アグレックスはデータ・クレンジング・ソフト「トリリアム」の次期バージョン「v11」を2008年10月にも投入する。2008年2月21日に公表した。

 新機能の目玉は、Webサービスをサポートしたこと。ECサイトからトリリアムのデータ・クレンジング機能を呼び出して、入力された顧客データと既存の顧客データを突き合わせて表記を統一する、といった動作を、従来よりも容易に実現できるという。SOAに基づいた情報システム群との親和性も高められる。

 もう1つの目玉は、操作性の向上。ユーザー部門も直接操作できるようにすることを主眼に置いており、ユーザー・インタフェースを改良した。コマンドラインによる入力や複雑な入力画面を排し、GUIで必要な設定が完了できるよう工夫した。

 トリリアムはデータのクレンジングや名寄せを実行するソフトである。顧客データの表記を統一し、複数登録されている顧客や企業、世帯のデータを一元的に把握できるようにする。金融機関や通販会社など比較的大量のデータを扱う企業を中心に導入が進んでおり、国内では100社以上が利用しているという。開発元は米ハートハンクスで、日本語版はアグレックスとの共同開発。