怪しい残業、家で夕飯を食べない…夫に不信感をもった女性が起こした行動【前編】

文・並木まき — 2024.4.10
結婚後に、結婚する前には想像もできなかった行動をする人もいるようです。今回は、新婚半年にして、夫の不可解な行動に不信感を抱き夫婦仲が壊滅的に冷え切った…という妻のエピソードを、メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。

入籍1週間で夫の行動に変化が… 不信感を募らせる妻

佳織さん(仮名)は、交際半年の夫と30歳でスピード結婚。お互いに婚活中の出会いだったこともあり、最初から結婚を視野に入れた交際をスタートさせ、交際3か月目には同棲を開始しました。しかし同棲中と結婚後では夫の生活スタイルに大きな変化が生まれ、夫の不審な行動に対して佳織さんはどんどん不信感を募らせていったそうです。

「結婚式は挙げず入籍だけだったのですが、入籍して1週間後くらいから私に何も言わずに深夜に帰宅することが増えました。夫はもともと寡黙なタイプなので、付き合っているときも細かく行動を報告してくれる人ではありませんでした。でも同棲中にはそんなことがなかったので、なんだかおかしいなと思っていたんです。
『仕事?』って聞くと『うん、そんな感じ』という曖昧な答えしか返ってこないことも不自然で、ずっと私はもやもやとしたものを抱えていました」

同棲中は遅くとも午後8時には帰宅していた夫が、結婚後は深夜10時や11時を回ることも増えたそう。佳織さんは「仕事であれば仕方ない」と思いつつ、夫の仕事は残業がほとんどない職場なのにおかしいとも感じていたそうです。

食事を作っても夫は食べないまま就寝…

佳織さんが帰宅が遅い夫のために食事を準備していても、夫は帰宅後食べずにそのまま寝てしまうことが多かったそう。食費がもったいないし準備をするのも無駄だと感じた佳織さんは、どんどん不満を募らせていきました。

「夕方にLINEで『家で夕ご飯食べる?』って聞くと『食べる』って返ってくるので作っていたのですが、食べるって言ったくせに食べなかったことも多くて、それも私にとってはかなり不満でした。生活費は折半していましたが、食べないことを先に言ってくれればその分を貯蓄に回せるのに、と思ってすごく不満でしたね」

そんな生活が3か月ほど続いたとき、佳織さんは「やっぱり夫の行動は、おかしいんじゃないか」と不信感も限界に達したとのこと。夫がなぜ深夜まで帰宅しないのか、何をしているのかをきっちりと突き止めようと決意したそうです。

「浮気かなっていうのはずっと思っていました。新婚でそんなことをするなんて絶対に許せないけど、ストレートに本人に尋ねたところで本当のことを話すとは思えなくて。そこで私は探偵に依頼して、夫がどこに行っているのか調べることにしたんです」


プロに夫の行動調査を依頼した結果、驚くべき事実が発覚。夫が帰宅前に通っていた先は、妻である佳織さんが想像もしていなかった場所でした。
夫の行動に不信感を感じた佳織さんが「見たもの」とは… 後編に続きます

結婚前に同棲をして、相手の生活スタイルを把握したうえで結婚を決めるカップルも珍しくないですよね。同棲中と結婚後でパートナーの生活スタイルが大きく変われば、不信感を抱くのは当然のことでしょう。結婚生活にはお互いの妥協が求められるとも言われますが、度を超えた不信感を抱かせるようなパートナーの行動があれば夫婦仲にも影響を及ぼします。早めに対処をしておくに越したことはありません。

©Kilito Chan/K-Angle/gettyimages

※ 2022年9月3日作成