ああ、青春のQWERTYキーボード搭載機

 筆者がスマートフォンを持つようになったのは、実は最近のことだ。「すぐにでも、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)からスマートフォンに乗り換えたい!」という気持ちが強かったものの、3年半以上も愛用してきたフィーチャーフォン「SH-04A」(NTTドコモ)がどうしても手放せなかった。結局、2012年9月に発売されたiPhone 5からスマホデビューすることになるのだが、筆者が頑固なまでに「SH-04A」にこだわるには、1つ理由があった---。

 「SH-04A」の魅力は、何といってもスライド式のQWERTYキーボードを搭載している点に尽きる。フィーチャーフォンでありながら、テンキーではなくQWERTYキーボードを採用している点が私の物欲を刺激した。QWERTYキーボード搭載機と言えば、国産スマートフォンの先駆けである「W-ZERO3」(ウィルコム)をはじめ、「インターネットマシン」とした話題を呼んだ「922SH」(ソフトバンクモバイル)、松下奈緒さんのCMが印象的だった「EM・ONE」(イー・モバイル)など、ほかのシャープ製品を思い出す人も少なくないだろう。

 QWERTYキーボードは、とにかく文字入力がスムーズだ。物理的なキーボードを押し込むため、打ち間違いが少なく、長文でも疲れない。旅行先で、ついつい長文になりがちな日記を書く際には、とても重宝した。このような点から、ソフトウエアキーボードが主流となっているスマートフォンへの移行をためらっていたのだ(もっとも、QWERTYキーボードを搭載したAndroidスマートフォンも登場していたが……)。

 一度使ったら手放せないQWERTYキーボード。iPhone 5での文字入力にも慣れてきたころ、何と、iPhone 5用のスライド式QWERTYキーボードがあるという情報を入手した。これは、QWERTYキーボード搭載機の元ヘビーユーザーとしては見逃せない。今回、サンコーの提供する「スライド式iPhone 5キーボードケース」を試用する機会を得たので、さっそく調査を開始しようと思う!

QWERTYキーボードは、キーボードケースと一体型となっている。ケース部分にiPhoneをはめ込み、Bluetooth経由で操作する。
QWERTYキーボードは、キーボードケースと一体型となっている。ケース部分にiPhoneをはめ込み、Bluetooth経由で操作する。
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QWERTYキーボード搭載機として、多くのユーザーから人気を集めた「SH-04A」(左)と「W-ZERO3」(右)。
QWERTYキーボード搭載機として、多くのユーザーから人気を集めた「SH-04A」(左)と「W-ZERO3」(右)。
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