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クリエイティブに使うなら「Galaxy Tab S6 Lite」

 画面が大きいタブレットはスタイラスペンとの相性がよい。手書きでメモを書いたり、絵を描いたりしてみたい人には、サムスン電子ジャパンが2023年6月23日に発売した「Galaxy Tab S6 Lite」を薦めたい。10.4インチの液晶ディスプレーを搭載する、やや小さめのモデルで、価格は5万6798円。サムスン独自のデジタルペン「Sペン」が付属している。

Galaxy Tab S6 LiteもWi-Fi専用モデル。本体サイズは244.5×154.3×7.0mmで、重さは465g
Galaxy Tab S6 LiteもWi-Fi専用モデル。本体サイズは244.5×154.3×7.0mmで、重さは465g
(写真:村元 正剛)
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同こんのSペンは本体側面にマグネットでくっ付けられる。スタンドに使っているのは別売の「Galaxy Tab S6 Lite Book Cover」(9240円)
同こんのSペンは本体側面にマグネットでくっ付けられる。スタンドに使っているのは別売の「Galaxy Tab S6 Lite Book Cover」(9240円)
(写真:村元 正剛)
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 Galaxyブランドのタブレットは国内では2022年に「Galaxy Tab S8」シリーズが発売され、2023年7月26日には最新の「Galaxy Tab S9」シリーズが世界で同時発表された。シリーズ名を見ると分かるように、Galaxy Tab S6 LiteはS8より古く、海外では2020年から販売されている。

 今回国内で発売されたGalaxy Tab S6 Liteは古いモデルをそのまま販売したわけではない。プロセッサーやOSを新しいものに置き換えた「2023年バージョン」になっている。Tab S8シリーズの価格が10万円超なので、手ごろな価格で買えるモデルとしてTab S6 Liteが追加投入されたわけだ。

 Sペンの種類や機能はデバイスによって異なるのだが、Tab S6 Liteに同こんされているSペンは、ほどよい太さで、アナログのペンと同じような感覚で握れる。紙を鉛筆やボールペンでなぞるような、滑らかな描き心地だ。Sペンは充電不要で、Bluetooth接続も不要。それでも、ペン先を画面に近づけるだけで反応したりする。そこには「電磁共鳴」という仕組みが用いられている。

画面オフの状態で素早くメモが書ける機能が便利
画面オフの状態で素早くメモが書ける機能が便利
(写真:村元 正剛)
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ペン先を近づけて選択した言葉を翻訳したりもできる
ペン先を近づけて選択した言葉を翻訳したりもできる
(写真:村元 正剛)
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 RAM(メモリー)は4GBで、ストレージは64GBと、スペックは控えめだが、microSDを挿して、ストレージを拡張できることは利点。ただ“見る”ためではなく、“書く・描く”ためのクリエイティブな道具としても活用したいのなら、満足度の高い1台となるだろう。

microSDカード(最大1TB)を装着可能
microSDカード(最大1TB)を装着可能
(写真:村元 正剛)
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 Androidタブレットの魅力は、Androidスマホを同じアプリを利用できることだ。操作性が共通しているので、迷わず使いこなせる。スマホとタブレットで1つのライセンスで共用できるアプリもあり、経済的だ。

 ささいなことだが、充電に使うケーブルをスマホと共用できるのも便利だ。充電のために持ち運ぶケーブルが1本で済む。