イズミ サイバー攻撃受け システム障害 仕入れに影響 長期化か

西日本で大型商業施設「ゆめタウン」などを展開する、広島市に本社がある「イズミ」は、サイバー攻撃を受けたため、システムに障害が発生し、一部の商品の仕入れに影響が出ています。影響は長期化する見込みで、会社ではシステムを使わずに個別に発注するなどして、できるだけ影響を抑えることにしています。

会社によりますと、2月15日にグループ会社を含む複数のサーバーで、データを勝手に暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」と呼ばれるサイバー攻撃の被害が確認されたということです。

大型商業施設「ゆめタウン」などすべての店舗で通常どおり営業を行っているものの、21日午後5時の時点で、配達サービスのほか、スマートフォン向けのアプリやクレジットカードの新規入会などの一部サービスが提供できなくなっています。

また、発注システムにも影響が出ていて、商品の仕入れができず、品薄になっている食品もあることから、会社ではシステムを使わずに個別に発注するなどして、できるだけ影響を抑えることにしています。

これまでに個人情報の漏えいなどは確認されていないということです。

会社は警察に通報したうえで、専門家のアドバイスを受けながら対応を進め、徐々にシステムを復旧させ、遅くとも5月1日までに完全に復旧させることを目指しています。

「イズミ」は「みなさまにご迷惑をおかけすることになり深くおわびします。原因の追求とシステムの復旧に全力で取り組んでいきます」としています。