【ソウル聯合ニュース】韓国政府は14日、南北交流協力推進協議会を開き、北朝鮮の平昌冬季五輪参加を受け、南北協力基金から28億6000万ウォン(約2億8400万円)を支援することを議決した。北朝鮮の高官代表団や芸術団、応援団、テコンドー演武団の滞在費などに充てる。

 統一部によると、北朝鮮代表団の訪韓に必要な便宜を提供し、文化協力事業の推進にかかる経費を支援するという。

 支援費は大会組織委員会や大韓体育会(韓国オリンピック委員会)、世界テコンドー連盟(WT)などに送られる。

 3月9日に開幕するパラリンピックに参加する北朝鮮の応援団や芸術団など約150人に対する支援案は次回の南北交流協力推進協議会で決める方針だ。

 一方、趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官は南北交流協力推進協議会に出席し、北朝鮮が平昌五輪に参加したことについて、「当初目標としていた『平和の五輪』に向けた良い契機になっており、南北関係の改善や朝鮮半島平和の端緒になる重要な和合の契機になっている」と強調した。

 また、「国連など各国による北への制裁などを総合的に考慮して対応している」と説明。「残りの期間も国際社会と緊密に協力しながら南北行事を問題なく進め、パラリンピックへの北の参加もしっかり準備して対処する」との姿勢を示した。