アクセスが組み込み向けのWebサーバ・ソフトウエアを発売した。「AVE-HTTPD」と呼ぶこの製品は,プリンタやコピー機などのOA機器や自動販売機など専用機器に組み込み,Webブラウザによる遠隔管理を実現するために用いる。具体的には,動作状況の確認,動作条件の設定,運用制御,プログラム・データのダウンロード/アップロードなどが可能になる。

 AVE-HTTPDは,アクセスのインターネットを利用した組み込み向けアプリケーション・ソフトウエアの開発キット「AVE-TCP 3.1 SDK Rel.2」のオプション・モジュールとして発売する。ANSI Cソース・コードの形で販売し,ロイヤリティ・フリーである。ちなみにAVE-HTTPDの発売と同時に,「Win32」を使って開発できるAVE-TCP 3.1 SDK Rel.2の新バージョンも同時に発売している。この開発キットを使えば,ターゲット・ハードウエアを入手する前に,パソコン上でアプリケーション・プログラムを開発することができる。

 AVE-HTTPDの価格は以下の通り。Windows版のAVE-TCP/ AVE-HTTPD Demo Packageは無料。Windows版とSH-3版のAVE-TCP/ AVE-HTTPD Evaluation Packageは10万円。AVE-TCP 3.1 SDK Source Packageは300万円。AVE-HTTPD 1.0 SDK Option Source Packageは300万円。SDK Source Packageは,無制限にコピー可能なプロジェクトごとに契約するライセンス形態を採る。6カ月間の無償サポートが含まれている。