KDDIと沖縄セルラー電話は2009年3月17日、「Windows Mobile 6.1 Professional Edition」を搭載した法人向けスマートフォン「E30HT」(台湾HTC製)を5月に発売すると発表した。KDDIが販売する初のWindows Mobileスマートフォンで、法人向けだが、一般ユーザーも購入できるようにする予定。価格は未定。

 約2.8型VGA(480×640ドット)の液晶タッチパネルと、スライド式の5列QWERTYキーボードを搭載したWindows Mobileスマートフォン。昨年9月に投入を予告していた。下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsのデータ通信が利用できるEV-DO Rev.A規格に対応。無線LANルーターとして動作し、最大5台までの無線LAN子機を接続できるアプリケーション「WALKINGHOTSPOT」を搭載している。

 パケット通信料金は、E30HT単独でウェブを閲覧したりメールを送信したりする場合は0.21円/パケット、PCなどに接続してモデムとして利用する際は0.105円/パケット。料金プランは、従来の料金プランや、「ダブル定額」や「ダブル定額ライト」などの割引サービスが利用でき、上限額は単独で通信する場合が5985円、パソコンなどのモデムとして通信する場合が1万3650円となる。国際データローミングサービス「グローバルパスポート CDMA」にも対応する。

 また、同時に導入予定の「au.NETビジネス割引」を利用すると、au携帯を同一名義で30回線以上利用する法人には、インターネット接続サービス「au.NET」の月額料金を1台あたり945円から315円に割り引く。

 このほか、盗難・紛失時に遠隔操作で携帯電話内のデータを削除できる「スマートフォンリモートデータ削除サービス」や、カメラで撮影した画像をPDFやvCARDなどのデジタルデータに変換して取り込める「scanR」など携帯電話向けサービスを提供する。

 端末本体の大きさは、幅52×高さ106×厚さ18mm(最厚部18.8mm)。重さは約154g。連続通話時間は約260分で、連続待受時間は約330時間。カラーは「ソフィスティケイティッドブラック」。なお、端末発売にあわせて、スマートフォン向けのアプリケーションを紹介するポータルサイト「Business App NAVI」を開設する。