読者世代にとっては、まさにカリスマの1人。この人の“ゴールドフィンガー”にあこがれて、その道を“究め”ようとした人も多いだろう。AV男優を広く世に知らしめた人の代表格だった。
「逆境かぁ、今が一番逆境かも。寒いの苦手だし、なーんもしたくないんだよね。で、最近は部屋で冬季オリンピック見てる。3月ぐらいになって陽気がよくなってからボチボチやろうかな」
昨年末で約26年続けたAV男優を卒業。抜群の知名度を生かし、今後もタレント活動は続ける予定だ。
「今、考えると単なる若造の発想なんだけどね…。樹(いつき)=樹まり子=と付き合いだした当初(1990年)、現場に行くのがいやになって。監督のところに相談に行った」
監督とは、AV界の巨匠・代々木忠氏。今も師と仰ぐ存在だ。当時のAV女王と人気AV男優の交際&同棲はマスコミでも話題となった。
「監督に『好きでもない女のマ×コを舐めたくなくなったんですよ』って言った。そしたら『プロじゃねぇな』って。男優やりはじめてまだ3年目ぐらいだったかな。正直、あまり深く考えてなかったころ。若いからできてた部分もあったなぁ」
これが、自身の考え方がレベルアップするチャンスの時だった、と振り返る。
「プライベートが気になって仕事に打ち込めないんじゃダメだ、と。仕事を続けていくことで違う世界が見えてくるだろうと、俺なりに解決したんだけど」
恋愛(同棲)期間は5年半続いた。