みなさん、モバイルしていますか? いよいよ待ちに待ったWindows Mobileスマートフォンがソフトバンクモバイルから発売になりました。東芝製の「X01T」です。「X01T」はとても楽しみな端末でした。なぜ楽しみかというと、東芝はPDA時代に「GENIO」と呼ばれるPocketPCを発売していたからなんです。PDA市場の冷え込みとともに、東芝はPDA市場から撤退してしまいました。その東芝が、Windows Mobileスマートフォンで復活したのです。これは、昔からのモバイルユーザーにとって、大ニュースでした。

 「X01T」は今までリリースされたWindows Mobileスマートフォンと比べても、なかなか魅力的なスペックです。Windows Mobile 6 Professional Edition搭載、Marvell PXA270 520MHzのCPU、3型のWVGA液晶、キーボード内蔵、無線LANとBluetoothを搭載、HSDPA対応、指紋認識を搭載など、現状のWindows Mobileスマートフォンの中でも最高スペックとも言えるものです。

図1 X01TとAdvanced/W-ZERO3[es]は液晶の大きさは同じだが、厚みの差からX01Tは、随分重厚に感じる

 「X01T」を早速お借りして使い始めたのですが、これは“凄い”端末でした。凄いの意味は、「使いこなすのが大変だぞ」という意味です。今まで、日本で発売されているWindows Mobileスマートフォンの中で、一番大変かもしれません。思い起こせば、「GENIO」シリーズでも結構泣かされました。初代GENIO e550と、後期のe830Wを使っていたのですが、どちらもフルリセットでデータが消失したり、液晶面のスタイラスを認識しなかったり、という事件が頻発してしまい、何度か修理に出しましたが、結局、両方の機種とも利用を断念した経緯がありました。