東京・阿佐ヶ谷のラピュタ阿佐ヶ谷で12日から「六邦映画 6つの桃色秘宝」とのタイトルで、お宝映像がレイトショーで特別上映される。4月10日まで。
今回の特集に使われるフィルムは、福島にある本宮映画劇場の館主である田村修司氏が、かつて六邦映画社社長、鈴木邦夫氏から特別に買い取ったもの。
田村氏は、かつてより六邦映画社が大切に抱えていた、谷ナオミらセックスシンボルの魅力に注目していた。以後50年近く、これらの貴重なフィルムを保存することに力を注いできた。
そもそも本宮映画劇場は1914年、福島県本宮市に地域振興を目的として地元有志によって建てられた本宮座がもとで、47年に常設映画館に衣替え。しかし映画観客数の減少で閉館のやむなきに至り、63年を持って活動を休止。今年、築108年を迎える貴重な文化遺産だ。
その後は保存しているピンク映画などを福島県内の他の劇場へ20年にわたって配給してきた。現在は館主の田村氏が建物と資料の管理維持にあたっている。