みなさん、モバイルしていますか? 10~11月にかけて、スマートフォンの発売ラッシュとなっており、モバイルユーザーとしては嬉しい毎日を送っています。そんな中、個人的に嬉しいニュースがありました。ウィルコムの「HYBRID W-ZERO3」の再発売が10月8日から始まったことです。

図1 ウィルコムストアでHYBRID W-ZERO3の再発売が始まりました
図1 ウィルコムストアでHYBRID W-ZERO3の再発売が始まりました
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 HYBRID W-ZERO3は、OSにWindows Mobile 6.5が登載されたスマートフォンです。W-SIMによる通話・通信機能を内蔵しながら、3Gによる通信機能も持ちます。しかも、この3G通信に関してはSIMフリーという非常にアグレッシブな仕様です。さらに、月額1450円で、PHSによるパケット通信と、ウィルコム同士で通話できるという常識を覆す料金体系です。端末を一括で購入すると、2年間は毎月1430円の割引が適用されるため、PHSだけなら月額料金が20円になってしまうという驚きの料金です。

 この魅力的なHYBRID W-ZERO3ですが、発売間もなく品切れとなったまま、発売中止になるという不遇の機種となっていました。ウィルコムの会社更生手続きなどの影響があったと思われます。そして、いつしか、ウィルコムのオンラインショップ「ウィルコムストア」からHYBRID W-ZERO3のラインナップも消えていたため、HYBRID W-ZERO3の発売は諦めていました。それどころか、ウィルコムの現状を考えると、今後、W-ZERO3シリーズはリリースされないのではないかと思っていました。

 その後、ソフトバンクより「株式会社ウィルコムに関するスポンサー契約の締結について」というリリースが2010年8月2日に出されて、ソフトバンクがPHS事業を支援することになり、状況が動き始めました。ウィルコムの経営再建において管財人代理人として着任したソフトバンクモバイルCTOの宮川氏がTwitterアカウント(@miyakawa11)で、PHS事業に関して様々な書き込みされました。その中に、HYBRID W-ZERO3に関しての言及があったのです。

@miyakawa11: 内緒ですが......もうすぐ。RT @country_mobiler: @miyakawa11 ハイブリッドW-ZERO3の再販は無理でしょうか? PHSと3Gが使えるので便利かと・・・
http://twitter.com/miyakawa11/status/22622322848より引用)

 その後、3G回線をドコモからソフトバンクに変更することや、料金は据え置きにすることなどがTwitterに書き込まれてきました。再発売の期待が高まる中、ついに、2010年9月27日に、HYBRID W-ZERO3の再発売が発表されたのです。翌日の9月28日よりウィルコムストアでは予約開始となりましたが、すぐに発売日分は予約終了となるほどの人気です。

 まさかのHYBRID W-ZERO3の復活劇に興奮しています。スマートフォンとして、Windows Mobileは、iPhoneやAndroidに押され気味です。しかし、PDA時代からWindows Mobileの前身であるWindows CE、Pocket PCを愛用してきた私にとっては、Windows Mobileが一番手になじむOSです。特に、W-ZERO3シリーズは、自分の生活に欠かせないものとなっているため、このHYBRID W-ZERO3の復活は、私にとって吉報でした。

 HYBRID W-ZERO3が盛り上がり、W-ZERO3シリーズの次期機種への期待をしたいところです。ユーザーのみなさま、応援をよろしくお願いします。