反核平和の火リレー ゴールの長崎市の爆心地公園に到着

核兵器の廃絶などを願って県内各地で市民ランナーがトーチをつなぐ「反核平和の火リレー」が27日、ゴールの長崎市の爆心地公園に到着しました。

このリレーは、ことしで78年となる「長崎原爆の日」を前に、核兵器の廃絶などを訴えようと県内の労働団体などの呼びかけで行われ、今月19日に長崎市の平和公園を出発し、県内およそ390キロを500人ほどのランナーが7日間、走りつないできました。

最終日の27日は、午前中に諫早市を出発して炎天下の中、長崎市の県庁などを通って午後3時ごろ、最後のランナーを務めた5人がゴールの爆心地公園に到着しました。

そして、「原爆落下中心地碑」の前で犠牲者に黙とうを捧げたあとランナーを務めた長崎市職員の平田裕也さんが「こんなに暑い中、走ることは経験がなく、被爆者はもっと暑い中を歩いてきつい思いをしたんだと思って走った」と集まった人たちにあいさつしました。

一緒にランナーを務めた長崎市職員の陣野拓実さんは「祖父が被爆し、原爆で亡くなっていて、私も小学生のころから原爆の怖さを学んできている。被爆者がどんどん亡くなって伝えていく人がいないので、これから私たち若い人たちが平和の大切さを未来へ伝える働きをしていきたい」と話していました。