iPhone発売と同日に販売開始となったウィルコムの「WILLCOM D4」。同じ時期にミニノートが相次いで発売されたのも重なり、話題性が少ないスタートとなってしまった。しかし、インテルのAtomプロセッサを搭載し、Windows Vistaに携帯電話とデータ通信機能を搭載。通信モジュール入りのパソコンとも違う新しいジャンルを開拓した。

図1 サイドバーには、電話関連のガジェットが用意されており、不在着信などをチェックできる
図1 サイドバーには、電話関連のガジェットが用意されており、不在着信などをチェックできる
[画像のクリックで拡大表示]

 なお、今回借りたのはテスト機なので、実際の製品と異なる内容もあるかもしれないが、ご了承いただきたい。

●「WILLCOM D4」の3大特徴
   ・携帯電話機能&Windows Vista搭載
   ・スムーズなタッチパッド
   ・Microsoft Officeが標準搭載

製品名WILLCOM D4(WS016SH)
メーカーシャープ
キャリアウィルコム
OSWindows Vista Home Premium with Service Pack1(SP1)
画面サイズ5型ワイドTFT液晶(1024×600ドット)
CPUAtom Z520(1.33GHz)
メモリー1GB(DDR2-533、PC2-4200対応)
HDD約40GB
本体寸法、重さ約W18×H25.9×D84mm、約460g
バッテリー
駆動時間
約1.5時間(標準バッテリーパック)、
約4.5時間(大容量バッテリーパック)

液晶右側のタッチパッドが使いやすい

 D4は、入力スタイルがいくつも用意されているのが大きな特徴。タッチパッドやタッチパネル、スライド式のフルキーボードなどが使える。タッチパッドは、ボディー右側の広い範囲が使えるようになっている。段差がなく、一見何もないように見えるが、触れるとオレンジ色に光り、画面のポインターを操作できる。

図2 タッチパッドやクリックボタンを操作すると、操作部分が光る
図2 タッチパッドやクリックボタンを操作すると、操作部分が光る
[画像のクリックで拡大表示]

 タッチパッドは、つるつるしてやや丸みを帯びた表面で、摩擦の抵抗がほとんどなく、使いやすい。指で軽く触れただけでもしっかり反応し、画面の細かい部分をクリックしたりドラッグするのも難しくない。液晶は、5型ワイドで1024×600ドット。当然文字などが小さくなるが、リンクやファイルを選択しづらいことはなかった。左右のクリックに使うボタンは、液晶左側に配置し、縦に並んでいる。マウスのマークで左クリックと右クリックが明確なので、初めてでも迷わず操作できる。