米トップ歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)がガールズグループ2NE1のミュージックビデオ(MV)を盗作したと指摘されている。

22日(以下、現地時間)、イギリスのタブロイド紙「デイリー・メール」は、テイラー・スウィフトの新曲「Bad Blood」のMVが、韓国のガールズグループ2NE1の「Come Back Home」のMVの一部を盗作したと指摘されていると報道した。

最近、人気女性ラッパーのニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)とMTVが主催する「MTV VIDEO MUSIC AWARDS」の“今年のビデオ”部門で候補選定を争っているため、テイラー・スウィフトにとっては良くない状況だ。

これはテイラー・スウィフトと対立中のニッキー・ミナージュのファンが、Twitterを通じて2NE1とテイラー・スウィフトのミュージックビデオが類似していると指摘し、盗作問題にまで拡大した。

両者のTwitterユーザーたちは論争を展開しており、ニッキー・ミナージュのあるファンはテイラー・スウィフトが“盗作”したと見なし、非難の声を上げた。彼は「テイラー・スウィフトのミュージックビデオは、オリジナルではない。2NE1のMVを盗作した」という書き込みを掲載した。さらに両者のミュージックビデオで類似しているシーンを掲載し、ファンたちを驚かせた。この議論は米ビルボード誌でも紹介され、話題となっている。

2作のミュージックビデオは、ストーリーは全く異なる。テイラー・スウィフトはセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)に裏切られた、映画のような少し大げさな秘密要員として登場する。セレーナ・ゴメスに会う前にテイラー・スウィフトは他の女性たちと一緒に訓練を受ける。

一方、2NE1の「Come Back Home」は、映画「マトリックス」のようなユートピアを描いている。

だが、ストーリーとは関係なく、全体的に未来的な感じと設定が類似しており、あるシーンがそっくりだ。たとえば、アーティストが火花を持ち上げてトンネルから歩いてくるシーン、また女戦士たちがゆっくりとカメラに向かって歩いてくるシーンもそっくりだ。また窓をぶち破って通る前、それぞれの都市の風景をスローモーションで収めたこともそっくりだ。

テイラー・スウィフトの「Bad Blood」は映像作家ジョセフ・カーン(Joseph Kahn)が演出し、テイラー・スウィフトの親友で、トップスターのジェシカ・アルバ(Jessica Alba)、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、ゼンデイヤ(zendaya)、レナ・ダナム(Lena Dunham)、シンディ・クロフォード(Cindy Crawford)などが特別出演した。

5月17日にリリースされたテイラー・スウィフトの「Bad Blood」のミュージックビデオは公開一日で2070万人が視聴し、ニッキー・ミナージュの「Anaconda」の記録を破った。

これと関連してYG ENTERTAINMENT側は特別な公式立場を明かしていない。テイラー・スウィフト側に対する公式的な対応はないと予想される。