私が今回受けたPDTという
レーザー治療について書きます。
（※とても長いです。）
正式名称は光線力学的療法といい、
まず術前に光に反応するフォトフリン
薬剤を体に注射します。
するとその薬剤が癌細胞のみに
集まり、レーザーにて正常な細胞を
傷つけずに治療できるという流れでした。
子宮頸がんに対して一般的な
治療法と言えば、
メスをいれる円錐切除が有名です。
PDT治療のメリットは、
①子宮を温存できる
②流産・早産のリスクを減らせる
③麻酔なしの治療なので体への負担が少ない
④術後翌日から普通に動ける
⑤再発率が少ない
逆にデメリットは、
①術後光を完全に遮断した生活を最低でも3カ月要すること
②入院生活3週間必須
③仕事に3カ月復帰できない
です。
円錐切は入院日数も数日で少なく
治療費も安価ですが、
がん細胞を全て取り除けない可能性も
あると聞きました。
あと、流産早産のリスクはあがります。
ちなみに、子宮頸がんに対して
この治療が受けられるのは、
日本全国で唯一！
御茶ノ水にある杏雲堂病院のみです。
なので全国から人が押し寄せ、
予約はいつも3カ月待ちだそう。
私は本当に運が良くてね。
予約電話した際に違う電話で
たまたまた空きが出て、
電話した翌週に初診を受けられたのです。
そして即入院即手術！だったのですから…
ただの奇跡以外何ものでもないよね。
生きていく中で全うしなくちゃいけない
使命があるんだろうなって。
回復してつくづく思ったよ。
再発を防ぐために子宮を全摘出
する医師も中にはいるらしいので、
病院選びは本当に大切ですよ。
光に反応する薬剤は
体から完全に抜けるのに半年かかるそう。
なのでまず、
入院3週間は窓から入る光はもちろん、
電気・ケータイ・TV画面など
光に対して制限がかかります。
光に当たるとどうなるか？
「光過敏性」という光に対する
アレルギー反応が出て、
湿疹が出てかゆくなったり、
人によってはやけど症状みたく
なる人もいるそうです…。
私も退院して2日目に
手に湿疹が出て痒かったです。
入院中の部屋の明るさは
病院側でしっかり管理されて、
パンフレットよりこんな感じ。
豆電球よりも暗かったかな。
携帯もTVもダメ！
ご飯も何が来たか見えない状態。
少し明るくなり、携帯・TVも
一応OKだけれど長時間はダメ。
変わらず暗くて本も読めない。
2週間くらいしてようやくまぁまぁ
明るくなり。
本は一応読めるけど目が疲れる。
お見舞いに来た人はその暗さに
びっくりしてたよねｗ
廊下に出るときや診察に行くときは、
色が【黒】の衣類で身を纏います。
上下の洋服、帽子（ツバ広め）、手袋、靴下。
サングラス（可視光線透過率20％以下のもの）
そして体や顔には日焼け止め、ファンデが
部屋でもいつでも必須！！
首や耳、顔など出ている部分には
絶対塗るように言われたね。
ちなみに携帯画面には直接
触れられないのでタッチペンを用意。
それでもいちいち手袋して
触らないといけなくて本当面倒でした。
入院グッズ。
シミができやすくなるデメリットもあった。。
あと、顔も完全防備なので、、
このようなマスクが配られます。
（伊勢丹に売っててビックリｗ）
この状態にサングラス・全身手先から
足先まで真っ黒で覆ってやっと廊下に
出られるのです。
お部屋の暗い中では取って
大丈夫だったけど…
ご飯取りにいったり飲み物買いにいったり。
その都度本当面倒でした。
でも、仕方ないよね。
ちなみに退院後は、
最低でも2カ月日中外出禁止！
＆
部屋でもカーテンを全てしめ、
電気も蛍光灯NGでした。
スーパー行ったりするのも
黒づくめにならないといけなかったから…
昼間はずーっと家にいましたね。
夜は車やお店のライトに注意しながら
お散歩して体動かすのが
せめてもの楽しみ。
行動していないとダメな私からしたら
地獄すぎました。苦笑
ということで、長くなってしまったので
手術の様子や術後については次回。