電通を選んだ理由

大学4年生になる頃

周りのみんなが就活を始めた。

友達が言ってた。

「商社に行きたい！」

「銀行員になりたい！」

ホントかよ、、

って思ってた。

僕は

「仕事なんかしたくない」

って純粋に思った。

でも僕に

「就活しない！」

なんて、そんな勇気なかった。

周りも就活してるし

僕も就活しよ。。

と思って就活を始めた。

とある日

「電通人」という人間に出会った。

スキンヘッドで

ワイシャツ全開で

なのに本質突いてて

普通の人間じゃないと思った。

就活中、出会う大人、出会う大人が

当たり障りのないそれっぽい

就活方法を教えてくれる中

彼だけは本質のど真ん中を突いていた。

本当は三菱商事に

行きたかったのだけど

僕は彼ひとりに感銘を受けて

電通だけを目指した。

彼は「電通マン」なんていう

スマートな感じじゃない。

論理と感情と迫力を兼ね備えた

「電通人」だった。

電通には『鬼十則』ってのが

あってな、そういう会社やねん。

「しんどいこと」を「しんどい」

と思うなら来ん方がええ。

ただ「しんどいこと」を

「オモロい」って思えるんやったら

最高の会社や。

僕は彼と仕事がしたかった。

ただ僕は才能に溢れるあまり

クリエーティブ局で

コピーライターをやるハメになった。

そして18ヶ月で電通を辞めた。

※辞めた理由はまた別で

就活中、最初は本当は

「お笑い芸人」になりたかった。

でも慶應大学を卒業して

「お笑い芸人」

なんて僕にはあり得ないと思ったし

親が何のために僕を

高い予備校代と高い授業料を払ってまで

慶應に入れてくれたと思ってるんだ。

と「お笑い芸人」への道は

2秒で諦め、就活を始めた。

だから当時

慶應大学を卒業して

「お笑い芸人」をしていた

「ふかわりょう」を尊敬した。

「やりたいことをやる勇気」

なんて、当時の僕にはなかった。

僕の弟が「お笑い芸人」をしている。

慶應大学を卒業して

就活をせず

「お笑い芸人」をしている。

「そんな馬鹿みたいなことやめろ。」

そう思ったし、

弟にもずっとそう言っていた。

彼は中学生の頃に両親を亡くし

僕がこいつを育てなきゃ、って

こいつを間違った方に

進ませちゃいけない、って

変な親心が僕にはあった。

僕は彼がやりたいことを、止めた。

弟を育てて

チームのキャプテンをやって

会社でマネージャーをやって

色んな人間を

育ててあげようとしてきた。

人を「育ててあげる」なんてのは

とても傲慢なことだったことを学んだ。

僕が心から学んだのは

人をいちばん育てるのは

「やらせてあげること」だ。

愛とは

等身大をさらけ出す勇気と

違いを受け入れる勇気。

それが僕の中の明確な答えだった。

今日、初めて弟の漫才を

渋谷無限大ホールに観に行った。

面白かった。

大学を卒業して

「お笑い芸人」をやる。

という勇気ある決断に

今では僕は、彼を尊敬している。

周りからは

「芸人なんて」

「ちゃんとしろよ」

「いつまでやってんだよ」

って言われるかも知れないけど

それでいい。

やりたいようにやればいい。

自分の幸せを自分で決めて

自分が思うように生きればいい。

芦名家で大学を卒業したのは

僕ら2人兄弟だけだったのに

弟がお笑い芸人なんかになったもんで

結果、僕だけが"社会的エリート"だった。

なのにそんな僕も

"社会的エリート"から

まさかのout of "the way"

芦名家は、エリートを歩めないようだ。

やりたいようにやってる

芦名兄弟を、どうぞ

よろしくお願いいたします。

吉本興業所属

『週刊プレイボール』ツッコミ担当

『慶應大学JADE』ダンサー

https://twitter.com/190cm_ashina

https://www.instagram.com/ashimei/

186cm 100kg

【2007】慶應高校アメフト部/主将

【2008】U19アメフト日本代表/主将

【2010】慶應大学アメフト部/主将

【2011】電通/コピーライター

【2012】プルデンシャル生命/営業

【2014】プルデンシャル生命/営業所長

【2015】俳優@ロサンゼルス

【2016】無職

【2017】芦名表参道（株）設立

平成元年生まれ。アスリート×アーティスト×ビジネスマン。アメリカンフットボール選手として慶應高校、慶應大学、日本代表U-19でそれぞれ主将を務める。電通に入社し、コピーライターとして活躍。プルデンシャル生命にヘッドハンティングされ、25歳時に史上最年少で営業所長へと就任。米国ハリウッドに渡り、舞台『blood』で俳優デビュー。約1年間の「キャリアブレイク」という無職期間を経て、芦名表参道（株）を設立。現在は「愛と勇気と美しさ」を軸に、やりたいことをやっている。

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https://www.instagram.com/ashina.ashina/

HP

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