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トランプ米大統領が米国の自動車大手との関係を深めている。24日にトランプ氏と会談したフォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は、米政府に「ドル高是正」を求める姿勢を鮮明にしており、米自動車大手の思惑が日米貿易に影を落とす可能性もある。
フィールズ氏は同日、米ゼネラル・モーターズ(GM)、欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の首脳とともにホワイトハウスに招かれ、トランプ氏と会談。その後、記者団に対し「すべての貿易障壁の根源は為替操作だ」と述べ、トランプ氏にドル高是正を求めたことを示唆した。
フィールズ氏は「悪い貿易協定から撤退する大統領の勇気に感謝する」とも述べ、トランプ氏が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱を決めたことを歓迎。フォードはTPP発効で日本の自動車メーカーが米国市場に一段と浸透する事態を懸念し、反TPPの急先鋒(せんぽう)だっただけに、TPPに期待していた日本勢とは明暗を分ける形になった。
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