もはや若者だけではない? 5 年で 25% 増加するシニアのインターネット利用状況とは

2015年7月1日

若年層のインターネット利用時間は、テレビの利用時間を超えるまでに増加しています。とはいえ、インターネットを利用するのは若い世代だけではありません。近年、シニア層のインターネット利用率が大きく上昇しています。シニア層のインターネット利用率の変化や SNS 利用状況、そしてその背景などをデータをもとに見ていきましょう。

2014 年のメディア接触時間は前年から 32.5 分増加

株式会社博報堂 DY メディアパートナーズ メディア環境研究所が実施したメディア定点調査によると、2014 年のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットを合計した 1 日あたりのメディア接触時間は 385.6 分となり、2013 年の 353.1 分からプラス 32.5 分と大きく増加しました。

そして、これを牽引しているのが、携帯・スマホの利用です。携帯・スマホの接触時間は 2013 年が 50.6 分だったのに対して、2014 年は 74 分と大きく伸びています。 メディア接触時間

年代別では、10 代、20 代の若年層でパソコン・タブレット端末・携帯・スマホを合計したメディア接触時間がテレビを上回っています。また、若年層の場合、女性よりも男性の方がこれらデジタル端末の接触時間が長い傾向にあることがわかります。性別・年代別メディア接触時間

シニア層のインターネット利用率は 5 年で約 25% 上昇

インターネット利用が進んでいるのは若年層だけではありません。総務省の平成 25 年情報通信白書によると、平成 20 年末から平成 24 年末までの 5 年間で、65 歳以上のインターネット利用率は 25% 近く上昇しています。年代別インターネット利用率

さらに、最新の平成 26 年情報通信白書によると、平成 25(2013)年末における 65〜69 歳のインターネット利用率は、65 歳未満の利用率が横ばいなのに対して、前年から 6.2% 増加して 68.9% となっています。

SNS を利用するシニア層も 38% にまで拡大

また、SNS のシニアユーザーも増加しています。ソニー生命保険の調査によると、50 代の SNS の利用率は 49.0% とほぼ半数、60・70 代でも 38.0% が SNS を利用していることがわかりました。さらに「今後の SNS の利用意向」についての質問では、現在 SNS を利用している人の 90.3% が「今後も利用したい」と回答しています。SNS の利用率

また、「イキイキとシニアライフを送るためには何が必要か」という質問では、1 位が「家族との絆」の 59.9%、2 位が「世代に関係なく趣味や価値観を共有できる人との交流」の 42.4%、3 位が「自分の知識・経験を役立てられる機会」の 37.1% との結果となりました。

この結果からは、周囲との人間関係に充実を求めるシニアの姿が見えてきます。今後は、企業とシニア層のインターネット上でのコミュニケーションも増えていくのではないでしょうか。

まだまだ「若者のツール」というイメージの強いインターネットですが、このままシニア層の利用が増えていけば、数年のうちにそういった価値観は過去のものとなりそうです。


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