韓国・現代自動車は2023年5月2日、北米市場向け燃料電池トレーラー「XCIENT Fuel Cell tractor」の量産モデルを米国で公開した。クラス8の6×4大型トレーラーで、総出力が180kWの燃料電池システム(90kWを2基)と、出力350kWのモーターを搭載する。車両総重量(最大積載量の荷物を積んだ状態の自動車全体の総質量)は最大37トンで、航続距離はフル積載時でも1回の水素燃料充填で720km以上になるという。

長距離輸送に適した燃料電池大型トレーラー「XCIENT Fuel Cell tractor」
長距離輸送に適した燃料電池大型トレーラー「XCIENT Fuel Cell tractor」
(写真:現代自動車)
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 同社は、燃料電池トラック「XCIENT Fuel Cell」を2020年に初めて製品化し、これまで韓国、スイス、ドイツ、イスラエル、ニュージーランドの5カ国で展開している。全車両の合計走行距離は640万kmを超え、燃料電池システムの性能と信頼性、耐久性に関する実績を積んできたという。