universal plug and play

 UPnPは,パソコンや家電の関連企業が参加する「UPnP Forum」が定めた,家庭内ネットワークの相互接続仕様である。

 UPnPの基本となっているのは,機器やサービスを発見する手順を示した規格UPnP Device Architectureである。パソコン周辺機器やDLNA対応機器などが同規格を採用し,事実上の標準となっている。


 UPnP Forumは,UPnP Device Architectureで発見した機器やサービスをネットワーク経由で制御するための規格も,アプリケーションごとに定めている。マルチメディア・データを扱う機器に向けたUPnP AVや,プリンターを別の機器から制御するためのUPnP Printer,別の機器から照明装置を制御するためのUPnP Lighting Controlsなどがある。

 UPnP AVは,「MediaServer」に格納されたデジタル・コンテンツを,「MediaRenderer」で再生することを想定し,それらの機器間で交換するメッセージと,そのメッセージの交換順序を定めている。「再生」や「一時停止」といった接続先の機器を制御したり,ファイル一覧を渡したりするためのメッセージの書き方と,それらのメッセージの交換手順などを定めている。具体的には,XMLを使ってデジタル家電やパソコン同士で情報をやりとりする。音楽ファイルの曲名やアーティスト名を基にファイルを検索することも可能である。2002年6月にバージョン1.0を発行した。DLNAは相互接続性を実現するための設計ガイドラインとしてUPnP Device ArchitectureとUPnP AVを採用した。UPnP Forumは2006年1月に,UPnP AVの新版であるバージョン2.0を発行した。

図 UPnPのプロトコル階層
GENA:generic event notification architecture
HTTP:hyper text transfer protocol  HTTPMU:HTTP multicast over UDP
HTTPU:HTTP unicast over UDP  IP:internet protocol
SOAP:Simple Object Access Protocol  SSDP:Simple Service Discovery Protocol
TCP:transmission control protocol  UDP:user datagram protocol
UPnP:Universal Plug and Play

図 UPnPのプロトコル階層(日経エレクトロニクス2002年12月16日号より抜粋)