院長対談

【院長対談】超高齢化社会と歯科業界の人材不足に対応する医院経営を

ヨコデンタルクリニックを開院した横引院長と、育ての親であるいわせ歯科の岩瀬院長のスペシャル対談。

https://yoko-dental.jp/taidan01


前回に続き、今回は「歯科の未来」をテーマにお届けします!

超高齢化社会に対応する歯科医療や、歯科技工士・歯科衛生士の人材不足など、経営者ならではの対談となっていますので、ぜひご覧ください。

対 談 者 紹 介

いわせ歯科院長 岩瀬 治 →ホームページ
1997年に千葉県香取市にいわせ歯科を開業。
研修医制度を導入し、100名以上の歯科医師を育成し、多くの開業医を輩出。
無料送迎や訪問治療を可能とし、ケアマネージャーによる高齢者居宅介護のご支援も行っている。
趣味:市民マラソン参加、野球(還暦チーム所属)


ヨコデンタルクリニック院長 横引 良評 →プロフィール
1988年生まれ、広島県出身、千葉県佐倉市在住
歯科医師でありながら社会福祉士と介護支援専門員の資格を持ち、お子様から高齢者までの幅広い知識と治療経験がある。
「わかりやすい説明」と「円滑なコミュニケーション」を心がけ、患者様一人ひとりに寄り添った治療を提供している。
趣味…サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐり

歯科医療から介護事業への広がり

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横引院長

いわせ歯科では要支援や要介護となった方々のケアプランを作り、それぞれの方にあった介護サービスを提供できるようにするケアマネジャー(介護支援専門員)さん達が常駐しています。

私が研修医だった頃にはすでに介護事業も展開されていましたが、他の歯科医院ではあまりやられていないですよね。

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岩瀬院長

私も介護をやろうとは思っていなかったですね。
今までは通院できていた患者さんが足腰が悪くなり通えなくなれば無料送迎を始めたし、無料送迎でも来れなそうな患者さんがいれば訪問診療を始めたし、訪問診療で困り事があると知れば居宅介護支援事業所を始めたし、すべて患者さんに求められることが始まりでしたね。

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横引院長

必要としてくれる患者さんがいるなら力になりたい。
原点はそこだったんですね。

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岩瀬院長

無料送迎で来院される患者さんは1日4人ずつくらい。
ドライバーに定年後の方を雇えば、雇用創出もできている。

この地域は特に高齢者が多いので、喜んでもらえていますよ。

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横引院長

訪問診療では、外来診療にはない介護保険制度や障碍者福祉制度、摂食嚥下リハビリテーションや高齢者や障碍者の別知識が必要で、最初はすごく大変でした。

でもそのおかげで、もっと介護や福祉の勉強をするようになり、社会福祉士と介護支援専門員の資格を取得できました。

私も今後は無料送迎や訪問診療も行っていきたいですし、いずれは居宅介護支援事業所も立ち上げられたらなと思っています。

また、社会福祉士と介護支援専門員の資格を活かして、専門学校の講師などもやってみたいです。

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岩瀬院長

あれだけ勉強をがんばって資格を取ったのだから、やりたいことはやってみたらいいと思うよ。

これからの超高齢化社会には、歯科と介護のかけ合わせが必要になる。いつまでも自分の歯で食べ物を美味しく食べてほしいよね。

人材不足と言われる歯科業界で働くやりがいとは

いわせ歯科の歴代の研修医やスタッフ

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横引院長

歯科医師免許の取得が難しくなっていたり、歯科技工士や歯科衛生士になる人が少なくなっていたりと、歯科業界は人材不足と言われていますよね。

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岩瀬院長

歯科業界に20年以上従事してきて思うのは、歯科の技術は一生物だということ。

歯科技工士は、定年後も週2.3日だけ働くといったこともできる。
歯科衛生士は、結婚・出産・育児と家庭のことが忙しい時期は仕事をしていなくても、子育てが一段落してからの再就職も可能。

これは国家資格を持っている強みでしょう。

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横引院長

歯科衛生士は女性が大半なので、ライフスタイルの変化によって、資格を持っているけど働いていない人が多いです。

その潜在歯科衛生士が働ける場所を作れたらと思っています。せっかく勉強して資格を取ったなら、ぜひ活かしてもらいたいです。

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岩瀬院長

歯科衛生士という仕事があることをまずは知ってもらわなければいけないとも思うね。

そのために、近隣の高校へ話をしに行ったり、小学生の職業体験を受け入れたりしているよ。

歯科業界は、患者さんから「ありがとう」と感謝される仕事。
自分の技術で人の痛みや悩みを軽減できるのだから、やりがいを感じますよ。

いわせ歯科の忘年会
前列左から4番目が横引院長 前列中央が岩瀬院長 

対談後記

最後までお読みいただきありがとうございます。

人から必要とされる人になる。
技術と人間力を持ち合わせれば生き抜いていけるのは、歯科業界だけではなく、どの業界でも共通しているだろうなと感じました。

未来を想像し、今の自分に何ができるか考え、自ら行動する大切さを教えていただいた対談でした。

この記事が、あなたの未来を考えるきっかけとなれたら嬉しいです!

この記事を書いた人
インタビューライター 高橋 寛子
医療系書籍やWebメディアの取材・執筆・編集のかたわら、企画からSEO&MEO対策・SNS代行・分析まで行うフリーランス3児の母。
横引院長がいわせ歯科の勤務医だった頃からの患者で、怖がり&病院嫌い&治療中に具合が悪くなる歯医者泣かせタイプ。。。

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