久留米市役所で地震による火災想定し防災訓練

阪神・淡路大震災を教訓に制定された「防災とボランティアの日」の17日、久留米市役所で地震による火災を想定した防災訓練が行われました。
この訓練は久留米市が17日の「防災とボランティアの日」にあわせて行い、市の職員のほか地元の消防や警察などからおよそ1000人が参加しました。
訓練は久留米市内で震度6強の地震が起きて、市役所内で火災が発生しけが人や逃げ遅れた人が出ているという想定で行われました。
午前10時に庁舎内に緊急地震速報が伝えられると、職員たちは一斉に机の下に入り、身を守りました。
そして、揺れが収まったと想定して職員たちは、けが人や被害の状況について確認を進めました。
このあと職員たちは市役所を訪れていた人たちを避難場所の広場に安全に誘導する訓練に取り組みました。
また、消防ははしご車を使って逃げ遅れた人を救助する訓練を実施しました。
久留米市の自衛消防隊の隊長を務める橋本政孝副市長は、「ことしの訓練は、能登半島地震を踏まえた上での訓練となり、職員一人ひとりが緊迫感を持って迅速に行動できたと思う。久留米市は去年7月、豪雨による災害が起きている。今後も訓練や避難所の準備など万全を期して災害に備えていきたい」と話していました。