『エクソダス 神と王』と『十戒』を観比べる。 | 「出口の入口、ここですよ。」

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2014.4.4〜
ついに出口景介のブログが始動しました!(^ω^)
どんなジャンルのブログになるのか!それは全くわかりませんが、趣味、仕事、妄想、創作なんでも書きたいことを書きなぐっていきます。

それではよろしく!

とある日に観た映画
『エクソダス 神と王』
を鑑賞後、『十戒』が見たくなりやっとこの間鑑賞!
(これでやっと記事にできます)

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↓この写メは去年の新宿ミラノ座閉館前のメモリアル上映イベントの時のポスター
なかなか古いですね。
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さて、観比べ!

『エクソダス 神と王(以下エクソダス)』『十戒』も旧約聖書の出エジプト記を元にした作品です。




観比べるポイントは
・上映時間と感じた作品イメージ
・モーゼ(モーセ、モーシュ)のキャラ
・神の奇跡の演出と衣装、セット

この三つにします。
あんまり細かくてもアレなのでね笑。





まずは、
~上映時間と感じた作品イメージ~
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『十戒』は1956年に公開された220分(232分)の映画です。
とても長い!笑。
特徴はところどころにナレーションが入って大長編歴史映画という感じです。
そして、モーゼが予言する神の奇跡がファラオの目の前で瞬く間に起きてとてもびっくり!という感じです。
迫力がありますね!
直接的なモーゼが魔術師に見えます。
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この映画で有名な、海が割れるシーンなんてサイコキネシスのように見えます。
まさに神ワザ!

僕がまだ小学生の時、よく大晦日の夜に放送してました。
大晦日の日は寝なくてもいいというウチのルールで、みんなが疲れて寝てる中僕だけテレビに釘付けになったのを覚えています。
当時はストーリーよりも、モーゼ(神の御業)の迫力に圧倒されていました。
だからこの作品は、年少期の大晦日のイメージが強いです笑。
そして、神の奇跡というよりはモーゼが神様になり奇跡を起こすイメージがある作品なのです。



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一方、
『エクソダス』は2014年公開、154分の映画です。
映画館で観た時は、トイレが我慢できなくて途中で席を外してしまいました…
(なんという失態!)
しかし、そんな長いという感じはしませんでした。
多分、その理由は元ネタ(『十戒』)を知っているから流れを想像できたこと。
アクションシーンが激しく惹きつけらるからだと思います。
作品イメージとしては、頭の中で『十戒』と否応無しに比較されてしまったため、『十戒』よりは神の奇跡にリアリティがある。神のお告げってこんな感じかもしれない。と思いました。
あとは、1956年にはわかっていなかった古代エジプトの様子が取り入れられてるなというのも感じました。
(TBS『世界ふしぎ発見!』で古代エジプトについて知識を少し蓄えていた。)




次に、
~モーゼのキャラ~
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『十戒』のモーゼは白ひげもじゃもじゃで赤っぽい服、長い杖でいかにも賢者のような身なりです。
そして、注目して欲しいのはエジプトを追い出されるまではファラオの娘といちゃつくようなノリノリな人気者って感じなのです。
ある日突然、自分は奴隷の子というのを知り奴隷解放へと導くのですがその心情の変化が急過ぎて、真面目か!って突っ込みたくなります。
ただ、シナイ山に登り神のお告げを受けてからは賢者モードで奴隷解放一直線です。




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比べて、『エクソダス』のモーゼ役はクリスチャン・ベールなんですが、映画『ダークナイト』な感じは一切せず、迷える指導者という感じです。
と言うのも、自分が奴隷の子と知るまではファラオの義理の息子として真面目に生き抜いています。しかも、ファラオの実の息子よりも出来がよく信仰心もなければ占いも信じない実直な青年です。
自分が奴隷の子と知り、神のお告げを受けてからも自分の非力さに悩んだり神の御業の残酷さに恐れる人間性も垣間見えます。
そこが、『十戒』の賢者モーゼとは違うところなのかと思います。
ちなみに服も髭も髪も偉大な感じはなく、一般の老人のような感じです。




最後は、
~神の奇跡のと衣装、セット~
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『十戒』の神の奇跡はとても直接的です。
まるでモーゼの魔法じゃないかという感じ。
モーゼが杖を蛇に変える
モーゼが杖をナイル川に投げ、そこから赤く血の色に川が染まって行く。
モーゼがヒョウと炎の柱を出す?
モーゼがエジプトの子の命を奪う死の霧を予告する。

そして、衣装やセットに関しては1956年当時の発掘調査で分かっていることをふんだんに取り入れたのかな?という感じです。(衣装は全体的に派手)
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なんとなく、オペラ『アイーダ』を連想させる衣装です。

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一方、『エクソダス』の神の奇跡演出は時系列が自然な感じがしました。
(この間、モーゼは神に何もするなと言われている)

まず、神がワニに共食いさせる

→とても大量のワニが共食いをしてナイル川が赤く染まる

→その血で水が汚れ、魚たちも死にナイルの岸に魚の死骸が大量に押し寄せる

→魚の死骸にウジが湧き、大量のハエやアブが発生する

→アブやハエが人々を刺し伝染病が蔓延する

と、こんな感じです。
(途中いくつか抜けたかも?)
映像的にはこちらの方が描写がリアルで気持ち悪い感じです。天災とかはこんな感じなんだろうなと想像させます。

衣装も『十戒』と比べて地味で、近年分かってきた古代エジプトの暮らしに基づいた設定なのかなと思いました。
たしか、遺跡の形が変わっている!
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以上。
こんな感じで、『エクソダス 神と王』と『十戒』を観比べてみました。

どちらも面白い作品なので皆さん一度は観て欲しいと思います。
また、詳しく見比べたわけではなく主観を織り交ぜてるので記事に書いてあることと実際観て感じたことが違うこともあるかもしれませんがそれはご愛嬌で笑。





あ、最後に二つだけ!
モーゼと対立するファラオは『エクソダス 神と王』に出演してる方が個人的に好きです。
理由は、なんか顔がおっとりしててモーゼに勝てなそうだから!笑
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あと一つ!
『エクソダス 神と王』にシガニーウィーバーが出演してるんですが、どう見ても『エイリアン』のリプリー役が抜けなくて古代エジプトにエイリアンとして潜入してる設定なんじゃないかっていう想像を掻き立てられます笑。

古代エジプトの技術がすごいからエイリアンが地球にやってきていろいろ教えたんじゃないかっていう都市伝説もありますからね!笑
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以上!映画の話
【『エクソダス 神と王』と『十戒』を観比べる。】
でした~。