツ 3 名 、 韓 国 2 名 、タイ、マレーシア、ト<br />

ルコ、ブラジル、インド、メキシコ、 米 国 、インドネシア、サウジアラビア、ク<br />

ゥエート 各 1 名 )<br />

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● 参 加 者 数 : 89 社 ( 商 談 会 参 加 日 本 企 業 数 )<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :244 件 、 成 約 件 数 :36 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )96.2%<br />

5APEC2010 日 本 開 催 に 合 わせ、 環 境 ・エネルギー 分 野 でのビジネス 機 会 を 相 互 に 紹 介<br />

15 年 ぶりの 日 本 での APEC 開 催 にあたり、 首 脳 会 議 や 閣 僚 会 議 が 開 催 されるリーダーズ<br />

ウィーク 期 間 中 に 横 浜 と 幕 張 で 環 境 ・エネルギー 関 連 の 展 示 事 業 を 实 施 しました。<br />

Ⅰ. 日 本 の 環 境 ・エネルギー 機 器 を APEC 参 加 者 ・プレスにアピール(Green Innovations)<br />

外 務 省 APEC 準 備 事 務 局 ・ 経 済 産 業 省 からの 要 請 を 受 け、わが 国 中 堅 ・ 中 小 企 業 の 優 れ<br />

た 環 境 ・エネルギー 技 術 を APEC 参 加 者 ・プレスに 紹 介 する 展 示 ゾーンを 設 営 しました。<br />

外 国 プレス <strong>22</strong> 件 、 国 内 プレス 25 件 の 取 材 を 受 け、APEC 会 議 報 告 と 併 せて 参 加 各 国 ・ 地<br />

域 で 報 道 されました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 16 日 ~18 日<br />

● 分 野 : 環 境 、 省 エネ、 再 生 可 能 エネルギー 関 連 機 器 28 点 、 多 言 語 で 話 す 人 型 ロボット<br />

● 開 催 地 : 神 奈 川 県 ・ 横 浜<br />

● 出 展 企 業 数 : 28 社<br />

●ジェトロゾーン 来 訪 外 国 政 府 要 人 :カーク 米 通 商 代 表 部 代 表 、タイ 商 務 副 大 臣 、メキシ<br />

コ 駐 日 大 使 、タイ 駐 日 大 使 、 等<br />

Ⅱ.APEC Green Showcase の 開 催<br />

域 内 エコノミーの 環 境 ビジネス 機 会 の 紹 介 および 交 流 の 促 進 を 目 的 とした「APEC<br />

GREEN Showcase」を、 環 境 機 器 関 連 の 専 門 見 本 市 「Green Device 2010」 内 で 開 催 しま<br />

した。「2010 年 日 本 APEC」の 主 要 議 題 の 一 つである「 環 境 」をテーマに、 製 品 ・サービ<br />

スのみならず、プロジェクト、 環 境 関 連 施 策 の 紹 介 など 展 示 対 象 の 間 口 を 幅 広 く 設 定 し、<br />

政 府 関 係 者 の 招 聘 プログラムを 組 み 合 わせることにより、 日 本 を 除 く 全 20 エコノミーか<br />

らの 参 加 を 实 現 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 10 日 ~12 日<br />

● 分 野 :プロジェクトアイデア、グリーン 技 術 ・ 製 品 ・サービス、 環 境 施 策<br />

● 開 催 地 : 千 葉 県 ・ 幕 張<br />

● 出 展 企 業 数 : 21 社 ・ 機 関 (20 エコノミー)<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 343 件 、 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

(2)インフラ・プラントビジネスの 海 外 展 開 支 援<br />

新 興 国 をはじめとした 世 界 各 国 で、 鉄 道 、 水 、 情 報 通 信 、 道 路 、 都 市 開 発 等 といったインフ<br />

ラ・プラント 需 要 の 大 幅 増 加 が 見 込 まれる 中 、 日 本 企 業 のビジネスチャンスが 拡 大 しています。<br />

ジェトロは 海 外 ネットワークを 持 つ 公 的 機 関 として、 相 手 国 の 中 央 政 府 、 地 方 政 府 、 国 営 企 業 と<br />

の 接 点 や 貿 易 ・ 投 資 振 興 、 技 術 協 力 等 の 事 業 で 蓄 積 した 経 験 ・ノウハウを 活 かし、 日 本 企 業 の 海<br />

外 でのプロジェクト 受 注 拡 大 につなげるため、<strong>22</strong> 年 4 月 に「インフラ・プラントビジネス 支 援 課 」<br />

を 立 ち 上 げました。セミナーや 展 示 会 、 要 人 招 聘 等 を 通 じた、 海 外 のインフラ・プロジェクト 情<br />

報 の 提 供 や、ビジネスマッチング 等 の 取 組 を 経 済 産 業 省 、 国 土 交 通 省 等 の 関 係 省 庁 や 団 体 と 協 力<br />

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して 行 うことにより、 日 本 企 業 の 参 入 機 会 の 拡 大 を 図 っています。<br />

1 各 国 インフラ・プロジェクト 情 報 および 個 別 マッチング 機 会 を 国 内 で 提 供<br />

インフラ 開 発 に 可 能 性 の 大 きい 新 興 国 を 中 心 に 政 府 機 関 や 国 営 企 業 等 と 協 力 し、 各 国 インフ<br />

ラ・プロジェクト 情 報 やビジネスマッチングの 機 会 を 提 供 しています。<br />

Ⅰ.VIETNAM INVESTMENT CONFERENCE(ベトナム・インフラシステム 投 資 セミナーおよび 個 別<br />

ビジネスマッチング)の 開 催<br />

ベトナム 最 大 の 国 営 企 業 であるペトロベトナムからの 要 請 を 受 け、 石 油 精 製 、 電 力 等 のイ<br />

ンフラプラントプロジェクトを 中 心 とした 6 分 野 28 案 件 、 総 額 約 250 億 ドル( 約 2.2 兆 円 )<br />

について、 日 本 企 業 の 投 資 ・ 事 業 参 画 を 図 るべく、セミナー 及 び 個 別 ビジネスマッチングを<br />

实 施 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 <strong>22</strong> 日<br />

● 開 催 地 : 東 京<br />

● 参 加 者 数 : セミナー( 全 体 セッション)331 名 、ビジネスマッチング 30 社<br />

● 成 果 :セミナー 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )96.0%<br />

ビジネスマッチング 商 談 件 数 53 件<br />

【 成 功 事 例 1】ペトロベトナム、 今 後 のビジネス 展 開 に 向 け 日 本 企 業 ・ 団 体 と 計 7 件 の MOU 等 を 締 結<br />

ペトロベトナムは、セミナー 会 場 にて 国 際 協 力 銀 行 (JBIC)、 日 本 貿 易 保 険 (NEXI)、 三 井 住 友 銀 行<br />

等 と、 長 期 資 金 調 達 や、 金 融 支 援 の 協 力 等 に 関 する 覚 書 (MOU) 等 を 締 結 しました。また、 大 和 証 券<br />

キャピタル・マーケッツとの 資 金 調 達 に 関 する 支 援 や、 東 京 電 力 との 新 規 石 炭 火 力 発 電 所 の 共 同 開 発 の<br />

検 討 に 関 する MOU の 交 換 についても 報 道 される 等 、 来 日 期 間 中 に 日 本 企 業 、 団 体 と 合 計 7 件 の MOU<br />

等 を 締 結 しました。この 結 果 同 社 と 日 本 企 業 ・ 団 体 との 交 流 がさらに 活 発 化 し、 今 後 のビジネス 展 開 に<br />

資 することが 期 待 されます。ジェトロもセミナー 会 場 にてペトロベトナムと 今 回 のセミナー、 個 別 マッ<br />

チングのフォローアップについて MOU を 交 わし、 今 後 も 要 人 招 聘 等 の 各 ツールを 通 じて 積 極 的 にフォ<br />

ローアップを 行 っていきます。<br />

【 成 功 事 例 2】 石 油 精 製 、 電 力 等 プロジェクト 案 件 の 多 くで 商 談 を 継 続 中<br />

個 別 ビジネスマッチングでは、 石 油 精 製 、 電 力 等 6 分 野 のプロジェクト・ 案 件 に 30 社 の 日 本 企 業 が<br />

参 加 して 53 件 の 商 談 を 实 施 しました。ジェトロが 半 年 後 に 行 ったフォローアップでも 引 き 続 き 商 談 継<br />

続 中 や、 契 約 に 向 けて 着 实 に 前 進 している、あるいは MOU の 締 結 に 至 ったといったコメントが 寄 せら<br />

れ、 今 後 の 成 約 が 期 待 されます。<br />

Ⅱ. 日 星 インフラ・アライアンスセミナー、 個 別 ビジネスマッチング 開 催<br />

シンガポールは、 政 府 系 企 業 を 中 心 に 比 較 的 早 くから 中 国 、ベトナム、インド、 中 東 等 の 新<br />

興 国 に 進 出 し、インフラ 分 野 でのビジネス 基 盤 を 確 立 してきました。こうしたシンガポール 企 業<br />

の 新 興 市 場 における 取 組 を 日 本 企 業 に 紹 介 するとともに、 更 なる 市 場 開 拓 に 向 け、 資 金 や 最 新 技<br />

術 等 のパートナーを 求 めているシンガポール 企 業 と、 新 興 市 場 への 進 出 意 欲 の 高 い 日 本 企 業 との<br />

ビジネスマッチングを 行 うためのイベントを 開 催 しました。 参 加 者 からは、「インド 市 場 は<br />

卖 独 では 参 入 が 難 しいところ、このような 機 会 に 既 進 出 の 星 企 業 と 面 談 が 持 て、 今 後 提 携 等<br />

を 検 討 する 良 い 機 会 になった」といったコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 16 日<br />

● 開 催 地 : 東 京<br />

● 参 加 者 数 : セミナー132 名 、ビジネスマッチング 14 社<br />

● 成 果 :セミナー 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )94.8%<br />

ビジネスマッチング 商 談 件 数 24 件<br />

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2 海 外 インフラ・プロジェクト 担 当 者 を 招 聘 、 日 本 の 技 術 ・システムへの 理 解 を 促 進<br />

(チリ・ 早 期 警 報 システム 導 入 ミッション 招 聘 )<br />

日 本 が 持 つ 防 災 関 連 技 術 の PR を 目 的 に、チリ 運 輸 通 信 省 の 技 術 者 2 名 を 日 本 に 招 聘 しま<br />

した。 招 聘 した 技 術 者 は、 地 震 ・ 津 波 等 の 検 知 ( 地 震 警 戒 )、 防 災 早 期 警 報 信 号 の 配 信 、 非 常 時<br />

の 通 信 確 保 など 日 本 の 統 合 された 防 災 システムに 関 する 情 報 収 集 を 行 い、 今 後 、 日 本 の 技<br />

術 ・ノウハウを、チリ 国 内 で 検 討 されている 総 合 的 防 災 システムの 構 築 に 活 用 する 方 策 を 検<br />

討 します。 訪 問 先 の 日 本 企 業 からは、「 弊 社 がチリにおいて 今 まで 取 組 んでこなかった 防 災<br />

領 域 にビジネスの 可 能 性 があることが 分 かった。」、「 関 連 情 報 の 入 手 や、 関 係 者 との 面 談<br />

は 貴 重 な 機 会 となった。 今 後 チリを 訪 問 し、 具 体 的 なビジネスに 向 けた 面 談 を 計 画 してい<br />

る。」 等 のコメントを 得 ました。<br />

● 期 間 : 平 <strong>22</strong> 年 10 月 2 日 ~9 日<br />

● 招 聘 者 数 :2 名 (チリ)<br />

● 訪 問 企 業 数 : 5 社<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

3 欧 米 諸 国 、 新 興 国 で 日 本 の 優 れたインフラ 技 術 ・システムの 売 り 込 みに 貢 献<br />

欧 米 諸 国 や 新 興 国 における 専 門 見 本 市 への 出 展 やセミナー 開 催 を 通 じて、 日 本 の 優 れたイ<br />

ンフラ 技 術 ・システムの 海 外 への 売 込 みを 支 援 しました。<br />

Ⅰ. 世 界 最 大 の 国 際 鉄 道 技 術 見 本 市 (InnoTrans 2010)ジャパン・ブース 出 展 およびジェト<br />

ロ・サイトセミナー 開 催<br />

世 界 最 大 の 鉄 道 技 術 専 門 見 本 市 である「InnoTrans 2010」に 日 本 鉄 道 車 輌 輸 出 組 合<br />

(JORSA)と 共 催 で 日 本 企 業 ・ 団 体 からなるジャパン・ブースを 出 展 しました。 展 示 会 場 では、<br />

出 展 した 日 本 企 業 が 自 社 の 技 術 ・ 製 品 をアピールするためのジェトロ・サイトセミナーの 運<br />

営 と 商 談 审 の 提 供 を 行 い、 出 展 日 本 企 業 と 海 外 企 業 とのビジネスマッチング 支 援 等 を 行 いま<br />

した。サイトセミナーでの 講 演 企 業 からは 自 社 技 術 や、「Japan」イメージの 周 知 等 に 役 立<br />

ったとのコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 21 日 ~24 日<br />

● 分 野 : 鉄 道<br />

● 開 催 地 :ドイツ・ベルリン<br />

● 参 加 者 数 : ジャパンブース 出 展 16 社 、セミナー638 名<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 2,351 件 、 成 約 件 数 15 件<br />

展 示 会 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

( 注 )セミナー 役 立 ち 度 については、 事 業 関 係 者 が 政 府 高 官 等 であることや、 共 催 者 との 関 係 で<br />

調 査 を 实 施 せず。<br />

(3)ハイテク 分 野 における 国 際 アライアンス 形 成 への 支 援<br />

我 が 国 イノベーションの 担 い 手 である 先 端 分 野 の 中 小 ・ベンチャー 企 業 を 支 援 するため、<br />

特 に 波 及 効 果 の 大 きいバイオテクノロジーやナノテクノロジー、IT、ロボットなど 新 産 業 分<br />

野 において、 海 外 ネットワークを 活 用 した 商 談 会 や 展 示 会 でのマッチング 支 援 、 展 示 会 出 展<br />

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ノウハウ 等 の 情 報 提 供 によるマッチング 成 果 の 向 上 、 海 外 インキュベーション 施 設 の 利 用 を<br />

通 じた 現 地 事 業 化 支 援 を 行 っています。<br />

1 専 門 見 本 市 への 出 展 を 通 じて 海 外 販 路 開 拓 にチャレンジ<br />

欧 米 で 開 催 されるハイテク 分 野 の 専 門 見 本 市 に 日 本 パビリオンとして 出 展 し、 日 本 企 業 の<br />

海 外 販 路 開 拓 、 提 携 先 発 掘 を 支 援 しました。<br />

Ⅰ. 世 界 最 大 のコンシューマーエレクトロニクス 展 示 会 (2011 International CES)で 日 本<br />

のサービスロボット 製 品 ・ 技 術 を 紹 介<br />

サービスロボット 分 野 での、 日 本 製 品 ・ 技 術 の 北 米 市 場 展 開 支 援 を 目 的 として、 世 界 最 大<br />

のコンシューマーエレクトロニクス 展 示 会 「2011 International CES」にジャパン・パビリ<br />

オンを 設 置 しました。 専 門 のコーディネーターを 配 置 して 事 前 商 談 アレンジを 行 い、 大 手 IT<br />

関 連 企 業 に 対 しても 当 日 までアプローチを 続 けた 結 果 、 通 常 アポイントが 困 難 な 大 手 海 外 企<br />

業 が 複 数 来 場 し、 商 談 が 实 現 しました。 国 別 ゾーンであるインターナショナルエリアではな<br />

く 分 野 別 ゾーンであるロボティクス・テックゾーンに 出 展 したこと、また、 米 国 初 出 展 のベ<br />

ンチャー 企 業 が 实 機 展 示 したことで 業 界 関 係 者 に 強 くアピールし、CNN、ワシントンポス<br />

ト 等 大 手 メディアにも 取 り 上 げられる 等 の 反 響 を 得 ました。 出 展 者 からは、 卖 独 出 展 では 難<br />

しい 商 談 機 会 を 得 られたことや、ジェトロによるトラブル 処 理 に 対 する 安 心 感 を 評 価 するコ<br />

メントが 寄 せられました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 1 月 6 日 ~9 日<br />

● 分 野 :ロボット<br />

● 開 催 地 : 米 国 ・ラスベガス<br />

● 出 展 企 業 数 : 9 社 ・ 団 体<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 642 件 、 成 約 件 数 61 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】ジェトロの 商 談 アレンジにより、 超 大 手 IT 企 業 との 商 談 が 実 現<br />

高 性 能 かつエネルギー 効 率 が 極 めて 高 いマイクロプロセッサ(ヘテロジニアス・マルチコア・プロセ<br />

ッサ)の 研 究 開 発 を 行 う G 社 ( 茨 城 県 )は、「2011 International CES」において、ジェトロによる 商<br />

談 アレンジの 結 果 、 希 望 していた 超 大 手 IT 企 業 H 社 との 商 談 を 行 うことに 成 功 し、 展 示 会 会 期 中 に 非<br />

常 に 内 容 の 濃 い 商 談 をすることができました。 会 期 後 、H 社 からデモの 要 望 があったため、 現 在 プロト<br />

タイプを 作 成 中 です。 今 後 、H 社 との 業 務 提 携 、 共 同 開 発 の 实 現 が 見 込 まれます( 成 約 見 込 み 金 額 :98<br />

億 円 )。<br />

【 成 功 事 例 2】ジャパン・パビリオンへの 出 展 により、 超 大 手 半 導 体 製 造 企 業 との 商 談 が 実 現<br />

仮 想 タッチスクリーン 技 術 開 発 を 行 う I 社 ( 茨 城 県 )は、「2011 International CES」において、 超<br />

大 手 半 導 体 製 造 企 業 J 社 との 商 談 を 行 いました。その 後 同 社 と NDA を 締 結 し、I 社 が 有 する 仮 想 タッ<br />

チスクリーン 技 術 の、J 社 製 品 への 組 み 込 みについて 商 談 を 継 続 しています。<br />

Ⅱ. 北 米 最 大 のバイオ 展 示 会 (2010 BIO International Convention)への 参 加<br />

バイオ 分 野 でのベンチャー・ 中 小 企 業 の 国 際 展 開 促 進 を 目 的 として、 世 界 最 大 のバイオイ<br />

ベント「2010 BIO International Convention」に 日 本 パビリオンを 出 展 し、また、 各 国 の<br />

技 術 動 向 を 紹 介 する BIO セッションにおいて、 日 本 の 最 新 バイオ 技 術 動 向 を 紹 介 するセミ<br />

ナーを 開 催 しました。 日 本 パビリオン 出 展 者 からは「 事 前 に 成 立 させていたマッチング 以 外<br />

にも 期 間 中 の 出 会 いも 多 く、 今 後 フォローアップしていく 案 件 も 確 保 した」とのコメントが<br />

寄 せられました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 4 日 ~6 日<br />

● 分 野 :バイオ<br />

98


● 開 催 地 : 米 国 ・シカゴ<br />

● 出 展 企 業 数 : 18 社 ・ 団 体<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 618 件 、 成 約 件 数 26 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )93.8%<br />

【 成 功 事 例 1】 北 米 でのバイオインフォマティックスの 成 約<br />

医 療 関 連 の 研 究 分 野 において、 公 開 されている 最 新 の 分 析 結 果 および 分 析 方 法 を 検 索 するシステムを<br />

自 社 で 開 発 ・ 提 供 しているベンチャー 企 業 のジャパンバイオインフォマティックス( 株 )( 東 京 都 )は<br />

BIO2010 に 参 加 、カナダ 企 業 と 商 談 を 進 めシステムのディストリビューター 契 約 を 締 結 しました。 他<br />

にも 商 談 中 の 案 件 があり、 引 き 続 きコンタクトを 継 続 しています。<br />

【 成 功 事 例 2】ドイツ 企 業 とのバイオ 関 連 ソフトウエアに 関 する 成 約<br />

インシリコバイオロジー( 株 )( 神 奈 川 県 )は、BIO2008において 出 会 ったドイツ 企 業 との 間 で、 自<br />

社 が 保 有 するバイオサイエンスソフトウェア 製 品 の 販 売 契 約 を<strong>22</strong> 年 12 月 に 締 結 しました。 今 後 、 年 間<br />

数 千 万 円 程 度 の 売 上 が 見 込 まれています。<br />

2 海 外 有 力 バイヤーを 招 聘 し 専 門 展 示 会 で 個 別 商 談 会 、セミナー 等 を 開 催<br />

海 外 から 有 力 バイヤーや 調 達 担 当 者 を 日 本 に 招 き、 国 内 での 商 談 会 を 通 じて 日 本 企 業 の 海<br />

外 販 路 開 拓 を 支 援 しました。<br />

Ⅰ. 世 界 最 大 のナノテク 関 連 展 示 会 である nano tech 2011( 東 京 ビッグサイト)で 海 外 バイヤ<br />

ーとの 商 談 会 および 海 外 バイヤーによるニーズプレゼンテーションを 実 施<br />

日 本 のナノテク 分 野 の 中 小 企 業 等 の 海 外 展 開 支 援 を 目 的 に、 欧 州 ・アジア 地 域 から 有 力 バ<br />

イヤー・ 調 達 担 当 者 を 招 聘 し、ナノテク 分 野 で 世 界 最 大 の 展 示 会 「nano tech 2011」にて、<br />

日 本 企 業 との 個 別 商 談 会 を 实 施 しました。また、 会 期 初 日 には 海 外 バイヤーより 日 本 のナノ<br />

テク 企 業 に 期 待 する 技 術 ・ 製 品 についてプレゼンテーションを 行 いました。 商 談 会 参 加 企 業<br />

からは「 具 体 的 な 商 談 ができ、 今 後 の 展 開 が 期 待 できる」、「 新 規 取 引 につながる 可 能 性 を 見<br />

出 せた」といった 声 が 寄 せられた 一 方 、バイヤー 企 業 からも「 当 社 製 品 への 利 用 を 検 討 する」<br />

というコメントがありました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 2 月 16 日 ~18 日<br />

● 分 野 :ナノテク<br />

● 開 催 地 : 東 京<br />

● 招 聘 海 外 バイヤー 数 :4 社 ( 韓 国 :2 社 、チェコ:1 社 、フランス:1 社 )<br />

● 国 内 参 加 企 業 数 : 40 社<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 63 件 、 成 約 件 数 4 件<br />

日 本 企 業 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )92.1%<br />

外 国 企 業 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 1】 大 手 エレクトロニクスメーカーが 偽 造 防 止 ラベルに 関 心<br />

レーザー 微 細 印 字 加 工 技 術 を 活 かしたセキュリティラベルを 製 造 ・ 販 売 する 株 式 会 社 ラクテル( 宮 崎<br />

県 )は、「 海 外 バイヤー 商 談 会 @nano tech 2011」において、LG Electronics Inc.( 韓 国 )との 商 談 を 行<br />

いました。LG Electronic 社 の 製 造 する LCD( 液 晶 ディスプレイ)パネル・ 基 板 等 へ 模 倣 対 策 としての<br />

採 用 に 関 し 商 談 を 継 続 しています。<br />

3 中 小 ・ベンチャー 企 業 に 米 国 進 出 の 足 掛 りを 提 供 (ベンチャー・インキュベーション 事 業 )<br />

米 国 でハイテク 分 野 (IT、クリーンテクノロジー 等 )のビジネス 立 ち 上 げを 希 望 する 中 小 ・<br />

ベンチャー 企 業 等 を 対 象 に、 米 国 のインキュベータへの 入 居 支 援 を 行 うとともに、 弁 護 士 、<br />

会 計 士 等 の 紹 介 や 専 門 家 によるビジネス・コンサルティング 等 のサービスを 提 供 することで、<br />

99


米 国 でのビジネス 展 開 のサポートを 行 いました。その 結 果 、ジェトロやインキュベータによ<br />

る 紹 介 等 をきっかけとした 成 約 が 生 まれています。<br />

【 成 功 事 例 1】 米 国 大 手 制 作 映 画 の 特 殊 効 果 等 を 受 注<br />

ロサンゼルスのインキュベータ(BTC)に 入 居 する CG 制 作 会 社 K 社 ( 東 京 都 )は、パーソナルネッ<br />

トワーク、 展 示 会 参 加 、ウェブマーケティングに 加 え、ジェトロおよび BTC アドバイザーから 紹 介 さ<br />

れたネットワークも 活 用 し、 BTC を 拠 点 とした 米 国 での 営 業 活 動 を 行 っています。これらの 活 動 の 結<br />

果 、 米 国 大 手 映 画 会 社 のワーナーブラザーズが 制 作 する 映 画 の 一 部 の VFX(Visual Effects:CG の 技<br />

術 を 使 用 した 特 殊 効 果 )について、 米 国 VFX スタジオ L 社 に 納 品 しました。また、BTC 内 のネットワ<br />

ークも 積 極 的 に 活 用 し、BTC に 入 居 している 米 国 のゲーム 会 社 M 社 にゲームのコンセプトアートを 納<br />

品 したほか、 同 企 業 からの 紹 介 で 他 の 米 国 ゲーム 会 社 との 商 談 も 進 んでいます。<br />

(4) 国 内 外 産 業 集 積 地 間 の 産 業 交 流 支 援 を 通 じた 地 域 活 性 化 への 支 援<br />

地 域 間 交 流 支 援 事 業 (Regional Industry Tie-Up Program : RIT 事 業 )では、 国 内 外 ネットワ<br />

ークを 活 用 し、 国 内 地 域 の 中 小 企 業 の 集 積 地 と 海 外 地 域 の 集 積 地 との 間 で、 産 業 交 流 支 援 ( 専<br />

門 家 による 現 地 調 査 、ミッション 派 遣 による 商 談 会 、 有 力 企 業 招 聘 等 )を 行 っています。<br />

【 成 功 事 例 1】 台 湾 との 交 流 を 通 じてアジア 市 場 ( 第 3 国 市 場 )に 輸 出 【 山 口 貿 易 情 報 センター】<br />

■ 山 口 県 域 - 台 湾 【 環 境 関 連 産 業 】 案 件<br />

㈱グリーンプラス( 山 口 県 )は、RIT 事 業 の 商 談 会 で 平 成 21 年 6 月 、 洗 車 サービスを 行 う 台 湾 企 業 と<br />

商 品 販 売 ・ 施 工 技 術 指 導 の 業 務 契 約 を 締 結 。この 技 術 の 特 色 はガラスを 研 磨 することで、ガラスを 再 生<br />

し 視 界 をクリアにし、その 効 果 が 1 年 以 上 持 続 するという 点 で、 台 湾 企 業 に 受 け 入 れられました。 平 成<br />

<strong>22</strong> 年 7 月 には、 同 商 品 を 台 湾 企 業 経 由 で、マレーシアにも 販 売 。その 後 、 更 に、シンガポールでも 販<br />

売 し、 施 工 技 術 指 導 を 行 う 業 務 契 約 を 締 結 することができました。すでに 台 湾 へは 毎 月 輸 出 を 行 い、マ<br />

レーシアへも 2 ヶ 月 に 一 度 輸 出 するなど、 順 調 に 進 んでおり、 今 後 は、 香 港 やインドネシアへの 販 売 も<br />

目 指 しています。ジェトロは、RIT 事 業 を 通 じてマッチングの 場 を 提 供 したほか、 海 外 進 出 に 向 けたア<br />

ドバイスを 随 時 行 いました。<br />

【 成 功 事 例 2】ロシアでの 日 本 型 寒 冷 地 住 宅 モデルハウス 建 築 に 向 けた 合 意 書 を 締 結 【 北 海 道 貿 易 情 報<br />

センター】<br />

■ 北 海 道 -ロシア 極 東 地 域 【 寒 冷 地 住 宅 】 案 件<br />

RIT 事 業 の 实 施 主 体 である 道 銀 ロシア 極 東 寒 冷 地 住 宅 研 究 会 ( 事 務 局 : 北 海 道 銀 行 )、 融 雪 機 器 製 造 ・<br />

販 売 のアサヒ 特 販 ( 本 社 : 札 幌 )、 住 宅 建 設 のロゴスホーム( 本 社 : 帯 広 )は、 有 力 企 業 招 聘 事 業 で 訪<br />

日 したロシア・ハバロフスク 市 の 建 設 会 社 アカデムレスルス 社 と 住 宅 資 材 の 輸 出 やハバロフスク<br />

での 日 本 型 モデル 住 宅 の 建 設 などで 日 本 側 ・ロシア 側 双 方 が 協 力 する 合 意 書 を 1 月 7 日 に 締 結 しました。<br />

主 に、1アカデムレスルス 社 がハバロフスク 市 内 で 分 譲 する 58 世 帯 分 の 住 宅 設 備 や 建 設 資 材 の 調 達 に<br />

日 本 側 が 協 力 すること、2アカデムレスルス 社 が 3 月 に 購 入 予 定 の 12 棟 分 の 区 画 にて、 日 本 側 が 設 計<br />

し、ロシア 側 が 施 工 する 日 本 型 モデル 住 宅 を 建 設 すること、3ロシア 国 内 で 調 達 できない 建 設 資 材 は 日<br />

本 側 が 輸 出 し、 技 術 支 援 することの 3 点 で 合 意 するなど、より 具 体 的 なビジネスの 展 開 が 期 待 されてい<br />

ます。 本 件 は 地 元 「 北 海 道 新 聞 」 等 で、 地 域 活 性 化 の 企 業 事 例 として 報 道 されました。<br />

【 成 功 事 例 3】 招 聘 韓 国 企 業 と 大 分 県 企 業 が 取 引 に 向 けた MOU を 締 結 【 大 分 貿 易 情 報 センター】<br />

■ 大 分 県 - 韓 国 ・ 忠 清 北 道 【 半 導 体 】<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 10 日 、エスティケイテクノロジー 株 式 会 社 ( 大 分 県 )とジェトロが RIT 事 業 で 招 聘<br />

した 韓 国 のインバーター 及 び 半 導 体 自 動 化 設 備 部 品 の 加 工 ・ 組 み 立 て 企 業 JUN TECH 社 とが、 企 業 取<br />

引 を 前 提 とした MOU を 締 結 しました。 覚 書 を 通 じて、 技 術 及 び 販 売 網 等 の 情 報 交 換 を 開 始 し、 両 者 間<br />

の 取 引 に 向 けた 協 議 を 推 進 することで 合 意 し、 商 談 成 約 に 向 けてのビジネス 環 境 を 整 えました。<br />

【 成 功 事 例 4】 実 施 主 体 間 の MOU 締 結 【 横 浜 貿 易 情 報 センター】<br />

■ 湘 南 地 域 -フィンランド'オウル 市 、ヘルシンキ 市 (【 情 報 通 信 ・ 電 子 機 械 機 器 】<br />

平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 8 日 、 藤 沢 市 長 とフィンランド・オウル 市 経 済 局 長 が 産 業 振 興 に 関 する 覚 書 を 締 結<br />

し、 藤 沢 市 役 所 で 記 者 会 見 をしました。 覚 書 では 今 後 、 産 官 連 携 で 製 品 ・サービス 開 発 を 支 援 するほか、<br />

開 発 段 階 から 消 費 者 行 動 を 分 析 し、 製 品 ・サービス 開 発 向 上 につなげて 行 くことで 合 意 。 両 地 域 間 での<br />

覚 書 の 締 結 を 機 に、より 实 践 的 なビジネス 展 開 に 繋 がって 行 くことが 期 待 されます。ジェトロでは、<br />

RIT 事 業 を 通 じて 藤 沢 ・ 湘 单 エリアとフィンランドとの 交 流 ( 研 究 会 ・マッチング)を 支 援 。 平 成 <strong>22</strong><br />

年 は 現 地 への 海 外 出 張 調 査 と 現 地 からの 有 識 者 の 招 聘 を 通 じて 交 流 のニーズ 調 査 ・マッチング 企 業 先 を<br />

調 査 しました。その 上 で、 同 年 11 月 8 日 ~13 日 の 6 日 間 、 藤 沢 市 長 などで 構 成 されるビジネスミッシ<br />

ョン 団 が、フィンランド(オウル 市 、ヘルシンキ 市 )を 訪 問 し、15 件 の 商 談 につながりました。<br />

100


【 成 功 事 例 5】 排 水 処 理 分 野 で 中 国 農 村 市 場 を 開 拓 【 東 京 ・ 産 業 技 術 課 】<br />

■ 茨 城 県 - 中 国 ・ 上 海 市 周 辺 ' 環 境 (【20~21 年 度 】<br />

平 成 20 年 11 月 、RIT 事 業 では 上 海 で 開 催 された「2009 中 国 国 際 工 業 博 覧 会 」に 合 わせて 茨 城 県 の<br />

環 境 分 野 企 業 によるミッションを 派 遣 しました。ミッションメンバーの N 社 ( 茨 城 県 )は、「2009 中 国<br />

国 際 工 業 博 覧 会 」のジェトロブースにも 出 展 し、 上 海 企 業 O 社 との 商 談 を 開 始 しました。 商 談 には RIT<br />

専 門 家 が 同 席 してアドバイスを 行 いました。 帰 国 後 も 両 社 間 で 交 渉 を 継 続 し、 平 成 <strong>22</strong> 年 6 月 には 試 験<br />

的 に N 社 製 排 水 処 理 用 浄 化 槽 5 台 が 中 国 農 村 向 けとして O 社 に 輸 出 されました。O 社 は N 社 の 技 術 を<br />

高 く 評 価 しており、 輸 出 契 約 ・ライセンス 契 約 ・ 合 弁 企 業 設 立 といった 事 業 提 携 の 可 能 性 も 両 社 間 で 検<br />

討 されています。<br />

【 参 考 :<strong>22</strong> 年 度 地 域 間 交 流 支 援 (RIT) 事 業 案 件 一 覧 】<br />

1. 北 海 道 -ロシア 極 東 地 域 【 寒 冷 地 住 宅 】<br />

2. 福 島 県 郡 山 地 域 - 韓 国 江 原 道 原 州 地 域 【 医 療 福 祉 関 連 機 器 】<br />

3. 湘 单 地 域 -フィンランド(オウル 市 、ヘルシンキ 市 )【 情 報 通 信 ・ 電 子 機 械 機 器 】<br />

4. 富 山 県 -イタリア 中 北 部 【 医 薬 品 】<br />

5. 三 重 県 -フランス・ローヌ・アルプ 州 【メカトロニクス 関 連 】<br />

6. 鳥 取 県 - 台 湾 【 食 品 】<br />

7. 岡 山 県 -カナダ・トロント【バイオマスプラスチック】<br />

8. 広 島 市 周 辺 地 域 -カナダ・モントリオール【 航 空 宇 宙 産 業 】<br />

9. 山 口 県 域 - 台 湾 【 環 境 関 連 産 業 】<br />

10. 香 川 県 -フランス 中 北 部 (ローヌアルプ・アルザス 地 域 圏 、ノールパドカレー 地 域 圏 、ブ<br />

ルゴーニュ 地 域 圏 )【バイオ 産 業 】<br />

11. 九 州 - 中 国 ・ 山 東 省 【 環 境 ・リサイクル】<br />

12 福 岡 市 -シアトル、バンクーバー 地 域 【ゲーム】<br />

13. 北 九 州 市 - 米 国 ・テネシー 州 チャタヌーガ 及 びノックスビル 地 域 【 環 境 】<br />

14. 大 分 県 - 韓 国 ・ 忠 清 北 道 【 半 導 体 】<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1)インフラ・プラント 事 業 のフォローアップ<br />

【 課 題 】<br />

ペトロベトナムとのビジネスマッチング 成 果 については、 各 企 業 の 商 談 状 況 が 非 常 にセンシ<br />

ティブであることから、 今 後 どのようにフォローアップしていくかが 課 題 でした。<br />

【 対 応 】<br />

セミナー 当 日 にフォローアップに 関 する 覚 書 をジェトロとペトロベトナムとの 間 で 締 結 した<br />

ことで、ペトロベトナム 側 の 協 力 を 担 保 することができました。また、 日 本 側 企 業 については、<br />

参 加 申 込 に 際 してフォローアップへの 協 力 を 条 件 としており、 基 本 的 に 成 果 把 握 できる 前 提 に<br />

あります。ただし、 個 別 ビジネスに 係 る 情 報 の 取 り 扱 いには、セキュリティーポリシーに 従 い<br />

細 心 の 注 意 を 払 って 対 応 することを 基 本 方 針 とします。 他 方 、 商 談 の 進 捗 状 況 について 定 期 的<br />

にフォローアップを 行 い、 商 談 の 阻 害 要 因 等 の 情 報 収 集 ・ 対 策 の 検 討 を 関 係 部 署 ・ 海 外 事 務 所<br />

との 連 携 で 行 う 一 方 、 成 果 の 対 外 発 表 は 企 業 の 正 式 発 表 後 に 行 うこととします。<br />

(2) 欧 米 見 本 市 出 展 料 の 補 助 率<br />

【 課 題 】<br />

欧 米 の 見 本 市 は、 中 国 、 東 单 アジアの 見 本 市 と 比 較 して、 出 品 ・ 渡 航 費 が 高 コストである(お<br />

よそ 2 倍 )ため、 現 行 の 出 品 料 一 律 1/2 補 助 では 今 後 中 小 企 業 の 出 品 が 減 尐 することが 推 測 さ<br />

れます。 实 際 に 中 国 、 東 单 アジアの 見 本 市 と 比 較 して、 欧 米 の 見 本 市 は 同 じ 手 段 を 用 いて 広 報<br />

をしているにもかかわらず、 集 実 に 苦 戦 しており、 募 集 定 数 を 満 たせず 出 品 者 募 集 を 延 期 する<br />

ケースもあります。<br />

【 対 応 】<br />

23 年 度 では、 北 米 環 境 ビジネス・チャレンジおよびパリでの「Pollutec Horizons 2011」に<br />

おいて、 従 来 通 りのスペースと 合 わせて 小 さいスペースで 共 同 出 品 の 形 態 を 取 る 小 間 を 用 意 し、<br />

出 品 料 の 大 幅 な 低 減 を 図 ることで、 中 小 企 業 にとってより 出 品 しやすい 提 案 を 实 施 します。<br />

101


〔3〕 開 発 途 上 国 との 貿 易 取 引 拡 大<br />

1. 定 量 的 指 標 の 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 目 標 】<br />

・その 時 々の 国 際 政 治 および 経 済 の 動 向 を 反 映 した 政 策 ニーズに 基 づく 事 業 を 機 動 的 に 実 施<br />

し、その 成 果 を 検 証 するため、 各 年 度 の 年 度 計 画 において、 各 事 業 の 特 性 に 合 った 目 標 を 明<br />

示 してその 達 成 を 図 る。<br />

【<strong>22</strong> 年 度 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・ 国 際 政 治 および 経 済 の 動 向 を 反 映 した 政 策 ニーズに 基 づく 事 業 を 機 動 的 に 実 施 し、 商 談 目 的<br />

の 事 業 については <strong>22</strong> 年 度 1 年 間 で 1,600 件 以 上 の 商 談 を 提 供 するとともに、 開 発 途 上 国 と<br />

の 貿 易 取 引 拡 大 事 業 の 関 係 者 に 対 し「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、4 段 階<br />

評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

【 内 部 目 標 】<br />

商 談 目 的 の 事 業 については <strong>22</strong> 年 度 1 年 間 で 1,640 件 以 上 の 商 談 を 提 供 する。<br />

〔ポイント〕<br />

1. <strong>22</strong> 年 度 の 商 談 件 数 は 8,946 件 となり、 年 度 計 画 上 の 目 標 を 達 成 しました。ベトナム 裾 野 産<br />

業 育 成 支 援 事 業 で 実 施 した「ベトナム 部 品 調 達 展 示 会 」にて、 他 の 大 型 展 示 会 と 併 催 する<br />

形 で 開 催 したところ、 商 談 件 数 が 前 年 度 実 績 の 約 10 倍 にあたる 5,941 件 となり、「FOODEX<br />

JAPAN 2011」でも 前 年 度 から 大 幅 増 の 2,314 件 となったという 要 因 から、 年 度 を 通 しての<br />

実 績 が 当 初 目 標 を 大 幅 に 上 回 る 結 果 となりました。<br />

2.<strong>22</strong> 年 度 第 4 四 半 期 までの 役 立 ち 度 調 査 結 果 でも、アジア 関 連 事 業 において 上 位 2 つの 評 価<br />

を 得 た 割 合 が 平 均 で 96.2%、アフリカ 関 連 事 業 においては 同 98.5%となり、 目 標 を 大 き<br />

く 上 回 りました。 TICAD フォローアップの 産 業 協 力 事 業 として 実 施 した「 東 アフリカコー<br />

ヒーミッション」に 参 加 した 日 本 企 業 からは、「ケニア・タンザニアの 小 規 模 生 産 者 から<br />

多 国 籍 企 業 まで 視 察 できて 参 考 になった」、また、 経 済 連 携 協 定 (EPA)の 協 力 事 業 として<br />

実 施 した「ベトナム 部 品 調 達 展 示 会 」に 参 加 した 日 本 企 業 からは、「 多 くのベトナム 側 サ<br />

プライヤーに 調 達 希 望 部 品 を 見 てもらう 良 い 機 会 になった」などの 声 が 寄 せられました。<br />

(1) 開 発 途 上 国 との 貿 易 取 引 拡 大 に 関 する 商 談 件 数<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 開 発 途 上 国 との 貿 易 取 引 拡 大 に 関 する 商 談 件 数 は、 中 期 計 画 および 年 度 計 画 の 目 標<br />

(<strong>22</strong> 年 度 1,600 件 )を 大 幅 に 上 回 る 8,946 件 となりました。 目 標 超 過 の 要 因 としては、ベトナ<br />

ム 裾 野 産 業 育 成 支 援 事 業 で 实 施 した「ベトナム 部 品 調 達 展 示 会 」(<strong>22</strong> 年 4 月 )で 他 の 大 型 展 示<br />

会 と 併 催 する 形 で 開 催 したところ、 商 談 件 数 が 前 年 度 实 績 の 約 10 倍 にあたる 5,941 件 となっ<br />

たことや、「 FOODEX JAPAN 2011」( 23 年 3 月 )において、アフリカ 地 域 からの 出 展 が 過 去<br />

最 大 規 模 となり、また 商 談 支 援 にあたって 食 品 分 野 別 のコンサルタントをリテインするなどの<br />

取 組 を 行 ったところ、 前 年 度 から 大 幅 増 の 2,314 件 に 上 ったことなどが 挙 げられます。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 開 発 途 上 国 との 貿 易 取 引 拡 大 に 関 する 商 談 件 数 ( 当 該 年 度 計 画 に 記 載 )<br />

21 年 度 は 1 年 間 で 1,600 件 以 上 ,<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

商 談 件 数 2,128 件 8,946 件<br />

(2) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

開 発 途 上 国 との 貿 易 取 引 拡 大 事 業 の 関 係 者 に 対 する 役 立 ち 度 調 査 結 果 は 4 段 階 評 価 で 上<br />

102


位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 各 支 援 ツール 平 均 で 97.9%となり、 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 割 合 が 7 割 以 上<br />

地 域 別 内 訳 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 内 訳<br />

アジア 関 連 事 業 92.5% (1,021) 96.2% (687)<br />

67.1%<br />

29.2%<br />

アフリカ 関 連 事 業 98.6% (387) 97.5% (129)<br />

82.1%<br />

15.4%<br />

中 東 ・ 北 アフリカ 関 連 事 業 92.4% (77) 98.5% (92)<br />

55.2%<br />

43.3%<br />

中 南 米 関 連 事 業 96.4% (110) 98.7% (127)<br />

55.4%<br />

43.4%<br />

全 世 界 98.1%(937) 98.5%(147)<br />

72.2%<br />

26.2%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は2 段 階 目 の 評 価 (まあ 役 に 立<br />

った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずしも 役 立 ち<br />

度 の 割 合 数 値 とはなっていない。<br />

2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 ( 定 性 的 アウトカム)】<br />

・ 支 援 対 象 国 の 輸 出 産 業 の 成 長 、 東 アジア 等 における 経 済 制 度 の 整 備 ・ 運 用 改 善 等 の 具 体 的 な<br />

アウトカムの 実 現 を 図 る。<br />

・ 開 発 途 上 国 の 産 業 育 成 および 東 アジア 等 との 経 済 連 携 促 進 のための 制 度 整 備 ・ 運 用 等 に 資 す<br />

る 事 業 を 多 面 的 に 展 開 し、 日 本 と 開 発 途 上 国 双 方 にメリットをもたらす 実 効 モデルの 構 築 を<br />

目 指 す。<br />

〔ポイント〕<br />

1. TICAD Ⅳ( 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 )のフォローアップとして、 昨 年 度 から 引 き 続 きアフリ<br />

カ 各 地 の 自 然 派 生 商 品 の 対 日 輸 出 支 援 を 行 いました。 南 部 アフリカ 産 化 粧 品 の 対 日 輸 出 支 援<br />

では、 日 本 での 展 示 会 に 現 地 企 業 を 出 展 支 援 し、 複 数 の 商 談 が 進 行 中 など、 日 本 市 場 進 出 へ<br />

の 糸 口 を 開 きました。アフリカ 産 コーヒーの 支 援 では、 展 示 会 出 展 とミッション 派 遣 を 行 い、<br />

計 4 件 11.4トンの 正 式 なオーダーがありました。<br />

2. 同 じくTICAD Ⅳのフォローアップとして、「FOODEX JAPAN 2011」では、アフリカ29 社 を 含<br />

む52 社 の 出 展 支 援 を 行 いました。 出 展 に 際 して2,314 件 の 商 談 があり、うち 成 約 見 込 みは<br />

1,051 件 と、 昨 年 度 実 績 をともに 大 きく 上 回 りました。 本 事 業 は、 食 品 調 達 先 の 多 角 化 、 代<br />

替 供 給 地 の 開 拓 という 意 味 で、 日 本 企 業 にとっても 裨 益 することを 意 識 しています。<br />

3. 日 本 とアジア 諸 国 との 経 済 連 携 協 定 (EPA) 合 意 に 基 づく 産 業 協 力 では、インドネシア、ベ<br />

トナム、タイ、マレーシアなどに 対 する 支 援 を 実 施 しました。インドネシア「 一 村 一 品 運 動<br />

支 援 」では、 新 たにバリ 州 などの 工 芸 品 を 日 本 市 場 に 向 けた 商 品 開 発 指 導 を 行 い、 展 示 会 出<br />

展 を 通 じて 銀 細 工 やろうけつ 染 め 生 地 など7 件 のサンプルオーダーが 決 定 し、 対 日 輸 出 への<br />

糸 口 をつかみました。 本 事 業 では、 今 後 さらに 出 展 支 援 を 継 続 して 対 日 輸 出 事 例 の 創 出 を 目<br />

指 します。<br />

(1) TICAD Ⅳ( 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 )フォローアップ<br />

日 本 政 府 が 主 導 し、 国 連 、 国 連 開 発 計 画 (UNDP)および 世 界 銀 行 等 と 共 同 で 開 催 されてい<br />

る「アフリカ 開 発 会 議 (TICAD)」では、アフリカの 開 発 をテーマに 経 済 成 長 の 加 速 化 等 の 議<br />

103


論 がなされており、ジェトロも 協 力 しています。 第 4 回 アフリカ 会 議 (TICAD Ⅳ)にて 採 択<br />

された 横 浜 行 動 計 画 にもとづき、ジェトロは「 貿 易 の 促 進 ・ 拡 大 」の 实 施 主 体 として、アフリ<br />

カ 産 品 の 日 本 へのマーケットアクセスを 改 善 すべく 以 下 のような 取 組 を 行 っています。<br />

1 南 部 アフリカ 化 粧 品 産 業 育 成 支 援 事 業<br />

单 部 アフリカ4カ 国 (モザンビーク、スワジランド、ジンバブエ、 单 アフリカ)の 植 物 原 料 を<br />

用 いた 化 粧 品 および 单 アフリカの 化 粧 品 コンセプト 商 品 ( 日 本 企 業 との 共 同 開 発 を 目 指 す 化 粧<br />

品 )の 試 作 品 を、 化 粧 品 専 門 見 本 市 「ビューティーワールドジャパン 2010」へ 出 展 しました。<br />

<strong>22</strong> 年 から 新 設 された「ナチュラル&オーガニックゾーン」にブースを 構 えたところ、 本 展 示<br />

会 には 約 54,000 人 が 来 場 し、エステサロン 経 営 者 等 から 多 くの 品 評 を 得 ました。 出 展 物 には、<br />

欧 米 諸 国 のオーガニック 認 証 を 取 得 している 商 品 が 多 く、 初 めて 日 本 に 紹 介 されたものであっ<br />

たため、マスメディア 等 からも 多 数 取 材 の 申 し 入 れがありました。<br />

ジェトロは 同 見 本 市 に 合 わせ、 单 アフリカの 化 粧 品 企 業 の 技 術 者 1 名 を 招 へいし、 市 場 視<br />

察 ツアーおよび 個 別 企 業 訪 問 をアレンジしました。 個 別 企 業 訪 問 ではアフリカらしいパッケ<br />

ージや 日 本 ではまだ 馴 染 みの 薄 いオーガニック 認 証 取 得 化 粧 品 についての 評 価 を 得 て、 具 体<br />

的 な 取 引 条 件 の 話 に 繋 がったものもありました。 一 部 の 企 業 からは、「 原 料 としての 面 白 みが<br />

あるので、 完 成 品 としてのみではなく、ぜひ 原 料 として 紹 介 してほしい」との 要 望 がありま<br />

した。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 17 日 ~5 月 19 日<br />

● 開 催 地 : 東 京 ( 東 京 ビッグサイト)<br />

● 主 な 出 展 物 : 单 部 アフリカ 化 粧 品 ( 完 成 品 5 品 、コンセプト 商 品 試 作 品 1 品 )<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 合 計 ):100%<br />

企 業 面 談 :62 件<br />

2 アフリカ 産 コーヒーの 対 日 輸 出 拡 大 支 援<br />

Ⅰ.「SCAJ ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビジョン」 出 展<br />

アフリカ 産 コーヒーの 対 日 輸 出 拡 大 を 目 指 し、21 年 度 に 引 き 続 き「SCAJ ワールドスペ<br />

シャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビジョン」への 出 展 支 援 を 行 いました。 展<br />

示 会 会 期 (<strong>22</strong> 年 9 月 <strong>22</strong>~24 日 )に 合 わせ、カウンターパート( 東 アフリカファインコーヒ<br />

ー 協 会 /EFACA)を 招 へいし、 日 本 では 知 られていない 産 地 のコーヒーを PR するとともに、<br />

コーヒーの 試 飲 コーナーをブース 内 に 設 置 しました。<br />

展 示 会 開 催 期 間 中 に 行 われた「カッピング( 定 量 評 価 )セミナー」では、 商 社 、 焙 煎 業 者<br />

など 36 名 が 参 加 し、40 件 のサンプルオーダーがありました。また、 参 加 企 業 の 2 社 からは<br />

具 体 的 に 現 地 企 業 とのコンタクトを 取 りたいという 要 望 があり、「 新 たにアフリカコーヒー<br />

を 知 る 事 ができて 良 かった」、「マラウイ、ブルンジ、ザンビアなど 通 常 カップ 評 価 できない<br />

原 料 をカップできた」など、 特 に 日 本 市 場 でまだ 知 られていない 東 单 部 アフリカ 産 コーヒー<br />

を 知 るきっかけとなったことに 対 し 意 見 が 寄 せられました。また、カウンターパートの 日 本<br />

滞 在 期 間 中 に 関 連 企 業 との 面 談 の 場 を 設 けたところ、サンプルオーダーが 40 件 もあり、 活<br />

発 な 商 談 および 情 報 交 換 を 行 いました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 <strong>22</strong> 日 ~24 日<br />

104


● 開 催 地 : 東 京 ( 東 京 ビッグサイト)<br />

● 出 展 企 業 数 : 1 団 体<br />

● 成 果 : 商 談 件 数 :12 件 、サンプルオーダー :40 件<br />

役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%(9 月 <strong>22</strong> 日 、カッピン<br />

グセミナー)<br />

Ⅱ.「 東 アフリカコーヒーミッション」 実 施<br />

日 本 企 業 のアフリカ 産 コーヒーへの 関 心 を 高 め、コーヒー 貿 易 の 拡 大 を 図 るため、 日 本 企<br />

業 6 社 によるミッションを 現 地 へ 派 遣 し、カウンターパートである 東 アフリカファインコー<br />

ヒー 協 会 (EAFCA)が 主 催 するアフリカ 各 国 コーヒー 関 係 者 会 議 ・ 展 示 会 への 広 報 参 加 と<br />

スペシャリティコーヒーの 生 産 農 園 の 視 察 などを 实 施 しました。<br />

参 加 者 からは、「アフリカ 産 コーヒーへの 関 心 が 高 まった。 様 々なコーヒーのカッピング<br />

セッションにより、ポテンシャルの 高 さと 風 味 を 感 じた」「ケニア・タンザニアの 小 規 模 生<br />

産 者 から 多 国 籍 企 業 まで 視 察 できて 参 考 になった」といったコメントが 寄 せられました。<br />

● 派 遣 期 間 : 平 成 23 年 2 月 11 日 ~17 日<br />

● 派 遣 国 :ケニア、タンザニア<br />

● 活 動 概 要 : 産 地 訪 問 、EAFCA 年 次 総 会 出 席 (ブースでの 広 報 含 む)、 試 飲 会 参 加 等<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 最 上 位 の 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

【 成 功 事 例 】 平 成 <strong>22</strong> 年 度 支 援 企 業 が 対 日 輸 出 成 功 。その 他 で 商 談 継 続 中 の 企 業 もあり<br />

SCAJ に 際 して 来 日 支 援 を 行 った 企 業 が、 日 本 企 業 4 社 と 具 体 的 な 商 談 を 開 始 しました。「2011 ミッ<br />

ション」 参 加 者 がグループとして、ケニア 産 ( 最 高 級 グレード)コーヒーを 2 トン 購 入 、また 同 ミッシ<br />

ョンに 参 加 したコーヒーメーカーが、ケニア 産 5.7 トン、ルワンダ 産 3 トン、エチオピア 産 0.7 トンを<br />

購 入 しました。 同 社 は「2009 ミッション」にも 参 加 し、ルワンダをはじめとしたアフリカ 産 コーヒー<br />

の 購 入 量 を 徐 々に 増 やしています。<br />

3アフリカ 機 能 性 食 品 の 対 日 輸 出 支 援<br />

前 在 京 ボツワナ 大 使 からマルーラを 日 本 市 場 に 紹 介 してほしいと 強 い 要 請 を 受 け、ボツワ<br />

ナで 生 産 されているマルーラ 菓 子 を「 食 品 開 発 展 2010」に 出 展 すべく、 会 期 に 合 わせて 現 地<br />

メーカー1 社 2 名 を 招 へいし、 日 本 での 反 響 を 確 認 させ 製 品 改 良 につなげました。<br />

展 示 会 では、 日 本 企 業 6 社 と 商 談 を 行 い、 中 でもコンビニエンスストア 向 けに 自 然 素 材 菓<br />

子 の 輸 入 卸 売 企 業 とおつまみやドライフルーツの 輸 入 卸 売 企 業 からは、 特 に 強 い 関 心 が 寄 せ<br />

られました。 併 催 セミナーの「 未 知 なるボツワナ 産 果 实 の 可 能 性 」には、18 名 の 参 加 があり、<br />

日 本 市 場 では 珍 しい 産 品 で、 日 本 市 場 にない 食 品 の 素 材 として、 機 能 性 食 材 等 も 含 め 関 心 が<br />

寄 せられました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 13 日 ~15 日<br />

● 開 催 地 : 東 京 ( 東 京 ビッグサイト)<br />

● 出 展 企 業 数 :1 社<br />

● 主 な 出 展 物 :マルーラ 果 实 加 工 品<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 最 上 位 の 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

企 業 面 談 :6 件<br />

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4TICAD Ⅴ( 第 4 回 アフリカ 開 発 会 議 )を 見 据 えた 支 援 スキームの 検 討 開 始<br />

TICAD Ⅳの 支 援 スキームを 検 討 した 19 年 度 から 3 年 が 経 過 し、その 間 のアフリカ 市 場<br />

の 変 化 と 日 本 企 業 の 視 点 を 踏 まえ、TICADⅤに 向 けたジェトロとしての 取 組 を 検 討 する「ア<br />

フリカ 戦 略 検 討 会 」を 23 年 度 から 設 置 することとしました。 検 討 会 では、 民 間 のシンクタ<br />

ンクや 商 社 等 から 意 見 をいただくとともに、TICADⅣフォローアップ 事 業 で 関 係 した 官 公<br />

庁 や 現 地 NGO、 支 援 対 象 国 企 業 からの 意 見 も 踏 まえながら、 支 援 スキームを 構 築 していく<br />

予 定 です。その 中 で、 重 点 支 援 国 の 策 定 、ジェトロの 内 外 ネットワークと 経 営 資 源 の 整 理 を<br />

行 いつつ、 具 体 的 な 対 アフリカ 戦 略 と 实 施 体 制 を 準 備 していきます。<br />

(2) 経 済 連 携 協 定 (EPA) 合 意 の 前 提 として 協 定 に 盛 り 込 まれた 産 業 協 力<br />

1インドネシア 伝 統 工 芸 品 の 対 日 輸 出 支 援<br />

インドネシア 政 府 の 要 請 により、18 年 度 からインドネシア 版 一 村 一 品 活 動 支 援 のパイロ<br />

ットプロジェクトをジョグジャカルタにて 实 施 していますが、 本 事 業 は 20 年 7 月 に 発 効 し<br />

た 日 インドネシア 経 済 連 携 協 定 (JIEPA)における 協 力 案 件 として 位 置 づけられています。<br />

これまでに 4 つの 州 で 一 村 一 品 運 動 支 援 を 展 開 しており、エイ 皮 製 の 小 物 入 れが 大 手 文 具 店<br />

で 継 続 的 に 販 売 されるなどの 成 果 を 上 げています。<br />

<strong>22</strong> 年 度 は、 新 たにバリ 州 、 西 ヌサトゥンガラ 州 、 西 ジャワ 州 にて 事 業 を 实 施 しました。<br />

各 州 から 3 社 程 度 の 指 導 支 援 企 業 を 選 定 し、4 回 の 専 門 家 派 遣 を 通 じ、 日 本 市 場 情 報 の 提 供<br />

および 現 地 の 素 材 を 活 かした 商 品 開 発 の 指 導 を 行 いました。23 年 1 月 には、 指 導 企 業 11 社<br />

に 対 して、「 第 71 回 東 京 インターナショナル・ギフト・ショー」への 出 展 支 援 を 行 いました。<br />

出 展 にあたっては、 専 門 家 派 遣 により 日 本 のニーズに 合 致 するような 商 品 開 発 を 行 った 結 果 、<br />

127 件 の 商 談 のうち 7 件 、85 万 円 の 成 約 がありました。また、 生 産 者 の 一 部 が 日 本 の 展 示<br />

会 に 参 加 し、 日 本 市 場 のトレンドや 価 格 帯 等 の 情 報 を 直 に 得 ることで、 今 後 、 商 品 開 発 やマ<br />

ーケティング 方 法 の 改 善 につながっていくことが 期 待 されています。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 2 月 1 日 ~4 日<br />

● 開 催 地 : 東 京 ( 東 京 ビッグサイト)<br />

● 出 展 企 業 数 :7 社<br />

● 主 な 出 展 物 : 雑 貨 ・ 工 芸 品<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 最 上 位 の 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

● 商 談 件 数 127 件 、 成 約 件 数 7 件<br />

【 成 功 事 例 】バリの 銀 細 工 、 西 ジャワのバティック(ろうけつ 染 め 生 地 ) 等 のサンプルオーダーが 決 定<br />

ギフトショーでの 商 談 を 受 け、7 件 のサンプルオーダーが 決 定 し、 日 本 市 場 参 入 への 糸 口 をつかみま<br />

した。23 年 3 月 現 在 でも 取 引 は 進 行 中 で、 今 後 の 商 談 成 果 が 期 待 されます。23 年 度 も 支 援 を 継 続 し、<br />

対 日 輸 出 事 例 の 創 出 に 向 けてサポートをしていきます。<br />

2タイ 食 品 の 対 日 輸 出 のため「JAPAN DESK」 設 置<br />

平 成 19 年 4 月 に 署 名 された 日 タイ 経 済 連 携 協 定 では、 二 国 間 の 協 力 関 係 の 高 度 化 、 両 国<br />

が 強 靭 な 経 済 関 係 を 实 現 するための 基 本 理 念 や 技 術 ・ノウハウの 共 有 ・ 追 求 を 目 指 すことが<br />

合 意 され、20 年 度 よりタイへの 産 業 協 力 を 展 開 しています。<strong>22</strong> 年 度 はタイ 国 立 食 品 研 究 所<br />

(NFI)とタイ 商 務 省 輸 出 振 興 局 (DEP)に 対 し、 食 品 輸 出 に 不 可 欠 な「 食 の 安 全 」 情 報 や 企<br />

業 指 導 ノウハウに 関 するキャパシティビルディング 支 援 を 实 施 し、NFI 内 に 食 品 の 対 日 輸 出<br />

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コンサルテーションデスクとして「 食 の 安 全 」 管 理 指 導 を 实 施 する 体 制 「JAPAN DESK」<br />

構 築 を 支 援 しました。<br />

また、NFI と DEP の 職 員 8 名 を <strong>22</strong> 年 11 月 24 日 ~12 月 1 日 に 日 本 へ 招 へいし、 食 の 安<br />

全 ・ 安 心 に 対 する 政 府 、 企 業 の 取 組 と 日 本 市 場 が 求 める 食 の 安 全 レベルについて 实 地 で 確 認<br />

する 訪 日 ミッションを 实 施 しました。 参 加 工 食 品 メーカー、 流 通 業 などへの 訪 問 を 通 じ、 参<br />

加 企 業 からは「 日 本 の 食 品 産 業 の 安 心 安 全 に 対 する 取 組 について 全 体 像 をつかむことができ<br />

た。タイでも 品 質 や 食 の 安 全 に 対 する 関 心 は 高 まっているが、 日 本 市 場 が 求 めるレベルを 学<br />

ぶ 機 会 となった」などの 声 が 寄 せられました。<br />

(3)EPA 締 結 国 での 日 本 企 業 の 課 題 解 決 に 向 けた 産 業 協 力<br />

1 ベトナム 部 品 調 達 展 示 商 談 会<br />

20 年 に 署 名 された 日 越 経 済 連 携 協 定 (JVEPA)の 協 力 事 業 として、ベトナム 政 府 と 日 本<br />

政 府 が 裾 野 産 業 協 力 に 関 する MOU が 締 結 されたことを 受 け、ベトナムのサプライヤーと 現<br />

地 進 出 日 系 企 業 等 とのビジネスマッチングを 図 るため、<strong>22</strong> 年 度 も 引 き 続 き「 部 品 調 達 展 示<br />

商 談 会 」を 開 催 しました。<br />

4 回 目 となる 今 回 は、 工 作 機 械 で 最 大 級 の 展 示 会 との 併 催 の 形 で 实 施 したことや、JICA と<br />

協 力 してセミナーを 併 催 するといった 試 みが 功 を 奏 し、 参 加 者 数 は 前 回 の 約 7 倍 、 商 談 件 数<br />

は 約 10 倍 となり、うち 8 件 が 成 約 しました。 出 展 企 業 からは、「 多 くのベトナム 側 サプライ<br />

ヤーに 調 達 希 望 部 品 を 見 てもらう 良 い 機 会 になったため、すぐに 見 積 依 頼 につなげることが<br />

できた」といった 声 が 寄 せられました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 7 日 ~10 月 9 日<br />

● 開 催 地 :ベトナム・ホーチミン<br />

● 出 展 企 業 数 :100 社 (ベトナム 企 業 (サプライヤー)48 社 、 日 本 企 業 (バイヤー)52<br />

社 )・3 団 体<br />

● 主 な 出 展 物 : 部 品 全 般 ( 四 輪 ・ 二 輪 、 電 気 ・ 電 子 、 機 械 等 )、 金 属 ・ 樹 脂 加 工 ( 鋳 造 、 鍛<br />

造 、 射 出 成 形 、 金 型 、 板 金 、プレス、 表 面 処 理 等 )、 梱 包 資 材 、その 他 の 部 品 ・<br />

部 材<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )ベトナム 側 出 展 者 97.9%、<br />

日 本 側 出 展 者 90.2%<br />

● 企 業 面 談 :5,941 件 (うち 成 約 件 数 8 件 、 成 約 見 込 み 件 数 187 件 、 見 積 ・サンプル 発 注<br />

件 数 817 件 、 工 場 視 察 アポ 取 得 件 数 672 件 )<br />

2「メコン 物 流 ワークショップ」 開 催<br />

ASEAN の 経 済 統 合 が 進 展 する 中 、 物 流 環 境 の 円 滑 化 は、 進 出 日 系 企 業 が 最 適 地 生 産 ・ 最<br />

適 地 調 達 を 实 現 する 上 で 不 可 欠 な 要 素 となっています。また、ASEAN 各 国 政 府 等 にとっても、<br />

ASEAN 共 同 体 構 築 に 向 けての 優 先 統 合 分 野 に 物 流 を 加 えるなど、 物 流 環 境 の 改 善 は 重 要 な 課<br />

題 となっています。<br />

そうした 背 景 のもと、<strong>22</strong> 年 8 月 にバンコクにて「メコン 物 流 ワークショップ」を 開 催 し、<br />

ASEAN 各 国 の 物 流 民 間 団 体 および 政 府 関 係 者 に 対 し、 物 流 環 境 改 善 におけるソフトインフラ<br />

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整 備 、 特 に 物 流 人 材 育 成 の 重 要 性 を 啓 発 しました。 本 ワークショップを 受 け、2 日 目 にはメコ<br />

ン 地 域 5 カ 国 18 名 の 物 流 民 間 団 体 のキーパーソンおよび 政 府 関 係 者 による 物 流 円 滑 化 をメ<br />

インテーマとしたメコン 地 域 での 物 流 環 境 の 改 善 、 特 に 民 間 セクターにおける 効 率 的 な 物 流<br />

マネジメントや 物 流 人 材 育 成 の 促 進 についての 意 見 交 換 が 行 われ、 物 流 環 境 改 善 における 物<br />

流 人 材 育 成 の 重 要 性 について 理 解 を 促 すことができました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 8 月 10 日 ( 物 流 ワークショップ)、11 日 (ラップアップミーティング)<br />

● 開 催 地 :タイ・バンコク<br />

● 参 加 者 数 : 199 名 (8 月 10 日 )、18 名 (8 月 11 日 、メコン 地 域 5 カ 国 からの 物 流 業 界<br />

民 間 セクターおよび 政 府 関 係 者 )<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )90%(8 月 10 日 )<br />

3 日 本 マレーシア 経 済 連 携 協 定 (JMEPA) 協 力 事 業<br />

日 マレーシア 経 済 連 携 協 定 (JMEPA) 締 結 後 、 両 国 政 府 間 にてマレーシアの 自 動 車 ・ 自<br />

動 車 部 品 産 業 の 市 場 拡 大 を 目 指 してマレーシアの 自 動 車 部 品 メーカーの 国 際 競 争 力 を 向 上 さ<br />

せるための 共 同 事 業 ( 日 馬 自 動 車 産 業 協 力 事 業 :MAJAICO)の 实 施 が 合 意 され、ジェトロ<br />

もその 一 部 を 实 施 しています。<br />

Ⅰ.マレーシア 自 動 車 産 業 展<br />

MAJAICO プロジェクトの 一 環 として 位 置 付 けられている 我 が 国 の 専 門 見 本 市 への 参 加<br />

事 業 については、19 年 3 月 から 3 回 連 続 で「 国 際 オートアフターマーケットエキスポ」に<br />

出 展 していましたが、<strong>22</strong> 年 度 はマレーシア 側 からの「より OEM ベンダーに 相 応 しく、 日<br />

本 企 業 からの 技 術 移 転 や 技 術 提 携 が 可 能 となる 展 示 会 への 参 加 を」という 要 望 を 踏 まえ、 自<br />

動 車 分 野 の 最 先 端 技 術 の 披 露 の 場 であり、 技 術 者 の 交 流 の 場 である「 人 とくるまのテクノロ<br />

ジー 展 」に 参 加 見 本 市 を 変 更 しました。<br />

会 期 中 の 商 談 を 確 保 ・ 充 实 させるため、 事 前 ビジネスアポイントの 取 得 に 注 力 することで<br />

大 手 自 動 車 メーカー、 一 次 下 請 け、 二 次 下 請 けの 部 品 メーカー 等 50 件 以 上 の 事 前 アレンジ<br />

を 实 現 しました。そうした 結 果 、 出 展 企 業 への 役 立 ち 度 調 査 では、 上 位 4 段 階 中 上 位 2 つの<br />

評 価 が 100%と 高 い 評 価 を 得 ることができました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 19 日 ~21 日<br />

● 開 催 地 : 横 浜 (パシフィコ 横 浜 )<br />

● 参 加 ( 出 展 ) 企 業 数 : 9 社<br />

● 主 な 出 展 物 : 自 動 車 ・ 自 動 車 部 品<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

商 談 件 数 :119 件<br />

【 成 功 事 例 1】「マレーシア 自 動 車 産 業 展 」(19 年 3 月 )を 契 機 にプロトンの 正 規 代 理 店 が 誕 生<br />

自 動 車 ( 特 にモータースポーツ)の 設 計 ・ 開 発 ・ 販 売 を 行 なう A 社 ( 群 馬 県 )は、<strong>22</strong> 年 12 月 、マレ<br />

ーシアの 国 民 車 メーカーであるプロトン 社 のスポーツモデル「サトリアネオ」の 輸 入 販 売 を 行 なうことを<br />

発 表 しました。ジェトロが 19 年 に 開 催 した「マレーシア 自 動 車 産 業 展 」において、 同 車 の 实 車 展 示 を 見<br />

たことが、 今 回 の 販 売 決 定 の 契 機 となりました。 低 価 格 な 競 技 用 車 両 の 導 入 による 国 内 モータースポーツ<br />

業 界 の 活 性 化 が 期 待 されています。<br />

23 年 1 月 の「 東 京 オートサロン 2011」では、A 社 とプロトンの 提 携 が 正 式 に 発 表 され、サトリアネオ<br />

の 实 車 展 示 が 行 なわれました。 同 社 は、サトリアネオの 全 日 本 ラリー 選 手 権 等 への 参 戦 を 決 めていますが、<br />

今 後 は WRC( 世 界 ラリー 選 手 権 )やアジア・パシフィックラリー 選 手 権 (APRC)といった 世 界 的 なレ<br />

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ースへの 参 加 を 目 指 し、 国 際 規 格 の 取 得 や 競 技 用 部 品 の 拡 充 に 努 めています。<br />

【 成 功 事 例 2】 日 本 企 業 からの 技 術 移 転 に 関 する 商 談 が 進 行 中<br />

プラスチック 射 出 成 形 部 品 を 製 造 するマレーシア 企 業 が、 世 界 トップレベルの 電 気 鋳 造 技 術 により 精 密<br />

なプラスチック 成 形 部 品 を 製 造 する 日 本 企 業 から、ラミネーティング・プロセスの 導 入 を 支 援 する 技 術 提<br />

携 について 商 談 が 進 行 中 です。マレーシア 側 が 希 望 する「 日 本 企 業 との 技 術 提 携 」の 实 現 が 期 待 されます。<br />

【 成 功 事 例 3】 大 手 自 動 車 メーカーからの OEM 生 産 など、 生 産 委 託 の 商 談 も 有 望<br />

マレーシアの 排 気 システムのメーカーと、 日 本 の 大 手 完 成 車 メーカーの 一 次 下 請 けベンダー 企 業 の 間 で<br />

5 種 類 の 排 気 システムを 合 計 50 万 ユニット 委 託 生 産 することについて 商 談 が 継 続 中 です。また、 別 の 日<br />

本 の 大 手 完 成 車 メーカーがマレーシアの 金 属 スタンプ 品 メーカーとの 間 で、US$20 の 部 品 × 数 種 類 ×<br />

5,000 個 / 月 の 取 引 について 交 渉 を 継 続 しているほか、OEM 部 品 メーカーとの 間 でもフロアコンソール、<br />

ギアシフトを 5,000 セット/ 月 で 取 引 することについて 交 渉 中 です。 日 本 の 大 手 自 動 車 メーカーからの 継<br />

続 的 生 産 委 託 につながるか、 今 後 の 進 展 が 注 目 されます。<br />

(4)アジアの 後 発 途 上 国 (CLM および V)に 向 けた 産 業 協 力<br />

1ミャンマー 加 工 食 品 業 界 での 食 品 安 全 基 準 作 成<br />

日 メコン 外 相 会 議 ( 平 成 20 年 )における 合 意 とミャンマー 工 業 省 および 工 業 省 管 轄 の 業<br />

界 団 体 (MAFPEA)の 要 請 に 基 づき、21 年 度 からミャンマーの 加 工 食 品 輸 出 のための 課 題 解<br />

決 に 向 けた 事 業 を 開 始 しました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 は、ミャンマーにおける 加 工 食 品 の 自 主 基 準 の 整 備 とその 適 切 な 運 用 による 品<br />

質 ・ 衛 生 管 理 レベルの 向 上 を 目 的 として、 専 門 家 を 3 回 にわたり 派 遣 し、MAFPEA および<br />

主 要 加 工 食 品 8 分 野 のワーキンググループに 対 し、 食 品 自 主 基 準 および 添 加 物 基 準 案 の 作 成<br />

指 導 を 行 いました。<br />

Ⅰ. 食 品 添 加 物 基 準 に 関 するセミナーを 開 催<br />

<strong>22</strong> 年 10 月 の 2 回 目 の 派 遣 では、 食 品 添 加 物 基 準 についてのセミナーを 開 催 し、 広 く 加 工<br />

食 品 業 界 の 関 係 者 を 集 めました。セミナーでは、 添 加 物 基 準 の 必 要 性 を 訴 えるとともに、 日<br />

本 の 食 品 衛 生 法 における 食 品 添 加 物 基 準 の 位 置 付 けや 仕 組 み、 運 用 方 法 について 詳 しく 説 明<br />

し、 現 地 側 の 理 解 促 進 に 努 めました。<br />

こうした 指 導 を 受 け、ミャンマーの 主 要 食 品 8 分 野 ( 油 脂 、スナック 菓 子 、 果 实 飲 料 、パ<br />

ン、コーヒー・ 茶 、 麺 、コンニャク 粉 、アルコール 飲 料 )の 食 品 一 般 基 準 について、 自 主 基<br />

準 案 が 策 定 され、23 年 4 月 から 運 用 開 始 に 向 けた 最 終 調 整 を 行 っています。 添 加 物 につい<br />

ても、ミャンマーの 既 存 製 品 で 管 理 可 能 なレベルの 基 準 案 の 作 成 指 導 を 实 施 しており、23<br />

年 度 中 の 運 用 開 始 を 目 指 しています。 自 主 基 準 策 定 への 最 終 指 導 となった 第 3 回 専 門 家 派 遣<br />

(23 年 1 月 )では、カウンターパートから「 具 体 的 な 实 例 でわかりやすく 説 明 してくれて<br />

よかった」と 的 確 な 指 導 に 対 するコメントがあったほか、「 实 現 には 関 係 業 者 と 協 力 するこ<br />

とが 不 可 欠 であると 实 感 した」、「 自 主 基 準 作 成 へ 努 力 することを 約 束 する」など、 今 後 、 主<br />

体 性 を 持 って 取 組 んでいく 構 えが 表 されました。<br />

● 開 催 日 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 6 日<br />

● 開 催 地 :ヤンゴン<br />

● 参 加 者 数 :80 名<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 の 評 価 を 得 た 割 合 )98.2%<br />

【 成 功 事 例 】 食 品 自 主 基 準 を 運 用 するための 食 品 分 析 機 関 (FIDSL)が 開 所<br />

日 本 アセアンセンター、 大 使 館 、JICA の 支 援 により MAFPEA 傘 下 の 食 品 検 査 機 関 (Food Industries<br />

Development Support Laboratory:FIDSL)が 完 成 し、 自 主 基 準 を 運 用 していく 準 備 が 整 いました。 日<br />

本 国 内 においても JICA、 日 本 アセアンセンターと 連 絡 を 密 に 行 い、 食 品 自 主 基 準 の 实 際 の 運 用 に 向 け 検<br />

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査 との 連 携 関 係 を 構 築 しています。<br />

2ラオスハンディクラフトと 和 装 業 界 のビジネスマッチング 支 援<br />

ラオス 商 工 業 省 の 要 請 に 基 づき、ラオスの 輸 出 有 望 産 品 である 手 織 物 を 中 心 とし、ラオス<br />

手 工 芸 協 会 (LHA)をカウンターパートとして 対 日 輸 出 事 業 を 实 施 しています。<br />

ラオスのハンディクラフトの 日 本 市 場 参 入 に 向 けた 具 体 的 なマーケティングや 製 品 開 発 の<br />

ため、ラオスのハンディクラフトの 強 みと 特 性 ( 手 仕 事 と 希 尐 性 、 日 本 の 伝 統 に 通 ずる 柄 紋<br />

様 、 高 品 質 の 手 織 りシルクは 高 価 格 製 品 であること)を 活 かして、 日 本 の 呉 服 ( 帯 ・ 和 装 小<br />

物 ) 業 界 とのビジネスマッチングを 目 標 とする 事 業 を 实 施 しています。<br />

Ⅰ. 和 装 業 界 への 理 解 促 進 のため、 京 都 ・ 福 岡 への 訪 日 ミッション 実 施<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 指 導 対 象 企 業 8 社 を 選 定 し、23 年 の 日 本 の 展 示 会 出 展 に 向 けた 製 品 開 発 指 導 を 行<br />

いました。<strong>22</strong> 年 10 月 には 日 本 の 和 装 製 品 や 和 装 市 場 のニーズについて 調 査 し 製 品 開 発 に 役<br />

立 てるため、 指 導 対 象 企 業 を 招 へいし、 京 都 ・ 福 岡 の 和 装 問 屋 、メーカー、 小 売 など 11 社 を<br />

訪 問 しました。 招 へいを 通 じて、 和 装 製 品 のイメージや 品 質 の 高 さ、 日 本 市 場 のニーズ、 日<br />

本 企 業 によるラオス 製 品 への 意 見 や 要 望 が 明 らかになり、 各 社 の 製 品 開 発 の 方 向 性 が 決 めら<br />

れました。 招 へい 者 から「 自 分 達 の 開 発 する 製 品 のターゲットをどこにするか 考 える 必 要 性<br />

やその 背 景 がわかり 大 変 勉 強 になった」との 声 が 寄 せられたほか、 自 社 製 品 について 具 体 的<br />

な 改 善 すべき 点 をあげるなどの 自 立 的 な 取 組 が 見 られました。<br />

● 開 催 日 : 平 成 <strong>22</strong> 年 9 月 27 日 ~10 月 2 日<br />

● 開 催 地 : 京 都 ・ 福 岡<br />

● 招 へい 者 数 :8 名<br />

Ⅱ.「ラオスハンディクラフトフェスティバル」に 合 わせて 成 果 普 及 セミナーを 開 催<br />

<strong>22</strong> 年 11 月 に 行 われた「ラオスハンディクラフトフェスティバル」では、 訪 日 ミッション<br />

の 成 果 を 指 導 対 象 企 業 以 外 のハンディクラフト 企 業 にも 普 及 するためのセミナーを 開 催 し、<br />

他 のハンディクラフト 企 業 にも 事 業 成 果 や 指 導 内 容 を 共 有 しました。こうした 指 導 を 通 して、<br />

<strong>22</strong> 年 秋 の 展 示 会 出 展 に 向 けたサンプル 製 品 の 開 発 は <strong>22</strong> 年 末 時 点 で 全 体 の 8 割 程 度 が 完 成 し<br />

ており、 展 示 会 での 具 体 的 な 商 談 が 期 待 されています。<br />

● 開 催 日 : 平 成 <strong>22</strong> 年 11 月 2 日<br />

● 開 催 地 :ビエンチャン<br />

● 参 加 者 数 :115 名<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 項 目 の 評 価 を 得 た 割 合 )98.2%<br />

(5) 途 上 国 の 対 日 輸 出 開 拓 支 援 のための 日 本 と 各 国 政 府 による 産 業 協 力<br />

1「FOODEX JAPAN 2011」<br />

多 数 の 途 上 国 ・ 地 域 からの 強 いニーズを 踏 まえ、 前 年 度 に 続 き「FOODEX JAPAN」への<br />

出 展 支 援 を 行 いました。 過 去 のノウハウを 活 かしつつ 新 たな 取 組 を 多 数 行 うことにより、 商<br />

談 件 数 が 目 標 を 大 幅 に 上 回 る 結 果 となりました。 具 体 的 には、 出 展 勧 誘 時 期 の 前 に 本 部 担 当<br />

者 が 日 本 の 食 品 業 界 における 有 力 企 業 、 団 体 などにヒアリングを 行 い、 商 機 、ニーズのある<br />

分 野 、 食 材 を 把 握 し、 出 品 勧 誘 のターゲットを 選 定 しました。また、ヒアリング 結 果 を 海 外<br />

事 務 所 にフィードバックし、“ 出 展 勧 誘 指 針 ”として 活 用 しました。<br />

110


实 際 の 出 展 勧 誘 にあたっては、アフリカ( 单 ア 共 和 国 、ボツワナ)およびアジア(カンボジ<br />

ア)へ 出 張 し、 日 本 の 食 品 市 場 のトレンドと 商 機 を 解 説 するセミナーを 開 催 しました。また、<br />

従 来 ネットワークが 不 足 していた 地 域 において、カウンターパートとなる 輸 出 振 興 団 体 との<br />

連 携 を 強 化 することで 効 果 的 かつ 効 率 的 な 勧 誘 を 行 うよう 努 めました。その 結 果 、 仏 語 圏 西<br />

アフリカおよびモーリシャスの 輸 出 振 興 団 体 の 協 力 を 得 て、それぞれ8 社 ・9 社 の 出 展 が 实 現<br />

しました。 同 時 に 東 京 でも 両 者 との 関 係 強 化 を 図 るべく、AAFEX( 仏 語 圏 西 アフリカ 輸 出 企<br />

業 団 体 ) 向 けのセミナーを 实 施 したほか、 市 場 視 察 ツアーを 行 い、カウンターパートの 対 日<br />

理 解 促 進 に 努 めました。 商 談 支 援 では、 食 品 分 野 別 のコンサルタントを6 名 リテインし、 会<br />

期 中 の 出 展 者 向 けオンサイト・コンサルテーションを 实 施 しました。また、 会 期 前 に 効 果 的<br />

な 展 示 方 法 、 準 備 すべき 資 料 、プレゼンテーションの 仕 方 等 事 前 準 備 にかかわる 各 種 アドバ<br />

イスを 出 展 者 に 提 供 しました。そうした 結 果 、 出 展 者 からは「ジェトロのサポートがなけれ<br />

ば 日 本 の 大 企 業 や 企 業 幹 部 からアポイントをとりつけるのは 困 難 。このプログラムは 非 常 に<br />

役 に 立 つ」といった 声 が 寄 せられるとともに、 以 下 のような 具 体 的 な 成 果 につながりました。<br />

● 期 間 : 平 成 23 年 3 月 1 日 ~4 日<br />

● 開 催 地 : 千 葉 ( 幕 張 メッセ)<br />

● 参 加 ( 出 展 ) 企 業 数 : 52 社<br />

● 主 な 出 展 物 : コーヒー、ワイン、ラム 酒 、はちみつ、カカオ、バニラ、ナッツ 類 、<br />

ゴマ、オリーブオイル・その 他 植 物 油 、スパイス、 野 菜 ・ 果 实 加 工 品 、シ<br />

ーフード 等<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 ) 100%<br />

商 談 件 数 : 2,314 件<br />

【 成 功 事 例 1】ケニアのカシューナッツ: コンテナ 2 本 の 輸 入 が 決 定<br />

カシューナッツは 国 際 的 に 需 給 が 逼 迫 しており、 国 内 でもニーズが 高 くなっています。そのような 中 、<br />

ケニアのナッツ 取 扱 企 業 が、 日 本 企 業 2 社 と 成 約 しました。いずれもナッツを 専 門 に 取 り 扱 う 商 社 で、コ<br />

ンテナ 1 本 ずつ、 合 計 24 万 US ドル 相 当 を 輸 入 することが 決 定 しています。 商 品 は 殻 割 り 済 みの 生 カシ<br />

ューナッツで、 日 本 国 内 でテーブルナッツ 等 のおつまみや、レストランで 使 用 する 薬 味 等 に 加 工 されます。<br />

【 成 功 事 例 2】モーリシャスの 砂 糖 : 7 月 からの 取 引 開 始 に 向 けて 協 議 中<br />

モーリシャスの 砂 糖 輸 出 企 業 A 社 が、 日 本 の 砂 糖 メーカーB 社 と 7 月 からの 取 引 開 始 を 検 討 中 です(20<br />

万 US ドル 見 込 み)。B 社 は 現 在 オーストラリアおよびタイから 原 料 を 輸 入 していますが、 代 替 地 を 探 し<br />

ていたところ、 会 期 中 に 自 社 ブースにて A 社 からの 売 り 込 みを 受 け、モーリシャスを 候 補 地 とすること<br />

で 検 討 を 始 めました。まずは 原 料 輸 入 からはじめ、 将 来 的 には 小 売 用 製 品 の 取 扱 も 含 め 検 討 をするとのこ<br />

とです。<br />

【 成 功 事 例 3】ブルキナファソのゴマ: 取 引 開 始 に 向 けて 大 手 商 社 を 訪 問<br />

大 手 商 社 が 会 期 中 ブルキナファソの 白 ゴマ 出 展 者 を 都 内 本 社 に 案 内 し、 日 本 市 場 に 関 するレクチャーと<br />

工 場 視 察 を 实 施 しました。 現 時 点 では 具 体 的 な 成 約 には 至 っていないものの、 今 後 取 引 の 可 能 性 が 高 いと<br />

考 えられます。 需 給 が 不 安 定 なゴマ 業 界 ではポテンシャル・エクスポーターに 対 するニーズが 高 く、 日 本<br />

企 業 の 需 要 にマッチした 企 業 を 紹 介 できました。<br />

【 成 功 事 例 4】モルドバのアイスワイン: プロモーション 用 の 輸 入 が 決 定<br />

モルドバのアイスワインが、4 月 末 に 開 催 されるワインイベントでのプロモーションのため、300 本 (50<br />

~60 万 円 ) 輸 入 されることが 決 定 しました。 規 模 は 小 さいものの、 専 門 家 によるとワインのプロモーショ<br />

ンのスタートとしては 数 量 が 多 く、これが 成 功 すればパレット 卖 位 での 輸 入 も 可 能 になるとのことです。<br />

【 成 功 事 例 5】ウガンダのバナナパウダー: 日 本 メーカーが 試 作 品 を 制 作 中<br />

米 粉 パンやケーキを 手 がける C 社 がウガンダのバナナパウダーD 社 に 関 心 を 持 ち、 会 期 終 了 後 もサン<br />

プルを 取 り 寄 せています。C 社 は、 小 麦 粉 価 格 の 高 騰 や 小 麦 アレルギー 対 策 のため、 代 替 品 を 探 していた<br />

ところ、FOODEX 会 場 にてバナナパウダーを 発 見 。 会 期 中 に 出 展 者 からもらったサンプルは 試 作 で 使 い<br />

きってしまったため、さらなる 試 作 を 続 けるためのサンプル 取 り 寄 せに 至 りました。 他 にも 大 手 流 通 業 者<br />

から D 社 のサンプル 取 り 寄 せ 希 望 が 寄 せられる 等 、 関 心 を 集 めています。<br />

111


2「 一 村 一 品 マーケット」 空 港 展 (※23 年 3 月 31 日 現 在 )<br />

Ⅰ. 我 が 国 の 途 上 国 支 援 の 取 組 をメディアやイベントを 通 じ 消 費 者 にアピール<br />

我 が 国 の「 開 発 イニシアチブ」 实 現 に 向 けた 支 援 策 の 一 例 である「 一 村 一 品 マーケット」<br />

の 普 及 のため、 新 聞 や 情 報 誌 など 広 報 媒 体 への 取 材 に 対 応 し、 情 報 発 信 に 努 めました。また、<br />

“ 旅 ”や“ 癒 し”などのテーマを 設 定 し、 関 連 する 商 品 を 特 集 するイベントを 店 舗 にて 開 催 しま<br />

した。<br />

特 に、サッカーワールドカップの 单 アフリカ 大 会 に 合 わせ 開 催 した「アフリカ・ウィーク」<br />

は、NHK ニュース 番 組 など 各 種 メディアで 取 り 上 げられ、「 一 村 一 品 マーケット」を 日 本 の<br />

消 費 者 に 広 く 紹 介 する 機 会 となりました。こうしたメディアへの 露 出 やイベント 開 催 により、<br />

アフリカ 等 産 品 の 認 知 度 向 上 、 魅 力 の 紹 介 に 寄 与 しただけでなく、 本 事 業 の 趣 旨 や 意 義 その<br />

ものへの 関 心 ・ 理 解 の 醸 成 につなげることができました。<br />

<strong>22</strong> 年 7 月 17 日 には 18 年 の 開 設 以 来 、 全 店 累 計 で 100 万 人 目 の 来 場 者 を 迎 え、これを 機<br />

に 対 象 80 カ 国 のうち、56 カ 国 の 在 京 大 使 館 にレターを 出 状 したところ、ケニアやサモアな<br />

ど 複 数 国 の 在 日 大 使 が 店 舗 を 視 察 し、ジェトロの 取 組 に 対 しての 理 解 と 今 後 もこうした 取 組<br />

が 継 続 されることへの 期 待 が 示 されました。<br />

Ⅱ. 途 上 国 産 品 の 販 路 拡 大 のため 展 示 会 に 出 展<br />

「 一 村 一 品 マーケット」で 扱 う 開 発 途 上 国 産 品 の 一 層 の 販 路 拡 大 を 図 るため、「 第 70 回 東<br />

京 インターナショナル・ギフト・ショー」(<strong>22</strong> 年 9 月 7 日 ~10 日 ・ 東 京 ビックサイト)に<br />

広 報 ブースを 出 展 しました。 空 港 展 の 店 舗 の 雰 囲 気 に 近 いブース 作 りを 心 掛 けたことが 奏 功<br />

し、 店 舗 のトータル・コンセプトに 関 心 を 持 った 大 手 百 貨 店 、 大 手 通 信 販 売 会 社 を 中 心 に 多<br />

くの 流 通 業 者 より 催 事 開 催 の 引 き 合 いを 受 けました。<br />

また、 会 期 中 、 新 しい 売 り 場 提 案 のための 主 催 者 企 画 「GIFT SHOW INDEX For ZAKKA<br />

STATIONARY」が 開 催 され、「 一 村 一 品 マーケット」より 4 商 品 (ニギリ 星 (ミャンマー)、<br />

ブリキ 自 転 車 (マダガスカル)、 刺 繌 ポーチ(ナミビア)、ブラスキリン(ブルキナファソ))<br />

が 入 選 しました。この 他 、 個 別 商 品 の 取 扱 いを 希 望 する 業 者 が 多 数 ブースを 訪 れ、 今 後 の 一<br />

層 の 販 路 拡 大 に 向 けて、 開 発 途 上 国 産 品 に 対 するニーズおよび 市 場 性 を 見 出 すことができま<br />

した。<br />

● 期 間 : 通 年 ( 平 成 <strong>22</strong> 年 4 月 1 日 ~ 平 成 23 年 3 月 31 日 )<br />

● 開 催 地 : 成 田 国 際 空 港 、 関 西 国 際 空 港<br />

● 販 売 品 目 数 : 約 320 品 目 ( 各 店 舗 )<br />

● 商 品 取 扱 国 : 成 田 店 41 カ 国 、 関 空 店 47 カ 国<br />

● 主 な 販 売 品 : 食 品 、アクセサリー、 工 芸 品 、 布 製 品 など LDC 等 の 産 品<br />

● 売 れ 筋 商 品 : 木 彫 アニマル(ケニア 共 和 国 )、お 香 (インド)、 携 帯 くつべら(ミャンマ<br />

ー)、アフリカストラップ(タンザニア 共 和 国 )など<br />

● 来 場 者 : 100,857 人 ( 成 田 店 :52,413 人 ・ 関 空 店 :48,444 人 )<br />

4「ヨルダン・イラク・パレスチナ 展 」フォローアップ<br />

21 年 11 月 の「ヨルダン・イラク・パレスチナ 展 」の 開 催 後 、 日 本 ・パレスチナ 共 同 政 府<br />

声 明 (<strong>22</strong> 年 2 月 )やヨルダン 国 王 からの 強 い 要 請 を 受 けて、 展 示 会 出 展 後 のフォローアップ<br />

として 対 日 輸 出 有 望 産 品 の 発 掘 を 实 施 しました。 事 前 に 現 地 の 要 望 および 实 態 の 把 握 を 行 い、<br />

112


<strong>22</strong> 年 度 は 日 本 市 場 のニーズを 踏 まえながら、さらに 具 体 的 な 支 援 を 实 施 しました。<br />

I. 加 工 食 品 業 界 の 専 門 家 を 派 遣 、 対 日 マーケティングセミナーを 開 催<br />

ヨルダンおよびパレスチナは、オリーブやデーツといった 有 望 産 品 の 産 地 であることから、<br />

当 該 産 品 の 加 工 食 品 企 業 を 支 援 対 象 として、 現 地 での 専 門 家 によるセミナー 開 催 および 個 別<br />

企 業 訪 問 等 を 通 じて 対 日 マーケティング 指 導 を 行 いました。セミナー 参 加 者 からは「 各 商 品<br />

の 市 場 の 中 での 位 置 づけ 方 法 、 日 本 市 場 参 入 に 向 け、どのように 商 品 を 差 別 化 するかについ<br />

て 詳 細 の 情 報 を 入 手 することができた」、「まさに 必 要 としていた 日 本 向 けの 商 品 についての<br />

重 要 な 情 報 を 提 供 してくれた」、「この 情 報 を 我 々の 組 合 のメンバーへ 伝 達 したい」といった<br />

コメントがありました。<br />

● 日 程 : 平 成 <strong>22</strong> 年 12 月 12 日 (パレスチナ)、14 日 (ヨルダン)<br />

● 派 遣 先 :パレスチナ、ヨルダン<br />

● 対 象 分 野 : 加 工 食 品 (オリーブ・デーツ 関 連 製 品 等 )<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

5フィリピン 一 村 一 品 ( 加 工 食 品 ) 訪 日 商 談 会 開 催<br />

フィリピン 貿 易 産 業 省 からの 要 望 を 受 け、21 年 度 より 加 工 食 品 分 野 にてミンダナオ 島 を 中<br />

心 とした 同 国 一 村 一 品 企 業 の 輸 出 支 援 を 实 施 しています。<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 支 援 対 象 のパイロット 企 業 として 4 社 を 選 定 した 上 、 日 本 へ 招 へいし、 日 本 企 業<br />

との 商 談 会 を 開 催 しました。 招 へい 企 業 からは「 過 去 参 加 したどの 商 談 会 より 意 欲 の 高 いバ<br />

イヤーに 出 会 えた」とのコメントが 寄 せられたほか、 日 本 市 場 や 製 造 工 場 の 視 察 の 機 会 を 提<br />

供 したところ、 日 本 市 場 や 志 向 について 理 解 を 深 めたことにより、「 日 本 の 顧 実 を 満 足 させる<br />

には、 日 本 の 文 化 を 知 ることが 不 可 欠 だと 分 かった」との 意 見 がありました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 1 月 18 日 ( 火 )、19 日 ( 水 )<br />

● 会 場 : 在 京 フィリピン 大 使 館 多 目 的 ホール<br />

● 主 要 商 品 :ジャム、バナナチップス、カットフルーツ、ドライフルーツ、 菓 子 等<br />

● 出 展 者 :10 社 (うち 6 社 は 商 品 および 企 業 概 要 の 展 示 のみ)<br />

● 来 場 者 数 : 総 計 80 名 、69 社 (2 日 間 )<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 最 上 位 の 評 価 を 得 た 割 合 )100%<br />

商 談 件 数 :100 件 、 商 談 継 続 件 数 :15 件<br />

【 成 功 事 例 】フィリピン 企 業 がバナナチップス、ドライフルーツなどでサンプル 受 注<br />

<strong>22</strong> 年 1 月 の 商 談 会 を 受 け、 出 展 および 来 日 した 4 社 合 計 で 15 件 の 商 談 が 3 月 時 点 で 継 続 中 です。う<br />

ちバナナチップスやドライフルーツなどでサンプル 受 注 、 納 入 を 行 っています。23 年 度 もフォローアッ<br />

プを 継 続 し、 対 日 輸 出 事 例 創 出 につなげたいと 考 えています。<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1) 制 度 構 築 後 を 見 越 した 支 援<br />

【 課 題 】<br />

「ミャンマー 食 品 加 工 産 業 育 成 支 援 事 業 」では、ミャンマーの 加 工 食 品 業 界 に 対 して 商 品 およ<br />

び 食 品 添 加 物 の 自 主 基 準 の 構 築 支 援 を 行 いました。 自 主 基 準 の 制 定 後 、その 实 効 性 を 確 立 するた<br />

めには、 同 基 準 が 業 界 内 外 に 普 及 ・ 浸 透 するための 働 きかけおよび 効 果 的 に 運 用 させることが 課<br />

題 であるとされました。<br />

【 対 応 】<br />

113


現 地 の 加 工 食 品 業 者 が 自 主 基 準 に 則 って 商 品 を 開 発 するにあたり、インセンティブとなりうる<br />

認 証 マーク 制 度 導 入 の 方 向 性 を 打 ち 出 し、それを 見 越 した 指 導 を 開 始 しました。また、 同 時 並 行<br />

的 に 設 立 された 食 品 検 査 機 関 との 連 携 で、 基 準 の 普 及 と 定 着 に 向 けた 運 用 体 制 の 指 導 も 開 始 し、<br />

23 年 度 以 降 は 基 準 が 運 用 される 段 階 に 入 ります。<br />

(2) 日 本 の 食 糧 戦 略 への 貢 献 を 配 慮 した 戦 略 的 な 開 発 途 上 国 協 力<br />

【 課 題 】<br />

経 済 構 造 の 変 化 と 急 激 な 人 口 増 加 により 新 興 国 の 多 くが 輸 出 国 から 輸 入 国 へ 転 じる 中 、 多 くの<br />

農 産 品 で 需 給 がタイトになっているほか、 投 機 対 象 となり 価 格 が 急 騰 する 品 目 も 出 てきていま<br />

す。 開 発 途 上 国 の 産 業 育 成 を 主 目 的 としてきた FOODEX への 参 加 支 援 は、こうした 時 代 の 変 化 を<br />

受 け、これまでの「 出 展 者 ありき」の 事 業 展 開 から、 国 内 企 業 、 食 品 市 場 への 裨 益 に 一 層 配 慮 し<br />

たアプローチへの 見 直 しを 必 要 としています。<br />

【 対 応 】<br />

日 本 の 食 品 産 業 は「 供 給 地 の 多 角 化 」、「 代 替 供 給 地 の 開 拓 」、「コストパフォーマンスの 高 い<br />

原 材 料 、 業 務 用 、 中 間 製 品 の 開 拓 」など、「 日 本 市 場 のニーズに 合 致 した 商 材 群 」の 出 品 比 率 を<br />

高 めることに 努 めています。「FOODEX JAPAN 2011」( 23 年 3 月 1 日 ~4 日 )の 出 品 勧 誘 にあたっ<br />

ては、 国 内 市 場 のニーズ・トレンドに 合 った 商 材 の 出 品 を 实 現 すべく、 商 社 ・ 業 界 団 体 等 からヒ<br />

アリングを 行 い、これを 海 外 事 務 所 が 出 品 勧 誘 を 行 なう 際 の 指 針 としました。この 結 果 、 香 辛 料 、<br />

雑 穀 などの 分 野 で 有 望 企 業 の 出 展 が 決 まり、 国 内 企 業 の 取 引 ニーズの 高 い 商 品 (ゴマ、ナッツ、<br />

香 辛 料 、ハーブ、ドライフルーツなど)を 扱 う 企 業 が 多 数 出 展 しました。 国 際 的 に 需 給 が 逼 迫 し、<br />

日 本 国 内 でもニーズが 高 まっているカシューナッツを 出 展 した 企 業 は 2 社 との 契 約 がまとまりま<br />

した。また、 価 格 が 高 騰 している 小 麦 粉 の 代 替 品 となる 可 能 性 があるバナナパウダーについては、<br />

日 本 企 業 が 取 り 寄 せたサンプルで 試 作 を 重 ね、 商 品 化 を 目 指 しています。<br />

114


〔4〕 調 査 ・ 研 究 等<br />

(イ) 調 査 ・ 研 究<br />

1. 定 量 的 指 標 の 目 標 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・ 本 部 が 発 行 する 定 期 刊 行 物 の 購 読 者 に 対 して「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、<br />

4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

・ 本 部 が 実 施 するセミナー・シンポジウムの 参 加 者 等 に 対 して「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート<br />

調 査 を 実 施 し、4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

・ウェブサイト(ジェトロ 海 外 情 報 ファイル)へのアクセス 件 数 (ページビュー)は、 年 平 均<br />

800 万 件 以 上 とする。<br />

・アジア 経 済 研 究 所 ( 以 下 、 研 究 所 )では、 外 部 専 門 家 の 査 読 による 評 価 を 行 い、5 点 満 点 の 総<br />

合 評 価 で 3.5 点 以 上 を 確 保 する。<br />

・ 研 究 所 は、 研 究 所 が 実 施 するセミナー・シンポジウムの 参 加 者 、 研 究 所 図 書 館 の 利 用 者 および<br />

経 済 開 発 ・ 社 会 開 発 に 寄 与 する 専 門 家 育 成 事 業 の 利 用 者 に 対 する「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケ<br />

ート 調 査 を 実 施 し、4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 を 7 割 以 上 とする。<br />

・ 研 究 所 ウェブサイトへのアクセス 件 数 (ページビュー)を 年 平 均 600 万 件 以 上 とする。<br />

・ 研 究 所 ウェブサイト 上 の 論 文 のダウンロード 数 を 年 平 均 130 万 件 以 上 とする。<br />

・ 第 二 期 中 期 目 標 終 了 年 度 において、 研 究 所 図 書 館 の 資 料 利 用 冊 数 を 年 間 4 万 冊 以 上 とする。<br />

〔ポイント〕<br />

1. 調 査 ・ 研 究 関 連 のサービスに 対 する 役 立 ち 度 調 査 結 果 ( 全 て 9 割 以 上 )、ウェブサイト(ジ<br />

ェトロ 海 外 情 報 ファイル)へのアクセス 件 数 (1,610 万 件 )、 研 究 所 ウェブサイトへのアク<br />

セス 件 数 (1,327 万 件 )、 研 究 所 ウェブサイト 上 の 論 文 のダウンロード 数 (254 万 件 )、 外 部<br />

専 門 家 の 査 読 による 評 価 結 果 (4.4 点 )はいずれも 中 期 計 画 上 の 目 標 を 達 成 しました。 一 方<br />

で、 研 究 所 図 書 館 の 資 料 利 用 冊 数 (3.5 万 件 )のみ 中 期 計 画 上 の 目 標 を 下 回 る 結 果 となりま<br />

した。その 理 由 としては、オンラインによる 情 報 提 供 の 普 及 に 伴 う 利 用 者 の 利 用 形 態 の 変 化<br />

等 によるものと 考 えられます。<br />

2. 役 立 ち 度 に 対 するサービス 利 用 者 の 主 な 評 価 理 由 は 以 下 のとおりです。<br />

・ 本 部 テーマ 別 調 査 のセミナー 参 加 者 からは「 海 外 未 開 拓 エリアの 現 地 の 生 の 情 報 が 得 られ、<br />

役 に 立 った」、「 豊 富 な 企 業 とのヒアリングに 基 づいた 事 例 が 多 く 分 かりやすい」、「 対 中 ビジ<br />

ネスをまさに 強 化 する 時 期 にあり、 重 宝 」、「 幅 広 い 企 業 の 生 の 声 が 反 映 されており、 一 般 に<br />

はなかなか 入 手 できない 話 だったので 役 に 立 った」といった 声 が 上 がりました。<br />

・ 研 究 所 セミナー・シンポジウムの 参 加 者 からは、「APEC 本 会 議 に 向 けてテーマの 認 識 が 良 く<br />

できた。 自 由 貿 易 に 対 する 各 国 の 姿 勢 が 分 かった」、「インドネシアの 現 状 と 今 後 の 状 況 を<br />

バランス 良 く 確 認 できた」、「( 中 東 の) 騒 乱 の 背 景 や 今 後 の 展 望 等 まとまった 情 報 、 見 方 が<br />

伺 えたことで、 今 後 この 地 域 へのビジネスを 進 めるにあたって、リスクを 認 識 するのに 役 立<br />

った」との 評 価 を 得 ました。<br />

(1) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

調 査 ・ 研 究 事 業 の 関 係 者 に 対 する 役 立 ち 度 調 査 結 果 は、4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る<br />

割 合 が 各 支 援 ツールの 平 均 で 96.7%となり、 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

なお、アグロトレード・ハンドブックは 役 立 ち 度 の 最 上 位 項 目 が 3 割 を 下 回 る 結 果 となりま<br />

115


したが、これは 自 社 の 取 扱 品 目 についての 内 容 の 充 实 を 求 める 声 がいくつか 寄 せられたこと 等<br />

によるものです。 今 後 、 必 要 に 応 じて 貿 易 投 資 相 談 、 海 外 ミニ 調 査 を 案 内 するなど、 個 別 ニー<br />

ズに 応 じていきたいと 考 えています。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つが 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 内 訳<br />

通 商 弘 報 ' 購 読 者 ( 96.5%'424( 94.9%'586(<br />

47.4%<br />

47.4%<br />

ジェトロセンサー' 購 読 者 ( 97.4%'<strong>22</strong>1( 93.4%'<strong>22</strong>5(<br />

57.7%<br />

35.8%<br />

ジェトロ 世 界 貿 易 投 資 報 告 ' 購 読 者 ( 95.9%'123( 95.3%'64(<br />

60.9%<br />

34.4%<br />

アグロトレード・ハンドブック' 購 読 者 ( 93.5%'46( 98.4%'62(<br />

25.8%<br />

72.6%<br />

本 部 テーマ 別 調 査 のセミナー' 参 加 者 ( 96.7%'2,277( 96.2%'2,781(<br />

59.9%<br />

36.2%<br />

研 究 所 セミナー・シンポジウム' 参 加 者 ( 96.7%(1,554) 97.5%'2,589(<br />

59.9%<br />

37.6%<br />

開 発 スクール' 研 修 生 ( 96.7%(30) 100%'25(<br />

79.5%<br />

20.5%<br />

研 究 所 図 書 館 ' 利 用 者 ( 96.7%(209) 98.1%'209(<br />

69.4%<br />

28.7%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 の 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は 2 段 階 目 の 評 価 (まあ<br />

役 に 立 った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずし<br />

も 役 立 ち 度 の 割 合 数 値 とはなっていない( 以 下 の 表 もすべて 同 様 )。<br />

(2) 外 部 専 門 家 の 査 読 による 研 究 成 果 の 評 価 結 果<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 21 件 の 研 究 会 の 成 果 について 42 名 の 外 部 専 門 家 による 査 読 評 価 を 实 施 しました。<br />

総 合 評 価 結 果 は 4.4 となり、21 年 度 同 様 、 中 期 計 画 の 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]5 点 満 点 の 総 合 評 価 で 平 均 3.5 点 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

査 読 による 総 合 評 価 結 果 4.5 4.4※<br />

(3)ウェブサイト「ジェトロ 海 外 情 報 ファイル」コーナーのアクセス 件 数<br />

ウェブサイトの「ジェトロ 海 外 情 報 ファイル(J-FILE)」コーナーのアクセス 件 数 は 約 1,610<br />

万 件 で(ウェブサイト 全 体 へのアクセス 件 数 は 約 1 億 4 万 件 )、 前 年 度 アクセス 件 数 ( 約 1,230<br />

万 件 )から 約 3 割 (30.7%) 増 加 しました。また、 第 二 期 中 期 計 画 期 間 中 (19~<strong>22</strong> 年 度 )の<br />

累 計 アクセス 件 数 は 約 5,240 万 件 で、 年 平 均 アクセス 件 数 は 約 1,310 万 件 となり、 中 期 計 画<br />

上 の 目 標 を 達 成 しました。<br />

<strong>22</strong> 年 度 のアクセス 件 数 の 増 加 要 因 としては、サイトの 更 新 頻 度 を 増 加 したことに 加 え、 調<br />

査 レポート 数 の 増 強 、 関 係 者 ・ 関 係 機 関 等 への PR 強 化 、また、 大 手 時 事 情 報 総 合 ポータル<br />

サイトである「Yahoo!Japan ニュース」と 連 携 したことが 挙 げられます。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]<br />

「ジェトロ 海 外 情 報 ファイル」へのアクセス 件 数 'ページビュー( 年 平 均 800 万 件 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 前 年 度 比 (%)<br />

基 礎 データ・ 制 度 情 報 ・ 統 計 4,590,558 5,659,070 123.3%<br />

貿 易 投 資 相 談 Q&A 5,064,791 5,205,242 102.8%<br />

投 資 コスト <strong>22</strong>2,354 355,617 159.9%<br />

116


調 査 レポート 2,444,797 4,884,712 199.8%<br />

合 計 12,3<strong>22</strong>,500 16,104,641 130.7%<br />

〔 参 考 〕 国 別 アクセス 状 況<br />

'アクセス 件 数 は 各 国 の「 基 礎 データ」「 貿 易 為 替 制 度 」「 投 資 制 度 」「 統 計 」「アーカイブス」<br />

「データ 比 較 」(<br />

順 位<br />

前 年 度 比<br />

国 名 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

(%)<br />

1 1 中 国 458,742 629,101 137.1%<br />

2 2 ベトナム 190,179 262,<strong>22</strong>4 137.9%<br />

3 3 インド 187,802 247,058 131.6%<br />

5 4 タイ 170,995 240,058 140.4%<br />

8 5 インドネシア 140,035 207,391 148.1%<br />

6 6 韓 国 166,630 205,196 123.1%<br />

4 7 米 国 172,673 195,124 113.0%<br />

7 8 ブラジル 155,599 189,214 121.6%<br />

9 9 シンガポール 132,303 176,000 133.3%<br />

10 10 台 湾 126,035 157,975 125.3%<br />

12 11 マレーシア 108,546 142,861 131.6%<br />

11 12 フィリピン 111,572 135,866 121.8%<br />

14 13 オーストラリア 104,242 124,505 119.4%<br />

15 14 香 港 101,275 1<strong>22</strong>,492 120.9%<br />

13 15 ロシア 105,176 109,203 103.8%<br />

16 16 EU 96,820 103,085 106.5%<br />

17 17 ドイツ 78,950 88,299 111.8%<br />

19 18 英 国 77,408 83,534 107.9%<br />

18 19 フランス 77,577 83,071 107.1%<br />

24 20 トルコ 64,881 82,965 127.9%<br />

(4) 研 究 所 ウェブサイトアクセス 件 数 ・ 論 文 ダウンロード 数 の 推 移<br />

研 究 所 ウェブサイトのアクセス 数 、 論 文 ダウンロード 数 は、それぞれ 約 1,326 万 件 、 約 254<br />

万 件 となりました。 時 勢 に 応 じた 解 説 記 事 の 発 信 、 講 演 会 映 像 の 配 信 などを 行 った 結 果 、 中 期<br />

計 画 の 目 標 を 大 幅 に 上 回 りました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]<br />

アクセス 件 数 'ページビュー( 年 平 均 600 万 件 以 上 、 論 文 のダウンロード 数 を 年 平 均 130 万 件 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 前 年 度 比<br />

アクセス 件 数 17,797,913 件 13,268,108 件 25.0% 減<br />

ダウンロード 件 数 2,584,843 件 2,540,001 件 2.0% 減<br />

(5) 研 究 所 図 書 館 の 資 料 利 用 冊 数<br />

研 究 所 図 書 館 では、 展 示 会 ・ 講 演 会 の 開 催 、アジ 研 の 研 究 会 外 部 委 員 研 究 者 ・ 賛 助 会 員 向 け<br />

の 館 外 貸 出 サービス、さらには 土 曜 日 の 開 館 、 本 部 ビジネス・ライブラリー 内 のアジ 研 サテラ<br />

イトの 開 設 などあらゆる 手 段 を 講 じて、 利 用 者 の 維 持 ・ 拡 充 に 努 めてきました。この 結 果 、21<br />

年 度 までは 資 料 利 用 冊 数 ( 館 内 閲 覧 冊 数 + 貸 出 冊 数 )の 増 加 傾 向 を 維 持 しましたが、<strong>22</strong> 年 度 は<br />

減 尐 に 転 じ、 結 果 として 中 期 計 画 上 の 目 標 を 下 回 る 結 果 となりました。<br />

その 要 因 として、オンラインによる 情 報 提 供 の 普 及 に 伴 う 利 用 者 の 利 用 形 態 の 変 化 が 挙 げら<br />

れます。<strong>22</strong> 年 度 においては、 資 料 利 用 冊 数 全 体 の 半 数 を 占 めた 図 書 および 約 2 割 を 占 めた 雑 誌<br />

117


について、それぞれ 前 年 度 比 で2 割 程 度 減 尐 しました。<br />

図 書 についてはインターネット 経 由 の 書 籍 検 索 ツール(OPAC 等 )の 利 用 が 進 み、また 雑 誌<br />

については 電 子 ジャーナルの 普 及 により、オンラインで 取 得 できる 情 報 についてはウェブ 利 用<br />

が 増 加 している 傾 向 がみられます。これは 館 内 コピーサービスの 利 用 件 数 が、<strong>22</strong> 年 度 は1.3 万 件<br />

(13.9 万 枚 )と、 前 年 度 比 10.4% 減 ( 同 16% 減 )となったこと、さらに19 年 度 の2 万 件 (<strong>22</strong> 万<br />

枚 )から 約 4 割 減 へと 減 尐 するなど、 紙 媒 体 の 利 用 が 減 尐 していることに 表 れています。<br />

なお、こうした 利 用 者 側 のニーズの 変 化 に 対 応 するために、 研 究 所 図 書 館 はこれまで「 研 究<br />

双 書 」や「 選 書 」などの 研 究 成 果 ( 約 8,542 論 文 )、 研 究 所 機 関 誌 である「アジア 経 済 」( 和 文<br />

誌 )や「IDE Discussion Paper」( 英 文 )などの 刊 行 物 (765 論 文 )を 全 文 情 報 でオンライン<br />

にて 公 開 するなど、 電 子 資 料 の 拡 充 に 努 めてきました。<br />

また、<strong>22</strong> 年 度 は23 年 3 月 11 日 の 東 日 本 大 震 災 を 受 け、 復 旧 作 業 のため 一 定 期 間 休 館 したこと<br />

により、23 年 3 月 の 利 用 冊 数 は 前 年 度 同 期 の 实 績 から1,606 冊 減 尐 しました。この 減 尐 冊 数 は<strong>22</strong><br />

年 度 の 減 尐 冊 数 (▲6,232 冊 )の25.8%を 占 めるほど 大 幅 な 減 尐 となりました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 第 二 期 中 期 計 画 目 標 終 了 年 度 (<strong>22</strong> 年 度 )において、 年 間 4 万 冊 以 上<br />

19 年 度 20 年 度 21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

資 料 利 用 冊 数 38,863 冊 39,187 冊 41,169 冊 34,937 冊<br />

2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 事 例 ( 定 性 的 アウトカム 事 例 )】<br />

・ FTA・EPA、WTO の 推 進 など 我 が 国 の 通 商 政 策 に 寄 与 する。<br />

・ 我 が 国 政 府 ・ 産 業 界 や 相 手 国 政 府 等 に 対 する 経 済 ・ 社 会 発 展 、ビジネス 機 会 の 創 出 等 に 関 す<br />

る 積 極 的 な 政 策 提 言 等 を 行 う。<br />

・ 調 査 ・ 研 究 成 果 を 国 民 に 広 く 還 元 するという 観 点 から、 出 版 、セミナー、ウェブサイト、 映<br />

像 、 面 談 等 を 通 じて、 政 策 決 定 権 者 、 企 業 関 係 者 、 有 識 者 、 学 界 など 各 層 のニーズ・ 特 性 に<br />

応 じて 成 果 の 普 及 を 図 っていく。<br />

[ポイント]<br />

1. 東 日 本 大 震 災 の 国 際 ビジネスへの 影 響 、 中 東 の 政 治 情 勢 、タイの 反 政 府 デモなど、 我 が 国 企<br />

業 のビジネスに 大 きな 影 響 を 与 える 事 象 について、ウェブサイト 等 を 通 じてタイムリーな 情<br />

報 提 供 を 行 いました。 特 に、23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 が 日 本 企 業 の 国 内 外 で<br />

のビジネスにも 大 きな 影 響 を 与 えていることを 受 け、ウェブサイト 内 に 緊 急 特 集 コーナーを<br />

立 ち 上 げ、 日 本 企 業 の 国 際 ビジネスに 与 える 影 響 を 中 心 に 国 内 外 ネットーワークを 活 用 して<br />

収 集 した 情 報 を 随 時 掲 載 しました。 公 表 日 の 3 月 18 日 から 4 月 30 日 までのアクセス 件 数 は<br />

約 700,000 件 を 記 録 しました。<br />

2. 日 本 政 府 の EPA( 経 済 連 携 協 定 )・FTA( 自 由 貿 易 協 定 ) 戦 略 に 貢 献 すべく、「 日 ・EU 間 の EPA・<br />

FTA」 交 渉 開 始 に 向 けた 支 援 、「 日 コロンビア EPA 研 究 会 」の 立 ち 上 げ、「 日 本 モンゴル EPA 官<br />

民 共 同 研 究 」への 支 援 を 行 いました。また、 東 アジア 共 同 体 構 想 に 向 けた 取 組 として、 国 際<br />

機 関 である 東 アジア・ASEAN 経 済 研 究 センター(ERIA)に 対 し、 研 究 所 の 研 究 成 果 である「 経<br />

済 地 理 シミュレーションモデル(GSM)」を 政 策 判 断 基 礎 資 料 として 提 供 した 結 果 、 同 成 果<br />

をベースに ERIA の 政 策 「アジア 総 合 開 発 計 画 」が 作 成 され、 東 アジア 経 済 大 臣 会 合 、さらに<br />

東 アジア・サミットに ERIA の 政 策 提 言 として 提 出 されました。<br />

118


3. 「2010 年 日 本 APEC」への 協 力 として、APEC 本 会 議 に 先 立 ち、 国 際 シンポジウム「 東 アジアの<br />

地 域 統 合 と APEC」を 開 催 し、シンポジウムでの 議 論 の 結 果 を「アジア 太 平 洋 自 由 貿 易 圏 実 現<br />

に 至 る 現 実 的 道 筋 」としてとりまとめ、 政 策 提 言 として 国 家 戦 略 相 に 提 出 しました。<br />

4. BOP ビジネス、 中 国 ・インド 等 の 新 興 国 経 済 、 中 東 ・アフリカ 情 勢 、 韓 国 EU の FTA の 影 響 な<br />

ど、 時 勢 に 応 じたテーマについて、 各 地 でセミナー・シンポジウム、 政 策 フォーラム 等 を 開<br />

催 し、 企 業 関 係 者 、 政 策 担 当 者 、 有 識 者 、 学 界 など 幅 広 い 層 に 対 して 調 査 ・ 研 究 成 果 を 提 供<br />

しました。<br />

(1) 企 業 の 国 際 ビジネス 展 開 に 資 する 情 報 提 供<br />

1 ビジネス 環 境 の 大 幅 な 変 化 に 応 じたタイムリーな 情 報 提 供<br />

日 本 企 業 の 国 内 外 におけるビジネスに 大 きな 影 響 を 与 える 事 象 が 発 生 した 際 に、ウェブ<br />

サイト 上 に 緊 急 特 集 コーナーを 立 ち 上 げ、 日 本 企 業 の 国 際 ビジネスに 与 える 影 響 を 中 心 に、<br />

国 内 外 ネットワークを 活 用 して 収 集 した 情 報 を 随 時 掲 載 しました。<br />

Ⅰ. 東 日 本 大 震 災 の 国 際 ビジネスへの 影 響<br />

23 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 が 日 本 企 業 の 国 内 外 でのビジネスにも 大 きな 影<br />

響 を 与 えていることを 受 け、3 月 18 日 にウェブサイト 内 に 緊 急 特 集 コーナーを 立 ち 上 げ、<br />

日 本 企 業 の 国 際 ビジネスに 与 える 影 響 を 中 心 にジェトロが 国 内 外 で 収 集 した 情 報 を 随 時 掲<br />

載 しました。<br />

・ 日 本 食 の 輸 入 規 制 情 報 、 海 外 各 国 企 業 の 調 達 等 に 与 える 影 響 等 独 自 のルートで 情 報 収 集<br />

し、23 年 3 月 18 日 ~4 月 30 日 までの 間 に 241 件 の 記 事 を 提 供 しました。<br />

・ 3 月 18 日 ~4 月 30 日 のアクセス 件 数 は 約 700,000 件 に 達 し、 農 林 水 産 省 、( 独 ) 中 小 企<br />

業 基 盤 整 備 機 構 、( 社 ) 日 本 自 動 車 部 品 工 業 会 、( 財 ) 茨 城 県 中 小 企 業 振 興 公 社 等 のウェ<br />

ブページなどにおいて、 震 災 関 係 の 情 報 照 会 先 として 本 緊 急 特 集 コーナーが 紹 介 される<br />

とともに、テレビニュースなどのメディアで 紹 介 されました。<br />

・ タイ 等 アジア 大 洋 州 10 カ 国 で 進 出 日 系 企 業 を 対 象 にした 東 日 本 大 震 災 に 関 するアンケー<br />

ト 調 査 を 实 施 しました( 回 答 数 781 社 :ASEAN570 社 、 单 西 アジア 186 社 、オセアニア<br />

25 社 )。 結 果 は 政 策 立 案 に 資 するべく 経 済 産 業 省 、 官 邸 に 提 供 しました。<br />

Ⅱ. 中 東 の 政 治 情 勢 に 関 する 情 報 提 供<br />

チュニジアのベンアリ 独 裁 政 権 の 崩 壊 (23 年 1 月 14 日 、 通 称 「ジャスミン 革 命 」)、エ<br />

ジプトのムバラク 大 統 領 の 辞 任 に 端 を 発 し、 中 東 諸 国 に 民 主 化 を 求 める 動 きが 高 まったこと<br />

を 受 け、ウェブサイト 内 に 緊 急 特 集 コーナーを 立 ち 上 げ、 現 地 からのリポートを 随 時 掲 載 し<br />

ました。デモの 状 況 報 告 、 民 主 化 のプロセス、 経 済 への 影 響 に 係 る 情 報 を 収 集 し、23 年 2<br />

月 9 日 ~4 月 6 日 までの 間 に 60 件 の 記 事 を 提 供 しました。23 年 2 月 9 日 ~3 月 31 日 のアク<br />

セス 件 数 は 約 9,600 件 に 達 しました。<br />

また、 研 究 所 においても、23 年 3 月 「 混 迷 を 極 める 中 東 情 勢 -いま 中 東 で 何 が 起 きている<br />

のか-」をテーマとした 講 演 会 を 東 京 で 開 催 し、エジプトおよびサウジアラビアを 専 門 とす<br />

る 研 究 員 等 が 反 政 府 抗 議 行 動 拡 大 の 背 景 と 今 後 のビジネスに 与 える 影 響 について 解 説 しまし<br />

た。 民 間 企 業 ・メディアの 幹 部 を 含 む 154 名 の 参 加 があり、「タイムリーな 情 報 であり、 新<br />

聞 報 道 や 文 献 だけでは 分 からない、 知 見 に 裏 づけされた 分 析 がわかりやすかった」といった<br />

意 見 を 多 数 得 ました。<br />

119


Ⅲ. 円 高 の 影 響 に 関 するジェトロ・メンバーズ 緊 急 アンケートを 実 施<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 6 日 から 13 日 にかけて、 日 本 国 内 のジェトロ・メンバーズ 企 業 を 対 象 に 円 高 に<br />

よる 海 外 部 門 の 業 績 への 影 響 と 対 応 策 などについてアンケート 調 査 を 实 施 し( 回 答 数 329 社 )、<br />

調 査 結 果 をウェブサイト 上 で 公 表 しました。とりわけ 企 業 の 採 算 レートについて、ドル 建 て・<br />

ユーロ 建 て、かつ 大 企 業 ・ 中 小 企 業 別 に 調 査 ・ 発 表 した 点 が 画 期 的 であり、マスコミの 報 道<br />

でも 大 きく 取 り 上 げられました。<br />

また、 同 アンケートを 通 じて 希 望 する 調 査 ・ 情 報 提 供 のテーマを 収 集 し、 特 に 要 望 の 多 か<br />

った 為 替 リスクヘッジについて、<strong>22</strong> 年 10 月 19 日 ( 東 京 )および 28 日 ( 大 阪 )にジェトロ・<br />

メンバーズ 講 演 会 「 円 高 に 備 えた 為 替 変 動 リスク 回 避 策 ‐ 先 物 為 替 予 約 を 中 心 とした 基 礎 的<br />

实 務 」を 開 催 しました。<br />

Ⅳ.タイの 反 政 府 デモの 影 響 等 に 関 する 情 報 提 供<br />

タイで 大 規 模 な 反 政 府 デモが 発 生 したことを 受 け、ウェブサイト 内 に 緊 急 特 集 コーナーを<br />

立 ち 上 げ、 現 地 からのリポートを 随 時 掲 載 しました。デモの 状 況 報 告 、 安 全 情 報 のみならず、<br />

日 系 企 業 の 動 向 や 影 響 も 独 自 のルートで 情 報 を 収 集 し、<strong>22</strong> 年 4 月 23 日 ~5 月 27 日 までの 間<br />

に 34 件 の 記 事 を 提 供 しました。サイトアクセス 件 数 は 約 45,000 件 に 達 し、メディアにも 多<br />

数 取 り 上 げられました。<br />

2『 中 国 GDP 世 界 第 2 位 時 代 の 日 本 企 業 の 対 中 ビジネス 戦 略 』 報 告 書 の 発 表<br />

現 地 日 系 企 業 を 巡 るストライキ・ 賃 上 げの 動 き、 尖 閣 諸 島 での 漁 船 衝 突 事 件 を 契 機 とした<br />

通 関 遅 延 やレアアース 輸 出 の 停 止 といった 問 題 の 発 生 など、 中 国 リスクが 顕 在 化 する 一 方 、<br />

国 内 総 生 産 (GDP) 規 模 で 世 界 第 2 位 に 躍 進 を 遂 げた 中 国 経 済 の 活 力 の 取 り 込 みは 日 本 企 業<br />

が 今 後 の 成 長 戦 略 を 描 いていく 上 で 重 要 になっています。こうした 中 、<strong>22</strong> 年 12 月 に 有 識 者<br />

による「 中 国 ビジネス 戦 略 研 究 会 」を 組 織 し、 今 後 の 中 国 ビジネスのあり 方 について 議 論 を<br />

行 いました。<br />

日 本 企 業 ・ 地 方 自 治 体 等 171 先 へのヒアリング 調 査 を 实 施 し、 調 査 成 果 を 中 国 GDP 世 界<br />

第 2 位 時 代 の 日 本 企 業 の 対 中 ビジネス 戦 略 』 報 告 書 にまとめ、23 年 3 月 25 日 にウェブサイ<br />

トに 掲 載 しました。また、 同 日 に 報 告 書 の 解 説 を 行 うセミナーを 開 催 したところ、 参 加 者 か<br />

らは「 対 中 ビジネスを 考 え 直 す 良 い 機 会 となった」( 流 通 )、「 幅 広 い 企 業 の 生 の 声 が 反 映<br />

されており、 一 般 にはなかなか 入 手 できない 話 だったので 役 に 立 った」( 自 動 車 ) 等 のコメ<br />

ントを 得 ました。<br />

3アジアの 売 れ 筋 商 品 調 査<br />

アジアの 消 費 市 場 への 参 入 を 目 指 す 国 内 企 業 に 対 し、 各 国 のマーケティング 情 報 ( 売 れ 筋<br />

商 品 、 価 格 帯 、 消 費 特 性 等 )を 提 供 するために、アジア 主 要 7 都 市 における 売 れ 筋 商 品 調 査<br />

を <strong>22</strong> 年 9~11 月 に 行 いました。 調 査 結 果 を 12 月 1 日 に 記 者 発 表 したところ、23 年 3 月 末<br />

時 点 で 18 件 の 記 事 が 報 道 されました。また、 成 果 普 及 として 23 年 1 月 に 企 業 関 係 者 を 中<br />

心 とする 参 加 者 (125 名 )に 対 してセミナーを 实 施 したところ、 参 加 者 からは「 普 段 耳 にす<br />

ることのないエンドユーザーの 声 を 聞 けたのが 大 変 勉 強 になった」(オフィス 製 品 )、「ビ<br />

ジュアル 情 報 が 多 く、 实 感 ありました」( 総 合 商 社 )といった 声 が 聞 かれました。<br />

120


4ニューズレター・メールマガジンによる 情 報 提 供<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 8 種 類 (のべ 登 録 者 数 約 51,150 人 )のニューズレター・メールマガジンを 発 行<br />

し、 各 国 ・ 地 域 に 関 する 情 報 を 提 供 しました。 読 者 からは「 鉄 鋼 セクターの 気 候 変 動 対 策 の<br />

考 察 時 の 重 要 な 参 考 資 料 となっている」、「より 早 く 正 確 に 現 地 の 状 況 を 知 るために 必 須 の<br />

情 報 源 と 考 えている」などのコメントが 寄 せられました。また、 单 アフリカでのワールドカ<br />

ップ 開 催 に 合 わせ、ウェブサイト 上 でアフリカ 特 集 を 組 み、メールマガジンを 通 じて 広 報 し<br />

たところ、 特 集 の 中 で 紹 介 した「サブサハラ・アフリカ 主 要 国 の 消 費 市 場 調 査 」が 反 響 を 呼<br />

び、 自 動 二 輪 メーカー 複 数 社 に 対 し、 自 動 二 輪 の 最 新 販 売 統 計 を 追 加 提 供 しました。<br />

【ニューズレター・メールマガジン】<br />

名 称 発 行 頻 度 対 象 国 ・ 地 域 配 信 先 数<br />

WORLD INFO-TRAIN * NEWS STATION 週 1 回 世 界 約 19,400<br />

「ジェトロ・ウェブサイト 国 ・ 地 域 別 情 報<br />

'J-FILE(」 新 着 お 知 らせメールマガジン<br />

月 1 回 世 界 約 17,700<br />

American New Policy'ANP( 週 3、4 回 米 国 約 2,200<br />

カルタ・デ・ジェトロ 月 2 回 中 南 米 約 1,000<br />

ユーロトレンド 2 ヵ 月 に 1 回 欧 州 約 3,700<br />

<strong>JETRO</strong> ロシア・CIS 情 報 月 1 回 程 度 ロシア CIS 約 2,470<br />

チャイナモニター 週 1 回 中 国 約 3,600<br />

ジェトロ 中 東 アフリカメールニュース 月 1 回 程 度 中 東 アフリカ 約 1,080<br />

5 韓 国 ・EUのFTAの 影 響 に 関 する 情 報 提 供<br />

日 系 企 業 への 影 響 が 懸 念 される 韓 国 ・ 欧 州 連 合 (EU) 間 のFTAについて、<strong>22</strong> 年 10 月 、ロ<br />

ンドン、ウィーン、ブルノおよびプラハにおいて 各 地 の 日 系 企 業 関 係 者 等 を 対 象 とした 講 演<br />

会 を 開 催 し、 韓 国 のFTA 戦 略 、EU・ 韓 国 FTAの 詳 細 と 韓 国 およびEUへの 影 響 、 日 本 への 影<br />

響 、 在 欧 日 系 企 業 への 影 響 などについて 解 説 しました。 直 前 にEU・ 韓 国 FTAが 正 式 署 名 され、<br />

非 常 にタイムリーな 開 催 となったこともあり、 参 加 者 からは「 韓 国 のFTA 政 策 が 及 ぼす 韓 国 、<br />

EU、 日 本 、 中 国 などへの 影 響 について、 明 確 な 分 析 に 裏 付 けされた 解 説 であり、 提 言 も 含<br />

まれていたため 大 変 参 考 になった」、「 特 に 知 りたかった 日 本 への 影 響 が 聞 けたのがよかっ<br />

た」といった 声 を 得 ました。<br />

また、 国 内 においても、 欧 州 以 外 の 国 ・ 地 域 とのFTAも 含 めた 内 容 で、<strong>22</strong> 年 12 月 に 東 京<br />

で 講 演 会 を 開 催 しました。 講 演 会 直 前 の12 月 3 日 に 米 国 ・ 韓 国 FTAが 合 意 されたことで 関 心<br />

を 集 め、 参 加 者 からは「 数 値 による 分 析 が 説 得 的 。 非 常 に 価 値 が 高 い」、「 韓 国 のFTAのメ<br />

リット、 効 果 分 析 について 具 体 的 な 数 字 が 入 っており 興 味 深 かった」といった 声 を 得 ました。<br />

(2) 調 査 ・ 研 究 を 通 じた 通 商 政 策 への 貢 献<br />

1 日 本 政 府 の EPA・FTA 戦 略 への 貢 献<br />

Ⅰ. 日 EU 間 の EPA・FTA への 貢 献<br />

欧 州 委 員 会 は、23 年 5 月 28 日 から 始 まる 日 EU 首 脳 会 談 で 日 本 との EPA・FTA 交 渉 に<br />

向 けた 予 備 交 渉 開 始 を 表 明 する 見 通 しであることを 明 らかにしました。 同 協 定 の 交 渉 開 始 に<br />

向 け、ジェトロは 過 去 に「 日 本 ・EU EIA 検 討 タスクフォース」(19 年 10 月 ~20 年 7 月 )<br />

と「 日 本 ・EU EIA 研 究 会 」(21 年 1 月 ~6 月 )の 事 務 局 を 務 めるなど 中 心 的 な 役 割 を 担<br />

ってきました。<strong>22</strong> 年 度 においては、 欧 州 委 員 会 の 日 本 との 新 通 商 戦 略 に 関 するパブリック・<br />

121


コメントに 際 して、 欧 州 地 域 の 11 事 務 所 が 進 出 日 系 企 業 の 声 を 取 りまとめた 上 、<strong>22</strong> 年 12<br />

月 には「EIA タスクフォース」を 立 ち 上 げ、58 の 政 府 機 関 、 産 業 団 体 、オピニオンリーダ<br />

ーなどに 対 して、 同 協 定 による 経 済 効 果 などを 説 明 し、 協 定 交 渉 の 開 始 に 向 けた 働 きかけを<br />

行 いました。<br />

23 年 4 月 1 日 にはブリュッセルで「 日 ・EU ビジネスフォーラム」を 開 催 し、 欧 州 委 員<br />

会 や 英 王 立 国 際 問 題 研 究 所 (チャタムハウス)などから 主 要 な 関 係 者 154 名 を 招 いて、セミ<br />

ナー・パネルディスカッションを 行 いました。また、 日 本 の 地 方 自 治 体 の 公 共 調 達 市 場 に 対<br />

する EU 側 の 関 心 に 応 えるため、ジェトロはウェブサイト 上 で 地 方 自 治 体 の 公 共 調 達 情 報 を<br />

23 年 4 月 から 2 年 間 にわたり 英 訳 し、 外 国 企 業 に 提 供 することとなりました。<br />

Ⅱ.「 日 コロンビア EPA 研 究 会 」の 立 ち 上 げ<br />

日 コロンビア EPA 締 結 を 目 指 し、「 日 本 ・コロンビア EPA 研 究 会 」を 立 ち 上 げ、23 年 2<br />

月 23 日 に 第 1 回 研 究 会 を 開 催 しました。 同 研 究 会 の 構 成 メンバーは 民 間 部 門 を 主 とする 有<br />

識 者 ・ 関 係 者 で、 引 き 続 き 日 本 ・コロンビア EPA の 影 響 等 について 計 3 回 程 度 検 証 する 予<br />

定 です。<br />

Ⅲ.「 日 本 モンゴル EPA 官 民 共 同 研 究 」への 貢 献<br />

「 日 本 モンゴル EPA 官 民 共 同 研 究 」 事 業 を 経 済 産 業 省 からの 受 託 事 業 として 实 施 し、EPA<br />

实 現 に 向 けて 支 援 しています。 同 研 究 は、<strong>22</strong> 年 1 月 にウランバートルでの 政 府 間 实 務 レベ<br />

ル 協 議 で 開 始 が 合 意 されたもので、<strong>22</strong> 年 11 月 にモンゴルのエルベグドルジ 大 統 領 が 来 日 し<br />

た 際 の 共 同 声 明 においても、 本 研 究 の 開 始 が 評 価 されました。 第 1 回 会 合 (<strong>22</strong> 年 6 月 24 日<br />

~25 日 、ウランバートル)、 第 2 回 会 合 (<strong>22</strong> 年 11 月 4 日 、 東 京 )、 第 3 回 会 合 (23 年 3<br />

月 21~<strong>22</strong> 日 、ウランバートル)では、ジェトロは 事 務 局 として 円 滑 な 会 議 運 営 に 貢 献 しま<br />

した。 最 終 的 に 一 連 の 研 究 会 の 成 果 である 報 告 書 を 取 りまとめ、 経 済 産 業 省 に 提 出 しました。<br />

Ⅳ. 環 太 平 洋 戦 略 経 済 連 携 協 定 (TPP)についての 資 料 作 成<br />

日 本 が <strong>22</strong> 年 11 月 の APEC で TPP への 交 渉 参 加 に 向 けた 協 議 を 始 めたことで、TPP に<br />

関 する 企 業 、メディア、 地 方 自 治 体 からの 問 い 合 わせを 多 く 受 けました。この 機 を 捉 えてウ<br />

ェブサイト 上 に TPP の 概 要 ページを 設 け、 交 渉 の 背 景 、 交 渉 参 加 国 の 平 均 関 税 率 、 交 渉 参<br />

加 国 の 既 存 FTA の 発 効 状 況 などの 基 本 情 報 を 資 料 としてまとめました。ページ 立 ち 上 げか<br />

ら 3 月 31 日 までのアクセス 件 数 は 55,026 件 に 上 り、 雑 誌 上 でコメントが 紹 介 されるなど、<br />

大 きな 反 響 を 呼 びました。また、 各 地 の 貿 易 情 報 センターを 中 心 に TPP をテーマとする 講<br />

演 会 を 8 回 (1~3 月 ) 開 催 しました。<br />

Ⅴ. 日 本 オーストラリア EPA 関 連 情 報 を 政 府 に 提 供<br />

経 済 産 業 省 からの 依 頼 を 受 け、EPA 交 渉 中 のオーストラリアの 現 地 での FTA/EPA に 関<br />

する 報 道 内 容 について 情 報 収 集 ・ 提 供 を 行 いました。<strong>22</strong> 年 度 に 88 件 の 情 報 提 供 を 行 い、 経<br />

済 産 業 省 交 渉 担 当 者 が 相 手 国 での 世 論 を 把 握 するのに 寄 与 しました<br />

2 東 アジア 共 同 体 構 想 に 向 けた 通 商 政 策 への 貢 献<br />

Ⅰ.ERIA を 通 じて 東 アジア 首 脳 会 議 等 に 政 策 判 断 材 料 を 提 供<br />

<strong>22</strong> 年 4 月 に 東 アジア・ASEAN 経 済 研 究 センター(ERIA)が 主 催 した「アジア 総 合 開 発<br />

計 画 (CADP)」 策 定 に 向 けた 中 間 報 告 会 議 に 研 究 所 研 究 員 およびバンコクセンター 研 究 員<br />

1<strong>22</strong>


が 招 致 され、スリン ASEAN 事 務 局 長 に 対 して、 研 究 成 果 である「 経 済 地 理 シミュレーショ<br />

ンモデル(GSM)」 を 用 いたシミュレーション 結 果 を 提 示 しました。ERIA は 同 モデルおよ<br />

び 研 究 成 果 をベースに「アジア 総 合 開 発 計 画 ( 原 案 )」を 作 成 し、<strong>22</strong> 年 8 月 26 日 にベトナ<br />

ム・ダナンで 開 催 された 東 アジア 経 済 大 臣 会 合 に 提 出 しました。これは 21 年 10 月 の 東 ア<br />

ジア 首 脳 会 議 ・サミットにおける ERIA 等 への 要 請 に 対 する 報 告 であり、 最 終 的 には <strong>22</strong> 年<br />

10 月 30 日 にベトナム・ハノイで 開 催 された 第 5 回 東 アジア 首 脳 会 議 に 政 策 提 言 として 提 出<br />

されました。<br />

また、<strong>22</strong> 年 10 月 にハノイで 開 催 された「 第 17 回 ASEAN サミット」において、ASEAN<br />

をシームレスに 連 結 する「ASEAN コネクティビティーマスタープラン」(ASEAN 事 務 局<br />

作 成 )が 提 出 されましたが、 同 プランにおいても GSM が 理 論 的 根 拠 として 取 り 入 れられま<br />

した。さらに、<strong>22</strong> 年 11 月 、ブルネイで 開 催 された「 第 16 回 ASEAN 交 通 大 臣 会 合 」にて<br />

提 出 された「ASEAN 戦 略 的 交 通 計 画 (ASTP)」(ERIA/ASEAN 事 務 局 が 作 成 )において<br />

も、 同 計 画 を 推 進 する 理 論 的 根 拠 として GSM が 言 及 されました。<br />

Ⅱ.「 日 メコン 産 業 政 府 対 話 」を 開 催<br />

メコン 地 域 のビジネス 環 境 改 善 に 向 けた 産 業 界 の 提 言 書 を 取 りまとめることを 目 的 に、ハ<br />

ノイ(<strong>22</strong> 年 5 月 7 日 )、ホーチミン(<strong>22</strong> 年 6 月 4 日 )、バンコク(<strong>22</strong> 年 6 月 21 日 )で 計<br />

3 回 日 メコン 双 方 の 企 業 代 表 者 が 参 加 するビジネス 会 合 を 主 催 しました。メコン 地 域 各 国 (カ<br />

ンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)から 合 計 で 計 65 名 の 企 業 代 表 者 等 を 招<br />

へいし、メコン 地 域 のビジネス 環 境 における 課 題 や 問 題 点 について 議 論 しました。その 後 、<br />

会 合 の 成 果 として、メコン 地 域 におけるビジネスニーズを 取 り 込 んだ「 産 業 界 からの 提 言 」<br />

を 取 りまとめ、<strong>22</strong> 年 8 月 25 日 にベトナム 政 府 、 経 済 産 業 省 とともに 開 催 した「 日 メコン 産<br />

業 政 府 対 話 」において、 日 メコンの 経 済 大 臣 に 報 告 しました。 各 国 大 臣 および 関 係 者 からは<br />

以 下 の 通 りコメントがありました。<br />

( 日 本 ) 直 嶋 経 済 産 業 大 臣 「 提 言 とりまとめに 感 謝 、ビジネスの 現 場 の 声 を 政 府 の 行 動 計 画<br />

に 最 大 限 反 映 させていきたい」<br />

(カンボジア)チャンプラシット 商 業 大 臣 「 大 変 価 値 のあるものでサポートしたい。ジェト<br />

ロの 貢 献 に 感 謝 。 尐 なくとも 年 に 1 回 は 産 業 政 府 対 話 を 開 催 し、 年 に 2 回 は 進 捗 状 況 を<br />

フォローする 必 要 あり」<br />

(ラオス)ナム 商 工 大 臣 「 産 業 界 からの 提 言 書 にはすぐに 対 応 することが 必 要 」<br />

(ミャンマー)ソー・タ 国 家 計 画 経 済 開 発 大 臣 「 日 本 とメコンの 産 業 界 が 一 緒 に 提 言 を 考 え<br />

た 初 めての 試 み。 産 業 界 からの 提 言 は 優 先 順 位 を 付 け、 实 現 可 能 なものから 实 施 したい」<br />

(ベトナム)フック 計 画 投 資 大 臣 「 政 府 と 産 業 界 のパイプ 役 としてのジェトロの 役 割 を 評 価 」<br />

さらに、 同 対 話 の 翌 日 (8 月 26 日 )に 開 催 された 日 メコン 経 済 大 臣 会 合 および 10 月 29<br />

日 にハノイで 開 催 された 日 メコン 首 脳 会 議 で「 産 業 界 からの 提 言 」が 歓 迎 され、 同 提 言 に 基<br />

づいた「 日 メコン 経 済 産 業 協 力 イニシアチブ 行 動 計 画 」が 採 択 、 共 同 声 明 でも 言 及 されまし<br />

た(ジェトロが 共 催 した 日 メコン 産 業 政 府 対 話 そのものについても 日 メコン 首 脳 会 議 の 共 同<br />

声 明 で 言 及 されました)。また、 同 日 ハノイで 開 催 された 日 ASEAN 首 脳 会 議 でも、 同 行 動<br />

計 画 が 言 及 されました。<br />

123


Ⅲ. 日 中 韓 共 同 研 究 事 業 を 通 じた 政 策 提 言<br />

20 年 12 月 の 日 中 韓 首 脳 会 談 において 合 意 された「 日 中 韓 行 動 計 画 」に 基 づき、21 年 か<br />

ら 中 国 国 務 院 発 展 研 究 中 心 (DRC)および 韓 国 対 外 経 済 政 策 院 (KIEP)と 实 施 してきた 日<br />

中 韓 FTA 共 同 研 究 を、<strong>22</strong> 年 度 は 日 中 韓 の 貿 易 ・ 投 資 等 に 関 する 日 中 韓 共 同 研 究 として 实 施<br />

しました。 研 究 成 果 報 告 として、<strong>22</strong> 年 5 月 にソウルで、 国 際 シンポジウムとワークショッ<br />

プを 開 催 したほか、 政 府 レベルの「 日 中 韓 FTA 産 学 官 共 同 研 究 」の 会 合 には 開 発 研 究 セン<br />

ター 長 が 参 加 し、 日 中 韓 FTA のあり 方 についての 議 論 に 寄 与 しました。これらの 議 論 を 経<br />

て、 政 策 提 言 を 盛 り 込 んだ 報 告 書 「Joint Report and Policy Recommendations on New<br />

Vision for Economic Cooperation between China, Japan and Korea」を 首 脳 会 合 に 提 出 し<br />

ました。<br />

さらに、<strong>22</strong> 年 9 月 に「 第 2 回 日 中 韓 FTA 産 学 官 共 同 研 究 」( 政 府 レベル 対 話 : 開 発 研 究 セ<br />

ンター 長 が 学 界 代 表 の 政 府 委 員 として 出 席 )、および「 第 3 回 日 中 韓 共 同 研 究 ワークショップ」<br />

( 研 究 機 関 レベル 対 話 )を 東 京 と 幕 張 にて 開 催 しました。 本 会 合 では、<strong>22</strong> 年 5 月 に 日 中 韓 首<br />

脳 会 合 に 提 出 された 政 策 提 言 を 引 き 継 ぐ 次 年 度 の 政 策 提 言 のあり 方 、 取 りまとめ 方 について 議<br />

論 を 交 わし、 継 続 課 題 として 取 組 んでいます。<br />

3「2010 年 日 本 APEC」への 協 力<br />

「2010 年 日 本 APEC 本 会 議 」に 先 立 ち、<strong>22</strong> 年 10 月 に 国 際 シンポジウム「 東 アジアの 地<br />

域 統 合 と APEC」を 東 京 で 開 催 しました。 第 一 セッションでは、「 東 アジアの 地 域 統 合 の 進<br />

展 と APEC の 役 割 」というテーマで、 東 アジア 自 由 貿 易 協 定 (EAFTA)や 東 アジア 包 括 的<br />

経 済 連 携 (CEPEA)、 環 太 平 洋 戦 略 的 経 済 連 携 協 定 (TPP)などの 複 数 のイニシアティブ<br />

が 提 案 されている 中 、APEC を 今 後 どのように 捉 えていくのか、TPP をどのように 考 える<br />

かについて 議 論 を 行 いました。 第 二 セッションでは、「 成 長 戦 略 :グリーンエコノミーとイ<br />

ノベーション」というテーマで、 各 国 における 環 境 問 題 への 取 組 、 持 続 可 能 な 成 長 に 対 して<br />

途 上 国 が 取 るべき 対 応 について 議 論 し、グリーンエコノミーは APEC において 引 き 続 き 重<br />

要 な 課 題 であることを 確 認 しました。11 月 の APEC 本 会 議 直 前 のタイムリーな 開 催 となっ<br />

たため、 政 府 関 係 、 在 京 大 使 館 、 大 学 ・ 研 究 機 関 、 業 界 ・ 経 済 団 体 、 民 間 企 業 、 報 道 関 係 等<br />

から 計 261 名 の 参 加 があり、 参 加 者 からは「APEC 本 会 議 に 向 けてのテーマの 認 識 ができ<br />

た」、「FTA に 関 する 考 え 方 、APEC との 関 係 について 理 解 を 深 めることができた」との<br />

声 を 得 ました。<br />

本 シンポジウムの 議 論 内 容 は 政 策 提 言 「アジア 太 平 洋 自 由 貿 易 圏 实 現 に 至 る 現 实 的 道 筋 」<br />

として 取 りまとめた 上 、 国 家 戦 略 担 当 内 閣 府 特 命 担 当 大 臣 に 提 出 しました。<br />

4 世 界 貿 易 機 構 (WTO)との 連 携 研 究<br />

世 界 貿 易 機 構 (WTO)を 中 心 に 貿 易 統 計 のあり 方 を 付 加 価 値 の 源 泉 を 反 映 した 形 へと 見<br />

直 す 流 れが 起 きていることを 踏 まえ、 研 究 所 の 経 常 的 研 究 として 独 自 の 推 計 作 業 を 行 ってい<br />

る 産 業 連 関 分 析 研 究 による 手 法 を 活 用 して、 世 界 貿 易 機 構 (WTO)との 連 携 研 究 「 付 加 価<br />

値 ベースの 貿 易 」を 实 施 しました。<br />

研 究 成 果 については、23 年 2 月 、WTO 本 部 で 開 催 された 国 際 フォーラム「Measuring<br />

124


Global Trade ~Do we have the right numbers?~」において 報 告 しました。 同 フォーラム<br />

は WTO に 加 え、 国 連 統 計 局 (UNSD)、 欧 州 連 合 統 計 局 (EUROSTAT)、 国 連 貿 易 開 発 会<br />

議 (UNCTAD)のイニシアティブにより、 貿 易 統 計 を 中 間 財 や 完 成 品 などの 生 産 工 程 別 に<br />

付 加 価 値 の 源 泉 を 明 確 にし 分 析 することの 重 要 性 を 訴 えたもので、WTO が 研 究 所 の 産 業 連<br />

関 分 析 研 究 の 知 見 に 関 心 を 示 すなど 大 きな 期 待 が 寄 せられています。 国 際 的 な 論 議 が 始 まっ<br />

た 新 しいテーマに 対 し、 世 界 的 にも 最 先 端 の 手 法 を 啓 蒙 普 及 することで、 今 後 の 学 術 的 潮 流<br />

の 形 成 や 国 際 的 な 取 組 に 向 けた 基 盤 を 形 成 しました。<br />

5 福 岡 県 との 連 携 研 究 「 東 アジア 経 済 統 合 と 福 岡 地 域 の 発 展 」の 実 施<br />

「 福 岡 ・アジア 国 際 戦 略 特 区 構 想 」を 掲 げる 福 岡 県 からの 要 請 を 受 けて、 東 アジア 経 済 統<br />

合 下 における 福 岡 県 の 地 理 的 特 性 を 活 かした 成 長 戦 略 について、 県 および 同 地 域 の 学 術 研 究<br />

者 、 経 済 団 体 ・ 企 業 と 共 同 研 究 を 实 施 しました。 同 構 想 では1 技 術 ・ 研 究 開 発 、2アジア 市<br />

場 への 進 出 、3 環 境 、4 人 材 育 成 、5 医 療 分 野 における 地 域 発 展 の 拠 点 を 目 指 していますが、<br />

研 究 所 の「 経 済 地 理 シミュレーションモデル(GSM)」を 用 いた 分 析 結 果 等 により、 福 岡<br />

の 市 場 近 接 性 の 活 用 を 含 めた 特 区 構 想 の 政 策 とフィージビリティに 係 るテーマなど 議 論 の<br />

場 を 提 供 しました。<br />

研 究 成 果 については、 計 8 回 に 及 ぶセミナーを 福 岡 で 開 催 したほか、23 年 3 月 には 福 岡<br />

県 知 事 が 基 調 講 演 を 務 めたシンポジウムを 開 催 し。 官 庁 、 自 治 体 、 経 済 ・ 企 業 団 体 、 大 学 ・<br />

研 究 機 関 等 から 276 名 の 参 加 を 得 ました。なお、23 年 3 月 30 日 付 『 読 売 新 聞 ( 九 州 版 )』<br />

に 本 シンポジウムの 開 催 報 告 が 掲 載 されました。<br />

(3)セミナー・シンポジウム 等 の 開 催 を 通 じた 情 報 提 供 および 政 策 への 貢 献<br />

1 BOP ビジネスに 係 るセミナー・シンポジウムの 開 催<br />

BOP(Base of the Economic Pyramid)ビジネスに 関 する 日 本 企 業 の 関 心 喚 起 と、BOP ビ<br />

ジネスを 検 討 する 上 での 有 用 な 情 報 の 普 及 を 目 的 に、<strong>22</strong> 年 7 月 に 国 際 協 力 機 構 (JICA)、<br />

日 本 経 団 連 との 共 催 でシンポジウム「BOP ビジネスに 向 けた 企 業 戦 略 と 官 民 連 携 」を 開 催<br />

しました。BOP ビジネスの 先 駆 者 であるグラミン 銀 行 総 裁 ( 当 時 )・ 創 設 者 でノーベル 平 和<br />

賞 受 賞 者 のムハマド・ユヌス 氏 やダノングループ 共 同 最 高 執 行 責 任 者 のエマニュエル・ファ<br />

ベール 氏 の 講 演 がビジネスを 通 じた 社 会 課 題 解 決 といった 観 点 から 注 目 を 集 めました。 本 シ<br />

ンポジウムには、481 名 の 参 加 があり、 参 加 者 からは「ユヌス 総 裁 の 基 調 講 演 により、ソー<br />

シャル・ビジネスに 関 する 理 解 が 深 まった」 等 のコメントが 多 数 聞 かれました。<br />

また、 経 済 産 業 省 内 に「BOP ビジネス 支 援 センター」の 設 立 を 記 念 し、<strong>22</strong> 年 10 月 に 同<br />

省 と 共 同 で「BOP ビジネスへの 日 本 企 業 の 参 入 促 進 に 向 けて」と 題 するシンポジウムを 開<br />

催 しました。 参 加 者 からは、「( 発 表 起 業 の)ビジネスモデルを 知 ることで、BOP ビジネス<br />

のイメージが 具 体 的 になった」 等 のコメントが 寄 せられました。<br />

国 内 各 地 においても、BOP ビジネスの 实 例 や 考 え 方 等 の 普 及 を 目 的 に <strong>22</strong> 年 10 月 から 23<br />

年 1 月 にかけて、 東 京 以 外 の 16 都 市 でセミナーを 開 催 しました。 一 部 のセミナーでは、す<br />

でに BOP ビジネスを 实 践 している 日 本 企 業 に 講 演 していただき、 好 評 を 博 しました。<br />

125


札 幌 、 北 上 ( 岩 手 県 )、 秋 田 、 山 形 、 郡 山 ( 福 島 県 )、 新 潟 、 静 岡 、 浜 松 、 四 日 市 ( 三 重 県 )、<br />

大 阪 、 岡 山 、 松 山 、 高 知 、 北 九 州 、 熊 本 、 鹿 児 島<br />

2 各 地 で 貿 易 投 資 セミナー、ビジネスセミナーを 開 催<br />

国 内 各 地 域 にて、「2010 年 版 ジェトロ 世 界 貿 易 投 資 報 告 セミナー」、「BOP ビジネスのフ<br />

ロンティアセミナー」、「 各 国 ビジネスセミナー」など、50 のセミナーを 開 催 しました。 参<br />

加 延 べ 人 数 は 4,200 人 に 上 り、 役 立 ち 度 調 査 の 結 果 は、4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 項 目 が 平 均<br />

96.2%でした。 参 加 者 からは、「 实 際 の 生 の 情 報 に 基 づいた 内 容 であったので、より 現 实 的<br />

情 報 として 役 立 ちそうだ(アジア 消 費 市 場 セミナー 参 加 者 )」、「 市 場 へのアプローチ、アク<br />

セスについての 明 確 な 助 言 が 盛 り 込 まれていて 役 立 った」( 中 ・ 東 欧 、トルコ・ビジネスセ<br />

ミナー 参 加 者 )」 等 の 声 を 得 ました。<br />

。<br />

事 業 名 実 施 日 参 加 者 数 役 立 ち 度<br />

イラク・ビジネス・セミナー 6 月 14 日 300 名<br />

拡 大 欧 州 市 場 セミナー 6 月 30 日 169 名<br />

ジェトロ FTA セミナー 8 月 27 日 137 名<br />

中 国 ビジネスセミナー ~ 自 動 車 超 大 国 の 出<br />

現 と 日 本 製 造 業 の 歴 史 的 転 機 ・その 対 応 ~<br />

混 迷 を 極 める 中 東 情 勢<br />

~いま 中 東 で 何 が 起 きているのか~<br />

11 月 11 日 159 名<br />

3 月 29 日 154 名<br />

ジェトロ FTA セミナー 8 月 27 日 137 名<br />

総 合 ( 全 50 セミナー)<br />

4,231 名<br />

96.8%<br />

(126)<br />

99.1%<br />

(109)<br />

96.8%<br />

(93)<br />

100%<br />

(104)<br />

98.3%<br />

(117)<br />

96.8%<br />

(93)<br />

96.2%<br />

(2,781)<br />

役 立 ち 度<br />

内 訳<br />

60.3%<br />

36.5%<br />

52.3%<br />

46.8%<br />

61.3%<br />

35.5%<br />

71.2%<br />

28.8%<br />

63.2%<br />

35.0%<br />

61.3%<br />

35.5%<br />

59.9%<br />

36.2%<br />

3 地 方 講 演 会 「 東 アジアの 海 上 輸 送 と 港 湾 インフラ」の 開 催<br />

23 年 度 以 降 、 国 の 直 轄 事 業 として、 地 方 の 拠 点 となる 重 点 港 湾 に 関 する 政 策 が 予 定 されて<br />

います。こうした 状 況 の 中 、 研 究 所 は 清 水 市 および 北 九 州 市 の 自 治 体 、 商 工 会 議 所 、 民 間 企<br />

業 等 からの 要 請 に 基 づき、<strong>22</strong> 年 8 月 に「 東 アジアの 海 上 輸 送 と 港 湾 インフラ」についての 講<br />

演 会 を 開 催 しました。 講 演 会 では、 東 アジアの 各 国 で 進 められている 効 率 的 な 港 湾 インフラ<br />

の 整 備 や 同 地 域 における 物 流 の 最 新 情 報 についての 報 告 と、それを 踏 まえた 当 該 港 湾 の 展 望<br />

を 解 説 しました。 参 加 者 からは、「 日 本 からの 貨 物 量 が 減 尐 していることがデータ 等 でよく<br />

分 かった」、「 中 国 を 中 心 とする 物 流 施 設 の 現 状 、 課 題 から 日 本 の 港 湾 物 流 の 課 題 等 について<br />

理 解 できた。 今 後 の 港 湾 整 備 計 画 等 に 役 立 てていきたい」といった 声 を 得 ました。<br />

4 政 策 フォーラムの 開 催<br />

国 内 の 官 庁 ・ 議 会 等 の 政 策 担 当 者 に 対 する 研 究 成 果 のブリーフィングを 行 う 目 的 に、21<br />

年 度 より 政 策 フォーラムを 实 施 しています。<strong>22</strong> 年 度 は、 国 会 議 員 や 経 済 産 業 省 を 中 心 に 延<br />

べ 66 名 の 政 策 担 当 者 および 7 名 の 政 策 立 案 者 の 計 73 名 に 対 してブリーフィングを 行 いま<br />

126


した。 具 体 的 には、 政 策 の 判 断 基 礎 材 料 となる 付 加 価 値 の 高 い 歴 史 的 ・ 構 造 的 分 析 および 計<br />

量 分 析 等 に 基 づく 研 究 成 果 を 提 供 したほか、 政 策 担 当 者 や 政 策 立 案 者 の 関 心 事 項 ・ニーズの<br />

把 握 に 努 め、 研 究 課 題 の 策 定 や 講 演 会 のテーマ 等 の 材 料 として、 研 究 所 内 にフィードバック<br />

してきました。<br />

こうした 活 動 の 結 果 、 政 策 提 言 研 究 「 韓 中 FTA の 第 三 国 への 影 響 」が 発 足 し、<strong>22</strong> 年 10<br />

月 に 最 新 データの 分 析 を 織 り 込 んだ 中 間 報 告 を 刊 行 、23 年 2 月 には 最 終 報 告 「 韓 中 、 日 中<br />

FTA の 影 響 ~ 締 約 国 および 第 三 国 への 影 響 ~」をウェブサイト 上 で 公 表 しました。 政 策 当<br />

局 からは、 政 策 に 結 びつく、 研 究 分 析 結 果 に 基 づいた 視 点 があり 有 益 であるとして、 継 続 实<br />

施 していくよう 要 請 を 受 けています。<br />

<br />

実 施 時 期<br />

テーマ<br />

6 月 「タイの 政 治 混 乱 ―その 歴 史 的 位 置 ―」<br />

7 月 韓 国 のマクロ 経 済<br />

8 月 マクロ 計 量 モデルの 応 用<br />

ERIA の 活 動 の 方 向 性 、 支 援 活 動<br />

韓 国 の FTA 戦 略 ' 対 米 FTA(<br />

韓 米 FTA 妥 結 と 国 内 対 策<br />

9 月 韓 国 の FTA, EPA 戦 略<br />

ASEAN 統 合 と 中 国 の 対 東 南 アジア 政 策<br />

10 月 韓 国 の 日 本 との 技 術 ネットワークの 形 成 と 韓 国 の 対 日 貿 易 赤 字 問 題 に 関 する 意 見 交 換<br />

11 月 インド、 先 進 ASEAN 諸 国 'タイ、マレーシア(における 政 治 ・ 経 済 ・ 通 商 政 策 上 の 主 要 課 題 の<br />

概 況<br />

12 月 韓 国 のFTAへの 取 組 に 関 する 意 見 交 換<br />

政 治 ・ 経 済 の 転 換 期 にある ASEAN の 中 進 国 'タイ、マレーシア 等 (に 対 して、 日 本 としてどの<br />

ような 政 策 対 応 を 行 うべきか<br />

イラン 情 勢 に 関 する 意 見 交 換<br />

1 月 コロンビアの 概 況 および 進 出 日 系 企 業 の 動 向 に 関 する 意 見 交 換<br />

2 月 UNIDO・ERIA・IDE 共 同 研 究 「Green Growth in Asia」に 関 する 意 見 交 換<br />

タイの 政 治 概 況 について<br />

2010 年 度 アジア 等 研 究 ネットワーク 構 築 支 援 事 業 活 動 報 告<br />

3 月 「 両 岸 経 済 協 力 枠 組 協 定 (ECFA)」 等 の 台 湾 経 済 および 政 治<br />

(4)メディア・ 外 部 講 演 会 等 への 講 師 派 遣 等 を 通 じた 調 査 ・ 研 究 成 果 の 普 及<br />

1 外 部 団 体 の 主 催 する 講 演 会 などへの 講 師 派 遣<br />

業 界 ・ 経 済 団 体 、 地 方 自 治 体 、 商 工 会 議 所 、 民 間 企 業 、 大 学 等 の 要 請 に 応 じ、232 件 の 外<br />

部 講 演 会 等 にジェトロ 職 員 を 講 師 として 派 遣 しました。 講 演 会 では 最 新 の 各 国 情 勢 や 経 済 情<br />

勢 等 をテーマとして 講 演 し、 調 査 成 果 の 積 極 的 な 普 及 に 努 めました。また、 外 部 研 究 機 関 等<br />

の 求 めに 応 じ、ジェトロ 職 員 が 25 の 研 究 会 の 委 員 を 務 め、 調 査 成 果 ・ノウハウを 積 極 的 に<br />

提 供 しました。<br />

2 新 聞 、 雑 誌 連 載 、テレビ 出 演 、マスコミからの 問 い 合 わせ 対 応 などを 通 じた 情 報 提 供<br />

新 聞 ・ 雑 誌 連 載 、テレビ 番 組 への 出 演 、メディアからの 問 い 合 わせ 対 応 等 を 通 じて 幅 広 く<br />

調 査 ・ 研 究 結 果 の 普 及 を 図 った 結 果 、 新 聞 ・ 雑 誌 等 のメディアで 596 件 取 り 上 げられました。<br />

3 通 商 弘 報 、ジェトロセンサーの 記 事 販 売 を 拡 大<br />

<strong>22</strong> 年 度 は 新 たに 日 経 テレコン 21(㈱ 日 本 経 済 新 聞 デジタルメディアがインターネット 上<br />

127


で 提 供 する 会 員 制 のビジネス 情 報 サービス)に 対 し、 通 商 弘 報 (<strong>22</strong> 年 9 月 21 日 ~)とジェ<br />

トロセンサー(<strong>22</strong> 年 11 月 8 日 ~)の 個 別 記 事 販 売 を 始 め、 同 サービスを 通 じて、より 多 数<br />

の 読 者 に 購 読 いただくとともに、 自 己 収 入 額 の 拡 大 に 貢 献 しています<br />

4 出 版 物 を 通 じた 成 果 普 及 など<br />

Ⅰ. 教 育 機 関 からの 注 文 ( 代 表 例 )<br />

・『ジェトロ 貿 易 ハンドブック 2010』<br />

横 浜 商 科 大 学 (132 冊 )、 桜 美 林 大 (30 冊 )<br />

この 他 、『ジェトロ 世 界 貿 易 投 資 報 告 ( 旧 ジェトロ 貿 易 投 資 白 書 )』『 経 済 の 基 礎 知 識 シリー<br />

ズ( 米 国 、 欧 州 、ブラジル、メキシコ)』などについて、 各 地 の 大 学 より 購 入 依 頼 がありま<br />

した。<br />

Ⅱ. 書 評 の 掲 載 ( 例 )<br />

・ 会 議 所 ニュース <strong>22</strong> 年 9 月 1 日 発 売 号 :『 世 界 の 消 費 市 場 を 読 む』<br />

・ 月 刊 インド vol.107:『インド 物 流 ネットワークマップ』<br />

・ 日 本 経 済 新 聞 <strong>22</strong> 年 7 月 18 日 付 :『 中 国 企 業 の 国 際 化 戦 略 』<br />

・ 日 本 経 済 新 聞 23 年 3 月 20 日 付 :『アフリカ BOP ビジネス』<br />

Ⅲ.セミナーでの 利 用 ( 例 )<br />

貿 易 アドバイザー 協 会 (AIBA) 認 定 貿 易 アドバイザー 試 験 ・ 対 策 講 座 での 利 用<br />

・『 实 践 貿 易 实 務 第 10 版 』<br />

・『ジェトロ 貿 易 ハンドブック 2010』<br />

5 映 像 資 料 を 通 じた 情 報 提 供<br />

国 内 外 のネットワークを 活 用 し、 世 界 の 経 済 ・ 産 業 の 最 新 動 向 や 貿 易 ・ 投 資 などの 国 際 ビ<br />

ジネスに 役 立 つ 情 報 を 提 供 するため、 国 際 ビジネス 情 報 番 組 「 世 界 は 今 -<strong>JETRO</strong> Global Eye」<br />

を 毎 週 制 作 し、BS12 チャンネル(TwellV)にて TV 放 送 を 行 いました。 番 組 コンテンツは<br />

TV 放 送 以 外 にも、 日 本 航 空 (JAL) 国 際 線 や 岡 三 証 券 アジア 情 報 館 などに 有 償 提 供 してい<br />

ます。また、Yahoo の 動 画 サービス(オフィシャルチャンネル Powered by Yahoo!Japan)<br />

や 金 融 機 関 の 会 員 サイトへの 動 画 提 供 も 行 っています。<br />

なお、 時 間 的 ・ 地 理 的 制 約 によってセミナーへ 参 加 が 難 しいビジネス 関 係 者 向 けに、21<br />

年 度 からジェトロ 主 催 のセミナーをウェブサイトで 放 映 しています。<strong>22</strong> 年 度 は 16 講 演 を 追<br />

加 し、 合 計 7,243 件 の 利 用 实 績 を 記 録 しました。<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1) 中 小 企 業 支 援 を 目 的 とした 産 業 ・ 市 場 調 査 の 取 組 強 化<br />

【 課 題 】<br />

中 小 企 業 等 の 海 外 ビジネス 展 開 支 援 に 資 する 調 査 内 容 をより 充 实 させる 必 要 性 があります。<br />

【 対 応 】<br />

海 外 調 査 部 内 にグローバル・マーケティング 課 を 新 設 し、 各 事 業 部 と 連 携 しながら、 主 要 な 産<br />

業 ・ 市 場 に 関 する 調 査 事 業 を 拡 充 しました。また、 中 小 企 業 を 含 む 企 業 の 海 外 ビジネス 实 態 なら<br />

びにジェトロに 対 する 情 報 ニーズをこれまでより 一 層 幅 広 く 把 握 するため、<strong>22</strong> 年 10 月 ~23 年 3<br />

月 に 海 外 調 査 部 では 397 件 の 企 業 訪 問 、667 件 のブリーフィングを 实 施 しました。その 結 果 把 握<br />

した 企 業 ニーズを 整 理 ・ 分 析 し、 今 後 のテーマ 調 査 計 画 ならびに 情 報 提 供 内 容 に 反 映 することを<br />

予 定 しています。<br />

128


(2)ビジネス 環 境 の 変 化 に 迅 速 に 対 応 した 調 査 を 実 施<br />

【 課 題 】<br />

自 然 災 害 、 急 激 な 為 替 変 動 、 資 源 価 格 高 騰 、 政 情 不 安 などによる 急 激 なビジネス 環 境 の 中 で、<br />

企 業 ニーズの 高 いビジネス 情 報 をタイムリーに 提 供 する 必 要 があります。<br />

【 対 応 】<br />

緊 急 特 集 プロジェクトとして、「 東 日 本 大 震 災 の 国 際 ビジネスへの 影 響 」「 中 東 の 政 治 情 勢 に 関 す<br />

る 情 報 提 供 」「 円 高 の 影 響 に 関 するジェトロ・メンバーズ 緊 急 アンケート」「タイの 反 政 府 デモの<br />

影 響 等 に 関 する 情 報 提 供 」などを 实 施 しました。<br />

(3) 研 究 所 ウェブサイトコンテンツの 充 実<br />

【 課 題 】<br />

ユーザーニーズへのきめ 細 かな 対 応 、また 研 究 成 果 の 普 及 促 進 のため、 時 宜 に 応 じたコンテン<br />

ツの 提 供 が 求 められています。<br />

【 対 応 】<br />

・ タイの 政 治 混 乱 、ミャンマーの 総 選 挙 など、 途 上 国 に 重 大 な 影 響 をもたらす 出 来 事 について、<br />

解 説 記 事 を 機 動 的 に 発 信 しました。 併 せて 英 文 サイトにも 掲 載 し、 英 文 コンテンツの 充 实 も 図<br />

りました。また、 英 文 ディスカッションペーパーなど、ウェブで 提 供 する 研 究 成 果 ・ 報 告 書 な<br />

どの 新 規 コンテンツの 拡 充 を 図 りました。。<br />

・ 講 演 会 に 参 加 できないユーザーが 講 演 会 の 内 容 を 視 聴 できるよう、 研 究 成 果 普 及 の 新 たな 形 と<br />

して、 研 究 所 ウェブサイトで 講 演 会 映 像 の 動 画 配 信 を 開 始 しました。<br />

・ 全 世 界 でユーザーが 増 加 している 簡 易 投 稿 サイト「ツィッター」に、ウェブサイトの「 更 新 情<br />

報 、お 知 らせ、 新 刊 出 版 物 、イベント 情 報 」などを 自 動 配 信 し、 利 用 者 のサービス 向 上 に 努 め<br />

ました。<br />

(4) 研 究 所 図 書 館 利 用 サービスの 拡 充<br />

【 課 題 】<br />

外 部 利 用 者 への 資 料 貸 出 と、 電 子 資 料 に 対 するニーズへの 対 応 が 求 められています。<br />

【 対 応 】<br />

外 部 利 用 者 への 資 料 貸 出 については、アジ 研 の 夏 期 講 座 や 講 演 会 、アジ 研 図 書 館 の 資 料 展 示 会<br />

等 で、 図 書 館 案 内 を 配 布 し、 利 用 の 促 進 に 努 めました。 研 究 会 の 外 部 委 員 に 対 する 郵 送 による 貸<br />

出 サービスを 開 始 しました。サービス 内 容 について、 研 究 会 で 説 明 資 料 を 配 布 し、 必 要 に 応 じ 図<br />

書 館 職 員 が 出 向 いて、 直 接 外 部 委 員 に 説 明 を 行 いました。また、 閲 覧 頻 度 の 高 い 資 料 をアクセス<br />

の 良 い 書 架 に 配 架 するために、<strong>22</strong> 年 12 月 から 23 年 2 月 に 掛 けて 約 14.4 万 冊 の 書 籍 の 配 置 換 え<br />

を 行 い、サービスの 改 善 を 図 りました。<br />

電 子 資 料 については、 世 界 1,700 以 上 の 大 学 の 社 会 科 学 と 人 文 科 学 分 野 の 学 位 論 文 情 報 を 搭 載<br />

するデータベース 購 読 を <strong>22</strong> 年 度 末 に 決 定 しました。、 近 年 ニーズが 高 まりつつある 電 子 資 料 の 利<br />

用 に 対 応 したサービスの 提 供 を 23 年 度 初 頭 より 实 施 する 予 定 です。<br />

129


(ロ) 情 報 発 信<br />

1. 定 量 的 指 標 の 目 標 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・セミナー・シンポジウムの 参 加 者 等 に 対 して「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、<br />

4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする<br />

〔ポイント〕<br />

1. 海 外 で 開 催 した 31 件 のセミナー・シンポジウムの 参 加 者 を 対 象 とした 役 立 ち 度 調 査 の 結 果 、<br />

4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 項 目 が 97.8%と 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

2. 役 立 ち 度 に 対 するサービス 利 用 者 の 主 な 評 価 理 由 としては「ジェトロは 日 米 貿 易 関 係 を 理 解<br />

するのに 重 要 な 情 報 源 だと 分 かった」、「 日 本 の TPP 参 加 の 重 要 性 についての 討 論 は 率 直 で 明<br />

瞭 だった」(いずれも 東 アジア 広 域 経 済 圏 セミナー(3 月 、 米 国 ))、「 正 確 かつ 高 品 質 な 情 報 を<br />

入 手 できた」(APEC 投 資 環 境 改 善 セミナー(9 月 、 国 内 ))、などが 挙 がりました。<br />

(1)セミナー・シンポジウムの 結 果 (「 役 立 ち 度 」に 関 する 調 査 等 )<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上<br />

セミナー・シンポジウム<br />

( 参 加 者 )の 役 立 ち 度<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 度 内 訳<br />

96.9%<br />

(669)<br />

97.8%<br />

(915)<br />

66.8%<br />

31.0%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 はぼう 2 段 階 目 の 評 価 (まあ 役<br />

に 立 った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずしも 役<br />

立 ち 度 の 割 合 数 値 とはなっていない。( 以 下 の 表 もすべて 同 様 。)<br />

主 な 事 業 における 役 立 ち 度 調 査 結 果 の 内 訳 は 以 下 のとおりです。 括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

事 業 名 実 施 日 実 施 場 所 参 加 者 数 役 立 ち 度<br />

アジア・ 太 平 洋 の FTA と 日 系 企 業<br />

への 影 響 セミナー<br />

ASEAN Connectivity: Inside and<br />

to the Outside<br />

4 月 20 日 シンガポール 86 名<br />

7 月 6 日 シンガポール 153 名<br />

日 本 経 済 セミナー 4 月 ~1 月 米 国 250 名<br />

東 アジア 広 域 経 済 圏 セミナー 3 月 米 国 239 名<br />

元 日 本 留 学 生 ネットワーク・セミ<br />

ナー<br />

3 月 タイ 250 名<br />

100%<br />

(70)<br />

98.2%<br />

(55)<br />

100%<br />

(127)<br />

96.5%<br />

(70)<br />

93.8%<br />

(65)<br />

役 立 ち 度<br />

内 訳<br />

87.1%<br />

12.9%<br />

49.1%<br />

49.1%<br />

81.6%<br />

18.4%<br />

74.8%<br />

21.8%<br />

44.6%<br />

49.2%<br />

2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 事 例 ( 定 性 的 アウトカム 事 例 )】<br />

・ 日 本 の 貢 献 ・ 魅 力 ・ 立 場 を 中 心 とするメッセージをセミナー・シンポジウムの 開 催 、 情 報 誌 、<br />

ウェブサイト、 専 門 家 対 話 、 要 人 との 会 談 、 展 示 会 等 のあらゆる 機 会 を 通 じて 発 信 することに<br />

より、 我 が 国 と 諸 外 国 との 経 済 ・ 産 業 交 流 の 緊 密 化 や 我 が 国 企 業 の 円 滑 な 海 外 展 開 への 基 盤 整<br />

備 に 寄 与 する。<br />

・2008 年 サラゴサ 国 際 博 覧 会 (スペイン)、2010 年 上 海 国 際 博 覧 会 ( 中 国 )など 国 際 博 覧 会 への 日<br />

本 政 府 参 加 (ナショナルプロジェクト)を 積 極 的 に 支 援 することで、 上 記 同 様 のメッセージを<br />

発 信 していく。<br />

130


〔ポイント〕<br />

1. ジェトロは、 上 海 国 際 博 覧 会 において、 日 本 館 運 営 業 務 を 実 施 しました。 日 本 館 は、 会 期 中 、 連 日<br />

待 ち 列 が 3 時 間 を 越 えるなど、 多 くの 来 場 者 の 関 心 を 惹 き 付 け、 来 館 者 数 は 541 万 8,343 人 を 記 録<br />

しました。 来 館 者 へのアンケートでは、 最 先 端 の 技 術 や 日 本 の 伝 統 、 文 化 への 評 価 が 高 く、 日 本 の<br />

魅 力 や 技 術 力 を 発 信 することができました。また、 事 務 局 表 彰 でも、「 様 々な 技 術 がコンビネーショ<br />

ンよく 展 示 されている」と 評 価 され、 銀 賞 を 受 賞 しました。<br />

2. 東 アジアにおける 日 本 の 貢 献 について 情 報 発 信 を 行 うべく、<strong>22</strong> 年 10 月 に 岐 阜 市 で「 第 1 回 APEC<br />

女 性 起 業 家 サミット」を 開 催 するとともに、23 年 3 月 には 米 国 ワシントン、シカゴで「 東 アジア 広 域 経<br />

済 圏 セミナー」を 実 施 しました。また、7 月 には ASEAN 事 務 総 長 と ASEAN 日 本 人 商 工 会 議 所 連 合<br />

会 との 対 話 会 合 を 開 催 し、 日 本 企 業 のビジネス 環 境 改 善 に 取 組 みました。<br />

3. 理 事 長 ・ 副 理 事 長 が 10 カ 国 の 元 首 ・ 政 府 首 脳 をはじめ、 多 くの 国 の 閣 僚 や 要 人 ' 全 役 員 の 合 計 は<br />

335 人 (と 会 談 し、 我 が 国 との 経 済 関 係 の 強 化 、 我 が 国 企 業 の 国 際 化 、ジェトロ 事 業 を 通 じた 開 発<br />

途 上 国 経 済 ・ 産 業 への 貢 献 等 について、 積 極 的 に 情 報 発 信 しました。<br />

(1)APEC の 場 を 利 用 した 情 報 発 信<br />

<strong>22</strong> 年 9 月 19 日 、 仙 台 市 で APEC 事 務 局 との 共 催 で「APEC 投 資 環 境 改 善 セミナー」を<br />

開 催 しました。 本 セミナーは、APEC 事 務 局 からの 受 託 事 業 として 实 施 したもので、ジェト<br />

ロの 保 有 するネットワークを 通 じて APEC 加 盟 国 ・ 地 域 の 投 資 促 進 機 関 担 当 者 や 大 学 教 授<br />

を 講 師 に 招 き 投 資 環 境 改 善 の 示 唆 となる 講 演 やパネルディスカッションを 行 いました。 参 加<br />

者 からは、「 正 確 かつ 高 品 質 な 情 報 を 入 手 できた」などのコメントを 得 ました。<br />

また、<strong>22</strong> 年 10 月 1 日 、 岐 阜 市 において、 日 米 両 国 政 府 と 共 同 で「 第 1 回 APEC 女 性 起<br />

業 家 サミット」を 開 催 しました。 本 サミットは <strong>22</strong> 年 3 月 に 女 性 の 経 済 活 動 の 促 進 がアジア<br />

太 平 洋 地 域 の 経 済 成 長 に 不 可 欠 との 観 点 から、 岡 田 外 相 とクリントン 国 務 長 官 が 発 表 した 日<br />

米 APEC 協 力 に 関 する 共 同 ステートメントに、 本 サミットの 日 本 での 開 催 が 盛 り 込 まれた<br />

のを 受 け、10 月 2 日 ~3 日 開 催 の APEC 中 小 企 業 大 臣 会 合 に 合 わせて 实 現 することになっ<br />

たものです。 当 日 は、アジア 太 平 洋 地 域 の 起 業 家 、ビジネスリーダーとしての 女 性 の 潜 在 力<br />

を 引 き 出 すため、 成 功 体 験 の 共 有 や 今 後 の 支 援 のあり 方 について 活 発 な 議 論 が 行 われ、スピ<br />

ーカーや 参 加 者 からは「 関 係 者 との 人 脈 が 広 がった」など 評 価 を 得 ました。<br />

なお、 本 サミット 終 了 後 、 日 米 両 国 が 議 論 の 成 果 をとりまとめ、 女 性 の 起 業 促 進 などを<br />

APEC 首 脳 に 提 言 する 共 同 声 明 を 発 表 しました。<br />

(2)セミナー・シンポジウムの 開 催 等 を 通 じた 情 報 発 信<br />

1 東 アジア 広 域 経 済 圏 セミナー(23 年 3 月 、 米 国 ワシントン DC・シカゴ)<br />

日 本 が 深 く 関 与 する 東 アジア 経 済 統 合 の 实 態 を 米 国 に 定 点 的 に 伝 えることを 目 的 として、<br />

当 該 セミナーを 政 策 決 定 者 や 研 究 者 が 集 中 するワシントン DC および 中 西 部 の 最 大 都 市 で<br />

産 業 の 中 心 地 であるシカゴにて 開 催 しました。 今 回 は、 環 太 平 洋 戦 略 的 経 済 連 携 協 定 (TPP)<br />

の 動 きに 注 視 しつつ、 東 アジア 経 済 統 合 の 進 捗 やビジネス 動 向 に 加 えて、<strong>22</strong> 年 の 日 本 に 続<br />

き、23 年 に 米 国 が APEC 議 長 国 であることから、 環 太 平 洋 経 済 圏 における 日 米 協 力 、 日 本<br />

の 立 場 ・ 貢 献 、 米 国 への 期 待 についてメッセージを 発 信 しました。 約 240 名 の 政 策 関 係 者 、<br />

研 究 者 、ビジネスパーソン 等 からは、 東 アジアの 経 済 統 合 の 最 新 情 報 について 理 解 できたの<br />

で 役 に 立 った、 日 本 の TPP 参 加 の 重 要 性 についての 討 論 は 率 直 で 明 瞭 だった 等 のコメント<br />

131


がありました。<br />

2スリン ASEAN 事 務 総 長 と ASEAN 日 本 人 商 工 会 議 所 連 合 会 (FJCCIA)との 対 話<br />

<strong>22</strong> 年 7 月 にシンガポールにて、ASEAN 地 域 に 進 出 する 日 系 企 業 の 事 業 環 境 の 改 善 および<br />

ASEAN 経 済 統 合 を 支 援 することを 目 的 として、スリン ASEAN 事 務 総 長 と ASEAN 日 本 人<br />

商 工 会 議 所 連 合 会 (FJCCIA)との 第 3 回 目 の 対 話 会 合 を 開 催 しました。ジェトロと 各 日 本 人<br />

商 工 会 議 所 が 協 力 し、ASEAN のビジネス 環 境 の 改 善 要 望 を「 在 ASEAN 進 出 日 系 企 業 から<br />

の 要 望 書 」としてまとめ、 同 会 合 の 場 で、スリン 事 務 総 長 に 提 出 しました。この 要 望 書 は、<br />

<strong>22</strong> 年 8 月 にベトナム・ダナンで 開 催 された AEM-METI( 日 ・ASEAN 経 済 大 臣 会 合 )に<br />

て 取 り 上 げられるとともに、ASEAN 進 出 日 系 企 業 の 戦 略 やニーズについて 議 論 され、 今 後<br />

の 対 応 策 の 検 討 などについて、 同 経 済 大 臣 会 合 の Joint Media Statement に 記 載 されました。<br />

さらに、10 月 29 日 にハノイで 開 催 された 日 ASEAN 首 脳 会 議 の 共 同 声 明 でも「( 日 ASEAN<br />

首 脳 は) 第 3 回 ASEAN 事 務 総 長 と ASEAN 日 本 人 商 工 会 議 所 連 合 会 (FJCCIA)との 対 話 に<br />

よる 報 告 を 歓 迎 する。23 年 にマレーシアが 同 対 話 を 主 催 するとの 提 案 を 歓 迎 する」と 言 及<br />

されました。<br />

3シンポジウム「ASEAN Connectivity: Inside and to the Outside」(7 月 、シンガポール)<br />

<strong>22</strong> 年 7 月 6 日 、シンガポールにおいて、シンポジウム「ASEAN Connectivity: Inside and<br />

to the Outside」を 開 催 しました。 同 シンポジウムは 同 時 期 にシンガポールで 開 催 されたス<br />

リン ASEAN 事 務 総 長 と ASEAN 日 本 人 商 工 会 議 所 連 合 会 (FJCCIA)との 第 3 回 目 の 対 話 会<br />

合 にあわせて 企 画 されたもので、アセアン 域 内 のコネクティビティ(a. 輸 送 や 通 信 など 物 理<br />

的 な 面 での 連 結 、b. 規 制 や 基 準 など 制 度 面 での 連 結 、c. 技 術 を 持 つ 人 材 の 自 由 な 移 動 ) 向 上<br />

を 通 じた 経 済 統 合 に 向 けた 取 組 を 議 論 することを 目 的 として、アセアン 事 務 局 、アセアン 日<br />

本 人 商 工 会 議 所 連 合 会 (FJCCIA)、アセアン・ 東 アジア 経 済 研 究 センター(ERIA)、 在 シ<br />

ンガポール 日 本 大 使 館 との 共 催 にて 開 催 されました。シンガポール 日 本 商 工 会 議 所 (JCCI)<br />

紀 聖 治 会 頭 、 山 中 誠 大 使 による 主 催 者 挨 拶 の 後 、スリン 事 務 総 長 が 基 調 講 演 を 行 い、アセア<br />

ン 内 における 経 済 的 結 び 付 きと 域 外 への 経 済 圏 の 広 がりというテーマを 取 り 上 げて 議 論 が<br />

行 われました。 官 民 識 者 が 参 加 したパネルディスカッションでは、 急 速 な 発 展 を 遂 げるアセ<br />

アン 諸 国 の 向 かう 先 はどこにあるか、 企 業 はその 環 境 でどのように 成 長 を 続 けるかの 議 論 が<br />

活 発 に 行 われました。231 名 が 出 席 し、 参 加 者 からは、タイムリーなトピックで 興 味 深 かっ<br />

たなどのコメントを 得 ました。<br />

4 日 本 留 学 生 ネットワーク・セミナー'3 月 、タイ(<br />

23 年 3 月 21 日 、タイのバンコクで 元 日 本 留 学 生 のネットワーク 構 築 を 目 的 にしたシン<br />

ポジウムを 開 催 しました。シンポジウムには 日 本 へ 留 学 経 験 のあるタイ 人 を 中 心 に 250 名 が<br />

出 席 し、 来 賓 としてアピシット 首 相 が 出 席 しました。<br />

132


(3) 海 外 の 要 人 等 への 積 極 的 な 情 報 発 信<br />

1 ジェトロ 役 員 による 情 報 発 信<br />

海 外 の 要 人 との 交 流 を 通 じ、 我 が 国 との 経 済 関 係 の 強 化 、 我 が 国 企 業 の 国 際 化 、ジェトロ<br />

事 業 を 通 じた 開 発 途 上 国 経 済 ・ 産 業 への 貢 献 等 について、 積 極 的 に 情 報 発 信 しました。<strong>22</strong><br />

年 度 にジェトロ 役 員 が 面 談 をした 要 人 は 335 人 に 上 りました。<br />

【 主 な 海 外 要 人 とジェトロ 役 員 との 会 談 内 容 】<br />

地 域 要 人 名 ' 面 談 日 程 、 場 所 ( 会 談 テーマ<br />

北 米<br />

欧 州<br />

アジア<br />

大 洋 州<br />

中 南 米<br />

中 東 ア<br />

フリカ<br />

【 米 国 】ジェニファー・グランホルム ミシガン<br />

州 知 事 '9 月 13 日 、 米 国 (<br />

【 米 国 】フィル・ブレデセン テネシー 州 知 事<br />

'10/15、 米 国 (<br />

【イタリア】サッコマンニ・イタリア 銀 行 副 総 裁 、<br />

ペトローネ・ 駐 日 イタリア 大 使 、アレマンノ・ロ<br />

ーマ 市 長 '4 月 13 日 、 東 京 (<br />

【フィンランド】パーヴォ・ヴァユリュネン 貿<br />

易 ・ 開 発 協 力 大 臣 '11/25、 東 京 (<br />

【マレーシア】ナジブ・ラザク 首 相<br />

'4 月 20 日 、 東 京 (<br />

【ベトナム】ディン・ラー・タン ペトロベトナム<br />

会 長 '6 月 21 日 、 東 京 (<br />

【 中 国 】 汪 洋 ・ 中 国 共 産 党 政 治 局 委 員 兼 広 東<br />

省 書 記 他<br />

'6 月 3 日 、 中 国 (<br />

【バングラデシュ】ムハマド・ユヌス グラミン<br />

銀 行 総 裁 '7 月 20 日 、 東 京 (<br />

【バングラデシュ】ハシナ バングラデシュ 首<br />

相 '12/1、 東 京 (<br />

【タイ】アピシット タイ 首 相 '3/21、バンコク(<br />

【ニュージーランド】ティム・グローサー NZ 貿<br />

易 大 臣 '10/7、ニュージーランド(<br />

【ペルー】カプニャイ 駐 日 ペルー 大 使<br />

'7 月 28 日 、 東 京 (<br />

【グアテマラ】アルバロ・コロン グアテマラ 大<br />

統 領 、アロルド・ロハス グアテマラ 外 相<br />

'10/21、 東 京 (<br />

【ペルー】アラン・ガルシア ペルー 大 統 領 、ガ<br />

ルシア・ベラウンデ ペルー 外 相 、フェレイロ<br />

ス ペルー 通 商 観 光 大 臣 '11/12、 横 浜 (<br />

【パレスチナ】サラーム・ファイヤード 首 相<br />

'7 月 27 日 、パレスチナ(<br />

【ガーナ】ジョン・ミルズ 大 統 領 およびハナ・テ<br />

テ 貿 易 産 業 大 臣 、ジョー・ギディウス 道 路 大<br />

臣 ほか '9 月 29 日 、 東 京 (<br />

【ヨルダン】サミール・リファーイ ヨルダン 首<br />

相 、ハーリド・イーラーニー ヨルダンエネル<br />

ギー 鉱 物 資 源 相 、アーメル・ハディーディ ヨ<br />

ルダン 産 業 貿 易 相 、アラー・バターイネ ヨル<br />

ダン 運 輸 相 、 ほか '10/14、 東 京 (<br />

【パレスチナ】サラーム・ファイヤード パレス<br />

133<br />

日 米 の 経 済 、 産 業 などについて 意 見 交 換<br />

米 国 南 東 部 を 中 心 とした 日 米 経 済 関 係 について 意 見 交<br />

換<br />

IJBG' 日 伊 ビジネス・グループ(トップミーティングにて 意<br />

見 交 換<br />

フィンランド・ビジネスセミナー 出 席<br />

ラウンドテーブル、 事 業 環 境 改 善 について。<br />

ベトナムへのインフラ 投 資 の 促 進 について。<br />

広 東 省 との MOU フォローアップ<br />

表 敬 訪 問 、セミナーに 関 する 感 謝 、ジェトロ 事 業 につき<br />

意 見 交 換<br />

対 バングラデシュ 投 資 促 進 、 貿 易 開 発 事 業 等 につき 意<br />

見 交 換 'ムヒット 財 務 大 臣 、ラーマン 首 相 アドバイザー<br />

( 経 済 担 当 (、サマド 投 資 庁 長 官 、ジアウディン 無 任 所 大<br />

臣 らが 陪 席 (<br />

ジェトロ 事 業 および 日 本 留 学 経 験 者 シンポジウムへの<br />

参 加 に 対 するお 礼 、 大 地 震 の 影 響 、 日 本 食 品 の 輸 入 に<br />

ついて 意 見 交 換<br />

日 NZ 経 済 関 係 、アジア 太 平 洋 地 域 の 貿 易 について 意<br />

見 交 換<br />

日 本 ・ペルー 経 済 関 係 に 関 する 意 見 交 換<br />

日 本 との 経 済 関 係 強 化 策 やジェトロのサポート 内 容 に<br />

ついて 紹 介<br />

日 本 との 経 済 関 係 強 化 策 やジェトロのサポート 内 容 に<br />

ついて 紹 介<br />

ジェトロの 対 パレスチナ 産 業 育 成 支 援 および 双 方 の 関<br />

係 強 化 に 関 する 意 見 交 換<br />

ジェトロの 対 ガーナ 事 業 およびガーナの 経 済 情 勢 に 関<br />

する 意 見 交 換<br />

ジェトロのヨルダン 事 業 に 関 する 紹 介 、 日 ヨルダン 経 済<br />

協 力 関 係 に 関 する 意 見 交 換<br />

ジェトロの 対 パレスチナ 産 業 育 成 支 援 および 双 方 の 関


チナ 首 相 '11/24、 東 京 (<br />

【イラク】ヌーリー・アル・マーリキー 首 相 、ハッ<br />

サイン・イブラハム・シャレ・アル・シャハリスタ<br />

ーニー 副 首 相 他 '2/7、イラク(<br />

係 強 化 に 関 する 意 見 交 換<br />

ジェトロ 事 業 に 関 する 紹 介 、 日 本 企 業 の 投 資 促 進 に 関<br />

して 意 見 交 換<br />

2 ジェトロ 海 外 事 務 所 による 情 報 発 信<br />

海 外 の 要 人 との 交 流 を 通 じ、 我 が 国 との 経 済 関 係 の 強 化 、 我 が 国 企 業 の 国 際 化 、ジェトロ<br />

事 業 を 通 じた 開 発 途 上 国 経 済 ・ 産 業 への 貢 献 等 について、 積 極 的 に 情 報 発 信 しました。<strong>22</strong><br />

年 度 にジェトロ 海 外 事 務 所 が 面 談 をした 要 人 は 2,931 人 に 上 りました。<br />

【 主 な 海 外 要 人 とジェトロ 海 外 事 務 所 との 会 談 内 容 】<br />

地 域 国 名 要 人 名 ' 面 談 日 程 、 場 所 ( 会 談 テーマ<br />

北 米<br />

中 南<br />

米<br />

欧 州<br />

米 国<br />

カナダ<br />

ペルー<br />

チリ<br />

ウズベ キ ス<br />

タン<br />

オーストリア<br />

ロン・カーク USTR 代 表 '4/16、 米<br />

国 (<br />

ヘンリー・キッシンジャー 元 国 務 長<br />

官 '4/20、 米 国 (<br />

バン・キブン 国 連 事 務 総 長<br />

'4/21、 米 国 (<br />

リック・ペリー テキサス 州 知 事<br />

'7/<strong>22</strong>、 米 国 (<br />

ミッチ・ダニエルズ インディアナ 州<br />

知 事 '8/4、 米 国 (<br />

アーノルド・シュワルツネッガー カ<br />

リフォルニア 州 知 事 '8/30、 米 国 (<br />

リック・ペリー テキサス 州 知 事<br />

'10/12、 米 国 (<br />

スティーブ・ベシエア ケンタッキー<br />

州 知 事 '11/18、 米 国 (<br />

ランディー・バース オクラホマ 州 上<br />

院 議 員 '1/9、 米 国 (<br />

メアリー・ファリン オクラホマ 州 知<br />

事 '1/10、 米 国 (<br />

リック・スナイダー ミシガン 州 知 事<br />

'1/28、 米 国 (<br />

ビバリー・ジョー・オダ 国 際 協 力 大<br />

臣 '5/28、 米 国 (<br />

ピーター・ヴァン・ローン カナダ 外<br />

務 相 '10/4、カナダ(<br />

ガルシア・ペルー 大 統 領<br />

'4/13、ペルー(<br />

アラオス 経 済 財 務 大 臣<br />

'5/7、ペルー(<br />

フ ェ レ イ ロ ス 貿 易 観 光 省<br />

'Mincetur( 大 臣 '1/27、ペルー(<br />

アルフレド・モレノ 外 務 大 臣<br />

'5/5、チリ(<br />

リカルド・ライネリ エネルギー 大 臣<br />

'11/19、チリ(<br />

ハイダロフ 繊 維 公 団 総 裁 ( 軽 工 業<br />

省 大 臣 ( '4/5、ウズベキスタン(<br />

ディチッチ・セルビア 副 首 相 兼 内 務<br />

大 臣 '5/19、オーストリア(<br />

134<br />

ジェトロ 事 業 の 説 明<br />

イラン 情 勢 について 意 見 交 換<br />

国 連 気 候 変 動 枠 組 み 交 渉 について 意 見 交 換<br />

州 内 投 資 環 境 およびジェトロ 事 業 について<br />

インディアナ・ステートフェア・ 日 本 パビリオン 開 会 式<br />

にて 面 談 。ダニエルズ 知 事 はジェトロの 支 援 に 謝 辞<br />

を 述 べた<br />

日 本 のカリフォルニア 州 との 緊 密 な 経 済 関 係 や 高 速<br />

鉄 道 の 便 益 等 について 紹 介 し、 対 日 認 識 の 向 上 を 図<br />

った<br />

テキサス 州 への 日 系 企 業 の 進 出 状 況 について 意 見<br />

交 換<br />

ジェトロ 主 催 「ものづくり・イノベーション・セミナー」で<br />

のベシエア 州 知 事 による 冒 頭 スピーチへの 謝 意 表 明<br />

州 務 長 官 とともに 面 談 。 対 日 農 水 産 物 輸 出 について<br />

情 報 交 換<br />

知 事 就 任 式 後 面 談 、 日 本 企 業 の 対 米 投 資 につき 具<br />

申<br />

ミシガン 州 知 事 に 1 月 に 就 任 して 初 めて 日 本 代 表 と<br />

会 談 。 在 デトロイト 日 本 国 総 領 事 と 共 に 州 知 事 公 室<br />

を 訪 問 。 日 本 企 業 とジェトロの 貢 献 ・ 活 動 を 知 事 に 直<br />

接 説 明 し、 日 本 とミシガン 州 との 関 係 強 化 で 合 意<br />

日 加 間 ビジネス、ムスコカ 市 で 開 催 される G8 サミット<br />

に 関 して<br />

カナダとアジア 間 のビジネス 動 向 、 今 後 の 連 携 の 可<br />

能 性 について 情 報 交 換<br />

ペルー 展 報 告 と 知 財 分 野 におけるジェトロ 事 業 開 始<br />

について<br />

ジェトロの 知 財 事 業 について<br />

一 村 一 品 運 動 について<br />

ジェトロの 耐 震 技 術 協 力 について。ジェトロスタンドの<br />

コンセプトについて<br />

日 本 の 省 エネ・ 代 エネ 技 術 の 紹 介<br />

対 日 ビジネス 拡 大 に 向 けた 支 援 要 請<br />

セルビアでの 自 動 車 部 品 市 に 合 わせて 面 談 。セルビ<br />

アの 自 動 車 産 業 等 について 意 見 交 換 。 今 秋 訪 日 し、


ア<br />

ア<br />

ジ<br />

ベルギー<br />

ハンガリー<br />

ルーマニア<br />

イタリア<br />

フランス<br />

タイ<br />

シ ン ガ ポ ー<br />

ル<br />

マレーシア<br />

カンボジア<br />

フィリピン<br />

ムスタパ マレーシア 貿 易 経 済 大<br />

臣 '6/15、ベルギー(<br />

英 国 チャールズ 皇 太 子<br />

'12/15、ベルギー(<br />

イオン・アリトン 経 済 大 臣<br />

'9/30、ハンガリー(<br />

アリトン 経 済 ・ 通 商 ・ビジネス 環 境<br />

大 臣 '10/5、ルーマニア(<br />

Dr. Lawrence Gonzi マルタ 共 和 国<br />

首 相 '11/12、イタリア(<br />

ナタリー・コシウスコ=モリゼ 仏 エコ<br />

ロジー・ 持 続 可 能 開 発 ・ 運 輸 ・ 住 宅<br />

大 臣 、クリスティーヌ・ラガルド 仏<br />

経 済 ・ 財 政 ・ 産 業 大 臣<br />

'3/28、3/29、フランス(<br />

サナン 副 首 相<br />

'4/3、タイ(<br />

サチット 首 相 府 大 臣 、チャンプラシ<br />

ット カンボジア 商 業 大 臣 、フック<br />

ベ ト ナ ム 計 画 投 資 省 大 臣 他<br />

'8/25、タイ(<br />

シンラボン ラオス 計 画 投 資 大 臣 、<br />

スリボン ラオスエネルギー 大 臣<br />

'12/16、タイ(<br />

コーン 財 務 大 臣 '1/26、タイ(<br />

マルゲシュ・ニラニ カルナータカ 州<br />

産 業 大 臣 '4/7、シンガポール(<br />

リム・フンキャン 通 産 大 臣<br />

'7/13、シンガポール)<br />

スリン・ピツワン アセアン 事 務 局 事<br />

務 総 長 '11/19、シンガポール(<br />

ピーター・チン・エネルギー 環 境 技<br />

術 水 大 臣 '4/29、マレーシア(<br />

ナジブ 首 相<br />

'7/6、マレーシア(<br />

ナジブ・ラザク 首 相 、スルタン・ミ<br />

ザン・ザイナル・アビディン・スルタ<br />

ン・マーモッツ 国 王 '10/13~14、<br />

マレーシア(<br />

ノロドムシリヴット 殿 下<br />

'4/30、カンボジア(<br />

チャンプラシット 商 業 大 臣<br />

'12/23、カンボジア(<br />

グレゴリオ・ドミンゴ 貿 易 産 業 大 臣<br />

'9/29、フィリピン(<br />

グレゴリー・ドミンゴ 貿 易 産 業 大 臣<br />

'3/17、フィリピン(<br />

135<br />

法 務 大 臣 等 との 会 談 が 予 定 されているとのこと<br />

日 本 とマレーシアの 協 力 について<br />

サステナブルな 農 業<br />

日 ル 両 国 のビジネス 関 係 進 展 について<br />

日 本 -ルーマニア 間 の 経 済 関 係 について<br />

マルタ 経 済 の 強 み'IT 産 業 、 観 光 、ロジスティック、フ<br />

ァイナンス、 人 材 など(について 説 明 。 最 近 の 日 本 と<br />

マルタの 政 治 経 済 関 係 について 意 見 交 換 。 日 EU・<br />

EIA の 締 結 に 関 する 日 本 側 の 対 応 への 支 持 を 表 明 。<br />

日 本 企 業 のマルタへの 投 資 促 進 、および 日 ・マルタビ<br />

ジネス 促 進 について 意 見 交 換 。<br />

東 日 本 大 震 災 について<br />

タイにおける 環 境 対 応 についての 意 見 交 換<br />

日 メコン 産 業 政 府 対 話<br />

ラオスへの 投 資 促 進 についての 今 後 のジェトロの 協<br />

力 。ラオス 電 力 発 電 プラントへのジェトロの 協 力 。<br />

在 タイ 日 系 企 業 経 済 動 向 調 査 結 果 報 告 、 対 日 投 資<br />

シンポへの 協 力 依 頼<br />

カルナータカ 州 の 投 資 機 会 と 投 資 環 境 について 意 見<br />

交 換<br />

ジェトロとシンガポール 政 府 機 関 との 共 同 事 業 につい<br />

て 紹 介<br />

アセアン 経 済 統 合 への 日 本 企 業 への 貢 献 について<br />

意 見 交 換<br />

<strong>JETRO</strong> の 環 境 省 エネ 分 野 の 取 組 につき 説 明 するとと<br />

もに、マレーシア 政 府 のエネルギー 政 策 について 聴<br />

取<br />

23 年 度 予 算 案 に 関 する 政 府 との 対 話<br />

IGEM2010 日 本 ブースを 案 内<br />

プノンペン 事 情 等 について 意 見 交 換<br />

カンボジア 輸 出 入 一 州 一 品 展 示 会 開 催 後 に 同 大 臣<br />

を 訪 問 し、プノンペン 事 務 所 開 設 後 の 日 系 企 業 の 投<br />

資 動 向 、カンボジア 輸 出 入 一 州 一 品 展 示 会 の 結 果 を<br />

報 告<br />

ジェトロ 事 業 の 説 明<br />

フィリピン OTOP' 加 工 食 品 ( 成 果 発 表 セミナーに 関 す<br />

る 説 明<br />

バ ン グ ラ デ シェイク・ハシナ 首 相 、アブ・マル・ 日 本 との 貿 易 投 資 促 進 に 係 る 2 国 間 の 取 組 と 課 題 に


大 洋<br />

州<br />

中 東<br />

アフリ<br />

カ<br />

シュ<br />

インド<br />

インドネシア<br />

ミャンマー<br />

オーストラリ<br />

ア<br />

サウジアラビ<br />

ア<br />

ア ラ ブ 首 長<br />

国 連 邦<br />

ケニア<br />

イスラエル<br />

南 アフリカ<br />

エジプト<br />

ナイジェリア<br />

アブドゥル・ムヒット 財 務 大 臣<br />

'12/1、バングラデシュ(<br />

ナレンドラ・モディ グジャラート 州<br />

首 相 '1/12、インド(<br />

マリ 商 業 大 臣 、マヘンドラ 商 業 副 大<br />

臣 他 '3/31、インドネシア(<br />

テンナインテイン 商 業 省 大 臣<br />

'1/12、ミャンマー(<br />

ポール・ヘンダ―ソン 北 部 準 州 首<br />

席 大 臣 ' 首 相 ('6/29、オーストラリ<br />

ア(<br />

アリレザ 商 工 大 臣<br />

'4/18、サウジアラビア(<br />

アブドッラー・ビン・ファイサル 王 子<br />

'10/2、サウジアラビア(<br />

ホサイン 水 電 力 省 大 臣<br />

'1/9、サウジアラビア(<br />

ゴザイビ 経 済 企 画 省 大 臣<br />

'2/21、サウジアラビア(<br />

ハッサン・ファクロ 閣 下 バーレーン<br />

商 工 大 臣 '6/28、アラブ 首 長 国 連<br />

邦 (<br />

ハッサン・アブドゥッラー・ファハロ 博<br />

士 バーレーン 工 商 大 臣<br />

'2/2、アラブ 首 長 国 連 邦 (<br />

アモス・キムニャ 貿 易 大 臣<br />

'6/7、ケニア(<br />

キライトゥ・ムルンギ ケニア・エネ<br />

ルギー 省 大 臣 '10/31、ケニア(<br />

サラーム・ファイヤード パレスチナ<br />

自 治 政 府 首 相 '7/27、イスラエル(<br />

スードハン モーリシャス 国 ・ 通 商 産<br />

業 大 臣 '7/21、 南 アフリカ 共 和 国 (<br />

Imad Najib Fakhoury ヨルダン 大 規<br />

模 事 業 大 臣 '12/12、エジプト(<br />

ハナ・テテ ガーナ 共 和 国 貿 易 産 業<br />

大 臣 ' 12/14 、 ナ イ ジ ェ リ ア (<br />

'10/2、サウジアラビア(<br />

つき 意 見 交 換<br />

バイブラント・グジャラートにおいて、 日 本 側 ミッション<br />

と 意 見 交 換<br />

商 業 大 臣 主 催 の 東 日 本 大 震 災 の 影 響 等 についての<br />

日 尼 会 議 にて、 日 系 企 業 の 創 業 への 影 響 、 食 品 輸<br />

入 規 制 等 についてコメント、 善 処 を 要 請<br />

ATPF 加 盟 に 関 する 説 明 等<br />

ジェトロの 役 割 と 最 近 の 北 部 準 州 と 日 本 との 経 済 関<br />

係 、 日 本 企 業 と 北 部 準 州 の 企 業 とのビジネス 交 流 に<br />

ついて 意 見 交 換<br />

増 子 副 大 臣 関 連 、SME 政 策 支 援 について<br />

日 本 食 のサウジへの 展 開 について<br />

サウジと 日 本 の 水 事 業 促 進 について<br />

日 本 とサウジの 産 業 交 流 について 協 議<br />

ジェトロの 活 動 と 今 後 の 協 力 関 係 の 構 築 について<br />

日 本 バハレーン・ビジネスフォーラム<br />

ジェトロ 事 業 について<br />

ジェトロ 事 業 'インフラ・プラント 事 業 (について<br />

ジェトロ 事 業 の 紹 介<br />

ジェトロ 事 業 関 連<br />

ジェトロのインフラ・プラント 事 業 支 援 の 紹 介 等<br />

地 球 環 境 ・ 民 活 FS 事 業 等 についてジェトロ 事 業 'イン<br />

フラ・プラント 事 業 (について 日 本 食 のサウジへの 展<br />

開 について<br />

(3) 外 国 メディアを 通 じた 情 報 発 信<br />

1 現 地 マスメディアへの 寄 稿 等<br />

リマ・センターは 20 年 5 月 より、ヘスティオン 紙 での 定 期 連 載 を 行 っており、<strong>22</strong> 年 度 に<br />

は 11 本 掲 載 されました。<br />

・23 年 2 月 1 日 「マンガ: 文 化 とビジネスの 融 合 」<br />

・23 年 3 月 1 日 「VUCE: 電 子 手 続 きで 貿 易 手 続 きを 手 早 く」<br />

・23 年 3 月 29 日 「 適 切 な 情 報 伝 達 が 自 然 災 害 に 立 ち 向 かうカギとなる」<br />

2ジャーナリスト 招 へい<br />

APEC 関 連 の 取 組 や 日 比 経 済 交 流 についてフィリピンで 発 信 することを 目 的 に、APEC ウ<br />

ィークに 合 わた <strong>22</strong> 年 11 月 上 旪 に 現 地 有 力 氏 フィリピン・デイリー・インクワイアラー 紙 の<br />

アビゲイル・リム・ホ 記 者 を 日 本 に 招 へいしました。ジェトロがアレンジした 取 材 により、<br />

136


計 4 本 の 記 事 が 同 紙 に 掲 載 されました。<br />

また、23 年 3 月 上 旪 には、マレーシアの 唯 一 の 国 営 通 信 会 社 で、 同 国 の 各 種 有 力 新 聞 や、<br />

米 ロイター 社 にもニュース 配 信 をしており、 高 い 影 響 力 を 持 つベルナマ 国 営 通 信 社 の 編 集 長<br />

ヨン・スー・ヒョン 氏 を 招 へいしました。ジェトロがアレンジした 取 材 により、 理 事 長 イン<br />

タビューを 含 む 計 5 本 の 記 事 が 同 紙 に 掲 載 されました。<br />

(4) 国 際 博 覧 会 等 を 通 じた 日 本 の 魅 力 の 発 信<br />

1 国 際 博 覧 会 における 取 組<br />

経 済 産 業 省 から 国 際 博 覧 会 の 日 本 出 展 にかかわる 業 務 を 受 託 し、ジェトロは 参 加 機 関 とし<br />

て 主 に 以 下 に 関 連 する 業 務 を 行 いました。<br />

Ⅰ. 上 海 国 際 博 覧 会 ( 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 ~10 月 )<br />

ジェトロは、<strong>22</strong> 年 5 月 1 日 から 10 月 31 日 に 開 催 された 上 海 国 際 博 覧 会 において、 日 本<br />

館 運 営 業 務 を 实 施 しました。18 年 3 月 より 上 海 センター 内 に「 上 海 国 際 博 情 報 センター」<br />

を 設 置 するなど、 他 パビリオンに 先 駆 けて 準 備 に 取 組 み、 主 催 者 に 対 し 設 営 に 係 る 要 望 を 行<br />

いました。その 結 果 、 日 本 からの 具 体 的 な 要 望 が 参 加 者 向 けルールを 策 定 する 上 で 役 に 立 っ<br />

たと 主 催 者 から 評 価 され、また 建 設 段 階 では 安 全 面 や 衛 生 面 が 評 価 され、「モデル 建 設 現 場 」<br />

の 指 定 を 受 け、 他 パビリオンの 準 備 をリードする 存 在 となりました。 他 方 、 展 示 物 ・ 資 材 の<br />

通 関 、 日 本 館 の 消 防 など 現 地 規 制 に 係 る 課 題 解 決 のため、 関 連 機 関 や 主 催 者 に 確 認 ・ 交 渉 し、<br />

ほぼ 工 程 通 りに 業 務 を 進 めました。<br />

博 覧 会 開 幕 式 翌 日 の 5 月 1 日 に 行 った 日 本 館 開 館 式 には、 仙 谷 由 人 総 理 特 使 ・ 国 家 戦 略 担<br />

当 大 臣 ( 当 時 )、 福 山 哲 郎 外 務 副 大 臣 ( 当 時 )、 高 村 正 彦 衆 議 院 議 員 ・ 上 海 万 博 協 力 議 員 連 盟<br />

会 長 、 宮 本 雄 二 駐 中 国 日 本 大 使 ( 当 時 )、 横 井 裕 駐 上 海 日 本 総 領 事 、 泉 田 裕 彦 新 潟 県 知 事 、<br />

各 協 賛 企 業 代 表 者 など 多 くの 来 賓 が 出 席 しました。<br />

また、 日 本 のナショナルデーのジャパンデーにあたる 6 月 12 日 には、 鳩 山 由 紀 夫 総 理 特<br />

使 、 劉 延 東 国 務 委 員 を 始 めとする 両 国 政 府 代 表 団 が 参 列 し、 国 旗 掲 揚 式 等 歓 迎 式 典 を 行 った<br />

後 、 日 本 館 の 館 内 視 察 やレセプションなど 公 式 行 事 を 行 いました。 併 せて、 日 本 館 のメッセ<br />

ージである「つながろう! 調 和 のとれた 未 来 のために」をテーマに、 文 化 、 芸 能 、 等 を 紹 介<br />

するため、 能 や 和 太 鼓 などの 日 本 の 伝 統 芸 能 の 披 露 し、 日 本 の 有 名 歌 手 や 人 気 グループが 参<br />

加 した 日 本 館 主 催 イベントを 開 催 しました。<br />

日 本 館 は 上 海 万 博 のパビリオンとしても 最 大 級 、 過 去 の 海 外 博 覧 会 の 日 本 館 としても 最 大<br />

規 模 で、ジェトロの 取 りまとめのもと 協 賛 企 業 や 自 治 体 など、オールジャパンで 参 加 する 初<br />

の 官 民 一 体 の 参 加 となりました。 日 本 館 は 連 日 待 ち 列 が 3 時 間 を 越 えるなど、 多 くの 来 場 者<br />

の 関 心 を 惹 き、184 日 間 で 540 万 人 を 越 える 来 館 者 を 獲 得 しました。 来 館 者 1,500 人 に 行 っ<br />

たアンケートでは、 来 館 者 の 86%が「 日 本 館 観 覧 後 、 日 本 を 好 きになった」と 回 答 、また<br />

来 館 者 の 多 くが 日 本 の 最 先 端 の 技 術 、 伝 統 、 文 化 に 高 い 関 心 を 示 すなど、 日 本 の 魅 力 や 技 術<br />

力 を 効 果 的 に 発 信 しました。また、BIE( 博 覧 会 国 際 事 務 局 ) 表 彰 においては、 日 本 館 はタ<br />

イプ A (4,000 平 米 以 上 の 敷 地 面 積 をもつ 独 自 建 設 パビリオン) 展 示 部 門 で「 様 々な 技 術 が<br />

コンビネーションよく 展 示 されている」と 評 価 され、 銀 賞 を 受 賞 しました( 金 賞 :サウジア<br />

ラビア 館 、 銅 賞 :インドネシア 館 )。<br />

137


日 本 館 には 会 期 を 通 じて 世 界 各 国 からはもとより、 開 催 国 である 中 国 からは 中 央 政 府 を 始 め<br />

地 方 政 府 からも 数 多 くのVIPが 来 館 、 計 636 件 のVIPを 受 け 入 れ、 世 界 のリーダークラスの 関 心<br />

を 集 めました。また、 会 期 前 から 多 くのメディアに 取 り 上 げられ、 会 期 中 の184 日 間 に 日 本 館<br />

の 取 材 件 数 は891 件 に 達 するなど、 我 が 国 のプレゼンス 向 上 に 大 きく 寄 与 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 1 日 ~10 月 31 日<br />

● 開 催 地 : 上 海<br />

● 日 本 館 総 来 館 者 数 :541 万 8,343 人<br />

● 敷 地 面 積 : 約 6,450 平 方 メートル<br />

● 来 場 者 満 足 度 ( 日 本 館 公 式 サイトで 行 ったアンケート 結 果 ):4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価<br />

を 得 た 割 合 が 95.1%<br />

●VIP 来 訪 636 件<br />

● 取 材 件 数 :891 件<br />

● 日 本 館 に 関 する 報 道 件 数 (<strong>22</strong> 年 4 月 ~10 月 ):2,948 件<br />

Ⅱ. 麗 水 国 際 博 覧 会 ( 平 成 24 年 5 月 ~8 月 )<br />

21 年 2 月 24 日 の 閣 議 了 解 により、ジェトロを 参 加 機 関 、 経 済 産 業 省 を 幹 事 省 、 文 部 科 学<br />

省 ・ 農 林 水 産 省 ・ 国 土 交 通 省 および 環 境 省 を 副 幹 事 省 として、 日 本 が 麗 水 博 覧 会 に 公 式 参 加<br />

することが 決 まりました。これを 受 けて、ジェトロは 事 前 調 査 の 实 施 および「 基 本 計 画 」の<br />

作 成 を 行 い、 本 博 覧 会 への 参 加 準 備 を 進 めています。<br />

2 広 報 展 示 事 業<br />

海 外 で 開 催 される 見 本 市 に 出 展 し、ジェトロ 事 業 や 日 本 の 先 端 技 術 、 日 本 と 見 本 市 開 催 国<br />

との 経 済 ・ 貿 易 関 係 や 技 術 交 流 に 関 する 広 報 ・ 情 報 提 供 のほか、 在 外 公 館 や 現 地 進 出 日 系 企<br />

業 、 日 本 の 業 界 団 体 や 企 業 と 協 力 して 日 本 の 産 業 を 紹 介 しました。。<br />

展 示 会 名 開 催 地 会 期<br />

国 際 整 形 外 科 ・リハビリ 技 術 展<br />

第 21 回 中 国 ハルビン 国 際 経 済<br />

貿 易 商 談 会<br />

インテル・アフト(InterAuto(<br />

2010 中 国 国 際 環 境 保 護 ' 大 連 (<br />

博 覧 会<br />

第 14 回 中 国 国 際 投 資 貿 易 商 談<br />

会<br />

総 来 場 者<br />

数<br />

ジェトロブース<br />

来 場 者 に 対 す<br />

る 役 立 ち 度<br />

( 有 効 回 答 数 )<br />

ド イ ツ ・ ラ イ<br />

プチヒ<br />

5 月 12 日 ~15 日 21,200 人 84.0%<br />

(25 件 )<br />

中 国 ・ ハ ル 6 月 15 日 ~19 日 <strong>22</strong> 万 人 98.2%<br />

ビン<br />

(110 件 )<br />

ロシア・ 8 月 25 日 ~29 日 100 万 人 100%<br />

モスクワ<br />

(27 件 )<br />

中 国 ・ 大 連 8 月 27 日 ~29 日 29,000 人 100%<br />

(49 件 )<br />

中 国 ・アモイ 9 月 8 日 ~11 日 58,768 人 94%<br />

(100 件 )<br />

出 展<br />

規 模<br />

4 小 間<br />

1 小 間<br />

35 m2<br />

1 小 間<br />

4 小 間<br />

第 11 回 中 国 西 部 国 際 博 覧 会 中 国 ・ 成 都 10 月 <strong>22</strong> 日 ~25 日 約 70 万 人 92.9% 54 m2<br />

'28 件 (<br />

第 7 回 中 国 ・ASEAN 国 際 博 覧 会 中 国 ・ 南 寧 10 月 20 日 ~24 日 39,130 人 97.9%(94 件 ) 36 m2<br />

第 15 回 マカオ 貿 易 ・ 投 資 国 際 見<br />

本 市<br />

国 際 貿 易 展 マレーシア<br />

'International Trade Malaysia)<br />

中 国 ・マカオ 10 月 21 日 ~24 日 81,000 人 81.8%(55 件 ) 18 m2<br />

マレーシア・<br />

クアラルンプ<br />

ール<br />

11 月 9 日 ~11 日 8,666 人 100%(33 件 ) 9 m2<br />

138


Eficiencia Energetica Expo<br />

2010<br />

リネックス2010<br />

チリ・サンチ<br />

アゴ<br />

トルコ・ イ ス<br />

タンブール<br />

11 月 19 日 ~20 日 約 10,000<br />

人<br />

98.1%(54 件 ) 20 m2<br />

12 月 9 日 ~12 日 15,426 人 100%(115 件 ) 30 m2<br />

【 成 功 事 例 1】 日 本 の 義 肢 製 品 を 欧 州 で 効 果 的 に PR( 国 際 整 形 外 科 ・リハビリ 技 術 展 )<br />

「 国 際 整 形 外 科 ・リハビリ 技 術 展 」への 出 品 物 等 の 提 供 に 協 力 いただいた 社 団 法 人 日 本 義 肢 会 によると、<br />

会 期 中 20 件 以 上 の 資 料 や 価 格 表 の 請 求 がありました。20 万 円 を 超 える 比 較 的 高 額 な 商 品 の 人 気 が 高 く、<br />

成 約 額 が 800 万 円 に 及 ぶ 出 品 者 も 出 ました。この 他 、 代 理 店 契 約 の 商 談 も 進 み、 中 小 企 業 を 中 心 とした 義<br />

肢 業 界 の 今 後 の 輸 出 ビジネスに 結 びつく 結 果 となり、 次 回 (24 年 )の 出 展 参 加 に 期 待 が 寄 せられました。<br />

出 品 物 の 借 上 協 力 を 得 た 上 記 業 界 団 体 からは、「ブース 設 営 から 備 品 の 手 配 、 会 期 終 了 後 の 荷 物 発 送 の 手<br />

伝 い、 会 期 中 の 商 談 通 訳 などのパッケージ 支 援 は 商 談 成 立 に 大 きな 力 となった」とのコメントが 寄 せられ<br />

ました。<br />

3 楽 市 楽 座 APEC 国 際 見 本 市<br />

岐 阜 市 で 開 催 の APEC 中 小 企 業 大 臣 会 合 の 併 催 展 示 会 として 経 済 産 業 省 が 主 催 した「 楽 市<br />

楽 座 APEC 国 際 見 本 市 」に 参 加 しました。 海 外 販 路 拡 大 に 積 極 的 に 取 組 む 地 方 中 小 企 業 の 紹<br />

介 を 通 じ、 中 小 企 業 の 海 外 進 出 への 意 欲 喚 起 を 狙 いとしました。 具 体 的 な 試 みとして、<br />

「FOODEX 2010」( <strong>22</strong> 年 3 月 )で 实 施 した「 米 国 人 ジャーナリストが 選 ぶ 日 本 食 品 10 選 」<br />

の 入 選 商 品 を 紹 介 し、 商 品 を 会 場 で 紹 介 ・ 即 売 したほか、メディア(NHK ニュース)や APEC<br />

中 小 企 業 大 臣 会 合 において PR し、 出 展 企 業 の 海 外 販 路 拡 大 意 欲 を 後 押 ししました。<br />

出 展 者 や 来 場 者 からは「 地 域 の 中 小 企 業 も 輸 出 をしていかなければいけないと 实 感 した」<br />

といった 声 が 寄 せられ、 地 域 企 業 が 輸 出 に 取 組 む 重 要 性 を 発 信 することができました。また、<br />

ジェトロゾーンは、 主 催 者 より「 最 も 賑 わいのあった 展 示 」として 挙 げられ、 話 題 性 、 集 実<br />

効 果 などの 観 点 からも、「2010 年 日 本 APEC」の 注 目 度 向 上 に 寄 与 しました。<br />

● 期 間 : 平 成 <strong>22</strong> 年 10 月 1 日 ~3 日<br />

● 開 催 地 : 岐 阜 ( 岐 阜 メモリアルセンター 愛 ドーム・ふれ 愛 ドーム)<br />

● 参 加 ( 出 展 ) 企 業 数 : 7 社 ・ 団 体<br />

● 主 な 出 展 物 :<br />

● 成 果 : 役 立 ち 度 調 査 結 果 (4 段 階 中 上 位 2 つの 評 価 を 得 た 割 合 ):100%<br />

来 場 者 数 :9,792 人<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1) 日 本 国 内 の 外 資 系 企 業 や 外 国 企 業 への 情 報 発 信 の 強 化 ・ 拡 充<br />

【 課 題 】<br />

日 本 国 内 の 外 資 系 企 業 や 外 国 企 業 から、 東 日 本 大 震 災 後 のビジネス 関 連 情 報 の 的 確 な 提 供 が<br />

期 待 されていました。<br />

【 対 応 】<br />

ウェブサイト 上 に 関 連 情 報 を 提 供 するページを 新 たに 作 成 し、 外 国 企 業 ・ 外 資 系 企 業 への 情<br />

報 提 供 を 強 化 ・ 拡 充 しました。<br />

( 対 応 窓 口 : 海 外 調 査 部 、URL:http://www.jetro.go.jp/en/jetro/earthquake/)<br />

139


(ハ) 貿 易 投 資 相 談<br />

1. 定 量 的 指 標 の 達 成 状 況<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 数 値 目 標 ( 定 量 的 アウトカム 指 標 )】<br />

・サービスの 利 用 者 に 対 して「 役 立 ち 度 」に 関 するアンケート 調 査 を 実 施 し、4 段 階 評 価 で 上 位<br />

2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 7 割 以 上 とする。<br />

・ 貿 易 関 連 人 材 の 育 成 のため、「 貿 易 実 務 オンライン 講 座 」を 提 供 し、 各 年 度 4,440 人 以 上 の 受<br />

講 者 数 を 確 保 する。<br />

〔ポイント〕<br />

1. <strong>22</strong> 年 度 に 実 施 した 事 業 の 役 立 ち 度 調 査 結 果 では、 全 てにおいて 上 位 2 項 目 の 割 合 が 94% 以 上<br />

となり、 目 標 を 大 きく 上 回 りました。また、そのうち 最 上 位 評 価 である「 役 に 立 った」への<br />

回 答 率 が 一 番 高 い 結 果 となりました。<br />

2. サービス 利 用 者 からは、「( 円 高 対 策 セミナーは)タイムリーなトピックであり、 実 際 の 金<br />

融 機 関 とのやり 取 り 方 法 など 具 体 的 な 留 意 事 項 の 説 明 が 役 に 立 った」(ジェトロメンバーズ・<br />

セミナー 参 加 者 )、「 中 国 の 税 制 に 関 する 認 識 を 新 たにすることができ、 今 後 の 展 開 への 参<br />

考 になった」(ジェトロメンバーズ・セミナー 参 加 者 )、「EPA を 利 用 したことが 無 かった<br />

が、 制 度 の 概 要 ( 基 礎 的 な 知 識 )から 具 体 的 手 続 き( 実 際 的 な 運 用 方 法 )まで 一 括 して 知 る<br />

ことが 出 来 た」(EPA セミナー 参 加 者 )、「 海 外 企 業 とのトラブルに 対 し 解 決 までの 方 策 に<br />

ついて 詳 細 をアドバイス 頂 けた。 弁 護 士 相 談 も 紹 介 頂 き、 大 変 満 足 」( 貿 易 投 資 相 談 者 )、<br />

「 資 料 には 記 載 されていない 重 要 な 情 報 や、 現 地 を 詳 しく 知 らなければ 気 付 かない 点 などを<br />

知 る 事 ができた」( 貿 易 投 資 相 談 者 )、「 手 に 入 りにくい 世 界 の 地 域 、 国 々の 資 料 をまとめ<br />

て 見 ることができる」(ビジネスライブラリー 利 用 者 )、「 貴 重 な 資 料 が 多 くあり、かつア<br />

ップデートされている」(ビジネスライブラリー 利 用 者 )といった 意 見 が 寄 せられました。<br />

3.「 貿 易 実 務 オンライン 講 座 」は 年 度 目 標 である 受 講 者 数 4,440 人 には 到 達 できませんでした<br />

が、<strong>22</strong> 年 度 中 に 様 々な 営 業 強 化 策 を 講 じた 結 果 、 年 度 後 半 には 改 善 傾 向 が 見 られ、<strong>22</strong> 年 度<br />

の 受 講 者 数 は 前 年 度 比 13% 増 の 4,104 名 となりました。<br />

4. 貿 易 実 務 オンライン 講 座 受 講 者 からは、「 過 去 何 度 か 書 籍 で 貿 易 実 務 の 学 習 にトライしたも<br />

ののなかなか 身 につかなかったところ、 本 講 座 で 視 覚 的 かつ 体 系 的 に 学 ぶことができ、 身 に<br />

つくものが 多 かった」、「 今 まで、 実 経 験 に 基 づき 実 務 遂 行 していたが、オンライン 講 座 受 講<br />

により、 理 屈 、 規 則 、 制 度 等 、 根 拠 が 勉 強 でき、 曖 昧 さが 無 くなった。 特 に L/C については<br />

単 語 程 度 しか 分 からなかったところ、 役 割 、 意 味 、 効 力 が 理 解 でき、 実 務 へ 反 映 できます」、<br />

等 のコメントが 寄 せられました。<br />

(1) 役 立 ち 度 調 査 の 結 果<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 貿 易 投 資 相 談 事 業 などのジェトロのサービス 提 供 関 係 者 に 対 して 行 った 役 立 ち 度<br />

調 査 において、4 段 階 評 価 で 上 位 2 つの 評 価 を 得 る 割 合 が 各 支 援 ツールの 平 均 94.4%~98.9%<br />

となり、 目 標 を 大 きく 上 回 りました。<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ]サービスの 利 用 者 に 対 する 役 立 ち 度 調 査 /4 段 階 中 上 位 2 つが 7 割 以 上<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度 <strong>22</strong> 年 度 内 訳<br />

貿 易 投 資 相 談 97.7%(1,614) 98.3%(2,289) 84.3%<br />

14.0%<br />

ビジネスライブラリー( 東 京 ) 96.5%(516) 98.0%(502) 74.5%<br />

23.5%<br />

ビジネスライブラリー( 大 阪 ) 95.4%(416) 94.4%(412) 62.9%<br />

140


31.6%<br />

貿 易 実 務 オンライン 講 座 97.1%(1,706) 98.0%(1,748) 68.0%<br />

30.0%<br />

ジェトロメンバーズ・セミナー 97.9%(1,569) 96.7%(2,095) 60.9%<br />

35.8%<br />

EPA セミナー 等 97.8%(1,359) 96.8%(1,101) 49.8%<br />

47.1%<br />

括 弧 内 は 有 効 回 答 数<br />

( 注 ) 役 立 ち 度 内 訳 の 上 段 は、 最 上 位 評 価 ( 役 に 立 った)の 割 合 、 下 段 は 2 段 階 目 の 評 価 (まあ 役 に<br />

立 った)の 割 合 を 指 す。また、 小 数 点 第 二 位 を 四 捨 五 入 している 為 、 両 者 の 合 計 が 必 ずしも 役<br />

立 ち 度 の 割 合 数 値 とはなっていない( 以 下 の 表 もすべて 同 様 )。<br />

(2) 貿 易 実 務 オンライン 講 座 の 受 講 者 数<br />

貿 易 实 務 オンライン 講 座 の 受 講 者 数 は 厳 しい 経 済 情 勢 下 で 21 年 度 より 前 年 度 比 マイナス 傾<br />

向 が 続 いており、<strong>22</strong> 年 度 には 様 々な 営 業 強 化 策 を 講 じました。 具 体 的 な 営 業 力 強 化 策 としては、<br />

営 業 アウトソーシングを 活 用 したテレマーケティングおよび 企 業 訪 問 営 業 を 集 中 的 に 实 施 した<br />

ほか、 他 事 業 との 連 携 による 広 報 活 動 の 強 化 、ジェトロのイベント 参 加 者 を 対 象 とした 期 間 限<br />

定 の 割 引 キャンペーンや、 継 続 受 講 促 進 を 目 的 としたセット 割 引 料 金 やリピーター 料 金 の 導 入<br />

などを 行 いました。また、 営 業 の 際 に、お 実 様 より 座 学 形 式 の 研 修 を 希 望 する 声 も 寄 せられた<br />

ことから、オンライン 講 座 と 座 学 を 組 み 合 わせた「ハイブリッド 講 座 」を 实 施 しました。<br />

この 結 果 、<strong>22</strong> 年 度 後 半 より 受 講 者 数 は 前 年 度 比 でプラスに 転 じ、<strong>22</strong> 年 の 受 講 者 は 4,104 名<br />

と 前 年 度 に 比 べて 13% 増 大 しました。 中 期 計 画 上 の 目 標 ( 各 年 度 4,440 人 以 上 の 受 講 者 数 )は<br />

未 達 の 結 果 となりましたが、<strong>22</strong> 年 度 の e ラーニング 市 場 の 市 場 規 模 が 前 年 度 比 4.5% 減 という<br />

結 果 ( 注 1)もある 中 ではむしろ 好 調 であったと 言 えます。<br />

( 注 1) 矢 野 経 済 研 究 所 http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0278017_01.pdf<br />

[ 中 期 計 画 上 の 目 標 ] 各 年 度 4,440 人 以 上 の 受 講 者 数 を 確 保<br />

21 年 度 <strong>22</strong> 年 度<br />

実 受 講 者 数 合 計 3,623 人 4,104 人<br />

申 込 受 講 者 数 合 計 3,671 人 4,181 人<br />

2. 具 体 的 なアウトカムの 実 現 例<br />

【 中 期 計 画 に 明 記 されている 取 組 目 標 ( 定 性 的 アウトカム)】<br />

・ 制 度 ・ 市 場 情 報 等 の 一 層 の 整 備 ・ 蓄 積 を 図 り、 公 平 性 や 信 頼 性 を 保 持 しつつ、 企 業 の 個 別 ニー<br />

ズに 合 致 した 的 確 な 対 応 を 行 うことにより、 我 が 国 企 業 の 個 別 ビジネスへの 貢 献 等 の 具 体 的 な<br />

アウトカムの 実 現 を 図 る。<br />

〔ポイント〕<br />

1. <strong>22</strong> 年 度 にジェトロへ 寄 せられた 貿 易 投 資 相 談 件 数 は 9 万 件 を 超 え、 過 去 最 高 水 準 に 達 しまし<br />

た。 輸 出 ・ 投 資 相 談 を 中 心 に 各 地 の 中 小 企 業 等 の 販 路 開 拓 をきめ 細 かく 支 援 し、アジアなどの<br />

新 興 市 場 向 けビジネスを 検 討 する 企 業 に 対 して 現 地 の 貿 易 ・ 投 資 関 連 の 制 度 情 報 の 提 供 、 具 体<br />

的 ビジネス・ノウハウのアドバイスを 行 いました。<br />

2. 海 外 販 路 拡 大 を 目 指 す、あるいは 海 外 進 出 を 検 討 する 企 業 に 対 して、ジェトロのビジネス・サ<br />

141


ポート・サービス(BSS)をはじめとした 各 種 事 業 の 活 用 、 海 外 コーディネーターなどとの 連<br />

携 による 各 種 情 報 や 具 体 的 なアドバイスを 提 供 し、 海 外 展 開 を 支 援 しました。<br />

3. 海 外 進 出 を 検 討 する 日 本 企 業 に 進 出 の 際 の 留 意 点 ・ポイントや 事 業 成 功 のノウハウを 提 供 し、<br />

海 外 進 出 実 現 の 一 助 となることができました。<br />

4. 海 外 ビジネスにおける 様 々な 困 難 に 直 面 する 日 本 企 業 への 支 援 を 行 い、クレーム 処 理 のノウハ<br />

ウ 等 をアドバイスし、トラブル 回 避 につながりました。<br />

5. 年 度 末 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 に 関 する 取 組 として 専 用 の 相 談 窓 口 を 設 置 、 各 国 の 制 度 ・ 国 内<br />

の 関 連 情 報 を 提 供 しました。<br />

(1) 貿 易 投 資 相 談 の 傾 向 と 分 析<br />

<strong>22</strong> 年 度 にジェトロ( 国 内 外 ) 事 務 所 へ 寄 せられた 貿 易 投 資 相 談 件 数 は 前 年 度 比 13% 増 の 約<br />

96,009 件 で、 過 去 最 高 水 準 となりました。<br />

相 談 の 内 訳 をみると、 輸 出 が 43%、 海 外 投 資 が 19%、 輸 入 が 15%を 占 めます。 輸 出 ・ 輸 入<br />

の 相 談 はほぼ 前 年 度 並 みですが、 海 外 投 資 の 相 談 は 前 年 度 比 4 割 増 となりました。<br />

海 外 投 資 相 談 の 相 手 国 は、 中 国 、ベトナム、インドなどアジア 各 国 が 上 位 を 占 め、 製 造 拠 点<br />

でなく、 現 地 市 場 での 展 開 を 目 指 す 進 出 案 件 が 増 加 しています。<br />

( 注 ) 上 記 の 相 談 件 数 は 实 際 に 対 応 した 質 問 項 目 数 に 該 当 。 一 つの 相 談 に 複 数 の 質 問 項 目 が 含 まれる 場<br />

合 は、それぞれに 1 件 とカウントされる。<br />

(2) 各 地 の 中 小 企 業 等 の 海 外 販 路 拡 大 を 積 極 的 に 支 援<br />

海 外 販 路 拡 大 を 目 指 す 中 小 企 業 等 に 対 して、 契 約 書 の 作 成 指 導 や 手 続 き 等 の 情 報 をタイムリ<br />

ーかつ 適 切 に 提 供 し、 個 別 企 業 の 輸 出 をサポートしました。<br />

【 事 例 1】 米 国 への 日 本 酒 の 輸 出 を 支 援 ( 盛 岡 貿 易 情 報 センター)<br />

約 230 年 間 におよぶ 酒 造 りの 歴 史 を 持 つ 酒 造 メーカーA 社 は、 国 内 販 売 の 低 迷 から 危 機 感 を 抱 いて<br />

おり、 海 外 市 場 に 活 路 を 求 めていました。そうした 中 、ニューヨークの 日 系 高 級 寿 司 店 のオーナーから<br />

同 社 製 品 に 対 して 引 き 合 いがありましたが、 同 社 では 直 接 輸 出 の 経 験 が 浅 かったため、ジェトロ 盛 岡 に<br />

貿 易 相 談 がありました。 相 談 内 容 は1 英 文 契 約 書 のアドバイス、2 初 期 注 文 への 対 応 および 出 荷 にいた<br />

るまでの 貿 易 实 務 の 流 れ、3 英 文 請 求 書 の 作 成 方 法 、などでした。ジェトロ 盛 岡 では 契 約 書 作 成 上 の 留<br />

意 点 や 輸 出 の 流 れについて 説 明 し、 同 時 に 現 地 における 輸 入 許 可 取 得 、ラベル 登 録 、 免 許 登 録 、 輸 入 関<br />

税 や 税 金 など 重 要 書 類 および 手 続 きについてアドバイスしました。<br />

その 結 果 、 日 系 高 級 寿 司 店 と 取 引 のある 米 国 の 酒 類 ホールセラーB 社 との 間 で 契 約 が 成 立 し、 最 初 の<br />

注 文 500 ケース(1800 本 )が 無 事 出 荷 されました。<br />

【 事 例 2】ベトナム(ハノイ)の 企 業 との 技 術 提 携 を 支 援 ( 北 海 道 貿 易 情 報 センター)<br />

道 路 工 事 などを 請 け 負 う C 社 は、 北 海 道 内 での 公 共 事 業 ( 道 路 工 事 )が 年 々 減 尐 していることから、<br />

今 後 高 速 道 路 などのインフラ 整 備 が 進 むベトナムへの 工 事 参 入 を 見 据 えて、ベトナム 企 業 との 事 業 提 携<br />

を 模 索 していました。20 年 に 北 海 道 貿 易 情 報 センターに 相 談 した 上 で、コンタクトしていたハノイの<br />

D 社 について 信 用 調 査 を 实 施 。 併 せて 海 外 ミニ 調 査 を 活 用 してベトナムの 道 路 工 事 会 社 の 上 位 10 社 を<br />

リストアップし、その 後 も 継 続 的 に 現 地 事 情 などについて 貿 易 投 資 相 談 を 通 じて 情 報 提 供 を 行 った 結<br />

果 、 現 地 D 社 との 独 占 技 術 提 携 を 締 結 するに 至 りました。<br />

また、D 社 から 技 術 研 修 生 の 受 け 入 れを 打 診 され、 対 応 についてジェトロへ 相 談 があり、ジェトロに<br />

て 海 外 技 術 者 研 修 協 会 (AOTS)を 紹 介 したところ、 同 協 会 の 海 外 研 修 制 度 を 利 用 して D 社 より 5 名<br />

の 技 術 研 修 生 の 受 け 入 れを 決 め、ベトナムでの 合 弁 会 社 設 立 等 に 向 けた 検 討 に 入 ることになりました。<br />

【 事 例 3】TTPP を 活 用 し、 定 期 的 な 輸 出 に 成 功 ( 熊 本 貿 易 情 報 センター)<br />

一 般 廃 棄 物 ・ 産 業 廃 棄 物 の 収 集 運 搬 および 食 品 リサイクル 事 業 を 行 う E 社 は 以 前 から TTPP を 通 じ<br />

てコンタクトがあった 中 国 肥 料 輸 入 販 売 会 社 と <strong>22</strong> 年 3 月 より 取 引 を 開 始 しました。ジェトロ 熊 本 は 取<br />

引 に 際 し、 信 用 調 査 、インボイスの 作 成 方 法 等 の 貿 易 实 務 面 をサポートしたところ、9 月 までに 5 回 の<br />

出 荷 を 行 い、 合 計 200 万 円 ほどの 取 引 につながりました。 今 後 も 取 引 が 続 く 予 定 で 年 間 500 万 円 ほど<br />

の 売 り 上 げを 見 込 んでいます。 同 社 社 長 からは「ジェトロ 事 業 の 関 連 で 何 回 がマスコミにとりあげられ<br />

たことで、 国 内 での 知 名 度 が 向 上 し、 在 庫 が 足 りないほど 国 内 での 取 引 が 増 加 した」とのコメントがあ<br />

るなど、ジェトロ 事 業 による 副 次 的 な 効 果 も 生 まれました。<br />

142


【 事 例 4】ミニ 調 査 をきっかけに 新 規 市 場 開 拓 支 援 ( 本 部 貿 易 投 資 相 談 センター)<br />

廃 プラスチック 建 材 メーカーの F 社 は、 欧 州 市 場 での 売 り 上 げの 落 ち 込 みをカバーすべく、 中 東 市<br />

場 の 開 拓 を 計 画 。 現 地 情 報 収 集 等 の 依 頼 を 受 け、ドバイ 事 務 所 では 現 地 を 訪 問 した 同 社 経 営 者 と 打 ち 合<br />

わせを 行 い、その 後 、21 年 6 月 にミニ 調 査 を 通 じて、カウンターパート 候 補 となる 企 業 の 情 報 提 供 を<br />

行 いました。リストアップされた 候 補 企 業 へアプローチした 結 果 、 同 年 末 にそのうちの 一 社 と 代 理 店 契<br />

約 締 結 に 至 りました。<strong>22</strong> 年 2 月 から 出 荷 を 開 始 し、 年 内 には 20 コンテナを 出 荷 予 定 です。 同 社 経 営 者<br />

からは「 数 年 前 にドバイ、アブダビで 自 社 リサーチを 行 った 際 には、 全 く 手 がかりを 得 られなかったが、<br />

今 回 、ジェトロに 依 頼 して 1 年 足 らずで 具 体 的 な 結 果 が 出 て、 欧 州 市 場 の 落 ち 込 みをカバーすることが<br />

でき、 大 変 助 かっている」とのコメントが 寄 せられました。<br />

【 事 例 5】 香 港 への 加 工 食 品 ' 菓 子 ( 輸 出 ルート 開 拓 を 支 援 ' 長 野 貿 易 情 報 センター・ 香 港 センター・ 本 部 (<br />

国 内 観 光 地 用 土 産 品 ( 菓 子 )の 商 品 企 画 開 発 ・ 製 造 を 行 う 長 野 県 の G 社 は、アジアにおける 贈 答 用<br />

菓 子 の 輸 出 販 売 ルートを 開 拓 するため、ジェトロ 長 野 の 貿 易 投 資 相 談 とジェトロ 香 港 によるブリーフィ<br />

ングサービスを 複 数 回 にわたり 利 用 しました。ジェトロ 香 港 では、 海 外 コーディネーター( 食 品 分 野 )<br />

より、 在 香 港 の 日 本 食 品 バイヤー・ 小 売 店 等 の 紹 介 を 受 けました。その 後 、G 社 はジェトロ 香 港 から 紹<br />

介 された 輸 入 バイヤーH 社 と、<strong>22</strong> 年 の 春 節 ( 旧 正 月 ) 商 戦 に 合 わせて 取 引 を 開 始 しました。 当 初 、 贈<br />

答 用 菓 子 箱 1,000 箱 の 発 注 を 受 け、その 後 も H 社 と 商 談 を 継 続 した 結 果 、23 年 の 春 節 ( 旧 正 月 ) 商 戦<br />

には 商 品 点 数 では 昨 年 度 比 5 倍 ( 5,000 箱 )、3,000 万 円 規 模 の 輸 出 实 績 へと 拡 大 しました。G 社 は 現 在 、<br />

香 港 以 外 のアジア 諸 国 ( 中 国 ・ 韓 国 ・タイ・シンガポール) 向 けの 輸 出 ルートも 開 拓 中 であり、ジェト<br />

ロ 長 野 より 継 続 して 情 報 提 供 を 行 っています。<br />

(3) 企 業 の 海 外 拠 点 設 立 を 支 援<br />

海 外 進 出 を 検 討 する 日 本 企 業 に 進 出 の 際 の 留 意 点 ・ポイントや 事 業 成 功 のノウハウを 提 供 し、<br />

海 外 でのスムーズかつ 効 率 的 な 拠 点 設 立 を 支 援 しました。<br />

【 事 例 1】 現 地 法 人 開 設 につきアドバイス( 大 阪 本 部 貿 易 投 資 相 談 センター)<br />

加 工 機 械 メーカーI 社 は 欧 州 市 場 を 開 拓 すべく、イタリアでの 販 社 ( 現 法 ) 設 立 を 検 討 していました。<br />

21 年 11 月 、ジェトロにて 貿 易 投 資 相 談 を 行 い、 手 続 き 方 法 ・ 留 意 点 等 のアドバイスを 行 いました。そ<br />

の 後 、ミラノ 事 務 所 でのブリーフィングサービスにより、 更 なるフォローアップを 行 った 結 果 、<strong>22</strong> 年<br />

4 月 にミラノに 現 地 法 人 を 設 立 しました。 今 後 、 同 社 製 品 の 欧 州 での 販 売 増 加 が 期 待 されています。<br />

【 事 例 2】 海 外 ブリーフィングで 駐 在 員 事 務 所 設 置 を 支 援 ( 本 部 貿 易 投 資 相 談 センター)<br />

医 療 用 ベッドメーカーを 販 売 する J 社 は、 中 東 地 域 での 病 院 向 けベッドの 販 売 拡 大 のため、ドバイに<br />

駐 在 員 事 務 所 の 設 置 を 計 画 していました。ドバイ 事 務 所 は 同 社 に 対 し、21 年 4 月 から <strong>22</strong> 年 にかけて 5<br />

回 にわたりブリーフィングサービスを 提 供 。 事 務 所 開 設 についての 手 続 きや 事 務 所 費 用 ・ 駐 在 員 生 活 の<br />

コストについて 情 報 提 供 を 行 うとともに、ドバイ・エアポートフリーゾーン(DAFZA)への 入 居 支 援<br />

( 担 当 者 紹 介 など)、 入 居 計 画 に 係 る 留 意 点 などのアドバイスを 行 いました。 結 果 として、 同 社 は <strong>22</strong><br />

年 9 月 にドバイに 駐 在 員 事 務 所 を 設 立 する 運 びとなりました。<br />

【 事 例 3】 総 合 的 な 情 報 提 供 が 現 地 法 人 開 設 の 判 断 材 料 に( 大 阪 本 部 貿 易 投 資 相 談 センター)<br />

自 動 車 部 品 の 冷 間 鍛 造 、 金 属 加 工 メーカーの K 社 は、ジェトロ 大 阪 本 部 主 催 の「ベトナム 研 究 会 」(21<br />

年 度 開 催 )に 参 加 し、そこで 得 た 知 識 をもとに、ベトナム、インド、タイを 進 出 先 として 検 討 していま<br />

した。その 後 、ベトナム 北 部 に 軸 足 を 置 いた 本 格 的 な 調 査 を 行 う 目 的 で 大 阪 本 部 貿 易 投 資 相 談 センター<br />

に 相 談 し、 同 センターより 調 査 に 当 たってのポイント、 当 該 地 域 における 工 業 団 地 情 報 や 投 資 環 境 等 を<br />

総 合 的 に 提 供 しました。その 後 、K 社 はハノイ、バンコクセンターにて 海 外 ブリーフィングサービスを<br />

利 用 し、 更 なる 情 報 収 集 に 努 めました。その 結 果 、 顧 実 企 業 の 数 、 原 材 料 調 達 の 容 易 さなどの 点 を 考 慮<br />

し、バンコクへの 進 出 が 内 定 し、 現 在 24 年 2 月 頃 に 工 場 操 業 の 開 始 を 予 定 しています。K 社 からジェ<br />

トロの 総 合 的 なアドバイスが 役 に 立 ったとの 声 が 寄 せられました。<br />

(4) 海 外 ビジネスでの 困 難 に 直 面 する 企 業 の 支 援<br />

海 外 ビジネスのトラブルに 直 面 し 対 応 に 苦 慮 している 企 業 やビジネスリスクを 抱 える 企 業 等<br />

から 寄 せられる 相 談 に 対 して、 個 別 の 状 況 に 合 わせて 相 手 先 との 交 渉 の 手 順 やポイントをアド<br />

バイスし、トラブルやリスクの 軽 減 、 回 避 につなげました。<br />

【 事 例 1】 輸 出 前 に 法 規 制 の 変 更 を 伝 え 現 地 通 関 時 のトラブルを 回 避 ( 高 知 貿 易 情 報 センター)<br />

高 知 貿 易 情 報 センターは、 輸 出 商 社 L 社 から、<strong>22</strong> 年 6 月 上 旪 にブラジル 向 けに 日 本 酒 を 輸 出 すると<br />

いう 相 談 を 受 けました。しかしながら、ジェトロ( 中 单 米 課 )がブラジル 当 局 から 同 国 の 原 産 地 証 明 書<br />

フォームを 変 更 したい 旨 の 連 絡 を 受 けていたため、L 社 に 対 して 輸 出 の 際 には 現 地 の 輸 入 商 社 経 由 で 新<br />

143


フォーム 適 応 の 必 要 性 について 確 認 することを 勧 めました。その 結 果 、 原 産 地 証 明 書 の 新 フォーム 適 応<br />

の 必 要 性 があることが 判 明 し、L 社 は 直 ちに 輸 出 手 続 きを 一 時 中 断 、その 後 現 地 当 局 と 輸 入 商 社 が 新 フ<br />

ォームの 適 応 方 法 について 調 整 した 上 で 荷 物 を 発 送 することができました。<br />

(5) 緊 急 災 害 対 策 のための 貿 易 投 資 相 談 窓 口 を 設 置<br />

23 年 3 月 11 日 の 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 影 響 で 物 流 ・ 調 達 などで 海 外 とのビジネスにト<br />

ラブルが 発 生 した 企 業 の 相 談 に 対 応 をするため、 緊 急 災 害 対 策 のための 相 談 窓 口 を 設 置 しました。<br />

相 談 窓 口 には 原 子 力 発 電 所 の 問 題 に 起 因 する 各 国 の 輸 入 規 制 に 関 する 問 い 合 わせや 放 射 能 検<br />

査 に 関 する 質 問 などが 多 く 寄 せられ、 日 々 変 わる 情 勢 について 国 内 外 のネットワークを 活 用 して<br />

各 国 の 制 度 ・ 国 内 の 関 連 情 報 を 収 集 し、ウェブサイトも 活 用 しながら 最 新 情 報 の 提 供 を 行 ってい<br />

ます。 放 射 線 検 査 機 関 に 関 する 最 新 情 報 などを 掲 載 しているウェブサイトへのアクセス 件 数 は、<br />

23 年 3 月 末 までの 9 日 間 で 約 3 万 件 となり、その 後 もアクセス 件 数 は 増 加 傾 向 となっています。<br />

3. 業 務 運 営 上 の 課 題 と 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1)TTPP を 活 用 したビジネスチャンスの 機 会 拡 大 に 向 けた 取 組<br />

【 課 題 】<br />

貿 易 投 資 相 談 の 实 績 把 握 と 対 応 内 容 のナレッジ 共 有 を 目 的 とする 事 例 データベース(TIC)に<br />

ついては、ネット 回 線 が 不 安 定 であること 等 により、 海 外 事 務 所 からのデータ 入 力 ・ 活 用 が 不 十<br />

分 な 状 況 でした。 海 外 事 務 所 における 入 力 を 徹 底 することで、 組 織 全 体 におけるナレッジ 共 有 の<br />

一 層 の 促 進 を 図 り、 貿 易 投 資 相 談 サービスの 底 上 げを 図 ることが 課 題 と 認 識 していました。<br />

【 対 応 】<br />

ジェトロ 全 体 の TIC 入 力 と 活 用 を 推 進 するために、 十 分 なインターネット 環 境 が 整 っていない<br />

事 務 所 や、 情 報 セキュリティ 上 システムへのログインアクセスを 付 与 できない 事 業 担 当 者 でも 入<br />

力 できるデータ 入 力 ツールを 開 発 し、<strong>22</strong> 年 10 月 からの 運 用 を 開 始 しました。その 結 果 、<strong>22</strong> 年 度<br />

下 期 の 海 外 事 務 所 入 力 件 数 は 前 年 同 期 比 で 約 4 倍 に 増 加 して 全 体 の 約 30%となり、 海 外 事 務 所<br />

との 情 報 共 有 が 進 展 しています。<br />

(2)TTPP を 活 用 したビジネスチャンスの 機 会 拡 大 に 向 けた 取 組<br />

【 課 題 】<br />

ネットを 活 用 して 海 外 での 取 引 先 の 開 拓 や 販 路 拡 大 を 検 討 する 中 小 企 業 は 今 後 、ますます 増 加<br />

すると 予 想 されます。 引 き 合 い 案 件 データベース(TTPP)は、 利 用 者 が 安 心 して 使 えるよう 登<br />

録 情 報 の 信 頼 性 の 向 上 に 努 めるとともに、 国 内 外 での 利 用 者 を 増 やすことによりビジネスチャン<br />

スの 拡 大 が 期 待 されています。<br />

【 対 応 】<br />

TTPP をより 使 いやすく、より 効 果 的 にビジネス 案 件 情 報 を 発 信 するため、ウェブに 掲 載 され<br />

たばかりのビジネス 案 件 を 希 望 ユーザーに 毎 日 配 信 するサービスを 開 始 しました。また、TTPP<br />

の 知 名 度 を 高 めるため、 国 内 外 の 新 聞 や 経 済 紙 へのバナー 広 告 を 实 施 したほか、 成 約 事 例 の 発 掘<br />

調 査 を 行 い、23 年 度 にはその 結 果 をウェブ 上 やパンフレットなどで 紹 介 する 予 定 です。<strong>22</strong> 年 度<br />

のビジネス 案 件 の 閲 覧 件 数 は 約 680 万 件 ( 前 年 同 期 比 52.8% 増 )と 大 幅 に 増 大 しました。<br />

144


3. 財 務 内 容 の 改 善 に 関 する 事 項<br />

〔1〕 自 己 収 入 拡 大 への 取 組<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 今 般 の 行 政 改 革 の 主 旨 を 踏 まえ、それぞれの 事 業 ごとに 適 切 な 目 標 を 設 定 のうえ、 第 一 期 中<br />

期 目 標 期 間 中 の 実 績 を 上 回 る 自 己 収 入 の 増 加 に 向 けた 経 営 努 力 を 継 続 し、 国 への 財 政 依 存 度<br />

の 引 き 下 げに 引 き 続 き 取 組 む。<br />

・ 受 益 者 が 特 定 できること、 受 益 者 に 応 分 の 負 担 能 力 があること、 負 担 を 求 めることで 事 業 目<br />

的 が 損 なわれないことといった 条 件 を 踏 まえつつ、 例 えば、 対 日 投 資 ・ビジネスサポートセ<br />

ンターの 運 営 、セミナーの 開 催 、 展 示 会 ・ 商 談 会 の 開 催 等 について、より 適 正 な 受 益 者 負 担<br />

を 積 極 的 に 求 めていく。また、 地 域 における 国 際 的 企 業 連 携 支 援 事 業 ( 地 域 間 交 流 支 援 (RIT)<br />

事 業 )についても、 事 業 実 施 主 体 の 費 用 負 担 の 増 加 を 図 る。<br />

1. 自 己 収 入 の 状 況<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 自 己 収 入 は、 前 年 度 から 42 億 142 万 円 増 加 し、81 億 6,826 万 円 となりました。<br />

自 己 収 入 が 大 幅 に 増 加 した 要 因 としては、 上 海 万 博 協 賛 金 (3,945 百 万 円 )が 挙 げられます。<br />

また、それ 以 外 に 自 己 収 入 が 増 加 した 要 因 として、 上 海 万 博 関 連 受 託 の 平 成 21 年 度 分 繰 越 (561<br />

百 万 円 )、 自 治 体 からの 対 日 投 資 ・ 輸 出 促 進 事 業 に 係 る 事 業 の 新 規 受 託 (14 百 万 円 )などが 挙<br />

げられます。<br />

減 尐 要 因 としては、 景 気 低 迷 による 出 版 および 広 告 料 収 入 の 減 (▲8 百 万 円 )、 自 治 体 財 政 難<br />

による 分 担 金 減 (▲29 百 万 円 )、 特 定 共 同 事 務 所 廃 止 ・ 閉 鎖 による 分 担 金 減 (▲197 百 万 円 )、<br />

西 宮 、 千 里 山 廃 寮 による 入 居 者 減 (▲2 百 万 円 )などが 挙 げられます。<br />

21 年 度 実 績 <strong>22</strong> 年 度 実 績 増 減<br />

自 己 収 入 総 額 39 億 6,684 万 円 81 億 6,826 万 円 42 億 142 万 円<br />

自 己 収 入 : 国 の 財 政 負 担 によらない 収 入 。 具 体 的 には、 見 本 市 や 展 示 会 における 企 業 等 から<br />

の 受 益 者 負 担 としての 出 展 料 収 入 や 出 版 ・ 会 員 事 業 収 入 など。なお、 国 が 事 業 主<br />

の 受 託 事 業 については 公 募 ・ 入 札 で 獲 得 したものであっても 含 めていない。<br />

2. 積 極 的 な 受 益 者 負 担 の 追 求<br />

受 益 者 負 担 を 求 めることが 可 能 な 事 業 ・サービスについて、 事 業 推 進 の 意 義 を 喪 失 しない 限<br />

り、その 負 担 を 求 め 自 己 収 入 の 一 層 の 拡 大 を 図 っています。<strong>22</strong> 年 度 に 实 施 した 具 体 的 な 取 組 は<br />

以 下 のとおりです。<br />

(1) 展 示 会 出 展 料 負 担 の 見 直 し<br />

<strong>22</strong> 年 度 下 半 期 に 实 施 した 展 示 会 より、 大 企 業 には 原 則 として 出 展 料 の100% 負 担 を 求 め、 相 手<br />

国 政 府 からの 要 請 や 受 託 事 業 等 により 開 催 するものを 除 き、ジェトロの 出 展 料 負 担 は 中 小 企 業 の<br />

場 合 に 限 定 するなど、 自 己 収 入 の 拡 大 に 対 する 取 組 を 实 施 しました。<br />

(2) 映 像 メディアコンテンツ「 世 界 は 今 -<strong>JETRO</strong> Global Eye」の 利 用 普 及<br />

世 界 の 経 済 ・ 産 業 の 最 新 動 向 等 を 取 り 上 げる 国 際 ビジネス 情 報 番 組 「 世 界 は 今 -<strong>JETRO</strong><br />

Global Eye」について、 雑 誌 等 への 広 告 掲 載 などを 通 じ、 番 組 コンテンツの 利 用 普 及 に 努 めた<br />

結 果 、<strong>22</strong> 年 度 には 新 規 に 法 人 をメイン 顧 実 とする 賃 貸 マンションの 動 画 配 信 サービスへ 有 償 提<br />

供 することが 決 まりました( 有 償 提 供 件 数 33 件 )。<br />

145


(3) 調 査 ・ 研 究 成 果 物 (ウェブコンテンツ)の 販 路 拡 大<br />

海 外 調 査 部 作 成 のメール・ウェブニュース「 通 商 弘 報 」、「ジェトロセンサー」、 研 究 所 作 成 の<br />

「アジア 経 済 」、「アジ 研 ワールドトレンド」、「ラテンアメリカ・レポート」について、 定 期 購<br />

読 以 外 の 購 読 者 獲 得 を 目 指 し、ウェブコンテンツの 販 路 拡 大 に 努 めました。その 結 果 、<strong>22</strong> 年 度<br />

に 日 経 テレコン 21 との 新 規 契 約 を 獲 得 しました。<br />

(4)セミナー 参 加 料 金 の 見 直 し<br />

各 部 署 ・ 貿 易 情 報 センター 等 で 实 施 するセミナー 参 加 料 金 ( 受 益 者 負 担 )について、 従 来 の<br />

料 金 体 系 を 見 直 し、 本 部 主 催 のセミナーについて、より 適 切 な 料 金 設 定 を 行 うべく 検 討 を 開 始<br />

しました。23 年 度 中 に、 新 たな 料 金 設 定 のもとセミナーを 实 施 し、 受 益 者 負 担 の 拡 大 を 目 指 し<br />

ます。<br />

(5) 海 外 ミニ 調 査 の 料 金 見 直 し 検 討<br />

海 外 事 務 所 への 個 別 問 い 合 わせ 対 応 ツールである 海 外 ミニ 調 査 について、 近 年 、 調 査 内 容 が<br />

高 度 化 ・ 複 雑 化 している 实 情 を 踏 まえ、 適 切 な 受 益 者 負 担 を 求 めるべく、 料 金 設 定 の 見 直 しを<br />

行 いました(23 年 7 月 を 目 処 に 運 用 開 始 )。 具 体 的 には、 中 小 企 業 以 外 からの 依 頼 については<br />

ユニット 加 算 率 を 引 き 上 げるとともに 労 力 を 要 する 案 件 ( 例 : 英 語 を 公 用 語 としない 国 におけ<br />

る 調 査 結 果 を 原 語 以 外 で 提 供 する 場 合 等 )について、 新 たに 追 加 加 算 ルールを 設 定 しました。<br />

(6) 会 員 数 の 拡 大 努 力<br />

自 己 収 入 の 拡 大 およびジェトロのサービスの 普 及 に 貢 献 すべく、<strong>22</strong> 年 10 月 から 23 年 1 月<br />

までの 期 間 に 特 典 (1 会 費 1 か 月 分 無 料 、2 貿 易 实 務 オンライン 講 座 1 講 座 の 無 料 提 供 、3 貿<br />

易 实 務 セミナーへの 無 料 招 待 ) 付 きのキャンペーンを 实 施 し、 全 社 的 に 会 員 獲 得 に 励 みました。<br />

キャンペーン 期 間 中 の 入 会 口 数 は 129 口 に 上 り、 会 員 数 の 拡 大 に 貢 献 しました。 厳 しい 経 済 情<br />

勢 の 中 解 約 件 数 が 増 加 したため、<strong>22</strong> 年 度 末 時 点 の 会 員 数 は 前 年 度 同 期 比 4 件 減 となりましたが、<br />

20 年 度 から 21 年 度 の 口 数 の 減 尐 (184 件 の 減 )と 比 べると 減 尐 幅 は 小 さくなりました。<br />

会 員 数 :<br />

(21 年 度 末 )<br />

3,859 口<br />

⇒<br />

4 件 減<br />

(<strong>22</strong> 年 度 末 )<br />

3,855 口<br />

〔2〕 決 算 情 報 ・セグメント 情 報 の 公 表 の 充 実 等<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 事 業 ごとの 厳 格 かつ 客 観 的 な 評 価 ・ 分 析 の 実 施 を 促 進 し、その 結 果 を 事 業 選 択 や 業 務 運 営 の 効<br />

率 化 に 反 映 させること 等 により 見 直 しの 実 効 性 を 確 保 するとともに、 機 構 の 財 務 内 容 等 の 一 層<br />

の 透 明 性 を 確 保 する 観 点 から、 決 算 情 報 ・セグメント 情 報 の 公 表 の 充 実 等 を 図 る。<br />

【 整 理 合 理 化 計 画 での 指 摘 事 項 】<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、 管 理 会 計 の 活 用 により、 事 務 ・ 事 業 別 、 部 門 別 といった 単 位 における 費 用<br />

を 明 確 にしつつ、 費 用 対 効 果 の 分 析 を 適 切 に 行 うこと 等 により、 経 営 の 効 率 化 を 図 る。<br />

・ 各 独 立 行 政 法 人 は、 業 務 内 容 等 に 応 じた 適 切 な 区 分 に 基 づくセグメント 情 報 の 開 示 を 徹 底 する。<br />

146


独 法 化 以 降 財 務 諸 表 の 附 属 明 細 書 において、 東 京 本 部 ・アジ 研 ・ 一 般 管 理 費 の 3 つに 分 けた<br />

セグメント 情 報 をジェトロ・ホームページ 上 の 各 年 度 の 決 算 情 報 の 中 で 開 示 しています。<br />

〔3〕 短 期 借 入 金 の 限 度 額<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・6,677 百 万 円 ( 理 由 ) 運 営 費 交 付 金 および 補 助 金 の 受 入 れが 最 大 3 か 月 分 遅 れた 場 合 、 事 故 の<br />

発 生 等 により 緊 急 に 対 策 費 が 必 要 となった 場 合 等 を 想 定 して、 運 営 費 交 付 金 および 補 助 金 の 約<br />

3 カ 月 分 を 短 期 借 入 金 の 限 度 額 とする。<br />

借 入 れは 行 っていません。<br />

〔4〕 重 要 な 財 産 の 処 分 等 に 関 する 計 画<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 輸 入 促 進 および 対 内 投 資 事 業 の 円 滑 化 に 関 する 臨 時 措 置 法 の 廃 止 、 地 元 自 治 体 との 協 議 等 を<br />

踏 まえ、 以 下 財 産 の 処 分 を 行 う。<br />

大 阪 りんくう FAZ 支 援 センター( 大 阪 府 泉 佐 野 市 りんくう 往 来 北 1 丁 目 )<br />

境 港 FAZ 支 援 センター( 鳥 取 県 境 港 市 竹 内 団 地 )<br />

境 港 FAZ 支 援 センターについては 平 成 19 年 7 月 に、 大 阪 りんくう FAZ 支 援 センターにつ<br />

いては、 平 成 20 年 12 月 に 売 却 手 続 を 完 了 させました。<br />

〔5〕 剰 余 金 の 使 途<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 職 員 教 育 の 充 実 / 海 外 有 識 者 、 有 力 者 の 招 へいの 追 加 的 実 施 / 展 示 会 、セミナー、 講 演 会 等<br />

の 追 加 的 実 施 ( 新 規 事 業 実 施 のための 事 前 調 査 の 実 施 を 含 む。)/ 先 行 的 な 開 発 途 上 国 研 究 の<br />

実 施<br />

【 総 務 省 政 独 委 による「 独 立 行 政 法 人 の 実 績 に 関 する 評 価 の 視 点 」における 指 摘 事 項 】<br />

・ 当 期 総 利 益 の 発 生 要 因 が 明 らかにされているか。また、 当 期 総 利 益 の 発 生 要 因 の 分 析 を 行 っ<br />

た 上 で、 当 該 要 因 が 法 人 の 業 務 運 営 に 問 題 等 があることによるものかを 検 証 し、 業 務 運 営 に<br />

問 題 があることが 判 明 した 場 合 には 当 該 問 題 等 を 踏 まえた 評 価 が 行 われているか。<br />

・ 利 益 剰 余 金 が 計 上 されている 場 合 、 国 民 生 活 および 社 会 経 済 の 安 定 等 の 公 共 上 の 見 地 から 実<br />

施 されることが 必 要 な 業 務 を 遂 行 するという 法 人 の 正 確 に 照 らし 過 大 な 利 益 となっていない<br />

かについて 評 価 が 行 われているか。<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 当 期 総 利 益 は 41.99 億 円 となりました。この 内 訳 は、 独 立 行 政 法 人 会 計 基 準 第 81<br />

に 基 づき、 中 期 目 標 期 間 の 最 終 年 度 の 期 末 処 理 として、 運 営 費 交 付 金 債 務 の 残 余 の 全 額 を 収 益<br />

に 振 替 えたことによるもの(37.0 億 円 )、その 他 自 主 事 業 収 入 等 によるもの(4.99 億 円 )です。<br />

<strong>22</strong> 年 度 の 利 益 剰 余 金 については、 積 立 金 5.23 億 円 、 前 中 期 目 標 期 間 繰 越 積 立 金 4.64 億 円 お<br />

よび 当 期 総 利 益 ( 当 期 未 処 分 利 益 )41.99 億 円 により、 計 51.87 億 円 となりました。<br />

なお、 当 期 総 利 益 および 前 中 期 目 標 期 間 繰 越 積 立 金 については、 通 則 法 第 44 条 第 1 項 等 に<br />

基 づき、 積 立 金 として 整 理 する 予 定 です。また、 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構 法 第 13 条 に<br />

基 づき、 積 立 金 総 額 51.87 億 円 のうち 4.8 億 円 については、 経 済 産 業 大 臣 の 承 認 等 を 前 提 とし<br />

て、 第 三 期 中 期 目 標 期 間 に 繰 り 越 し、 残 る 47.1 億 円 を 国 庫 に 納 付 する 予 定 です。<br />

147


4.その 他 業 務 運 営 に 関 する 事 項<br />

〔1〕 人 事 に 関 する 計 画<br />

【 中 期 計 画 】<br />

・ 第 一 期 中 期 計 画 で 再 構 築 した 研 修 制 度 を 活 用 し、 若 手 職 員 への 語 学 、 貿 易 ・ 投 資 実 務 、 財 務 ・<br />

会 計 等 の 基 礎 知 識 の 習 得 を 徹 底 する。また、 特 定 の 地 域 ・ 国 、さらに 貿 易 ・ 投 資 、 経 理 ・ 財<br />

務 等 業 務 別 の 専 門 家 ・ 実 務 家 育 成 に 繋 げる。<br />

・ 研 究 職 員 については、 博 士 号 取 得 を 支 援 するとともに、 現 地 語 研 修 、 海 外 研 究 員 派 遣 等 を 通<br />

じて、 学 問 的 な 知 見 の 蓄 積 のみならず 広 く 現 地 事 情 に 通 暁 した 人 材 の 育 成 を 図 る。<br />

1. 職 員 の 専 門 性 の 向 上<br />

(1) 研 修 の 拡 充<br />

・ 入 構 後 3 年 目 以 下 の 職 員 に 対 し、 顧 実 サービス 提 供 範 囲 の 拡 大 や 中 国 経 済 への 関 心 を 高 め<br />

る 等 のため、 基 礎 パス 研 修 プログラムの 一 つとして、 中 国 語 研 修 制 度 ( 初 級 中 国 語 優 秀 レ<br />

ベル HSK2 級 相 当 )を 導 入 しました。<br />

・ 顧 実 サービスの 迅 速 化 、 効 率 化 等 に 資 するため、 基 礎 パス 研 修 の 一 つとして 中 小 企 業 を 訪<br />

問 しニーズを 把 握 する 中 小 企 業 支 援 ・ 輸 出 促 進 研 修 を 導 入 しました。<br />

(2) 研 修 の 新 設<br />

・ 国 内 外 での 業 務 経 験 を 有 する 人 材 層 を 厚 くすることを 目 的 として、10 年 目 以 下 の 職 員 を 対<br />

象 に 公 募 の 業 務 实 地 研 修 ( 出 張 )の 機 会 を 増 やしました(4 件 )。<br />

・ 階 層 別 研 修 において、 従 来 の 管 理 職 候 補 者 、 課 長 代 理 候 補 者 研 修 に 加 え、 役 職 上 で 人 と 業<br />

務 を 統 括 する 立 場 にある 既 管 理 職 、 既 課 長 代 理 向 けにも 組 織 課 題 の 共 有 と 課 題 解 決 に 向 け<br />

てのマネジメントスキルの 定 着 化 を 目 的 とし、 管 理 職 、 課 長 代 理 研 修 を 増 設 しました。 特<br />

に、 今 年 度 は 人 件 費 削 減 にともなう 職 員 数 減 尐 に 対 応 するためのチームの 効 果 的 運 用 、お<br />

よびコンプライアンス 意 識 向 上 をテーマとしました。また、ライフプラン 研 修 をこれまで<br />

の 50 歳 以 上 のみのクラスから、35 歳 以 上 のクラスを 増 設 し、 職 員 のライフプランに 対 す<br />

る 意 識 の 向 上 を 図 りました。<br />

・ 基 礎 パス 研 修 では、 昨 年 度 希 望 者 向 けに 实 施 したマクロ 経 済 学 基 礎 ・ 国 際 貿 易 ・WTO・FTA<br />

基 礎 講 座 ( 能 力 開 発 講 座 )について、 参 加 者 から 業 務 上 で 役 立 ったと 評 価 が 高 かったこと<br />

から、 基 礎 力 強 化 のために 経 済 基 礎 知 識 研 修 のメニューに 組 み 入 れて 新 入 職 員 の 必 須 の 科<br />

目 としました。<br />

・ 海 外 研 修 については、 若 手 職 員 が 早 期 に 海 外 での 業 務 経 験 を 持 てるようにするため、 实 務<br />

研 修 の 公 募 を 行 うと 共 に、 自 由 枠 を 設 け、 職 員 が 研 修 を 設 計 ・ 提 案 することを 可 能 としま<br />

した。<br />

(3) 研 修 の 体 系 化 、 効 率 化 の 取 組<br />

階 層 別 研 修 の 一 連 業 務 、 能 力 開 発 講 座 の 一 部 研 修 業 務 を 外 部 の 研 修 専 門 企 業 に 委 託 し、 各 階<br />

層 別 研 修 の 連 携 を 強 化 してより 体 系 化 するとともに、 研 修 内 容 の 改 善 と 实 施 の 効 率 化 に 努 めま<br />

した。<br />

148


2. 採 用 形 態 の 多 様 化<br />

(1) 民 間 等 研 修 生 、および 金 融 機 関 職 員 の 受 け 入 れ<br />

専 門 的 な 知 識 を 有 する 外 部 の 即 戦 力 を 活 用 するため、 民 間 等 からの 研 修 生 受 け 入 れの 拡 充 、お<br />

よび 金 融 機 関 職 員 の 新 規 受 け 入 れのための 準 備 を 行 いました。<br />

(2) 外 部 人 材 の 活 用 (アドバイザー、 常 勤 嘱 託 員 等 の 採 用 )<br />

業 務 の 多 様 化 、 高 度 化 に 対 処 するため、 海 外 投 資 、 知 的 財 産 、および EPA の 専 門 性 を 持 つ<br />

職 員 をアドバイザーとして 継 続 的 に 採 用 するとともに、BOP ビジネスや 映 像 メディア 等 の 専 門<br />

性 を 持 つ 職 員 として、また 受 託 事 業 など 限 られた 期 間 におけるのプロジェクトに 対 応 するため、<br />

常 勤 嘱 託 員 の 採 用 を 行 いました。<br />

(3) 研 究 所 の 採 用<br />

・ 23 年 度 入 構 の 研 究 職 の 採 用 活 動 において、 地 域 研 究 、 開 発 研 究 の 分 野 を 幅 広 く 募 集 した 結<br />

果 93 名 の 応 募 がありました。うち 論 文 、 書 類 選 考 を 通 過 した 8 名 についてプレゼンテー<br />

ション 審 査 を 行 い、 地 域 研 究 ( 中 国 、 中 東 )および 計 量 経 済 の 分 野 から 5 名 を 内 定 しまし<br />

た。うち 2 名 は 日 本 国 内 の 大 学 院 を 修 了 した 中 国 籍 、シリア 国 籍 の 外 国 人 でした。<br />

・ また、 重 点 研 究 ( 中 国 政 治 )プロジェクトを 担 当 する 任 期 付 研 究 員 として 韓 国 籍 の 研 究 者<br />

1 名 を 採 用 しました。アメリカへの 留 学 経 験 もあり、 国 ・ 地 域 横 断 的 な 活 躍 が 期 待 できる<br />

優 秀 な 人 材 を 採 用 することができました。<br />

・ また、 研 究 所 図 書 館 の 次 世 代 を 担 う 専 門 職 としてライブラリアンの 募 集 を 行 い、115 名 の<br />

応 募 者 の 中 から 2 名 を 内 定 しました。<br />

(4) 一 般 職 の 導 入<br />

人 件 費 削 減 の 観 点 から、また、 事 務 の 継 続 性 、 働 き 方 の 多 様 化 等 に 対 応 するため、 採 用 活 動 を<br />

行 い、23 年 度 から 一 般 職 を 導 入 しました。<br />

3. 業 務 上 の 課 題 とその 改 善 に 向 けた 取 組<br />

(1) 労 働 者 派 遣 法 への 対 応<br />

【 課 題 】<br />

非 正 規 雇 用 の 正 規 雇 用 化 という 社 会 的 要 請 に 基 づき、 派 遣 法 改 正 案 が 審 議 される 中 、 厚 生 労<br />

働 省 発 表 の「 専 門 26 業 務 に 関 する 疑 義 応 答 集 ( 平 成 <strong>22</strong> 年 5 月 28 日 HP 掲 載 )」を 基 準 とす<br />

る、 同 法 の 運 用 強 化 が 図 られるようになりました。 派 遣 会 社 からは、 同 疑 義 応 答 集 に 沿 った 業<br />

務 内 容 の 見 直 しを 求 められるケースが 増 えてきたため、 派 遣 職 員 活 用 の 見 直 しと 業 務 効 率 化 が<br />

求 められています。<br />

【 改 善 に 向 けた 取 組 状 況 】<br />

労 働 者 派 遣 法 の 厳 格 化 、および 業 務 効 率 化 に 対 応 するため、 派 遣 職 員 の 業 務 を 見 直 し、 本 部 、<br />

およびアジア 経 済 研 究 所 で 業 務 委 託 による 効 率 化 に 加 え、 一 部 を 嘱 託 員 ( 常 勤 / 非 常 勤 )に 移<br />

行 しました。<br />

(2) 人 事 関 連 申 請 書 類 の 電 子 化<br />

【 課 題 】<br />

人 件 費 や 管 理 費 削 減 が 求 められる 中 、 管 理 的 業 務 の 簡 素 化 や 効 率 化 が 不 可 欠 となっていま<br />

す。<br />

【 改 善 に 向 けた 取 組 状 況 】<br />

職 員 の 申 請 書 提 出 手 続 の 簡 素 化 、および 人 事 および 関 係 部 署 の 業 務 効 率 化 を 目 的 とし、 海 外<br />

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からの 一 時 帰 国 申 請 や 国 内 外 に 共 通 する 婚 姻 届 や 扶 養 家 族 認 定 書 など 各 種 届 出 ・ 申 請 のIT 化<br />

を 計 画 しています。それに 伴 い、 各 種 届 出 ・ 申 請 の 承 認 フロー 等 を 確 認 し、 所 掌 する 各 部 課 と<br />

システム 設 計 につき 協 議 しました。<br />

(3) 給 与 関 連 業 務 の 効 率 化<br />

【 課 題 】<br />

従 来 、 給 与 関 連 業 務 については 本 部 および 研 究 所 の 2 箇 所 で 行 っていましたが、 更 なる 効 率<br />

化 のため、 業 務 を 一 元 的 に 行 うことが 課 題 となっていました。<br />

【 改 善 に 向 けた 取 組 】<br />

給 与 関 連 業 務 について 段 階 的 に 本 部 への 一 元 化 を 行 いました。また、 社 会 保 険 、 扶 養 親 族 や<br />

転 居 などの 事 情 変 更 にともなう 各 種 手 続 きについても 平 成 23 年 4 月 より 段 階 的 に 本 部 へ 一 元<br />

化 すべく 申 請 様 式 の 整 備 や 業 務 フローの 見 直 しを 行 いました。<br />

(4) 育 児 支 援 ・ 母 性 保 護 制 度 の 周 知<br />

【 課 題 】<br />

ワークライフバランスを 支 援 するため、 育 児 支 援 ・ 母 性 保 護 制 度 を 周 知 する 必 要 があります。<br />

【 改 善 に 向 けた 取 組 状 況 】<br />

職 員 向 けイントラネットに 出 産 ・ 育 児 に 関 する 諸 制 度 の 総 合 ガイドおよび 申 請 方 法 を 掲 示<br />

し、 従 来 利 用 の 尐 なかった 男 性 職 員 への 周 知 にも 努 めています。<br />

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