ソフト開発のコアは2月1日にも、携帯情報端末(PDA)をサーバーから操作し、アプリケーションを更新できるミドルウエア「pd@gent(ピーディーエージェント)」を出荷する。サーバーからの操作でPDAの電源を自動的にオンにし、新たなPDA用アプリケーションのインストール、既存アプリケーションの更新・削除、PDAのアプリケーションが管理するデータのサーバーへのアップロードなどを実行できる。

 保険の営業担当者が持つPDAにインストールされた保険料率計算アプリケーションを更新する、営業日報管理ソフトの日報データを週次でアップロードする、といった用途に利用できるので、PDA利用者および管理者の作業負荷の軽減につながる。重要なデータが入ったPDAを紛失した場合にも、データやアプリケーションを遠隔から消去することが可能。セキュリティが向上する。

 pd@gentで操作できるPDAは、Pocket PC 2002搭載機で、Javaの仮想マシンである「Jeode」が動くもの。pd@gentのクライアントはJavaで開発されており、Jeode上で実行される。pd@gentのサーバー・モジュールは、Red Hat Linux上で稼働する。サーバーとPDAとの間はNTTドコモのPHSで接続する。サーバーから電源を入れるための機能として、インターナショナルシステムリサーチの「PPPush」を組み込む。

 pd@gentの価格は未定だが、10クライアント構成で30万円前後、50クライアント構成で50万円弱になると見込まれる。

森 永輔=日経コンピュータ