今回はウィルコムが発売しているシャープ製のHYBRID W-ZERO3を取り上げる。

 この端末は、PHS回線での音声通話とデータ通信に加えて、WILLCOM CORE 3G(NTTドコモのFOMA回線を利用)のデータ通信も使える端末として2010年に1月28日に発売された。利用料金が安い(PHS回線だけを使うなら月額1450円~)ことで人気を集めたが、春頃から品薄状態が続いていた。

 現在、ウィルコムはソフトバンクなどの支援を受け経営再建中だが、WILLCOM CORE 3Gはソフトバンクモバイルの「SoftBank 3G」に替えてサービスを継続している。10月8日から再発売されたHYBRID W-ZERO3は、PHSとSodtBank 3Gを併用できる仕様。同時に「新ウィルコム定額プランGS」という専用プランが発表されたが、従来通りPHS回線だけを使う場合は月額1450円~、3G回線でパケット通信を行う場合は0.105円/パケット、上限5250円で利用できる。

 OSはWindows Mobile 6.5。ウィルコム独自の「WILLCOM UI」が搭載されており、初めてスマートフォンを使う人でも迷わず操作できる工夫が随所に見られる。そもそもウィルコムのZERO3シリーズは、日本のスマートフォンの草分け的存在として進化してきた端末だ。他社のスマートフォンではまだ搭載されることが少ない赤外線通信、名刺リーダー、バーコードリーダーといったケータイではお馴染みの機能を備えていることも魅力といえよう。

3.5型のタッチパネル液晶を搭載し、キーボードを引き出さない状態でもほとんどの操作を行える
3.5型のタッチパネル液晶を搭載し、キーボードを引き出さない状態でもほとんどの操作を行える
[画像のクリックで拡大表示]

スライド式のテンキーを搭載し、一般的なケータイと同じように操作可能
スライド式のテンキーを搭載し、一般的なケータイと同じように操作可能
[画像のクリックで拡大表示]

背面には500万画素のカメラを搭載
背面には500万画素のカメラを搭載
[画像のクリックで拡大表示]

右側面に音量調節キー、画面を回転させるキー、カメラボタンなどを備える
右側面に音量調節キー、画面を回転させるキー、カメラボタンなどを備える
[画像のクリックで拡大表示]