みなさん、モバイルしていますか? ソフトバンクのWindows Mobileスマートフォン「X02HT」の新規予約も開始され、モバイル市場がいよいよ盛り上がってきました。今回は、スマートフォンの話題からちょっと外れますが、モバイルで今やキラーサービスとなっている「おサイフケータイ」の話題です。

 「おサイフケータイ」は、携帯電話に内蔵されたFeliCaチップ(ICチップ)を使ったサービスです。名前のごとく、携帯電話がお財布になってしまうサービスです。当初、電子マネーサービス「Edy」のように事前にお金を入金(チャージ)しておくプリペイド型サービスだけでしたが、後払い型クレジットサービス「iD」(アイディ)への対応や、東日本旅客鉄道の乗車カードSuica「モバイルSuica」への対応など、利用範囲が広がっています。また、複数のサービスを1台の携帯電話で利用することができるため、電子マネーカードで財布の中身が一杯になる、なんてことはありません。ただ、バッテリーが切れると利用できない、という欠点もあります。

図1 「おサイフケータイ」を搭載した携帯電話

図2 このカバーの裏にFeliCaチップ(ICチップ)が内蔵されている

 残念ながら、現在リリースされているスマートフォンには「おサイフケータイ」が搭載された機種がありません。最近は、ネットや通話にはスマートフォンを利用しているのですが、お財布機能だけのために「おサイフケータイ」も持ち歩いています。そのくらい便利な「おサイフケータイ」機能がスマートフォンに搭載されて、一台だけを持ち歩けば良い日が早く来て欲しいな、と思いながら、使っている毎日です。というわけでおサイフケータイの便利さを実感していただければと思います。

図3 電子マネー「Edy」

 まずは、電子マネー「Edy」です。「Edy」はプリペイド式の電子マネーです。あらかじめチャージしておいた分だけ商品を購入したりサービスを利用したりできます。専用端末を使ってチャージするのですが、この作業が面倒でイマイチ利用していませんでした。しかし、「おサイフケータイ」では、専用端末を使う方法に加え、クレジットカードを登録することでiアプリを通じてチャージできてしまいます。

図4 「iD」

 iDは、おサイフケータイを専用端末にかざすだけでショッピングやキャッシングができるNTTドコモのクレジットサービスです。クレジットだからチャージする必要がありません。各社のクレジットカードを登録することで、通常のクレジットカードとして利用が可能になります。クレジットカードを登録しなくても、NTTドコモのサービス「DCMXmini」を使えば月額1万円以内までなら電話料金と一緒に引き落とされますので、小額の買い物には便利なサービスです。

図5 「モバイルSuica」

 「モバイルSuica」は、プリペイド型乗車カード「Suica」の機能を搭載しています。利用にはクレジットカードが必要ですが、機能限定版の「EASYモバイルSuica」であればクレジットカードは不要で簡単に利用ができます。しかし、「モバイルSuica」の目玉機能は、何と言っても「定期券」として使えること。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」を利用すれば「モバイルSuica」の年会費1000円が無料となります。利用しない手はありません。もちろん、クレジットカード経由で「モバイルSuica」にチャージができますので、プリペイド型電子マネーとしても便利に利用ができます。登録作業が非常に複雑なため時間がかかりますが、一度登録してしまえば便利です。

 「おサイフケータイ」を利用し始めて、生活が大きく変わってきました。まず、小銭を使わなくなりました。コンビニやちょっとした買い物は、「おサイフケータイ」で済ましてしまうためです。

 さらに、携帯電話が定期券になったために、毎日の通勤で必須アイテムとなってしまいました。極端なことを言うと、「お財布を忘れても、携帯電話を忘れないようにする」くらいになってしまいました。チャージしてある電子マネーや、クレジット機能以上に、定期券になったことが、通勤電車を利用している会社員にとっては、大きな意味を持つことを痛感しました。

 また、利用シーンにおいては、お財布からお金を出したり、クレジットカードど出すよりも、ポケットから携帯電話を出す方が楽なんですね(当たり前ですが)。一度使い出すと、「おサイフケータイ」ばかり使ってしまうんですよね。