スペシャルニーズ児の親なら「あるある」だと思いますが、

公園でただ遊ばせるだけのことが、めちゃくちゃ大変なことありませんか?笑い泣き

ニコは体幹が弱くグラグラと不安定で転落の心配があるし、

階段をのぼるのがゆっくりで、後ろに列ができちゃうこともあります。

影武者のようについて歩いては、怪我をしないように守りつつ

他の子達に迷惑かけないように色々と配慮をしています。

いつも、遊び終わると、ぐったりショボーン

アメリカにはスペシャルニーズがある子が
安全に安心して一緒に遊ぶことができる
「インクルーシブ公園」
というものがありました。


「inclusive playground」
「accessible playground」

とネットで検索してもらえると、画像がたくさんヒットします。

百聞は一見にしかずということで、日本にはこういう公園がないので、
世界のネット画像を紹介させていただきますね。


写真引用:https://www.stcroixrec.com/northwoods-park-brooklyn-park-mn/ 



https://www.accessibleplayground.net/united-states/indiana/name/bourne-inclusive-playground/


https://www.abbynews.com/community/celebration-for-new-inclusive-playground-at-mcmillan/



http://thesmartlocal.com/read/sg-upgrades




https://havewheelchairwilltravel.net/accessible-and-inclusive-playgrounds/

アメリカではインクルーシブ公園は珍しくはなく、
各市に1箇所くらいはありましたが、
日本にはこういうスペシャルニーズ児が
「一緒に安全に遊べることを目的」とした工夫が
端々までされている公園は、残念ながらありません。


そこで3月の定例本会議の私の一般質問で

「インクルーシブ公園を東京にも作るべきなのでは」

と提案をさせていただきましたところ、

なんと!!!!

実現することになりました。

インクルーシブ公園!!

誰もが安心して安全に一緒に遊べる公園が
来年完成予定で動いています!!!


やったーーーーーーーーー爆  笑爆  笑

現在、東京都建設局は、遊具メーカーや専門家から
設計施工にあたっての留意点をヒアリングしております。

今年6月末までに、具体的な場所と遊具の種類などについて調査検討を開始。

そして今年12月末ごろから設計に着手。

平成31年度当初から工事を着手し、平成31年中に完成予定キラキラ

まだどこの都立公園になるかはわかりませんが、来年には、

おそらく日本で初めての「インクルーシブ公園」が完成となりそうです星


とても嬉しいです。
これだけでも、都議になってよかったと、心からしみじみしました。



ニコが遊んでいたアメリカのインクルーシブ公園もご紹介します!!

San Clemente市内のSand Castleという公園でした。



スロープは車椅子でも遊べるための配慮です。

下の動画でお分りいただけるように、
ニコは筋力の発達がゆっくりなため
2歳すぎまでお尻でズリズリかハイハイでし移動できませんでしたが
スロープがあることで自分の力で移動して、遊んでおりました。



自力で歩けない子たちにとって、スロープは本当にありがたいです。

地面は柔らかいゴムになっているので、転んでも大丈夫です。



日本は土とか砂利のところが多いですが、
ハイハイやズリズリで移動するとなると
服が破れたり汚れたりして、安全ではありません。



それが、この動画でみてもらえるとわかるように、
地面がふわふわゴムだと、自力で移動できているのです。
こうやって地面近くの高さ付近に遊具があるのも、ありがたい配慮です。



音が鳴る遊具は、視覚にハンデがあっても楽しめます。







耳にハンデがある子たちがコミュニケーションツールとして使う
手話のアルファベットが紹介されてもいました。







双眼鏡のような「見て」楽しむ遊具もありました。



こうやって腰の高さのところで水遊びができる工夫がされていると、
車椅子を利用しているお子さんでも楽しめます。

ブランコは腰が据わっていない小さいお子さん向けのものや



ジェットコースターシートのように、身体を固定するものもありました。





公園はゲートになっています。
子どもだけで遠くに離れてしまうことがなく安心でした。



アメリカでこういう公園でニコと安心して遊んでいたので
東京に帰ってきて公園に遊びに行ったときは、
カルチャーショックを受けましたよ。


子どもは遊びを通して育つということを考えると、
公園は学びの場だと思います。

身体を動かすことで運動神経が育ち
冒険や発見から学ぶ喜びを知り
友だちとの関わりから社会を学ぶわけですから
公園は、人として育ててくれるところですよね。

その公園でスペシャルニーズのある子もない子も
一緒に遊ぶことができたら、
子ども達は、いろんな違いやニーズがある人がいることを
自然と学び受け入れていくことができると思うのです。

またスペシャルニーズのある子の親も
インクルーシブ公園なら気兼ねなく過ごせることで
孤立することなく他の親との交流が生まれると思うのです。



さて都議会本会議での私の一般質問(3月2日)と、
建設局の答弁内容をメモしておきます。
よかったら読んでください。




<インクルーシブ公園について>

子ども達が育つのは何も学校や保育園だけではありません。
公園もとても大切な場所です。

米国には「インクルーシブ公園」というものがあります。

滑り台などの遊具に車椅子でも利用できるスロープがついていたり、
ブランコはジェットコースターのシートのようにガチャンと身体を固定してくれます。
手話のアルファベットが図解されていたり、音を楽しる遊具があったり、
絵で理解できる説明があったりと、様々なスペシャルニーズに対応しています。

もちろんスペシャルニーズのない子たちも楽しめるので、
遊びを通して、いろんな違いがある子たちがいることを自然に学べるのです。
残念ながら日本にはまだこういう公園がありません。

都立公園において、スペシャルニーズのあるお子さんが
安全に安心して遊ぶことができる工夫がされているインクルーシブな公園を
整備していく必要があると考えますが、都の見解を伺います。



<西倉鉄也 建設局長 答弁>
都立公園における障がいのある子供も安全に遊べる遊び場の整備についてでございますが、
年齢、性別、障害の有無に関わらず、誰もが楽しめるレクリエーションの場として
都立公園を整備していくことは重要でございます。

これまでも、対象とする子どもの年齢を考慮して、
法令を遵守した安全な遊具や、幅広い世代に人気のある健康器具を設置してまいりました。

来年度は、新たな取組として、
障がいのある子どもが障害のない子どもと共に楽しく遊び、学ぶことのできる遊び場の整備に向けて、
専門家等の意見を聞きながら、対象公園や設置に適した場所を検討いたしまして、
設計に着手する予定でございます。

引き続き、誰もが安心して、楽しむことのできる公園づくりに、積極的に取り組んでまいります。


私の質問の全文が読みたいという方は、都議会の議事録があります。
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/proceedings/2018-1/03.html#12

ブログ更新が滞りすぎておりすみません。
ニコの日々のことはinstagramをやってます。

airi-ryuen
https://www.instagram.com/airi_ryuen/