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福岡市のJR博多駅前で起きた道路陥没事故で市は9日、現場の地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)への聴取結果を公表した。事故の約1カ月前にトンネルへの地盤圧力の急上昇を計測したが、市に報告がなかったことなどから「事故防止の機会を逸した可能性がある」と結論づけた。市によるとJVは他にも計測・施工計画と異なる対応をしており、原因究明のための専門家委員会も問題がなかったか検証する。【吉川雄策、合田月美】
市によると、工事は先進導坑と呼ばれる小さいトンネル(幅約10メートル、高さ約4メートル)を掘った後に口径を広げる工法を採用。大成建設を代表とするJVは先進導坑を掘る際、正面の岩盤に棒状の機器を差し込み周りの地盤の圧力を計測していた。事故は昨年11月8日に起きたが、掘り進めて10月6日に現場付近で測定したところ他ではほぼ0だった圧力が約5ミリに上昇。翌7日には約1センチを計測した。
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