お客様 あなたの命はとても大切です。バルーンショップBLUESKY | 縁結びの島根県バルーン屋の独り言 あおいそらのブログ

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島根の西の端っこ益田市で風船屋さんをやっています。
風船のお話だけでなく日々の生活、美味しい食べ物、綺麗な物
風船販売の嬉しいこと、哀しかったこと
感動したこと、そして一番伝えたいこと
書かせていただいています。

昨日のことをブログに書くのは

とても悩みました。

デリケートな問題ですし、

業界も多くのお店が同様に悩んでいることも

知っていますが、

ほとんど触れることはありません。

でも、BLUESKYはあえて伝えようと思います。

 

いろいろな文章も読んだり、相談したりしました。

 

「自殺についてふれるとと危険だ。かえって自殺の可能性を高めてしまう。」、

「寝ている子を起こすことにならないか」などと心配する人がいます。

事実、以前ブログに書いた際に、御家族から

「こんなこと書くから、使ってみようと思うんだ」

「ヘリウムなんて売らないで欲しい」と

メールや電話をいただきました。

 

しかし、それは、黙って見過ごしている店や

何も出来ない周りの不安な気持ちを表しているに過ぎないのではと

考えるようになりました。

自殺について話すことは危険ではないと思います。

販売する側が、あなたの気持ちを理解していますよ。

もし良かったら話してみてください。

とヘリウムを間違った方法で使おうとしている人につえることで

命のことで悩んでいる人が感情を言葉にして明らかにすることによって、

その人の混乱した状態から少しでも脱することが可能になるお手伝いが

できるのではと思うようになりました。

 

 

昨日は一日先日販売しましたバルーンタイム400Lのことで

通常の業務が出来ませんでした。

 

 

「3日に送ってもらったヘリウムを孫が勝手に使って

無くなったからすぐに送って欲しい」

 

先日から何度もバルーンタイム400Lの購入のことで

電話をいただいているお客様からの電話でした。

 

最初に電話をいただいてからとても気に掛かっていました。

質問が

「ノズルにホースがつけられるか?」

「ヘリウムの純度は?」

 

これらの質問の真意が計りかねていたからです。

「風船に使われるならホースに取り替えると、出しっぱなしになるので

それはだめです。。。使いにくいならストローを先につけてください」

 

「日本で販売のものは純度は100%と言うのは製造過程で不純物も

入りますからいえませんがほぼ99%近いもですが、風船を膨らます

にはじゅうぶんですよ」

と答えますが、

この質問はヘリウムを風船以外の目的に使われる人からのものだと

経験上わかっています。

 

メールや電話は同様の内容で頻繁にあります。

 

今年に入ってからは警察よりヘリウムを間違った方法で使われた

結果自死された人の連絡は昨年に比べて少ないので、

心が穏やかな日が多くてホッとしていたのですが

 

 

 

 

3月に入ってからの上記のお客様にどう対応して良いのか

とても悩みました。

経験上、自殺に使用されるのではと思っても

それをやめるように伝えるのは、、どうなんだろうと

今回は電話でのご注文でしたので、会話の中でそれとなく

風船に使うものだと、吸引することは危険だと

伝えるのが精一杯でした。

お客様の近くの警察に連絡したほうが良いのかとか

いろいろ考えましたし

以前、BLUESKYへ自死の件で調査にこられた警察の方へも

その点を聞いてみたのですが?

目的を聞いても話さないだろうし、警察に伝えるのは

個人情報の兼ね合いもあり難しいですよね?との回答でした。。

 

 

再度、ヘリウムを送って欲しいと連絡をいただきましたが

電話を切って、、暫く  発送を躊躇していたところ

 

先ほどのお客様のお姉さまから

ヘリウムを返品したいと連絡がありました。。

「これで自殺しようとしたらしく、返品いいですか?」と

お姉さまには、先ほども電話がありご注文されましたと話して

新規の注文はキャンセルに

前回のヘリウムの返品をお受けしました。

「今日は首を吊りかけて、警察も来るほどの騒ぎになったんですよ」と

 

電話口で泣かれているのがわかりました。

こちらも胸が痛みます。

 

返品、返金の話をしてお姉さまの電話を切ってしばらくすると

 

 

なんとご本人から

「ヘリウム送ってくれないの?」と電話でした。

 

「先ほど、お姉さまから連絡があり、間違ったご使用方法での

お使いだと、コチラも送ることが出来ません。警察からもこのまま

知っていて送ることは自殺幇助となるからと言われているので、ショップとして

送ることは出来ません」と話しました。

 

「なんだ?知ってるの?」

 

お客様の最初のお電話から、誤ったお使い方法を考えているのは

察していましたので警察に連絡しようかと考えていました。」

「へぇー わかっていたの?」

「さすがだね」

 

この会話で、話しやすいと思われたのか

暫くお客様が一方的に自殺のことについて話し始めました。

こんなときは、反論はしないで聞き役に徹しました。

 

「人生いろいろあるんだよね。ヘリウムは外国では安楽死に使われているじゃないか」

「それを使って何が悪いんだ、ヘリウムは人に迷惑かけないだろ?」

「さっきは、ヘリウム使う前に、首を吊ろうなど考え行動したら警察騒ぎになったんだ」

「首つりや飛び込みは、苦しいし、家族に迷惑かけるだろ」

「ヘリウムは迷惑かけないから良いと思ったんだ」

「ネットでたくさん調べたよ。。」

「ヘリウム売ってくれないの?」

「ネットカフェでいろいろ調べるんだ」
 

「お気持ちはとてもわかります。辛いですよね。お姉さまも泣かれていました。」

そんな会話を10分くらいして

最初の頃よりすこし声が明るくなられて

 

「そうなんだ、迷惑かけるんだね?」

 

「BLUESKYは風船屋なので風船に使われるヘリウムを販売しているんですよ

お子さんが笑顔で喜ばれるのが浮く風船ですからね。」

「もし間違った方法で使われて成功されると、たとえヘリウムだろうが

警察は調査をするし、多くの方が悲しまれますよ。。ショップにも聞き込みや

調査があるんですよ。。」

 

「ジャ送ってくれなくて、、良いよ。

            いろいろありがとう」

 

電話を切られてました。

 

これで自死をあきらめたとは思っていませんが

 

話をされてすこしお客様もそのことだけしか考えれなかった思考が

すこし開かれたのなら、良いのですが

とても饒舌に話される方で

話がしたかったのかなとも思いました。

 

 

その後も

何度かお姉さまから連絡があり

昨日は一日その件で終わってしまいました。

 

 

お客様

本当にあなたの命はとても大切です。

 

ヘリウムを間違った方法で使おうと考えているあなた

 

もし、よろしければ

BLUESKYへお問い合わせください。

 

お話を聞くことは出来ます。

ヘリウムに関しても質問でも大丈夫です。

人と話すことですこし錘を軽くすることが出来るかもしれません。

 

 

 

 

BLUESKY バルーンショップ

 

 

2011年にヘリウム自殺についてブログへ書いています。

 

そちらは毎日何人かが読んでくださっています。

私の気持ち、多くのバルーン関係者の気持ちです。

 

風船用のヘリウムは、夢や笑顔を作るために使っていただきたいです。

風船屋からの切なるお願いです。