2007年12月に発売されたソフトバンクモバイルの「X01T」は、マイクロソフトの携帯向けOS「Windows Mobile 6 Professional Edition」を搭載したスマートフォン。3Gハイスピードに対応し、指紋センサーやBluetoothなどの機能を搭載している。スマートフォンの中でも機能は盛り沢山の部類に入る。発売から3カ月ほど経っているが、数少ない「全部入り」スマートフォンとして、相変わらず人気が高い。

図1 画面は3型のWVGA液晶(800×480ドット)で、細かい表示が可能

スペック
キャリアソフトバンクモバイル
メーカー東芝
製品名X01T
OSWindows Mobile 6 Professional Edition
入力タッチパネル、フルキーボード、マルチファンクションキーほか
表示3型TFT液晶(800×480ドット)
サイズ約W61×D21.5×H119mm
重量 約198g

 今回試用したのはホワイトモデル。エッジの部分にシルバーが使われており、シャープなデザインだ。つや消しの質感も悪くない。

キーボードはタイプしやすく、小数派の左側スライド式

 最近の携帯電話と比べると、本体は比較的厚みがあり、21.5mmとなる。キーボードは本体の下側に収納されており、使用時に引き出して入力するようになっている。きょう体はしっかりしており、本体をスライドしてキーボードを出す場合ガタついたりすることはない。

 フルキーボードのキーピッチは実測したところ8.5mm。キーの中心部が1つ1つ盛り上がっているので、タイプしやすい。キータッチは軽すぎずしっかりとした強めの感触。押したつもりなのに押せていなかった、といったタイプミスは少ないだろう。

図2 フルキーボードは1つずつ中心部が盛り上がっている。テンキーは用意されていないが、数字が大きく表示されているので使いやすい

 使う前は、キーボードの配列がパソコンのキーボードのように1列ずつ互い違いになっていないので押しにくいかと思ったが、親指でタイピングしている時には、、特に気になることはなかった。残念なのがEnterキー。他のボタンと同じ大きさなので、使いにくい。少しでも大きくしてほしかった。

 キーボードを閉じた状態で、縦に持った時、ディスプレイの下に配置されているボタンは、それぞれ中心部がすこしくぼんでいて、端は高くなっている。へこみ方はキーごとに違い、たとえば右下のボタンなら、右下のカド部分がほかよりも高い。使っていると、非常に押しやすく使いやすかった。

図3 それぞれのボタンは、中央部よりも端のほうが高くなっているので入力しやすい