日本のオンライン広告費が初の 1 兆円超え、今後の広告市場の展望は?

2015年6月18日

従来のマスメディアを使った広告に代わり、オンライン広告が大きな伸びを見せています。モバイル端末の普及や動画広告などの浸透によって、日本の広告市場はどのように変化しているのでしょうか。そして、オンライン広告は今後どのように成長すると考えられているのでしょうか。日本のオンライン広告市場の現状と、今後の予測に関するデータをご紹介します。

前年比 112% を記録したオンライン広告が初の 1 兆円を突破

電通が発表したデータ*によると、2014 年の日本の広告費は 6 兆 1,522 億円でした。これは前年比 102.9% の数字で、6 兆円を超えるのは 6 年ぶりのこと。そして、このような成長を牽引しているのがオンライン広告です。2014 年におけるオンライン広告費(媒体費と広告制作費の合計)は、前年比 112.1% の 1 兆 519 億円となり、初めて 1 兆円を超えました。 媒体別広告費の推移

モバイル広告や動画広告がオンライン広告の成長を牽引

オンライン広告が伸びている背景には、スマートフォン向けのモバイル広告や動画広告をはじめとした、マルチスクリーン化に対応した広告配信の浸透がうかがえます。

オンライン広告のうち、特に伸びが大きかったのは、検索連動型広告をはじめとした運用型広告です。なかでもスマートフォンやタブレットによる検索は大きく成長しました。また、動画を使った運用型広告をブランディングに活用するケースも増えています。さらに、リアルタイム入札によって広告効果の最大化を支援する DSP も大きな伸びを見せました。

2015 年のオンライン広告も昨年比 10% 成長の見込み

日本におけるオンライン広告は今後どのように成長していくのでしょうか。eMarketer のデータ**によると、2015 年の日本のオンライン広告費は、2014 年から 10% 成長して 97 億ドル( 約 1 兆 1528 億円 )になる見通しとのこと。オンライン広告の成長を牽引するのは 2014 年同様、モバイル広告と考えられています。こちらは前年比 40% 増の 38 億 5000 万ドル( 約 4575 億円 )にまで拡大すると予測されています。

さらに、4 年後の 2019 年におけるオンライン広告費は、2014 年から 36% 増加の 120 億 2000 万ドル( 約 1 兆 4285 億円 )となる見通しです。

モバイル端末の普及などによるユーザー行動の変化は、広告のあり方にも変化をもたらします。以上のデータからも、日本でオンライン広告が今後も大きく成長することがうかがえます。

*2014年 日本の広告費
**Double-Digit Digital Ad Spending Growth Continues in Japan, South Korea - eMarketer


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