Crosshair V Formula-Z(AMD 990FX)(Socket AM3+)

メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:テックウインド
実勢価格:2万3000円
※SPEC欄の「CPUクロック」「CPUコア電圧」は、BIOSで調整できる範囲です。これらの値は搭載するCPUによって変わります。

注目
◆音声回路を他の回路と分離し、ノイズの影響を受けにくくした
◆Intelのネットワークチップを搭載、帯域を制御できるユーティリティーが付属
◆BIOS画面をすぐに表示できる「DirectKey」ボタンを装備、Win8のFast Bootにも対応
 

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【共通のテスト環境】電源:Silencer 910(PC Power & Cooling)、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64ビット日本語版。
【消費電力のテスト方法】消費電力は日置電機の「パワーハイテスタ 3332」で測定した。負荷時状態はフリーソフト「OCCT」で作り出している。

 2011年6月に発売された「Crosshair V Formula」の後継製品。チップセップや搭載チップ、電源回路のヒートシンクの形状などはほぼ同じだが、基板デザインが全く異なる。特に大きく異なるのは、サウンド回路付近だ。Intel向けの「Maximus V Formula」などと同じで、サウンド回路と他の回路を分離している。また、オーディオ用のアナログ回路を1枚のレイヤー上に納めており、ノイズの影響を受けにくくしたという。

 拡張スロットや端子などの構成も変わった。拡張スロットは、PCIが廃されPCI Express 2.0 x1スロットが1個追加されている。Serial ATAとeSATAは1個ずつ増えており、それに伴いSerial ATA 6Gbpsコントローラーも1個追加している。

 電源回路も変わった。「Extreme Engine Digi+」から「Extreme Engine Digi+ II」に進化し、メモリーの電源回路もデジタル化しているという。メモリーのオーバークロック範囲が上げられており、DDR3-2400にも対応する。

 Windows 8で役立つ機能も追加された。起動を高速化するFast Bootの設定は、BIOSの他に基板上のスイッチでオン/オフできる。また、電源オフの状態でボタンを押すとPCが起動し、BIOS画面を表示する「DirectKey」ボタンも追加された。

 多機能な「R.O.G.シリーズ」で2万3000円は安い。FX-8350などでAMDのハイエンドPCを作るには最適だろう。

USB端子が合計12個と多い。白いUSB端子は、USBケーブルで接続した他PCで設定変更や状態表示ができる「ROG Connect」や、CPUやメモリーを取り付けずにUSBメモリーからBIOSを書き換える「USB BIOS Flashback」でも利用できる。
USB端子が合計12個と多い。白いUSB端子は、USBケーブルで接続した他PCで設定変更や状態表示ができる「ROG Connect」や、CPUやメモリーを取り付けずにUSBメモリーからBIOSを書き換える「USB BIOS Flashback」でも利用できる。
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電源回路は合計12フェーズ。通常製品より電力特性が良好で耐久性が高い部品を使った。定格を超える電源供給や高負荷状態での使用を想定したという。
電源回路は合計12フェーズ。通常製品より電力特性が良好で耐久性が高い部品を使った。定格を超える電源供給や高負荷状態での使用を想定したという。
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Windows 8のFast Bootに対応する。BIOS設定の他に基板上のスイッチ(左)でも設定可能だ。「DirectKey」ボタン(右)を電源オフ時に押すと、PCが起動してBIOS画面を表示する。
Windows 8のFast Bootに対応する。BIOS設定の他に基板上のスイッチ(左)でも設定可能だ。「DirectKey」ボタン(右)を電源オフ時に押すと、PCが起動してBIOS画面を表示する。
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サウンド回路下部にLEDが14個組み込まれており、動作時は赤く光る。サウンド回路は通常の回路と分離し、ノイズの影響を受けにくくしたという。
サウンド回路下部にLEDが14個組み込まれており、動作時は赤く光る。サウンド回路は通常の回路と分離し、ノイズの影響を受けにくくしたという。
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ユーティリティーとして「CPU-Z」が付属する。CPUの詳細情報を表示できる定番ソフトウエアだ。配色が通常のCPU-Zと異なる。グラフィックスボードの情報も表示できる。
ユーティリティーとして「CPU-Z」が付属する。CPUの詳細情報を表示できる定番ソフトウエアだ。配色が通常のCPU-Zと異なる。グラフィックスボードの情報も表示できる。
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BIOSは「EFI BIOS」と呼び、UEFIに対応する。通常製品と配色が異なるものの、メニューの構成はほぼ同じだ。詳細に設定できる「Advanced Mode」(画面)と、一部の設定項目を省き簡略化した「EZ Mode」の2種類がある。
BIOSは「EFI BIOS」と呼び、UEFIに対応する。通常製品と配色が異なるものの、メニューの構成はほぼ同じだ。詳細に設定できる「Advanced Mode」(画面)と、一部の設定項目を省き簡略化した「EZ Mode」の2種類がある。
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「AI Suite II」と呼ぶユーティリティーソフトが付属する。オーバークロック設定が可能な「TurboV EVO」や、省電力設定機能の「EPU」などがある。
「AI Suite II」と呼ぶユーティリティーソフトが付属する。オーバークロック設定が可能な「TurboV EVO」や、省電力設定機能の「EPU」などがある。
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「ROG Game First II」と呼ぶネットワークユーティリティーが付属する。プロトコルやアプリケーションごとにネットワークの通信速度を制限できる。回線速度を計測する機能も備える。
「ROG Game First II」と呼ぶネットワークユーティリティーが付属する。プロトコルやアプリケーションごとにネットワークの通信速度を制限できる。回線速度を計測する機能も備える。
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EPUで設定できる省電力設定は「自動」「パフォーマンス」「最大省電力」の3種類。EPUを有効にするとアイドル時に最大5W、負荷時に最大161Wも下がった。<br>【テスト環境】CPU:FX-8350(4GHz)、メモリー:DDR3-1333 2GB×2、グラフィックスボード:ATI Radeon HD 4350(AMDレファレンスボード)、HDD:Barracuda 7200.10 250GB(Seagate Technology)。他は共通のテスト環境を使用した。
EPUで設定できる省電力設定は「自動」「パフォーマンス」「最大省電力」の3種類。EPUを有効にするとアイドル時に最大5W、負荷時に最大161Wも下がった。
【テスト環境】CPU:FX-8350(4GHz)、メモリー:DDR3-1333 2GB×2、グラフィックスボード:ATI Radeon HD 4350(AMDレファレンスボード)、HDD:Barracuda 7200.10 250GB(Seagate Technology)。他は共通のテスト環境を使用した。
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