みなさん、モバイルしていますか? モバイルヘビーユーザーの私は、今まで、たくさんのモバイル機器を使ってきました。現在は、スマートフォン3台とノートパソコンがメインのモバイル機器ではありますが、実はもう1台、メインで使っている端末があります。10年前の2003年にNTTドコモより発売されたPDA「sigmarion III」です。一時期、使わない期間もあったのですが、ここ1年ばかり再び愛用するようになりました。経緯は、昨年の「復活! sigmarion III」にて書かせていただきました。

 コンパクトなテキスト入力端末として最適だったsigmarion IIIですが、ついに寿命が来たようです。ACアダプターを接続して充電中に、バッテリー部分が加熱するようになってしまいました。使い続けると、バッテリーの加熱で、本体に影響が出てしまいそうです。残念ながら、利用を断念するしかなさそうです。

 sigmarion IIIは、随分活用させてもらいました。sigmarion IIIを使っているシーンが、走馬灯のように蘇ります。私のようなモバイルユーザーは、端末を見ると、その端末を使っていたシーンがなぜか思い出されてしまうんですね。

 一番印象的なシーンとしては、家族が入院することになり、数日、病院に缶詰になることがあったときのことです。書籍の原稿の締め切りが迫っており、待合室で、sigmarion IIIにずっと文字を入力していた思い出があります。気持ちが非常に落ち込む中、ひたすら文字入力をしていました。辛い思い出ではありますが、そんな時間を一緒に過ごした仲間のような感覚があります。

 それでは、sigmarion IIIの写真レビューをお送りします。

図1 sigmarion IIIは、グラムシェル型のノートパソコンスタイルのPDAです。
図1 sigmarion IIIは、グラムシェル型のノートパソコンスタイルのPDAです。
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図2 ミニキーボードではありますが、タッチタイピングできるギリギリのサイズです。キータッチも浅すぎず、キー音も大きくなく、絶妙なキーボードになっています。
図2 ミニキーボードではありますが、タッチタイピングできるギリギリのサイズです。キータッチも浅すぎず、キー音も大きくなく、絶妙なキーボードになっています。
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図3 コンパクトフラッシュカードスロットを搭載しており、私は、当時、NTTドコモからリリースされていたPHSと無線LANのデュアルカード(P-in Free 2PWL)を愛用していました。現在は、ドコモのPHSサービスは終了してしまったため、無線LANカードとして利用しています。
図3 コンパクトフラッシュカードスロットを搭載しており、私は、当時、NTTドコモからリリースされていたPHSと無線LANのデュアルカード(P-in Free 2PWL)を愛用していました。現在は、ドコモのPHSサービスは終了してしまったため、無線LANカードとして利用しています。
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図4 液晶面を閉じたところ。ストラップを付けられるのが、PDAらしいところです。
図4 液晶面を閉じたところ。ストラップを付けられるのが、PDAらしいところです。
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図5 本体裏面。本体裏面に凹みがあり、片手で持った場合に、この部分に、掌がはまるため、絶妙なホールド感になります。
図5 本体裏面。本体裏面に凹みがあり、片手で持った場合に、この部分に、掌がはまるため、絶妙なホールド感になります。
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図6 本体はノートパソコンなどに比較すると、薄くなっています。
図6 本体はノートパソコンなどに比較すると、薄くなっています。
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