広告費の配分は適切ですか? ありがちなメディア視聴傾向と広告予算に潜むギャップ

2015年4月10日

消費者の主要な情報源であるテレビ、新聞、雑誌、ラジオといったマスメディア。近年、これらに加えてインターネットが広く普及したことで、消費者が情報収集する際のメディア接触行動は大きく変化しています。一方で、それらメディアに広告を出稿する企業の予算配分は、この変化にうまく対応できているでしょうか?今回は、消費者のメディア接触行動と広告費の関係をデータから考えていきます。

メディア接触時間の 40% 以上を占めるオンライン メディア

最初に消費者のメディア視聴傾向にどのような変化が見られるのか、2010 年から 2014 年の移り変わりをデータで見てみましょう。

消費者のメディア接触時間の推移このデータから明確に言えることは、携帯・スマートフォンを中心としたモバイル端末への接触時間の増加です。消費者がいつでもどこでも手軽に情報にアクセスできる環境が整ったことで、マスメディアへの接触時間が全体として減少する中、総メディア接触時間を押し上げるまでの影響力をモバイル端末は持っています。

PC、タブレット、携帯・スマートフォンを「オンライン メディア」として一括りにした場合、2010 年にはメディア接触時間全体の 29% であったのに対し、2014 年ではその割合は 42% にまで上昇。モバイルは 7% から 19% と 3 倍近い伸びをみせています。

消費者にとっても企業にとっても、オンライン メディアは重要な存在になってきていると考えられます。

消費者のメディア接触時間と企業の広告費のバランスは?

ではこのようなメディア視聴傾向の変化に対して企業の広告活動はどうなっているか、メディア別広告費の内訳で見てみましょう。下記図は、メディア接触時間と広告費をそれぞれメディア別内訳で比較したものです。

メディア接続時間 VS. 広告費各メディアの接触時間と広告費を比較してみると、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアは、広告費がメディア接触時間を上回っているのに対し、モバイル、PC・タブレットなどのオンライン メディアは、広告費がメディア接触時間を大きく下回っていることがわかります。

メディアの利用用途は、その広告の目的や狙いに応じてさまざまなため、一概にメディア接触時間と広告費がバランスしていることが正しいとは言えませんが、それでもこの大きなギャップは注目すべきと考えられます。この乖離をどう調整していくかが、今後消費者へ効率的に広告を届ける上で非常に重要なポイントとなっていくでしょう。

メディア視聴傾向を把握して、最適な広告投資配分を

今回ご紹介したデータからは、消費者のメディア視聴傾向の変化に起因し、そのメディア接触時間と企業の広告費配分には、数年前には見られなかった大きなギャップが生じていることがわかります。

広告を通じて消費者と適切なコミュニケーションを構築するためには、まずインターネットやモバイル端末の急速な普及に伴う変化を正確に把握し、それに応じて広告費配分の最適化を行うことをぜひ検討してみてください。


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