ねらい

摂政と関白が天皇に代わって政治をする「摂関政治」のしくみを理解する。

内容

794年、今の京都に平安京が置かれてからおよそ400年間を、「平安時代」とよびます。平安京は政治、経済、文化のすべてが集まる大都市でした。当時、政治は天皇が中心となって行うものとされていましたが、実際は、「貴族」とよばれる人たちが政治を行っていました。権力をめぐって貴族のあいだで争いがくりひろげられ、ほかの一族より強い力を持ったのが藤原氏の一族です。 そしてしばらくして息子に摂政をゆずり、自分は後見人として力を保ちます。天皇が成人すると、息子は「関白」となって天皇を補佐し続けます。自分の一族を重要な役職につけることで大きな権力をにぎったのです。摂政と関白が天皇に代わって政治をするこのしくみを、「摂関政治」といいます。

藤原道長
藤原道長は天皇と姻戚関係を濃くすることで、自分の一族を重要な役職につけ、大きな権力をにぎった。
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貴族調