東北上陸の可能性も指摘される台風10号に関し、なぜか「歓迎」する動きがツイッターで広がっている。自ら「台風10号」と名乗るアカウントが「大丈夫明日は休校だよ、おやすみ」「課題、終わってないんだろ。任せとけ」と呼びかけ、これに夏休みの宿題を残した10代のツイッターユーザーが反応しているのだ。

台風10号の日本接近は偶然にも、多くの学校の夏休みの最終週と重なった。絶妙のタイミングだったためか、こうした明白なネタツイートにも、「学校壊してください」「残された希望はお前しかいない」と「切実」な声が寄せられている。

「学生の為に俺頑張るわ」

「台風10号」を名乗るそのツイッターユーザーは2016年8月29日の昼ごろから、あたかも台風10号が喋っているかのようにツイートし始めた。なお、J-CASTニュースで調べたところ、「台風10号」はツイッター登録時のアカウント名ではなかった。

はじめに、

「学生の為に俺頑張るわ」

と一言。これが1万5000回以上リツイートされると、「夏休み延長させてやるよ」「俺が夏課題手伝ってやるよ」「課題、終わってないんだろ。 任せとけ」「大丈夫明日は休校だよ」などと続けた。

30日朝からは、台風の進路報道をうけて「俺、もう少し頑張るわ。俺はUターン可能な台風だったな」「ごめん関東行けそうにないわ」とつぶやいている。

一連のネタツイートに反応したのが10代のユーザーだ。台風10号が日本に接近するタイミングが偶然にも、小中高生の夏休み最終週と重なったためとみられ、

「学校壊して下さい」
「歴代の台風の中でもナイスタイミング!!」
「九州も助けてください」
「残された希望はお前しかいないんだ」

と「期待」の声を続々寄せた。

フォロワー数も急増中

「台風10号」のフォロワー数は、30日16時30分現在までに12万3700人を突破。不謹慎ではあるが、寄せられた声を見る限り、小中高生の「救世主」といった印象すら受ける人もいるだろう。

 一連のツイートで注目を集めるこのアカウント以外にも、「台風10号」を名乗ってつぶやくアカウントがあった。


台風10号は30日18時ごろ、暴風域を伴いながら岩手県大船渡市付近に上陸した。