ディスククォータを使用しようとする前に、あなたが使用しているカー ネルで、クォータが組み込まれているかどうかを確認する必要があります。 クォータを使用できるカーネルを構築するためには、カーネルコンフィギュ レーションファイルに、次の行を追加してください:
options QUOTA標準のGENERIC カーネルでは、この機能は有効になっていません。 したがって、ディスククォータを使用するためには、 カーネルをコンフィグレーションして構築しなおし、そのカーネ ルをインストールしなければいけません。カーネルの構築方法について の詳細情報は、 FreeBSD カーネルのコンフィグレーション を参照してください。
次に、ファイル /etc/sysconfig
の中で、ディスククォー
タ機能を、使用可能に設定する必要があります。
そのためには、以下の行を変更します:
quotas=NOを次のように:
quotas=YES
最後に、各ファイルシステム毎にディスククォータを設定する
ために、ファイル /etc/fstab
を編集する必要があります。
全てのファイルシステムに対して、ユーザ又はグループのいずれかのクォー
タを設定することも、ユーザとグループの両方のクォータを設定すること
もできます。
ファイルシステム上で、ユーザ毎のクォータを設定するためには、
userquota
オプションを、ファイル /etc/fstab
の中
で、クォータを設定したいファイルシステムのエントリののオプションフィー
ルドに追加してください。 例えば:
/dev/sd1s2g /home ufs rw,userquota 1 2
同様に、グループのクォータを設定するためには、
groupquota
オプションを userquota
の代わりに使用
してください。ユーザとグループの両方のクォータを設定するためには、
次のようにエントリを変更してください:
/dev/sd1s2g /home ufs rw,userquota,groupquota 1 2
デフォルトでは、クォータファイルは ファイルシステムの root ディ
レクトリ上に、ユーザとグループのクォータに対して それぞれ
quota.user
と quota.group
という名前で置いてあり
ます。詳細情報は、man fstab
を御覧ください。
man ページには、クォータファイルを別な場所に置くことができると書い
てありますが、さまざまな クォータユーティリティのうち、この機能を
適切に処理できていないものがあるので、クォータファイルをデフォルト
の場所以外に置くことは勧められません。
ここまで準備ができたら、新しいカーネルを使って、システムを立ち
上げ直してください。
/etc/rc
ファイルが、自動的に適切なコマンドを起動してくれ
、あなたが /etc/fstab
ファイルで使用可能にした全てのクォー
タに対して、初期クォータファイルを作成してくれます。
したがって、手動で サイズ 0 のクォータファイルを作成する必要はあり
ません。
通常の作業の流れでは、手動で quotacheck
、
quotaon
、または quotaoff
コマンドを起動すべきで
はありません。しかしながら、それらの作業について詳しく知りたい場合に
は、man ページを御覧ください。