AHCIモードでは、Serial ATAのHDDが備えている本来のパフォーマンスや機能(NCQやホットプラグなど)を発揮できる。設定手順を確認しよう。
Serial ATAのHDDは、AHCI(Advanced Host Controller Interface)モードで動作させることにより、NCQ(Native Command Queuing)などのSerial ATAならではの機能が使えるようになる。NCQとは、HDDコントローラーが一度に複数のコマンドを受け付け、最も効率の良い順番に並べ替えてから実行する技術。ヘッドの移動やディスクの回転待ち時間が最小になるため、ランダムアクセスの性能が向上する(図1)。ベンチマークテスト「PCMark05」(Futuremark)の結果では、IDE(Ultra ATA)互換モードに比べ10%程度の向上が見られた。Windows XPの起動時間は7秒ほど短縮した。
HDDをAHCIモードで使えるかどうかは、マザーボードが搭載しているチップセットで決まる。サウスブリッジのチップセットが、図2に挙げたものなら、正しく設定することで有効になる。初期状態ではほとんどの場合が無効。設定方法は、チップセットのメーカーによって大きく異なるので、メーカーごとに手順を確認しよう。