カレーパンを食パンでサンドした斬新な調理パン「カレーパンサンド」が、フジパンから4月1日に登場した。なぜパンをパンで挟んでしまったのか、フジパンに話を聞いた。

「カレーパンサンド」は、食パンのサンドイッチの具を、フジパン創業当時の社名を冠した「金城軒カリーパン」にしたもの。程よい辛さで野菜の旨みが詰まったカレーとサクッとした衣が特徴のカレーパンと、ふんわりとした食パンのコラボを楽しむことができるという。

しかし、パンにパンをプラスしたことで炭水化物は明らかに過多。完成されたカレーパンをさらに挟む必要性も感じられない。この仰天アイデアはどうして生まれたのか、なぜ発売できたのか。疑問をぶつけたところ、フジパン広報担当は「台湾で揚げパンを食パンで挟んで食べている」ことが発想の原点だと説明。商品化にあたってはやはり、「日本では馴染みがなく突飛な感じがすることに加え、カロリーも高くなる」との懸念があり、社内でも賛否があったという。しかし、最終的に「日本で受けるかどうか、やってみよう」という結論に至った。

「カレーパンサンド」は、東北6県のみで参考価格108円で発売。1個あたりのカロリーは342kcalで、炭水化物も同社のピザパンより低くなっている。地域限定にも関わらず、発売直後からネットでは「何を血迷ってこいつを挟んだ?」「カレーパンはおかず」「よく販売のゴーサインが出たな」などと大きな話題に。販売の出だしはかなり好調で、フジパンは「うれしさ半分、おどろき半分です」と語っている。