FreeBSD ハンドブック : ディスク クォータ : ディスククォータを使用するための設定
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8.1. ディスククォータを使用するための設定

ディスククォータを使用しようとする前に、あなたが使用しているカー ネルで、クォータが組み込まれているかどうかを確認する必要があります。 クォータを使用できるカーネルを構築するためには、カーネルコンフィギュ レーションファイルに、次の行を追加してください:

options		QUOTA
標準のGENERIC カーネルでは、この機能は有効になっていません。 したがって、ディスククォータを使用するためには、 カーネルをコンフィグレーションして構築しなおし、そのカーネ ルをインストールしなければいけません。カーネルの構築方法について の詳細情報は、 FreeBSD カーネルのコンフィグレーション を参照してください。

次に、ファイル /etc/sysconfig の中で、ディスククォー タ機能を、使用可能に設定する必要があります。 そのためには、以下の行を変更します:

quotas=NO
を次のように:
quotas=YES

最後に、各ファイルシステム毎にディスククォータを設定する ために、ファイル /etc/fstab を編集する必要があります。 全てのファイルシステムに対して、ユーザ又はグループのいずれかのクォー タを設定することも、ユーザとグループの両方のクォータを設定すること もできます。

ファイルシステム上で、ユーザ毎のクォータを設定するためには、 userquota オプションを、ファイル /etc/fstab の中 で、クォータを設定したいファイルシステムのエントリののオプションフィー ルドに追加してください。 例えば:

/dev/sd1s2g    /home    ufs rw,userquota 1 2

同様に、グループのクォータを設定するためには、 groupquota オプションを userquota の代わりに使用 してください。ユーザとグループの両方のクォータを設定するためには、 次のようにエントリを変更してください:

/dev/sd1s2g    /home    ufs rw,userquota,groupquota 1 2

デフォルトでは、クォータファイルは ファイルシステムの root ディ レクトリ上に、ユーザとグループのクォータに対して それぞれ quota.userquota.group という名前で置いてあり ます。詳細情報は、man fstab を御覧ください。 man ページには、クォータファイルを別な場所に置くことができると書い てありますが、さまざまな クォータユーティリティのうち、この機能を 適切に処理できていないものがあるので、クォータファイルをデフォルト の場所以外に置くことは勧められません。

ここまで準備ができたら、新しいカーネルを使って、システムを立ち 上げ直してください。 /etc/rc ファイルが、自動的に適切なコマンドを起動してくれ 、あなたが /etc/fstab ファイルで使用可能にした全てのクォー タに対して、初期クォータファイルを作成してくれます。 したがって、手動で サイズ 0 のクォータファイルを作成する必要はあり ません。

通常の作業の流れでは、手動で quotacheckquotaon、または quotaoff コマンドを起動すべきで はありません。しかしながら、それらの作業について詳しく知りたい場合に は、man ページを御覧ください。


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Updated May 23, 1997