〔マーケットアイ〕外為:ドル114円半ば、日経電子版調査では内閣支持率が36.1%に低下

[東京 9日 ロイター] -
<15:22> ドル114円半ば、日経電子版調査では内閣支持率が36.1%に低下
ドルは114円半ば。欧州時間序盤に入り、上値の重さが引き続き意識されている。
市場の一部では、国内メディアによる調査で安倍内閣の支持率が大幅に低下したことが話題となっている。
9日付の日経新聞電子版によると、大阪府豊中市の国有地が学校法人「森友学園」に評価額より大幅に低い価格で売却された問題に関して、3月4―7日に電子版読者を対象にした調査で内閣支持率は36.1%となった。今回調査の不支持率63.9%と、前回の支持率63.7%が逆転した。「関係者を国会に参考人招致」して真相解明をすべきだとの回答が70.8%を占めた。
また、学園が4月に開校を予定している小学校の認可判断については「現段階で不認可と判断した方がいい」との回答が65.7%を占めた。
同調査は毎週、違うテーマを扱い、回答者の数や属性が毎回異なる。日本経済新聞社とテレビ東京とが毎月1回、乱数番号(RDD方式)による電話で実施している定期的な世論調査とは手法が違うため、支持率の単純な比較はできないという。
<13:48> ドル114円半ば、為替スワップ経由のドル調達コストは高止まり
ドルは114.53円付近。ユーロは120.60円付近。閑散相場で小幅な値動き。
為替スワップ取引では、1カ月物の円投/ドル転スワップによるドル調達コストが170ベーシスポイント(bp)付近と高止まりしている。同コストは今週に入って一段高となり、6日には183bp程度まで上昇した。その後、8日にかけて一時170bpを下回ったが、足元では再び170bp台での推移となっている。
ドル調達コストの高止まりの背景には、来週にも米政策金利が引き上げられるとの思惑が高まっていることや、期末を控えた欧米銀のバランスシート圧縮の動きにより、スワップ取引におけるドル供給が細る一方で本邦勢のドル調達意欲が根強いためドル資金の需給に不均衡が生じていることなどがある。
<12:14> 正午のドルは114円半ば、イベント待ちで閑散
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の114.44/46円だった。方向感はなく、朝方からの値幅は上下26銭程度と狭いレンジで取引された。
朝方114.30─40円台で推移していたドルは、仲値にかけてじり高となり、一時114.60円まで強含んだ。国内輸入企業のドル買いなどが観測された。
その後、ドルは日経平均の上げ幅縮小などをにらんで朝方の水準まで押し戻され、正午にかけては小動きが続いた。「イベント待ちの閑散相場は変わらない。ボラティリティが死んでいる」(国内金融機関)という。
市場では米国の3月利上げがほぼ規定路線とみられており、重要経済指標の米雇用統計が出ても思ったほど大きな反応にならないとの見方が出ている。市場では「(FOMC参加者の金利見通しを示す)ドット・チャートで6月の利上げがあるかどうかを見極めたい」(同)との声が聞かれた。
<10:50> ドルは114円半ばでもみ合い、中国の経済指標には反応薄
ドルは114.45円付近。中国で経済指標が発表されたが材料視されていないという。
中国の国家統計局が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比プラス0.8%と、ロイターがまとめた市場予想(同プラス1.7%)に届かなかった。
一方、2月の卸売物価指数(PPI)は同プラス7.8%と、2008年9月以来の高い伸びを示した。市場予想(同プラス7.7%)も上回った。
<09:26> ドル114円半ば、日足一目均衡表の雲の攻防
ドルは114.52円付近。
ドル/円はテクニカル的に、日足一目均衡表の雲がある114.50円レベルの攻防が注目される。前日は114.75円まで上昇したものの、ニューヨーク市場終盤にかけて114円前半に押し戻された。きょうからあすにかけて雲を明確に上抜けできれば、118円方向への上昇軌道も見えてくるという。
<08:58> ドル114円半ばで小動き、原油価格の動向に関心
ドルは114.40円付近。一時114.49円まで上昇している。
前日海外時間は米WTI原油先物が1バレル=52ドル後半からじりじり値を下げ、一時50ドル割れ目前まで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した原油在庫が9週間連続で増加し、過去最高水準を更新したことがきっかけとなった。
SMBC日興証券の為替・外債ストラテジスト、野地慎氏は「2016年1月の原油価格下落はその年の米連邦準備理事会(FRB)の極めて緩慢な利上げペースのひとつのよりどころとなった」と指摘。さらに原油価格が下落した場合は、米国の利上げパスに影響を及ぼす可能性があるとみている。
<07:49> ドル113.80─115.00円の見通し、上値追い切れないか
ドル/円は114.43円付近、ユーロ/ドルは1.0541ドル付近、ユーロ/円は120.62円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が113.80―115.00円、ユーロ/ドルが1.0480─1.0600ドル、ユーロ/円が119.90―120.10円とみられている。
きょうのドルは114円前半から半ばを中心にもみ合う展開が予想されている。堅調な米経済指標が下支えしそうだが、「米ダウ工業平均の続落や原油安などが意識され114円後半では売られそう」(外為アナリスト)との声が出ていた。
主な経済指標やイベントとしては、東京時間に中国の消費者物価指数と生産者物価指数、海外時間に欧州中央銀行(ECB)理事会と総裁会見、米国の新規失業保険申請件数などがある。ECB理事会は政策の現状維持が見込まれている。
前日海外時間、ドルは一時114.75円まで上昇した。米雇用統計の前哨戦とされるADP全米雇用報告で2月の民間部門雇用者数が市場予想を大きく上回り、米国の3月利上げの織り込みが一段と進んだ。米10年債利回りが2.58%前半まで上昇したこともドルの支援材料となった。
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