(今年は)10月1日から8日まで休みとなった中国の一大イベント「国慶節」。国慶節は建国記念日のことだが、中国版シルバーウィーク、ないしは第2のゴールデンウィークととらえてもいい。筆者は中国に滞在しつつも、日本のメディアで執筆する自由業の身であるため、日本の祝祭日に合わせて休むのだが、あえて中国人が大移動するこの時期に著名観光地に行って、中国人とカメラの関係を見てみたい、と思い四川省に飛び立った。

 まずは四川省の省都の成都だ。四川省といえば麻婆豆腐にパンダ、そして成都といえば「三国志」の劉備元徳率いる、いにしえの蜀の都。観光資源豊かなところだけに、たくさんの人が訪れていた。中国人の収入が年々増え、航空網も充実し競争が激しくなる一方で、便利な旅行予約サイトがいくつも立ち上がりホテルや航空券の予約ができるようになったことから、昨年、一昨年以上に内陸の観光地に中国全土から大挙して人が集まって来ている。

四川省の省都、成都の街。
四川省の省都、成都の街。
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三国志がらみの観光名所「武候詞」前で記念撮影。
三国志がらみの観光名所「武候詞」前で記念撮影。
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四川省の世界遺産の一つ「楽山大仏」。広角レンズでは下からでは写真に入りきらないほど巨大。
四川省の世界遺産の一つ「楽山大仏」。広角レンズでは下からでは写真に入りきらないほど巨大。
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