年内での解散を発表しているSMAPを話題として取り上げた16日放送のフジテレビ系『バイキング』。番組にコメンテーターとして出演した元防衛大臣で前地方創生担当相の石破茂氏は、自身が大学4年生の頃にキャンディーズ解散に直面した心境をまじえ、SMAPに言及した。

 番組では、SMAP存続を求めるファンが、37万筆の署名をジャニーズ事務所に届けたことを話題として取り上げた。年明けから始まったSMAP楽曲の購買運動で、その中心的な楽曲を担った「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」が300万枚の売上枚数を突破したことも伝えられた。

 この日は、東京都知事の小池百合子氏の都政やロシアのプーチン大統領の来日など、時事問題を大きく取り上げていた。そのため、司会の坂上忍は「まさかSMAPのことを石破さんと語り合うとは思いませんでした」と驚きつつ、SMAPの解散について感想を尋ねた。

 石破氏は「私が大学4年の頃、キャンディーズ解散と言われてね」と、1978年に解散した女性3人組アイドルグループのキャンディーズを持ち出した。坂上が「キャンディーズの大ファンですもんね」と相槌を打つと、石破氏は「もう目の前が暗くなった覚えがあります」と当時の自身の心境を率直に語った。

 さらに、「なんでこんな人気絶頂なのに解散するの?」という疑問をもっていたという石破氏は、「“普通の女の子”がそんなに良いのかなと思ったんですけどね」と解散宣言に衝撃を受けたことを明かした。

 1972年に活動を始めたキャンディーズ。国民的人気グループとして人気絶頂を迎えていた1977年に突如として解散を宣言。その際、メンバーの伊藤蘭がファンに詫び、涙を流しながら「普通の女の子に戻りたい」と告げた言葉が有名で、当時の流行語にもなった。

 そうした疑問を持ちながらも、石破氏は「なんか今にして気持ちはわかるような気がする」とも語り、SMAPに言及。「だからSMAPの皆さんも40(歳)を過ぎてですよ、自分の人生は何なんだってことはね、考えるんだろうなって気はしますよね」と、メンバー5人の心の内を推測しながら、慎重に言葉をつないでいた。